JP3474122B2 - フラットパネルディスプレイ - Google Patents

フラットパネルディスプレイ

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JP3474122B2
JP3474122B2 JP07394799A JP7394799A JP3474122B2 JP 3474122 B2 JP3474122 B2 JP 3474122B2 JP 07394799 A JP07394799 A JP 07394799A JP 7394799 A JP7394799 A JP 7394799A JP 3474122 B2 JP3474122 B2 JP 3474122B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラットパネルデ
ィスプレイ、特にモノクロ表示の医療用フラットパネル
ディスプレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より医療分野においては、X線等を
利用した種々の診断用画像取得装置が利用されており、
X線撮影装置やCR(コンピューテッド・ラジオグラフ
ィ)装置等が実用に供されている。
【0003】そしてこれらの各装置により取得された医
用画像情報が、周波数処理,階調処理等の所望の画像処
理が施された後、NTSC方式等のTV用画像信号に変換され
て可視画像としてCRT表示装置等のソフトコピー装置
に電子的に表示され、またはLP(レーザープリンタ
ー)により写真感光材料(フイルム)に記録されシャー
カステン上で観察される等して、医療現場において、病
巣や傷害の有無、その内容の把握などの診断に利用され
ている。また、ソフトコピー装置として従来はCRT表
示装置が使用されていたが、今日では液晶パネルや有機
ELパネル等を使用したフラットパネルディスプレイも
広く使用されるようになってきており、このフラットパ
ネルディスプレイはCRTと比べて、省スペース、軽
量、低消費電力等の利点から今後も医療分野において益
々普及するものと考えられている。
【0004】なお、「CR(コンピューテッド・ラジオ
グラフィ)装置」とは、放射線の照射により、放射線エ
ネルギの一部が蓄積され、その後、可視光や赤外光等の
励起光を照射することにより蓄積された放射線エネルギ
に応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)
に、人体等の被写体の放射線画像情報を記録し、この蓄
積性蛍光体を励起光で走査して生じせしめられた輝尽発
光光を光電的に読み取って画像信号を得る放射線画像記
録読取装置を意味し、近年は広く普及し、実用に供され
ている(特開昭62-18536号等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に医用画像をフィルムに記録してシャーカステンにて観
察する場合、ブルーベースのフィルムを使用するとその
表示色調もブルーベースのモノクロ画像となって観察さ
れる。そして、医療現場では、古くからX線フィルムが
ブルーベースであったため、医師や放射線技師はブルー
ベースの画像で診断することに慣れている。このような
事情から、医用画像をソフトコピー装置上に表示させる
場合においても、医用画像をフィルムに記録してシャー
カステン上で観察するのと同じように、ブルーベースの
モノクロ画像として表示させたいという要望がある。
【0006】しかしながら、液晶等のフラットパネルデ
ィスプレイでは、一部所定の色調で表示できるものもあ
るが、それはグリーンベースやアンバーベースのモノク
ロ表示をするものであって、これではブルーベースのモ
ノクロ画像を表示することができない。したがって、ブ
ルーベースのモノクロ画像をソフトコピー装置上に表示
させようとすれば、例えばR(赤),G(緑),B
(青)の各信号入力対応のカラー表示用表示デバイスを
使用した表示装置に各信号のレベルを調整して所望の色
調のブルーベースのモノクロ画像を表示させるしか方策
がなかった。
【0007】ここで、カラー表示用表示デバイスを使用
した表示装置にあっては、白黒表示用表示デバイスとの
