JP3480047B2 - イチョウ葉エキスによる飼育方法 - Google Patents

イチョウ葉エキスによる飼育方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イチョウの葉エキスを
有効成分として添加配合されてある飼料に関し、家禽、
家畜、養殖魚類などの飼料 愛玩動物などの為の食品と
して優れた特性を有する。本発明は、さらにイチョウの
葉エキスを給餌した飼料を給餌して家禽、家畜、養殖魚
類などの肉質改善・改質を図ったり、家禽の生む卵の改
善をしたり、産卵促進をしたり、愛玩動物の健康に資す
る方法にも関する。
【0002】
【従来技術及び解決すべき課題】イチョウの葉エキス、
特にはイチョウの青葉エキスには、フラボンやフラボン
配糖体などが多量に含まれており、血管拡張、血流増大
等の作用があるとされ、血管系など循環器の老化防止、
脳動脈や末梢血流の改善に有効で、老人ボケ、高血圧、
糖尿病性血管障害などの予防や治療の有用であるとし
て、ドイツ、フランスなどのヨーロッパでは医薬品又は
健康食品などとして用いられている。しかし、これまで
イチョウの葉エキスを医薬効果などを期待して、医薬や
化粧品などとして利用されることは知られているが、こ
れらをヒト以外の動物、例えば、家禽、家畜、養殖魚類
などの飼料 愛玩動物などの為の食品として用いられた
ことは無かった。
【0003】最近では、一般に消費者はおいしい肉、特
には脂分のあまりないが、風味や味のよい肉質を好むよ
うになり、独特の臭みのある肉は敬遠される傾向にあ
る。ところがそれら肉質や風味は動物に与えられる飼料
により非常な影響を受けるものであり、例えば、わが国
では飼料効率を高めるため油脂などが混合されたり、魚
粉などが配合され、これに応じて肉質が脂肪に過度に富
んだものになったり、風味が生臭くなったりするという
問題がある。家禽卵、特に鶏卵の需要はこの10年間に
わたりかなりの拡大をみせ、家禽産業は家内工業から単
一の農場又は産卵設備で日量数万個の卵を生産するよう
な大規模生産業に成長してきている。卵のあるものは食
用に生産され、あるものは孵化卵用に生産される。上記
のように大規模生産に伴い、鶏卵はニワトリを集約的に
ゲージなどのなかにいれ、高いカロリーなどの飼料によ
り給餌されて生産されることとなってきた。こうした生
産方法に伴い、その卵の色が悪くなったり、卵の黄身の
つやあるいは盛り上がりなどが悪くなることや、卵の黄
身のうちにコレステロール分が過度になるなどの卵の内
部品質の劣化などの問題がある。さらには卵の内部品質
が、卵白及び卵黄といった卵の内部の品質に望まれるも
のより、日時・温度などにより劣化しやすいという問題
がある。
【0004】さらに上記のように大規模生産に伴い、卵
の生産、分配、又は販売を簡素化しなければならない
が、それには丈夫で品質の劣化の少ない卵とする必要が
ある。また卵には僅かなヒビ割れがあっても、その卵は
孵化事業及びその他の大部分の市場目的に不適当なもの
になる。したがって、卵殻強度はこれら破壊に対する抵
抗性という意味でも極めて重要な事柄である。卵殻がよ
り強ければ強いほど、ヒビ割れなどにより破壊される卵
は減少し、さらに破壊を防ぐための注意深い取扱に必要
な高価な機械や設備、それらの開発のための技術費用を
削減することができ、時間的な浪費も省くことができ
る。犬、猫といったペットに対してその健康を希求する
傾向が強くなってきているが、どうしてもペットの食欲
を満たすという点から肉類等のカロリーの高い繊維質の
少ない食事となり、人間でいうところの肥満や、高血圧
などに近い症状の動物が増え、これを解決したいという
ことが強く求められている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、ヒトに対
して上記したような薬理効果の故に利用されているイチ
ョウの葉エキス、すなわちイチョウの葉の抽出エキスを
ヒト以外の動物、例えば、家禽、家畜、養殖魚類などの
飼料 愛玩動物などの為の食品として用いることを意図
して種々研究した結果、特にはニワトリ、ウズラなどの
家禽の飼料として用いると顕著にその卵質の改善などの
効果が得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、イチョウの葉エキスを有効成
分として添加配合されてある飼料、及びかかる飼料を給
餌して肉質改善、卵質改善、さらには健康増進する方法
を提供する。
【0006】イチョウの葉エキスは、公知の方法で得ら
れるものや市販のもの、さらには公知の方法に当業者に
とり通常行われるような改変を加えた方法で得られたも
のを適宜選択して用いることができ、それらは単独で使
用してもよいし又は二種以上の混合物として用いること
もできる。イチョウの葉エキスの公知の製造方法として
