JP3476064B2 - 直流安定化電源回路 - Google Patents

直流安定化電源回路

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JP3476064B2 JP02472699A JP2472699A JP3476064B2 JP 3476064 B2 JP3476064 B2 JP 3476064B2 JP 02472699 A JP02472699 A JP 02472699A JP 2472699 A JP2472699 A JP 2472699A JP 3476064 B2 JP3476064 B2 JP 3476064B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電圧を安定化
する直流安定化電源回路に関するもので、特に、低電圧
動作時の入出力間電圧差を改善した直流安定化電源回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に、従来使用されている直流安定化
電源回路の回路図を示す。従来使用されている直流安定
化電源回路は、直流電圧が入力される入力端子INと、
直流電圧が出力される出力端子OUTと、入力端子IN
にエミッタが接続されるとともに出力端子OUTにコレ
クタが接続されたPNP型トランジスタQ1と、出力端
子OUTとグランドとの間に直列に接続される抵抗R
1,R2と、入力端子INとグランドとの間に接続され
基準電圧Vfを出力する基準電圧回路1と、抵抗R1,
R2の接続ノードに負の入力端子が接続されるとともに
正の入力端子に基準電圧Vfが入力されるアンプ2と、
トランジスタQ1のベースにコレクタが接続されるとと
もにアンプ2の出力端子にベースが接続されたNPN型
トランジスタQ2とを有する。又、トランジスタQ2の
エミッタが接地され、アンプ2は入力端子INとグラン
ド間に接続されてバイアス電圧がかけられる。
【0003】このような構成の直流安定化電源回路は、
入力端子INに設定出力電圧より低い電圧が入力される
と、このとき、抵抗R1,R2の接続ノードに現れる電
圧が基準電圧Vfより低いので、アンプ2によりトラン
ジスタQ2が導通状態となる。このトランジスタQ2が
導通すると、トランジスタQ1のベース電流が流れるよ
うになるので、トランジスタQ1が導通状態となり、出
力端子OUTに出力電圧が現れる。
【0004】このように出力電圧が出力され、出力電圧
が安定状態になると、抵抗R1,R2の接続ノードに現
れる電圧に負帰還をかけるとともに基準電圧Vfとアン
プ2で比較してトランジスタQ2のベース電流を調整す
ることによって、トランジスタQ1のエミッタ電流を調
整する。
【0005】更に、このような直流安定化電源回路に、
トランジスタQ1のベースにベースが接続されるととも
に出力端子OUTにエミッタが接続されたPNP型トラ
ンジスタQ3と、このトランジスタQ3のコレクタにコ
レクタが接続されるとともにエミッタが接地されたNP
N型トランジスタQ4と、トランジスタQ4とカレント
ミラー回路を構成するNPN型トランジスタQ5によっ
て、トランジスタQ1の入出力間電圧を制限するための
出力飽和防止回路3が構成される。
【0006】この出力飽和防止回路3を備えた直流安定
化電源回路は、入力端子INにかける入力電圧を立ち上
げたときに、出力端子OUTに現れる出力電圧が安定状
態に達していないので、トランジスタQ1に過剰のコレ
クタ電流を流そうとする。このようなトランジスタQ1
の飽和状態を防ぐために、出力電圧が所定の電圧値とな
ったとき、トランジスタQ3が導通し、このトランジス
タQ3に応じてトランジスタQ4,Q5を導通させる。
このように、トランジスタQ3,Q4,Q5を導通させ
ることによって、アンプ2から流れるトランジスタQ2
へのベース電流を制限し、これにより、トランジスタQ
1に流れるコレクタ電流を制限する。
【0007】又、上記のような直流安定化電源回路以外
に、その出力端子に流れる電流量を制限する電流制限回
路を備えた直流安定化電源回路が、特開平5−4053
4号公報に提供されている。この特開平5−40534
号公報で提供される直流安定化電源回路の内部構成を示
すブロック図を図7に示す。
【0008】特開平5−40534号公報における直流
安定化電源回路は、入力端子にエミッタが接続されると
ともにコレクタが出力端子と接続されたPNP型トラン
ジスタQ11と、トランジスタQ11のベース電流の量
を調整することによってトランジスタQ11のコレクタ
電流を制御する駆動回路100と、トランジスタQ11
のコレクタからの分電流を検知して出力電流が検知した
値より大きくならないように駆動回路100を制御する
電流制限回路101とを有する直流安定化電源回路に、
トランジスタQ11のベースにベースが接続されるとと
もにトランジスタQ11のコレクタにエミッタが接続さ
れたPNP型トランジスタQ12を設ける。更に、この
トランジスタQ12は、コレクタが電流制限回路101
に接続される。
【0009】このようなトランジスタQ12を設けるこ
とによって、入力端子に入力される電圧が出力端子から
の出力電圧が安定する電圧より低いとき、トランジスタ
Q11に流れる電流が少ないので、トランジスタQ11
のコレクタからの分電流を検知する電流制限回路101
によって、駆動回路100がトランジスタQ11のベー
ス電流を増加させるための動作するように制御される。
このため、トランジスタQ11のコレクタ電流が一気に
増加し飽和電流が流れる。このときトランジスタQ12
のエミッタ電圧がベース電圧より大きくなり、トランジ
スタQ12が導通する。このように、トランジスタQ1
2が導通すると、そのコレクタ電流が電流制限回路10
1に流れ込み、駆動回路100がトランジスタQ11の
ベース電流を減少させるための動作するように電流制限
回路101によって制御される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6及
び図7に示す直流安定化電源回路のように、トランジス
タQ1,Q11に流れる飽和電流を制限する出力飽和防
止回路を設けたとき、入力端子と出力端子間に接続され
るトランジスタQ1,Q11のエミッタ・コレクタ間電
圧が、前記出力飽和防止回路を設けていないときに比べ
て大きくなる。これは、トランジスタの特性によるもの
で、トランジスタのコレクタ電流が同じ大きさであると
き、そのベース電流を小さくすると、エミッタ・コレク
タ間電圧が大きくなる。そのため、出力飽和防止回路に
よってトランジスタQ1,Q11のベース電流が小さく
なるので、そのエミッタ・コレクタ間電圧が大きくな
る。
【0011】よって、直流安定化電源回路において、そ
の入力端子にかかる電圧と出力端子にかかる電圧との差
が、前記出力飽和防止回路を設けたときの方が大きくな
る。このことは、出力電流値と入出力端子間電圧差を示
した図3のグラフからも明らかである。このような入出
力端子間電圧差は、入力端子に電圧を供給する電源がバ
ッテリーなどの2次電池であり、この2次電池がかなり
使用されてその供給する電圧値が低くなったときに問題
が生じる。即ち、飽和防止回路を設けてその入出力端子
間電圧差が大きくなると、入力端子にかかる入力電圧が
低いため、充分な出力電圧を出力することができなくな
る。
【0012】又、出力端子にかかる出力電圧が安定状態
になったときには、前記出力飽和防止回路はその必要性
がなくなるので、この出力飽和防止回路を用いたために
生じる入出力端子間電圧差による消費電力が無効電力と
なり、携帯型電話機などの消費電力を抑制する必要のあ
る電気電子機器には、重要な問題となる。
【0013】このような問題を鑑みて、本発明は、出力
電圧が安定状態であるときは、出力飽和防止回路が解除
された状態となるような直流安定化電源回路を提供する
ことを目的とする。又、入力電圧が低いときにおいて
も、出力飽和防止回路が解除された状態となるような直
流安定化電源回路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の直流安
定化電源回路は、直流電圧が入力される入力端子と、直
流電圧を出力する出力端子と、前記入力端子に入力電極
が接続されるとともに前記出力端子に出力電極が接続さ
れたトランジスタと、前記出力端子にかかる電圧を分圧
した電圧を前記トランジスタの制御電極に負帰還して前
記トランジスタを流れる電流量を調整するトランジスタ
制御回路と、前記トランジスタを流れる電流が所定値以
上になったとき前記トランジスタを流れる電流量を抑制
する出力飽和防止回路と有し、入力された直流電圧を安
定化して出力する直流安定化電源回路において、前記出
力飽和防止回路をON/OFFするスイッチ手段を、該
出力飽和防止回路内に設け、前記出力端子から出力され
る電圧が安定状態まで立ち上がるときに、前記スイッチ
手段をONとして出力飽和防止回路をONの状態にする
とともに、前記出力端子から出力される電圧が安定状態
となったときに、前記スイッチ手段をOFFとして前記
出力飽和防止回路をOFFの状態にして無効電流を低減
することを特徴とする。
【0015】請求項2に記載の直流安定化電源回路は、
直流電圧が入力される入力端子と、直流電圧を出力する
出力端子と、前記入力端子に第1電極が接続されるとと
もに、前記出力端子に第2電極が接続される第1トラン
ジスタと、前記出力端子にかかる電圧を分圧する抵抗か
ら成る分圧回路と、該分圧回路から与えられる電圧を所
定の基準電圧と比較し増幅した電圧を出力する差動増幅
回路と、前記第1トランジスタの制御電極に第2電極が
接続されるとともに、前記差動増幅回路の出力側に制御
電極が接続され、更にその第1電極が第1電圧に接続さ
れた前記第1トランジスタと逆極性の第2トランジスタ
と、前記出力端子に第1電極が接続されるとともに前記
第1トランジスタの制御電極に制御電極が接続された前
記第1トランジスタと同一極性の第3トランジスタと、
前記差動増幅回路の出力側に第2電極が接続されるとと
もに、第1電極が前記第1電圧に接続された前記第2ト
ランジスタと同一極性の第4トランジスタと、該第4ト
ランジスタとカレントミラー回路を構成するとともに、
第1電極が前記第1電圧に接続され、そのカレントミラ
ー回路の入力側トランジスタとして動作する前記第2ト
ランジスタと同一極性の第5トランジスタと、前記第3
トランジスタの第2電極と、前記第5トランジスタの第
2電極との間に接続されるスイッチ手段とを有し、該ス
イッチ手段が、前記第3トランジスタと前記第4トラン
ジスタと前記第5トランジスタとから構成される出力飽
和防止回路のON/OFF動作を行い、前記出力端子か
ら出力される電圧が安定状態まで立ち上がるときに、前
記スイッチ手段をONとして、前記出力飽和防止回路を
ONの状態にするとともに、前記出力端子から出力され
る電圧が安定状態となったときに、前記スイッチ手段を
OFFとして、前記出力飽和防止回路をOFFの状態に
して無効電流を低減することを特徴とする。
【0016】請求項3に記載の直流安定化電源回路は、
直流電圧が入力される入力端子と、直流電圧を出力する
出力端子と、前記入力端子に入力電極が接続されるとと
もに前記出力端子に出力電極が接続されたトランジスタ
と、前記出力端子にかかる電圧を分圧した電圧を前記ト
ランジスタの制御電極に負帰還して前記トランジスタを
流れる電流量を調整するトランジスタ制御回路と、前記
トランジスタを流れる電流が所定値以上になったとき前
記トランジスタを流れる電流量を抑制する出力飽和防止
回路と有し、入力された直流電圧を安定化して出力する
直流安定化電源回路において、前記出力飽和防止回路内
に、該出力飽和防止回路をON/OFFするスイッチ手
段と、該出力飽和防止回路内を流れる電流を調整する電
流調整回路と、を設け、前記出力端子から出力される電
圧が安定状態まで立ち上がるときに、前記スイッチ手段
をONとして出力飽和防止回路をONの状態にするとと
もに、前記出力端子から出力される電圧が安定状態とな
ったときに、前記スイッチ手段をOFFとして前記出力
飽和防止回路をOFFの状態にすることを特徴とする。
【0017】請求項4に記載の直流安定化電源回路は、
直流電圧が入力される入力端子と、直流電圧を出力する
出力端子と、前記入力端子に第1電極が接続されるとと
もに、前記出力端子に第2電極が接続される第1トラン
ジスタと、前記出力端子にかかる電圧を分圧する抵抗か
ら成る分圧回路と、該分圧回路から与えられる電圧を所
定の基準電圧と比較し増幅した電圧を出力する差動増幅
回路と、前記第1トランジスタの制御電極に第2電極が
接続されるとともに、前記差動増幅回路の出力側に制御
電極が接続され、更にその第1電極が第1電圧に接続さ
れた前記第1トランジスタと逆極性の第2トランジスタ
と、前記出力端子に第1電極が接続されるとともに前記
第1トランジスタの制御電極に制御電極が接続された前
記第1トランジスタと同一極性の第3トランジスタと、
前記差動増幅回路の出力側に第2電極が接続されるとと
もに、第1電極が前記第1電圧に接続された前記第2ト
ランジスタと同一極性の第4トランジスタと、該第4ト
ランジスタとカレントミラー回路を構成するとともに、
第1電極が前記第1電圧に接続され、そのカレントミラ
ー回路の入力側トランジスタとして動作する前記第2ト
ランジスタと同一極性の第5トランジスタと、前記第3
トランジスタの第2電極と、前記第5トランジスタの第
2電極との間に接続されるスイッチ手段と、前記第4ト
ランジスタの第1電極と前記第1電圧との間に設けられ
る電流調整回路と、を有し、前記スイッチ手段が、前記
第3トランジスタと前記第4トランジスタと前記第5ト
ランジスタとから構成される出力飽和防止回路のON/
OFF動作を行うとともに、前記電流調整回路が前記第
4トランジスタを流れる電流を調整し、前記出力端子か
ら出力される電圧が安定状態まで立ち上がるときに、前
記スイッチ手段をONとして、前記出力飽和防止回路を
ONの状態にするとともに、前記出力端子から出力され
る電圧が安定状態となったときに、前記スイッチ手段を
OFFとして、前記出力飽和防止回路をOFFの状態に
する特徴とする。
【0018】請求項5に記載の直流安定化電源回路は、
請求項4に記載の直流安定化電源回路において、前記電
流調整回路が、複数の抵抗と複数のスイッチによって構
成され、この複数のスイッチを切り換えて、前記第4ト
ランジスタの第1電極にかかる電圧を変更することによ
って、該第4トランジスタの制御電極及び第1電極間の
電圧を変更して該第4トランジスタを流れる電流を調整
することを特徴とする。
【0019】請求項6に記載の直流安定化電源回路は、
請求項1〜請求項5のいずれかに記載の直流安定化電源
回路において、前記入力端子にかかる電圧が低下したと
き、前記出力飽和防止回路をOFFにするために前記ス
イッチ手段を制御する入力電圧監視回路を有することを
特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態で使
用する直流安定化電源回路の回路図である。尚、本実施
形態で使用する直流安定化電源回路において、従来使用
されている直流安定化電源回路内のものと同様の目的で
使用される回路部は、図6に示した記号と同じ記号を付
し、その詳細な説明は省略する。
【0021】本実施形態で使用される直流安定化電源回
路は、トランジスタQ3のコレクタとトランジスタQ4
のコレクタとの間にスイッチ5が設けられる。又、出力
飽和防止回路3’は、トランジスタQ3,Q4,Q5と
スイッチ5によって構成される。
【0022】このような構成の直流安定化電源回路によ
ると、入力端子INに入力される入力電圧が立ち上がる
とき、スイッチ5の接点が接続されて出力飽和防止回路
3’が接続された状態となる。このとき、従来の直流安
定化電源回路と同様に、出力飽和防止回路3’が出力ト
ランジスタQ1の飽和電圧を下げるように、アンプ2よ
り流れるトランジスタQ2のベース電流の一部がトラン
ジスタQ5のコレクタ電流として流れて、トランジスタ
Q1のコレクタ・エミッタ間電圧を調整する。このよう
にして、出力端子OUTに現れる出力電圧が安定状態
(3Vとする。)になると、この直流安定化電源回路が
設けられた電気電子機器全体を制御する主制御部によっ
て、スイッチ5が開放状態になる。
【0023】このように、スイッチ5が開放状態になる
と、出力飽和防止回路3’が前記直流安定化電源回路か
ら切断された状態となる。このとき、図3のグラフから
明らかなように、出力飽和防止回路3’が接続されてい
るときと比べて、その入出力端子間電圧差が小さくなる
ので、無効となる電圧が減少するとともに、無効電力の
消費も減少する。
【0024】しかしながら、図4のグラフのように、入
力電圧が3Vより低いときは、入力端子に流れる電流量
が、出力飽和防止回路3’のないときの方が大きい。よ
って、入力端子に印加する入力電圧INを立ち上げはじ
めて、出力端子OUTにかかる出力電圧が3Vの安定状
態に達するまでは、出力飽和防止回路3’を接続する必
要があるので、スイッチ5の接点が接続される。
【0025】本発明の第2の実施形態について、図面を
参照して説明する。図2は、本実施形態で使用する直流
安定化電源回路の回路図である。尚、本実施形態で使用
する直流安定化電源回路において、第1の実施形態で使
用されている直流安定化電源回路内のものと同様の目的
で使用される回路部は、図1に示した記号と同じ記号を
付し、その詳細な説明は省略する。
【0026】本実施形態で使用される直流安定化電源回
路は、第1の実施形態における直流安定化電源回路に、
抵抗R3,R4及びスイッチ6,7を新たに設け、スイ
ッチ6,7をトランジスタQ5のエミッタに並列に接続
するとともに、このスイッチ6,7に他端が接地された
抵抗R3,R4を、それぞれ接続する。
【0027】このような構成の直流安定化電源回路によ
ると、スイッチ6,7を接続又は開放することによっ
て、トランジスタQ5のエミッタにかかる電圧を変更す
ることができる。又、トランジスタQ4,Q5は、カレ
ントミラー回路を形成しているので、トランジスタQ5
のベースにかかる電圧はトランジスタQ4によって定め
られ一定となる。よって、トランジスタQ5のベース・
エミッタ間電圧を変更することができるので、トランジ
スタQ5を流れるエミッタ電流を調整することができ
る。
【0028】このように、トランジスタQ5を流れるエ
ミッタ電流を調整することによって、アンプ2からトラ
ンジスタQ2のベースに流れる電流を調整することがで
きる。このとき、図3、図4のように、入出力端子間電
圧差の値及び入力電流値がスイッチ5によって出力飽和
防止回路3''をONにしたときの値とOFFにしたとき
の値の間の値となる。よって、トランジスタQ5に接続
する抵抗R3,R4を変えることで、出力端子OUTに
かかる電圧が3Vで安定するまでに消費する無効電力が
小さくなるように調整することができる。
【0029】本発明の第3の実施形態について、図面を
参照して説明する。図5は、本実施形態で使用する直流
安定化電源回路の回路図である。尚、本実施形態で使用
する直流安定化電源回路において、第1の実施形態で使
用されている直流安定化電源回路内のものと同様の目的
で使用される回路部は、図1に示した記号と同じ記号を
付し、その詳細な説明は省略する。
【0030】本実施形態で使用される直流安定化電源回
路は、第1の実施形態における直流安定化電源回路にお
いて、出力電圧が安定状態にあるとき、入力端子INに
かかる入力電圧が低下したか否かを監視するとともに、
その入力電圧が低下すると、スイッチ5をOFFにする
入力電圧監視回路4が設けられる。
【0031】このような構成の直流安定化電源回路の入
力端子に接続される電源が、例えば携帯型電話機などの
電気電子機器に用いられる2次電池であり、長期にわた
って使用したためにその出力電圧が低くなった電源であ
るとき、入力端子INにかかる入力電圧が低くなったこ
とを、入力電圧監視回路4によって検知される。このよ
うに、入力電圧監視回路4で入力端子に印加される入力
電圧が低くなったことを検知すると、スイッチ5を開放
するように入力電圧監視回路4によって制御される。そ
のため、出力飽和防止回路3’が前記直流安定化電源回
路から切断された状態となる。
【0032】よって、出力飽和防止回路3’が接続され
た状態において、その入出力端子間電圧差が大きいため
に出力端子OUTに充分な出力電圧が表れないような状
態のときであっても、上記のように出力飽和防止回路
3’を直流電源安定化回路から切断して入出力端子間電
圧差を下げることによって、出力端子OUTに充分な出
力電圧がかかるようにすることができる。
【0033】本発明の直流安定化電源回路は、出力端子
にかかる電圧が安定状態になったとき、出力飽和防止回
路内に設けられたスイッチを開放状態にして、出力飽和
防止回路をOFFの状態にすることによって、トランジ
スタの制御電極を流れる電流を大きくするとともに、そ
第1電極及び第2電極間の電圧を低くして、入出力端
子間電圧差を小さくすることができるので、出力電圧が
安定状態の時に出力飽和防止回路がONの状態のままで
使用されるときより消費される電力を抑制することがで
きる。
【0034】本発明の直流安定化電源回路は、入力電圧
監視回路で入力端子に印加される入力電圧が低くなった
ことを検知し、スイッチ手段を制御することによって、
出力飽和防止回路をOFFの状態とする。よって、接続
される電源が2次電池であり、長期にわたって使用した
ためにその出力電圧が低くなった電源が入力端子に接続
されて、入力端子にかかる電圧が低下したとき、出力飽
和防止回路を直流電源安定化回路から切断して入出力端
子間電圧差を下げることによって、出力端子に充分な出
力電圧がかかるようにすることができる。
【0035】本発明の直流安定化電源回路は、第4トラ
ンジスタを流れる電流を調整することによって、差動増
幅回路から流れる第2トランジスタの制御電極を流れる
電流を調整することができるので、第1トランジスタ
流れる電流及び第1トランジスタの第1電極及び第2電
極間の電圧を調整して、出力端子にかかる電圧が安定状
態になるまで直流安定化電源回路で消費される無効電力
を最小限に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態で使用する直流安定化電源回路
の内部構造を示す回路図。
【図2】第2の実施形態で使用する直流安定化電源回路
の内部構造を示す回路図。
【図3】出力電流と入出力端子間電圧差との関係を示す
グラフ。
【図4】入力電圧と入力バイアス電流の関係を示すグラ
フ。
【図5】第3の実施形態で使用する直流安定化電源回路
の内部構造を示す回路図。
【図6】従来の直流安定化電源回路の内部構成を示す回
路図。
【図7】従来の直流安定化電源回路の内部構成を示すブ
ロック図。
【符号の説明】
1 基準電圧回路 2 アンプ 3 出力飽和防止回路 4 入力電圧監視回路 5,6,7 スイッチ 100 駆動回路 101 電流制限回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 1/445,1/56,1/613 G05F 1/618

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧が入力される入力端子と、直流
    電圧を出力する出力端子と、前記入力端子に入力電極が
    接続されるとともに前記出力端子に出力電極が接続され
    たトランジスタと、前記出力端子にかかる電圧を分圧し
    た電圧を前記トランジスタの制御電極に負帰還して前記
    トランジスタを流れる電流量を調整するトランジスタ制
    御回路と、前記トランジスタを流れる電流が所定値以上
    になったとき前記トランジスタを流れる電流量を抑制す
    る出力飽和防止回路と有し、入力された直流電圧を安定
    化して出力する直流安定化電源回路において、 前記出力飽和防止回路をON/OFFするスイッチ手段
    を、該出力飽和防止回路内に設け、 前記出力端子から出力される電圧が安定状態まで立ち上
    がるときに、前記スイッチ手段をONとして出力飽和防
    止回路をONの状態にするとともに、 前記出力端子から出力される電圧が安定状態となったと
    きに、前記スイッチ手段をOFFとして前記出力飽和防
    止回路をOFFの状態にして無効電流を低減することを
    特徴とする直流安定化電源回路。
  2. 【請求項2】 直流電圧が入力される入力端子と、 直流電圧を出力する出力端子と、 前記入力端子に第1電極が接続されるとともに、前記出
    力端子に第2電極が接続される第1トランジスタと、 前記出力端子にかかる電圧を分圧する抵抗から成る分圧
    回路と、 該分圧回路から与えられる電圧を所定の基準電圧と比較
    し増幅した電圧を出力する差動増幅回路と、 前記第1トランジスタの制御電極第2電極が接続され
    るとともに、前記差動増幅回路の出力側に制御電極が接
    続され、更にその第1電極第1電圧に接続された前記
    第1トランジスタと逆極性の第2トランジスタと、 前記出力端子に第1電極が接続されるとともに前記第1
    トランジスタの制御電極に制御電極が接続された前記第
    1トランジスタと同一極性の第3トランジスタと、 前記差動増幅回路の出力側に第2電極が接続されるとと
    もに、第1電極が前記 第1電圧に接続された前記第2ト
    ランジスタと同一極性の第4トランジスタと、 該第4トランジスタとカレントミラー回路を構成すると
    ともに、第1電極が前記第1電圧に接続され、そのカレ
    ントミラー回路の入力側トランジスタとして動作する
    記第2トランジスタと同一極性の第5トランジスタと、 前記第3トランジスタの第2電極と、前記第5トランジ
    スタの第2電極との間に接続されるスイッチ手段とを有
    し、 該スイッチ手段が、前記第3トランジスタと前記第4
    ランジスタと前記第5トランジスタとから構成される出
    力飽和防止回路のON/OFF動作を行い、 前記出力端子から出力される電圧が安定状態まで立ち上
    がるときに、前記スイッチ手段をONとして、前記出力
    飽和防止回路をONの状態にするとともに、 前記出力端子から出力される電圧が安定状態となったと
    きに、前記スイッチ手段をOFFとして、前記出力飽和
    防止回路をOFFの状態にして無効電流を低減すること
    を特徴とする直流安定化電源回路。
  3. 【請求項3】 直流電圧が入力される入力端子と、直流
    電圧を出力する出力端子と、前記入力端子に入力電極が
    接続されるとともに前記出力端子に出力電極が接続され
    たトランジスタと、前記出力端子にかかる電圧を分圧し
    た電圧を前記トランジスタの制御電極に負帰還して前記
    トランジスタを流れる電流量を調整するトランジスタ制
    御回路と、前記トランジスタを流れる電流が所定値以上
    になったとき前記トランジスタを流れる電流量を抑制す
    る出力飽和防止回路と有し、入力された直流電圧を安定
    化して出力する直流安定化電源回路において、 前記出力飽和防止回路内に、 該出力飽和防止回路をON/OFFするスイッチ手段
    と、 該出力飽和防止回路内を流れる電流を調整する電流調整
    回路と、を設け、 前記出力端子から出力される電圧が安定状態まで立ち上
    がるときに、前記スイッチ手段をONとして出力飽和防
    止回路をONの状態にするとともに、 前記出力端子から出力される電圧が安定状態となったと
    きに、前記スイッチ手段をOFFとして前記出力飽和防
    止回路をOFFの状態にすることを特徴とする直流安定
    化電源回路。
  4. 【請求項4】 直流電圧が入力される入力端子と、 直流電圧を出力する出力端子と、 前記入力端子に第1電極が接続されるとともに、前記出
    力端子に第2電極が接続される第1トランジスタと、 前記出力端子にかかる電圧を分圧する抵抗から成る分圧
    回路と、 該分圧回路から与えられる電圧を所定の基準電圧と比較
    し増幅した電圧を出力する差動増幅回路と、 前記第1トランジスタの制御電極に第2電極が接続され
    るとともに、前記差動増幅回路の出力側に制御電極が接
    続され、更にその第1電極が第1電圧に接続された前記
    第1トランジスタと逆極性の第2トランジスタと、 前記出力端子に第1電極が接続されるとともに前記第1
    トランジスタの制御電極に制御電極が接続された前記第
    1トランジスタと同一極性の第3トランジスタと、 前記差動増幅回路の出力側に第2電極が接続されるとと
    もに、第1電極が前記第1電圧に接続された前記第2ト
    ランジスタと同一極性の第4トランジスタと、 該第4トランジスタとカレントミラー回路を構成すると
    ともに、第1電極が前記第1電圧に接続され、そのカレ
    ントミラー回路の入力側トランジスタとして動作する前
    記第2トランジスタと同一極性の第5トランジスタと、 前記第3トランジスタの第2電極と、前記第5トランジ
    スタの第2電極との間に接続されるスイッチ手段と、 前記第4トランジスタの第1電極と前記第1電圧との間
    に設けられる電流調整回路と、 を有し、 前記スイッチ手段が、前記第3トランジスタと前記第4
    トランジスタと前記第5トランジスタとから構成される
    出力飽和防止回路のON/OFF動作を行うとともに、 前記電流調整回路が前記第4トランジスタを流れる電流
    を調整し、 前記出力端子から出力される電圧が安定状態まで立ち上
    がるときに、前記スイッチ手段をONとして、前記出力
    飽和防止回路をONの状態にするとともに、 前記出力端子から出力される電圧が安定状態となったと
    きに、前記スイッチ手 段をOFFとして、前記出力飽和
    防止回路をOFFの状態にする特徴とする直流安定化電
    源回路。
  5. 【請求項5】 前記電流調整回路が、 複数の抵抗と複数
    のスイッチによって構成され、この複数のスイッチを切
    り換えて、前記第4トランジスタの第1電極にかかる電
    圧を変更することによって、該第4トランジスタの制御
    電極及び第1電極間の電圧を変更して該第4トランジス
    タを流れる電流を調整することを特徴とする請求項4
    記載の直流安定化電源回路。
  6. 【請求項6】 前記入力端子にかかる電圧が低下したと
    き、前記出力飽和防止回路をOFFにするために前記ス
    イッチ手段を制御する入力電圧監視回路を有することを
    特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の直流
    安定化電源回路。
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