JP3472619B2 - カートリッジ式薬液容器、その連結構造及びそれを用いた薬液散布機 - Google Patents

カートリッジ式薬液容器、その連結構造及びそれを用いた薬液散布機

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JP3472619B2
JP3472619B2 JP09544494A JP9544494A JP3472619B2 JP 3472619 B2 JP3472619 B2 JP 3472619B2 JP 09544494 A JP09544494 A JP 09544494A JP 9544494 A JP9544494 A JP 9544494A JP 3472619 B2 JP3472619 B2 JP 3472619B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば殺虫剤、殺菌
剤、除草剤、生育調整剤、葉面散布剤等の薬液の散布に
用いられる薬液散布機の薬液容器廻りの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬液散布機の薬液容器は、薬液散
布機本体と一体に連結して設けられており、薬液が無く
なる都度、薬剤と水を注入口より直接注ぎ込み、希釈調
合して繰り返し使用するものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の薬液容器の場合、薬剤と水を注入口から注ぎ込む時
にこぼしやすく、周囲の環境を汚染しやすいばかりか、
こぼした薬剤が人体や衣服に付着するなどし、安全性を
損ないやすい。また、薬剤と水を注入口から直接注ぎ込
むことによる希釈調合では、希釈量を間違えやすく、有
用植物に思わぬダメージを与えてしまうことや、期待さ
れた効果が得られないことも生じる。従って、散布準備
が面倒で確実性に欠ける問題がある。
【0004】更に、種類の異なる薬液を使用するために
薬液散布機を洗浄する場合に、前に使用した薬液が残っ
ていても、これを取り出して保存することが困難である
ことから、薬液を使用の都度使い切ろうとして必要以上
に散布したり、残りの薬液を洗い流してしまうことによ
り、環境汚染の原因となったり薬液の無駄な消費を生ん
でいる。
【0005】本発明は、このような従来の薬液散布機の
問題点に鑑みてなされたもので、散布準備を、薬剤のこ
ぼれや希釈ミスによる弊害を生じることなく簡便かつ確
実に行えるようにすると共に、使い残した薬液を簡単に
保存できるようにすることにより、過剰散布や不用意な
廃棄による弊害を防止し、高齢化を迎える農業従事者等
の負担を軽減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明では以下の構成としている。
【0007】すなわち請求項1の発明では、薬液容器本
体に、薬液散布機本体のソケットに対して着脱可能でか
つ薬液の流出路となるスパウトが取り付けられており、
このスパウトが、薬液容器本体に取り付けられ、側壁に
薬液容器本体内に通じる流出口を有する外筒と、中心軸
回りに回転可能に外筒内に密着して嵌め込まれていて、
外筒の流出口と周方向に対応する位置に流出口を有する
内筒とを備えており、上記流出口が、前記スパウトが前
記ソケットに装着された状態において、外筒と内筒の流
出口が一致した時に開放され、両流出口の位置がずれた
時に閉鎖されるものであることを特徴とするカートリッ
ジ式薬液容器としているものである。
【0008】また、請求項の発明では、薬液散布機本
体のソケットと、このソケットに対して着脱可能に装着
されかつ薬液の流出路となる、薬液容器本体に取り付け
られたスパウトとからなり、スパウトが、薬液容器本体
に取り付けられた一端部の周壁に薬液容器本体内に通じ
る流出口を有する外筒と、中心軸回りに回転可能に外筒
内に密着して嵌め込まれていて、外筒の流出口と周方向
に対応する位置の周壁に流出口を有する内筒とを備え、
ソケットが、スパウトの内筒内に嵌め込まれ、薬液散布
機本体の薬液供給口に通じた筒状をなすと共に、コネク
ターハンドルによって内筒を中心軸回りに回転させるコ
ネクターロッドを備えており、スパウトの流出口が、上
記コネクターハンドルによる内筒の回転により、外筒と
内筒の流出口が一致した時に開放され、両流出口の位置
がずれた時に閉鎖されるものであることを特徴とするカ
ートリッジ式薬液容器の連結構造としているものであ
