JP3471949B2 - 拡張用カテーテル及びその製造法 - Google Patents

拡張用カテーテル及びその製造法

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JP3471949B2
JP3471949B2 JP01121995A JP1121995A JP3471949B2 JP 3471949 B2 JP3471949 B2 JP 3471949B2 JP 01121995 A JP01121995 A JP 01121995A JP 1121995 A JP1121995 A JP 1121995A JP 3471949 B2 JP3471949 B2 JP 3471949B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に 経皮的に血管内
にバルーンを備えた拡張用カテーテルを挿入・拡張する
術式など、医療的な血管拡張方法に有用な拡張用カテー
テルに関する。
【0002】更に詳しくは、一般に屈曲・高度に狭窄し
た血管内の走行性に対し、従来のポリオレフィンバルー
ンを始めとする柔軟バルーンを備えたカテーテルでは、
比較的低レベルの耐圧性を示し、一方、耐圧性を改善し
ようとすると、バルーンの硬さが増大して柔軟性が損な
われる等の欠点が生起してきた。本発明は、膜厚が比較
的小さく、柔軟性と耐圧性とが、高度にバランスされ、
拡張域が比較的広い優れたバルーンを提供する方法に関
する。
【0003】
【従来の技術】外科的手術を行わず、経皮的に血管内に
カテーテルを挿入・拡張する手技は、血管が関与する病
変の治療に汎く実施されており、かかる血管拡張術等を
行う際にはガイディングカテーテル、拡張用カテーテル
等が一般に使用されている。
【0004】拡張用カテーテルに使用する従来のバルー
ン製造法の代表的な例は、米国特許第4093484
号、第4154244 号、及び第 4254774号
等である。バルーンは一般的に熱可塑性の種々の公知ポ
リマー材料からつくることができる。上記特許等に記載
された公知ポリマー材料の中には、ポリウレタン;ポリ
塩化ビニール;熱可塑系エラストマー;シリコンカーボ
ネートコポリマー;エチレン・酢酸ビニールコポリマ
ー;エチレン−ブチレン−スチレン・ブロックコポリマ
ー;ポリスチレン;アクリルニトリルコポリマー;ポリ
エチレン、ポリプロピレンなど各種ポリオレフィン;ポ
リエチレンテレフタレート及びポリエステルコポリマ
ー;熱可塑性ゴム;ポリアミド;ポリテトラフルオロエ
チレン等がある。
【0005】この中で、拡張用カテーテルに使用される
バルーンには、病変の状態に応じて種々の特性が要求さ
れているが、共通した要求項目として、拡張用カテーテ
ルの安全性向上の意味からも、高耐圧であること、およ
び高圧側に行くほど次第にコンプライアンスが減少して
いく特性を持つバルーンが要求されてきている。また、
より狭窄の進んだ血管に適用する手技においては、柔軟
で走行性に優れ、安全性の高いバルーンが要望されてい
る。なお、本発明において云う血管とは冠状血管のみな
らず冠状血管を含む全ての血管、例えば末梢血管をも包
含する意味で用いられる。
【0006】かかる拡張用カテーテルのバルーンの性能
・機能は、病変の状態に応じて上記の如く種々の特性が
要求されている。ポリエチレンテレフタレート系のバル
ーンは、一般に高耐圧でコンプライアンスの無い又は小
さいバルーンとして有用である(例、特公昭63−26
655号など)。しかしながら、この種のバルーンは、
屈曲・高度狭窄の血管の拡張に使用するには硬過ぎて、
十分なトラッカビリィティを発揮できない。また、ポリ
アミド(ナイロン)系のバルーンは、セミコンプライア
ントでポリオレフィン等に比べて比較的高い耐圧のバル
ーンを提供することができる(例、特開平3−5746
2号など)が、やはり、極端に屈曲・高度狭窄の血管
