JP3478877B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
等の画像形成装置に関する。
り、原稿を縮小して複写紙に枠や綴じ代等を形成する枠
編集機能を備える複写機がある。図1(a)は、原稿の
画像と、上記枠編集機能を実行した場合に複写紙上に形
成される画像との関係を示す図である。ところが、図1
(b)に示すように、枠のある写真や新聞などの原稿
で、その画像部分のみを所望する用紙サイズに拡大縮小
しようとした場合、画像エリアが不明確だと原稿のサイ
ズを基準にして拡大縮小の倍率を設定することしかでき
ず、所望する画像を得るのに無駄な試し刷りが必要にな
る。これに対して、原稿中の濃度の変化に応じて画像サ
イズを検出する原稿検出装置(特開昭62ー16127
3号公報)がある。この装置は、白から黒画素への2値
画像の変化点から画像サイズを検出するものである。し
かし、多値のデータを扱うフルカラー複写機では、下地
の濃度も画像濃度と捉えるため、単に濃度の変化点では
充分な画像サイズの検出をすることができない。
ズを検出することのできる画像形成装置を提供すること
である。
像形成装置は、原稿の画像データを読み取る読取手段
と、上記画像データに基いて、原稿の下地の色の濃度を
検出する検出手段と、検出された下地の色の濃度に基づ
いて、下地と画像エリアとを区別するための基準値を設
定する設定手段と、設定された基準値を用いて、原稿中
の画像エリアを判別する判別手段と、判別された画像エ
リアのサイズと使用者により選択された複写紙のサイズ
とに基づいて複写倍率を設定する倍率選択手段とを備え
る。本願発明に係る第2の画像形成装置は、原稿の画像
データを読み取る読取手段と、上記画像データに基い
て、原稿の下地の色の濃度を検出する検出手段と、検出
された下地の色の濃度に基づいて、下地と画像エリアと
を区別するための基準値を設定する設定手段と、設定さ
れた基準値を用いて、原稿中の画像エリアを判別する判
別手段と、判別された画像エリアのサイズと使用者によ
り設定された複写倍率とに基づいて複写紙のサイズを選
択する用紙サイズ選択手段とを備える。
基準値に基づいて、原稿中の下地部分、即ち背景部分の
画像データと、画像エリアにおける画像データとを判別
手段により判別することができる。
ルカラー複写機について以下の順で説明する。 (1)デジタルカラー複写機の構成 (1-1)複写機本体 (1-2)操作パネル (2)画像エリアの検出 (2-1)メインルーチン (2-2)キー入力処理 (2-3)予備スキャン処理 (2-3-1)背景部の画像濃度検出 (2-3-2)リファレンスレベルQの設定 (2-4)モード処理 (2-4-1)自動倍率選択処理 (2-4-2)自動用紙選択処理 (2-5)背景処理
示す断面図である。デジタルカラー複写機は、原稿画像
を読み取るイメージリーダ部100と、イメージリーダ
部100で読み取った画像を複写紙に印刷する複写部2
00とに大きく分けられる。
成である。ここに、スキャナ10は、原稿を照射する露
光ランプ12と、原稿からの反射光を集光するロッドレ
ンズアレー13、及び集光された光を電気信号に変換す
る密着型のCCDセンサ14を備えている。スキャナ1
0は、原稿読取時にモータ11により駆動されて、矢印
の方向(副走査方向)に移動し、原稿台ガラス15上に
載置された原稿を走査する。露光ランプ12で照射され
た原稿面の画像は、CCDセンサ14で光電変換され
る。CCDセンサ14により得られたR,G,Bの3色
の多値電気信号は、読取信号処理部20により、イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(Bk)のいずれかの8ビットの階調データに変換さ
れ、同期用バッファメモリ30に記憶される。
ヘッド部31は、入力される階調データに対して感光体
の階調特性に応じた階調補正(γ補正)を行った後、補
正後の画像データをD/A変換してレーザ駆動信号を生
成して、この駆動信号によりヘッド部31に備えられて
いる半導体レーザを発光させる。感光体ドラム41は、
1複写毎に露光を受ける前にイレーサランプ42で照射
された後、帯電チャージャ43により一様に帯電され
る。感光体ドラム41は、帯電された状態でレーザ光に
よる露光を受けると、ドラムの表面に原稿の静電潜像を
形成する。次に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエ
ロー(Y)、ブラック(Bk)の4色のトナー現像器4
5a〜45dのうち何れか一つが選択され、感光体ドラ
ム41上の静電潜像を現像する。一方、複写紙は用紙カ
セット50より給紙され、給紙ガイドに沿って転写ドラ
ム51まで送られる。複写紙は、給紙中にタイミングが
とられ、転写ドラム51上のグリッパ52によって先端
が保持され、転写ドラム51上に巻き付けられる。感光
体ドラム41の表面に現像されたトナー像は、転写チャ
ージャ46により転写ドラム51上に巻き付けられた複
写紙に転写される。
(C)、イエロー(Y)及びブラック(Bk)の4色に
ついて順に繰り返して行われる。この時、感光体ドラム
41と転写ドラム51の動作に同期してスキャナ10は
スキャン動作を繰り返す。その後、複写紙は、分離爪4
7を動作させることによって、転写ドラム51から分離
される。複写紙に付着したトナーは、定着装置48にお
いて複写紙に定着される。トナー定着の終了した複写紙
は、排紙トレー49に排紙される。
る。操作パネル1には、複写枚数やコピー濃度を設定す
る際に用いるテンキー2と、コピー動作を開始するため
のスタートキー3と、複写機本体の作動状態を表示する
表示用LED4と、モード設定キー5と、モード設定キ
ー5の押下に対応して点灯するLED6〜8と、背景処
理選択キー9と、背景処理選択キー9の押下に対応して
点灯するLED10〜12とを備える。モード設定キー
5により設定されるモードは、自動倍率選択処理モード
と、自動用紙選択処理モードと、マニュアル処理モード
とがある。各モードは、モード選択キー5が押下される
毎に順に選択設定される。自動倍率選択処理モードが選
択された場合、モードパラメータIが0に設定されると
共に、LED6が点灯する。自動用紙選択処理モードが
選択された場合、モードパラメータIが1に設定される
と共に、LED7が点灯する。マニュアル処理モードが
選択された場合、モードパラメータIが2に設定される
と共に、LED8が点灯する。背景処理選択キー9によ
り設定される背景処理には、背景処理無しと、背景色削
除と、背景色変換とがある。これら背景処理は、原稿中
の画像エリアが抽出されることによって実現される処理
である。背景処理無しが選択された場合、背景処理パラ
メータJが0に設定されると共に、LED10が点灯す
る。背景色削除処理が選択された場合、背景処理パラメ
ータJが1に設定されると共に、LED11が点灯す
る。背景色変換処理が選択された場合、背景処理パラメ
ータJが2に設定されると共に、LED11が点灯す
る。なお、上記各モード及び背景処理については、後に
説明する。
る場合に、当該下地の濃度を背景部の濃度とみなす。上
記の判断は、下地が均一色の場合に、下地の濃度の画素
の頻度が他の濃度の画素の頻度に比べて突出することに
基づいて行う。画像エリアの検出は、背景部の濃度から
定められるリファレンスレベルQの値に基づいて行う。
上記リファレンスレベルQの値は、一般的に、白っぽい
下地には、下地よりも濃い画像が描かれ、黒っぽい下地
には、下地よりも薄い色の画像が描かれることに基づい
て設定する。即ち、原稿全体として、背景部の濃度より
も濃い画素の頻度が高い場合には、リファレンスレベル
Qの値を背景部の濃度よりも予定値だけ大きな値に設定
する。また、原稿全体として、下地の濃度よりも薄い色
の画素の頻度が高い場合には、リファレンスレベルQの
値を背景部の濃度よりも予定値だけ小さい値に設定す
る。従って、白っぽい下地に画像が描かれている場合に
は、画素の濃度がリファレンスレベルQよりも大きい領
域が画像エリアであると判断することができる。また、
黒っぽい下地に画像が描かれている場合には、画素の濃
度がリファレンスレベルQよりも小さい領域が画像エリ
アであると判断することができる。
出部の概略ブロック図である。CPU300は、モータ
11を駆動制御してスキャナ10により原稿の画像デー
タを読み取らせ、読取信号処理部20等、その他の処理
部とのデータ処理を行う。CPU300は、印字処理用
の画像データを読み取る前に、原稿の画像エリアの検出
を行うため、スキャナ10に予備スキャンを実行させ
る。画像エリア検出部には、スキャナ10が原稿を予備
スキャンした際に得られる原稿の画像データが入力され
る。データメモリ301は、入力される画像データのう
ち、図5にドットで示すように、所定の間隔で設けられ
たサンプリングポイントのデータを格納する。CPU3
