JP3470659B2 - 衝撃吸収部材とこれを成形するための治具 - Google Patents

衝撃吸収部材とこれを成形するための治具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や各種車両
のフレーム等として使用され、衝突時の衝撃を吸収して
運転者や同乗者を保護する衝撃吸収部材と、これを成形
するために用いる治具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車には、衝突時のエネルギー
を吸収し運転者等を保護するため、衝撃吸収部材が採用
されている。この衝撃吸収部材は、中空部を有し、その
長手方向に沿って蛇腹状に座屈しつつ折り畳まれること
により、当初の状態から全体の長さを短くする間に、上
記エネルギーを吸収するものである。係る衝撃吸収部材
には、例えば図10(A)に示すように、アルミニウム合
金製でパイプ状の本体72の中間を圧縮加工して外側張
り出し部74を設けた押出形材70や、図10(B)に示
すように、上記本体72の中間を圧縮加工して内側張り
出し部76を設けた押出形材78が提案されている(特
開平6−247337号公報参照)。これらは、張り出し
部74,76により衝突時に押出形材70,78をその
軸方向に沿って蛇腹状に複数の座屈を確実に誘発するも
ので、座屈開始時の吸収エネルギーのピーク荷重を小さ
くするものである。
【0003】また、図10(C)に示すように、アルミニ
ウム合金の押出形材からなり断面四角形の中空部81を
有する四つの辺82〜85のうち、左右にて対向する辺
82,83に一端の開口部からやや離して凸部86を、
上下に対向する辺84,85の同じ位置に凹部87を形
成した衝撃吸収性能に優れた構造部材80も提案されて
いる(特開平8−216917号公報参照)。該構造部材
80は、衝突時に凹・凸部86,87により、その軸方
向に沿って複数の座屈を誘発するものである。
【0004】しかしながら、上記押出形材70,78や
構造部材80は、何れも張り出し部74,76や凹・凸
部86,87が上記形材70等や部材80の一端から離
れた位置にあるため、これらを精度良く成形することが
困難で且つそれらのサイズも制限を受けるため、衝突時
の衝撃を十分に吸収できない、という問題がある。しか
も、上記端部から離れた位置に張り出し部74等を成形
するため、複雑で高価な治具や装置を必要する、という
問題もあった。
【0005】
【発明が解決すべき課題】本発明は、以上に説明した従
来の技術における問題点を解決し、衝突時の衝撃エネル
ギーを分散して吸収できると共に成形加工も容易で安価
に製造し得る衝撃吸収部材と、これを成形するために用
いる治具を提供する、ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用ならびに発明の
効果】本発明は、上記課題を解決するため、断面四角形
の中空部を有する形材の一端に座屈を連続的に誘発する
トリガを設けることに着想して成されたものである。即
ち、本発明の衝撃吸収部材(請求項1)は、断面が四角形
で且つ断面四角形の中空部を複数連設して内蔵する形材
からなり、係る形材の一端における上記中空部を構成す
る各辺に上中空部の内側又は外側に円弧状に張り出すト
リガを設け、且つ隣接する辺同士のトリガが互いに異な
る側に張り出していると共に、隣接する中空部同士間の
仕切壁にも上記トリガが設けられている、ことを特徴と
する。
【0007】これによれば、二以上の中空部が直線状又
は縦・横方向に連設された所要のサイズと形状を有する
形材からなる衝撃吸収部材であり、一端における各辺に
設けたトリガにより、それらの張り出した側に変形し且
つ形材の周方向において隣接する辺が互いに逆向きに座
屈を開始すると共に、形材の長手方向に沿って既設の座
屈と逆向きの座屈が連続して形成され、当該形材を蛇腹
状に折り畳むように変形させる。しかも、仕切壁にも上
記と同様のトリガが設けられている。 このため、衝撃荷
重によって各トリガはその張り出した側に小さな荷重で
確実に変形し、且つ形材の周方向において隣接する辺が
互いに逆向きに座屈変形すると共に、形材の長手方向に
沿って各トリガによる既設の座屈に隣接してこれと逆向
きの座屈が連続して生じ、形材を蛇腹状に折り畳むよう
に変形させる。
【0008】この衝撃吸収部材のように、形材の一端に
トリガを形成することにより、該トリガの形状やサイズ
を大きくしたり、その加工が容易となり、座屈開始時に
