JP3471435B2 - トンネル壁 - Google Patents

トンネル壁

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JP3471435B2
JP3471435B2 JP21159394A JP21159394A JP3471435B2 JP 3471435 B2 JP3471435 B2 JP 3471435B2 JP 21159394 A JP21159394 A JP 21159394A JP 21159394 A JP21159394 A JP 21159394A JP 3471435 B2 JP3471435 B2 JP 3471435B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、内部空間を区画壁によ
り複数に分割し、分割された空間それぞれに、異なる共
益設備を配設する共同溝等に適用されるトンネル壁に関
するものである。 【0002】 【従来の技術】周知のように、複数の設備を敷設するト
ンネルにおいては、その内部空間を区画壁によって複数
に分割し、分割された空間内に各設備を敷設することが
ある。例えば、図7に示す共同溝1は、地中に埋設する
複数の公益設備を一つのトンネル内に配設するものであ
り、近年広く用いられている。この共同溝1は、一次覆
工壁2と、二次覆工壁3と、区画壁4及び5とから形成
されていて、例えば、区画壁4及び5によって分割され
た各空間6、7及び8内には、それぞれ導水管(上水道
管もしくは下水道管)9、電線10とガス管11、電話
ケーブル12が配設されている。 【0003】上記共同溝1を構築するには、まず、地中
を掘削してトンネルを形成し、該トンネル内に工場等に
おいて予め製作した鉄筋コンクリート製のセグメントを
搬入し、これらセグメントをトンネルの周方向及び軸線
方向に連結して一次覆工壁2を構築する。その後、一次
覆工壁2の内面及び区画壁4、5を形成すべき位置に鉄
筋及び型枠を設置し、該型枠内にコンクリートを打設す
ることによって二次覆工壁3及び区画壁4、5を形成す
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のトン
ネル壁においては、区画壁4、5が二次覆工壁3と一緒
に現場打ちで構築されるため、現場でのコンクリート打
ちの作業が複雑となり、施工期間が長くなると共に、コ
ストも高くなるという問題があった。そこで近年、区画
壁4、5をプレキャストコンクリート・スラブ(以下、
単にスラブと記す)によって構築することが試みられて
いる。しかし、区画壁4、5は共同溝1の側壁に加わる
土圧に対して側壁を補助する役目を合わせ持つため、ス
ラブの寸法は、側壁間の幅に対してほんの僅かしか短く
することが許されない。このため、トンネル内にスラブ
を付設する際、トンネル内でスラブを搬送することが困
難になるという問題があった。 【0005】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、トンネルの構築現場において、トンネル内で区
画壁を構築するスラブの搬送作業が容易に行え、短時間
でコストのかからないトンネル壁を提供することを目的
とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1記載のトンネル
壁は、地下を掘削したトンネル内に掘削面に沿って覆工
壁が形成され、この覆工壁の対向する側壁部間にトンネ
ル内を上下に区画する区画壁が設けられたトンネル壁に
おいて、対向する側壁部には、それぞれトンネルの軸線
方向に延在し、その上面を受け面とする突出壁部または
その上面を受け面とする溝状凹部が形成されている。こ
れら突出壁部または溝状凹部の受け面間には、区画壁を
構成するスラブが載置され、このスラブの形状が、矩形
形状の対角線上の少なくとも2つの角部が欠落した形状
とされていることを特徴としている。 【0007】 【作用】本発明では、矩形形状の対角線上にある少なく
とも2つの角部が欠落した形状のスラブを用いて区画壁
を構築する。この形状のスラブを用いることによって、
土圧に対して側壁を補助するという区画壁の一方の機能
を阻害することなく、トンネル内でのスラブの搬送が極
めて容易となる。 【0008】 【実施例】以下に、本発明の一実施例を図1から図4を
参照して説明する。本実施例は、先に説明した図7に示
す共同溝1と基本的な構造は同一であり、同一部分には
同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説
明する。 【0009】図1、図2において、一次覆工壁2の左右
の側壁部13、14には、これら側壁部13、14の上
下方向の中間位置に、トンネルの内方に向けて突出し、
かつ、トンネルの軸線方向に向かって延在する突出壁部
15、16が形成されている。突出壁部15、16に
は、更にトンネルの内方に突出する凸部17、18が形
成されている。これらの突出壁部15、16の上面に
は、凸部17、18の形成された部分を含む領域に凹部
19、20が形成されており、この凹部19、20の上
面は、スラブ21を載置するため受け面15a、16a
となっている。この場合、凹部19、20の深さ寸法
は、スラブ21の厚み寸法と一致しており、スラブ21
が載置されたときに、該スラブ21の上面と突出壁部1
5、16の上面とが面一状態になるように構成されてい
る。また、この凹部19、20の側面の形状は、スラブ
21の外形形状に略一致した形状となっており、湾曲面