は、特公昭49−27323号公報、特開平1−199
989号公報、特開平1−259626号公報、特開平
2−193907号公報、特開平2−121998号公
報、特開平3−275629号公報、特開平4−182
434号公報、特開平4−63545号公報などが挙げ
られる。
【0007】イチョウの葉エキスは、イチョウの葉を抽
出して得られ、イチョウの葉抽出物ともいわれる。イチ
ョウの葉エキスは、例えば、採取されたイチョウの葉を
必要に応じ乾燥し、粉砕した後、水に浸し、抽出して得
られる。抽出は場合によっては加温又は加熱して行うこ
とができる。例えば、約80〜90℃で約1〜3時間抽
出処理することができる。また例えば、採取されたイチ
ョウの葉を必要に応じ乾燥し、粉砕した後、エタノール
などの含水アルコール液、希釈又は濃アルコール水溶液
などに浸し、抽出して得ることもできる。抽出液と残渣
との分離は、圧搾処理して行うことができる。必要に応
じ、抽出液は濾過処理されることができる。
【0008】また必要に応じ、抽出液は弱アルカリ性に
されて、カラムクロマトグラフィーなどで精製すること
ができる。こうして得られたイチョウの葉エキスは、濃
縮後噴霧乾燥して粉体とすることができる。粉体イチョ
ウの葉エキスは、水に溶解して液とされたとき、澄んで
いる。カラムクロマトグラフィー用の樹脂としては、非
極性多孔性樹脂が挙げられ、その例としては、三菱化成
工業(株)製のダイヤイオンHP−10、HP−20、
HP−21、HP−30、HP−40、HP−50、M
CI GEL CHL−20P、セバビーズ SP−2
06、SP−207、SP−800、SP−900、ダ
イヤモンド・シャムロック社製のデュオライト S−8
61、ES−863、S−862、ES−865、ES
−866、ES−8610、ローム・アンド・ハース社
製のアンバーライト XAD−2、XAD−4などが挙
げられる。溶出には含水アルコール液、アルコール水溶
液などが用いられる。
【0009】本発明で用いられるイチョウの葉エキスと
しては、特に特開平4−182434号公報に記載の方
法あるいはその方法を改変した方法を適用して得られた
エキス液あるいはそのエキス液を粉末化したものを好ま
しく用いることができる。またイチョウの青葉から得ら
れたものも好ましく用いることができる。イチョウの葉
エキスは、公知の添加剤、例えば、地人書館発行、薬剤
製造法(上)、医薬品開発基礎講座XIに記載されたも
の、溶剤、基剤、希釈剤、増量剤、充填剤、補形剤など
といった賦形剤、さらには結合剤、溶解補助剤、崩壊
剤、可溶化剤、滑沢剤、緩衝剤、等張化剤、硬化剤、吸
収剤、粘着剤、弾性剤、可塑剤、コーティング剤、徐放
化剤、乳剤、懸濁化剤、分散剤、増粘剤、ゲル化剤など
といった補助剤、そして着色剤、矯味剤、甘味剤、矯臭
剤、芳香剤、香味剤、抗酸化剤、保存剤、遮光剤、つや
出し剤、保湿剤、帯電防止剤などの公知の添加剤を必要
に応じ使用し、製剤化することができる。イチョウの葉
エキスは、液体でも、固体でも、半固体でもよく、溶液
剤、懸濁剤、乳液剤、粉剤、顆粒剤、粒剤、丸剤、ペレ
ット剤、ペースト剤、エリキシル剤、液剤、マイクロカ
プセル剤などであることができる。イチョウの葉エキス
は、通常の飼料成分や飼料材料に添加配合されているこ
とができる。このように本発明で用いることのできる飼
料成分や飼料材料としては、広く当該分野で動物や魚類
の飼料として知られたものが挙げられる。またペットフ
ードの成分や材料として知られたものが挙げられる。例
えば、粉砕したトウモロコシ、トウモロコシ粉、マイ
ロ、小麦、小麦粉、大麦、米、ライ麦、燕麦、大豆、き
な粉、ルーピン、甘薯、キャッサバなどの穀物類、マメ
類、イモ類、大豆粕、脱脂大豆、綿実粕、菜種粕、ゴマ
粕、ヒマワリ粕、サフラワー粕、パーム核粕などの植物
性油粕等、米ヌカ、フスマ、麦ヌカなどの糟糠類、ホミ
ニーフィード、コーングルテンフィード、コーンジャー
ムミール、デンプン粕、ポテトプロテイン、ビートパル
プ、ビール粕、酒粕、グルタミン酸発酵粕、コンニャク
飛粉などの製造粕類、魚粉、肉粉、肉骨粉、ミートミー
ル、ミートボーンミール、血粉、フェザーミール、脱脂
粉乳、乾燥ホエー、ヘビーミール、オキアミミール、カ
ゼイン、ゼラチンなどの動物質材料、酵母類、トウモロ
コシデンプン、デキストリンなどの糖類、各種リーフミ
ール、大豆タンパク、小麦グルテン、トウモロコシツエ
インなどの植物性タンパク質、結晶性セルロース、タル
ク、シリカ、白雲母、ゼオライト等の無機物質の微粉末
などが挙げられる。これらは単独で使用してもよいし又
は二種以上の混合物として用いられることができる。
【0010】さらにビタミン、ミネラル、糖分、食塩、
動物医薬、駆虫剤、抗菌剤など通常の動物、魚類の飼料
として添加されるものが挙げられる。配合できる飼料材