や、より末梢の血管に適用する場合には、やや硬い過ぎ
る傾向が指摘されている。また、石灰化など極めて硬い
病変を除き、一般の病変については、拡張域が比較的広
い優れたバルーンが要望されることが多い。即ち、拡張
用カテーテルとして使用される実質的な拡張域での、病
変部の拡張度合いに合わせて異なったバルーンサイズの
複数のカテーテルを使用することがなされているが、バ
ルーン直径の拡張割合が比較的大きいバルーンは、より
少ないカテーテル本数で目的とする拡張を完遂すること
が可能であり、近年、ハイコンプライアントバルーンと
して要望が高くなって来ている。
【0007】従って、この経皮的血管形成術において
は、末梢血管等より細い血管への適用の場合には、バル
ーン部も含めて柔軟な先端部やハイコンプライアンス性
等の特性への要望が高まっており、この意味でポリエチ
レン等ポリオレフィン系バルーンが適合していると考え
られる。しかしながら、ポリオレフィン系のものは、一
般に比較的耐圧が低いので、手技中のバルーン破裂など
の懸念があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は従来公
知のポリオレフィン系バルーンよりも優れた物理的性質
を有するバルーンを備えた拡張用カテーテルを提供せん
とするものであり、そのための好適な製造法を提供せん
とするものである。而して、本発明の目的は従来使用さ
れたポリオレフィン系バルーンの柔軟さを保持しつつ、
柔軟でハイコンプライアンス性を有し、且つ、より薄肉
で高い拡張強さが、高度にバランスされたバルーンを備
えた拡張用カテーテルを提供することである。また、加
圧下でバルーン破裂が生じた場合、軸方向の裂目が生ず
ることに起因して外傷を与えることの無いバルーンの提
供も目的とし、周方向に破裂が起こるバルーンでは破片
の除去が非常に困難かまたは外科的手段に訴える必要が
あることは公知であり、かかる現象を回避せんとするも
のである。
【0009】好適な樹脂の選定、樹脂の押出成形による
元チューブ製造、および該元チューブの電子線架橋・原
バルーン成形および該原バルーンの熱処理により拡張用
カテーテル用として、薄肉で柔軟性と高い耐圧性がバラ
ンスされたバルーンを備えた拡張用カテーテルを提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する手段
は以下の構成からなる。
【0011】(1)エチレンとα−オレフィンからなる
コポリマーであり、その密度が0.93以下である低密
度ポリオレフィン系樹脂からなる元チューブを電子線架
橋し、架橋されたチューブのゲル分率が0.75〜0.
95である架橋チューブからなり、 該架橋チューブを
全延伸倍率中、縦延伸倍率は少なくとも130%であ
り、かつ該架橋チューブからバルーンに至る有効全延伸
倍率が、5倍以上となるように延伸して原バルーンをと
し、次いで、該原バルーンに予備熱処理を施し、70℃
におけるバルーンの熱収縮率は20%以下である熱処理
バルーンを作成し、該熱処理バルーンを備えた拡張用カ
テーテルであって、拡張用カテーテルとして使用される
実質的な拡張域での、バルーン直径の拡張割合が少なく
とも0.20mm/6atmである。
【0012】(2)上記(1)に記載の拡張用カテーテ
ルの製造法であって、エチレンとα−オレフィンからな
るコポリマーであり、その密度が0.93以下である低
密度ポリオレフィン系樹脂を元チューブに成形し、該チ
ューブを電子線架橋し、架橋されたチューブのゲル分率
が0.75〜0.95である架橋チューブを作成し、該
架橋チューブを全延伸倍率中、縦延伸倍率は少なくとも
130%であり、かつ該架橋チューブからバルーンに至
る有効全延伸倍率が、5倍以上となるようにブロー成形
により延伸して原バルーンを作成し、次いで、該原バル
ーンに50〜80℃の熱履歴を与える予備熱処理を施