生じる一次ピーク荷重をそれ以降の荷重と同程度に小さ
くし、運転者等に与える衝撃を小さくすることが可能と
なる。しかも、従来から公知のものと異なり、トリガは
形材の端部に設けるので、所望の形状、サイズ、及び精
度をもって容易且つ安価に形成することができる尚、
上記トリガには、中空部の内側又は外側に断面く字形に
張り出した辺の部分も含まれる。また、トリガには、各
辺の全体を内側又は外側に張り出した形態や、各辺で部
分的に張り出した形態も含まれる。更に、上記形材に
は、主にアルミニウム合金の押出形材を用いるが、断面
四角形の鋼管等も含まれ得る
【0009】また、前記トリガは、その中央部が前記形
材の押出方向に対して30°〜60°傾斜している、衝
撃吸収部材(請求項2)も含まれる。これによれば、トリ
ガ付近からの座屈変形を一次ピーク荷重を小さくして確
実に誘発すると共に、形材の長手方向に隣接する位置に
逆向きの座屈を連続して形成したり、形材の周方向に隣
接する平坦な辺に逆向きの座屈を誘発することができ
る。尚、上記傾斜が30°未満では変形開始時の一次ピ
ーク荷重が大きくなり、一方、60°を越えるとトリガ
自体の成形が困難化し得る。このため、これらを除いた
上記の範囲としたものである。
【0010】更に、前記トリガを成形した後で、前記形
材の一端付近に溶接熱を加えて、係る形材の一端付近の
強度を低化させた、衝撃吸収部材(請求項3)も含まれ
る。これによれば、上述したトリガによって誘発される
連続する座屈と共に、係るトリガを含む形材の端部を例
えばバンパと直角に溶接することにより、係る端部自体
を軟化して強度を低下させ、確実に一次ピーク荷重を下
げることができる。
【0011】また、本発明の衝撃吸収部材成形用治具
(請求項4)は、断面四角形の中空部を複数連設して有し
且つ断面が四角形の形材の一端における各中空部の対向
する各辺または辺と中空部同士間の仕切壁に対し、係る
中空部内に進入し且つ対向する各辺または辺と仕切壁
外側向きに変形させる傾斜面を外向きにして対称に有す
る一対の内側成形片と、上記中空部の他の対向する各辺
または辺と他の仕切壁の外側に位置し且つ当該各辺また
は辺と仕切壁上記中空部の内側向きに変形させる傾斜
面を対向して有する一対の外側成形片と、含む、こと
を特徴とする。これによれば、形材の一端における複数
中空部に対し、1回の工程で各辺又は仕切壁に内側又
は外側向きに張り出すトリガを容易且つ精度良く形成す
ることが可能となる。しかも、複数の中空部に対して
隣接する中空部と直角に配置した内・外側成形片を連設
した治具が用いられる。
【0012】また、前記形材の各辺の外側に位置する外
側押さえ片と、前記形材の中空部内に挿入する内側押さ
え片と、を更に含む、衝撃吸収部材成形用治具(請求項
5)も含まれる。これによれば、複数の中空部を構成す
る各辺にトリガを一層容易且つ精度良く形成することが
可能となる。尚、内・外側押さえ片の先端は、所要のト
リガにおける傾斜した中央部付近の変形開始部位を決め
る位置に設定される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下において本発明の実施に好適
な形態を図面と共に説明する。図1は、本発明の前提と
なる参考形態の衝撃吸収部材1に関し、図1(A)〜(C)
に示すように、正方形(四角形)の中空部4を長手方向に
沿って有し且つアルミニウム合金製で断面角形の押出形
材2からなる。形材2の左端(一端)における中空部4を
囲む各辺のうち、図示で左右の辺には中空部4の内側に
円弧状に張り出すトリガ6が、上下の辺には中空部4の
外側に円弧状に張り出すトリガ8が設けられている。互
いに隣接する辺に形成されるトリガ6,8は、中空部4
の内側向き又は外側向きの異なる側に張り出している。
また、トリガ6,8は、その中央部が形材2の押出(長
手)方向に対して30°〜60°の範囲で傾斜し、その
両端は形材2の左端における各コーナー付近に位置して
いる。更に、トリガ6,8は中空部4を囲む各辺の中央
部付近のみに形成しても良い。
【0014】形材2にトリガ6,8を形成するには、図
2(A),(B)に示す前提となる参考形態の治具10,
20を用いる。成形用治具10は、ベース11の一側面に
おける中央付近に突設した一対の内側成形片12,14
及びこれらの両側に突設した外側成形片16,18とを
有する。内側成形片12,14は、形材2の中空部4内
に進入し且つ中空部4の対向する上下の辺を外側向きに
張り出すように変形させる傾斜面13を外向きに対称に