整合をとるため、周知のように、R,G,Bの各表示出
力の比を凡そ「R:G:B=0.3:0.6:0.1」
の割合で混合して白黒表示用表示デバイスのスペクトル
感度特性と同じになるようにし、その混合値「Y=R+
G+B」を輝度レベルとしている。この場合、例えば
R,G,Bの各信号入力レベルを100%すなわち白レ
ベルを出力としたときに表示輝度レベルも100%とな
り、この100%の表示輝度レベルのとき、例えばCR
T表示装置であれば、その最大輝度は通常100〜20
0cd/m2 程度となっていた。また液晶パネルや有機
ELパネルの最大輝度は、一般的にはCRTのそれより
も低かった。
【0008】このため、前述のようにカラー表示用表示
デバイスを使用した表示装置において、青い色調のブル
ーベース表示にしようとしてR,Gのレベルを下げると
全体の輝度が下がってしまい、フィルムに記録してシャ
ーカステン上で観察する場合に通常5000〜6000
cd/m2 まで表示できるのに比べて、著しい差が生じ
てしまう。
【0009】また、視覚的な明暗弁別能力の観点から
は、輝度レベルが50〜500cd/m2 の範囲にある
ときが最もこの弁別能力が優れるということが知られて
おり、上述のように最高でも100〜200cd/m2
程度しか表示できないことになると、医療用としてよく
観察されるフィルム濃度1(最大輝度の−1桁)の表現
域が10〜20cd/m2 程度となり、明暗弁別能の観
点からも問題となってくる。さらに、視力(解像度)の
観点からは、例えば通常視力1.0以上を保つには平均
輝度10cd/m2 以上は必要であるといわれており、
最高でも10〜20cd/m2 程度しか表示できないこ
とになると、視力の点でも余裕がなく問題である。
【0010】換言すれば、医療用としてはフィルム濃度
1に相当する表現域をよく観察するので、これが明暗弁
別能の最も良好な50〜500cd/m2 となるように
するためには、最大輝度範囲が500〜5000cd/
2 であるのが好ましい。
【0011】さらに、一般的にはRGBの各画像信号は
8ビットの信号とすることから、各信号を混ぜてモノク
ロで階調表現しようとすれば256段の表示階調となっ
てしまい、医用画像の表示装置としては表示階調の段数
が不十分となる。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、ソフトコピー装置でブルーベースの医用画像を表
示させた場合でも、明暗弁別能および視力の観点から十
分な明るさで表示でき、さらにはブルーベースのフィル
ムに記録してシャーカステンにて観察する場合と同じよ
うな明るさで表示することを可能ならしめるとともに、
医用画像用途として十分な段数の表示階調とすることが
できる画像表示装置の一態様であるフラットパネルディ
スプレイを提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によるフラットパ
ネルディスプレイは、平板状の表示デバイスを使用した
ディスプレイであって、表示デバイスが、その表示色
が、CIE色度図上の座標点(x,y)で示したとき、
各座標(0.174,0),(0.4,0.4),
(α,0.4)で囲まれた領域内となるように出力する
単色表示のデバイスであることを特徴とするものであ
る。ここで、αはスペクトル軌跡とy軸方向の座標値が
0.4である直線との交点によって表されるx軸方向の
座標値である。
【0014】表示デバイスの表示色が、上述の領域内と
なる単色表示のデバイスとするには、例えば、表示デバ
イスを、ガラス基板等のデバイス用の基板、フェースプ
レート、拡散板、カラーフィルタ、拡散フィルム、コリ
メートフィルム、プリズムフィルム、および偏光フィル
ムの少なくとも1つの部材を備えたものであって、且つ
これらの部材のうちの少なくとも1つが所定の色に着色
されて成るものとするとよい。
【0015】ここで「所定の色」とは、表示デバイスの
表示色が、結果的に、上述の領域内となるような色であ
ればよい。表示色が、上述の領域内となるということ
は、青い色調のブルーベース表示となるということであ
り、一般的には、部材についても、青系の色調に着色す