21aに対応する部分は、湾曲面21aに対応する形状
となっている。そして、この凹部19、20内には、ス
ラブ21が嵌入され、受け面15a、16a上に載置さ
れている。 【0010】スラブ21は、図4に示すように、同一寸
法のH形鋼22a〜22c3本を溶接し、これら溶接し
たものの同一対角線上に位置する2箇所の角部を溶断し
て基材22を形成し、この基材22の溶断面に帯状鋼板
23、23を張り合わせ、溶接して形成したものであ
る。このスラブ21の形状は、図に示すように矩形形状
の対角線上にある2つの角部を欠落させた形状となって
おり、欠落させた部分が湾曲面21a、21aとされて
いる。また、スラブ21の長さ方向の寸法は、突出壁部
15、16の受け面15a、16aに載置された際、側
壁部13、14との隙間が僅かとなる寸法に造られてい
る。 【0011】次に、トンネル壁の構築方法について説明
する。まず、地中を掘削しトンネルを形成し、トンネル
の掘削面に沿って、図1に示す一次覆工壁2を構築す
る。そして、次にこの一次覆工壁2内にスラブ21を搬
入する。この場合、スラブ21は、同一対角線上に位置
する2つの角部を欠落させた形状にしてあるため、図に
2点鎖線で示すように斜めに傾けた状態で、トンネル内
を搬送する。スラブ21を所定の位置まで搬送してから
矢印Pの方向に回動させ、本来付設する向きにする。次
に、図2に示すように突出壁部15、16の上面にに形
成された凹部19、20に嵌め合わせるようにして落と
し込むことによって25の状態となり付設が完了する。
これを繰り返すことにより、トンネル全体に亘って順次
定められた間隔ごとにスラブを設置する。その後、現場
作業として二次覆工壁3とスラブの上下に壁26を鉄筋
コンクリートで構築する。 【0012】上記のトンネル壁によれば、側壁部13、
14及び突出壁部15、16とスラブ21との隙間は僅
かであるため、土圧に対して側壁を補助するという区画
壁の一方の機能を阻害することなく、トンネル内でのス
ラブ21の搬送が極めて容易となる。このため、スラブ
21の設置が能率よく行える。また、スラブ21は事前
に工場で造られるため、現場でのコンクリート打ち作業
が簡単化でき、短時間でコストのかからないトンネル壁
の構築が可能となる。 【0013】なお、上記実施例では、対向する2つの角
部のみを欠落させたが、4つの角部すべてを欠落させた
形状でも良い。また滑らかな曲面として角部を欠落させ
たが、トンネル内で回動することのできる寸法だけ欠落
させてあれば、欠落の形状は他の形状でもよい。さら
に、本実施例では、スラブ21を形成するのにH形鋼と
帯状鋼板を用いたが、RCプレキャストハーフスラブと
して形成しても良い。 【0014】また、上記実施例では、側壁部に突出壁部
を設け、その上面を受け面としたが、この受け面は図
5、図6に示すような構造としても良い。すなわち、一
次覆工壁2の左右の側壁部13、14の上下方向の中間
位置にトンネルの軸線方向に向かって延在する溝状凹部
27、28を形成し、これら溝状凹部27、28の上面
をスラブ21を載置する受け面27a、28aとする。
この場合、溝状凹部27、28間の寸法は、スラブ21
の長さ寸法と略一致しており、スラブ21が載置された
ときに、該スラブ21の側面と対向する側壁部13、1
4との間隙はごく僅かとなるようにする。 【0015】 【発明の効果】本発明によれば、スラブの形状を矩形形
状の対角線上にある少なくとも2つの角部を欠落させた
形状とすることによって、トンネル内において、極めて
容易にスラブを搬送することができる。これにより、ト
ンネルの構築現場でのスラブの付設作業が能率よく行え
るため、短期間でトンネル壁を構築することができると
共に、公益設備である共同溝を低コストで提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示す図であって、トンネル
壁の要部平断面図である。 【図2】図1のA−A線矢印断面図である。 【図3】図1のB−B線断面図である。 【図4】本発明の一実施例を示す図であって、スラブの
構造を示す斜視図である。 【図5】トンネル壁の他の構成を示す要部平断面図であ
る。 【図6】図5のC−C線矢印断面図である。 【図7】従来のトンネル壁の縦断面図である。 【符号の説明】 13 側壁部 14 側壁部 15 突出壁部 16 突出壁部21 スラブ27 溝状凹部 28 溝状凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−233698(JP,A) 特開 平8−60993(JP,A) 特開 平1−315596(JP,A) 特開 平8−68146(JP,A) 特開 平8−68147(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 地中を掘削したトンネル内に掘削面に沿
    って覆工壁が形成され、該覆工壁の対向する側壁部間に
    トンネル内を上下に区画する区画壁が設けられたトンネ
    ル壁において、前記対向する側壁部には、それぞれトン
    ネルの軸線方向に延在し、その上面を受け面とする突出
    壁部またはその上面を受け面とする溝状凹部が形成さ
    れ、これら突出壁部または溝状凹部の受け面間には、前
    記区画壁を構成するスラブが載置され、該スラブの形状
    が、矩形形状の対角線上にある少なくとも2つの角部が
    欠落した形状とされていることを特徴とするトンネル
    壁。
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