有する。図2(A)に示すように、傾斜面13は内側成形
片12,14の幅方向に沿って緩くカーブする曲面で且
つその長手方向で約45°傾斜している。また、内側成
形片12,14を挟んで突設される外側成形片16,1
8は、中空部4の対向する左右の辺を内側向きに張り出
すように変形させる傾斜面17を内向きに対称に有す
る。この傾斜面17も、外側成形片16,18の幅方向
に沿って緩くカーブする曲面で且つ上記と同じ傾斜を有
する。図2(A),(B)に示すように、傾斜面13,17
は形材2の一端の各辺に当接する位置に設定されてい
る。尚、内側成形片12,14及び外側成形片16,1
8は、ベース11に対しその位置を変更可能にして固定
することもできる。
【0015】図2(A)に示すように、形材2にはその左
端付近において形材2を保持する押さえ治具20がセッ
トされる。該治具20は、形材2の中空部4内にその右
端側から挿入されるブロック状の内側押さえ片22と、
形材2の各辺の外周面を取り囲むように接触し、図示で
左端側の各辺にテーパ面28を有する角筒形状の外側押
さえ片26とからなる。図3(a),(b)に示すように、
形材2に押さえ治具20をセットして係る形材2を保持
すると共に、形材2の左端に治具10を接近させる。
尚、治具20の内側押さえ片22の先端面23には、そ
の両側辺から突出する一対の突条24が設けてある。図
示の状態で、治具10を形材2の端部に向けて押し付け
る。
【0016】すると、図3(A)に示すように、治具10
の内側成形片12,14は、その傾斜面13を形材2に
おける端面の上下辺に当接し且つこれを外側向きに円弧
状に張り出すように変形させ、トリガ8,8を形成する。
この際、治具20の外側押さえ片26のテーパ面25の
先端縁によりトリガ8の中央部の位置が決まり且つ傾斜
面13に沿って外側に曲げられる。また、内側成形片1
2,14の各先端は、治具20の内側押さえ片22の先端
面23の手前で止まるように設定されている。一方、図
3(B)に示すように、治具10の外側成形片16,18
は、その傾斜面17を形材2における端面の左右辺に当
接し且つこれを中空部4の内側向きに円弧状に張り出す
ように変形させ、トリガ6,6を形成する。この際、治
具20の内側押さえ片22先端の各突条24により各ト
リガ6の中央部の位置が決まり且つ傾斜面13に沿って
内側に曲げられる。また、外側成形片16,18の各先
端は、治具20の外側押さえ片26のテーパ面28に接
触しないように予め設定されている。
【0017】この結果、前記図1(A)〜(C)に示したよ
うな一対ずつのトリガ6,8を一端に設けた衝撃吸収部
材1を得ることができる。この衝撃吸収部材1の作用に
ついて図4に基づき説明する。図4(A1),(B1)は、
トリガ6,8を左端に有する衝撃吸収部材1を、その右
端側で図示しない固定手段により固定した状態を示す側
面図と平面図を示す。この部材1に対し、図中の矢印で
示すように、トリガ6,8を有するその左端に所要の重
量を伴った図示しない錘りを部材1の軸方向に沿って衝
突させる。すると、図4(A2),(B2)に示すように、
先ず外側に張り出すトリガ8は更に外側向きに押されて
変形し、内側に張り出すトリガ6は更に内側向きに押さ
れて変形する。同時にトリガ8に隣接した上下の各辺に
は中空部4側に凹む凹部9が、トリガ6に隣接した左右
の各辺には外側に張り出す凸部7が部材1の略周方向に
沿って形成される。
【0018】更に、衝突が進むと図4(A3),(B3)に
示すように、部材1の左端寄りの凹部9に隣接して逆向
きの凸部7が、上記凸部7に隣接して逆向きの凹部9が
形成される。即ち、部材1の上下辺では、トリガ8、凹
部9、凸部7、凹部9、凸部7の順で凹凸状に褶曲した
座屈が順次形成され、部材1の左右辺では、トリガ6、
凸部7、凹部9、凸部7、凹部9の順で凹凸状に褶曲し
た座屈が順次形成される。しかも、部材1の周方向に沿
って同じ位置においても凸部7、凹部9、凸部7、凹部9
がこの順で各辺に交互に形成される。その結果、図4
(C)に示すように、左端面にほぼ垂直向きになったトリ
ガ6,8とこれらに隣接して凸部7、凹部9、又は凹部
9、凸部7の順で交互に凹・凸部9,7を連続的で且つ
規則的に形成し、且つ部材1の軸方向の寸法を蛇腹状に
短縮するよう塑性変形した衝撃吸収部材1aを得ること
ができる。
【0019】以上の前提的な参考形態の衝撃吸収部材1
る場合、形材2の一端の各辺に内側向きのトリガ6と
外側向きのトリガ8とを交互に形成しているので、衝突
時にトリガ6,8自体を内側向き又は外側向きに容易に