るのが好ましいが、必ずしも青系の色調に着色すること
のみとは限らない。
【0016】フェースプレートとは、平板状の表示デバ
イスの表示面上に重ねて配される板であって、一般的に
は反射防止或いはキズ防止等の保護膜が付されている。
【0017】拡散板とは、平板状の表示デバイス、特に
液晶パネルにおいて、デバイスの背面或いは表面に配さ
れる光源から発せられる光を散乱させるための板であ
る。
【0018】拡散フィルム、およびコリメートフィルム
とは、平板状の表示デバイス、特に液晶パネルにおい
て、広視野角化のために使用される部材である。また、
プリズムフィルムとは、平板状の表示デバイス、特に液
晶パネルにおいて、輝度向上のために使用される部材で
ある。
【0019】拡散フィルムを着色するとは、拡散フィル
ムの拡散部および拡散フィルムのベースフィルムの少な
くとも一方を着色することを意味する。コリメートフィ
ルムを着色するとは、コリメートフィルムのコリメート
部およびコリメートフィルムのベースフィルムの少なく
とも一方を着色することを意味する。プリズムフィルム
を着色するとは、プリズムフィルムのプリズム部および
プリズムフィルムのベースフィルムの少なくとも一方を
着色することを意味する。
【0020】また、本発明によるフラットパネルディス
プレイは、表示デバイスを、多数のセルから成るもので
あって、且つモノクロ画像の1画素を複数のセルで表す
ことができるものとし、複数のセルへの入力信号を夫々
独立にオンオフ制御することにより1画素分の出力輝度
を制御する面積変調手段、表示デバイスの各セルを独立
に時分割駆動する時間変調手段、各セルへの入力信号レ
ベルを独立に制御する強度変調手段のうちの少なくとも
1つの手段を備え、1画素当たりの最大輝度範囲を10
0cd/m2以上10000cd/m2以下、さらに望ましくは
500cd/m2以上5000cd/m2以下とするのが望まし
い。
【0021】ここで、時間変調とは、単位時間当たりの
表示期間を変えることにより階調表現することであっ
て、液晶の駆動方法として周知のパルス幅階調制御や、
STN液晶で実現している階調表示制御であるフレーム
間引き制御またはフレームレートコントロール(Frame
Rate Contorol;FRC)等が代表的なものである。例えばF
RC方式では、6ビット階調の信号から8ビット或いは
10ビット階調の表示を可能とするものなどが提案されて
いる。
【0022】上記フラットパネルディスプレイの表示デ
バイスとしては、液晶パネル或いは有機ELパネルを使
用するのが望ましい。
【0023】
【発明の効果】本発明によるフラットパネルディスプレ
イによれば、表示デバイスを、表示色調がCIE色度図
上の前述の各座標で囲まれた領域内となる青系を呈する
単色表示のデバイスとしたので、ブルーベースのモノク
ロ画像を表示することができるようになる。
【0024】表示デバイスの表示色が上述の領域内とな
るようにするには、基板、フェースプレート、或いは拡
散板等の表示デバイスの構成部材のうちの少なくとも1
つを所定の色に着色すればよく、製造も容易である。
【0025】また、カラーフィルタを所定の色一色に着
色された単色フィルタとしたり、その他の構成部材を所
定の色に着色すれば、カラー表示用デバイスとは異なり
白黒表示用デバイスとの整合を考慮する必要がなくな
り、表示輝度を大きくすることができ、明るいブルーベ
ースのモノクロ画像を表示することができる。
【0026】また、表示デバイスを、多数のセルから成
るものであって、且つモノクロ画像の1画素を複数のセ
ルで表すことができるものとし、モノクロ画像信号に対
応する階調を各セルに配分したり、その配分された階調
となるように各セル毎に時間変調や強度変調することに
より、1画素当たりの最大輝度範囲を100cd/m2以上
10000cd/m2以下さらに望ましくは500cd/m2
上5000cd/m2以下とすれば、時間変調や強度変調に
よって表現可能な階調数を、その階調数にセル数分を掛
けた階調数まで増やすことができるとともに、ブルーベ
ースのフィルムに記録してシャーカステンにて観察する
場合と同じような明るさ、すなわち明暗弁別能や視力に
優れる50〜500cd/m2 の範囲で表示することも