料として油脂類が挙げられるが、これらは動物及び魚類
が食することのできる油脂類であれば特に限定されるこ
となく、植物性油脂や動物性油脂のいずれもが使用でき
る。使用しえる油脂類の例としては、綿実油、ゴマ油、
菜種油、トウモロコシ油、大豆油、ピーナッツ油、米
油、ヒマワリ油、サフラワー油、オリーブ油、ヤシ油、
パーム油などの植物油、牛脂、豚脂、バター、肝油、魚
油などの動物油脂、ステアリン酸、オレイン酸、リノー
ル酸、リノレン酸、ラウリル酸などの脂肪酸を挙げるこ
とができる。これらの油脂は、単独で使用しても又は二
種以上の混合物として用いることもできる。ビタミン
類、ミネラル類としては、例えば、ビタミンB12、ビ
タミンA、パントテン酸塩、ナイアシン、リボフラビ
ン、ビタミンK、ビタミンD、葉酸、リン酸カルシウ
ム、硫酸マグネシウム、硫酸カリウム、炭酸カルシウ
ム、酸化マグネシウム、ヨウ素、鉄、銅、マンガン、亜
鉛などが挙げられる。この他、公知の添加剤、例えば、
地人書館発行、薬剤製造法(上)、医薬品開発基礎講座
XIに記載された溶剤、基剤、希釈剤、増量剤、充填
剤、補形剤などといった賦形剤、さらには結合剤、溶解
補助剤、崩壊剤、可溶化剤、滑沢剤、緩衝剤、等張化
剤、硬化剤、吸収剤、粘着剤、弾性剤、可塑剤、コーテ
ィング剤、徐放化剤、乳剤、懸濁化剤、分散剤、増粘
剤、ゲル化剤などといった補助剤、そして着色剤、矯味
剤、甘味剤、矯臭剤、芳香剤、香味剤、抗酸化剤、保存
剤、遮光剤、つや出し剤、保湿剤、帯電防止剤などの公
知の添加剤を必要に応じ使用することができる。
【0011】本発明は、家禽飼育業の一般的な分野の改
善に資するものでもあり、特に産卵家禽業及び産卵家禽
の飼育、例えば、鶏、ウズラなどの飼育に関する改良に
関する。特定的な観点からすれば、本発明はたとえば卵
の内部品質並びに卵殻の品質を向上し、さらには長期的
な卵生産量の増大及び安定化に有用な配合飼料及びその
飼料を用いての雌の家禽の飼育、例えば、雌鶏、雌ウズ
ラなどの飼育をなす方法に関するものである。こうして
本発明の家禽飼料は、卵の内部品質を向上し又は卵殻の
品質を向上しうる量でイチョウの葉エキス(抽出物)を
含有する飼料である。本発明の家禽飼料は、また長期的
な卵生産量の増大又は長期的な卵生産量の安定化をなし
うる量でイチョウの葉エキス(抽出物)を含有する飼料
である。本発明は、改善された家禽飼育方法に関するも
のである。したがって、本発明は改善された卵生産を提
供する方法に関するものである。これらの方法は、産卵
雌の家禽、例えば、雌鶏、雌ウズラなどから市場性のあ
る卵の収穫の増加を図ることにも関する。この卵の収穫
の増加は、本発明の家禽飼料を産卵雌の家禽、例えば、
雌鶏、雌ウズラなどに給餌することにより得られる。
【0012】本発明の家禽飼料の給餌により、卵の内部
品質は向上されるが、卵殻の品質、卵殻厚、又は卵の比
重などが改良され、黄身の色彩も濃くなり、さらに黄身
の盛り上がりも良好になり、かつ/あるいは無殻卵の率
も減少しえるといったうちの少なくともいずれかをなし
得るものである。本発明の家禽飼料の給餌により、飼料
効率の改善も図ることができ、より健康で丈夫な家禽と
することができる。本発明者等は、イチョウの葉エキス
(抽出物)を含有する飼料を産卵家禽に給餌することに
より、卵の内部品質をより高いレベルに向上あるいは維
持できることを見出した。
【0013】本発明はその具体的な態様の一つにおい
て、イチョウの葉エキスを含有する飼料を産卵雌鶏に給
餌して、その雌鶏の卵を、イチョウの葉エキスを含有し
ない同一の飼料を同一条件下で給餌して取得された同様
な産卵雌鶏の卵と比較して、(1)卵黄中のコレステロ
ール量の減少、 (2)産卵率の向上、 (3)産卵開始時期の早期化、 (4)産卵周期の短縮化、 (5)卵サイズの向上、 (6)卵殻厚の向上、 (7)無殻卵の減少、 (8)卵黄の盛り上がりの向上、 のいずれか一つ以上の効果を得るものである。イチョウ
の葉エキス(抽出物)を添加して給餌することによるこ
の様な効果は、予想外の結果であり、さらに最近の消費
者の嗜好動向とも合致したものである。
【0014】本発明に従えば、例えば、イチョウの葉エ
キスは飼料あたり通常、0.001重量%〜15.0重
量%、好ましくは0.01重量%〜1.5重量%、さら
に好ましくは0.1重量%〜0.6重量%の範囲であ
る。もちろん、飼料中のイチョウの葉エキスの量は、上
記の量に制限されること無く、家禽の種類、成長段階、
年齢、体重、環境条件、体調、飼料の材料の種類、給餌
する季節などに応じて必要量を自由に選択して、添加配
合され、得られる効果を調整される。通常、産卵雌鶏及
び繁殖雌鶏の双方のレグホン種の鶏は、その1羽は一日
当たり約110〜120gの飼料を平均的に摂取するの
で、イチョウの葉エキスは1羽当たり日量で通常約0.
