JP3472603B2 - 体腔内超音波診断装置 - Google Patents

体腔内超音波診断装置

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JP3472603B2
JP3472603B2 JP25058793A JP25058793A JP3472603B2 JP 3472603 B2 JP3472603 B2 JP 3472603B2 JP 25058793 A JP25058793 A JP 25058793A JP 25058793 A JP25058793 A JP 25058793A JP 3472603 B2 JP3472603 B2 JP 3472603B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は体腔内超音波診断装置に
係り、特に超音波腹腔鏡等として利用される体腔内超音
波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、被検体である患者を開腹せずに胆
のう摘出等の外科的手術を行なうラパロサージュリ(La
paro Surgery)手術が、患者のクオリティライフ向上を
図る目的で増加している。ラパロサージュリ手術では、
体腔内を観察する観察手段として腹腔鏡(Laparo scop
e)を挿入して体腔内腔部の診断を行なっている。その
際、体腔内に挿入される腹腔鏡からより多くの情報を得
るために、挿入先端部に超音波を発振する振動子を組み
合せた超音波腹腔鏡が体腔内超音波診断装置として開発
されている。
【0003】従来の体腔内超音波診断装置は、図15に
示すように構成され、超音波診断画像を表示するモニタ
1に細径超音波プローブを備えた腹腔鏡2が接続され
る。この腹腔鏡2は手元操作部であるグリップ部3から
延びて体腔内に挿入可能な挿入部4を有し、この挿入部
4の先端側に屈曲可能なアングル部5を介してヘッド部
6が設けられる。ヘッド部6には長手方向に超音波素子
である振動子7が配置され、振動子7から超音波を発振
させて体腔内を超音波診断している。その際、アングル
部5を操作して屈曲させることで、診断のための視野を
確保している。アングル部5を屈曲させるアングル機構
には、特開平4−40934号公報および特開昭56−
89229号公報に開示されたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の体腔内超音波診
断装置においては、アングル部5をアングル機構で屈曲
させて超音波診断のための視野を確保しているが、体腔
内の診断には肝臓等の診断のように広範囲な視野を必要
とするものである。
【0005】しかしながら、従来の体腔内超音波診断装
置においては、アングル部5の屈曲角度(アングル角
度)がアングル機構の構造上の規制を受けるため、アン
グル角度を大きくとることができず、診断のための視野
を広くとれなかったり、深部の分解能が劣化する問題が
あった。
【0006】また、従来の体腔内超音波診断装置では挿
入部先端のヘッド部6をアングル部5を介して屈曲させ
ているため、診断上重要である体腔内腔部のトランスバ
ース診断画像を得ることができず、診断精度を向上させ
る上で課題となっていた。
【0007】一方、体腔内のラパローサジュリ手術で
は、腹腔下に割合広い空間が確保できることが知られて
いる。
【0008】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、診断用視野を広範囲にとることができ、任意の
断層診断画像が容易に得られて診断時間を短縮し、診断
精度の向上が図れる体腔内超音波診断装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】本発明の他の目的は、超音波素子である振
動子数を増加させて超音波の分解能や解像度を向上さ
せ、S/N比を改善した体腔内超音波診断装置を提供す
るにある。
【0010】さらに、本発明の他の目的は体腔内の被診
断部位への穿刺や薬剤の注入を正確に行なうことができ
る体腔内超音波診断装置を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る体腔内超音
波診断装置は、上述した課題を解決するために、請求項