できる。なお1画素当たりの最大輝度範囲をこのように
大きくできるのは、1画素当たりの最大輝度を1セル当
たりの最大輝度のセル数倍とすることができるからであ
る。したがって、例えばCR装置等に使用される医用画
像表示装置として本発明によるフラットパネルディスプ
レイを利用すれば、医用画像用途として十分な表示階調
の段数と明るさを有する表示装置を提供することができ
るようになる。
【0027】また、表示デバイスを液晶パネルとすれ
ば、カラー液晶パネルのカラーフィルタを上述の単色フ
ィルタに置き換えた構成と同一の液晶パネルを使用する
ことができる。すなわち、カラー表示用液晶パネルの製
造工程において、現行のカラーフィルタ用マスクを使用
して上述の単色フィルタを各セル上に形成すれば、1画
素を3個のセルで構成するブルーベースの液晶パネルが
得られるので、本発明に使用される液晶パネルを、マス
クの新規開発等の特段の費用負担を生じることもなく、
極めて容易に製造することができるようになる。また、
液晶パネルの階調を制御する液晶ドライバ(コントロー
ラ)も、既存のカラー液晶用ドライバを使用してモノク
ロ画像の階調を制御することができるようになる。
【0028】また、表示デバイスを有機ELパネルとす
れば、液晶パネルのように単色フィルタを各セル上に形
成する必要がなく、同一色で発光する有機ELを多数配
列して形成したパネルとすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。本発明によるフラッ
トパネルディスプレイ1は、表示デバイスとしてカラー
用液晶パネルのカラーフィルタを単色フィルタに置き換
えてモノクロ画像の1画素を3個のセルで表すことがで
きるようにした液晶パネル40を使用している。図1はこ
の液晶パネル40の画素配列の一例を示した図である。図
1に示すように、液晶パネル40は、例えば画素番号4
1,42,43,44等の各画素を、夫々3個のセル(例えば
画素番号41のものは41a,41b,41c)で表すことがで
きるように構成されている。
【0030】この液晶パネル40は、不図示の例えば高輝
度ハロゲンランプ等を用いたバックライトを含めて、そ
の表示色が図2のCIE色度図上の座標点(x,y)で
示したとき、各座標(0.174,0),(0.4,
0.4),(α,0.4)で囲まれた斜線部で示す領域
内となるように、単色カラーフィルタを全てのセル上に
形成したものである。ここで、座標(0.174,0)
は図中の曲線部分であるスペクトル軌跡の短波長端を示
す座標であり、αはスペクトル軌跡とy軸方向の座標値
が0.4である直線との交点によって表されるx軸方向
の座標値である。この各座標で囲まれた斜線部の領域は
青色を呈するものとなる。
【0031】また、単色フィルタとしては、青系の色に
着色されたものを使用するのが好ましい。なお、各セル
の表示輝度をカラー表示を考慮して決定する必要がな
く、その透過率を自由に決定することができるので、例
えば透過率の高い青系の単色フィルタを使用することが
できる。そこで、この液晶パネル40としては、バックラ
イトを含めて、1画素当たりの最大輝度範囲が100〜
10000cd/m2 となるようにし、後述する各種変
調を行って、明暗弁別能や視力に優れる50〜500c
d/m2 の範囲でモノクロ表示できるようにしている。
【0032】なお、表示デバイスは液晶パネルに限るも
のではなく、例えば上述のようなCIE色度図上の所定
の範囲内となるように同色発光する有機ELを多数配列
して形成した有機ELパネルを使用することもできる。
この場合に、最大輝度範囲を100〜10000cd/
2 となるようにするには、セルを構成する各有機EL
のドライブ電流を増やせばよいし、さらには材料開発に
より高輝度化を図ればよい。
【0033】フラットパネルディスプレイ1は、画素番
号41の画素について詳細に図3に示すように、画像信号
S0に基づいて各セル41a,41b,41cへの印加電圧を制
御する強度変調手段10と、該強度変調手段10の出力をF
RC方式にしたがって各セル毎に階調制御する時間変調
手段20と、該時間変調手段20の出力を夫々独立にオンオ
