JP3474361B2 - 舗装道路用の掘削作業車 - Google Patents

舗装道路用の掘削作業車

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JP3474361B2
JP3474361B2 JP14320296A JP14320296A JP3474361B2 JP 3474361 B2 JP3474361 B2 JP 3474361B2 JP 14320296 A JP14320296 A JP 14320296A JP 14320296 A JP14320296 A JP 14320296A JP 3474361 B2 JP3474361 B2 JP 3474361B2
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紀人 岸本
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株式会社大北エンジニアリング
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舗装道路用の掘削
作業車に関し、詳しくは、舗装道路において亀裂などが
入った表層の補修部分が車巾よりも広くなっていても一
度の走行で掘削して剥離できるようにし、かつこのよう
な広い巾に掘削する場合の破砕物を路面に残すことなく
確実に収集できるようにして、掘削作業能率を大巾に高
めようとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】高速道路のような舗装道路においては、
その表層がアスファルト舗装がなされている。このアス
ファルト舗装においては、寿命に伴う劣化や過大の負荷
にて亀裂が入り、この亀裂から雨水が浸入するとアスフ
ァルトの劣化が促進され、雨水が容易に道路基盤にまで
浸入し、道路基盤を脆弱化し、道路基盤を変形させ、路
面に大きな凹凸を生じさせ、走行、特に高速走行に問題
を生じさせる原因になるものである。このような亀裂な
どは、多少蛇行や斜行が生じても、走行路線に沿う略直
線状に生じるものである。
【0003】従来、道路の補修をおこなうのに、表層に
生じている亀裂に沿って小巾に、また、不良箇所を含む
車巾全体にわたるように、作業車に搭載されている回転
掘削具にて表層を剥離しながら掘削し、破砕物を作業車
内に回収し、伴走する大型ダンプカー等に移載するもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の舗装
道路用の掘削作業車は、路上走行車として、その車巾が
法的に規制され、かつ、通常の掘削作業車では、掘削巾
を車巾よりも小さく設定しているものである。したがっ
て、掘削巾の大きい掘削作業車であっても、走行車線の
全巾を一度に掘削することができず、広い巾の掘削をお
こなうのに、一度の走行にておこなうことができず、こ
のため、複数回にわたって掘削走行を繰り返すのであ
り、その作業能率が悪くなるという問題があった。
【0005】ところで、走行車線よりも充分に広い巾に
わたって掘削をおこなえる大型掘削作業車も有るが、こ
のような大型掘削作業車は、それ自体では道路を走行す
ることができず、大型輸送車に搭載して運送しなけらば
ならず、このような大型掘削作業車を使用する場合に
は、一層、掘削作業が面倒になるものである。本発明は
このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、舗装道路において亀裂などが入った表
層の補修部分を車巾を越えた広い巾にわたって一度の走
行で掘削でき、かつ、このように車巾を越えた広い巾に
わたって掘削する場合の破砕物を路上に残すことなく確
実に回収することができるようにして、掘削作業能率を
大巾に高めることができる舗装道路用の掘削作業車を提
供しようとするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1においては、舗
装道路の路面に掘削溝bを形成するとともに掘削で生じ
る破砕物を放出する回転掘削放出手段3と、回転掘削放
出手段3にて掘削された破砕物を受けて車外に運び出す
運び出し手段30とを備えた舗装道路用の掘削作業車で
あって、上記回転掘削放出手段3が車巾を越える位置
と、車巾内に収められる位置とに伸縮自在に構成され
回転掘削放出手段3の伸長状態における伸長部分に、掘
削爪3b…を保持した爪保持体21が取外し自在に取付
けられて成ることを特徴とするものである。
【0007】請求項2においては、舗装道路の路面に掘
削溝bを形成するとともに掘削で生じる破砕物を放出す
る回転掘削放出手段3と、回転掘削放出手段3にて掘削
された破砕物を受けて車外に運び出す運び出し手段30
とを備えた舗装道路用の掘削作業車であって、上記回転
掘削放出手段3が車巾を越える位置と、車巾内に収めら
れる位置とに伸縮自在に構成され、かつ、回転掘削放出
手段3は、その回転掘削部分が左右に分割され、分割さ
れた分割掘削半体31a,31bの各々に回転掘削放出
手段3の伸縮方向に嵌合凸部32と嵌合凹部33とが櫛
歯状に形成され、嵌合凸部32と嵌合凹部33とが回転
掘削放出手段3の伸長方向に深浅自在に嵌合され、分割
掘削半体31a,31bの各々の嵌合凸部32の外周面
に掘削爪3bが付設されて成ることを特徴とするもので
ある。
【0008】請求項3においては、回転掘削放出手段3
と対向して、回転掘削放出手段3の掘削で生じる破砕物
を受けて車巾方向に強制移送させて車巾方向の中間部に
形成される取出し口27に集める移送取出し手段4が備
えられ、移送取出し手段4が車巾を越える位置と、車巾
内に収まる位置とに伸縮自在に構成されて成ることを特
徴とするものである。
【0009】請求項4においては、移送取出し手段4が
リボンスクリュー4bにて形成され、リボンスクリュー
4bが左右に分割され、これら分割スクリュー4c,4
dが近接自在になされるとともに、分割スクリュー4
c,4dが最も離間した状態において分割スクリュー4
c,4d間には破砕物を車外に搬出する搬出コンベア1
1が位置するように設けられて成ることを特徴とするも
のである。
【0010】請求項5においては、回転掘削放出手段3
と移送取出し手段4とが同期して伸縮することを特徴と
するものである。請求項6においては、回転掘削放出手
段3及び移送取出し手段4は、走行車体1の前後の車輪
6,6の間に備えられて成ることを特徴とするものであ
る。請求項1においては、回転掘削放出手段3を車巾内
に収めた状態で、一般車両として道路を走行でき、掘削
作業車の移動が自由であり、必要に応じて回転掘削放出
手段3を車巾から突出させて掘削をおこなうことがで
き、車巾を越えて掘削ができ、掘削作業車の走行位置を
変更して所定の巾の掘削をおこなうようなことがなく、
又、大型掘削作業車を出動させることもなく、車巾を越
えた掘削を一度の走行でおこなえ、路面の掘削の作業性
を大巾に高めることができる。
【0011】更に、請求項1においては、回転掘削放出
手段3の伸長した箇所に掘削爪3b…を保持した爪保持
体21を取付けることで、回転掘削放出手段3の実質的
な巾を広げることができ、掘削巾を広げる構成を簡素化
できる。請求項2においては、分割された左右の分割掘
削半体31a,31bは、櫛歯状の嵌合凸部32と嵌合
凹部33とが嵌合し、その嵌合深さを変更することで、
回転掘削放出手段3の長さを種々に変更でき、回転掘削
放出手段3の長さの変更を容易におこなえる。
【0012】請求項3においては、移送取出し手段が車
巾を越える状態にまで伸長でき、回転掘削放出手段3が
伸長して、掘削巾が広がる場合に、回転掘削放出手段3
にて掘削された破砕物を伸長された移送取出し手段4に