し、70℃で1時間の熱処理を加えた場合のバルーンの
熱収縮率は20%以下である熱処理バルーンを作成し、
該熱処理バルーンを所定の方法によりカテーテルに装着
し、拡張用カテーテルとする。
【0013】(3)上記(1)に記載の拡張用カテーテ
ルの製造法であって、エチレンとα−オレフィンからな
るコポリマーであり、その密度が0.93以下である低
密度ポリオレフィン系樹脂からなる元チューブを電子線
架橋し、架橋されたチューブのゲル分率が0.75〜
0.95である架橋チューブを作成し、該架橋チューブ
を全延伸倍率中、縦延伸倍率は少なくとも130%であ
り、かつ該架橋チューブからバルーンに至る有効全延伸
倍率が、5倍以上となるようにブロー成形により延伸し
て原バルーンを作成し、該原バルーンを所定の方法によ
りカテーテルに装着し、次いで、該原バルーンに50〜
80℃の熱履歴を与える予備熱処理を施し、70℃で1
時間の熱処理を加えた場合のバルーンの熱収縮率は20
%以下であるように熱処理を施すことにより作成する。
【0014】従来使用されたポリオレフィン系カテーテ
ルバルーンに比べて、エチレンとα−オレフィンからな
るコポリマーでからなるバルーンは、以下に詳述する諸
条件を精妙に組み合わせることにより、ポリオレフィン
固有の柔軟さとハイコンプライアンス性を保持しつつ、
より高強度のバルーンとなる。
【0015】
【発明の構成】本発明の基本構成と本明細書中での用語
について、先ず以下に記載する。拡張用カテーテルに用
いるバルーンの製造法を段階を追って説明する。
【0016】ステップ1(S1)では、エチレンとα−
オレフィンのコポリマー(密度≦0.93)からなる低
密度樹脂を押出成形または電線被覆法により成形して、
元チューブを作成する。
【0017】ステップ2(S2)では、得られた元チュ
ーブに電子線を照射し、架橋させて、ゲル分率が0.7
5〜0.92の架橋チューブを作成する。
【0018】ステップ3(S3)では、得られた架橋チ
ューブを架橋チューブからバルーンに至る全延伸倍率が
5倍以上、かつ全延伸倍率中、縦延伸倍率は少なくとも
130%にブロー成形して原バルーンを作成する。
【0019】ステップ4(S4)では50〜80℃で熱
履歴を与え熱処理するすることにより、熱処理バルーン
を作成する。得られた熱処理バルーンは70℃で1時間
再度加熱した場合熱収縮率≦25%であり、実質的な拡
張域での拡張割合≧0.20mm/6atmである。
【0020】ステップ5(S5)では、所定の方法でカ
テーテルに装着し、拡張用カテーテルを作成する。
【0021】ここで、ステップ4とステップ5が入れ替
わってもよいが、作成の手順を容易にするためにはステ
ップ4とステップ5の順が良い。
【0022】続いて、各段階の詳細を後述する。
【0023】ステップ1(元チューブの作成) 本発明の拡張用カテーテルに用いるバルーンに使用する
ポリマー材料は、エチレンとα−オレフィンからなるコ
ポリマーであって、その密度が0.93以下である低密
度ポリオレフィン系樹脂の内、チューブ状成形体として
ブロー成形可能な樹脂である。JIS K674819
81によれば、ポリエチレン成形材料は、その密度によ
り、1種〜3種に基本区分され、メルトフローレートに
より、各種類が1類〜6類に細区分される。本発明に使
用する樹脂は、比重が0.930未満の低密度のもので
ある。なお、このJIS規格によれば、第1種の成形材
料の比重の下限は、0.910とされているが、0.9
10未満の比重を有するものも、本発明の範囲に包含す
るものとする。
【0024】共重合するα−オレフィンの種類は各種知
られているが、本発明において好ましいα−オレフィン
は、炭素数3以上のものであり、好ましくは炭素数4以
上、とくに好ましくは炭素数6である。
【0025】上記の特性を有する本発明に特定したポリ
マー材料を使用して、以下の工程によって本発明のバル