フして各セルへの入力を制御する面積変調手段30と、画
像信号S0に基づいて、1画素中の濃度ムラが生じないよ
うに強度変調手段10,時間変調手段20および面積変調手
段30を制御するコントローラ50とを有している。これに
より、面積変調と時間変調と強度変調とを組み合わて表
示階調の段数と1画素当たりの最大輝度を大きくするこ
とができるようにしている。なお、強度変調手段10によ
り各セルへの印過電圧を制御することにより、その表示
濃度すなわち表示階調を変えることができ、本例では8
ビットすなわち256段の制御を行うようにしている。
【0034】図4は時間変調手段20の作用を説明する図
である。液晶40の各セルには、夫々時間変調手段20が面
積変調手段20を介して接続される。
【0035】時間変調手段20は、本例では単位時間を4
分割して、分割された各期間単位で強度変調手段10から
入力された信号をオンオフ制御する時分割駆動を行うも
ので、その出力信号を各セルに対応する面積変調手段30
に入力する。したがって、例えば分割期間を1つだけオ
ンすれば階調1を表現することができ、分割期間を2つ
オンすれば階調2を表現することができ、最終的に4つ
(階調レベル0は除く)のレベルの階調を表現できるよ
うになっている。
【0036】面積変調手段30は、時間変調手段20からの
出力信号を夫々独立にオンオフ制御して液晶パネル40の
各セルへ入力するものである。したがって、液晶パネル
40の各画素は3個のセルから構成されているので、強度
変調手段10による各セルの表示階調の段数を256とす
れば、最終的には1画素の表示階調の段数が256×4
×3段すなわち3072段になる。また、1画素の表示
輝度は1セル当たりの最大輝度のセル数倍すなわち3倍
になる。なお、1画素をN個のセルで表し、各セルの強
度変調および時間変調による表示階調の段数を夫々Lお
よびNとすれば、最終的な表示階調の段数をL×M×N
にすることができるとともに、1画素の表示輝度も1セ
ル当たりの最大輝度のN倍とすることができる。
【0037】このようにして、本発明のフラットパネル
ディスプレイ1は、面積変調と時間変調と強度変調とを
組み合わせて、表示階調の段数を大きくするとともに、
1画素当たりの最大輝度範囲を100〜10000cd
/m2 とし、明暗弁別能や視力に優れる50〜500c
d/m2 の範囲でモノクロ表示できるようにしている。
したがって、CR装置等の医用画像表示装置として該フ
ラットパネルディスプレイ1を利用すれば、医用画像用
途として十分な性能を有する表示装置を構成することが
できる。
【0038】このように、上記構成のフラットパネルデ
ィスプレイ1は、モノクロ画像の1画素を複数のセルに
濃度配分して表示階調を増加させるとともに、1画素の
表示輝度を大きくするものであるが、各セルに対する濃
度の振り分けに関しては、各セルへの偏りが生じないよ
うに1画素を構成する各セルへなるべく均等に濃度配分
されるようにして、1画素中の濃度ムラが生じないよう
にするのが好ましい。図5はこの濃度配分の方法を説明
するものである。図5(A)は濃度3の場合について示
しており、3セルの濃度配分を、夫々「3,0,0」と
するのではなく、「1,1,1」と均等に振り分けるの
が好ましい。同様に、図5(B)は濃度4の場合につい
て示しているが、夫々「4,0,0」とするのではな
く、「2,1,1」、「1,2,1」あるいは「1,
1,2」とできるだけ均等に振り分けるのが好ましい。
これはコントローラ50が、画像信号S0に基づいて、各セ
ルの濃度配分が均等となるように強度変調手段10と時間
変調手段20と面積変調手段30とを制御することにより行
われる。
【0039】なお、上述のフラットパネルディスプレイ
1は、面積変調と時間変調と強度変調とを組み合わて表
示階調の段数と1画素当たりの最大輝度を大きくするよ
うにしたものであるが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、面積変調,時間変調,強度変調のいずれか1
つを少なくとも備えていればよい。例えば、面積変調と
時間変調を組み合わせたもの、或いは面積変調と強度変
調を組み合わせたものとすることもできる。このように