る。
【0009】更に請求項の発明では、噴霧ポンプ、バ
ッテリー及び噴霧ノズルを有する薬液散布機本体と、こ
の薬液散布機本体に対して着脱可能に装着されかつ予め
希釈調合された薬液を薬液容器本体内に収納したカート
リッジ式の薬液容器とからなる薬液散布機において、薬
液散布機本体はソケットを有し、薬液容器はソケットに
対して着脱可能でかつ薬液の流出路となる、薬液容器本
体に取り付けられたスパウトを有している一方、上記ソ
ケットはコネクターハンドルを備えており、更に上記ス
パウトはこのコネクターハンドルで開閉される流出口を
備えている薬液散布機としているものである。
【0010】
【実施例及び作用】図1〜図6に基づいて本発明の一実
施例を説明する。
【0011】図1は、カートリッジ式薬液容器に取り付
けられて、薬液の流出路となるスパウト105の構成部
材を示すもので、図1において1は外筒、2は内筒、3
はキャップである。
【0012】外筒1は、内周面に凹部16を有し、両端
が開口した筒状をなすもので、その中間部には上部フラ
ンジ11が設けられ、この上部フランジ11の上方に突
き出た一端部(上端部)の周壁には流出口12が形成さ
れている。また、外筒1の他端部(下端部)の外周部に
は外筒係止突起13が突設されており、更に上部フラン
ジ11の下方にはリブ15を挟んで下部フランジ14が
設けられている。
【0013】内筒2は、一端(上端)が閉鎖され、他端
(下端)が開放された筒状をなすもので、上部の周壁に
位置する薬液の流出口21、内周側の中心軸方向に伸び
た内筒係合部22、及び下端周縁外方に突出した凸部2
3が夫々設けられている。
【0014】図2は図1のスパウト105を有する、非
使用時の薬液容器の断面の一部を示しており、図2
(a)は図1のA−A線での断面図、図2(b)は図2
(a)のB−B線での断面図である。
【0015】図2に示されるように、薬液容器本体10
4と外筒1は上部フランジ11部分で一体化されてい
る。また、外筒1の流出口12は、薬液容器本体104
内の薬液と直接接触する、薬液容器本体104の底部
(使用時における底部)内に開口している。
【0016】薬液容器本体104内の薬液を殆ど残すこ
となく使い切ることができるよう、外筒1の取り付け位
置は、本実施例のように、薬液容器本体104の最下部
に位置させることが好ましく、また薬液容器本体104
の底部は、外筒1側に傾斜して狭まった形状となってい
ることが好ましい。
【0017】外筒1内には、中心軸回りに回転可能に内
筒2が密着状態で挿入されており、内筒2の下端周縁外
方に突出した凸部23が外筒1内周の凹部16に嵌め込
まれることで、内筒2の脱落が防止されている。また、
内筒2の流出口21と外筒1の流出口12は周方向に対
応する位置に位置している。図2に示される非使用時に
は、両流出口12,21の位置が互いにずれていること
によって、流出口12,21は閉鎖されている。
【0018】内筒2は外筒1内に密着状態に挿入されて
いるため、流出口12,21が閉鎖された状態では薬液
漏れの心配はないが、使用前における外筒1及び内筒内
への異物の侵入や確実な薬液漏れ防止を図る上で、図2
に示すようにキャップ3を取り付けておくのが好まし
い。
【0019】キャップ3は回すことで外筒1に容易に取
り付けることができる。キャップ3の取り付けは、外筒
1の外筒係止突起13に、キャップ3の内側に設けられ
たキャップ係止突起31を係合させることで行われ、こ
れにより、外筒1の下端面がパッキング32に突き当て
られてシールされる。
【0020】図3は上述した薬液容器本体104のスパ
ウト105を装着する薬液散布機本体101(図7及び
図4参照)のソケット102の構成部材を示したもので
ある。図3中4は薬液散布機本体101に固定されるコ
ネクターベース、5はコネクターロッド、6は連結筒、
7はコネクターフタ、8はコネクターハンドルである。
【0021】コネクターベース4は、周囲に張り出した
ベース部41、散布機本体に内蔵されている噴霧ポンプ
に薬液を供給する通路となる薬液供給口42、スパウト
105を装着した部分からの漏液を外部に排出するため
の排出ドレイン43、漏液を排出ドレイン43側に導く
ための傾斜した底部を構成する傾斜板44、コネクター
フタ7を固定するためのベースネジ穴45、及びコネク
ターロッド5の一端部(下端部)が嵌め込まれるベース
筒部46を有している。