1に記載したように、グリップ部から延びて体腔内に挿
入可能な挿入部を備えた体腔内超音波診断装置におい
て、前記挿入部の先端側に挿入ヘッドを回転軸廻りに回
転可能に設け、上記挿入ヘッドの回転角度をグリップ部
から調節制御する駆動制御手段を備える一方、前記挿入
ヘッドは超音波を発振させる振動子を列状に配列した振
動子群を有し、かつ前記挿入ヘッドには視野範囲内の所
要位置に穿刺ガイド部が設けられたものである。
【0012】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係る体腔内超音波診断装置は、請求項1の記載内
容に加えて、請求項2に記載したように、挿入部の先端
側に屈曲可能に設けられたアングル部を形成し、このア
ングル部の先端回転軸廻りに挿入ヘッドを回転可能に設
けたものであり、さらに、請求項3に記載したように、
前記挿入ヘッドは、このヘッド端部を支点とする回転軸
廻りに回動自在に設けられたものであり、また、請求項
4に記載したように、前記挿入ヘッドの穿刺ガイド部
は、挿入ヘッド側方に設けられた切欠きであり、さら
に、請求項5に記載したように、前記挿入ヘッドの穿刺
ガイド部には光反射部品が設けられたものである。
【0013】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る体腔内超音波診断装置は、請求項1の記載
内容に加えて、請求項6に記載したように、前記駆動制
御手段は、グリップ部に設けられた駆動手段と、この駆
動手段の駆動力を挿入ヘッドに伝達し、挿入ヘッドを回
転軸廻りに回転させる動力伝達手段と、上記挿入ヘッド
の回転を規制するロック手段とを備えたものである。
【0014】
【作用】本発明の体腔内超音波診断装置においては、グ
リップ部から延びる挿入部の先端側に挿入ヘッドを回転
軸廻りに回動可能に設け、上記挿入ヘッドに超音波素子
である振動子を列状に配列した振動子群を備えたので、
体腔内への挿入・引抜時には挿入・引抜抵抗が小さな形
で出し入れし、挿入後に挿入部先端側の挿入ヘッドを回
転させ、挿入ヘッドを肝臓等の被診断部位に有効的に接
触させることができ、被診断部の診断用視野を広範囲に
とって任意の診断画像を容易に得ることができ、診断時
間の短縮化が図れ、診断精度が向上する。
【0015】この種の体腔内超音波診断装置では、体腔
内に割合広い空間がとれるので、挿入ヘッドの長手方向
長さを長くとることが可能となるので、挿入ヘッドに配
列される振動子数を長手方向に増加させることができ、
超音波の分解能や解像度を向上させることができ、S/
N比が大きく良好になる。
【0016】また、挿入部の先端側にアングル部を形成
し、このアングル部の先端側に挿入ヘッドを回転可能に
設けた場合には、肝臓等の体腔内被診断部位に挿入ヘッ
ドを押し当てるとき、アングル部の屈曲作用により馴染
ませた状態で診断視野を確保することができ、深部の分
解能を向上させることができる。
【0017】さらに、挿入ヘッドに穿刺ガイド用切欠等
のガイド部を形成した場合には、挿入ヘッドの振動子群
で体腔内の被診断部位を確認しながら、穿刺針等をガイ
ド部で案内することができ、穿刺や薬剤の注入を正確に
行なうことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る体腔内超音波診断装置の
一実施例について添付図面を参照して説明する。
【0019】図1は本発明に係る体腔内超音波診断装置
の一例を示す全体概略図であり、図中符号10は細径超
音波プローブを備えた超音波スコープとしての腹腔鏡を
示す。この腹腔鏡10は電源コードと信号コードを一体
化したユニバーサルコード11より図示しない超音波診
断装置本体上に設けられたテレビモニタ12に接続さ
れ、腹腔鏡10による超音波診断画像を表示できるよう
になっている。
【0020】腹腔鏡10は手元操作部としてのグリップ
部13とこのグリップ部13から延びて体腔内に挿入可
能な可撓性を有する挿入部14とを有する。挿入部14
の先端側にアングル部15が一体的に設けられ、このア
ングル部15の先端に挿入ヘッド16を備え、この挿入
ヘッド16は長手方向に直交する回転軸(耳軸)17廻
りに回動自在に支持される。挿入ヘッド16は例えば外
径10mmφ,軸方向(長手方向)長さが30〜60mm程
度に形成される。