しても、時間変調或いは強度変調だけの場合よりも、表
示階調の段数と1画素当たりの最大輝度を夫々セル数分
を掛けただけ大きくすることができる。
【0040】ところで、上述のように、本発明のフラッ
トパネルディスプレイはカラー用液晶パネルのカラーフ
ィルタを単色フィルタに置き換えてモノクロ画像の1画
素を3個のセルで表すようにした液晶パネル40を使用し
ているが、以下この点について説明する。カラー表示用
液晶パネルは、一般にR(赤),G(緑),B(青)の
カラーフィルタが各セル上に形成されて1画素を表すよ
うになっており、このカラー表示用液晶パネルのRGB
の各フィルタを全てBフィルタにすれば、上述のような
モノクロ画像の1画素を3個のセルで表すことができる
ブルーベースのモノクロ用液晶パネルになる。したがっ
て、カラー表示用液晶パネルの製造工程において、RG
Bフィルタ形成工程をBフィルタ形成工程とすればブル
ーベースのモノクロ用液晶パネルの製造工程になるの
で、モノクロ用液晶パネルの製造工程にBフィルタ形成
工程を追加するよりも、極めて容易且つ安価にブルーベ
ースのモノクロ用液晶パネルを製造することができる。
また、近年市販されている液晶パネルにおいては、モノ
クロ用液晶パネルよりカラー用液晶パネルの方が安価で
あるので、この点からも極めて効果的な製造方法であ
る。
【0041】さらに、液晶パネルの階調を制御するコン
トローラも、既存のカラー液晶用ドライバを使用し、こ
のRGB入力を制御すれば容易にブルーベースのモノク
ロ画像の階調を制御することができるようになる。
【0042】以上、本発明によるフラットパネルディス
プレイの好適な実施の形態について説明したが、本発明
は上記実施の形態に限定されるものではなく、表示デバ
イスが、その表示色が、CIE色度図上の座標点(x,
y)で示したとき、各座標(0.174,0),(0.
4,0.4),(α,0.4)で囲まれた領域内となる
ように出力する単色表示のデバイスである限り、どのよ
うな表示デバイスを使用してもよい。
【0043】例えば、上述の実施の形態では、表示デバ
イスとしてカラー用液晶パネルのカラーフィルタを青系
の単色フィルタに置き換えたモノクロ画像表示用の液晶
パネルを使用したものについて説明したが、表示デバイ
スの構成部材が所定の色に着色されて成る表示デバイス
を使用するようにしてもよい。
【0044】図6は、カラー表示用の液晶パネルの一般
的な構成部材の概略を示す図である。図6に示す液晶パ
ネル60の背面にはバックライト用の光源80が配設され
る。液晶パネル60は、液晶層61を挟むように設けられた
2枚のガラス基板62,63と、ガラス基板63に積層された
RGBカラーフィルタ64からなるパネル主要部65と、パ
ネル主要部65の両側に配された偏光フィルム70,71とを
有する。また、液晶パネル60の偏光フィルム70の外側す
なわち光源80側にはコリメートフィルム72が設けられ、
偏光フィルム71の外側すなわち表示面側には拡散フィル
ム73が設けられている。さらに、コリメートフィルム72
の光源80側には、光源80から発せられる光を散乱させる
ための拡散板74が設けられ、拡散フィルム73の表示面側
には反射防止或いはキズ防止等の保護膜が付されたフェ
ースプレート75が設けられている。拡散フィルム73およ
びコリメートフィルム73の作用についての詳細説明は省
略するが、これらは、共に、液晶パネル60の広視野角化
のために使用される部材である。RGBカラーフィルタ
64は、液晶パネル60をカラー表示可能にするものであ
り、白黒表示用の液晶パネルを使用する場合には、この
RGBカラーフィルタ64は、取り付けられていない。
【0045】なお、コリメートフィルム72の代わりに、
輝度向上を図るためのプリズムフィルムを設けるように
してもよい。
【0046】光源80としては、色温度5700°K〜7
100°Kの昼光色蛍光ランプを使用する。なお、これ
に限らず、青系の波長を含む他の色温度のランプを使用
することもできる。
【0047】このような構成の液晶パネル60において、
その表示色が、CIE色度図上の座標点(x,y)で示
したとき、各座標(0.174,0),(0.4,0.