て回収することができ、車巾を越えた掘削時の破砕物を
路上に残すことなく確実に回収することができ、この点
においても、掘削作業の能率を大巾に高めることができ
る。
【0013】請求項4においては、分割スクリュー4
c,4dを近接離間して分割スクリュー4c,4dの位
置を変更しても、分割スクリュー4c,4d間には搬出
コンベア11があり、移送取出し手段4の巾を容易に変
更することができ、移送取出し手段4の巾を変更する構
成を簡素化することができる。請求項5においては、回
転掘削放出手段3の巾の変更に伴って移送取出し手段4
の巾の変更をおこなうことができ、巾を変更した回転掘
削放出手段3の破砕物を同期して巾を変更した移送取出
し手段4にて良好に受取ることができ、掘削作業能率を
一層向上させることができる。
【0014】請求項6においては、回転掘削放出手段3
及び移送取出し手段4とを車巾を越えるように伸長させ
た状態で、掘削をおこなうのに、これら回転掘削放出手
段3及び移送取出し手段4とは前後の車輪間に設置され
ていて、安定した掘削作業がおこなえる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づいて詳述する。図1は本発明の掘削作業車Aの全
体の概略側面図を示し、図2は全体の概略平面図を示し
ている。走行車体1には搭載された原動機にて駆動され
る車輪6が前後に装備され、操作部7によるハンドル操
作にて一般車両として走行できるようにしてある。走行
車体1の前後方向の中間部には複数本の油圧シリンダー
10及びガイド手段(図示せず)を介して作業装置9が
昇降自在に搭載されている。作業装置9の下方には運び
出し手段30を構成する搬出コンベア11が配置され、
作業装置9にて掘削し破砕された破砕物を搬出コンベア
11にて受け、搭載されている移載コンベア29に移送
して車外に搬出し、伴走するトラック等に移載すること
ができるようにしてある。図1及び図2において、移載
コンベア29は折りたたまれた状態を示している。
【0016】図3乃至図9は作業装置9を示し、図6の
ように、舗装道路の表層のアスファルト層a及び下地層
を剥離するとともに掘削し、その破砕物を順次放出する
回転掘削放出手段3と、回転掘削放出手段3にて掘削し
た破砕物を受けて車巾方向の中央に向けて搬送する移送
取出し手段4とを備えている。回転掘削放出手段3及び
移送取出し手段4は、掘削作業車Aの車巾Wを越える位
置と、車巾W内に収められる位置との間で車巾方向に伸
縮自在に構成されている。以下、伸縮構成を詳述する。
【0017】走行車体1に油圧シリンダー10にて昇降
自在に保持されている外ケース12に左右に分割された
内ケース13,13が左右にスライドして近接離間自在
に支持されている。左右の内ケース13,13の側板1
4,14の作業車後方部には、軸状体15a,15bが
その端部において軸受16,16にて回転自在に保持さ
れている。左右の軸状体15a,15bは、円筒状の主
ドラム17に軸芯方向(車巾方向)に例えばスプライン
嵌合手段等にてスライド自在にのみ挿通され、軸状体1
5a,15bは、主ドラム17に対して周方向には一体
回転するようになされている。更に、軸状体15a,1
5bは凹部18に凸部19がスライド自在に挿通されて
芯出しがされている。そして、左右の内ケース13,1
3間には複数本、実施の形態では、4本の油圧シリンダ
ー20…が架設され、これら4本の油圧シリンダー20
の伸縮にて、左右の内ケース13,13が近接したり離
間されたりして、左右の軸状体15a,15bが伸縮す
ることができるようにしてある。
【0018】左右の軸状体15a,15bの端部には各
々フランジ状の抜止め縁35が形成されている。そし
て、主ドラム17の外周には掘削爪3b…が多数植設さ
れている。図7に示すように、回転掘削放出手段3の伸
長時に使用される爪保持体21は半円弧状に形成され、