001〜18g、好ましくは約0.01〜1.8g、さ
らに好ましくは約0.1〜0.6g給仕されることがで
きる。
【0015】本発明に従えば、飼料にイチョウの葉エキ
スを添加する以外に、家禽飼料中に従来推奨される、家
禽卵の生産性、卵品質、特には卵の内部の品質、及び/
又は卵殻品質を向上させる成分を配合してあってよい。
こうした改良により、より多量な商品価値のある卵の生
産が達成でき、さらにブロイラー繁殖用雌鶏では、孵化
に適した卵をより高収量で効率良く得ることを意味す
る。本発明は、上記(1)〜()のいずれか一つ以上
の卵の品質等を改善する方法を提供する。この方法は、
0.01重量%〜1.5重量%、さらに好ましくは0.
1重量%〜0.6重量%の範囲のイチョウの葉エキスを
含有する飼料を産卵家禽に給餌し、イチョウの葉エキス
を含有しない同一の飼料を同一条件下で給餌して取得さ
れた同様な産卵雌鶏と比較して上記(1)〜()のい
ずれか一つ以上の効果を得るための、家禽飼育方法から
なる。
【0016】本発明の飼料を給餌できる産卵家禽として
は、各種のものが挙げられ、例えば、鶏、地鳥、烏骨
鶏、七面鳥、アヒル、ウズラなどが挙げられる。本発明
の態様の一部においては、本件方法は、イチョウの葉エ
キスを含有しない同一の飼料を同一条件下で給餌して取
得された同様な産卵雌鶏の卵と比較して、卵黄中のコレ
ステロール量の減少を図るため、0.1重量%〜0.6
重量%の範囲の特開平4−182434号公報に記載の
方法あるいはその方法を改変した方法を適用して得られ
たイチョウの葉エキス粉末を含有する家禽飼料を製造
し、この飼料を産卵家禽に給餌し、生産された卵を収穫
することことよりなる。
【0017】イチョウの葉エキスは、産卵家禽の飼料に
添加することにより、目的本発明の飼料が得られるが、
このイチョウの葉エキスは、通常の家禽用飼料又は標準
家禽用飼料に添加してよく、他のなんらかの手段により
鳥に直接投与してもよい。大多数の産卵家禽用の飼料
は、トウモロコシが主要な構成成分である。このような
ものを例示すると、次のようである。 配合例1:トウモロコシ 50〜75重量%、ソイビー
ンミール 10〜40重量%、炭酸カルシウム 4〜1
0量% 及びイチョウの葉エキス粉末 0.1〜0.6
重量%。 配合例2:トウモロコシ 62〜70重量%、ソイビー
ンミール 10〜30重量%、石灰石 5〜10量%
アルファルファ粗製粉 1〜3重量%、リン酸塩 1.
5〜2重量%、ビタミン類、アミノ酸塩、その他ミネラ
ル 0〜1重量%、及びイチョウの葉エキス粉末 0.
1〜0.6重量%。 炭酸カルシウムは通常適当な大きさに粉砕した天然石灰
石を用いるが、適当な大きさに粉砕したカキ殻を用いて
もよい。
【0018】多様な栄養素又は可食物が産卵鶏の飼料に
配合されていてよい。代表的な産卵鶏給餌飼料は次のよ
うな組成のものが挙げられる。粗タンパク質 16.0
重量%以上、粗脂肪 2.5重量%以上、粗繊維 7.
0重量%以上、カルシウム 3.1〜4.1重量%、リ
ン 0.5重量%以上、ヨウ素 0.0001重量%以
上、その他塩化ナトリウム。飼料成分としては、家禽用
の場合、公知の家禽用の飼料と同じものを配合してよ
く、蛋白源、エネルギー源、カルシウム源、リン源、ビ
タミン類、ミネラルなどを含むものであることができ、
上記した飼料材料から選択して用いることができる。以
下、家禽飼料について、補足的にさらに説明する。蛋白
源としては、魚粉、フェザーミール、ミートボーンミー
ルなどが挙げられる。アミノ酸インバランスを補うた
め、DL−メチオニン、L−トリプトファン、L−リジ
ン、L−スレオニンなどのアミノ酸を加えることができ
る。エネルギー源としては、小麦粉、糠、籾がら、わ
ら、バガス等の炭水化物、飼料用油脂、大豆油、タラ油
(タラ肝油)、イワシ油、サンマ油、サメ油、イカ油、
粉末油脂等の脂肪が挙げられる。
【0019】カルシウム源としては、無機カルシウム化
合物、例えば、炭酸カルシウムが挙げられ、リン源とし
ては、無機リン酸塩、例えば、リン酸カルシウムが挙げ
られる。必要に応じ、抗生物質、ホルモン類を配合する
こともできる。主要な成分としては、トウモロコシ、粉
砕したトウモロコシ、トウモロコシ粉、トウモロコシ胚
芽粗粉、キビ、カラスムギ、小麦、小麦粉、小麦胚芽
粉、大麦、米、ライ麦、燕麦などの穀物類又は加工穀物
類副製品、米ヌカ、フスマ、麦ヌカなどの糟糠類、エン
ドウマメ種子、ピーナッツ粉、大豆粉などのマメ類、ジ
ャガイモ粉などのイモ類、大豆粕、脱脂大豆、綿実粕、
菜種粕、ゴマ粕、ヒマワリ粕、サフラワー粕、ココヤシ
粗粉などの植物性油粕等、オオムギモルト、ビール粕、
酒粕、グルタミン酸発酵粕、トウモロコシ発酵粕、コー
ングルテンフィード、コーンジャームミール、コンニャ
ク飛粉などの製造粕類、魚粉、肉粉、肉骨粉、ミートミ
ール、ミートボーンミール、血粉、フェザーミール、脱
脂粉乳、乾燥ホエー、ヘビーミール、オキアミミール、
