JP3479591B2 - スパークプラグ検査方法及び装置 - Google Patents

スパークプラグ検査方法及び装置

Info

Publication number
JP3479591B2
JP3479591B2 JP29332197A JP29332197A JP3479591B2 JP 3479591 B2 JP3479591 B2 JP 3479591B2 JP 29332197 A JP29332197 A JP 29332197A JP 29332197 A JP29332197 A JP 29332197A JP 3479591 B2 JP3479591 B2 JP 3479591B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground electrode
chip
tip
center
center electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29332197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11121143A (ja
Inventor
政一 上村
智好 恒川
耕司 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Spark Plug Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP29332197A priority Critical patent/JP3479591B2/ja
Publication of JPH11121143A publication Critical patent/JPH11121143A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3479591B2 publication Critical patent/JP3479591B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spark Plugs (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパークプラグの
検査方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関に使用されるスパークプラグに
おいては近年、耐火花消耗性を向上させるために、接地
電極及び中心電極の少なくともいずれかに貴金属チップ
を固着したものが使用されている。この場合、十分な耐
火花消耗性を確保するためには、上記貴金属チップの位
置決め精度が重要である。例えば接地電極側に固着され
たチップの中心軸線と、中心電極又はその中心電極に固
着されたチップの中心軸線とが、チップ固着位置のずれ
等により偏心することがある。このような位置ずれが生
ずると、例えばチップの偏った消耗による寿命低下や、
発火ミスといったトラブルにつながる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、例えば火花ギャ
ップの偏心検査やギャップ周辺を形成する各部の寸法検
査は多くが目視により行われているが、この場合、検査
精度が個人差によりばらついたり、検査漏れによる不合
格品の流出を招きやすい問題がある。そこで、偏心検査
を自動で行うために、CCDカメラによりスパークプラ
グの発火部の画像を撮影し、その画像に基づいて偏心量
を検出する技術が、例えば特開平8−153566号公
報に開示されている。
【0004】ところで、画像による偏心検出の場合、そ
の検出精度を向上させるためには、接地電極ないし中心
電極に固着されたチップの位置を正確に特定する必要が
ある。しかしながら、上記公報には、接地電極ないし中
心電極に上述のようなチップを固着した場合の具体的な
検査方法については、何ら開示されていない。
【0005】本発明の課題は、接地電極ないし中心電極
に、貴金属チップ等のチップが固着されたスパークプラ
グについて、そのチップ位置やギャップ偏心量等に関す
る検査を正確かつ能率よく行うことができるスパークプ
ラグの検査方法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用・効果】本発明
のスパークプラグの検査方法の第一は、中心電極と、先
端側が中心電極と対向するように配置された接地電極
と、それら中心電極と接地電極との少なくとも一方に固
着されて火花ギャップを形成するチップとを備えたスパ
ークプラグの検査方法に関するものであって、上述の課
題を解決するために、下記の工程を含むことを特徴とす
る。 撮影工程:少なくともチップと、中心電極又は接地電
極のうち該チップが固着される部分(以下、被チップ固
着部という)との画像が得られるように、スパークプラ
グを撮影する。 チップ判別工程:その撮影画像において、チップの全
部又は一部に対応した形状のマスター画像を予め用意
し、撮影画像においてマスター画像と適合する部分を検
索することにより、その適合部分をチップの少なくとも
一部をなす部分として判別する。 検査情報生成工程:判別されたチップの撮影画像と適
合部分に重ね合わされる形で位置決めされたマスター画
像との少なくともいずれかに基づいて、チップの寸法及
び位置の少なくともいずれかに関する検査情報を生成す
る。 検査情報出力工程:その生成した検査情報を出力す
る。
【0007】また、これに対応する本発明のスパークプ
ラグの検査装置の第一は、中心電極と、先端側が中心電
極と対向するように配置された接地電極と、それら中心
電極と接地電極との少なくとも一方に固着されて火花ギ
ャップを形成するチップとを備えたスパークプラグの検
査装置に関するものであって、上述の課題を解決するた
めに、下記の手段を含むことを特徴とする。 撮影手段:少なくともチップと、中心電極又は接地電
極のうち該チップが固着される部分(以下、被チップ固
着部という)との画像が得られるように、スパークプラ
グを撮影する。 マスター画像データ記憶手段:その撮影画像におい
て、チップの全部又は一部に対応した形状のマスター画
像の画像データを記憶する。 チップ判別手段:撮影画像においてマスター画像と適
合する部分を検索することにより、その適合部分をチッ
プの少なくとも一部をなす部分として判別する。 検査情報生成手段:判別されたチップの撮影画像と上
記適合部分に重ね合わされる形で位置決めされたマスタ
ー画像との少なくともいずれかに基づいて、チップの寸
法及び位置の少なくともいずれかに関する検査情報を生
成する。 検査情報出力手段:その検査情報を出力する。
【0008】上記本発明の第一の方法ないし装置によれ
ば、撮影画像においてマスター画像と適合する部分を検
索することにより、その適合部分をチップの少なくとも
一部をなす部分として判別するようにした。これによ
り、チップ部分を正確に特定することができ、ひいて
は、チップ位置やギャップ偏心量等に関する検査を正確
かつ能率よく行うことができる。また、チップと電極部
分との間で明確なコントラストを生じていない場合で
も、マスター画像の使用によりチップ部分の外形線位置
を正確に特定することができ、検査精度の向上を図るこ
とができる。
【0009】次に、本発明のスパークプラグの検査方法
の第二は、中心電極と、先端側が中心電極と対向するよ
うに配置された接地電極と、それら中心電極と接地電極
との少なくとも一方に固着されて火花ギャップを形成す
るチップとを備えたスパークプラグの検査方法に関する
ものであって、上述の課題を解決するために、下記の工
程を含むことを特徴とする。 撮影工程:接地電極に固着された接地電極側チップと
中心電極との撮影、中心電極に固着された中心電極側チ
ップと接地電極との撮影、接地電極に固着された接地電
極側チップと中心電極に固着された中心電極側チップと
の撮影、及び中心電極とこれに固着された中心電極側チ
ップとの撮影の少なくともいずれかを行なう。 チップ判別工程:その撮影画像において、チップと、
中心電極又は接地電極のうち該チップが固着される部分
(以下、被チップ固着部という)との画像を判別する。 検査情報生成工程:その判別後の画像情報に基づい
て、接地電極側チップと中心電極の間の偏心量に関する
情報、接地電極と中心電極側チップとの間の偏心量に関
する情報、接地電極側チップと中心電極側チップとの間
の偏心量に関する情報、及び中心電極側チップと中心電
極との間の偏心量に関する情報の少なくともいずれかを
検査情報として生成する。 検査情報出力工程:その検査情報を出力する。
【0010】また、これに対応する本発明のスパークプ
ラグの検査装置の第二は、中心電極と、先端側が中心電
極と対向するように配置された接地電極と、それら中心
電極と接地電極との少なくとも一方に固着されて火花ギ
ャップを形成するチップとを備えたスパークプラグの検
査装置に関するものであって、上述の課題を解決するた
めに、下記の手段を含むことを特徴とする。 撮影手段:接地電極又は接地電極に固着された接地電
極側チップと、中心電極又は該中心電極に固着された中
心電極側チップとを撮影する。 チップ判別手段:その撮影画像において、チップと、
中心電極又は接地電極のうち該チップが固着される部分
(以下、被チップ固着部という)との画像を判別する。 検査情報生成手段:その判別後の画像情報に基づい
て、接地電極又は接地電極側チップと、中心電極又は中
心電極側チップとの間の偏心量に関する情報を検査情報
として生成する。 検査情報出力手段:その検査情報を出力する。
【0011】上記本発明の第二の方法ないし装置では、
接地電極又は接地電極に固着された接地電極側チップ
と、中心電極又は該中心電極に固着された中心電極側チ
ップとの撮影画像において、チップと、中心電極又は接
地電極のうち該チップが固着される部分(被チップ固着
部)との画像を判別し、その判別後の画像情報に基づい
て、接地電極又は接地電極側チップと、中心電極又は中
心電極側チップとの間の偏心量に関する情報を検査情報
として生成するようにした。これにより、接地電極ない
し中心電極の少なくとも一方に貴金属チップ等のチップ
が固着されている場合であっても、そのチップにより形
成される火花ギャップの偏心状態を正確かつ能率よく検
査することができる。
【0012】上記本発明の第二の方法及び装置において
も、チップの全部又は一部に対応した形状のマスター画
像を予め用意し、撮影画像においてマスター画像と適合
する部分を検索することにより、当該撮影画像のマスタ
ー画像との適合部分をチップの少なくとも一部をなすチ
ップ画像部分として判別し、判別されたチップ画像部分
と該チップ画像部分に重ね合わされる形で位置決めされ
たマスター画像との少なくともいずれかに基づいて、チ
ップの寸法及び位置の少なくともいずれかに関する検査
情報が生成されるようにすることができる。これによ
り、チップ部分をさらに正確に特定することができ、ひ
いては、チップ位置やギャップ偏心量等に関する検査を