一対の爪保持体21,21を合わせて接続することで円
筒状になるようにしてある。爪保持体21の外面に掘削
爪3b…が植設されている。しかして、左右の軸状体1
5a,15bが離間し、主ドラム17から軸状体15
a,15bが突出する軸状体15a,15bの伸長部分
に、爪保持体21,21が取外し自在に取付けられて、
回転掘削放出手段3を伸長状態にするのである。このよ
うな伸長状態において、内蔵の油圧モータMに走行車体
1側から作動油が送られ、減速機を備えた駆動部22か
らの駆動にて、一方の軸状体15aを駆動し、これに噛
合している他方の軸状体15b及び主ドラム17を駆動
回転させることができるようにしてある。爪保持体21
を取付けない回転掘削放出手段3の縮小状態においても
軸状体15a,15bが駆動され、主ドラム17が駆動
されるのはいうまでもない。
【0019】しかして、油圧シリンダー10の伸長で、
作業装置9が下降され、掘削作業車Aの進行方向とは逆
方向に駆動される回転掘削放出手段3にてその掘削巾L
の全域において掘削され、掘削された破砕物を前方上方
に放出することができるようにしてある。この場合、回
転掘削放出手段3は必要に応じて爪保持体21の増減に
より、その巾が変更されるのである。変更巾は、車巾が
略3m程度であれば、最大変更巾は、4.5m程度まで
可能である。
【0020】回転掘削放出手段3の前方において、左右
の内ケース13,13の側板14,14には、各々スク
リュー軸23a,23bが回転自在に軸受24にて回転
自在に保持され、左右のスクリュー軸23a,23bが
凹所25と凸所26において軸芯方向にはスライド自在
に、かつ周方向には一体回転するように接続されてい
る。スクリュー軸23a,23bにはリボンスクリュー
4bが付設され、スクリュー軸23a,23bの回転に
て、車巾方向の両端部の破砕物を車巾方向の中央部に集
めるようにしてある。しかして、回転掘削放出手段3か
ら前方上方に放出される破砕物をリボンスクリュー4b
にて受止めるとともに、スクリュー軸23a,23bの
回転にて破砕物を車巾方向の中央部に搬送し、車巾方向
の中央部に設けられた搬出コンベア11へと搬送するこ
とができるようにしてある。スクリュー軸23a,23
bの回転駆動は、回転掘削放出手段3と同様に走行車体
1側から圧送される作動油にて油圧駆動されるようにし
てある。
【0021】しかして、油圧シリンダー20…の伸縮に
て、左右の内ケース13,13が近接したり離間された
りして、左右のスクリュー軸23a,23bが伸縮する
ことができるようにしてある。このようなスクリュー軸
23a,23bの伸縮にて移送取出し手段4が回転掘削
放出手段3と同期して伸縮されるのである。このよう
に、回転掘削放出手段3が車巾Wを越える位置と、車巾
W内に収められる位置との間で車巾方向に伸縮自在に構
成されていて、回転掘削放出手段3を車巾内に収めた状
態で、一般道路を走行して、掘削作業車Aの移動が自由
であり、そして必要に応じて回転掘削放出手段3を車巾
から突出させて掘削をおこなうことができ、車巾を越え
て掘削ができ、したがって、掘削作業車Aの走行位置を
変更して所定の巾の掘削をおこなう必要がなく、又、大
型掘削作業車を出動させることもなく、充分に大きな巾
の掘削を一度の走行でおこなえ、路面の掘削の作業性を
大巾に高めるのである。
【0022】この場合、回転掘削放出手段3は、その伸
長状態における伸長部分に、掘削爪3b…を保持した爪
保持体21が取外し自在に取付けられていて、回転掘削
放出手段3の伸長した箇所に掘削爪3b…を保持した爪
保持体21を取付けることで、回転掘削放出手段3の実
質的な巾を広げることができ、掘削巾を広げる構成を簡
素化している。
【0023】更に、回転掘削放出手段3と対向している
移送取出し手段4がリボンスクリュー4bにて形成さ
れ、リボンスクリュー4bが左右に分割され、これら分