カゼイン、ゼラチンなどの動物質材料、ビール酵母など
の酵母類、トウモロコシデンプン、デキストリンなどの
糖類、アルファルファ、乾燥アルファルファ粉、牧草
粉、各種リーフミール、大豆タンパク、小麦グルテン、
トウモロコシツエインなどの植物性タンパク質、結晶性
セルロース、タルク、シリカ、白雲母、ゼオライト等の
無機物質の微粉末などが挙げられる。これらは単独又は
二種以上の混合物として用いられることができる。
【0020】さらに本発明は、特に肉用家畜・家禽又は
乳用家畜飼育業の一般的な分野の改善に資するものでも
あり、食肉用家畜家禽業又は乳用家畜業及び食肉用家畜
家禽又は乳用家畜の飼育、例えば、馬、豚、羊、鶏、地
鳥、烏骨鶏、七面鳥、アヒル、ホロホロ鳥、キジ、カ
モ、合鴨、ガチョウなどの飼育に関する改良に関する。
特定的な観点からすれば、本発明はたとえば肉又は乳の
品質を向上し、さらには長期的な肉や乳生産量の増大及
び安定化に有用な配合飼料及びその飼料を用いての家畜
・家禽の飼育をなす方法に関するものである。こうして
本発明の家畜・家禽飼料は、肉及び乳の品質を向上し又
は飼料効率を改善しうる量でイチョウの葉エキス(抽出
物)を含有する飼料である。本発明の家畜・家禽飼料
は、また長期的な肉及び乳生産量の増大又は長期的な肉
及び乳生産量の安定化をなしうる量でイチョウの葉エキ
ス(抽出物)を含有する飼料である。本発明は、改善さ
れた肉用又は乳用家畜・家禽飼育方法に関するものであ
る。したがって、本発明は改善された品質の肉又は乳を
提供する方法に関するものである。これらの方法は、肉
用又は乳用の家畜、例えば、牛、豚、羊などや肉用の家
禽、例えば、ブロイラー、、七面鳥、ホロホロ鳥、キジ
などから市場性のある肉又は乳の収穫を図ることにも関
する。この肉や乳の収穫の増加は、本発明の飼料を該肉
用又は乳用の家畜、例えば、牛、豚、羊など、肉用の家
禽、例えば、ブロイラー、七面鳥、ホロホロ鳥、キジな
どに給餌することにより得られる。
【0021】本発明の飼料の給餌により、肉及び乳の品
質は向上されるが、特に豚、鶏などにおいて飼料効率の
高い脂質含有量の高い飼料材料を使用しながら、最近の
嗜好にあったコレステロール分や脂身の少ない、味のよ
い肉質がえられる。また肉の臭みといった風味の点でも
嗜好に適したものとなる。本発明の飼料の給餌により、
飼料効率の改善も図ることができ、短期間での肥育も達
成し得る。本発明者等は、イチョウの葉エキス(抽出
物)を含有する飼料を肉用又は乳用家畜・家禽に給餌す
ることにより、肉又は乳の品質をより高いレベルに向上
あるいは維持できるし、さらに最近の嗜好に合致した肉
や乳の生産を可能にすることを見出した。本発明はその
具体的な態様の一つにおいて、イチョウの葉エキスを含
有する飼料を肉用又は乳用家畜、特に和牛、乳牛、豚又
は肉用家禽、特にブロイラーに給餌して、上記の肉用又
は乳用家畜又は肉用家禽を、イチョウの葉エキスを含有
しない同一の飼料を同一条件下で給餌して取得された同
様な肉用又は乳用家畜又は肉用家禽と比較して、 (1)肥育促進、 ()家畜では泌乳量増加、 ()肉の色彩、艶、弾力性の向上又は改善、 のいずれか一つ以上の効果を得るものである。イチョウ
の葉エキス(抽出物)を添加して給餌することによるこ
の様な効果は、予想外の結果であり、さらに最近の消費
者の嗜好動向とも合致したものである。本発明に従え
ば、例えば、飼料中のイチョウの葉エキスの量は、動物
類の種類、成長段階、年齢、体重、環境条件、体調、飼
料の材料の種類、給餌する季節などに応じて必要量を自
由に選択して、添加配合され、得られる効果を調整され
る。
【0022】本発明に従えば、飼料にイチョウの葉エキ
スを添加する以外に、動物用飼料中に従来推奨される、
飼料配合成分を配合してあってよい。こうした改良によ
り、より多量な商品価値のある肉の生産が達成でき、さ
らに乳などをより高収量で効率良く得ることを意味す
る。本発明は、上記(1)〜()のいずれか一つ以上
の肉、乳などの品質等を改善する方法を提供する。この
方法は、適当量のイチョウの葉エキスを含有する飼料を
動物に給餌し、イチョウの葉エキスを含有しない同一の
飼料を同一条件下で給餌して取得された同様な動物類と
比較して上記(1)〜()のいずれか一つ以上の効果
を得るための、家畜・家禽動物用飼育方法からなる。
【0023】本発明は、また犬や猫といったペット動物
の嗜好にあった動物用食品の一般的な分野の改善に資す
るものでもあり、これら愛玩動物の健康飼育に関する改
良に関する。特定的な観点からすれば、本発明はたとえ
ば高いカロリーの食事しか好まない愛玩動物においても
その健康を保つことのできるのに有用な配合フード及び
その配合フードを用いての愛玩動物の健康保持をなす方
法に関するものである。こうして本発明のペットフード
は、愛玩動物の食欲を増進させたりあるいは健康増進
し、高いカロリー食による障害を防ぐことのできる量で
