JP3472162B2 - 建設機械の熱交換装置 - Google Patents

建設機械の熱交換装置

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JP3472162B2 JP30944798A JP30944798A JP3472162B2 JP 3472162 B2 JP3472162 B2 JP 3472162B2 JP 30944798 A JP30944798 A JP 30944798A JP 30944798 A JP30944798 A JP 30944798A JP 3472162 B2 JP3472162 B2 JP 3472162B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、油圧ショ
ベル、油圧クレーン等の建設機械に設けられた建設機械
の熱交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建設機械としては油圧ショベル
等の旋回式建設機械が知られており、この油圧ショベル
は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けら
れた上部旋回体と、該上部旋回体の前側に設けられた作
業装置とによって構成されている。
【0003】そして、上部旋回体は、骨組み構造体をな
す旋回フレームと、該旋回フレームの前部左側に設けら
れたキャビンと、該キャブの右側から後側にかけて機械
室を画成する建屋カバーと、旋回フレームの後部に取付
けられたカウンタウェイト等によって大略構成されてい
る。また、建屋カバー内には、旋回フレーム上に位置し
て原動機が設けられ、該原動機の近傍には熱交換装置が
配設されている。
【0004】ここで、熱交換装置は、建屋カバー内に位
置して原動機の近傍に設けられ、該建屋カバー内で冷却
風を発生する冷却ファンと、該冷却ファンによる冷却風
の上流側に位置して建屋カバー内に設けられた第1の熱
交換器と、該第1の熱交換器の上流側に設けられた第2
の熱交換器とによって大略構成されている。
【0005】また、第1の熱交換器としては、原動機か
らの冷却水を冷却するラジエータ、下部走行体、作業装
置を動作させるための作動油を冷却するオイルクーラ等
があり、第2の熱交換器としては、原動機に設けられた
過給器からの圧縮空気を冷却するインタクーラ等があ
る。そして、インタクーラは、過給器からの圧縮空気を
冷却して原動機のインテイクマニホールドに流通させる
ことにより、原動機の燃焼性を高めるものである。
【0006】ここで、原動機が作動して冷却ファンが回
転駆動されると、建屋カバーに設けられたルーバと呼ば
れる空気流通口を通じて空気が建屋カバー内を流通する
ことにより、建屋カバー内に冷却風が発生する。そし
て、インタクーラ内を流れる圧縮空気の熱、ラジエータ
内を流れる冷却水の熱を、建屋カバー内で発生した冷却
風中に放出することにより、インタクーラ内の圧縮空
気、ラジエータ内の冷却水等を冷却する構成となってい
る。
【0007】ところで、上述した従来技術による油圧シ
ョベルの熱交換装置では、通常、ラジエータ、オイルク
ーラが垂直方向に延びるように配設され、インタクーラ
はこれらラジエータ、オイルクーラに対面した状態で垂
直方向に延びるように配設される構成となっている(例
えば、実開平2−90321号公報等)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インタクーラ
をラジエータ、オイルクーラに対面させて垂直方向に延
びるように配設した場合には、ラジエータ、オイルクー
ラの上流側に位置する建屋カバー内の空間が、インタク
ーラを設けた分だけ狭くなってしまい、この空間内に、
例えば原動機に吸入される空気を清浄化するためのエア
クリーナ等を収容することができなくなるという問題が
ある。
【0009】また、建屋カバー内に空気を吸込むための
空気流通口(ルーバ)として、建屋カバーの上面部に形
成された形式のものがある。しかし、このような形式の
空気流通口では、垂直方向に延びるように配設されたイ
ンタクーラのうち下側部分に当たる冷却風が少なくな
り、インタクーラに対して均等に冷却風が当たらなくな
るため、インタクーラ内の圧縮空気を効率良く冷却する
ことができなくなるという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、第1の熱交換器の上流側に位置する建屋
カバー内の空間を拡張することができ、かつ、第2の熱