ーンの成形を実施することができる。先ず、予め設計さ
れた寸法の(ブロー成形用)元チューブを成形する。チ
ューブ成形法は、押出成形法、あるいは銅線上にアロイ
樹脂を被覆、次いで内芯となっている銅線を抜去する銅
線被覆法等により製造することができる。
【0026】元チューブ押出成形に於いて、ダイから吐
出直後の押出チューブの冷却はブロー成形性の重要な要
件であり、ポリマー材料の特性に合わせて好適な冷却温
度条件の設定が行われる。一般に冷却用の媒体には水が
使用されるが、さらに低い温度が必要な場合には、冷却
水に代えて冷媒を使用し、0℃以下に冷却することも実
施することがある。
【0027】本発明の元チューブ押出成形に於いて、多
層押出を実施すること、或いは、銅線被覆法に於いて、
多層被覆を実施することによって、多層構造を有する元
チューブを製造することができる。多層構造を構成する
各層の樹脂は、他の層の樹脂と同一或いは相異なるポリ
マー材料からなる群から選択することができる。樹脂選
定に当たっては、本発明の樹脂と元チューブを形成・共
にブロー成形可能であることが要件となる。このような
多層構造によって、表面特性の改良、ブロー成形時の離
型性の向上、強度のアップなど本発明の効果をさらに高
めることに活用できる。
【0028】ステップ2(元チューブから架橋チュー
ブ) 各種ポリエチレン材料に電子線を照射・架橋結合を生成
させて、耐熱性の向上などを図ることは、電線業界等で
汎く実施されている。また、カテーテル用のポリエチレ
ン系バルーンについても、すでに実施されいる方法であ
るが、本発明においても、上記によって得られた元バル
ーンへの特定の線量の電子線照射によって得られる架橋
チューブは、好適なブロー成形性を発揮することが分か
った。
【0029】一般に、電子線照射による架橋構造の生成
においては、線量の他に照射雰囲気も関係する。また、
照射を受けるサンプルの形状・寸法によっても影響を受
ける。上記に鑑み、本発明においては、好適な架橋の範
囲を、当該技術分野の専門家の間で架橋度の指標の一つ
として使われているゲル分率によって規定するものとす
る。本発明において、以下に述べる方法で測定される電
子線架橋チューブのゲル分率が0.75〜0.95であ
ることが必要である。0.75未満では、電子線照射に
よる延伸特性の向上・破裂圧の向上が不十分である。一
方、0.95を超えると、架橋構造が強くなり過ぎて、
柔軟性が損なわれることが多い。なお、好ましいゲル分
率の範囲は、0.80〜0.92であり、特に好ましく
は0.85〜0.90である。なお、電子線照射にかえ
てγ線照射によっても、架橋構造を生起させることも原
理的には可能であるが、一般に照射時間が短時間ですむ
電子線照射が好ましい。
【0030】本発明のゲル分率の測定方法について記述
する。
【0031】電子線を照射した架橋チューブを細片化
し、その0.1〜0.2gを精秤して、120℃に加熱
されたキシレン100ml中で6時間加熱する。加熱下
に熱キシレンを炉別して、可溶分が除かれた架橋チュー
ブを取り出し、恒量になるまで乾燥後精秤して、ゲル分
率を算出する。
【0032】ステップ3(架橋チューブのブロー成形か
ら原バルーン) 以上の工程を経て調製された架橋チューブは、一定温度
域でのブロー加圧によって、バルーン状に賦型ができ
る。押出成形された元チューブを用いるブロー成形につ
いては、例えば、特公昭63−26655号などに記載
されている。一例を挙げると、所望の外径寸法のキャビ
ティをもつバルーン成形金型に、上記チューブを挿入・
バルーン成形機にセットする。次いで、適切な温度に昇
温した後、縦方向に延伸する。なお、一旦延伸したチュ
ーブをブロー成形機中で膨張・賦形させるには、任意の
気体、例えば窒素のようなガスを用いることができる。
また、加熱気体等を使用したブロー成形も適用可能であ