割スクリュー4c,4dが近接自在になされるととも
に、分割スクリュー4c,4dが最も離間した状態にお
いて分割スクリュー4c,4d間には破砕物を車外に搬
出する搬出コンベア11が位置するように設けられてい
て、分割スクリュー4c,4d間には、破砕物の取出し
口27に位置して搬出コンベア11があり、分割スクリ
ュー4c,4dを近接離間して分割スクリュー4c,4
dの位置を変更することで移送取出し手段4の巾を変更
することができ、移送取出し手段4の巾を変更する構成
を簡素化するものである。
【0024】又、回転掘削放出手段3及び移送取出し手
段4は、走行車体1の前後の車輪6,6の間に備えられ
ていて、回転掘削放出手段3及び移送取出し手段4とを
車巾を越えるように伸長させた状態で、掘削をおこなう
のに、これら回転掘削放出手段3及び移送取出し手段4
とは前後の車輪6間に設置されていて、安定した掘削作
業がおこなえるのである。
【0025】図3に示すように、左右の内ケース13,
13の側板には、上下に長い長孔28が形成され、これ
ら対向する長孔28,28間に各々軸受け24,24を
介してスクリュー軸23a,23bが上下位置変更自在
に架設され、軸受け24,24を例えば油圧シリンダー
(図示せず)にて上下位置を変更して、移送取出し手段
4の上下位置を変更し、作業装置9に位置固定されてい
る回転掘削放出手段3に対して移送取出し手段4の上下
位置を変更することができるようにしてある。このよう
に、移送取出し手段4が上下位置変更自在に構成される
ことによって、作業装置9の上下位置を変更して回転掘
削放出手段3による掘削溝bの深さの変更に起因して回
転掘削放出手段3の破砕物の放出方向が変化することに
容易に対処でき、回転掘削放出手段3から放出される破
砕物を移送取出し手段4にて良好に受けることができ、
破砕物の回収効率を一層高めることができるものであ
る。
【0026】図11は他の実施の形態、即ち、請求項2
の発明における実施の形態を示していて、回転掘削放出
手段3は、外周に掘削溝b…を備えて左右の円筒状の分
割掘削半体32a、31bに分割され、分割掘削半体3
1a,31bの各々に回転掘削放出手段3の伸縮方向に
嵌合凸部32と嵌合凹部33とが櫛歯状に形成され、嵌
合凸部32と嵌合凹部33とが回転掘削放出手段3の伸
張方向に深浅自在に嵌合され、分割掘削半体31a,3
1bの各々の嵌合凸部32の外面に掘削爪3bが付設さ
れていて、分割された分割掘削半体31a,31bは、
櫛歯状の嵌合凸部32と嵌合凹部33とが嵌合し、上述
の図4の構成のように、分割掘削半体31a,31bを
近接或いは離間して、その嵌合深さを変更することで、
回転掘削放出手段3の長さを種々に変更でき、回転掘削
放出手段3の長さの変更を容易におこなえるようにした
ものである。このような実施の形態においては、回転掘
削放出手段3以外の構成は、上述の構成と同様である。
【0027】
【発明の効果】請求項1においては、舗装道路の路面に
掘削溝を形成するとともに掘削で生じる破砕物を放出す
る回転掘削放出手段と、回転掘削放出手段にて掘削され
た破砕物を受けて車外に運び出す運び出し手段とを備え
た舗装道路用の掘削作業車であって、上記回転掘削放出
手段が車巾を越える位置と、車巾内に収められる位置と
に構成されているから、回転掘削放出手段を車巾内に収
めた状態で、一般車両として道路を走行でき、掘削作業
車の移動が自由であり、必要に応じて回転掘削放出手段
を車巾から突出させて掘削をおこなうことができ、車巾
を越えて掘削ができ、掘削作業車の走行位置を変更して
所定の巾の掘削をおこなうようなことがなく、又、大型
掘削作業車を出動させることもなく、車巾を越えた掘削
を一度の走行でおこなえ、路面の掘削の作業性を大巾に
高めることができるという利点がある。
【0028】更に、請求項1においては、回転掘削放出