塑性変形でき、且つこれらに隣接して内外方向に逆向き
の凸・凹部7,9の形成が連続的に誘発され、軸方向に
沿って蛇腹状に折り畳むように変形させることができ
る。従って、確実に衝突エネルギーを吸収し且つ運転者
等に与える衝撃も小さくすることが可能となる。この
際、部材1の一端における各辺にトリガ6,8を設けて
いるため、衝突時の一次ピーク荷重が小さくなり、運転
者等に与える衝撃を小さくし、一層確実に保護すること
が可能となる。また、図5(A)に示すように、衝撃吸収
部材1の端面におけるトリガ6,8に対して例えばバン
パ29を直角に溶接Wし、その溶接熱により各トリガ
6,8付近を軟化して、部材1の端部付近の強度を低下
させることにより、更に衝突時の一次ピーク荷重を一層
下げることを容易にすることが可能となる。
【0020】図5(B)は、本発明の衝撃吸収部材30の
一端面を示す。尚、以下においては前記形態と同じ部分
や要素には共通する符号を用いるものとする。衝撃吸収
部材30は、図5(B)に示すように、縦・横の比が1対
2で左右に断面正方形で一対の中空部4a,4bを併設
し且つその間に仕切壁34を設けた押出形材32からな
る。形材32の一端において、各中空部4a,4bの上
・下辺に内側向きのトリガ6と、外側向きのトリガ8と
を左右に連続して形成し、且つ対向する上下辺には互い
に対称にトリガ6又はトリガ8を配置している。また、
左右両端の各辺と仕切壁34には、隣接する上・下辺の
トリガ6,8と逆向きになる内側向きのトリガ6と、外
側向きのトリガ8が形成される。尚、仕切壁34のトリ
ガは、図5(B)で左側の中空部4aに対しては内側向き
のトリガ6であると同時に、右側の中空部4bに対して
は外側向きのトリガ8となる。
【0021】更に、図5(C)に示す一端面を示す本発明
の異なる形態の衝撃吸収部材36は、縦・横の比が1対
3で左右方向に断面正方形で三個の中空部4a,4b,
4aを併設し且つ一対の仕切壁34を設けた押出形材3
8からなる。且つ、中空部4a,4b,4aの上・下辺
に内側向きのトリガ6と、外側向きのトリガ8とを左右
に連続して形成し且つ対向する上下辺には互いに対称に
トリガ6又はトリガ8を配置している。また、左右両端
の各辺と仕切壁34には、隣接する上・下辺のトリガ
6,8と逆向きになるトリガ6,8が形成される。尚、
図5(C)で左側の仕切壁34のトリガは、左端の中空部
4aに対しては内側向きのトリガ6であると同時に、中
央の中空部4bに対しては外側向きのトリガ8となる。
また、図5(C)で右側の仕切壁34のトリガは、右端の
中空部4aに対しては内側向きのトリガ6であると同時
に、中央の中空部4bに対しては外側向きのトリガ8と
なる。
【0022】以上の衝撃吸収部材30,36も、衝撃荷
重を受けた場合、前記図4にて示したように、各中空部
4a,4b毎に一端でトリガ6,8が垂直に変形し且つこ
れらに隣接した各辺にする凸・凹部7,9が連続的に形
成され、且つ上下辺でも部材30,36の幅(周)方向に
沿って凸・凹部7,9が連続的に形成される。従って、
縦横の寸法が異なる断面四角形で所要サイズを必要とす
る場合も、衝撃吸収部材30,36によって容易に対応
でき、確実に衝突エネルギーを吸収し且つ優れた安全性
が得られる。しかも、上記部材30,36の各辺にトリ
ガ6,8を設けているため、衝突時の一次ピーク荷重が
小さくなるため、一層運転者に与える衝撃を小さくする
ことができる。尚、上記部材30,36も図5(A)で示
したように、その端面にバンパ29を直角に溶接Wし、
その溶接熱により端面のトリガ6,8付近を軟化して、
係る部材30,36の端部付近の強度を低下させること
により、衝突時の一次ピーク荷重を一層容易に下げるこ
とが可能となる。
【0023】図6(A)は、前記図3(a)中における矢視
X−X方向に相当する断面図であり、上記部材30を得
るための治具40を示す。部材30を構成する形材32
のうち図6(A)で左側の中空部4aに対しては、前記冶
具10と同じ内側成形片12,14と外側成形片16,
18とを図示しない長方形のベースから突設している。
また、図6(A)で右側の中空部4bに対しては、前記冶
具10を図示で90度回転させ、中空部4b内の右端寄
りに内側成形片12aと、中空部4bの上下辺の外側に
対称に外側成形片16a,18aとをベースから突設し
ている。更に、中空部4a,4b内には、押さえ冶具の
先端に突条43,46を有する内側押さえ片42,44が
反対側から挿入され、且つその外側には形材32の外周