る。上記縦延伸工程とブロー工程を連続して同じ金型内
で実施することもでき、また両工程の温度を同じレベル
に設定することもできる。なお、上記縦延伸工程〜ブロ
ー工程を多段実施することにより、偏肉の少ない、高耐
圧のバルーンを製造することができる。
【0033】また当該技術分野の専門家には、チューブ
をブロー成形する前工程としてのチューブの縦延伸を実
施するが、チューブを延伸した直後にブロー成形を行っ
ても、また暫く時間を於いて後になってこれを実施して
もよい。
【0034】さらにブロー用チューブの延伸は任意の適
当な延伸装置を用いても行うことができるが、ブローを
行う時に既に延伸したチューブが適切な位置に入ってい
るようにすると便利である。本発明において、延伸され
た成形体の回復特性のために、ブロー工程で延伸した架
橋チューブに軸方向に張力をかけることも必要に応じて
実施する。上記に説明したように、延伸及び膨張工程は
同一もしくは相異なる温度で行うことができる。所望の
温度は任意の適当なヒーターと水冷却の組合せにより実
施することも可能である。
【0035】本発明の架橋チューブに対しては、好適な
縦延伸〜ブロー成形温度は30〜180℃であり、80
〜120℃がさらに好ましい。
【0036】30℃未満では元チューブからのバルーン
拡張不良の点で180℃を越えるとバルーンバースト圧
時の過拡張の点で不都合が生じる。
【0037】このようなブロー成形を以下2つの条件下
で行い、原バルーンを製造する。
【0038】・全延伸倍率中、縦延伸倍率は少なくとも
130%である ・架橋チューブからバルーンに至る有効全延伸倍率が、
5倍以上である この理由を以下に示す。加圧下でバルーン破裂が生じた
場合、軸方向の裂目が生ずることに起因して例えば血管
内壁に損傷を与える可能性があることは、当該技術分野
の専門家の間では周知である。先述の如く、周方向に破
裂が起こるカテーテルバルーンでは破片の除去が非常に
困難かまたは外科的手段に訴える必要があることは公知
であり、かかる事故を回避する為には、バルーンに縦方
向の延伸配向を賦与するのが有効である。破裂モードと
して縦方向の裂けを(潜在的に)賦与せしめる縦延伸倍
率は少なくとも130%であり、好ましくは少なくとも
150%である。なお、縦延伸倍率は、元の長さを10
0%として算出された値である。
【0039】架橋チューブから原バルーンへの成形過程
において、縦横の延伸配向をできるだけ有効にコントロ
ールさせることにより、得られるバルーンの破裂圧力と
コンプライアンス性を好ましく選定することが可能であ
る。即ち、架橋バルーンの延伸特性に基づき、(破断伸
度未満で)可能な限り延伸倍率を上げれば、一般的に強
度は上がり、一方、コンプライアンスは次第に低下する
関係が存在する。
【0040】そこで、上記の架橋密度(ゲル分率で表
示)とバルーン成形時の縦延伸倍率及びブロー延伸倍率
を効果的に組み合わせることにより、本発明の優れた特
性を有するバルーン特性を発現させることができる。
【0041】本発明に於いて、架橋チューブからバルー
ンに至る有効全延伸倍率が、5倍以上であることが要件
の一つである。本発明の有効全延伸倍率は、面倍率の測
定によって規定するものとする。バルーン成形用装置の
移動距離から算出される見掛けの延伸倍率では実際の精
確な倍率を反映していない。
【0042】面倍率、以下の式に従って算出される: 有効全延伸倍率=(架橋チューブ断面積)/(バルーン
断面積) かかる延伸倍率を達成することにより、本発明のバルー
ンは、柔軟で高コンプライアンス性であるとともに、破
裂強さも比較的高いものとなっている。好ましい有効全
延伸倍率が5倍以上であり、更に好ましくは7倍以上で
あり、とくに好ましくは8倍以上である。
【0043】ステップ4(原バルーンの熱処理から熱処
理バルーン) 上記で得られた原バルーンを熱処理することにより、そ
の後の熱履歴によって最早大きな熱収縮を示さない熱処