00は、図5に斜線で示す原稿の最も縁の部分にあるサ
ンプリングポイントにおける画像データを、データメモ
リ301より読み出し、濃度ヒストグラムを求める。こ
の場合に求まる濃度ヒストグラムは、例えば、図6
(a)のようになる。ここで、最頻値Dnを背景の濃度
と判断する。次に、CPU300は、原稿全体のサンプ
リンポイントにおける画像データをメモリ301から読
み出し、濃度ヒストグラムを求める。この場合に求まる
濃度ヒストグラムは、例えば、図6(b)のようにな
る。ここで、先に求めた背景の濃度Dnよりも、高濃度
のデータ数と、低濃度のデータ数とを比較し、より多く
のデータの存在する側に画像エリア検出のためのリファ
レンスレベルQを設定する。図6(b)の場合には、背
景濃度Dnからみて、より高濃度のデータが数多く存在
する。従って、濃度データDn+1を、リファレンスレ
ベルQに設定する。リファレンスレベルQは、原稿から
画像エリアを抽出するのに用いる。
ファレンスレベルQの値Dn+1を比較器302に出力
する。比較器302では、入力される画像データの値P
をリファレンスレベルQの値と比較し、入力される画像
データの値PがリファレンスレベルQの値よりも大きな
場合には、ハイレベルの比較結果信号を出力し、小さな
場合には、ローレベルの比較結果信号を出力する。即
ち、下地が白っぽい場合、画像エリアの濃度は下地より
も濃くなる。このため、背景部分から画像エリアへと切
り替わる箇所で比較結果信号は、ローレベルからハイレ
ベルへと立ち上がる。また、下地が黒っぽい場合、画像
エリアの濃度は下地よりも薄くなる。このため、背景部
分から画像エリアへと切り替わる箇所で比較結果信号
は、ハイレベルからローレベルへと立ち下がる。ラッチ
回路303には、画像データに同期して主走査方向のア
ドレス信号が入力される。比較器300から入力される
信号の最初の切り替わり(立ち上がりもしくは立ち下が
り)に同期して画像エリアの先端アドレスをラッチして
CPU300に送ると共に、比較器300から入力され
る信号の2番目の切り替わり(立ち下がりもしくは立ち
上がり)に同期して画像エリアの後端アドレスをラッチ
してCPU300に送る。CPU300は、ラッチ回路
303のラッチしたアドレスを読み取り、主走査方向に
おける画像の位置の確認を行う。これを副走査方向に設
けられたサンプリングポイントの数だけ繰り返し実行す
ることで、画像のエリアを検出することができる。
ルQの値を原稿カバーの色に基づく値に変更することで
原稿サイズの検出をすることができる。また、検出した
画像エリアに基づいて、画像エリア以外の領域、即ち背
景部を削除することもできる。更に、画像エリア以外の
領域、即ち背景部分を削除した後に他の色の背景を設定
することもできる。なお、CPU300の実行する画像
エリア検出処理及び検出された画像エリアのデータに基
づいて実行する処理については後にフローチャートを用
いて説明する。
チンを示すフローチャートである。まず、初期設定を行
う(ステップS100)。当該初期設定は、CPU30
0が動作する際にデータなどを一時的に記憶するRAM
の内容の初期化や、各種機能の設定や各種タイマカウン
タのクリアを行う。次に、内部タイマーをクリアした後
にスタートさせる(ステップS101)。内部タイマー
をスタートした後、使用者によるモード選択キー5及び
背景処理選択キー9の入力や、複写用紙のサイズ、複写
倍率、複写枚数等の入力を要求する(ステップS20
0)。キー入力の後、予備スキャン処理(ステップS3
00)を開始する。予備スキャン処理の後、モード処理
ルーチン(ステップS400)、背景処理ルーチン(ス
テップS500)、印字処理(ステップS600)を実
行する。内部タイマーの終了を待って(ステップS10
2でYES)、ステップS101へ戻り上記処理を繰り
返す。
ャートである。使用者によりモード設定キー5が押下さ
れた場合(ステップS201でYES)、モードパラメ
ータIの値を調べる。自動倍率選択処理モード(I=
0)が設定されていた場合(ステップS202でYE
S)、自動用紙選択処理モード(I=1)を設定し(ス
テップS203)、LED6を消灯してLED7を点灯
する(ステップS204)。また、自動用紙選択処理モ
ード(I=1)が設定されていた場合(ステップS20
5でYES)、マニュアル処理モード(I=2)を設定
し(ステップS206)、LED7を消灯してLED8