【0022】コネクターロッド5は、係合凹部52を有
するロッドフランジ51、前述したスパウトの内筒係合
部22に係合されるロッド係合部54を有するロッド上
部筒部53、及びベース筒部46に挿入されるロッド下
部筒部55を有している。また、ロッド上部及び下部筒
部53,55には各々Oリング56,57が設けられて
いる。
【0023】連結筒6は、コネクターロッド5の係合凹
部52に係合する係合凸部62を内周面に有する下部筒
部61と、コネクターハンドル8と結合するための連結
筒結合部64を外周面に備え、しかもスパウト105の
外筒係止突起13と係合する連結筒係止突起65を内周
面に備えた上部筒部63とを有している。
【0024】コネクターフタ7は、コネクターベース4
のベースネジ穴43に対応するフタネジ穴72を有する
フタ台座71、連結筒結合部64を回避できる切り欠き
部74を有する枠部73、及びスパウト105の下部フ
ランジ14を掛ける座部76を備えたフタ筒部75を有
している。
【0025】コネクターハンドル8は、連結筒結合部6
4と結合することのできるハンドル結合部82と解除突
起83を有するハンドル筒部81、及びハンドルレバー
84からなる。
【0026】図4は図3のソケット102を薬液散布機
本体101に取り付けた状態における図3のC−C線で
の断面図である。
【0027】図4に示されるように、ソケット102は
コネクターベース4部分で薬液散布機本体101に一体
化されている。
【0028】コネクターベース4のベース筒部46に
は、コネクターロッド5のロッドフランジ51がベース
筒部46の上端に突き当てられた状態で、ロッド下部筒
部55が挿入されている。ベース筒部46の内周部とロ
ッド下部筒部55の外周部の間はOリング57によりシ
ールされている。尚、ロッド下部筒部55には、ベース
筒部46内に残される空間内に収容されるフィルター
(図示されていない)を取り付けることもできる。
【0029】コネクターロッド5のロッドフランジ51
上には、連結筒6の下部筒部61の内周側に設けられた
係合凸部62が、ロッドフランジ51に設けられた係合
凹部52に係合するようにして連結筒6が載置されてお
り、連結筒6の下部筒部61の内周部はロッドフランジ
51の周辺部に当接している。
【0030】コネクターフタ7は、その枠部73に設け
られている切り欠き部74(図3参照)に連結筒6の連
結筒結合部64(図3参照)を潜らせて、コネクターベ
ース4のベース部41上に載置されている。さらに、コ
ネクターベース4とコネクターフタ7は、ベースネジ穴
45及びフタネジ穴72部分でネジ止めされて固定され
ている。この状態において、コネクターフタ7の枠部7
3の内周部は連結筒6の下部筒部61の外周部に当接さ
れており、また、連結筒結合部64はコネクターフタ7
の枠部73よりも上方に出ている。
【0031】コネクターハンドル8は、そのハンドル筒
部81が連結筒6の上部筒部63とコネクターフタ7の
フタ筒部75との間に挿入され、コネクターフタ7の枠
部73上に載置される。そして、コネクターハンドル8
と連結筒6は、ハンドル結合部82及び連結筒結合部6
4で結合されている。
【0032】以上のように、コネクターハンドル8と連
結筒6が結合されていると共に、連結筒6とコネクター
ロッド5が係合しているため、コネクターハンドル8の
ハンドルレバー84を回動させることにより、連結筒6
とコネクターロッド5を共に回転させることができる。
【0033】次に、上述したスパウト105とソケット
102の連結及び連結解除機構について、図5及び図6
を用いて説明する。尚、図5はスパウト105の外筒1
及び内筒2の流出口12,21が閉鎖されている状態を
示しており、図6はこれが開放されている状態を示して
いる。
【0034】スパウト105とソケット102を連結す
る際には、先ずスパウト105側のキャップ3(図1及
び図2参照)を外し、スパウト105の外筒1及び内筒
2の流出口12及び流出口21が連通していない状態
で、外筒1を連結筒6内に納めると共に、内筒係合部2
2とロッド係合部54が係合するようにコネクターロッ
ド5を内筒2内に納める。そして、外筒1の下端部がロ
ッドフランジ51の上面に突き当たる直前まで挿入さ
れ、Oリング56に当接した状態となる。
【0035】この状態においては、外筒1の下部フラン
ジ14はコネクターフタ7の座部76に当接する直前の
位置にあり、ハンドル筒部81の上縁に設けた解除突起