イチョウの葉エキス(抽出物)を含有するペットフード
である。またペット動物の***物の悪臭も低下せしめう
る。また毛の艶なども良くなり、食欲改善効果もみられ
る。本発明のペットフードは、通常知られた形態にする
ことができ、例えば、ドライ、ソフトドライ、セミモイ
スト・ダイエット等の種々の形態とすることができる。
イチョウの葉エキスのペットフードヘの添加量は、犬
用、猫用の違い、犬猫の品種の違い、成長度合いなどに
合わせて種々変更可能であるが、ペット動物の食欲など
に応じて約0.001重量%〜10.0重量%の範囲で
混合させることができる。
【0024】本発明は、さらに魚介類養殖業の一般的な
分野の改善にも資するものでもあり、特に養殖魚業及び
魚類の養殖、例えば、ハマチ、マダイ、ウナギ、コイ、
トラフグ、ヒラメ、シマアジ、テラピア、マス、アユ、
イワナなどの養殖に関する改良に関する。特定的な観点
からすれば、本発明はたとえば魚類の肉質の品質を向上
し、さらには長期的な魚の生産量の増大及び安定化に有
用な配合飼料及びその飼料を用いての養殖魚類の飼育、
例えば、ハマチ、マダイ、ウナギ、コイ、トラフグ、ヒ
ラメ、シマアジ、テラピア、マス、アユ、イワナなどの
飼育・養殖をなす方法に関するものである。こうして本
発明の養魚用飼料は、魚の肉質を向上し又は魚肉の生産
効率を改善しうる量でイチョウの葉エキス(抽出物)を
含有する飼料である。本発明の養魚用飼料は、また長期
的な魚の生産量の増大又は長期的な魚の生産量の安定化
をなしうる量でイチョウの葉エキス(抽出物)を含有す
る飼料である。本発明は、改善された養殖魚飼育方法に
関するものである。したがって、本発明は改善された魚
類生産を提供する方法に関するものである。これらの方
法は、市場性のある肉質の養殖魚類の収穫の増加を図る
ことにも関する。この魚類の収穫の増加は、本発明の魚
用飼料を養殖魚、例えば、ハマチ、マダイ、ウナギ、コ
イ、トラフグ、ヒラメ、シマアジ、テラピア、マス、ア
ユ、イワナなどに給餌することにより得られる。
【0025】本発明の魚類用飼料の給餌により、魚肉の
品質は向上される。本発明の魚類用飼料の給餌により、
飼料効率の改善も図ることができる。本発明者等は、イ
チョウの葉エキス(抽出物)を含有する飼料を魚介類に
給餌することにより、魚類や貝類などの水産動物の肉質
をより高いレベルに向上あるいは維持できることを見出
した。
【0026】本発明はその具体的な態様の一つにおい
て、イチョウの葉エキスを含有する飼料を魚介類に給餌
して、上記の魚介類を、イチョウの葉エキスを含有しな
い同一の飼料を同一条件下で給餌して取得された同様な
魚介類のものと比較して、 ()可食肉質部の増加(増肉率の向上)、 ()成体魚への歩留りの向上、 ()飼料を良く食べ、短期間で出荷可能となる、 ()飼料効率が改善される、 のいずれか一つ以上の効果を得るものである。イチョウ
の葉エキス(抽出物)を添加して給餌することによるこ
の様な効果は、予想外の結果であり、さらに最近の消費
者の嗜好動向とも合致したものである。本発明に従え
ば、例えば、飼料中のイチョウの葉エキスの量は、魚介
類の種類、成長段階、年齢、体重、環境条件、体調、飼
料の材料の種類、給餌する季節などに応じて必要量を自
由に選択して、添加配合され、得られる効果を調整され
る。
【0027】本発明に従えば、飼料にイチョウの葉エキ
スを添加する以外に、魚類用飼料中に従来推奨される、
魚介類の養殖に使われる魚類用の飼料配合成分を配合し
てあってよい。こうした改良により、より多量な商品価
値のある肉身の生産が達成でき、さらに魚類などの水産
物ををより高収量で効率良く得ることを意味する。本発
明は、上記(1)〜()のいずれか一つ以上の魚介類
の肉身などの品質等を改善する方法を提供する。この方
法は、適当量のイチョウの葉エキスを含有する飼料を魚
介類に給餌し、イチョウの葉エキスを含有しない同一の
飼料を同一条件下で給餌して取得された同様な魚介類と
比較して上記(1)〜()のいずれか一つ以上の効果
を得るための、魚介類の水産動物用飼育方法からなる。
【0028】本発明の飼料を給餌できる魚介類として
は、各種のものが挙げられ、例えば、ハマチ、サケ、ア
ジ、ヒラメ、タイ、マダイ、ウナギ、コイ、ニジマス、
アユ、テラピアなどの魚類、アサリ、ハマグリ、アワビ
などの貝類、エビ、カニなどの甲殻類、タコ、イカなど
を挙げることができる。本発明の態様の一部において
は、本件方法は、イチョウの葉エキスを含有しない同一
の飼料を同一条件下で給餌して取得された同様な魚介類
の肉と比較して、コレステロール量の減少を図るため、
特開平4−182434号公報に記載の方法あるいはそ
の方法を改変した方法を適用して得られたイチョウの葉
エキス粉末を含有する魚用飼料を製造し、この飼料を魚
介類に給餌し、生産された魚などを収穫することことよ
りなる。
【0029】イチョウの葉エキスは、養魚用の飼料に添