一層正確に行うことができる。
【0013】チップ判別に際しては、撮影画像とマスタ
ー画像とを、中間濃度出力が可能な複数の画素の出力状
態の組み合わせにより形成しておき、撮影画像におい
て、マスター画像との間で対応する画素間の濃度差の総
計が最小となる部分を適合部分として選定するようにで
きる。このようにすることで、撮影画像とマスター画像
とのマッチング精度が高められてチップ形状の特定をよ
り正確に行うことができるようになり、ひいては検査精
度がさらに向上する。この場合、上記方法ないし装置に
は、チップ外形線方向と交差する向きにおいて各画素の
濃度値レベルが、所定の閾値を挟んで該閾値よりも大き
い状態と小さい状態との一方から他方に変化する位置、
又はチップ外形線方向と交差する向きに沿って検出した
各画素の濃度値レベルの変化率が最大となる位置を、チ
ップの外形線位置として決定するチップ外形線情報生成
工程ないし手段を追加することができる。これにより、
チップの外形線位置の特定を精度高く行うことができ
る。
【0014】なお、チップ外形線方向は、例えばマスタ
ー画像の外形線を仮外形線とし、その仮外形線の方向と
して定めることが可能である。
【0015】また、チップの軸断面が円形状のものであ
る場合、チップ判別工程においては、そのチップの軸方
向端面の撮影画像に対して、円形状のマスター画像を適
合させ、チップ外形線情報生成工程において、チップの
軸方向端面の外形線位置としての互いに異なる3点を決
定し、それら3点を通る円を当該軸方向端面の外形線と
して決定することができる。これにより、円形状のチッ
プの軸方向端面の外形線を簡単に定めることができる。
なお、上記円はその中心位置と半径とを定めることによ
り特定できる。
【0016】この場合、互いに異なる3点の組を複数決
定し、各3点を通る複数の円の中心位置と半径とをそれ
ぞれ定め、チップの軸方向端面の最終的な外形線を、そ
れら複数の円の平均的な中心位置と同じく平均的な半径
とを、それぞれ中心及び半径とする円として定めるよう
にすれば、チップの軸方向端面の外形線をより高精度に
決定することができる。例えばチップが接地電極や中心
電極に対し溶接により取り付けられている場合、チップ
周囲に溶接だれ部分等が形成されて外形線が多少不明瞭
になっていても、上記方法によりこれを精度よく判別す
ることができる。
【0017】チップの位置は、例えば画素平面上の絶対
位置の形で特定するようにしてもよいが、例えばギャッ
プ偏心状態やチップの取付位置等の検査を行いたい場合
には、チップの位置基準を与えるスパークプラグの所定
構成部分(位置基準構成部分)を適宜選定し、位置基準
構成部分とチップとの間の相対的な位置関係を与える情
報を検査情報として得るようにすることがより望まし
い。この場合は、上記方法ないし装置は、チップととも
に位置基準構成部分の画像も撮影する撮影工程ないし手
段と、チップの撮影画像と、位置基準構成部分の撮影画
像とに基づいて、チップの位置基準構成部分に対する位
置関係情報を生成するチップ位置情報生成工程ないしチ
ップ位置情報生成手段とを含むものとする。
【0018】なお、該位置基準構成部分の全部又は一部
に対応した形状のマスター画像を予め用意し、当該撮影
画像のマスター画像との適合部分を位置基準構成部分の
少なくとも一部をなす位置基準構成部分画像部として判
別し、判別された位置基準構成部分画像部と該位置基準
構成部分画像部に重ね合わされる形で位置決めされたマ
スター画像との少なくともいずれかに基づいて、該位置
基準構成部分の外形線を特定することができる。この場
合、撮影画像とマスター画像とを、中間濃度出力が可能
な複数の画素の出力状態の組み合わせにより形成してお
き、撮影画像において、マスター画像との間で対応する
画素間の濃度差の総計が最小となる部分を適合部分とし
て選定するようにできる。また、位置基準構成部分の外
形線方向と交差する向きにおいて各画素の濃度値レベル
が、所定の閾値を挟んで該閾値よりも大きい状態と小さ
い状態との一方から他方に変化する位置、又は位置基準
構成部分の外形線方向と交差する向きに沿って検出した
各画素の濃度値レベルの変化率が最大となる位置を、位
置基準構成部分の外形線位置として決定することができ
る。これにより、位置基準構成部分の外形線位置の特定
を極めて精度高く行うことができる。
【0019】なお、位置基準構成部分の外形線方向は、
前述のチップの場合と同様に、例えばマスター画像の外
形線を仮外形線とし、その仮外形線の方向として定める
ことが可能である。
【0020】また、マスター画像は、例えば検査対象と
なるスパークプラグに使用されるものと同一種類のチッ
プあるいは位置基準構成部分を、予め所定の条件で撮影
することにより作ることができる。
【0021】検査対象となるスパークプラグの形状は特
に限定されないが、例えば次のようなものが可能であ
る。すなわち、接地電極は、基端側が主体金具に結合さ
れる一方、先端側の側面が中心電極の先端面と対向する
ように、当該先端側が曲げ加工により内側に曲げ返され
た形状をなすものとする。接地電極側チップは先端側側
面に固着されて、中心電極先端面又は該先端面に固着さ
れた中心電極側チップと対向する。この場合、チップ位
置情報生成工程においては、次のような情報の少なくと
もいずれかを得るようにする。 ・接地電極先端部の中心軸線と接地電極側チップの中心
点との距離aに関連した情報(位置基準構成部分は接地
電極の先端部となる)。ここで、接地電極側チップの中
心点とは、接地電極側チップの撮影画像の幾何学的重心
位置を意味する(以下も同様)。 ・該接地電極に固着されたチップ(接地電極側チップ)
の中心点の該接地電極の先端面からの距離bに関連した
情報(位置基準構成部分は接地電極の先端部となる)。 ・中心電極の先端面又は中心電極側チップの接地電極側
の対向面と、接地電極側チップの中心電極側の対向面と
の間の対向距離eに関連した情報(いわゆる火花ギャッ
プ間隔:位置基準構成部分は中心電極又は中心電極側チ
ップとする)。これにより、接地電極側チップの位置ず
れ状態あるいは偏心状態を反映した情報を的確に得るこ
とができる。
【0022】また、検査情報生成工程あるいは手段にお
いては、接地電極の撮影画像と中心電極の撮影画像とに
基づいて、次のような情報の少なくともいずれかを生成
するようにしてもよい。 ・接地電極先端部の中心軸線と、中心電極の中心軸線又
は中心電極側チップの中心軸線との距離cに関連する情
報。 ・接地電極の先端面と、中心電極の中心軸線又は中心電
極側チップの中心軸線との距離dに関連する情報。これ
らの情報を合わせて得ることで、スパークプラグのギャ
ップ形成状態をより精密に検査することができる。
【0023】なお、撮影手段による撮影方向によって
は、位置基準構成部分とチップとの相対的な位置に関す
る情報が得にくい場合がある。この場合は、スパークプ
ラグを互いに異なる2以上の方向から撮影し、それら複
数方向からのチップの撮影画像及び位置基準構成部分の
撮影画像により、位置関係情報を生成するようにする。
例えば撮影手段から見て中心電極が前方側、接地電極の
基端部が後方側となるように、当該中心電極と接地電極
基端部とが互いに重なって見える撮影方向を正面撮影方
向、中心電極の中心軸線周りにおいて、該正面撮影方向
とほぼ直交する撮影方向を側方撮影方向とすれば、距離
cに関連する情報は正面撮影方向における撮影画像によ
り生成するのがよい。また、距離eに関連する情報と、
距離dに関連する情報とは、側方撮影方向における撮影
画像に基づいて生成するのがよい。
【0024】一方、スパークプラグの品種によっては、
接地電極側チップの大部分が接地電極側に埋没した形に
なっていたり、突出部分が生じていても溶接だれ部分等
によりチップ突出部分の外形が特定しにくいものもあ
る。この場合は接地電極の曲げ加工が終了後であると、
チップの撮影が困難になることもある。そこで、接地電
極に曲げ加工を施すのに先立って、スパークプラグを前
述の正面撮影方向から撮影することにより、接地電極の
側面と、該側面に固着された接地電極側チップとの画像
を得る曲げ前撮影工程を、(曲げ前撮影手段により)実
施すれば、その撮影画像に基づいて、接地電極と接地電
極側チップとの位置関係を正確に把握することが可能と
なる。
【0025】例えば、上記曲げ前撮影工程において得ら
れる撮影画像に基づいて、前述の距離aに関連する情報
及びあるいは距離bに関連する情報を極めて容易に得る
ことができる。この場合、距離aに関連する情報と、距
離cに関連する情報とに基づいて、接地電極幅方向にお
ける接地電極側チップの中心軸線の、中心電極の中心軸
線又は中心電極側チップの中心軸線からの偏心量に関す
る情報(接地電極側チップ幅方向偏心量情報)を得る幅
方向偏心情報生成工程を実施することができる。また、
距離bに関連する情報と、距離dに関連する情報とに基
づいて、接地電極軸線方向における接地電極側チップの
中心軸線の、中心電極の中心軸線又は中心電極側チップ
の中心軸線からの偏心量に関する情報(接地電極側チッ
プ軸線方向偏心量情報)を生成する軸線方向偏心情報生
成工程を実施することもできる。これにより、チップが
接地電極中に埋没している場合など、正面撮影方向ある
いは側方撮影方向からの撮影画像からは、接地電極上の
チップ位置を特定しにくい場合でも、例えば撮影工程の
実施により上記距離aないしbに関連する情報を得るこ
とで、上記各方向における偏心量を的確に把握すること
が可能となる。
【0026】一方、チップはその中心電極側の対向面
が、接地電極の中心電極側の対向面よりも突出して接地
電極先端部に対し固着されているスパークプラグの場合
は、例えば、曲げ加工後の接地電極を前述の正面撮影方
向から撮影し、接地電極側チップの突出部の撮影画像
と、中心電極の撮影画像又は該中心電極に固着されたチ
ップの撮影画像とに基づいて、接地電極幅方向における
接地電極側チップの中心軸線の、中心電極の中心軸線又
は中心電極側チップの中心軸線からの偏心量に関する情
報(接地電極側チップ幅方向偏心量情報)を生成するよ
うにしてもよい。また、曲げ加工後の接地電極を前述の
側方撮影方向から撮影し、接地電極側チップの突出部の
撮影画像と、中心電極の撮影画像又は該中心電極に固着
されたチップの撮影画像とに基づいて、接地電極軸線方
向における接地電極側チップの中心軸線の、中心電極の
中心軸線又は中心電極側チップの中心軸線からの偏心量
に関する情報(接地電極側チップ軸線方向偏心量情報)
を生成するようにしてもよい。ただし、この場合も前述
の曲げ前撮影工程で得られる撮影画像に基づいて距離a
ないし距離bに関連する情報を得、それらaないしbの
値を用いて前述の偏心量の情報を得るようにしてもよ
い。
【0027】一方、接地電極側チップの多くの部分が接
地電極内に埋没している場合、前述の距離e(火花ギャ
ップ間隔)は、撮影画像の情報のみでは正確に決定でき
ない場合がある。この場合、本発明の方法(ないし装
置)には、接地電極側チップの中心電極側の対向面の表