83に当接している。また、外筒係止突起13の上端と
連結筒係止突起65の下端はほぼ同じ高さにあるものの
周方向に位置がずれている。
【0036】続いて、コネクターハンドル8のハンドル
レバー84を図5の位置から反時計回りに回動させて、
連結筒6とコネクターロッド5を回転させる。
【0037】この時、連結筒6の回転に伴い連結筒係止
突起65が周方向に移動するため、連結筒係止突起65
を外筒係止突起13の上に位置させることができる。即
ち、コネクターハンドル8を所定の位置まで回動させる
ことにより、これに連動する連結筒係止突起65で外筒
係止突起13を係合させ、スパウト105全体をソケッ
ト102側に引き込みながら係止して、ソケット102
からのスパウト105の抜けを防止することができる。
また、外筒1の内周部とロッド上部筒部53の外周部の
間はOリング56によってシールされている。
【0038】即ち、以下に説明するように、この状態で
スパウト105の流出口12,21開放状態となるが、
このスパウト105の流出口12,21が開放された状
態ではスパウト105がソケット102から抜けなくな
るので、流出口12,21が開放された状態で誤って薬
液容器を外してしまうことによる薬液漏れを防止するこ
とができる。
【0039】一方、ロッド係合部54と内筒係合部22
が係合しており、かつ外筒1の下部フランジ14はコネ
クターフタ7の座部76に当接して掛けられているた
め、コネクターロッド5の回転に伴って外筒1は回転す
ることなく、内筒2が外筒1内で回転する。即ち、コネ
クターハンドル8を所定の位置まで回動させることによ
り、外筒1及び内筒2の流出口12,21の位置が合
い、これを開放させることができる。これにより、薬液
容器内の薬液が内筒2、コネクターロッド5及び薬液供
給口42内を通り、薬液散布機本体101側に供給され
る。
【0040】本実施例では、内筒係合部22を凸形状
に、またロッド係合部54を凹形状にしているが、これ
とは逆の組み合わせにしてもよく、これらを容易に且つ
確実に係合できる組み合わせであれば特にその形状は限
定されない。
【0041】スパウト105とソケット102の連結を
解除する際には、コネクターハンドル8を元の位置まで
時計回りに回動させることにより、連結筒係止突起65
による外筒係止突起13の係止が解除されると共に、ス
パウト105全体がソケット102側から押し上げら
れ、最後にハンドル筒部81の上縁にある解除突起83
により解除が完了する。これと同時に、外筒1及び内筒
2の流出口12,21はその位置がずれて閉鎖され、薬
液の供給が停止される。
【0042】以上のように、ソケット102からスパウ
ト105を引き抜ける状態にある時は、常に外筒1及び
内筒2の流出口12及び流出口21は閉鎖状態にあるた
め、薬液容器の交換時や、誤って薬液容器を外そうとし
た場合等においても、薬液が漏れることがない。
【0043】スパウト105をソケット102から引き
抜けない状態にある時に必ず流出口12,21が開放状
態にある必要はないが、上記効果を得るために、流出口
12,21が開放されている時には必ず上記引き抜き防
止状態にあることが好ましい。
【0044】スパウト105が引き抜ける状態にあるか
否か、流出口12,21が開放状態にあるか否かは、例
えばコネクターフタ7のフタ台座71或は薬液容器本体
101等に対応するマークを付したり、コネクターハン
ドル8の回動を所定範囲に規制するための係合部を設け
てクリック感を持たせるようにして、コネクターハンド
ル8の調節を確実に行うことができるようにするのが好
ましい。
【0045】また、本実施例の構成では、スパウト10
5の引き抜き防止が解除された後、更にコネクターハン
ドル8をこの解除方向に回動させることにより、傾斜部
分を有するコネクターハンドル8の解除突起83で外筒
1の下部フランジ14を押し上げることで、容易にスパ
ウト105の引き抜きを行うことができる。
【0046】即ち、スパウト105の引き抜き防止が解
除された後、外筒1を押し上げ、外筒1の内周部とロッ
ド上部筒部53の外周部をシールしているOリング56
による密着状態を解除することができ、スパウト105
をソケット102から容易に引き抜くことができるので
好ましい。
【0047】次に、図7に基づいて本発明の薬液散布機
の一実施例を説明する。
【0048】図7において101は薬液散布機の本体、
102はソケット、103は噴射ノズル、104は薬液