理バルーンを製造することができる。電子線架橋ポリオ
レフィンは、収縮チューブとしても使用されているとお
り、一定温度以上をかけると、温度×時間に従って収縮
を起こす。本発明に於いて、熱処理バルーンの熱収縮率
(再度の加熱処理に対する収縮率)は、以下のとおりで
ある: バルーンの70℃×1時間での(再)熱収縮率≦25% 熱収縮率=(再加熱処理後のバルーン平均膜厚−熱処理
バルーンの平均膜厚)÷(熱処理バルーンの平均膜厚) なお、上記式において熱収縮率は、バルーンの(テーパ
ー部を含めた)長さ方向の収縮率を云う。好ましい熱収
縮率は、20%以下であり、更に好ましくは15%以下
であり、特に好ましくは10%以下である。
【0044】本発明の原バルーンも、カテーテルへの組
立工程、例えばその後の融着加工あるいは、最終的な滅
菌工程に於いて収縮し、バルーン厚みの増加などを惹起
する傾向にある。しかしながら、本発明の方法に従っ
て、精密に製造された原バルーンの熱収縮率は、一定範
囲に収まるので、上述の製造法によって得られた原バル
ーンを一定温度×一定時間で熱処理を施すことにより、
熱収縮率の小さい有用なバルーンとすることができる。
【0045】本発明のバルーンは、柔軟であって、コン
プライアンス性に優れている。即ち、先述の柔軟バルー
ンに求められているところの拡張用カテーテルとして使
用される実質的な拡張域での、バルーン直径の拡張割合
が(コンプライアンス性)は、少なくとも0.20mm
/6atmである。なお、実質的な拡張域6atmと
は、通常5〜11atm、6〜12atm、7〜13a
tm、8〜14atmなど、バルーンの基準圧と破裂強
度によって規定される。これらの値は、本発明のポリマ
ー材料およびその架橋度、並びに架橋チューブ成形・ブ
ロー成形・熱処理法などを精密に調べ最適化することに
より、本発明に於いて達成することができる。好まし
い、コンプライアンス性は、0.25mm/6atmで
あり、当該技術分野の専門家の間で’クオーターサイズ
のカバー’と言われている目標値である。特に好ましく
は、0.30mm/6atmである。
【0046】本発明の(熱処理)バルーンは上述の方法
によって製造されるが、原バルーンに予備熱処理を施し
て製造される熱処理バルーンの70℃におけるバルーン
の熱収縮率は20%以下である。熱処理は、原バルーン
をそのまま、あるいは、気体等で加圧拡張した状態など
で実施できる。処理温度は、バルーンに要求される収縮
率によって、変えることが可能であるが、通常50〜9
0℃で、数時間〜十数時間実施する、好ましい処理温度
は、60〜80℃であり、更に好ましくは65〜75℃
である。好ましい処理時間は2〜20時間、更に好まし
くは4〜10時間である。
【0047】本発明に於いて、得られるバルーンの破裂
圧力は、12atm以上であることが必要である。要望
される破裂圧力は、バルーンサイズによっても異なる
が、いずれにしても、12atm以下の破裂圧力では、
本発明の効果が十分に発現されておらず、安全性の高い
バルーンとなり得ない。好ましい破裂圧力は、14at
m以上である。
【0048】本発明のバルーン膜厚は、0.010〜
0.050mmの間でバランスのとれた十分な柔軟性が
享受できる。当業界の専門家には周知の事実であるが、
好適なバルーン厚みは、バルーンザイズによってもある
程度変化させ得る。0.010mm未満では、柔軟では
あるが、上記所望の破裂圧力が得られず、一方、0.0
50mmを超すと柔軟性が次第に損なわれてくる。好ま
しい膜厚は、0.010〜0.040mmであり、更に
好ましくは、0.015〜0.030mmである。
【0049】本発明では、架橋チューブの段階でもしく
はブロー成形後のバルーンの状態で、外表面の一部もし
くは全部に、親水性(または水溶性)高分子物質で覆う
ことにより、バルーンを含むカテーテル外表面が血液ま