面起伏状態を、接地電極の曲げ加工に先立って測定する
接地電極側チップ表面起伏状態測定工程(ないし手段)
を付加することができる。この場合、撮影工程(ないし
手段)は、接地電極の曲げ加工後において、中心電極又
は中心電極側チップと接地電極との画像を撮影するもの
とする。また、検査情報生成工程(ないし手段)は、接
地電極側チップの中心電極側の対向面の、上記測定され
た表面起伏状態の情報と、撮影された画像の情報とに基
づいて、接地電極側チップの中心電極側の対向面と、中
心電極の先端面又は中心電極側チップの接地電極側の対
向面との距離eに関連する情報を検査情報として生成す
るものとする。
【0028】これによれば、接地電極の曲げ加工に先立
って接地電極側チップの中心電極側の対向面の表面起伏
状態(例えば表面粗さあるいは表面変位分布等の情報)
を測定し、例えば接地電極側チップが接地電極内に埋没
している場合でも、その表面起伏状態の情報と中心電極
又は中心電極側チップと接地電極との画像情報とに基づ
いて、上記距離eに関連する情報を容易に得ることがで
きるようになる。なお、表面起伏状態の測定手段として
は、探針を被測定表面に接触させ、その状態で探針を該
表面上で移動させたときの当該探針の変位を読み取る方
法、あるいはレーザー光を被測定表面上で反射させ、そ
の反射光の情報に基づいて測定する方法など、各種公知
の手法を採用できる。
【0029】さて、上記方法ないし装置においては、得
られた検査情報に基づいて、接地電極に固着されたチッ
プが、スパークプラグの予め定められた部分に対して所
期の位置関係を満足しているか否かを判定するチップ位
置判定工程ないし手段と、その判定結果を出力するチッ
プ位置判定結果出力工程ないし手段とを付加することが
できる。これにより、検査結果の判定を自動的に行うこ
とができるようになり、人為的なミスによる検査漏れ等
のトラブルが極めて生じにくくなり、また判定も含めた
検査工程の能率を大幅に向上させることができる。この
場合、判定結果が否の場合に、チップがスパークプラグ
の予め定められた部分に対して所期の位置関係を満足す
るものとなるように、接地電極に矯正加工を施す接地電
極矯正工程ないし手段を設けることができる。これによ
り、チップ位置に不具合が生じているスパークプラグの
修正も自動で行うことができるようになり、ひいては修
正工程の能率向上と、スパークプラグの製造歩留まりの
向上とを同時に図ることが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2は、本発明の
スパークプラグ検査装置(以下、単に検査装置という)
の一実施例を概念的に示す平面図及び側面断面図であ
る。すなわち、該検査装置1は、被処理スパークプラグ
(以下、ワークともいう)Wを円周経路(搬送経路)C
に沿って間欠的に搬送する搬送手段としてのロータリコ
ンベア2を備え、その円周経路Cに沿って、被処理スパ
ークプラグ搬入機構としてのワーク搬入機構11と、ワ
ークWの接地電極を所定位置に位置決めするワーク位置
決め機構(I)12と、撮影・解析ユニット(I)13(曲げ
前撮影手段)と、不合格品排出機構(I)14と、接地電
極曲げ加工機15と、ワーク位置決め機構(II)16と、
撮影・解析ユニット(II)17と、不合格品排出機構(II)
18と、ワークWを中心電極の軸線周りに90°転回す
るワーク90°転回機構19と、撮影・解析ユニット(I
II)20と、不合格品排出機構(III)21と、製品排出機
構22とがこの順序で配列されている。これら各機構及
びユニット11〜22の配置位置が、ワークWに対する
検査の各工程の実施位置となる。これら各機構及びユニ
ット間の間隔は、上記円周経路Cに沿うある角度θを単
位として、その角度θの整数倍となるように調整されて
いる。
【0031】図1(b)に示すように、ロータリコンベ
ア2は、ほぼ水平に配置された円板状の搬送回転体30
を有し、ワークホルダHに固定された被処理スパークプ
ラグWを、着脱可能にほぼ水平に保持する複数のワーク
保持部23が、円周経路Cに沿って上記角度θに対応す
る間隔で一体的に形成されている。そして、該搬送回転
体30は、間欠駆動手段としてのサーボモータ34によ
り、図示しない回転伝達機構を介して上記角度θ単位で
間欠的に回転駆動される。これにより、各ワーク保持部
23に保持されたワークWは、図1に示す円周経路C上
を、各機構及びユニット11〜22による工程実施位置
に順次停止しながら間欠的に搬送されることとなる。
【0032】図2に示すように、図1に示すワーク搬入
機構11、不合格品排出機構(I)14、同(II)18、同
(III)21、及び製品排出機構22は、例えばワーク供
給部あるいはワーク排出部Qとロータリコンベア2のワ
ーク保持部23との間で、ワークホルダHに装着された
ワークWを移送する移送機構により構成される。該移送
機構35は、エアシリンダ37により昇降可能に保持さ
れるチャックハンド機構36、エアシリンダ38等によ
りチャックハンド機構36を円周経路Cの半径方向に進
退駆動する進退駆動機構39等を含んで構成される。チ
ャックハンド機構36は図示しないエアシリンダ等によ
り開閉駆動されるようになっており、エアシリンダ37
により下降してワークホルダH(ワークW)を保持し、
次いで上昇した後エアシリンダ38により進退駆動され
て移送先に移動し、そこで再び下降してワークホルダH
(ワークW)の保持を解除して移送を完了する。
【0033】次に、図1に戻って撮影・解析ユニット
(I)13、同(II)17、同(III)20はいずれも同一の構
造を有する。以下、図3の模式図により、撮影・解析ユ
ニット(I)13で代表させて説明する。すなわち、撮影
・解析ユニット(I)13は、ワークWの先端部を照らす
照明部としてのリングライト238、フィルタ(例えば
偏光フィルタ)239及び撮影手段としての撮影カメラ
40を備え、図示しないフレーム等によりそれぞれ所定
高さに保持されている。ここで、リングライト238、
フィルタ239及び撮影カメラ40は、撮影カメラ40
の光軸方向にほぼ同心的に配列されている。なお、解析
部の電気的構成については後述する。
【0034】撮影カメラ40は、例えば二次元CCDセ
ンサを画像検出部として有するCCDカメラとして構成
されており、水平に保持されたワークWの中心電極W2
と、接地電極W1と、それら中心電極W2と接地電極W1
との間に形成される火花ギャップg(図4)とを上方か
ら撮影するようになっている。なお、各撮影・解析ユニ
ット13,17,20は、寸法既知の基準体を予め撮影
することにより、画像倍率(例えば、1画素当りの対応
実寸法の値)がそれぞれ所定の値となるように、各撮影
カメラ40の高さが調整されている。なお、画像倍率
は、撮影・解析ユニット13,17,20間で全て同じ
値となっていてもよいし、2以上のものの間で互いに異
なる値となっていてもよい。また、各撮影カメラ40の
撮影光学系は、焦点ずれによる画像サイズの変化が小さ
くなるように、テレセントリック光学系で構成すること
が望ましい。
【0035】次に、本実施例で使用する被処理スパーク
プラグWは、例えば図4(b)に示すように、接地電極
W1の基端側が主体金具W3に結合される一方、接地電極
W1の先端側の側面が中心電極W2の先端面と対向するよ
うに、当該先端側が曲げ加工により内側に曲げ返された
形状をなす。そして、その先端側側面には接地電極側チ
ップW4 が溶接により固着されて、中心電極W2の先端
面と対向している。また、接地電極側チップW4は大部
分が接地電極W1側に埋没した形になっている。なお、
各電極は例えばNi合金により、チップW4はPtやI
r等の貴金属を主体に構成される。
【0036】該被処理スパークプラグWは、ワーク搬入
機構11(図1)により搬入される時点では、図4
(a)に示すように、接地電極W1は曲げ加工が施され
る前の状態となっている。また、被処理スパークプラグ
WはワークホルダHに対し、撮影カメラ40(図3)か
ら見て中心電極W2が前方側、接地電極W1の基端部が後
方側となるように、当該中心電極W2と接地電極W1の基
端部とが互いに重なって見える位置関係(すなわち、撮
影方向が正面撮影方向となる位置関係)で取り付けられ
ている。そして、接地電極曲げ加工機15(図1)によ
り接地電極W1に曲げ加工が施されて図4(b)に示す
状態となる。また、さらにワーク90°転回機構19に
より中心電極W2の軸線周りに90°転回され、図4
(c)に示す状態、すなわち、撮影方向が上記正面撮影
方向とほぼ直交する側方撮影方向となる状態で保持され
ることとなる。なお、逆方向に90°転回して、図4
(d)の状態としてもよい。
【0037】次に、検査装置1の電気的構成をブロック
図を用いて説明する。図5は、主制御部100とその周
辺の構成を表すブロック図である。主制御部100は、
I/Oポート101とこれに接続されたCPU102、
ROM103及びRAM104等からなるマイクロプロ
セッサにより構成されており、ROM103には主制御
プログラム103aが格納されている。そして、I/O
ポート101には、ロータリコンベア2の駆動部2cが
接続されている。該駆動部2cは、サーボ駆動ユニット
2aと、これに接続された前述のロータリコンベア駆動
用のサーボモータ34と、そのサーボモータ34の回転
角度位置を検出するロータリエンコーダ等の角度センサ
2b等を含んで構成されている。また、I/Oポート1
01には、前述の各機構及びユニット11〜22等の
他、ハードディスク装置等で構成された記憶装置105
と、キーボードあるいはマウス等で構成された入力部1
06などが接続されている。
【0038】図6は、撮影・解析ユニット13,17,
20の電気的構成例を示すブロック図である(以下、撮
影・解析ユニット13で代表させて説明する)。撮影・
解析ユニット13は、その制御部110が、I/Oポー
ト111とこれに接続されたCPU112、ROM11
3及びRAM114等からなるマイクロプロセッサによ
り構成されており、ROM113には画像解析プログラ
ム113aが格納されている。また、I/Oポート11
1には、撮影手段としての撮影カメラ40(二次元CC
Dセンサ115と、そのセンサ出力を二次元デジタル画
像入力信号に変換するためのセンサコントローラ116
とを含む)と、マスター画像データ記憶手段としての記
憶装置115とが接続されている。記憶装置115に
は、マスター画像データ115a及び後述する各検査寸
法の基準値を与える寸法データ115bが記憶されてい
る。また、RAM114には、CPU112のワークエ
リア114a、撮影カメラ40によるワークWの撮影画
像データ、そのワークWの検査に使用されるマスター画
像データ及び寸法データを記憶するためのメモリ114
b〜114dが形成されている。なお、CPU112
は、画像解析プログラム113aにより、チップ判別手
段、検査情報生成手段、チップ位置判定手段、及びチッ
プ位置判定結果出力手段の主体となるものである。な
お、マスター画像データを図5の主制御部100に接続