面を取り囲むように角筒形状の外側押さえ片48が配置
されている。
【0024】一方、図6(B)は、図6(A)と同様の断面
図で、上記部材36を得るための治具50を示す。部材
36を構成する形材38のうち図6(B)で左右両側の各
中空部4aに対しては、前記冶具10と同じ内側成形片
12,14及び外側成形片16,18をそれぞれ図示しな
いベースから突設している。また、図6(B)で中央の中
空部4bに対しては、前記冶具10を図示で90度回転
させて、中空部4bの上下辺の外側に対称に外側成形片
16a,18aをベースから突設している。更に、中空
部4a,4b,4a内には、押さえ冶具における先端に突
条43,46を有する内側押さえ片42,44が、反対側
から挿入され且つその外側には形材38の外周面を取り
囲むように角筒形状の外側押さえ片52が配置されてい
る。以上の冶具40,50及び押さえ冶具を用いること
により、形材32,38の一端における仕切壁34を含
む各辺毎に交互にトリガ6,8を一回の工程で確実に成
形でき、衝撃吸収部材30,36を効率良く製作するこ
とができる。
【0025】ここで本発明の衝撃吸収部材36の衝撃吸
収性能について、比較例と共に説明する。図7(A)に示
す中空部4a,4b,4aを有する前記押出形材38は、
JIS:A6063−T5のアルミニウム合金からなり、縦
30mm,横90mmの断面寸法で各辺の肉厚は1.3
mmであり、図示で奥行き(長手)方向の長さは100m
mである。この押出形材38を二つ用意し、一方に対し
ては図7(B),(b)に示す比較例の衝撃吸収部材39と
した。上記部材39は、形材38の左右両側の各中空部
4a内に断面半円形に5mm窪む凹部39aを、形材3
8の左端から15mmの位置にそれぞれ形成したもの
で、前記従来技術の特開平8−216917号公報の構
造部材に略相当する。
【0026】また、残った他方の押出形材38に対して
は、前記治具50を用いることにより、図7(C),(c)
に示すように、左端に合計10個のトリガ6,8を交互
に設けた実施例の衝撃吸収部材36とした。この部材3
6の左端で中空部4a,4b,4aを囲む各辺に設けたト
リガ6,8は、その中央部で内・外側に6mm(a1)張
り出し、且つその中央部で形材38の左端から10mm
の幅寸法(a2)を有すると共に、部材36の軸(長手)方
向に対し傾斜している。実施例の部材36と比較例の部
材39の右端側を個別に図示しない保持手段により固定
し、各部材36,39の左端に対して、それぞれの軸方
向に沿って2kNの錘りを、1.2m/秒の速度で衝突さ
せて衝撃荷重を加えた。そして、両部材36,39が軸
方向に沿って50mm圧縮変形されるまでの間にて、部
材36,39が吸収したエネルギーを、部材36,39
の右端に加えられる荷重の推移を測定することで測定し
た。それらの結果を図7(D)のグラフに示した。尚、部
材36,39は共に溶接熱による軟化処理を施されてい
ない。
【0027】7(D)のグラフに示すように、両部材36,
39共に変形が約2mm付近において最も大きな一次ピ
ーク荷重N1,N2を受け、その後略20〜30kNの
レベルの荷重で波形に推移した。両部材36,39が5
0mm圧縮変形されるまでの間に吸収した衝突エネルギ
ーは、上記グラフ中の各折れ線の下側の面積の積分値に
相当する。その値は、実施例の部材36では、1.43
kN・m、比較例の部材39では、1.42kN・mと略
同等であった。比較例の一次ピーク荷重N2に対して、
実施例の一次ピーク荷重N1が約10kNも低いのは、
部材36の一端に交互に設けた10個のトリガ6,8
が、個別に小さな曲げ変形力により変形を開始し、これ
を端緒として順次各辺におけるトリガ6,8の隣接する
位置にも逆向きの座屈を順次誘発するためである。
【0028】これに対し、比較例の部材39では変形量
の小さい4個の凹部39aのみであり、且つトリガに相
当する凹部39aは端部に位置しないが、凹部39a等
のトリガを全く設けない部材に比べると、最初の座屈荷
重は小さくなる。しかし、係る最初の座屈変形により変
形が開始されるものの、一次ピーク荷重N2はそれ以降
(7(D)のグラフでピークN2の右側)の荷重よりもかな
り大きくなる。一方、実施例の部材36では、トリガ6,
8にて端部に内側と外側向きに生じる変形を大きくする
力として作用する曲げ変形力により座屈が開始するた
め、一次ピーク荷重N1はそれ以降の座屈に要する荷重
と大差ない程度まで小さくなる。係る高い一次ピーク荷
重N2が加わると比較例の部材39を用いた自動車等で