交換器内の流体を効率良く冷却することができるように
した建設機械の熱交換装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため本発明は、建屋カバー内に位置して原動機の近傍に
設けられ、該建屋カバー内で冷却風を発生する冷却ファ
ンと、該冷却ファンによる冷却風の上流側に位置して前
記建屋カバー内に設けられた第1の熱交換器と、該第1
の熱交換器の上流側に設けられた第2の熱交換器とを備
えた建設機械の熱交換装置に適用される。
【0012】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記第1の熱交換器は、建設機械のフレーム上
で垂直方向に延びるように配設し、前記第2の熱交換器
前記冷却ファンによる冷却風の流れの途中で前記第
1の熱交換器の上端部近傍に位置し、水平方向に延びる
ように配設する構成としたことにある。
【0013】このように構成したことにより、建屋カバ
ー内には第2の熱交換器よりも下側に位置して大きな空
間が形成されるから、この空間内に、例えば原動機に吸
入される空気を清浄化するエアクリーナ、バッテリ等を
収容することができ、空間の有効利用を図ることができ
る。
【0014】請求項2の発明は、建屋カバーの上面部に
は空気流通口を設け、第2の熱交換器は該空気流通口に
対面させて設ける構成としたことにある。
【0015】このように構成したことにより、空気流通
口を通じて建屋カバー内に導入される冷却風の流れの方
向が、空気流通口に対面させて設けた第2の熱交換器に
対してほぼ垂直となるので、第2の熱交換器に対して均
等に冷却風が当たるようになり、第2の熱交換器内の流
体を効率良く冷却することができる。
【0016】請求項3の発明は、第1の熱交換器には水
平方向に延びるブラケットの一端側を固定して設け、該
ブラケットの他端側には第2の熱交換器を固定して設け
る構成としたことにある。
【0017】このように構成したことにより、第1の熱
交換器に設けたブラケットを利用して第2の熱交換器を
水平方向に延びるように配設することができる。
【0018】請求項4の発明は、第2の熱交換器に流体
を流入させる流入配管と第2の熱交換器で冷却された流
体が流出する流出配管とは、第1の熱交換器の上側を通
して第2の熱交換器に接続する構成としたことにある。
【0019】このように構成したことにより、第1の熱
交換器の上側には、流入配管および流出配管が迂回すべ
き他の機器類が配設されていないため、流入配管および
流出配管の短縮化を図ることができ、流入配管および流
出配管を流れる流体が、これら流入配管および流出配管
との摩擦によって温度上昇を生じるのを抑えることがで
きる。
【0020】請求項5の発明は、第1の熱交換器は、原
動機からの冷却水を冷却するラジエータまたは作動油を
冷却するオイルクーラであり、第2の熱交換器は、原動
機に設けられる過給器からの圧縮空気を冷却するための
インタクーラとしたことにある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械の熱交換装置として油圧ショベルの熱交換装置
を例に挙げ、図1ないし図5に従って詳細に説明する。
【0022】1は下部走行体、2は該下部走行体1上に
旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体2
は、骨組み構造体をなす旋回フレーム3と、該旋回フレ
ーム3の前部左側に設けられたキャビン4と、前記旋回
フレーム3の後側に取付けられたカウンタウェイト5と
によって大略構成され、前記旋回フレーム3の前部には
土砂の掘削作業等を行なうための作業装置6が設けられ
ている。
【0023】ここで、旋回フレーム3は、図2に示す如
く、平行に配設されたセンタフレーム7,7と、該各セ
ンタフレーム7の左,右方向の外側に設けられたサイド
フレーム8,8と、各センタフレーム7と各サイドフレ
ーム8とを連結する複数本の張り出しビーム9,9等と
によって構成され、旋回フレーム3の下側はアンダカバ
ー10によって覆われている。
【0024】11は旋回フレーム3上に設けられ、該旋
回フレーム3上に機械室を画成する建屋カバーで、該建
屋カバー11は、サイドフレーム8,8に沿って前後方
向に延び上向きに立設された側部カバー12,12と、
該各側部カバー12の上端側を覆うように水平方向に延
び中央に開口部13Aが形成された上部カバー13と、
該上部カバー13の開口部13Aを覆うように、上部カ
バー13に開閉可能に取付けられたエンジンカバー14