された記憶装置105に記憶し、必要なものをその都度
各撮影・解析ユニット13,17,20に転送して用い
てもよい。
【0039】以下、検査装置1の作動についてフローチ
ャートを用いて説明する。図7は、1つのワークWに着
目した場合の検査の各工程の流れを示すものである。た
だし、本実施例では、図1に示すように複数のワークW
が間欠的に搬送されながら検査の各工程が、図5の主制
御部100からの指示を受けて各機構及びユニット11
〜22により並列的に実行される。従って、図7のフロ
ーチャートの各工程は、必ずしも1本のプログラムルー
チンによりシーケンシャルに実行されるわけではない。
【0040】すなわち、図1に示すように、ワーク搬入
機構11によりロータリコンベア2に搬入され、ワーク
保持部23に装着されたワークWは、ワーク位置決め機
構(I)12により所定位置に位置決めされ、撮影・解析
ユニット(I)13により図4(a)の画像が撮影される
(図7:S1,S2)。そして、図7のS3で画像処理
/寸法検査1となる。
【0041】図8は、画像処理/寸法検査1の処理の流
れを示す。まず、S51で曲げ前の接地電極W1の正面
画像を認識する。該処理で認識するのは、図19に示す
ように、曲げ前の接地電極W1の先端部と、接地電極側
チップW4との各正面画像の外形線位置である。図9
は、画像認識処理の流れを示すものである。すなわち、
接地電極W1の撮影画像データを取り込み、これに対応
するマスター画像データを記憶装置115(図6)から
読み出して、RAM114のメモリ114b,114c
にそれぞれ格納する(図9:S101,S102)。
【0042】マスター画像は、例えば検査対象となるス
パークプラグ構成部分を、予め所定の条件で撮影するこ
とにより作成されたものである。例えば図17に示すよ
うに、接地電極のような方形の撮影画像51の場合は各
角部に対応するマスター画像50をそれぞれ用意し、そ
れらの中から、寸法測定に使用する構成部分の外形線決
定に必要なものを適宜選択して用いるようにする。ここ
で、マスター画像50と撮影画像51とは、いずれも中
間濃度出力が可能な複数の画素の出力状態の組み合わせ
により、いわゆるグレースケール画像として形成されて
いる。
【0043】マスター画像50は、撮影画像51の画素
平面上の各位置間を平行移動しながら、撮影画像51と
の間での適合位置が検索される。すなわち、図17
(a)に示すように、画素平面上で所定位置に位置決め
されたマスター画像50と、これと重なり合う撮影画像
51との間で、対応する画素間の濃度差(あるいはその
絶対値)を演算し、その総計(あるいは平均値)を算出
する。そして、各位置毎に算出した上記総計の値が最小
となる撮影画像部分を適合部分として選定する(図9:
S104〜S107)。例えば撮影対象がチップである
場合、この適合部分はチップ画像部分となる。また、S
108において、マスター画像50を上記適合部分に重
ねた状態で位置決めし、その外形線を仮外形線として設
定し、S109に進んで、エッジツールによる外形線上
の所定位置(以下、エッジ位置という)の確定処理とな
る。
【0044】図10は、エッジ位置確定処理の流れを示
すものである。まず、マスター画像50の外形線上に仮
エッジ位置を定め、図18(a)に示すような一定の大
きさの画素マトリックス60を定め、次いで同図(b)
に示すように、各画素の濃度値を読み込む(図10:S
151、S152)。そして、上記仮外形線と平行な方
向を行方向(請求項でいう外形線方向に相当する)、直
角な方向を列方向として、各行毎に画素の濃度値を合計
する(S153:以下その濃度値の合計値を濃度値レベ
ルという)。次いで、図10のS154、S155に進
み、列方向において各画素Pの濃度値レベルgiの変化
率が最大となる位置を、エッジ位置として決定する。す
なわち、図18(c)に示すように、上記giの列方向
隣接値同士の差分演算を行い、その差分が最大となる位
置をエッジ位置とする。なお、濃度値レベルgiに対
し、ある閾値を定め、その閾値を挟んで、該閾値よりも
大きい状態と小さい状態との一方から他方へ変化する列
方向画素位置をエッジ位置としてもよい。
【0045】図8に戻り、接地電極W1の外形線とし
て、接地電極W1の幅方向両縁E1,E2と、先端縁E3
(図19)とを上記方法により定める。この場合、各外
形線を決定するには、上記エッジ位置確定処理により定
められた外形線上の少なくとも2点が必要であるが、精
度向上のため3点以上を用い、これに直線回帰を施すよ
うにしてもよい。そして、各外形線が決まると、その交
点位置の座標を算出することができる。本処理では、先
端縁E3の両端点T1,T2の座標が算出され、さらにそ
れらの中点T3の座標(xt,yt)が算出される(以
上、S52,S53)。
【0046】続いて、図8のS54に進み、接地電極側
チップW4の軸方向端面の外形線を同様に認識する。こ
の場合、図20(a)に示すように、接地電極側チップ
W4の撮影画像にマスター画像50をマッチングさせ、
(b)に示すように、前述と同様のエッジ確定処理によ
り外形線上の3点を確定し、それら3点を通る円Rを接
地電極側チップW4の最終的な外形線として確定する。
また、同時に円Rの中心OOの座標(x0,y0)も算出
する(図8:S55)。そして、図19に示すように、
上記中心OO、すなわち接地電極側チップW4の中心軸
線O2と接地電極W1の中心軸線O1との距離aを、a=
xt−x0により求める。また、接地電極側チップW4の
中心軸線の先端縁(先端面)E3からの距離bを、b=
yt−y0により求める(S56)。
【0047】なお、接地電極側チップW4の軸方向端面
の外形線を、より精度高く決定するためには、外形線上
の互いに異なる3点の組を複数決定し、各3点を通る複
数の円の中心位置と半径とをそれぞれ定め、W4の軸方
向端面の最終的な外形線を、それら複数の円の平均的な
中心位置と同じく平均的な半径とを、それぞれ中心及び
半径とする円として定めることが望ましい。この場合の
処理を、図32の工程説明図と、図33のフローチャー
トに基づいて説明する。
【0048】まず、図33のS301において、接地電
極側チップW4の軸方向端面の外形線の画像を撮影し、
次いでS302において図32(a)に示すように、マ
スター画像50をこれに適合させてチップ外形線の仮中
心Ovを決定する。ここで、撮影された画像とマスター
画像50との間の対応する画素間の濃度差の絶対値の総
計Kが、予め定められた基準値K0を超える場合は、S
313に進んで接地電極側チップW4が不存在である不
良判定を行なう。
【0049】一方、KがK0以下であればS305に進
み、図32(b)に示すように、仮中心Ovを中心とし
て前述のエッジ位置確定処理により、所定の角度間隔γ
(例えば2°間隔)で外形線点(エッジ位置)ECを確
定する(S305)。そして、図32(c)に示すよう
に、各外形線点ECを基準点(図中○で示す)として、
その基準点の左右に角度β(例えば44°)だけ振れた
位置にある外形線点(図中△で示す)として選択し、そ
の選択された2点と、基準点との計3点を通る円の中心
O’と半径r’とをそれぞれ算出する(S307)。な
お、決定されたr’が、S308においてチップの標準
規格範囲(例えば下限値rmin、上限値rmax)から外れ
るものは不良とみなし、不良円カウンタNpを1だけイ
ンクリメントするとともに(S309)、S310で上
記不良円カウンタNpのカウント値と基準値N0(例えば
30)とを比較判断する。
【0050】S310において不良円カウント値Npが
基準値N0を上回っていれば、S313に進んで接地電
極側チップW4が不存在である不良判定を行なう。一
方、不良円カウンタNpのカウント値が基準値N0以下で
あればS311に進み、全ての外形線点ECについて上
記3点円の中心O’と半径r’とを算出する。このよう
にS311において全ての外形線点ECについて、上記
3点円の中心O’と半径r’とを算出し終えたらS31
4に進み、算出された各円の中心座標O’i(=(x
i,yi)、i=1,2,‥‥,n)と、半径r’i
(i=1,2,‥‥,n)との平均値を、接地電極側チ
ップW4の軸方向端面の外形線の中心O及び半径rとし
て決定し、処理を終了する。
【0051】次に、図8に戻り、S57の検査判定工程
となる。本実施例では、図14に示すように、上記aな
いしbの各絶対値に、予め設定された検査誤差αを加え
た値、すなわち|a|+α、ないし|b|+αが規定範
囲に入っていれば合格、入っていなければ不合格とな
る。なお、この規定範囲のデータは、図6の寸法データ
115bの中から読み出して使用される。
【0052】なお、以上の処理において、撮影・解析ユ
ニット(I)13は、撮影手段としての撮影カメラ40、
マスター画像データ記憶手段としての記憶装置115、
チップ判別手段、検査情報生成手段及び検査情報出力手
段としてのCPU112を備え、最終的にチップW4の
位置情報としてaないしbの値を生成している。従っ
て、撮影・解析ユニット(I)13は、単独でも本発明の
検査装置を構成しているとみることができる。
【0053】図7に戻り、上記検査結果が不合格であれ
ば、例えば図5のI/Oポート101に接続されたモニ
タ107等に不合格通知を表示し、不合格品排出機構
(I)14(図1)により該不合格となったワークWを排
出し、ワークWの取出確認を行った後処理が終了する
(S4→S15〜S17:以下、このルーチンを不合格
品排出ルーチンという)。一方、合格であればS5以降
へ進み、図1の接地電極曲げ加工機15で接地電極W1
に曲げ加工を施し(S5)、さらにワーク位置決め機構
(II)16でワークWを再位置決めした後(S6)、撮影
・解析ユニット(II)17により図4(b)の画像が撮影
される(S7)。そして、図7のS8で画像処理/寸法
検査2となる。
【0054】図11は、画像処理/寸法検査2の流れを
示している。この処理も基本的には、画像処理/寸法検
査1と同様の、マスター画像とのマッチング処理とエッ
ジツールによるエッジ位置確定処理(以下、グレーサー
チ処理という)との組み合わせに基づいて実行される。
概略を図21を用いて説明する。すなわち、正面撮影さ
れた接地電極W1の端面両縁E4,E5及び中心電極W2と
の対向縁E6を確定し、それらの交点によりE6の両端点
T4,T5の座標を求め、さらにE6の中点T6の座標(x
k、yk)を求める。また、中心電極W2の両縁E7,E8
及び先端縁E9を確定し、それらの交点によりE9の両端
点T7,T8の座標を求め、さらにE9の中点T9の座標
(xl、yl)を求める。そして、接地電極W1の中心軸
線と、中心電極W2の中心軸線O3との距離cを、c=x
k−xlにより求める(以上、図11:S201〜S20
7)。
【0055】なお、中心電極W2の先端縁(先端面)E9
と、接地電極側チップW4の対向面との間の対向距離e
(火花ギャップ間隔)を、所定方向(例えば接地電極W
1の端面両縁E4ないしE5とほぼ平行な方向)における