は、衝突時に運転者等に与える衝撃も大きくなる。これ
に対し一次ピーク荷重N1が約10kNと低い実施例の
部材36を用いることにより、衝突時における運転者等
に与える衝撃は小さくなる。
【0029】図8(A)は、本発明の更に異なる衝撃吸収
部材54を示す。この部材54は、断面正方形で且つ田
の字形を呈し、縦横二個ずつ合計四つの中空部4a,4
b,4c,4dを併設し、且つ縦横一対の仕切壁57,
58を断面十字形に設けた押出形材56からなる。中空
部4a〜4dを囲む各辺に内側向きのトリガ6、又は外
側向きのトリガ8を上下と左右に連続して形成し、且つ
対向する辺には互いに対称にトリガ6又はトリガ8を配
置している。尚、図8(A)で垂直の仕切壁57のトリガ
は、左右の中空部4a〜4dに対して一方では内側向き
のトリガ6であると同時に、他方では外側向きのトリガ
8となり、図5(C)で水平の仕切壁58のトリガも、上
下の中空部4a〜4dに対して一方では内側向きのトリ
ガ6であると同時に、他方では外側向きのトリガ8とな
っている。
【0030】係る衝撃吸収部材54も、前記図4にて示
したように、各中空部4a〜4d毎に一端でトリガ6,
8が変形し且つこれらに隣接した各辺や仕切壁57,5
8に凸・凹部7,9が連続的に形成され、且つ部材54
の幅(周)方向に沿って凸・凹部7,9が交互に連続して
形成される。従って、断面寸法が大きなサイズを必要と
する場合も、衝撃吸収部材54によって容易に対応で
き、確実に衝突エネルギーを吸収し且つ一次ピーク荷重
を、それ以降の荷重に近くなるよう下げ易くなるため、
優れた安全性が得られる。尚、上記部材54も図5(A)
で示したように、その端面にバンパ29を直角に溶接W
し、その溶接熱により端面のトリガ6,8付近を軟化し
て、部材54の端部付近の強度を低下させることによ
り、更に衝突時の一次ピーク荷重を一層下げることを容
易にすることが可能となる。
【0031】図8(B)も、前記図3(a)中における矢視
X−X方向に相当する断面図であり、上記部材54を得
るための治具60を示す。部材54を構成する形材56
のうち図8(B)で左上と右下の中空部4a,4dに対し
ては、前記冶具10と同じ内側成形片12,14及び外
側成形片16,18をそれぞれ図示しないベースから突
設している。また、図8(B)で右上と左下の中空部4
b,4cに対しては、前記冶具10を図示で90度回転
させ、中空部4b内の右側と上辺の外側に内・外側成形
片12,16aのみ、中空部4c内の左側と下辺の外側
に内・外側成形片12,18aのみをベースから突設し
ている。尚、中空部4b,4c内の外側成形片16,18
は内側成形片も兼ねている。更に、図8(B)に示すよう
に、中空部4a〜4d内には押さえ冶具の先端に突条4
3,46を有する内側押さえ片42,44が反対側から挿
入され、その外側には形材56の外周面を取り囲むよう
に角筒形状の外側押さえ片62が配置されている。以上
のような冶具60及び押さえ冶具を用いることにより、
形材56の一端における各辺及び仕切壁57,58毎に
交互にトリガ6,8を一回の工程で確実に成形でき、衝
撃吸収部材54を効率及び精度良く製作することができ
る。
【0032】図9は、異なる参考形態の衝撃吸収部材に
関する9(A)に示すように、前記中空部4を有する
形材2の一端に対し、前記治具10の内側成形片12,
14のみと治具20の外側押さえ片26を用いることに
より、図9(A1)に示すように、上下辺が外側(同じ側)
に張り出すトリガ8,8を設けた衝撃吸収部材1′とな
る。また、上記形材2の一端に対し、前記治具10の外
側成形片16,18のみと、治具20の内・外側押さえ
片22,26を用いることで、図9(A2)に示すよう
に、上下辺が中空部4の内側(同じ側)に張り出すトリガ
6,6を設けた衝撃吸収部材1″となる。
【0033】上記部材1′による場合、 図9(A1)で各
トリガ8に隣接する左右の平坦な垂直辺は、部材1′が
衝撃を受けると、トリガ6と同様に中空部4の内側に張
り出すように変形する。即ち、各トリガ8が外向きに変
形するとこれに隣接する平坦な各垂直辺は、上記変形に
起因してトリガ6と同様に内向きに変形し、且つ各辺に
おいてこれらに隣接する位置には、前記図4(C)に示し
たように、それぞれ逆向きの凹・凸部7,9が交互に連
続して形成される。また、部材1″による場合、図9(A
2)でトリガ6に隣接する平坦な垂直辺は、部材1″が
衝撃を受けると、トリガ8と同様に外側に張り出すよう
に変形する。即ち、各トリガ6が内向きに変形すると平