を点灯する(ステップS207)。また、マニュアル処
理モード(I=2)が設定されていた場合(ステップS
205でNO)、自動倍率選択処理モード(I=0)を
設定し(ステップS208)、LED8を消灯してLE
D6を点灯する(ステップS209)。使用者によりモ
ード設定キー5が押下されない場合には(ステップS2
01でNO)、設定されているモードをそのまま実行す
る。また、使用者により背景処理選択キー9が押下され
た場合(ステップS210でYES)、背景処理パラメ
ータJの値を調べる。背景処理無し(J=0)が設定さ
れていた場合(ステップS211でYES)、背景色削
除(J=1)を設定し(ステップS212)、LED1
0を消灯してLED11を点灯する(ステップS21
3)。背景色削除(I=1)が設定されていた場合(ス
テップS214でYES)、背景色変換(I=2)を設
定し(ステップS215)、LED11を消灯してLE
D12を点灯する(ステップS216)。背景色変換
(J=2)が設定されている場合(ステップS214で
NO)、背景処理無し(J=0)を設定し(ステップS
217)、LED12を消灯してLED10を点灯する
(ステップS218)。使用者により背景処理選択キー
9が押下されない場合には(ステップS210でN
O)、設定されている背景処理をそのまま実行する。複
写紙のサイズや複写倍率、複写枚数といった、その他の
入力処理(ステップS219)を行った後にリターンす
る。
ーチャートである。まず、画像エリアを検出するモード
が設定されているか否かを判断する(ステップS30
1)。画像エリアを検出するモードとは、前のキー入力
処理(ステップS200)で説明した自動倍率選択処理
モードと、自動用紙選択処理モードの2つのモードをい
う。画像エリアを検出するモードが設定されている場合
には(ステップS301でYES)、モータ11を駆動
してスキャナ10を副走査方向に移動する(ステップS
302)。図5にドットで示すように主走査方向及び副
走査方向に所定の間隔で設けられているサンプリングポ
イントの画像データをデータメモリ301に記憶する
(ステップS303)。1画面分の画像データの読み取
りが終了するのを待って(ステップS304でYE
S)、図5中に斜線で示す原稿の縁の部分にあるサンプ
リングポイントにおける画像データを、データメモリ3
01より読み出し、これに基づいて濃度ヒストグラムを
求める。濃度ヒストグラムに基づいて、下地が均一色で
あると判断された場合には、最頻値Dnを背景部の濃度
データとする(ステップ305、図6(a)参照)。こ
の背景部の濃度検出処理は、後に説明する。次に原稿全
体のサンプリングポイントのデータを読み出し、これに
基づいて濃度ヒストグラムを求め、上記ステップS30
5で定めた背景部の濃度データレベルに基づいてリファ
レンスレベルQを定める(ステップS306)。このリ
ファレンスレベルQの設定については、後に説明する。
モータ11を反転駆動して、スキャナ10のリターンを
開始する(ステップS307)。この間にCPU300
は、ラッチ回路303によりラッチされる原稿エリアの
先端アドレス及び後端アドレスとを読み取る(ステップ
S308)。副走査方向に設けられたサンプリングポイ
ントの数がN個であるとき、上記ステップS308にお
ける処理をN回繰り返し実行する(ステップS31
0)。これにより、画像エリアを検出することができ
る。副走査方向に設けられたN個のサンプリングポイン
トについての処理終了を待って(ステップS310でY
ES)、リターンする。
場合に、当該下地の濃度を背景部の濃度とする。上記の
判断は、下地が均一色の場合に下地の濃度の画素の頻度
が他の濃度の画素の頻度に比べて突出することを利用し
て行う。図10は、背景部の画像濃度検出処理(ステッ
プS305)のフローチャートである。まず、図5中に
斜線で示す原稿の縁の部分にあるサンプリングポイント
における画像データを、データメモリ301より読み出
し、濃度ヒストグラムを求める(ステップS311)。
ここで求められたヒストグラムの最頻値Dnの頻度と、
その他の濃度の頻度とを比較する(ステップS31
2)。原稿の下地が均一色であるならば、例えば図6
(a)に示すようなヒストグラムが得られる。しかし、
原稿が写真等であって下地が均一色でない場合、得られ
る濃度ヒストグラムの最頻値の頻度は、その他の濃度の
頻度と極端な差はつかない。そこで、求められたヒスト
グラムの最頻値Dnの頻度と、その他の濃度の頻度との