中心電極W2の先端縁(先端面)E9と接地電極W1の対
向縁E6との間の距離の最小値として決定するようにし
てもよい(S208)。そして、S209で検査判定と
なる。すなわち、|c|+α(あるいは|e|+α)が
規定範囲に入っていれば合格、入っていなければ不合格
となる(図15(a):J51〜J53)。
【0056】図7に戻り、S9において、不合格品はS
4と同様にS15〜S17の不合格品排出ルーチンに回
される(排出は、図1の不合格品排出機構(II)18が行
う)。一方、合格であればS10に進んでワーク90°
転回機構19によりワーク位置を90°転回し、撮影・
解析ユニット(III)20により図4(c)(又は図4
(d)の画像が撮影される(S11)。そして、S12
で画像処理/寸法検査3となる。
【0057】図12は、画像処理/寸法検査3の流れを
示している。この処理も同様に、マスター画像とのマッ
チング処理とエッジツールによるエッジ位置確定処理と
の組み合わせに基づいて実行される。概略を図22を用
いて説明する。すなわち、側方撮影された接地電極W1
の先端縁E10及び中心電極W2との対向縁E11を確定
し、それらの交点によりE11の先端点T10の座標(x
5,y5)を求める。また、中心電極W2の両縁E12,E1
3及び先端縁E14を確定し、それらの交点によりE14の
両端点T11,T12の座標を求め、さらにE14の中点T13
の座標(xm、ym)を求める。また、中心電極W2の先
端縁(先端面)E14と、接地電極側チップW4の対向面
との間の対向距離e(火花ギャップ間隔)を、所定方向
(例えば接地電極W1の先端縁E10とほぼ平行な方向)
における中心電極W2の先端縁(先端面)E14と接地電
極W1の対向縁E11との間の距離の最小値として決定す
る。また接地電極W1の先端縁(先端面)E10と、中心
電極W2の中心軸線O3との距離dをd=x5−xmにより
求める(以上、S251〜S257)。なお、中心電極
W2の中心軸線O3と接地電極側チップW4の中心軸線間
の偏心量fを、f=x5−xm−bで算出するようにして
もよい。(S258)。そして、S259で検査判定と
なる。すなわち、|d|+α、|e|+α(あるいは|
f|+α)が規定範囲に入っていれば合格、入っていな
ければ不合格となる(図16(a):J101〜J10
4)。
【0058】図7に戻り、S13において、不合格品は
S4と同様にS15〜S17の不合格品排出ルーチンに
回される(排出は、図1の不合格品排出機構(III)21
が行う)。一方、合格であればS14に進んで合格通知
を行い、図1の製品排出機構22により排出される。な
お、当該ワークWのワーク保持部23は、ロータリコン
ベア2の回転によりワーク搬入位置に戻され、以下上記
と全く同様の工程により検査が繰り返される。
【0059】なお、上記処理では不合格品は、不合格品
排出機構により排出されるのみであったが、例えば上記
cないしdの値が規定範囲を満足していないワークWに
ついては、これを接地電極W1の矯正により、規定範囲
に入るように修正することも可能である。該修正を行う
場合は、図1及び図5に示すように、接地電極W1の幅
方向位置の矯正を行う矯正機構(I)60(接地電極矯正
手段)と、同じく接地電極W1の軸線方向位置の矯正を
行う矯正機構(II)61(接地電極矯正手段)との少なく
ともいずれかを設けることができる。
【0060】図23は、矯正機構(I)60の構成例を概
念的に示している。すなわち、矯正機構(I)60は、接
地電極W1の基端部を把持・固定する第一把持部71
と、同じく先端側を把持する第二把持部70とを有す
る。そして、第一把持部71により基端側を把持した状
態で接地電極W1の先端側に対し、第二把持部70を介
してねじり駆動部72により中心電極W2の中心軸線と
ほぼ平行に設定されたねじり軸周りのねじり力を加える
ことにより、接地電極W1の幅方向位置の矯正を行う。
一方、図24は矯正機構(II)61の構成例を示すもので
ある。すなわち、矯正機構(II)61は、中心電極W2が
移動しないようにワークWを保持するワーク保持部73
と、ガイド75により接地電極W1の軸線方向にスライ
ド可能に設けられて、接地電極W1の先端部を把持する
先端把持部74と、接地電極W1の基端部を把持する基
端把持部76とを有する。そして、先端把持部74によ
りその先端を把持した状態で基端把持部76を介してね
じり駆動部77により、接地電極W1の軸線O4及び中心
電極W2の軸線O5と直交する所定の軸線(紙面と直交す
る軸線)回りにおいて、ワーク保持部73に保持された
ワークWの接地電極W1に対しねじり力を加えることに
より、接地電極W1の軸線方向位置の矯正を行う。
【0061】この場合の処理の流れは、例えば図13に
示すようなものとなる。すなわち、S1〜S16の処理
は図7とほぼ同様であるが、S9ないしS15で不合格
判定されたワークWについては、上記cないしdの値が
矯正可能なものかどうかを判定した後(S22,S2
4)、矯正可能であれば矯正処理となる(S21,S2
3)。なお、矯正可否の判定を行わず、直接矯正処理へ
進むようにしてもよい。いずれの場合も、図11及び図
12の画像処理/寸法検査2ないし画像処理/寸法検査
3では、矯正値算出のステップS210ないしS260
が付加される。処理の一例は、図15(b)ないし図1
6(b)に示す通りであって、検出されたcないしdの
値とそれぞれの規定範囲とを比較し、矯正不能であれば
不合格判定とし、矯正可能であれば、検出されたcない
しdの値と規定値との偏差が縮小されてそれぞれ規定範
囲に入るように、矯正機構(I)60ないし矯正機構(II)
61に指示すべき矯正値を、算出・設定する。
【0062】ここで、矯正機構(I)60ないし矯正機構
(II)61による矯正処理後に、再度検査を行なって、前
述のcないしdの値が規定範囲を満足しているか否かを
確認することができる。なお、この構成では、矯正機構
(I)60ないし矯正機構(II)61の各下流側に新たな撮
影・解析ユニットを設ける必要がある。また、その検査
により、cないしdの値が規定範囲を満足していないこ
とが判明した場合は、そのワークWを不合格品として排
出するか、あるいは2段階目の矯正を行なうようにする
ことができる。2段階目の矯正を行なう場合は、新たな
矯正機構の追加を行なうか、あるいは上流側の矯正機構
に手動等によりワークを戻し、再度矯正を行なわせるよ
うにする。
【0063】なお、以上の処理においては、a〜eの各
値を個別に検査し、それぞれ規定範囲に入っているかど
うかの合否判定を行うようにしていたが、距離aの情報
と、距離cの情報とに基づいて、接地電極W1の幅方向
における接地電極側チップW4の中心軸線の、中心電極
W2の中心軸線からの偏心量を検査情報として算出する
ようにしてもよい。また、距離bに関する情報と、距離
dに関する情報とに基づいて、接地電極軸線線方向にお
ける接地電極側チップW4の中心軸線の、中心電極W2の
中心軸線からの偏心量を検査情報として算出するように
してもよい。
【0064】この場合の処理の一例を図25に示す。す
なわち、S1〜S14の処理は図7とほぼ同様である
が、画像処理/寸法検査1と同2とにおいて、a〜cの
各値の測定はなされるが、それら各値に対する検査判定
(図8:S57,図11:S209)は省略される。代
わって、図12の画像処理/寸法検査3においてその検
査判定処理S259は、図26に示すものとなる。すな
わち、測定されたa〜dの値により、幅方向偏心量をa
+cにより、また、軸方向偏心量をb−dによりそれぞ
れ算出する(J151〜J153)。なお、eの値はそ
のまま用いる。そして、上記|a+c|+α、|b−d
|+α及び|e|+αの各値が規定範囲に入っていれば
合格、外れていれば不合格判定となる(J154〜J1
58)。なお、|a+c|+αが規定範囲に入っていな
い場合、これが規定範囲に入るように矯正機構(I)60
により接地電極W1の幅方向の矯正を行ってもよい。ま
た、|b−d|+αが規定範囲に入っていない場合、こ
れが規定範囲に入るように矯正機構(II)61により接地
電極W1の軸線方向の矯正を行ってもよい。
【0065】次に、図27に示すように、接地電極側チ
ップW4は、中心電極W2との対向縁(対向面)E30が、
接地電極W1の中心電極側の対向面E32よりも突出して
固着されていることがある。このとき、曲げ加工後の接
地電極W1を正面撮影方向から撮影し、前述のグレーサ
ーチ法により、チップW4の対向縁E30の中点座標を
(xp,yp)、中心電極W2の先端縁E31の中点座標を
(xr,yr)として求めれば、接地電極W1の幅方向に
おける接地電極側チップW4の中心軸線の、中心電極W2
の中心軸線からの偏心量(すなわち幅方向偏心量)c’
を、c’=xp−xrとして直接決定することができる。
この場合は、撮影・解析ユニット(II)17を省略するこ
とができる。なお、チップW4の突出部の画像と接地電
極W1の画像とのコントラストが比較的大きい場合に
は、両者を通常の二値化処理により判別することも可能
である。
【0066】また、図28に示すように、中心電極W2
の先端面に中心電極側チップW5が固着されている場合
がある。この場合、上記c’あるいは前述のdの値は、
中心電極W2の中心軸線ではなく、該中心電極側チップ
W5の中心軸線を基準に測定される。例えば、上記c’
の値は、中心電極側チップW5の先端縁E32(先端面、
あるいは接地電極側の対向面)の中点座標をT32(x
l,yl)として、c’=xp−xlとして決定される。ま
た、中心電極W2の画像と中心電極側チップW5の画像と
に基づいて、両者の中心軸線間の距離(すなわち偏心
量)を検査情報として算出するようにしてもよい。この
場合、この偏心量は、例えば図29(a)に示すよう
に、接地電極W4の幅方向における偏心量δ1として、あ
るいは図29(b)に示すように、接地電極W4の軸線
方向における偏心量δ2として算出することができる。
なお、中心電極側チップW5が設けられる場合、接地電
極側チップW4が特に設けられないこともある。
【0067】一方、図22に示すように、接地電極側チ
ップW4の多くの部分が接地電極W1内に埋没している場
合、前述の距離e(火花ギャップ間隔)を、撮影画像の
情報のみでは正確に決定できない場合がある。特に、接
地電極側チップW4をレーザー溶接により固着した場合
は、チップ表面が荒れやすく、eの測定はさらに困難と
なる。この場合、接地電極W1の曲げ加工に先立って接
地電極側チップW4の中心電極W2側の対向面の表面起伏
状態を、図5に示す表面起伏状態測定装置200により
測定し、接地電極W1の曲げ加工後において撮影した、
中心電極W2又は中心電極側チップW5と接地電極W1と
の画像と、上記表面起伏情報とに基づいて上記距離eを
測定するようにしてもよい。
【0068】表面起伏状態測定装置200としては、例
えば図30(a)に示すように、探針201を接地電極
側チップW4の被測定表面Siに接触させ、その状態で探