たは生理食塩水等に接触したときに、摩擦係数が減少し
て潤滑性が付与され、摺動性が一段と向上し、その結
果、押し込み性、追随性、体キンク性および安全性が一
段と高めるような高次の表面処理を好ましく施すことが
可能である。
【0050】親水性高分子物質としては、各種の天然ま
たは合成の高分子物質、あるいはその誘導体を使用する
ことができる。
【0051】かかる摺動性向上の処理を、バルーンもし
くはバルーンとの接合部を含むカテーテルの一部若しく
は全部の外表面に固定するには、バルーン表面に存在ま
たは意図的に導入された反応性官能基と共有結合させる
ことにより行うのが好ましくこれにより、持続的な潤滑
性表面を得ることができる。
【0052】なお、本発明における親水性高分子物質の
組成や被覆方法については、例えば、特開昭53−10
6778号、米国特許第4100309号、特開昭63
−259269号、特公平1−33181号に記載され
ているようなものを適用することができる。
【0053】以下、本発明の具体的実施例を上述したス
テップに従い説明する。
【0054】
【実施例1】 ステップ1(元チューブ成形) 直鎖状低密度ポリエチレン(商標名:ニポロン−Z(Z
F130−1)、東ソー株式会社製、,メルトフローレ
ート=1.0g/10min,比重0.920)のペレ
ットを押出機で溶融し、直径0.5mmの銅線上に被覆
した。被覆電線の直径は0.940mmであった。従っ
て、(被覆された)元チューブの厚みは220μmに相
当する。
【0055】上記のアロイ被覆銅線から、内芯の銅線を
抜去して元チューブ作製した。
【0056】ステップ2(架橋チューブの作製) 上記元チューブに電子線を、照射線量35Mrad照射
して架橋させ、架橋チューブを作製した。
【0057】この時のチューブのゲル分率は0.92で
あった。
【0058】ステップ3(原バルーンの成形) 上記架橋チューブを、バルーン成形用のブロー成形機に
かけ、105℃にて縦延伸・ブロー成形して原バルーン
を調製した。
【0059】有効全延伸倍率は5以上で、有効全延伸倍
率の縦延伸倍率は160%であった。ステップ4(熱処
理バルーンの作製) 上記原バルーンを70℃×4時間、加熱オーブンにて熱
処理した。熱処理により、バルーンは収縮した。得られ
た熱処理バルーンは、柔軟、且つ、比較的高い耐圧性
(14〜16atm)を示した。
【0060】ステップ5(拡張用カテーテルの組立) 熱処理バルーンのシャフトとの接合部を薄肉加工した
後、バルーン先端側接合部をポリオレフィン製内管シャ
フトと、基部側接合部をポリオレフィン製外管シャフト
と接合させ、基部にハブを接合して、先端が柔軟である
良好な拡張用カテーテルを組み上げた。
【0061】
【実施例2】原材料として、直鎖状低密度ポリエチレン
(商標名:ニポロン−Z(ZF260−1)、東ソー株
式会社製、,メルトフローレート=2.0g/10mi
n,比重0.935)のペレットを用いた以外は実施例
1と同様な過程で拡張カテーテルを作製した。
【0062】
【発明の効果】本発明の拡張用カテーテルはエチレンと
α−オレフィンからなるコポリマーであり、その密度が
0.93以下である低密度ポリオレフィン系樹脂からな
る元チューブを電子線架橋し、架橋されたチューブのゲ
ル分率が0.75〜0.95である架橋チューブからな
り、 該架橋チューブを全延伸倍率中、縦延伸倍率は少
なくとも130%であり、かつ該架橋チューブからバル
ーンに至る有効全延伸倍率が、5倍以上となるように延
伸して原バルーンをとし、次いで、該原バルーンに予備
熱処理を施し、70℃におけるバルーンの熱収縮率は2
0%以下である熱処理バルーンを作成し、該熱処理バル
ーンを備えた拡張用カテーテルであって、拡張用カテー
テルとして使用される実質的な拡張域での、バルーン直
径の拡張割合が少なくとも0.20mm/6atmであ
るので、柔軟なポリマー材料から出発しバルーン成形・