容器本体、105はスパウトである。
【0049】尚、ソケット102及びスパウト105は
図1〜図6に示したようなものである。
【0050】散布機本体101には、図上隠れてはいる
が、噴霧ポンプ及びバッテリーが設けられており、装着
された薬液容器本体104内の薬液を、噴霧ポンプを作
動させることで噴霧ノズル103から噴射するものとな
っている。また、図示される散布機本体101は、背負
い式のものとなっているが、ショルダー式や手提げ式、
更には据置式のものとすることもできる。
【0051】薬液容器本体104としては、ブロー成形
された合成樹脂製のタンク状の容器の他、PETボトル
状の薄肉の延伸ブロー成形容器や、合成樹脂シート製の
袋を紙(例えば段ボール)製等の箱に収容した、所謂B
IB(バックインボックス)を用いることも可能であ
る。また、廃棄物処理を容易にするため、生物分解性の
合成樹脂製とすることも好ましい。
【0052】薬液容器としてBIBとした場合には、薬
液の消費とともに合成樹脂シート製の袋が萎んで袋内の
圧力調整がされるので、硬質の容器を用いた場合のよう
に、薬液の消費と共に容器内への空気の侵入を許容する
逆止弁付の吸気口が不要となる利点がある。BIBとす
る場合、ソケット102への装着を容易にするため、ス
パウト105が動きにくい状態で箱から突出した構造と
しておくことが好ましい。
【0053】先に示した実施例では、スパウト105の
上部フランジ11,下部フランジ14及びリブ15にこ
の働きをさせることができる。即ち、スパウト105の
上下動を、下部フランジ14の上面あるいは上部フラン
ジ11の下面が箱の底面に突き当たることで抑制し、ス
パウト105の回転を、リブ15が箱の切り込み面に当
たることで抑制することができる。なお、BIBの場
合、内袋の薬液残量が確認しずらいので、外箱の前面に
残量確認のための切込溝を設けておくことが好ましい。
【0054】薬液容器本体104は、例えば透明な合成
樹脂製とすることによって、外部から薬液の残量が見え
ることが好ましく、残量を示す目盛りを付設しておくと
更に便利である。また、適当な位置に取っ手を設けてお
くと、薬液散布機本体101との着脱がしやすくなるの
で好ましい。
【0055】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りのものであ
り、次の効果を奏するものである。
【0056】(1)予め希釈調合された薬液を収納した
薬液容器を散布機本体101に装着するだけで散布準備
をすることができる。従って、散布準備時に薬液をこぼ
して周囲の環境を汚染したり人体を害することがないば
かりか、希釈量を間違えて有用植物にダメージを与える
ことや、期待された効果が得られないこともなく、簡単
かつ確実に散布準備を行うことができる。
【0057】(2)薬液容器に設けられていて薬液の流
出路となるスパウト105の開閉をコネクターハンドル
8で行えるので、薬液容器の取り外し時の薬液漏れを、
コネクターハンドル8の操作によって確実に防止するこ
とができる。
【0058】(3)実施例で説明したようなスパウト1
05側の外筒係止突起13と、ソケット102側の連結
筒係止突起65を設けておくと、薬液容器を取り外せる
状態にある時にはスパウト105が閉鎖され、スパウト
105の開放状態では薬液容器が取り外せなくなるの
で、誤って薬液容器を外して薬液漏れを生じることがな
い。また、種類の異なる薬液を使用する際には、薬液容
器を取り外して薬液散布機本体101を洗浄した後、新
たな薬液容器をセットすることで直ちに散布を行うこと
ができると共に、取り外した薬液容器内に残った薬液
も、次の散布時に当該薬液容器をセットすることで使用
することが可能である。従って、使用の都度薬液を使い
切る必要がなく、薬液を使い切るための過剰散布や、残
った薬液を薬液交換のために洗い流してしまうことによ
る環境汚染や薬液の無駄を防止することができる。
【0059】(4)薬液散布作業の負担が大幅に軽減さ
れると共に作業ミスも防止されるので、高齢化が進んで
いる農業従事者にとって大きな助けとなる。
【0060】(5)最近では微少量の散布で十分な散布
効果が得られる薬剤が開発されており、広い面積に対す
る散布でも小さな薬液容器で薬液の必要量を収納できる
ことから、このような散布に特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薬液容器側のスパウトの構成部材