針201を該表面Si 上で移動させたときの当該探針2
01の変位を読み取る方式、あるいは光源202からの
レーザー光Lを被測定表面Si上で反射させ、その反射
光をCCDセンサ等の光センサ203で受けて、その検
出情報に基づいて測定する方式など、各種公知の装置を
採用できる。例えば、光源202と被測定表面Siとの
距離を変えながらレーザー光Lを照射した場合、その反
射光の反射角度、ひいては光センサ203上の受光位置
が被測定表面Siの起伏状態を反映して変化するので、
その情報から被測定表面Si上の各位置の変位を読み取
ることができる。
【0069】この場合、前述のグレーサーチ法により接
地電極W1の対向縁Ekを決定しておき、図30(b)に
示すように、上記表面起伏状態測定装置200により、
この対向縁Ekを基準とした被測定表面Si上の各位置の
起伏量h’を測定することができる。そして、接地電極
W1の曲げ加工後において、中心電極W2の対向縁(対向
面)Ejと、接地電極W1の対向縁Ek(ないしその延
長)との各位置での距離d0から、対応する起伏量h’
の値を減ずれば、該位置での接地電極側チップW4と中
心電極W2との対向面間の距離をd0−h’で算出するこ
とができる。そして、このd0−h’の例えば最小値を
上記eとして決定すればよい。なお、中心電極側チップ
W5が設けられる場合においても、同様の方法によりe
を決定することができる。
【0070】また、上記実施例では、ワークWを円周経
路Cに沿って間欠的に搬送する構成であったが、これを
直線経路に沿って間欠的に搬送する構成も可能である。
図31は、その一例を示している。すなわち、この構成
では、巡回部材としてのチェーン301に対し、ワーク
ホルダ23を着脱可能に装着するためのキャリア302
を所定の間隔で取り付け、これをモータ305により間
欠的に巡回駆動することにより、各ワークホルダ23を
所定の直線経路に沿って間欠的に搬送するコンベア30
1が形成されている。そして、その直線経路に沿って、
前述のワーク搬入機構11、ワーク位置決め機構(I)1
2、撮影・解析ユニット(I)13、不合格品排出機構(I)
14、接地電極曲げ加工機15、ワーク位置決め機構(I
I)16、撮影・解析ユニット(II)17、不合格品排出機
構(II)18、ワーク90°転回機構19、撮影・解析ユ
ニット(III)20、不合格品排出機構(III)21、及び製
品排出機構22が所定の間隔で配列されている。そし
て、図1の構成と同様に、各機構及びユニット11〜2
2の配置位置が、ワークWに対する検査の各工程の実施
位置となる。
【0071】また、上記実施例では、撮影・解析ユニッ
ト(I)13、同(II)17、同(III)20は、検査対象とな
るスパークプラグ構成部分をグレースケール画像として
撮影していたが、検査対象部分とその背景部分(あるい
は隣接部分)との間で十分なコントラストがついている
場合は、前述のグレーサーチ処理を行なわず、画像を二
値化して、より簡略な処理を行なうようにしてもよい。
例えば、図4(c)あるいは(d)のように、スパーク
プラグ(ワーク)Wを側方から撮影する場合、検査に使
用される構成部分の各外形線の背後には、別の構成部分
が存在せず空間となっているので、これを撮影する撮影
・解析ユニット(III)20(図1等)は、上述のような
二値化処理を行なうものとして構成できる。この場合、
ワークWを背後からバックライトで照らして画像をシル
エットにすれば、より明確なコントラストを得ることが
でき、二値化処理に好都合となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスパークプラグ検査装置の一実施例を
模式的に示す平面図及び側面断面図。
【図2】移送機構の模式図。
【図3】撮影・解析ユニットの模式図。
【図4】被処理スパークプラグの撮影画像の例を示す模
式図。
【図5】スパークプラグ検査装置の主制御部の電気的構
成の一例を示すブロック図。
【図6】同じく撮影・解析ユニットの電気的構成の一例
を示すブロック図。
【図7】スパークプラグ検査工程の流れを示すフローチ
ャート。
【図8】画像処理/寸法検査1の処理の流れを示すフロ
ーチャート。
【図9】画像認識処理の流れを示すフローチャート。
【図10】エッジ位置確定処理の流れを示すフローチャ
ート。
【図11】画像処理/寸法検査2の処理の流れを示すフ
ローチャート。
【図12】画像処理/寸法検査3の処理の流れを示すフ
ローチャート。
【図13】接地電極の矯正を行う場合の検査工程の流れ
を示すフローチャート。
【図14】画像処理/寸法検査1の検査判定ルーチンの
流れを示すフローチャート。
【図15】画像処理/寸法検査2の検査判定ルーチン及
び矯正値算出ルーチンの流れを示すフローチャート。
【図16】画像処理/寸法検査3の検査判定ルーチン及
び矯正値算出ルーチンの流れを示すフローチャート。
【図17】マスター画像と撮影画像とのマッチング処理
の概念を示す説明図。
【図18】エッジ確定処理の概念を示す説明図。
【図19】画像処理/寸法検査1の画像処理内容を示す
説明図。
【図20】接地電極側チップの外形線確定方法の説明
図。
【図21】画像処理/寸法検査2の画像処理内容を示す
説明図。
【図22】画像処理/寸法検査3の画像処理内容を示す
説明図。
【図23】矯正機構の一例を示す概念図。
【図24】同じく別の例を示す概念図。
【図25】スパークプラグ検査工程の変形例の流れを示
すフローチャート。
【図26】その画像処理/寸法検査3の検査判定ルーチ
ン流れを示すフローチャート。
【図27】画像処理/寸法検査2の画像処理の変形例の
内容を示す説明図。
【図28】画像処理/寸法検査2の画像処理の別の変形
例の内容を示す説明図。
【図29】中心電極と中心電極側チップとの偏心量を測
定する場合の説明図。
【図30】接地電極チップの表面起伏を考慮に入れた場
合の火花ギャップ量の検査方法の一例を示す説明図。
【図31】本発明のスパークプラグ検査装置の変形例を
模式的に示す平面図及び側面図。
【図32】接地電極側チップの外形線確定方法の別の例
を示す工程説明図。
【図33】その工程の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 スパークプラグ検査装置 W 被処理スパークプラグ W1 接地電極 W2 中心電極 W3 主体金具 W4 接地電極側チップ W5 中心電極側チップ 13 撮影・解析ユニット(I)(撮影手段、スパークプ
ラグ検査装置) 17 撮影・解析ユニット(II)(撮影手段) 20 撮影・解析ユニット(III)(撮影手段、スパーク
プラグ検査装置) 40 撮影カメラ(撮影手段) 112 CPU(チップ判別手段、検査情報生成手段、
チップ位置判定手段、チップ位置判定結果出力手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−45645(JP,A) 特開 平8−306468(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01T 21/02 G01M 19/02

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心電極と、先端側が前記中心電極と対
    向するように配置された接地電極と、それら中心電極と
    接地電極との少なくとも一方に固着されて火花ギャップ
    を形成するチップとを備えたスパークプラグの検査方法
    であって、 少なくとも前記チップと、前記中心電極又は前記接地電
    極のうち該チップが固着される部分(以下、被チップ固
    着部という)との画像が得られるように、前記スパーク
    プラグを撮影する撮影工程と、 その撮影画像において、前記チップの全部又は一部に対
    応した形状のマスター画像を予め用意し、前記撮影画像
    において前記マスター画像と適合する部分を検索するこ
    とにより、その適合部分を前記チップの少なくとも一部
    をなす部分として判別するチップ判別工程と、 判別された前記チップの撮影画像と前記適合部分に重ね
    合わされる形で位置決めされた前記マスター画像との少
    なくともいずれかに基づいて、前記チップの寸法及び位
    置の少なくともいずれかに関する検査情報を生成する検
    査情報生成工程と、 その生成した検査情報を出力する検査情報出力工程と、 を含むことを特徴とするスパークプラグ検査方法。
  2. 【請求項2】 中心電極と、先端側が前記中心電極と対
    向するように配置された接地電極と、それら中心電極と
    接地電極との少なくとも一方に固着されて火花ギャップ
    を形成するチップとを備えたスパークプラグの検査方法
    であって、 前記接地電極に固着された接地電極側チップと前記中心
    電極との撮影、前記中心電極に固着された中心電極側チ
    ップと前記接地電極との撮影、前記接地電極に固着され
    た接地電極側チップと前記中心電極に固着された中心電
    極側チップとの撮影、及び前記中心電極とこれに固着さ
    れた中心電極側チップとの撮影の少なくともいずれかを
    行なう撮影工程と、 その撮影画像において、前記チップと、前記中心電極又
    は前記接地電極のうち該チップが固着される部分(以
    下、被チップ固着部という)との画像を判別するチップ
    判別工程と、 その判別後の画像情報に基づいて、前記接地電極側チッ
    プと前記中心電極の間の偏心量に関する情報、前記接地
    電極と前記中心電極側チップとの間の偏心量に関する情
    報、前記接地電極側チップと前記中心電極側チップとの
    間の偏心量に関する情報、及び前記中心電極側チップと
    前記中心電極との間の偏心量に関する情報の少なくとも
    いずれかを検査情報として生成する検査情報生成工程
    と、 その生成した検査情報を出力する検査情報出力工程と、 を含むことを特徴とするスパークプラグ検査方法。
  3. 【請求項3】 前記チップ判別工程においては、前記チ
    ップの全部又は一部に対応した形状のマスター画像を予
    め用意し、前記撮影画像において前記マスター画像と適
    合する部分を検索することにより、当該撮影画像の前記
    マスター画像との適合部分を前記チップの少なくとも一
    部をなすチップ画像部分として判別し、 前記検査情報生成工程においては、判別された前記チッ
    プ画像部分と該チップ画像部分に重ね合わされる形で位
    置決めされた前記マスター画像との少なくともいずれか
    に基づいて、前記チップの寸法及び位置の少なくともい
    ずれかに関する検査情報を生成する請求項2記載のスパ
    ークプラグ検査方法。
  4. 【請求項4】 前記撮影画像と前記マスター画像とが、
    中間濃度出力が可能な複数の画素の出力状態の組み合わ
    せにより形成されており、前記撮影画像において、前記
    マスター画像との間で対応する画素間の濃度差の総計が