とによって大略構成されている。
【0025】15は建屋カバー11の後部左側に位置し
て上部カバー13に設けられた通常ルーバと呼ばれる空
気流通口で、該空気流通口15は、図3に示すように、
後述するインタクーラ24の上側に位置する部位に形成
された複数本のスリットによって構成されている。
【0026】16は建屋カバー11の後部右側に位置し
て上部カバー13に設けられた空気流通口で、該空気流
通口16は、空気流通口15と同様に複数本のスリット
によって構成されている。そして、後述の冷却ファン1
8により空気流通口15を通じて建屋カバー11内に吸
込まれた空気が、空気流通口16を通じて外部に排出さ
れることにより、建屋カバー11内に冷却風が発生する
構成となっている。
【0027】17は建屋カバー11内に設けられ、各セ
ンタフレーム7上に搭載された原動機としてのエンジン
で、該エンジン17の一端側には冷却ファン18が取付
けられ、他端側にはエンジン17によって駆動され、下
部走行体1、作業装置6等の各アクチュエータに作動油
(圧油)を供給する油圧ポンプ19が取付けられてい
る。また、エンジン17にはターボ過給器20が設けら
れ、該ターボ過給器20は、駆動側のタービン室がエキ
ゾーストマニホールドとマフラに接続され(いずれも図
示せず)、従動側のタービン室が後述の流入配管28と
エアクリーナ31からの吸気ホース(図示せず)に接続
されている。
【0028】ここで、冷却ファン18は、後述するラジ
エータ21、オイルクーラ22、インタクーラ24等と
共に熱交換装置を構成するもので、エンジン17によっ
て回転駆動されることにより、空気流通口15を通じて
建屋カバー11内に外気を吸込み、この外気を冷却風と
してインタクーラ24、オイルクーラ22、ラジエータ
21に向け供給するものである。
【0029】21は建屋カバー11内に設けられた第1
熱交換器をなすラジエータで、該ラジエータ21は、
図2に示すように冷却ファン18による冷却風の上流側
で該冷却ファン18に隣接して位置、旋回フレーム3
の張り出しビーム9,9上に垂直方向に延びるように
ルト止めされている。そして、ラジエータ21は、アッ
パタンク21Aとロアタンク21Bが配管を介してエン
ジン17のウォータジャケット(いずれも図示せず)に
接続され、これにより、エンジン17との間で循環する
エンジン冷却水の熱を放熱部21Cで熱交換して冷却風
中に放出し、このエンジン冷却水を冷却するものであ
る。
【0030】22はラジエータ21の上流側に重ねて取
付けられた第1の熱交換器をなすオイルクーラで、該オ
イルクーラ22は、アッパタンク22Aが下部走行体
1、作業装置6等の各アクチュエータからの戻り配管に
接続され、ロアタンク22Bが配管を介して作動油タン
ク(いずれも図示せず)に接続されている。これによ
り、オイルクーラ22は作動油の熱を放熱部22Cで放
出し、この作動油を冷却するものである。
【0031】23,23は前,後方向に離間してオイル
クーラ22の側面部に固定された2枚のブラケットで、
各ブラケット23はほぼ三角板状に形成されている。そ
して、各ブラケット23の一端側はオイルクーラ22の
側面部にボルトによって固定され、他端側はオイルクー
ラ22の上端側から空気流通口15に向けて水平方向に
伸長している。
【0032】24はオイルクーラ22の上流側に設けら
れた第2の熱交換器としてのインタクーラで、該インタ
クーラ24は、図3および図4に示すように、後側(カ
ウンタウェイト5)に位置する流入側タンク25と、前
側(作業装置6側)に位置する流出側タンク26と、該
各タンク25,26間に設けられ、複数本の細管と放熱
フィンからなる放熱部27とによって大略構成されてい
る。そして、インタクーラ24は、エンジン17のター
ボ過給器20によって圧縮された空気を後述の流入配管
28を介して流入側タンク25内に流入させ放熱部27
で流通させることにより、この圧縮空気を冷却し、流出
側タンク26から流出配管29を介してエンジン17の
インテイクマニホールドに供給するものである。
【0033】ここで、インタクーラ24は、ブラケット
23の他端側にボルト止めされることにより、冷却風の
流れの途中でオイルクーラ22の上端部近傍に位置し、
水平方向に延びるように配設されている。そして、イン
タクーラ24は、上部カバー13に設けた空気流通口1
5に対面し、空気流通口15を通じて建屋カバー11内
に導入される冷却風の流れの方向(図2中の矢示A方
向)に対してほぼ垂直となるように配設されている。こ