4),(α,0.4)で囲まれた領域内となるように出
力する単色表示のデバイスとするには、上記液晶パネル
40と同様に、RGBカラーフィルタ64を青系に着色され
た単色フィルタにすること以外に、ガラス基板62,63、
偏光フィルム70,71、コリメートフィルム72のコリメー
ト部72a やベースフィルム72a 、拡散フィルム73の拡散
部73a やベースフィルム73a 、拡散板74、フェースプレ
ート75のうちの少なくとも1つを所定の色、好ましくは
青系の色に着色するとよい。
【0048】なお、このようにカラーフィルタ64以外の
構成部材を着色する場合には、モノクロ表示とするため
に、RGBカラーフィルタ64を取り外す。また、コリメ
ートフィルム72の代わりにプリズムフィルムを設ける場
合には、プリズムフィルムのプリズム部やベースフィル
ムを着色するとよい。
【0049】これらの構成部材を着色するための着色剤
としては、例えば、ベースフィルムがポリエチレンテレ
フタレート(PET)の場合には、アントラキノン染料
を使用して、青系の色に着色することができる。
【0050】なお、液晶パネルに限らず、例えば有機E
Lパネルを使用する場合においても、上述同様に、基板
やフェースプレート等の構成部材を着色することによ
り、表示色が、上述した領域内となるような単色表示の
デバイスとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるフラットパネルディ
スプレイに使用される液晶パネルの画素構成を示す図
【図2】上記液晶パネルの表示色の範囲を示すCIE色
度図
【図3】上記フラットパネルディスプレイの構成を、液
晶パネルの1画素について示したブロック図
【図4】時間変調について説明する図
【図5】濃度配分について説明する図
【図6】液晶パネルの構成部材の概略を説明する図
【符号の説明】
1 フラットパネルディスプレイ 10 強度変調手段 20 時間変調手段 30 面積変調手段 40 液晶パネル(表示デバイス) 50 コントローラ 60 液晶パネル(表示デバイス) 61 液晶層 62,63 ガラス基板 64 RGBカラーフィルタ 65 パネル主要部 70,71 偏光フィルム 72 コリメートフィルム 73 拡散フィルム 74 拡散板 75 フェースプレート
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09G 3/20 680 G09G 3/20 680W 3/30 3/30 K (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 6/00 - 6/14 A61B 8/00 - 8/14 G09G 3/00 - 5/40 G09F 9/00 - 9/46

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状表示デバイスを使用したフラット
    パネルディスプレイにおいて、 前記表示デバイスが、その表示色が、CIE色度図上の
    座標点(x,y)で示したとき、各座標(0.174,
    0),(0.4,0.4),(α,0.4)で囲まれた
    領域内となるように出力する単色表示のデバイスである
    とともに、多数のセルから成り、且つモノクロ画像の1
    画素を複数の前記セルで表すことができるものであり、 前記複数のセルへの入力信号を夫々独立にオンオフ制御
    することにより前記1画素分の出力輝度を制御する面積
    変調手段、前記各セルを独立に時分割駆動する時間変調
    手段、および前記各セルへの入力信号レベルを独立に制
    御する強度変調手段のうちの少なくとも1つの手段を備
    え、 前記1画素当たりの最大輝度範囲を100cd/m2以
    上10000cd/m2以下とした ことを特徴とするフ
    ラットパネルディスプレイ。 (但し、αはスペクトル軌跡とy軸方向の座標値が0.
    4である直線との交点によって表されるx軸方向の座標
    値)
  2. 【請求項2】 前記1画素当たりの最大輝度範囲を50
    0cd/m以上5000cd/m以下としたことを
    特徴とする請求項記載のフラットパネルディスプレ
    イ。
  3. 【請求項3】 前記表示デバイスが、液晶パネルである
    ことを特徴とする請求項1または2記載のフラットパネ
    ルディスプレイ。
  4. 【請求項4】 前記表示デバイスが、有機ELパネルで
    あることを特徴とする請求項1または2記載のフラット
    パネルディスプレイ。
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