    最小となる部分を前記適合部分として選定する前記チッ
    プ判別工程を含む請求項1又は3に記載のスパークプラ
    グ検査方法。
  5. 【請求項5】 チップ外形線方向と交差する向きにおい
    て前記各画素の濃度値レベルが、所定の閾値を挟んで該
    閾値よりも大きい状態と小さい状態との一方から他方に
    変化する位置、又はチップ外形線方向と交差する向きに
    沿って検出した、前記チップ画像部分の各画素又は前記
    マスター画像の各画素の、前記の濃度値レベルの変化率
    が最大となる位置を、前記チップの外形線位置として決
    定するチップ外形線情報生成工程を含む請求項4記載の
    スパークプラグ検査方法。
  6. 【請求項6】 前記チップは軸断面が円形状のものとさ
    れ、 前記チップ判別工程においては、そのチップの軸方向端
    面の撮影画像に対して、円形状の前記マスター画像を適
    合させ、 前記チップ外形線情報生成工程において、前記チップの
    軸方向端面の外形線位置としての互いに異なる3点を決
    定し、それら3点を通る円を当該軸方向端面の外形線と
    して決定する請求項5記載のスパークプラグ検査方法。
  7. 【請求項7】 前記互いに異なる3点の組を複数決定
    し、各3点を通る複数の円の中心位置と半径とをそれぞ
    れ定め、前記チップの軸方向端面の最終的な外形線を、
    それら複数の円の平均的な中心位置と同じく平均的な半
    径とを、それぞれ中心及び半径とする円として定める請
    求項6記載のスパークプラグ検査方法。
  8. 【請求項8】 前記チップと、当該チップの位置基準を
    与える前記スパークプラグの所定構成部分(以下、位置
    基準構成部分という)との位置関係を検査するために、 前記撮影工程においては、前記チップとともに前記位置
    基準構成部分の画像も撮影され、 前記検査情報生成工程は、 前記チップの撮影画像と、前記位置基準構成部分の撮影
    画像とに基づいて、前記チップの前記位置基準構成部分
    に対する位置関係情報を生成するチップ位置情報生成工
    程を含むものである請求項1ないし7のいずれかに記載
    のスパークプラグ検査方法。
  9. 【請求項9】 前記撮影工程において、前記スパークプ
    ラグは互いに異なる2以上の方向から撮影され、 前記検査情報生成工程において、それら複数方向からの
    前記チップの撮影画像及び前記位置基準構成部分の撮影
    画像により、前記位置関係情報が生成される請求項8記
    載のスパークプラグ検査方法。
  10. 【請求項10】 前記接地電極は、基端側が主体金具に
    結合される一方、先端側の側面が前記中心電極の先端面
    と対向するように、当該先端側が曲げ加工により内側に
    曲げ返された形状をなすとともに、前記接地電極側チッ
    プは前記先端側側面に固着されるものとされ、 前記チップ位置情報生成工程においては、 前記位置基準構成部分を前記接地電極の先端部として、
    その接地電極先端部の中心軸線と、前記接地電極側チッ
    プの中心点との距離aに関連した情報と、 前記位置基準構成部分を前記接地電極の先端部として、
    前記接地電極側チップの中心点と該接地電極の先端面と
    の距離bに関連した情報と、 前記位置基準構成部分を前記中心電極又は前記中心電極
    側チップとして、前記中心電極の先端面又は前記中心電
    極側チップの接地電極側の対向面と、前記接地電極側チ
    ップの中心電極側の対向面との間の対向距離eに関連し
    た情報と、 の少なくともいずれかが前記チップ位置情報として生成
    される請求項8又は9に記載のスパークプラグ検査方
    法。
  11. 【請求項11】 前記検査情報生成工程は、前記接地電
    極の撮影画像と前記中心電極の撮影画像とに基づいて、 前記接地電極先端部の中心軸線と、前記中心電極の中心
    軸線又は前記中心電極側チップの中心軸線との距離cに
    関連する情報と、 前記接地電極の先端面と、前記中心電極の中心軸線又は
    前記中心電極側チップの中心軸線との距離dに関連する
    情報と、 の少なくともいずれかを補助検査情報として生成する補
    助検査情報生成工程を含む請求項8ないし10のいずれ
    かに記載のスパークプラグ検査方法。
  12. 【請求項12】 撮影手段から見て前記中心電極が前方
    側、前記接地電極の基端部が後方側となるように、当該
    中心電極と接地電極基端部とが互いに重なって見える撮
    影方向を正面撮影方向、前記中心電極の中心軸線周りに
    おいて、該正面撮影方向とほぼ直交する撮影方向を側方
    撮影方向として、 前記距離cに関連する情報が前記正面撮影方向における
    撮影画像に基づいて生成され、 前記距離eに関連する情報と、前記距離dに関連する情
    報との少なくともいずれかが前記側方撮影方向における
    撮影画像に基づいて生成される請求項10又は11に記
    載のスパークプラグ検査方法。
  13. 【請求項13】 撮影手段から見て前記中心電極が前方
    側、前記接地電極の基端部が後方側となるように、当該
    中心電極と接地電極基端部とが互いに重なって見える撮
    影方向を正面撮影方向として、 前記撮影工程は、前記接地電極に対し前記曲げ加工を施
    すのに先立って、前記スパークプラグを前記正面撮影方
    向から撮影することにより、前記接地電極の前記側面
    と、該側面に固着された前記接地電極側チップとの画像
    を得る曲げ前撮影工程を含む請求項8ないし11のいず
    れかに記載のスパークプラグ検査方法。
  14. 【請求項14】 前記曲げ前撮影工程において得られる
    撮影画像に基づいて、前記距離aに関連する情報及び前
    記距離bに関連する情報の少なくともいずれかが前記チ
    ップ位置情報として生成される請求項13記載のスパー
    クプラグ検査方法。
  15. 【請求項15】 前記検査情報生成工程は、 前記距離aに関連する情報と、前記距離cに関連する情
    報とに基づいて、前記接地電極幅方向における前記接地
    電極側チップの中心軸線の、前記中心電極の中心軸線又
    は前記中心電極側チップの中心軸線からの偏心量に関す
    る、接地電極側チップ幅方向偏心量情報を生成する幅方
    向偏心情報生成工程と、 前記距離bに関連する情報と、前記距離dに関連する情
    報とに基づいて、前記接地電極軸線方向における前記接
    地電極側チップの中心軸線の、前記中心電極の中心軸線
    又は前記中心電極側チップの中心軸線からの偏心量に関
    する、接地電極側チップ軸線方向偏心量情報を生成する
    軸線方向偏心情報生成工程と、 の少なくともいずれかを含む請求項11記載のスパーク
    プラグ検査方法。
  16. 【請求項16】 前記接地電極先端部に対し、前記接地
    電極側チップはその中心電極側の対向面が、前記接地電
    極の前記中心電極側の対向面よりも突出して固着されて
    おり、 前記撮影工程においては、撮影手段から見て前記中心電
    極が前方側、前記接地電極の基端部が後方側となるよう
    に、当該中心電極と接地電極基端部とが互いに重なって
    見える撮影方向を正面撮影方向として、曲げ加工後の前
    記接地電極を該正面撮影方向から撮影し、 前記チップ位置情報生成工程においては、接地電極側チ
    ップの突出部の撮影画像と、前記中心電極の撮影画像又
    は該中心電極に固着されたチップの撮影画像とに基づい
    て、前記接地電極幅方向における前記接地電極側チップ
    の中心軸線の、前記中心電極の中心軸線又は前記中心電
    極側チップの中心軸線からの偏心量に関する、接地電極
    側チップ幅方向偏心量情報が生成される請求項8ないし
    15のいずれかに記載のスパークプラグ検査方法。
  17. 【請求項17】 前記接地電極先端部に対し、前記接地
    電極側チップはその中心電極側の対向面が、前記接地電
    極の前記中心電極側の対向面よりも突出して固着されて
    おり、 前記撮影工程においては、撮影手段から見て前記中心電
    極が前方側、前記接地電極の基端部が後方側となるよう
    に、当該中心電極と接地電極基端部とが互いに重なって
    見える撮影方向を正面撮影方向とし、中心電極の中心軸
    線周りにおいて、該正面撮影方向とほぼ直交する撮影方
    向を側方撮影方向として、曲げ加工後の前記接地電極を
    該側方撮影方向から撮影し、 前記チップ位置情報生成工程においては、接地電極側チ
    ップの突出部の撮影画像と、前記中心電極の撮影画像又
    は該中心電極に固着されたチップの撮影画像とに基づい
    て、前記接地電極軸線方向における前記接地電極側チッ
    プの中心軸線の、前記中心電極の中心軸線又は前記中心
    電極側チップの中心軸線からの偏心量に関する、接地電
    極側チップ軸線方向偏心量情報が生成される請求項8な
    いし16のいずれかに記載のスパークプラグ検査方法。
  18. 【請求項18】 前記接地電極側チップの前記中心電極
    側の対向面の表面起伏状態を、前記接地電極の前記曲げ
    加工に先立って測定する接地電極側チップ表面起伏状態
    測定工程と、 前記接地電極の前記曲げ加工後において、前記中心電極
    又は前記中心電極側チップと前記接地電極との画像を撮
    影する前記撮影工程と、 前記接地電極側チップの前記中心電極側の対向面の、測
    定された前記表面起伏状態の情報と、前記撮影された画
    像の情報とに基づいて、前記接地電極側チップの前記中
    心電極側の対向面と、前記中心電極の先端面又は前記中
    心電極側チップの前記接地電極側の対向面との距離eに
    関連する情報を前記検査情報として生成する前記検査情
    報生成工程と、 を含む請求項1ないし17のいずれかに記載のスパーク
    プラグ検査方法。
  19. 【請求項19】 前記検査情報に基づいて、前記接地電
    極に固着されたチップが、前記スパークプラグの予め定
    められた部分に対して所期の位置関係を満足しているか
    否かを判定するチップ位置判定工程と、 その判定結果を出力するチップ位置判定結果出力工程と
    を含む請求項1ないし18のいずれかに記載のスパーク
    プラグ検査方法。
  20. 【請求項20】 前記判定結果が否の場合に、前記チッ
    プが前記スパークプラグの前記予め定められた部分に対
    して前記所期の位置関係を満足するものとなるように、
    前記接地電極に矯正加工を施す接地電極矯正工程を含む
    請求項19記載のスパークプラグ検査方法。
  21. 【請求項21】 中心電極と、先端側が前記中心電極と