れにより、インタクーラ24の放熱部27等に対して冷
却風がほぼ均等に当たるようになり、インタクーラ24
内の圧縮空気を効率良く冷却することができる構成とな
っている。
【0034】28はエンジン17のターボ過給器20と
インタクーラ24とを接続する流入配管で、該流入配管
28は、一端側がターボ過給器20の従動側のタービン
室に接続され、他端側が流入側タンク25に接続されて
いる。そして、流入配管28は、ラジエータ21および
オイルクーラ22の上側を通るように取り回され、これ
により、例えばラジエータ21等の側方を通る場合に比
較して短縮化されている。
【0035】29はインタクーラ24とエンジン17と
を接続する流出配管で、該流出配管29は、一端側が流
出側タンク26に接続され、他端側がエンジン17のイ
ンテイクマニホールドに接続されている。そして、流出
配管29は、ラジエータ21およびオイルクーラ22の
上側を通るように取り回され、これにより、例えばラジ
エータ21等の側方を通る場合に比較して短縮化されて
いる。
【0036】30はインタクーラ24の下側に位置して
建屋カバー11内に形成された収容空間で、該収容空間
30は、建屋カバー11のうち左側の側部カバー12と
オイルクーラ22との間に形成されている。ここで、図
2に示すように、インタクーラ24をオイルクーラ22
の上端側に位置して水平方向に延びるように配設したこ
とにより、例えばインタクーラ24をオイルクーラ22
と対面させて垂直方向に延びるように配設する場合に比
較して、収容空間30を拡張することができる構成とな
っている。
【0037】31は収容空間30内に配設されたエアク
リーナで、該エアクリーナ31は、内部にフィルタエレ
メント(図示せず)が設けられた有底円筒状のケーシン
グ31Aと、該ケーシング31Aの側面に設けられ外部
に開口する空気導入管31Bと、ケーシング31Aの底
面に設けられ空気導出管31Cとからなっている。
【0038】ここで、エアクリーナ31は、例えば建屋
カバー11の内側に固着されたブラケット(図示せず)
等によって支持され、空気導出管31Cは吸気ホース
(図示せず)を介してターボ過給器20の従動側タービ
ン室に接続される構成となっている。そして、エアクリ
ーナ31は、空気導入管31Bから導入された空気をフ
ィルタエレメントによって清浄化し、この清浄化した空
気を空気導出管31C、吸気ホースを通じてターボ過給
器20の従動側タービン室に供給するものである。
【0039】32,32はエアクリーナ31と共に収容
空間30内に収容されたバッテリで、各バッテリ32
は、例えば旋回フレーム3の張り出しビーム9に架渡さ
れた支持板33上に、左,右方向に並んで配設されてい
る。
【0040】本実施の形態による油圧ショベルの熱交換
装置は上述の如き構成を有するもので、エンジン17が
作動して冷却ファン18が回転駆動されると、図2中の
矢示Aで示すように、上部カバー13に設けられた空気
流通口15を通じて建屋カバー11内に空気が吸込ま
れ、この空気が矢示Bで示すように空気流通口16を通
じて建屋カバー11の外部に排出されることにより、建
屋カバー11内に冷却風が発生する。
【0041】そして、建屋カバー11内に発生した冷却
風は、インタクーラ24の放熱部27、オイルクーラ2
2の放熱部22C、ラジエータ21の放熱部21C等を
順次通過し、このときに、インタクーラ24内の圧縮空
気、オイルクーラ22内の作動油、ラジエータ21内の
エンジン冷却水を冷却する。
【0042】この場合、インタクーラ24は、建屋カバ
ー11の上部カバー13に設けた空気流通口15に対面
して配設されているため、空気流通口15を通じて建屋
カバー11内に吸込まれる冷却風の流れの方向(図2中
の矢示A方向)に対し、インタクーラ24がほぼ垂直と
なり、インタクーラ24の放熱部27等に対して冷却風
がほぼ均等に当たるようになる。従って、例えばインタ
クーラ24をオイルクーラ22に対面させて垂直方向に
延びるように配設する場合に比較して、インタクーラ2
4内の圧縮空気を効率良く冷却することができる。これ
により、エンジン17の燃焼効率を高めることができ、
排気ガス中の有害物質を低減することができる。
【0043】また、インタクーラ24をオイルクーラ2
2の上端側に位置して水平方向に延びるように配設した
ことにより、例えばインタクーラ24をオイルクーラ2
2と対面させて垂直方向に延びるように配設する場合に
比較して、インタクーラ24の下側に大きな収容空間3
0を確保することができる。このため、収容空間30内
にエアクリーナ31、バッテリ32等を収容することが