差が、実験により定めたしきい値よりも大きい場合(ス
テップS313でYES)、原稿の下地が均一色である
と判断し、最頻値Dnを背景部の濃度として(ステップ
S314)、リターンする。一方、上記差が予定値より
も小さい場合(ステップS313でNO)、画像エリア
の検出は不可能であると判断して、マニュアル処理モー
ドを設定(I=2)し、背景処理無し(J=0)を設定
して予備スキャン処理自体を終了する(ステップS31
5)。
ァレンスレベルQの値に基づいて行う。上記リファレン
スレベルQの値は、白っぽい下地には、下地よりも濃い
画像が描かれ、黒っぽい下地には、下地よりも明るい色
の画像が描かれることに注目して設定する。即ち、原稿
全体として、背景部の濃度よりも濃い画素の頻度が高い
場合には、背景部の濃度よりも予定値だけ大きな値を設
定する。また、原稿全体として、下地の濃度よりも明る
い色の画素の頻度が高い場合には、背景部の濃度よりも
予定値だけ小さい値を設定する。ここで、背景部の濃度
を、そのままリファレンスレベルQの値にしないのは、
下地と見なす画素の濃度にある程度の幅を持たせるため
である。これにより、画像エリアの検出をより実効あら
しめることができる。図11は、上記予備スキャン時に
実行されるリファレンスレベルQの設定(ステップS3
06)のフローチャートである。まず、サンプリングさ
れた全画像データを用いて図6(b)に示すような濃度
ヒストグラムを求める(ステップS320)。ここで、
上記ステップS305における処理で求めた背景部分の
濃度Dnを中心に濃淡何れの濃度データの頻度が多いか
を調べる(ステップS321)。ここで、背景部分の濃
度データDnよりも濃いデータ(Dn+1,Dn+2,
…)の頻度が多い場合(ステップS323でYES)、
当該原稿は、白っぽい下地に画像が描かれたものである
と判断される。従って、原稿から画像エリアを抽出する
には、当該データDnよりも予め定めた値だけ(256
濃淡階調データの場合、例えば5)濃い濃度データDn
+1をリファレンスレベルQに設定する(ステップS3
24)。一方、背景部分の濃度データDnよりも薄いデ
ータ(Dn−1,Dn−2,…)の頻度が多い場合(ス
テップS323でNO)、当該原稿は、黒っぽい下地に
明るい画像が描かれたものであると判断される。従っ
て、原稿から画像エリアを抽出するには、当該データD
nよりも予め定めた値だけ(256濃淡階調データの場
合、例えば5)薄い濃度データDn−1をリファレンス
レベルQに設定する(ステップS325)。
ャートである。まず、キー入力処理(ステップS20
0)で設定されたモードパラメータIの値を調べる(ス
テップS401)。I=0の場合には、自動倍率選択処
理を実行する(ステップS402)。自動倍率選択処理
では、原稿内の画像エリアを検出し、検出した画像エリ
アの主走査方向及び副走査方向の最大幅(図5のL1及
びL2)に基づいて、使用者により選択された複写紙の
サイズに当該画像エリアを拡大縮小する(図1(b)参
照)。また、I=1の場合には、自動用紙選択処理を実
行する(ステップS403)。自動用紙選択処理では、
原稿内の画像エリアを検出し、検出した画像エリアの主
走査方向及び副走査方向の最大幅(図5のL1及びL
2)と、使用者により設定された複写倍率に基づいて、
適切なサイズの複写紙を選択する。また、I=2の場合
には、画像エリアの検出を行わず通常のマニュアル処理
を実行する(ステップS404)。
まず、画像エリアの検出を行う(ステップS410)。
次に、使用者により設定された複写紙のサイズを検出す
る(ステップS411)。上記ステップS410で求め
た画像エリアの主走査方向及び副走査方向の最大幅(図
5のL1及びL2)を求め、求めた最大幅に基づいて、
使用者により選択された複写紙のサイズに当該画像エリ
アを拡大縮小する複写倍率を設定する(ステップS41
2)。ここで、画像エリアの主走査方向の最大幅L1
は、図5に示すように、最も値の小さな先端アドレスと
最も値の大きな後端アドレスとの差をいう。また、副走
査方向の最大幅L2は、図5に示すように、画像エリア
の最初に検出された位置から、画像エリアの最後に検出
された位置までの幅をいう。設定する複写倍率は、例え
ば、画像エリアを複写紙の主走査方向に一杯に拡大する
場合の倍率と、副走査方向に行う場合の倍率のうち、小
さい方の倍率を用いる。これにより、画像エリアの一部
が欠けるのを防止する。設定された複写倍率で印字処理
を実行することで、図1(b)に示すように、原稿中の
画像エリアを複写紙一杯に拡大することができる。これ
により、画像エリアを複写紙内に拡大縮小する際の無駄
な試し刷りが不要になる。
ローチャートである。まず、画像エリアの検出を行う
(ステップS420)。次にキー入力処理(ステップS
200)にて設定される複写倍率の値を検出する(ステ
ップS421)。上記ステップS420で求めた画像エ
リアの主走査方向及び副走査方向の最大幅(図5のL1
及びL2)を求める。求めた最大幅L1及びL2に、設
定されている複写倍率を掛け合わせて得られる画像エリ
アが、欠ける事なく収まる最小サイズの複写紙を選択す
る(ステップS422)。これにより画像エリアを所望
する倍率で複写する際により適切なサイズの複写紙を選
択することができ、複写紙の無駄がなくなる。
S400)のステップS410もしくはステップS42
0において、画像エリアを正確に検出することができる
ため、画像エリア以外の領域、即ち背景部に対して以下
の処理を行うことが可能になる。図15は、背景処理
(ステップS500)のフローチャートである。まず、
使用者により、画像エリアを検出するモードが設定され
ているかを調べる。使用者によりマニュアル処理モード
が設定されている場合には(ステップS501でYE
S)、画像エリアの情報を得ることができないため、背
景についての特別な処理は行わない(ステップS50
2)。一方、使用者により自動倍率選択処理モード(I
=0)もしくは自動用紙選択処理モード(I=1)が設
定されている場合には(ステップS501でNO)、設
定されている背景処理パラメータJの値を調べる(ステ
ップS502)。J=0の場合、背景についての特別な
処理は、行わない(ステップS503)。J=1の場合
には、背景の色を削除する(ステップS504)。ここ
で背景色の削除とは、前記したモード処理(ステップS
400)のステップS410もしくはステップS420
で検出された画像エリア以外の領域、即ち背景部分の濃
度データの値を、複写機に予め設定されている背景色の
デフォルト値(例えば白色)に設定することをいう。J
=2の場合には、背景の色を別の色に変換する(ステッ
プS505)。色の変換は、前記したモード処理(ステ
ップS400)のステップS410もしくはステップS
420で検出された画像エリア以外の領域、即ち背景部
分の濃度データの値を、使用者により指定される色のデ
ータに変換して行う。このように、原稿の画像サイズを
正確に検出することで、背景部の画像処理を行うことが
できる。
背景部の濃度に基づいて、原稿の画像エリアを正確に検
出することができる。
枠を形成する場合の画像サイズの変化を示す図であり、
(b)は、枠の設けられている原稿を拡大して、元の枠
無しの状態に戻す場合の画像サイズの変化を示す図であ
る。
図である。
ある。
サンプリングポイントにおける画像濃度のヒストグラム
であり、(b)は、図5の全画像中にあるサンプリング
ポイントにおける画像濃度のヒストグラムである。
ートである。
チャートである。
チャートである。
5)のフローチャートである。
306)のフローチャートである。
チャートである。
フローチャートである。
フローチャートである。
ャートである。
Claims (2)
- 【請求項1】 原稿の画像データを読み取る読取手段
と、 上記画像データに基いて、原稿の下地の色の濃度を検出
する検出手段と、 検出された下地の色の濃度に基づいて、下地と画像エリ
アとを区別するための基準値を設定する設定手段と、 設定された基準値を用いて、原稿中の画像エリアを判別
する判別手段と、 判別された画像エリアのサイズと使用者により選択され
た複写紙のサイズとに基づいて複写倍率を設定する倍率
選択手段とを備える画像形成装置。 - 【請求項2】 原稿の画像データを読み取る読取手段
と、 上記画像データに基いて、原稿の下地の色の濃度を検出
する検出手段と、 検出された下地の色の濃度に基づいて、下地と画像エリ
アとを区別するための基準値を設定する設定手段と、 設定された基準値を用いて、原稿中の画像エリアを判別
する判別手段と、 判別された画像エリアのサイズと使用者により設定され
た複写倍率とに基づいて複写紙のサイズを選択する用紙
サイズ選択手段とを備える画像形成装置。
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