加することにより、目的本発明の飼料が得られるが、こ
のイチョウの葉エキスは、通常の魚類用飼料又は標準魚
類用飼料に添加してよく、他のなんらかの手段により養
殖魚介類に直接投与してもよい。大多数の魚介類用の飼
料は、魚粉が主要な構成成分である。飼料成分として
は、養殖魚類用の場合、公知の養殖魚類用の飼料と同じ
ものを配合してよく、蛋白源、エネルギー源、カルシウ
ム源、リン源、抗生物質、ビタミン類、ミネラル、成長
ホルモンなどのホルモン類、生薬、ワクチン、抗菌剤、
核酸、調味料、香料、香辛料、着色剤などを含むもので
あることができる。代表的な材料について言及するとす
れば、蛋白源としては、魚粉、肉粉、肉骨粉、ミートミ
ール、ミートボーンミール、血粉、フェザーミール、フ
ィッシュソリュブル、サナギ粉、脱脂粉乳、乾燥ホエ
ー、ヘビーミール、オキアミミール、カゼイン、ゼラチ
ンなどの動物質材料、ビール酵母などの酵母類、乳酸菌
などが挙げられる。アミノ酸インバランスを補うため、
DL−メチオニン、L−トリプトファン、L−リジン、
L−スレオニンなどのアミノ酸を加えることができる。
その他、小麦粉、糠、籾がら、わら、バガス等の炭水化
物、飼料用油脂、大豆油、タラ油(タラ肝油)、イワシ
油、サンマ油、サメ油、イカ油、粉末油脂等の脂肪が挙
げられる。カルシウム源としては、無機カルシウム化合
物、例えば、炭酸カルシウム、カキ殻粉、骨粉などが挙
げられ、リン源としては、無機リン酸塩、例えば、リン
酸カルシウムが挙げられる。これらは単独で用いてもよ
いし又は二種以上の混合物として用いられることができ
る。
【0030】養殖魚を色あげする場合には、さらにカロ
チノイド系色素を添加することが好ましい。カロチノイ
ド系色素源としては、オキアミ、イサザアミ等のアミ
類、エビ類、カニ類、ザリガニなどの甲殼類等からが挙
げられる。飼料は、上記で一般的に示したように適宜カ
ルボキシメチルセルロース、あるいはそのアルカリ金属
塩などの賦形剤などを加えられ、養殖水域への適用に適
した形態、例えば、ペレット、細粒、細カプセル剤、被
覆剤などに製剤化することができる。本発明の飼料を造
粒するにあたっては、通常の造粒法により、必要に応じ
粘結剤や賦形剤を用いて造粒すればよい。例えば、押出
し造粒法、流動造粒法、転動造粒法、撹拌造粒法、遠心
造粒法などにより造粒できる。造粒された粒子は、静置
乾燥法、流動乾燥法などにより乾燥できる。本発明の飼
料をコーティングするには、心剤(核剤)を公知の被覆
剤でコーティングする方法などが挙げられ、パンコーテ
ィング法、流動コーティング法、遠心流動コーティング
法などの一般的な方法で行うことができる。
【0031】一般に、飼料は、飼育動物の成長段階、環
境条件、体調などに応じて各栄養素の構成成分を最適に
調整することが好ましい。よって、上記の配合材料を、
動物や魚の種類、つまり家禽、家畜、ペット動物の種
類、年齢、体重、性別、飼料の材料の種類、給餌する季
節などにより選択し、それぞれの必要量を配合すること
により調整される。動物の嗜好性を考慮して上記の配合
材料を、選択し、それぞれの必要量を配合することもで
きる。本発明の飼料を給餌できる動物及び魚類、ペット
動物としては、各種のものが挙げられ、例えば、牛、
馬、豚、羊、山羊、兎、鶏、地鳥、烏骨鶏、七面鳥、ア
ヒル、ホロホロ鳥、キジ、カモ、合鴨、ガチョウ、ウズ
ラなどの家畜及び家禽、犬、猫などのペット類、ハマ
チ、アジ、ヒラメ、タイ、マダイ、ウナギ、コイ、ニジ
マス、アユ、テラピアなどの魚類を挙げることができ
る。特に肉用の鳥類としては、ブロイラー、七面鳥、ア
ヒル、ウズラ、キジ、カモ、地鳥、合鴨などが挙げら
れ、産卵用鳥類としては、雌鶏、雌ウズラなどが挙げら
れる。本発明の飼料は、任意の方法で動物及び魚類など
魚介類に与えることができ、例えば、そのまま直接給餌
するか、又は一旦市販の飼料に添加配合などしてから給
餌するか、あるいは家畜・家禽などの動物では従来の飼
料の上に層状に重ねたり、挟んだりして与える方法をと
ることもできる。
【0032】
【実施例】次に実施例を示して、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこの具体例により限定されるもの
でなく、その思想に従うかぎり各種の形態で実施できる
ことは理解されるべきである。
【0033】[実施例1] (1)バイカコーンを用いて得られたノコクズ醗酵飼料
(・・・・・・社製) (2)イチョウの葉エキス(イチョウ葉産業(株)製) 〔24%のフラボノイド配糖体、6%のギンコライドと
バイロバライトとから主としてなるテルペン分含有〕を
それぞれ0.1〜0.3g、成鶏用配合飼料(ライト1
10(商品名)、丸紅飼料(株))に添加・配合する。
各試験区4羽ずつの産卵開始後、3週間経ったサトウ1
20系統雌鶏を平飼いの下で本発明の改善試料の効果を