後処理に至る工程を精妙にコントロールすることによ
り、ポリオレフィン固有の柔軟さとハイコンプライアン
ス性を保持しつつ、より高強度のバルーンを持った拡張
用カテーテルを提供できる。
【0063】また、本発明の拡張用カテーテルの製造方
法によれば、エチレンとα−オレフィンからなるコポリ
マーであり、その密度が0.93以下である低密度ポリ
オレフィン系樹脂を元チューブに成形し、該チューブを
電子線架橋し、架橋されたチューブのゲル分率が0.7
5〜0.95である架橋チューブを作成し、該架橋チュ
ーブを全延伸倍率中、縦延伸倍率は少なくとも130%
であり、かつ該架橋チューブからバルーンに至る有効全
延伸倍率が、5倍以上となるようにブロー成形により延
伸して原バルーンを作成し、次いで、該原バルーンに5
0〜80℃の熱履歴を与える予備熱処理を施し、70℃
で1時間の熱処理を加えた場合のバルーンの熱収縮率は
20%以下である熱処理バルーンを作成し、該熱処理バ
ルーンを所定の方法によりカテーテルに装着し、拡張用
カテーテルを作成するために、柔軟さとハイコンプライ
アンス性を保持しつつ、より高強度のバルーンを持つ拡
張用カテーテルを製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−205064(JP,A) 特開 平2−271865(JP,A) 特開 昭59−115349(JP,A) 特開 昭56−113558(JP,A) 特開 平4−292170(JP,A) 特開 平2−234766(JP,A) 特開 昭60−41970(JP,A) 特開 平6−7427(JP,A) 特開 平4−332563(JP,A) 特開 昭60−92765(JP,A) 特開 平6−23029(JP,A) 特開 平4−176473(JP,A) 特開 平3−70575(JP,A) 特開 昭63−192456(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 29/00 A61M 25/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンとα−オレフィンからなるコポリ
    マーであり、その密度が0.93以下でゲル分率が0.
    75〜0.95である低密度ポリオレフィン系樹脂から
    なる架橋チューブを架橋後延伸されてなるバルーンであ
    り、 該バルーンは70℃における熱収縮率は20%以下であ
    り、実質的な拡張域での、バルーン直径の拡張割合が少
    なくとも0.20mm/6atmであることを特徴とす
    る拡張用カテーテル。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の拡張用カテーテルの製造
    法であって、エチレンとα−オレフィンからなるコポリ
    マーであり、その密度が0.93以下である低密度ポリ
    オレフィン系樹脂を元チューブに成形し、該チューブを
    電子線架橋し、架橋されたチューブのゲル分率が0.7
    5〜0.95である架橋チューブを作成し、 該架橋チューブを全延伸倍率中、縦延伸倍率は少なくと
    も130%であり、かつ該架橋チューブからバルーンに
    至る有効全延伸倍率が、5倍以上となるようにブロー成
    形により延伸して原バルーンを作成し、 次いで、該原バルーンに50〜80℃の熱履歴を与える
    予備熱処理を施し、70℃で1時間の熱処理を加えた場
    合のバルーンの熱収縮率は20%以下である熱処理バル
    ーンを作成し、 該熱処理バルーンを所定の方法によりカテーテルに装着
    し、拡張用カテーテルとすることを特徴とする拡張用カ
    テーテルの製造法。
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