の一例を示す斜視図である。
【図2】図1のスパウトを薬液容器に一体化した状態を
示す縦断面図である。
【図3】本発明に係る薬液散布機側のソケットの構成部
材の一例を示す斜視図である。
【図4】図3のソケットを薬液散布機に一体化した状態
を示す縦断面図である。
【図5】ソケットとスパウトの連結解除及び連通解除直
前の状態を示す縦断面図である。
【図6】ソケットとスパウトの連結及び連通の状態を示
す縦断面図である。
【図7】本発明の薬液散布機の一実施例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 外筒 2 内筒 3 キャップ 4 コネクターベース 5 コネクターロッド 6 連結筒 7 コネクターフタ 8 コネクターハンドル 11 上部フランジ 12 流出口 13 外筒係止突起 14 下部フランジ 15 リブ 16 凸部 21 流出口 22 内筒係合部 23 凸部 31 キャップ係止突起 32 パッキング 41 ベース部 42 薬液供給口 43 排出ドレイン 44 傾斜板 45 ベースネジ穴 46 ベース筒部 51 ロッドフランジ 52 係合凹部 53 ロッド上部筒部 54 ロッド係合部材 55 ロッド下部筒部 56,57 Oリング 61 下部筒部 62 係合凸部 63 上部筒部 64 連結筒結合部 65 連結筒係止突起 71 フタ台座 72 フタネジ穴 73 枠部 74 切り欠き部 75 フタ筒部 76 座部 81 ハンドル筒部 82 ハンドル結合部 83 解除突起 84 ハンドルレバー 101 薬液散布機本体 102 ソケット 103 噴射ノズル 104 薬液容器本体 105 スパウト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 浩 東京都新宿区天神町14 (72)発明者 深谷 聡 東京都板橋区徳丸2丁目11番8号 コー ポツクシノ201 (56)参考文献 実開 昭55−145498(JP,U) 特表 平5−501841(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 9/00 - 9/08 B05B 11/00 A01C 23/00 A01M 7/00 B67D 1/00 - 3/04

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液容器本体に、薬液散布機本体のソケ
    ットに対して着脱可能でかつ薬液の流出路となるスパウ
    トが取り付けられており、 このスパウトが、薬液容器本体に取り付けられ、側壁に
    薬液容器本体内に通じる流出口を有する外筒と、中心軸
    回りに回転可能に外筒内に密着して嵌め込まれていて、
    外筒の流出口と周方向に対応する位置に流出口を有する
    内筒とを備えており、 上記流出口が、前記スパウトが前記ソケットに装着され
    た状態において、外筒と内筒の流出口が一致した時に開
    放され、両流出口の位置がずれた時に閉鎖されるもので
    ある ことを特徴とするカートリッジ式薬液容器。
  2. 【請求項2】 薬液散布機本体のソケットと、このソケ
    ットに対して着脱可能に装着されかつ薬液の流出路とな
    る、薬液容器本体に取り付けられたスパウトとからな
    り、スパウトが、薬液容器本体に取り付けられた一端部の周
    壁に薬液容器本体内に通じる流出口を有する外筒と、中
    心軸回りに回転可能に外筒内に密着して嵌め込まれてい
    て、外筒の流出口と周方向に対応する位置の周壁に流出
    口を有する内筒とを備え、 ソケットが、スパウトの内筒内に嵌め込まれ、薬液散布
    機本体の薬液供給口に通じた筒状をなすと共に、コネク
    ターハンドルによって内筒を中心軸回りに回転させるコ
    ネクターロッドを備えており、 スパウトの流出口が、上記コネクターハンドルによる内
    筒の回転により、外筒と内筒の流出口が一致した時に開
    放され、両流出口の位置がずれた時に閉鎖されるもので
    ある ことを特徴とするカートリッジ式薬液容器の連結構
    造。
  3. 【請求項3】 スパウトの外筒が、その他端部外周の周
    方向の一部に外筒係止突起を有している一方、ソケット
    が、上記外筒回りにコネクターハンドルによってコネク
    ターロッドと共に回転され、内面に連結筒係止突起を有