試験する。1日1羽当たり120gを給餌する。 試験区(1):対照区;上記成鶏用配合飼料 試験区(2):醗酵ノコクズ飼料区;成鶏用配合飼料
(同上)に15%の上記ノコクズ醗酵飼料を配合。 試験区(3):イチョウ葉区;成鶏用配合飼料(同上)
に13%の上記乾燥イチョウの葉粉末(約20g)を添
加配合。 試験区(4):イチョウ葉エキス区(1);成鶏用配合
飼料(同上)に0.3gの上記イチョウの葉エキスを添
加配合。 試験区(5):イチョウ葉エキス区(2);成鶏用配合
飼料(同上)に0.6gの上記イチョウの葉エキスを添
加配合。 試験開始前に各雌鶏より採卵し、各卵の性状及び卵の内
部品質について分析する。試験開始(試験用飼料を給餌
開始)後1週間目、そして2週間目以降2日間にわたり
採集した卵について分析し、卵の性状及び卵の内部品質
について比較する。試験の結果、試験区(4)及び試験
区(5)の卵では有意に卵黄中のコレステロール値が下
がっていた。さらに産卵率は高くなっていた。卵サイズ
は、市販MSサイズからMサイズ級のものが、イチョウ
葉エキス投与試験区ではLサイズ級のものになると評価
された。また卵黄部の盛り上がりはイチョウ葉エキス投
与試験区では高く、卵白は濃厚で卵黄を良く取り囲んで
優れていた。
【0034】[実施例2]ブロイラー用飼料(トウモロ
コシ70.0%、ヌカ2.7%、大豆粕10.2%、菜
種粕4.2%、コーングルテンミール1.9%、60%
魚粉4.0%、50%ミートボーンボール4.5%、フ
ェザーミール0.7%、イチョウの葉エキス(イチョウ
葉産業(株))〔24%のフラボノイド配糖体、6%の
ギンコライドとバイロバライトとから主としてなるテル
ペン分含有〕0.6%、その他1.2%)を、一般飼料
で4週齢まで飼育したブロイラーに給餌し、8週齢まで
の4週間試験を実施する。対照としてイチョウの葉エキ
スの添加してない飼料を用いた群を設ける。飼育後、8
週齢時に解体し、胸肉及びモモ肉を採取し、5人の専門
パネラーにより判定した。鶏肉の調理は、胸肉及びモモ
肉ともに約60gに切り、ホットプレート上で加熱し、
食味に供する。結果は、本発明の飼料給餌群ではすべ
て、胸肉及びモモ肉ともに鶏肉特有の匂いが少なく、風
味が好ましいもので、対照群ではすべて匂いがあり、風
味は劣っている。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、イチョウの葉エキスを
添加配合されてある飼料により、家禽、家畜、養殖魚類
などの肉質改善・改質を図ったり、家禽の生む卵の改善
をしたり、産卵促進をしたり、愛玩動物の健康に資する
ことができる。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イチョウの葉エキスを有効成分として添
    加配合されている飼料を産卵雌家禽に給餌し、その雌家
    禽の卵を、イチョウの葉エキスを含有しない同一の飼料
    を同一条件下で給餌して取得された同様な産卵雌家禽の
    卵と比較して、改質することを特徴とする産卵雌家禽の
    飼育方法。
  2. 【請求項2】イチョウの葉エキスを有効成分として添加
    配合されている飼料を産卵雌家禽に給餌し、その雌家禽
    の卵を、イチョウの葉エキスを含有しない同一の飼料を
    同一条件下で給餌して取得された同様な産卵雌家禽と比
    較して、(1)卵黄中のコレステロール量の減少、
    (2)産卵率の向上、(3)産卵開始時期の早期化、
    (4)産卵周期の短縮化、(5)卵サイズの向上、
    (6)卵殻厚の向上、(7)無殻卵の減少、(8)卵黄
    の盛り上がりの向上、のいずれか一つ以上の性状を得る
    ことを特徴とする産卵雌家禽の飼育方法。
  3. 【請求項3】 イチョウの葉エキスを有効成分として添
    加配合されている飼料を 家畜、又は肉用家禽に給餌し
    て、その家畜又は肉用家禽を、イチョウの葉エキスを含
    有しない同一の飼料を同一条件下で給餌して取得された
    同様な家畜又は肉用家禽と比較して、(1)肥育促進、
    )低コレステロール量の肉質化、()家畜では泌
    乳量増加、のいずれか一つ以上の性状を得ることを特徴
    とする家畜又は肉用家禽の飼育方法。
  4. 【請求項4】 イチョウの葉エキスを有効成分として添
    加配合されている飼料を魚介類に給餌して、その魚介類
    を、イチョウの葉エキスを含有しない同一の飼料を同一
    条件下で給餌して取得された同様な魚介類のものと比較
    して、()可食肉質部の増加(増肉率の向上)、
    )成体魚への歩留りの向上、()飼料を良く食
    べ、短期間で出荷可能となる、()飼料効率が改善さ
    れる、のいずれか一つ以上の性状を得ることを特徴とす
    る魚介類の飼育方法。
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