【0021】体腔内超音波診断装置としての腹腔鏡10
の挿入部14は図2(A)および(B)に示すように先
端側にアングル部15を構成するアングル機構20が設
けられ、このアングル機構20の先端に挿入ヘッド16
が片持梁状に設けられる。
【0022】アングル機構20はばね力を有するコイル
状金属巻線をスパイラル状に巻装してチューブ状あるい
はスリーブ状に構成され、屈曲自在のアングルチューブ
21と、このアングルチューブ21の一側に設けられ、
可撓性のガイドチューブ22に固着される手元側連結メ
ンバ23と、上記アングルチューブ21の他側に設けら
れる先端側連結メンバ24とを有する。先端側連結メン
バ24は、先端側に延びる対の耳片25を有し、この耳
片25間に回転軸17が支持される。アングルチューブ
21およびガイドチューブ22は可撓性のカバーチュー
ブ26で覆われる。
【0023】回転軸17には回転ダイヤルとしてのドリ
ブンプーリ28が軸装される。このドリブンプーリ28
は挿入ヘッド16の基部側に固定され、ドリブンプーリ
28の回転軸線廻りの回転に伴って、挿入ヘッド16が
回動せしめられる。挿入ヘッド16を回転させることが
できるので、任意の断層像を容易に得ることができる。
【0024】挿入ヘッド16はヘッド変形を防止し、挿
入を容易にするため硬性チューブ30で外観構成される
一方、挿入ヘッド16に超音波素子からなる振動子群3
1が収容される。振動子群31は超音波振動子32を多
数長手方向に列状に配列して構成される。挿入ヘッド1
6の側方には穿刺ガイド用切欠33がガイド部としてテ
ーパ状に形成され、この切欠33により後述する穿刺針
34をガイドするようになっている。切欠33の形状は
種々考えられる一方、切欠に代えてガイド孔を形成して
もよい。体腔内で切欠33またはガイド孔を容易に発見
できるように、切欠33またはガイド孔部位表面を光反
射部品で形成し、その他に反射防止加工を施してもよ
い。
【0025】また、腹腔鏡10の手元操作部であるグリ
ップ部13にはアングル部15を駆動させるアングル操
作ノブ35と挿入ヘッド16を回転駆動させるヘッド操
作ノブ36が図1および図3に示すように共通軸上に設
けられる。
【0026】ヘッド操作ノブ36は挿入ヘッド16を駆
動させる駆動手段を構成するもので、図3に示すよう
に、グリップ部13のグリップケーシング37内に収容
されるドライブプーリ38と回転一体に設けられる。こ
のドライブプーリ38と図2(A),(B)に示す挿入
ヘッド16のドリブンプーリ28との間にベルト,ワイ
ヤ等からなる操作ケーブル39が掛け渡され、動力伝達
手段40が構成される。操作ケーブル39は挿入部14
のガイドチューブ22やアングルチューブ21内を挿通
され、案内される。操作ケーブル39の途中にケーブル
に所要のテンションを作用させるためのテンションロー
ラを備えてもよい。
【0027】しかして、ヘッド操作ノブ36の回転操作
により、ドライブプーリ38が回動せしめられ、挿入ヘ
ッド16が回転軸17廻りに回転し、任意の回転位置を
保持するようになっている。
【0028】また、アングル操作ノブ35もアングル機
構20の駆動手段を構成している。アングル操作ノブ3
5はヘッド操作ノブ36から独立して回転操作せしめら
れる一方、アングルドライブプーリ43と回転一体に連
結され、このアングルドライブプーリ43にワイヤやケ
ーブル等からなる首振ケーブル44が掛装される。
【0029】首振ケーブル44は挿入部14のガイドチ
ューブ22およびアングルチューブ21内を挿通され、
ケーブル一端はアングル機構20の先端側連結メンバ2
4の一側に、ケーブル他端は連結メンバ24の他側にそ
れぞれ連結される。このようにして、首振ケーブル44
は先端側連結メンバ24に直径方向に対向する2位置で
連結される。アングル操作ノブ35の回動操作により、
アングル機構20を図4(A)および(B)に示すよう
に左右に首振操作される。アングルドライブプーリ43
および首振ケーブル44はアングル機構20の動力伝達
手段45を構成している。
【0030】また、ヘッド操作ノブ36およびアングル
操作ノブ35は、図3に示すように、Pull to Lockタイ
プのロック手段46により回転が規制される。ロック手
段46はヘッド操作ノブ36やアングル操作ノブ35と
共通軸に設けられた操作ボタン47と、この操作ボタン
47のシャフト48に固定される摩擦ディスク49をロ
ック用摩擦メンバとして備え、操作ボタン47を引くこ
とにより、摩擦ディスク49をドライブプーリ38側に
移動させてヘッドドライブプーリ38を押圧している。
摩擦ディスク49の押圧による摩擦力の作用でヘッドド
ライブプーリ38やアングルドライブプーリ43の回転
が拘束され、アングル機構20や挿入ヘッド16をその
首振位置や回転位置にロックし、位置決めしている。
【0031】操作ボタン47はその押圧作用によりロッ
ク位置が解除され、ヘッド操作ノブ36やアングル操作
ノブ35の回転操作が行なわれる。図3にはPull to Lo
ckタイプのロック手段の例を示すが、操作ボタン47を
グリップケーシング37の反対側に設置すれば、Push t
o Lockタイプのロック手段を構成することができる。次
に、体腔内超音波診断装置の作用を説明する。
【0032】図5に示すように、体腔内超音波診断装置
としての腹腔鏡10の被検体50の体腔51内への挿入
は、図5に示すように腹壁52に装着されたトラカール
53が利用される。腹腔鏡10を体腔51内に挿入した
り、体腔51内から引き抜く場合には、挿入ヘッド16
は挿入部14と軸方向に整列され、挿入部14の軸方向
を向くようにセットされる。
【0033】しかして、腹腔鏡10の挿入部14をトラ
カール53を介して挿入し、挿入後、体腔51内の空間
を利用し、ヘッド操作ノブ36を回転操作して操作ヘッ
ド16を回転軸17廻りに回動させる。その後、挿入部
14をさらに挿入して図6に示すように挿入ヘッド16
を診断対象の肝臓等の臓器等の被診断部54へ接触させ
る。
【0034】その際、挿入ヘッド16を回転させて挿入
部14と垂直にすることができ、挿入ヘッド16を診断
対象の臓器(被診断部54)に効果的に接触させること
ができ、この接触の際、アングル部15のアングル機構
20をアングル操作することで、微妙な接触性が改善さ
れ、良好になる。
【0035】また、挿入部14の先端側に設けられる挿
入ヘッド16は超音波振動子32を長手方向に多数配列
して超音波素子部を長くすることができ、超音波振動子
32の素子数を増加させることかできるのでS/N比が
向上して広視野が得られ、口径が拡がるので深部の分解
能を向上させることができる。したがって、超音波診断
時に、トランバース診断画像を容易に得ることができる
ので、診断時間の短縮を図ることができ、超音波診断の
精度が向上する。
【0036】さらに、挿入ヘッド16には所要位置にガ
イド部として穿刺ガイド用切欠33が設けられたので、
被診断部の疾病部位を超音波画像で確認した後、別挿入
の内視鏡等の光学系で切欠33を見ながら、穿刺針34
を切欠33に合せ、切欠33でガイドしつつ、図7で示
すように、目的の疾病部位に穿刺させることができる。
穿刺針34は穿刺ガイド用切欠33に案内されて正確な
穿刺を行ない、エタノール等の薬剤を目的とする疾病部
位に適確に注入できる。
【0037】体腔内超音波診断装置の一実施例では、挿
入部14の先端側に形成されアングル部15をスパイラ
ルなアングルチューブ21を用い、操作ケーブル44に
より首振り自在とした例を示したが、図8に示すよう
に、アングル部を弾力性を有する屈曲可能なガイドチュ
ーブ56で構成し、このガイドチューブ56両側の支点
間57,58間に操作ワイヤ59を通し、この操作ワイ
ヤ59を牽引することにより、アングル部15Aを首振
自在としてもよい。
【0038】また、図9に示すように、アングル部15
Bを複数のアングルこま60を蛇腹状に連結して構成
し、アングル部15Bの先端に連結される操作ケーブル
61を牽引して首振自在としてもよい。
【0039】さらに、図10に示すように、腹腔鏡10
Aの挿入部14の先端側に必ずしもアングル部を設ける
必要がなく、操作部14の先端側に挿入ヘッド16を回
転軸17廻りに回動自在に連結してもよい。この場合、
挿入ヘッド16を回転させる駆動制御手段の動力伝達手
段63に可撓性を有するスクリュシャフト64とドライ
ブおよびドリブンピニオン65とを組み合せたものでも
よい。スクリュシャフト64は回転トルクを伝達するフ
レキシブルなトルク伝達シャフトの両側にスクリュ部を
備えたものでもよい。
【0040】その際、駆動制御手段の動力伝達手段63
を駆動させる駆動力はグリップ部13に設けられたヘッ
ド操作ノブ36に代えて、駆動モータ(図示せず)によ
り行なってもよい。駆動モータは手元操作部であるグリ
ップ部13内に収容され、そのモータ駆動はON−OF
Fボタンにより駆動制御される。
【0041】また、体腔内超音波診断装置の他の例とし
て、駆動制御手段のヘッドドライブプーリ38の回転規
制は、図11および図12に示すロック手段66により
行なうようにしてもよい。このロック手段66は2枚の
カムディスク67,68のカム作用を利用して摩擦ディ
スク69をヘッドドライブプーリ38に押圧し、ヘッド
ドライブプーリ38の回転を拘束するものである。
【0042】ロック手段66は操作ノブ70を備えた操
作ディスク71と、この操作ディスク71に設けられた
回転フリーのドライブ側カムディスク67と、軸受72
にスライド自在のドリブン側カムディスク68と、この
カムディスク68の軸方向変位が円板73を介して伝達
される摩擦ディスク69とを有する。両カムディスク6
7,68は図12に示すように、傾斜したカム面67
a,68aを時計方向および反時計方向に形成し、これ
らカム面67a,68aのカム作用により摩擦ディスク
69を軸受72の軸方向に進退自在にスライドさせるよ
うになっている。
【0043】しかして、操作ノブ70を非ロック位置か
らロック位置に反時計方向に回動させることにより、両
カムディスク67,68のカム面67a,68aがカム
作用して摩擦ディスク69をヘッドドライブプーリ38
側にスライドさせて押圧し、ヘッドドライブプーリ38
の回転を拘束している。
【0044】なお、ヘッドドライブプーリ38は軸受7
2に回転自在に軸装された回転シャフト75に回転一体
に支持される。この回転シャフト75は操作レバー(操
作ノブ)76の操作により回転駆動せしめられるように
なっている。
【0045】さらに、体腔内超音波診断装置の一実施例
では、挿入部14の先端側に挿入ヘッド16を片持梁状
に取り付けた例を示したが、挿入ヘッド16Aは図13
および図14に示すように長手方向中央部を挿入部14
の先端耳軸17廻りに回動自在に支持してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係る体腔内
超音波診断装置においては、グリップ部から延びる挿入
部の先端側に挿入ヘッドを回転軸廻りに回動可能に設
け、上記挿入ヘッドに超音波素子である超音波振動子を
列状に配列した振動子群を備えたので、体腔内への挿入
・引抜時には挿入・引抜抵抗が小さな形で出し入れし、
挿入後に挿入部先端側の挿入ヘッドを回転させ、挿入ヘ
ッドを肝臓等に効果的に接触させることができるので、
被診断部の被診断部位に有効的に接触させることがで
き、被診断部の診断用視野を広範囲にとって任意の断層
診断画像を容易に得ることができ、診断時間の短縮化が
図れ、診断精度が向上する。
【0047】この体腔内超音波診断装置では、体腔内に
割合広い空間がとれるので、挿入ヘッドの長手方向長さ
を長くとることが可能となり、挿入ヘッドに配列される
振動子数を長手方向に増加させることができ、口径が拡
がって超音波の分解能や解像度を向上させることがで
き、S/N比が大きく良好になる。
【0048】また、挿入部の先端側にアングル部を形成
し、このアングル部の先端側に挿入ヘッドを回転可能に
設けた場合には、肝臓等の体腔内被診断部位に挿入ヘッ
ドを押し当てるとき、アングル部の屈曲作用により馴染
ませた状態で診断視野を確保することができ、深部の分
解能を向上させることができる。
【0049】さらに、挿入ヘッドに穿刺ガイド用切欠等
のガイド部を形成した場合には、挿入ヘッドの振動子群
で体腔内の被診断部位を確認しながら、穿刺針等をガイ
ド部で案内することができ、穿刺や薬剤の注入を正確に
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る体腔内超音波診断装置の一実施例
を示す全体外観図。
【図2】(A)および(B)は図1に示す体腔内超音波
診断装置の挿入部先端側をそれぞれ示す側断面図および
平断面図。
【図3】図1に示す体腔内超音波診断装置の手元操作部
であるグリップ部側に設けられる駆動制御手段を示す概
略断面図。
【図4】(A)および(B)は図1に示す体腔内超音波
診断装置の挿入部先端側に設けられるアングル部の屈曲
状態をそれぞれ示す図。
【図5】図1に示す体腔内超音波診断装置の挿入・引抜
時の状態を示す図。
【図6】図1に示す体腔内超音波診断装置による診断状
態を示す図。
【図7】図1に示す体腔内超音波診断装置を利用した内
科的処理を示す図。
【図8】体腔内超音波診断装置の挿入部に形成されるア
ングル部の第1変形例を示す図。
【図9】アングル部の第2変形例を示す図。
【図10】本発明に係る体腔内超音波診断装置の他の実
施例を示す図。
【図11】体腔内超音波診断装置の手元操作部であるグ
リップ部に設けられる駆動制御手段を示す断面図。
【図12】図11に示す駆動制御手段のロック手段を示
す分解斜視図。
【図13】本発明に係る体腔内超音波診断装置の挿入部
先端側の他の実施例を示す図。
【図14】図13に示す挿入部先端側の挿入ヘッドを回
動させた状態を示す平面図。
【図15】従来の体腔内超音波診断装置を示す概略図。
【符号の説明】
10 腹腔鏡(超音波スコープ) 11 ユニバーサルコード 12 テレビモニタ 13 グリップ部 14 挿入部 15,15A,15B アングル部 16 挿入ヘッド 17 回転軸(耳軸) 20 アングル機構 21 アングルチューブ 22 ガイドチューブ 23,24 連結メンバ 28 ドリブンプーリ(回転ダイヤル) 30 ヘッドチューブ 31 振動子群 32 超音波振動子 33 穿刺ガイド用切欠(ガイド部) 34 穿刺針 35 アングル操作ノブ(駆動手段) 36 ヘッド操作ノブ(駆動地手段) 37 グリップケーシング 38 ヘッドドライブプーリ 39 操作ケーブル 40 動力伝達手段 43 アングルドライブプーリ 44 首振ケーブル 45 動力伝達手段 46 ロック手段 47 操作ボタン 49 摩擦ディスク 50 被検体 51 体腔 52 腹壁 54 被診断部 56 ガイドチューブ 59 操作ワイヤ 60 アングルこま 61 操作ケーブル 63 動力伝達手段 64 スクリュシャフト 65 ピニオン 66 ロック手段 67,68 カムディスク 69 摩擦ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00 - 8/15 A61B 1/00 - 1/32

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリップ部から延びて体腔内に挿入可能
    な挿入部を備えた体腔内超音波診断装置において、前記
    挿入部の先端側に挿入ヘッドを回転軸廻りに回転可能に
    設け、上記挿入ヘッドの回転角度をグリップ部から調節
    制御する駆動制御手段を備える一方、前記挿入ヘッドは
    超音波を発振させる振動子を列状に配列した振動子群を
    し、かつ前記挿入ヘッドには視野範囲内の所要位置に
    穿刺ガイド部が設けられたことを特徴とする体腔内超音
    波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記挿入部の先端側に屈曲可能に設けら
    れたアングル部を形成し、このアングル部の先端回転軸
    廻りに挿入ヘッドを回転可能に設けた請求項1記載の体
    腔内超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記挿入ヘッドは、このヘッド端部を支
    点とする回転軸廻りに回動自在に設けられた請求項1ま
    たは2記載の体腔内超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 前記挿入ヘッドの穿刺ガイド部は、挿入
    ヘッド側方に設けられた切欠きである請求項1記載の体
    腔内超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 前記挿入ヘッドの穿刺ガイド部には光反
    射部品が設けられた請求項1記載の体腔内超音波診断装
    置。
  6. 【請求項6】 前記駆動制御手段は、グリップ部に設け
    られた駆動手段と、この駆動手段の駆動力を挿入ヘッド
    に伝達し、挿入ヘッドを回転軸廻りに回転させる動力伝
    達手段と、上記挿入ヘッドの回転を規制するロック手段
    とを備えた請求項1記載の体腔内超音波診断装置。
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