    する連結筒を備え、この連結筒係止突起が、スパウトの
    流出口開放時に、スパウトの外筒に設けられた外筒係止
    突起上に位置して、ソケットからのスパウトの外れを係
    止し、スパウトの流出口閉鎖時に、スパウトの外筒に設
    けられた外筒係止突起上から外れて、ソケットからのス
    パウトの取り外しを許容するものであることを特徴とす
    る請求項のカートリッジ式薬液容器の連結構造。
  4. 【請求項4】 スパウトの外筒の中間部に下部フランジ
    が設けられている一方、ソケットの連結筒の外側に、上
    部に座部を有するコネクターフタが設けられており、こ
    の座部に上記下部フランジが掛けられていることで、コ
    ネクターハンドルによるスパウトの内筒の回転に伴う外
    筒の回転が係止されていることを特徴とする請求項
    カートリッジ式薬液容器の連結構造。
  5. 【請求項5】 スパウトの流出口閉鎖状態において、コ
    ネクターハンドルを回すことでスパウトの外筒に設けら
    れた下部フランジを押し上げてソケットからスパウトを
    外す解除突起がコネクターハンドルに設けられているこ
    とを特徴とする請求項のカートリッジ式薬液容器の連
    結構造。
  6. 【請求項6】 噴霧ポンプ、バッテリー及び噴霧ノズル
    を有する薬液散布機本体と、この薬液散布機本体に対し
    て着脱可能に装着されかつ予め希釈調合された薬液を薬
    液容器本体内に収納したカートリッジ式の薬液容器とか
    らなる薬液散布機において、薬液散布機本体はソケット
    を有し、薬液容器はソケットに対して着脱可能でかつ薬
    液の流出路となる、薬液容器本体に取り付けられたスパ
    ウトを有している一方、上記ソケットはコネクターハン
    ドルを備えており、更に上記スパウトはこのコネクター
    ハンドルで開閉される流出口を備えていることを特徴と
    する薬液散布機。
  7. 【請求項7】 スパウトが、薬液容器本体に取り付けら
    れた一端部の周壁に薬液容器本体内に通じる流出口を有
    する外筒と、中心軸回りに回転可能に外筒内に密着して
    嵌め込まれていて、外筒の流出口と周方向に対応する位
    置の周壁に流出口を有する内筒とを備え、ソケットが、
    スパウトの内筒内に嵌め込まれ、薬液散布機本体の薬液
    供給口に通じた筒状をなすと共に、コネクターハンドル
    によって内筒を中心軸回りに回転させるコネクターロッ
    ドを備えており、スパウトの流出口が、上記コネクター
    ハンドルによる内筒の回転により、外筒と内筒の流出口
    が一致した時に開放され、両流出口の位置がずれた時に
    閉鎖されるものであることを特徴とする請求項の薬液
    散布機。
  8. 【請求項8】 スパウトの外筒が、その他端部外周の周
    方向の一部に外筒係止突起を有している一方、ソケット
    が、上記外筒回りにコネクターハンドルによってコネク
    ターロッドと共に回転され、内面に連結筒係止突起を有
    する連結筒を備え、この連結筒係止突起が、スパウトの
    流出口開放時に、スパウトの外筒に設けられた外筒係止
    突起上に位置して、ソケットからのスパウトの外れを係
    止し、スパウトの流出口閉鎖時に、スパウトの外筒に設
    けられた外筒係止突起上から外れて、ソケットからのス
    パウトの取り外しを許容するものであることを特徴とす
    る請求項の薬液散布機。
  9. 【請求項9】 スパウトの外筒の中間部に下部フランジ
    が設けられている一方、ソケットの連結筒の外側に、上
    部に座部を有するコネクターフタが設けられており、こ
    の座部に上記下部フランジが掛けられていることで、コ
    ネクターハンドルによるスパウトの内筒の回転に伴う外
    筒の回転が係止されていることを特徴とする請求項
    薬液散布機。
  10. 【請求項10】 スパウトの流出口閉鎖状態において、
    コネクターハンドルを回すことでスパウトの外筒に設け
    られた下部フランジを押し上げてソケットからスパウト
    を外す解除突起がコネクターハンドルに設けられている
    ことを特徴とする請求項の薬液散布機。
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