手段は、その伸長状態における伸長部分に、掘削爪を保
持した爪保持体が取外し自在に取付けられているから、
回転掘削放出手段の伸長した箇所に掘削爪を保持した爪
保持体を取付けることで、回転掘削放出手段の実質的な
巾を広げることができ、掘削巾を広げる構成を簡素化で
きるという利点がある。
【0029】請求項2においては、舗装道路の路面に掘
削溝を形成するとともに掘削で生じる破砕物を放出する
回転掘削放出手段と、回転掘削放出手段にて掘削された
破砕物を受けて車外に運び出す運び出し手段とを備えた
舗装道路用の掘削作業車であって、上記回転掘削放出手
段が車巾を越える位置と、車巾内に収められる位置とに
伸縮自在に構成され、かつ、回転掘削放出手段は、その
回転掘削部分が左右に分割され、分割された分割掘削半
体の各々に回転掘削放出手段の伸縮方向に嵌合凸部と嵌
合凹部とが櫛歯状に形成され、嵌合凸部と嵌合凹部とが
回転掘削放出手段の伸長方向に深浅自在に嵌合され、分
割掘削半体の各々の嵌合凸部の外周面に掘削爪が付設さ
れているから、分割された左右の分割掘削半体は、櫛歯
状の嵌合凸部と嵌合凹部とが嵌合し、その嵌合深さを変
更することで、回転掘削放出手段の長さを種々に変更で
き、回転掘削放出手段の長さの変更を容易におこなえる
という利点がある。
【0030】請求項3においては、回転掘削放出手段と
対向して、回転掘削放出手段の掘削で生じる破砕物を受
けて車巾方向に強制移送させて車巾方向の中間部に形成
される取出し口に集める移送取出し手段が備えられ、移
送取出し手段が車巾を越える位置と、車巾内に収まる位
置とに伸縮自在に構成されているから、移送取出し手段
が車巾を越える状態にまで伸長でき、回転掘削放出手段
が伸長して、掘削巾が広がる場合に、回転掘削放出手段
にて掘削された破砕物を伸長された移送取出し手段にて
回収することができ、車巾を越えた掘削時の破砕物を路
上に残すことなく確実に回収することができ、この点に
おいても、掘削作業の能率を大巾に高めることができる
という利点がある。
【0031】請求項4においては、移送取出し手段がリ
ボンスクリューにて形成され、リボンスクリューが左右
に分割され、これら分割スクリューが近接自在になされ
るとともに、分割スクリューが最も離間した状態におい
て分割スクリュー間には破砕物を車外に搬出する搬出コ
ンベアが位置するように設けられているから、分割スク
リューを近接離間して分割スクリューの位置を変更して
も、分割スクリュー間には搬出コンベアがあり、移送取
出し手段の巾を容易に変更することができ、移送取出し
手段の巾を変更する構成を簡素化することができるとい
う利点がある。
【0032】請求項5においては、回転掘削放出手段と
移送取出し手段とが同期して伸縮するから、回転掘削放
出手段の巾の変更に伴って移送取出し手段の巾の変更を
おこなうことができ、巾を変更した回転掘削放出手段の
破砕物を同期して巾を変更した移送取出し手段にて良好
に受取ることができ、掘削作業能率を一層向上させるこ
とができるという利点がある。
【0033】請求項6においては、回転掘削放出手段及
び移送取出し手段は、走行車体の前後の車輪の間に備え
られているから、回転掘削放出手段及び移送取出し手段
とを車巾を越えるように伸長させた状態で、掘削をおこ
なうのに、これら回転掘削放出手段及び移送取出し手段
とは前後の車輪間に設置されていて、安定した掘削作業
がおこなえるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の概略側面図である。
【図2】同上の概略平面図である。
【図3】同上の部分概略側断面図である。
【図4】同上の回転掘削放出手段及び移送取出し手段の
伸長状態を示す概略平断面図である。
【図5】同上の回転掘削放出手段及び移送取出し手段の
収縮状態を示す概略平断面図である。
【図6】(a)は回転掘削放出手段の概略正面図、
(b)は作用を示す説明図である。