でき、該収容空間30を有効に利用することができる。
【0044】また、ターボ過給器20とインタクーラ2
4との間を接続する流入配管28と、インタクーラ24
とエンジン17との間を接続する流出配管29とを、ラ
ジエータ21およびオイルクーラ22の上側を通してイ
ンタクーラ24に接続する構成としている。この場合、
ラジエータ21およびオイルクーラ22の上側には、流
入配管28、流出配管29が迂回すべき他の機器類が配
設されていないため、例えば流入配管28と流出配管2
9とをラジエータ21等の側方を通してインタクーラ2
4に接続する場合に比較して、流入配管28、流出配管
29を短縮化することができる。これにより、ターボ過
給器20からの圧縮空気が、流入配管28、流出配管2
9等を流れるときの摩擦によって温度上昇を生じるのを
抑えることができ、さらにエンジン17の燃焼性を高め
ることができる。
【0045】また、流入配管28と流出配管29とをラ
ジエータ21の上側を通してインタクーラ24に接続す
る構成としたので、エンジンカバー14を開くだけで流
入配管28と流出配管29とを外部に露出させることが
でき、流入配管28、流出配管29に対する点検、整備
等を行うときの作業性を向上させることができる。
【0046】なお、上述した実施の形態では、インタク
ーラ24を、建屋カバー11の空気流通口15に対面さ
せて設けた場合を例に挙げたが、本発明はこれに限ら
ず、例えば図5に示す変形例のように、空気流通口1
5′の一部にインタクーラ24を直接的に嵌合させて設
ける構成としてもよい。
【0047】また、実施の形態では、第2の熱交換器と
してインタクーラ24を例に挙げて説明したが、本発明
はこれに限らず、第2の熱交換器として空気調和装置の
コンデンサを適用してもよい。
【0048】また、実施の形態では、第1の熱交換器を
オイルクーラ22とし、該オイルクーラ22の下流側に
ラジエータ21を設けた場合を例に挙げて説明したが、
これに代えて、第1の熱交換器をラジエータ21とし、
該ラジエータ21の下流側にオイルクーラ22を配設す
る構成としてもよい。
【0049】また、実施の形態では、エンジン17を旋
回フレーム3の左,右方向に延びる横置き状態に配置し
た場合を例示したが、本発明はこれに限らず、エンジン
17を旋回フレーム3の前,後方向に延びる縦置き状態
に配置してもよい。
【0050】さらに、実施の形態では、建設機械として
油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに
限るものではなく、例えばホイールローダ、油圧クレー
ン、ブルドーザ等の他の建設機械に適用してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、第1の熱交換器を建設機械のフレーム上で垂直方
向に延びるように配設し、第2の熱交換器は、冷却ファ
ンによる冷却風の流れの途中で前記第1の熱交換器の上
端部近傍に位置し水平方向に延びるように配設する構
成としているので、建屋カバー内に、第2の熱交換器
よりも下側に位置して大きな空間を形成することができ
る。これにより、第2の熱交換器よりも下側の空間内
に、例えば原動機に吸入される空気を清浄化するエアク
リーナ、バッテリ等を収容することができ、当該空間の
有効利用を図ることができる。
【0052】また、請求項2の発明によれば、建屋カバ
ーの上面部には空気流通口を設け、第2の熱交換器は該
空気流通口に対面させて設ける構成としたので、空気流
通口を通じて建屋カバー内に導入される冷却風が、第2
の熱交換器に対して均等に冷却風が当たるようになり、
第2の熱交換器内の流体を効率良く冷却することができ
る。
【0053】また、請求項3の発明によれば、第1の熱
交換器には水平方向に延びるブラケットの一端側を固定
して設け、該ブラケットの他端側には第2の熱交換器を
固定して設ける構成としたので、第1の熱交換器に設け
たブラケットを利用して、第2の熱交換器を水平方向に
延びるように配設することができる。
【0054】また、請求項4の発明によれば、第2の熱
交換器に流体を流入させる流入配管と第2の熱交換器で
冷却された流体が流出する流出配管とを、第1の熱交換
器の上側を通して第2の熱交換器に接続する構成とした
ので、例えば流入配管と流出配管とを第1の熱交換器の
側方を通して第2の熱交換器に接続する場合に比較し
て、流入配管と流出配管とを短縮化することができる。
これにより、流入配管および流出配管を流れる流体が、
これら流入配管および流出配管との摩擦によって温度上
昇を生じるのを抑えることができる。また、流入配管、
流出配管に対する点検、整備等を行うときの作業性を向
上させることができる。
【0055】さらに、請求項5の発明によれば、第1の
熱交換器は、原動機からの冷却水を冷却するラジエータ
または作動油を冷却するオイルクーラとし、第2の熱交
換器は、原動機に設けられる過給器からの圧縮空気を冷
却するためのインタクーラとしたので、過給器からの圧
縮空気をインタクーラ内で効率よく冷却することがで
き、原動機の燃焼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による建設機械の熱交換装
置が適用された油圧ショベルを示す側面図である。
【図2】エンジン、ラジエータ、インタクーラ等を図1
中の矢示II−II方向から拡大して示す断面図である。
【図3】ラジエータ、インタクーラ、流入配管、流出配
管等を示す一部破断の斜視図である。
【図4】エンジン、ラジエータ、インタクーラ等を図2
中の矢示IV−IV方向から示す断面図である。
【図5】本発明による建設機械の熱交換装置の変形例を
示す図2と同様位置からみた断面図である。
【符号の説明】
11 建屋カバー 13 上部カバー 15 空気流通口 17 エンジン(原動機) 18 冷却ファン 20 ターボ過給器 21 ラジエータ(熱交換器) 22 オイルクーラ(第1の熱交換器) 24 インタクーラ(第2の熱交換器) 28 流入配管 29 流出配管 30 収容空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 浩二 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社土浦工場内 (56)参考文献 特開 平10−121519(JP,A) 実開 昭60−61927(JP,U) 実開 昭64−46423(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01P 3/18 F01P 11/08 B60K 11/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建屋カバー内に位置して原動機の近傍に
    設けられ、該建屋カバー内で冷却風を発生する冷却ファ
    ンと、該冷却ファンによる冷却風の上流側に位置して前
    記建屋カバー内に設けられた第1の熱交換器と、該第1
    の熱交換器の上流側に設けられた第2の熱交換器とを備
    えた建設機械の熱交換装置において、前記第1の熱交換器は、建設機械のフレーム上で垂直方
    向に延びるように配設し、 前記第2の熱交換器は前記
    冷却ファンによる冷却風の流れの途中で前記第1の熱交
    換器の上端部近傍に位置し、水平方向に延びるように
    設する構成としたことを特徴とする建設機械の熱交換装
    置。
  2. 【請求項2】 前記建屋カバーの上面部には空気流通口
    を設け、前記第2の熱交換器は該空気流通口に対面させ
    て設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械の熱
    交換装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の熱交換器には水平方向に延び
    るブラケットの一端側を固定して設け、該ブラケットの
    他端側には前記第2の熱交換器を固定して設ける構成と
    してなる請求項1または2に記載の建設機械の熱交換装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2の熱交換器に流体を流入させる
    流入配管と前記第2の熱交換器で冷却された流体が流出
    する流出配管とは、前記第1の熱交換器の上側を通して
    前記第2の熱交換器に接続する構成としてなる請求項
    1、2または3に記載の建設機械の熱交換装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の熱交換器は、原動機からの冷
    却水を冷却するラジエータまたは作動油を冷却するオイ
    ルクーラであり、前記第2の熱交換器は、前記原動機に
    設けられる過給器からの圧縮空気を冷却するためのイン
    タクーラである請求項1、2、3または4に記載の建設
    機械の熱交換装置。
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