坦な各垂直辺はトリガ8と同様に外向きに変形し、且つ
各辺にてこれらに隣接する位置には、前記図4(C)に示
したように、それぞれ逆向きの凹・凸部7,9が交互に
連続して形成される。以上の衝撃吸収部材1′,1″に
る場合、少ないトリガ6又はトリガ8により前記部材
1と同等程度の衝撃を吸収でき、且つ一次ピーク荷重も
小さくして運転者等の安全を図れると共に、一層容易且
つ安価に制作することが可能となる。
【0034】また、図9(B)に示す一対の中空部4a,
4bを有する形材32の一端に対し、前記治具40の一
部を用いることで、図9(B1)に示すように、形材32
の周方向に一つ置きで、且つ中空部4aの左側の垂直辺
のトリガ8と、中空部4bの上下辺のトリガ8,8とを設
けた衝撃吸収部材30′となる。また、同様にして上記
形材32の一端に対し、図9(B2)に示すように、中空
部4aの左側の垂直辺にトリガ6を、中空部4bの上下
辺に中空部4の内側に張り出すトリガ6,6を対称に設
けた衝撃吸収部材30″となる。
【0035】更に、図9(C)に示す三個の中空部4a,
4b,4aを直列に有する形材38の一端に対し、前記
治具50の一部を用いることにより、図9(C1)に示す
ように、両側の中空部4a,4aの上下辺にトリガ8,8
をそれぞれ対称に設けた衝撃吸収部材36′となる。ま
た、図9(C2)に示すように、同様にして上記形材38
の一端に対し、両側の中空部4a,4aの上下辺に中空部
4の内側に張り出すトリガ6,6を対称にそれぞれ設け
た衝撃吸収部材36″となる。更に、図9(C3)に示す
ように、上記形材38の一端における中央の中空部4b
の上下辺と両側の各中空部4aの両端の垂直辺にトリガ
8をそれぞれ設けた衝撃吸収部材36a′や、図9(C
4)に示すように、形材38の一端における中央の中空
部4bの上下辺と両側の各中空部4aの両端の垂直辺に
トリガ6をそれぞれ設けた衝撃吸収部材36a″とな
る。
【0036】加えて、図9(D)に示す前記中空部4a〜
4dを田の字形有する形材56の一端に対し、前記治具
60の一部を用いることにより、図9(D1)に示すよう
に、中空部4a〜4dの外側辺の一方が一つ置きに外側
に点対称に張り出すトリガ8,8を設けた衝撃吸収部材
54′となる。この際、係るトリガ8に替えて同じ位置
にトリガ6を設けても良い。また、図9(D2)に示すよ
うに、同様にして仕切壁58を含む中空部4a〜4dの
上下辺にトリガ6,8を図示で左右方向に連続してそれ
ぞれ設けた衝撃吸収部材54″となる。以上のような衝
撃吸収部材30′,30″,36′,36″,36′a,3
6″a,54′,54″による場合、少ないトリガ6,8
により前記部材30等と同程度にして衝撃を吸収でき、
且つ一次ピーク荷重も小さくして運転者等に与える衝撃
を小さくすると共に、一層容易且つ安価に制作すること
が可能となる。尚、上記部材30′等も図5(A)で示し
たように、端面にバンパ29を直角に溶接Wし、その溶
接熱により端面のトリガ6,8付近を軟化して、部材3
0′等の端部の強度を低下させることにより、更に衝突
時の一次ピーク荷重を一層下げることを容易にすること
が可能となる。
【0037】本発明は、前述した各形態に限定されるも
のではない。 例えば、前記形材32,38等における複
数の中空部4a,4b等の断面形状、正方形と長方形
を併有する形態も含まれる。更に、前記形材38におけ
る三個の中空部4a,4b,4aを2列に並行に設け、合
計六個の中空部4a等を有する形材としたり、前記形材
56の中空部4a等を縦横三個以上併設し合計九個以上
の中空部4a等を有する形材としても良い。尚、前記衝
撃吸収部材30等の両端にトリガ6,8を設けたり、或
いは係る両端のトリガ6,8にそれぞれバンパ29を直
角に溶接Wすることも可能である
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の前提となる参考形態の衝撃吸収
部材を示す側面図、(B)はその端面の拡大図、(C)はそ
の斜視図。
【図2】(A)及び(B)は図1の衝撃吸収部材の制作する
ための準備工程を示す概略図。
【図3】(a),(b)及び(A),(B)は図1の衝撃吸収部
材の制作するための各工程を示す概略断面図。
【図4】(A1)〜(A3)及び(B1)〜(B3)は図1の衝
撃吸収部材の衝突時に当初における変形状況を示す概略
図、(C)はその変形後の形態を示す斜視図。
【図5】(A)は図1の衝撃吸収部材の一端に溶接熱を加