    対向するように配置された接地電極と、それら中心電極
    と接地電極との少なくとも一方に固着されて火花ギャッ
    プを形成するチップとを備えたスパークプラグの検査装
    置であって、 少なくとも前記チップと、前記中心電極又は前記接地電
    極のうち該チップが固着される部分(以下、被チップ固
    着部という)との画像が得られるように、前記スパーク
    プラグを撮影する撮影手段と、 その撮影画像において、前記チップの全部又は一部に対
    応した形状のマスター画像の画像データを記憶するマス
    ター画像データ記憶手段と、 前記撮影画像において前記マスター画像と適合する部分
    を検索することにより、その適合部分を前記チップの少
    なくとも一部をなす部分として判別するチップ判別手段
    と、 判別された前記チップの撮影画像と前記適合部分に重ね
    合わされる形で位置決めされた前記マスター画像との少
    なくともいずれかに基づいて、前記チップの寸法及び位
    置の少なくともいずれかに関する検査情報を生成する検
    査情報生成手段と、 その生成した検査情報を出力する検査情報出力手段と、 を含むことを特徴とするスパークプラグ検査装置。
  22. 【請求項22】 中心電極と、先端側が前記中心電極と
    対向するように配置された接地電極と、それら中心電極
    と接地電極との少なくとも一方に固着されて火花ギャッ
    プを形成するチップとを備えたスパークプラグの検査装
    置であって、 前記接地電極又は該接地電極に固着された接地電極側チ
    ップと、前記中心電極又は該中心電極に固着された中心
    電極側チップとを撮影する撮影手段と、 その撮影画像において、前記チップと、前記中心電極又
    は前記接地電極のうち該チップが固着される部分(以
    下、被チップ固着部という)との画像を判別するチップ
    判別手段と、 その判別後の画像情報に基づいて、前記接地電極又は前
    記接地電極側チップと、前記中心電極又は前記中心電極
    側チップとの間の偏心量に関する情報を検査情報として
    生成する検査情報生成手段と、 その検査情報を出力する検査情報出力手段と、 を含むことを特徴とするスパークプラグ検査装置。
  23. 【請求項23】 前記チップ判別手段は、前記チップの
    全部又は一部に対応した形状のマスター画像を予め用意
    し、前記撮影画像において前記マスター画像と適合する
    部分を検索することにより、その適合部分を前記チップ
    の少なくとも一部をなす部分として判別するものであ
    り、 前記検査情報生成手段は、判別された前記チップの撮影
    画像と前記適合部分に重ね合わされる形で位置決めされ
    た前記マスター画像との少なくともいずれかに基づい
    て、前記チップの寸法及び位置の少なくともいずれかに
    関する検査情報を生成するものである請求項22記載の
    スパークプラグ検査装置。
  24. 【請求項24】 前記検査情報に基づいて、前記接地電
    極に固着されたチップが、前記スパークプラグの予め定
    められた部分に対して所期の位置関係を満足しているか
    否かを判定するチップ位置判定手段と、 その判定結果を出力するチップ位置判定結果出力手段と
    を含む請求項21ないし23のいずれかに記載のスパー
    クプラグ検査装置。
  25. 【請求項25】 前記判定結果が否の場合に、前記チッ
    プが前記スパークプラグの前記予め定められた部分に対
    して前記所期の位置関係を満足するように、前記接地電
    極に矯正加工を施す接地電極矯正手段を含む請求項24
    記載のスパークプラグ検査装置。
JP29332197A 1997-10-09 1997-10-09 スパークプラグ検査方法及び装置 Expired - Fee Related JP3479591B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29332197A JP3479591B2 (ja) 1997-10-09 1997-10-09 スパークプラグ検査方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29332197A JP3479591B2 (ja) 1997-10-09 1997-10-09 スパークプラグ検査方法及び装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003158620A Division JP4056934B2 (ja) 2003-06-03 2003-06-03 スパークプラグの製造方法及びスパークプラグの製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11121143A JPH11121143A (ja) 1999-04-30
JP3479591B2 true JP3479591B2 (ja) 2003-12-15

Family

ID=17793327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29332197A Expired - Fee Related JP3479591B2 (ja) 1997-10-09 1997-10-09 スパークプラグ検査方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3479591B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3566222B2 (ja) * 2001-03-29 2004-09-15 日本特殊陶業株式会社 突起状付着物検出方法及びそれを用いたスパークプラグの製造方法
JP3885000B2 (ja) * 2002-06-25 2007-02-21 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグの検査方法、スパークプラグの製造方法及びスパークプラグの検査装置
JP4302445B2 (ja) 2002-06-25 2009-07-29 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグの製造方法
JP4091355B2 (ja) * 2002-06-25 2008-05-28 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグの製造方法及び製造装置
US7581998B2 (en) 2005-09-08 2009-09-01 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Method for regulating aground electrode position in spark plug
JP6588066B2 (ja) 2017-10-23 2019-10-09 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11121143A (ja) 1999-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN113207286B (zh) 外观检查装置及使用该外观检查装置判定焊接部位有无形状不良及形状不良的种类的判定精度的提高方法、焊接***及工件的焊接方法
JP5312033B2 (ja) ワークピースの継ぎ目箇所を評価するための方法および装置
JP4486700B2 (ja) 管端部のねじ要素測定装置、ねじ要素測定システムおよびねじ要素測定方法
JP4056934B2 (ja) スパークプラグの製造方法及びスパークプラグの製造装置
CN105081883B (zh) 一种带有在机检测装置的加工中心及使用方法
EP2975394B1 (en) Eddy current flaw detection device, eddy current flaw detection method, and eddy current flaw detection program
JP3479591B2 (ja) スパークプラグ検査方法及び装置
CN114714029B (zh) 铝合金自动弧焊方法及装置
KR20200136686A (ko) 포터블형 용접 결함 검사장치 및 검사방법
WO2011104608A2 (en) Bead inspection method, and bead inspection apparatus
JP2002331383A (ja) 切断監視装置
JP2008302428A (ja) アーク溶接品質検査方法
JPH06147836A (ja) シート寸法測定装置
JP2007163340A (ja) 板長さ測定装置及び板長さ測定方法
JP3566222B2 (ja) 突起状付着物検出方法及びそれを用いたスパークプラグの製造方法
EP1376792B1 (en) Method and apparatus for making spark plug
JP2005014026A (ja) 溶接部の検査方法及び溶接支援システム
JP2008107156A (ja) 断面形状検出方法及び装置
JPH07324921A (ja) 軸芯ずれ測定装置
JP2005037211A (ja) 被測定物の外径測定方法、外径測定装置及び外周面研削装置
JP2004031069A (ja) スパークプラグの製造方法及び製造装置
JP4037374B2 (ja) スパークプラグの検査方法及びそれを用いたスパークプラグの製造方法
JP3885000B2 (ja) スパークプラグの検査方法、スパークプラグの製造方法及びスパークプラグの検査装置
US11754390B2 (en) Method, system, and apparatus for optical measurement
JP4084047B2 (ja) スパークプラグの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081003

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091003

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091003

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091003

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101003

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101003

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees