JP3474963B2 - 水中軸受のシール構造 - Google Patents

水中軸受のシール構造

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JP3474963B2 JP10050695A JP10050695A JP3474963B2 JP 3474963 B2 JP3474963 B2 JP 3474963B2 JP 10050695 A JP10050695 A JP 10050695A JP 10050695 A JP10050695 A JP 10050695A JP 3474963 B2 JP3474963 B2 JP 3474963B2
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軍二 松本
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日立機電工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は下水処理場における沈砂
池、沈澱地に設置する沈砂掻揚機、汚泥掻寄機等の水中
軸受部に汚水、汚水中の異物の混入を二重に防止して軸
受けのシールをより確実に水密的に行なう水中軸受のシ
ール構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】下水処理場における沈砂池、沈澱池に設
置する沈砂掻揚機、汚泥掻寄機は池の長手方向に亘って
池底と水面近傍に沿うようにしてエンドレスチェンを張
架し、かつこのエンドレスチェンは複数の軸に夫々回動
自在に支持したスプロケットホイルに噛合し、このエン
ドレスチェンに所定間隔でフライトまたはVバケットを
取り付け、このチェンの駆動にてフライトまたはVバケ
ットを池底に沿って移動し池底に沈澱した沈砂、汚泥を
掻き寄せまた掻き揚げて池外へ排出するようにしてい
る。そしてこの汚水中に配設する軸に回動自在に支持す
るスプロケットホイル等の回転体は通常、図6,図7に
示すようにして支持される。これは水中軸に回動自在に
嵌挿したスプロケットホイルの両側にカラーを配設し、
このスプロケットホイルのボス部にオイルシールOを嵌
合したオイルシール式(図6参照)、また水中軸に回動
自在に嵌挿したスプロケットホイルの両側にカラーを配
設し、このカラーの内側面に一本のリング状シール溝を
形成してこの溝にリングシールを嵌合したシール式(図
7参照)がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この汚水中に配設する
スプロケットホイル等の回転体のシールおいて、スプロ
ケットホイルのボス部にオイルシールOを嵌合したオイ
ルシール式では、異物が混合した汚水中で使用によって
水中軸の外周に嵌合したスリーブ、ブッシュが摺動摩耗
するとその軸心がずれ、シールのリップ面に隙間が生じ
るようになる。この隙間にてシール性能は急速に低下す
るものとなる。また、カラーの内側面に一本のリング状
シール溝を形成してこの溝にリングシールを嵌合したシ
ール式では、シール面に異物が侵入しやすく、シール効
果が十分ではない。従ってこのシール性能を維持するた
め給油を定期的に行うようにしている。しかしこの給油
に手数を要すると共に、汚水及びこの汚水中に含有され
る異物の侵入を確実に阻止することができなかった。 【0004】本発明は簡易な構造で従来のように定期的
な給油を施さなくとも確実に異物の侵入を阻止する水中
軸受のシール構造を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたもので、水中軸に回動自在に支持した
回転体と、この回転体の両側部に配設し水中軸に固定し
て回転体を水中軸の定位置で回動自在に支持するシール
保持カラーとよりなり、このシール保持カラーに回転体
との摺動面にリング状の第一シール溝と第二シール溝と
を同心異径的に形成し、外周側の第一シール溝に第一リ
ングシールを、内周側の第二シール溝にばね圧下にて第
二リングシールを夫々嵌合し各リングシールを回転体側
面に当接し、第一リングシールの側面を回転体ボス部の
シール嵌合溝に嵌合して汚水及び汚水中の異物の侵入を
阻止することを要旨とする。 【0006】 【作用】回転体のボス部側面に第一リングシールを嵌合
する溝を設けて、この第一リングシールを回転体及びこ
れと対設するシール保持カラーの両溝間に嵌合されてい
るので、従来の当接式に比べ、ブッシュ・スリーブの摩
耗にて軸心のずれが生じても、この第一リングシールに
よるシール面の摺動がこの軸心ずれに追従するためシー
ル性能が低下することがない。さらに本発明では、第一
リングシールの内周側に第二リングシールをばね圧にて
回転体ボス部側面に押圧接されているので、シール面が
二重となり、より確実にシールされ、汚水または汚水中
の異物の侵入がより確実に阻止されるものとなる。 【0007】 【実施例】以下本発明の水中軸受のシール構造の実施例
を図面に基づいて説明する。図において1は、下水処理
場における沈砂池、沈澱池等Pに設置する汚泥掻寄機等
の水中軸を示し、この水中軸1の所定位置にフライトを
取り付けたエンドレスチェンを掛るスプロケットホイル
等の回転体2を回動自在に支持する。この回転体2は図
1に詳示するように水中軸1の外周にスリーブ3、ブッ
シュ4を同心的に順次嵌合し、このブッシュ4の外周上
に嵌合すると共に、回転体のボス部20の内周面にオイ
ル溜室21を形成し、回転体外部に設けた給油口22よ
り給油可能とする。そしてこの給油口にはプラグ23が
着脱自在に設けられ、このオイル溜室21内に封入した
グリスにて長期の使用を可能とする。 【0008】このように水中軸1に回動自在に支持した
回転体2は、この回転体1の予め定めた定位置で回動す
るよう回転体2の両側部に嵌合したシール保持カラー
5,5間に挟持するようにし、かつ各シール保持カラー
5,5を水中軸にセットボルト51,51にて固定する
と共に、このシール保持カラー5,5の内側面には回転
体2のボス部20との摺動面位置に、リング状の第一シ
ール溝52と、第二シール溝53とを同心異径的に形成
する。 【0009】そしてこの外周側の第一シール溝52に第
一リングシール6を、内周側の第二シール溝53にはば
ね圧下にて第二リングシール7を夫々嵌合し、第二リン
グシール7を回転体2のボス部外側面に当接して摺動さ
せ、第一リングシール6は回転体ボス部20の外側面に
リング状に形成したシール嵌合溝24に嵌合して摺動す
るようにする。 【0010】第一シール溝52に嵌合するリングシール
6は合成樹脂製で、その弾性にて適度の接触圧にて回転
体ボス部側面に接触して1段目のシールを行う。この場
合、図1に示すようにリングシール6に対向する回転体
ボス部外側面にはこのリングシール6の一部が嵌合され
るシール嵌合溝24が形成されるものである。従ってこ
のリングシール6の両側面部は回転体及びカラーの溝内
にて夫々嵌合支持するようにする。 【0011】第二リングシール7は第一リングシール6
と同様にして形成するが、この第二リングシール7はシ
ール保持カラー2の第二シール溝53に嵌合した際、こ
の第二リングシール7の外側面はシール保持カラーの外
側面より少し突出するように、第二シール溝52の深さ
よりも幅を大となるようにする。そしてこれにより第二
リングシール外側面を回転体ボス部外側面に接触するよ
うにするとともに、この第二リングシール7の摺動摩耗
によっても常に所要圧にて接触するようにする。 【0012】これは図2に示すように第二シール溝53
の底部にて、しかもその周回方向に2乃至3箇所にばね
嵌挿溝54を導通するようにして設け、この溝54内に
ばね8を嵌挿し、このばね圧にて第二リングシール7を
ボス部外側面側へ押圧するようにするものである。なお
55はセットボルト螺合用のネジ孔である。また珍砂掻
揚機の図示は省略するが、そこに使われる水中軸及びシ
ール構造は汚泥掻寄機と同様である。 【0013】 【発明の効果】本発明の水中軸受のシール構造によると
きは、複雑な加工を施すことなく従来技術で簡単に加工
することができると共に、ブッシュ・スリーブの摩耗に
よる軸心のずれが生じてもシール面の摺動が追従するた
め、シール性能が低下することがなく、さらに二重面シ
ール構造となっているので、定期的な給油なしでオイル
溜室内に封入したグリスにて長期の使用に耐え、軸受の
寿命が延びる等のできる利点がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は本発明水中軸受のシール構造の一実施例
を示す断面図である。 【図2】図2は本発明のシール保持カラーの説明図で、
(A)は断面図、(B)は正面図である。 【図3】リングシールの説明図で、(A)は断面図、
(B)は正面図である。 【図4】汚泥掻寄機の実施例図である。 【図5】沈砂掻揚機の実施例図である。 【図6】従来のオイルシール式水中軸受構造の実施例を
示す断面図である。 【図7】従来のリングシール式水中軸受構造の実施例を
示す断面図である。 【図8】図7のリングシール式水中軸受のカラーの説明
図で、(A)は断面図、(B)は正面図である。 【符号の説明】 1 水中軸 2 回転体 20 ボス部 24 シール嵌合溝 3 スリーブ 4 ブッシュ 5 シール保持カラー 52 第一シール溝 53 第二シール溝 54 ばね嵌挿溝 6 第一リングシール 7 第二リングシール 8 ばね

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 水中軸に回動自在に支持した回転体と、
    この回転体の両側部に配設し水中軸に固定して回転体を
    水中軸の定位置で回動自在に支持するシール保持カラー
    とよりなり、このシール保持カラーに回転体との摺動面
    にリング状の第一シール溝と第二シール溝とを同心異径
    的に形成し、外周側の第一シール溝に第一リングシール
    を、内周側の第二シール溝にばね圧下にて第二リングシ
    ールを夫々嵌合し第二リングシールを回転体側面に当接
    し、第一リングシールの側面を回転体ボス部のシール嵌
    合溝に嵌合して汚水及び汚水中の異物の侵入を阻止する
    ようにしたことを特徴とする水中軸受のシール構造。
JP10050695A 1995-03-31 1995-03-31 水中軸受のシール構造 Expired - Fee Related JP3474963B2 (ja)

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