えた形態を示す斜視図、(B)と(C)は本発明の衝撃吸収
部材を示す端面図。
【図6】(A),(B)は図3(a)中の矢視X−X方向に相
当する断面図で、且つ図5(B),(C)の本発明の衝撃吸
収部材の各制作工程を示す概略図。
【図7】(A)は図5(C)の部材を得るための形材の端面
図、(B)はこの形材を成形した比較例の衝撃吸収部材を
示す端面図、(b)は(B)中のb−b線に沿った断面図、
(C)は(A)の形材を成形した実施例の衝撃吸収部材を示
す端面図、(c)はその側面図、(D)は上記実施例と比較
例の衝撃吸収部材の衝突時における荷重と変形量の推移
を示すグラフ。
【図8】(A)は本発明の異なる形態の衝撃吸収部材を示
す斜視図、(B)はこの部材の制作工程を示す概略図で、
且つ図3(a)中の矢視X−X方向に相当する断面図。
【図9】(A)乃至(D)は参考形態の衝撃吸収部材を得る
ための形材の端面図、(A1),(A2),(B1),(B
2),(C1)〜(C4),(D1),(D2)は上記形材を種
々に成形して得られた本発明による別異の形態の各衝撃
吸収部材の端面図。
【図10】(A)及び(B)は従来の衝撃吸収部材を示す概
略図、(C)は異なる従来の衝撃吸収部材を示す斜視図。
【符号の説明】30,36,54 ………………衝撃吸収部材32,38,56 ………………形材 4,4a〜4d…………………中空部 6,8……………………………トリガ 0,50,60………………衝撃吸収部材成形用治具 12,12a,14……………内側成形片 13,17………………………傾斜面 16,16a,18,18a…外側成形片 22,42,44………………内側押さえ片 26,48,52,62………外側押さえ片 34,57,58………………仕切壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−145843(JP,A) 特開 平6−329048(JP,A) 特開 平10−138950(JP,A) 特開 平8−310440(JP,A) 特開 平8−219215(JP,A) 特開 平8−216917(JP,A) 特開 平5−65076(JP,A) 特開 昭59−120328(JP,A) 特開 平1−215418(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 21/15 B62D 25/20 B21D 41/02 B21D 41/04 B21D 7/03

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面が四角形で且つ断面四角形の中空部を
    複数連設して内蔵する形材からなり、係る形材の一端に
    おける上記中空部を構成する各辺に中空部の内側又は外
    側に円弧状に張り出すトリガを設け、且つ隣接する辺同
    士のトリガが互いに異なる側に張り出していると共に、 隣接する中空部同士間の仕切壁にも、上記トリガが設け
    られている 、 ことを特徴とする衝撃吸収部材。
  2. 【請求項2】前記トリガは、その中央部が前記形材の押
    出方向に対して30°〜60°傾斜している、ことを特
    徴とする請求項1に記載の衝撃吸収部材。
  3. 【請求項3】前記トリガを成形した後で、前記形材の一
    端付近に溶接熱を加えて、係る形材の一端付近の強度を
    低化させた、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の衝撃吸収部
    材。
  4. 【請求項4】断面四角形の中空部を複数連設して有し且
    つ断面が四角形の形材の一端における各中空部の対向す
    る各辺または辺と中空部同士間の仕切壁に対し、係る中
    空部内に進入し且つ対向する各辺または辺と仕切壁を外
    側向きに変形させる傾斜面を外向きにして対称に有する
    一対の内側成形片と、 上記中空部の他の対向する各辺または辺と他の仕切壁の
    外側に位置し且つ当該各辺または辺と仕切壁を上記中空
    部の内側向きに変形させる傾斜面を対向して有する一対
    の外側成形片と、を含む、 ことを特徴とする衝撃吸収部
    材成形用治具
  5. 【請求項5】前記形材の各辺の外側に位置する外側押さ
    え片と、前記形材の中空部内に挿入する内側押さえ片
    と、を更に含む、 ことを特徴とする請求項4に記載の衝撃吸収部材成形用
    治具
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