【図7】同上の回転掘削放出手段の概略分解斜視図であ
る。
【図8】(a)は回転掘削放出手段及び移送取出し手段
の伸長状態を示す概略断面図、(b)は回転掘削放出手
段及び移送取出し手段の収縮状態を示す概略断面図であ
る。
【図9】(a)は回転掘削放出手段及び移送取出し手段
の伸長状態を示す概略正断面図、(b)は回転掘削放出
手段及び移送取出し手段の収縮状態を示す概略正断面図
である。
【図10】同上の掘削作用を示す概略断面図である。
【図11】同上の他の実施の形態を示し、(a)は回転
掘削放出手段の収縮状態を示す概略正面図、(b)は回
転掘削放出手段の伸長状態を示す概略正面図である。
【符号の説明】
3 回転掘削放出手段 4 移送取出し手段 4b リボンスクリュー 21 爪保持体 27 取出し口 30 運び出し手段 31a 分割掘削半体 31b 分割掘削半体 32 嵌合凸部 33 嵌合凹部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舗装道路の路面に掘削溝を形成するとと
    もに掘削で生じる破砕物を放出する回転掘削放出手段
    と、回転掘削放出手段にて掘削された破砕物を受けて車
    外に運び出す運び出し手段とを備えた舗装道路用の掘削
    作業車であって、上記回転掘削放出手段が車巾を越える
    位置と、車巾内に収められる位置とに伸縮自在に構成さ
    、回転掘削放出手段の伸長状態における伸長部分に、
    掘削爪を保持した爪保持体が取外し自在に取付けられて
    成ることを特徴とする舗装道路用の掘削作業車。
  2. 【請求項2】 舗装道路の路面に掘削溝を形成するとと
    もに掘削で生じる破砕物を放出する回転掘削放出手段
    と、回転掘削放出手段にて掘削された破砕物を受けて車
    外に運び出す運び出し手段とを備えた舗装道路用の掘削
    作業車であって、上記回転掘削放出手段が車巾を越える
    位置と、車巾内に収められる位置とに伸縮自在に構成さ
    れ、かつ、回転掘削放出手段は、その回転掘削部分が左
    右に分割され、分割された分割掘削半体の各々に回転掘
    削放出手段の伸縮方向に嵌合凸部と嵌合凹部とが櫛歯状
    に形成され、嵌合凸部と嵌合凹部とが回転掘削放出手段
    の伸長方向に深浅自在に嵌合され、分割掘削半体の各々
    の嵌合凸部の外周面に掘削爪が付設されて成ることを特
    徴とする舗装道路用の掘削作業車。
  3. 【請求項3】 回転掘削放出手段と対向して、回転掘削
    放出手段の掘削で生じる破砕物を受けて車巾方向に強制
    移送させて車巾方向の中間部に形成される取出し口に集
    める移送取出し手段が備えられ、移送取出し手段が車巾
    を越える位置と、車巾内に収まる位置とに伸縮自在に構
    成されて成ることを特徴とする請求項1又は2記載の舗
    装道路用の掘削作業車。
  4. 【請求項4】 移送取出し手段がリボンスクリューにて
    形成され、リボンスクリューが左右に分割され、これら
    分割スクリューが近接自在になされるとともに、分割ス
    クリューが最も離間した状態において分割スクリュー間
    には破砕物を車外に搬出する搬出コンベアが位置するよ
    うに設けられて成ることを特徴とする請求項3記載の舗
    装道路用の掘削作業車。
  5. 【請求項5】 回転掘削放出手段と移送取出し手段とが
    同期して伸縮することを特徴とする請求項3記載の舗装
    道路用の掘削作業車。
  6. 【請求項6】 回転掘削放出手段及び移送取出し手段
    は、走行車体の前後の車輪の間に備えられて成ることを
    特徴とする請求項3記載の舗装道路用の掘削作業車。
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