JP3469439B2 - 発音装置 - Google Patents

発音装置

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JP3469439B2
JP3469439B2 JP23450297A JP23450297A JP3469439B2 JP 3469439 B2 JP3469439 B2 JP 3469439B2 JP 23450297 A JP23450297 A JP 23450297A JP 23450297 A JP23450297 A JP 23450297A JP 3469439 B2 JP3469439 B2 JP 3469439B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発音体を実際にハ
ンマー等で叩くことにより、所定の音色を発生させる発
音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】実際に発音体を叩いて所定の音色を発生
させる発音装置は、従来からオルゴール、チャイム、か
らくり時計等に広く用いられている。従来の発音装置の
構成について、図6及び図7に基づいて説明する。な
お、図6は従来の発音装置を使用したからくり時計内の
一部を例示する図であり、図7は図6に示すからくり時
計を矢印Zの方向から見たときの図である。図6に示す
ように、従来のからくり時計100には、ほぼ垂直に懸
架され、それぞれ長さの異なる複数の中空パイプ状の発
音体110と、発音体110にそれぞれ対応して設けら
れ、発音体110を叩くことにより所定の音色を発生さ
せる発音装置120とで構成されている。
【0003】発音装置120は、ロータリーソレノイド
121と、ロータリーソレノイド121の回転軸122
に対してほぼ直交する状態で固定され、所定の弾性を有
するハンマーアーム123と、ハンマーアーム123の
一端に固定されたハンマーヘッド124と、ハンマーア
ーム123の他端に固定されたバランスウエイト125
とで構成されている。なお、ロータリーソレノイド12
1は回転軸122がほぼ水平となるように、図示しない
フレームにて固定され、ハンマーヘッド124及びバラ
ンスウエイト125とを有するハンマーアーム123
は、発音体110の中心軸を通る面内方向に沿って回転
するよう位置決めされている。
【0004】ハンマーアーム123は、図7に示すよう
に、ハンマーヘッド124を上側にバランスウエイト1
25を下側にして、ハンマーアーム123をほぼ垂直に
した状態で停止されており、ロータリーソレノイド12
1に所定の電圧が印加されると、図7に示す矢印R1の
方向に回転する。ハンマーヘッド124が発音体110
に衝突する直前にロータリーソレノイド121への電圧
の印加は遮断され、これにより回転軸122は回転を停
止する。ところが、回転軸122が停止してもハンマー
ヘッド124の運動エネルギーは維持されるから、ハン
マーヘッド124側のハンマーアーム123aがしな
り、遂には、発音体110に衝突する。この衝突によっ
て、発音体110は固有の音色を発生させることにな
る。
【0005】ハンマーアーム123は、所定の弾性を有
する板ばね状の弾性部材で構成されているので、ハンマ
ーヘッド124が発音体110に衝突した直後、その弾
性によってハンマーヘッド124を発音体110から瞬
時に離して発音体110の振動を妨げないようになって
いる。衝突直後、ロータリーソレノイド121に回転軸
122を図7に示す矢印R2の方向に回転させる電圧の
印加、又は、復帰スプリングの作用により、ハンマーア
ーム123やハンマーヘッド124、バランスウエイト
125等が元の位置に戻る。このようにして発音体11
0を叩くことで、それぞれ固有の音色を順次発生させ、
所定の楽曲を演奏させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】発音体110の音質及
び音量を向上させるには、例えば、発音装置120にお
けるハンマーヘッド124の重量を増やすか若しくはハ
ンマーヘッド124側のハンマーアーム123aを長く
する等の方法が考えられる。これらの方法は、ハンマー
ヘッド124の慣性モーメントを大きくすることでハン
マーヘッド124の運動エネルギーを高め、ハンマーヘ
ッド124を発音体110により強く衝突させるもので
ある。
【0007】ここで、ハンマーヘッド124に働く慣性
モーメントと運動エネルギーの関係について述べる。ハ
ンマーヘッド124が回転軸122の中心Oを中心とし
て等角速度ωで回転運動する場合、ハンマーヘッド12
4を構成する各微小質量m1,m2,m3... の回転軸122の
回転中心Oからの距離をそれぞれr1,r2,r3... とする
と、ハンマーヘッド124の全運動エネルギーEは、以
下の式で与えられる。
【0008】
【数1】
【0009】上記した運動エネルギーの式における記号
Jは、ハンマーヘッド124の回転中心に関する慣性
モーメントと呼ばれる。図7に示すように、ロータリー
ソレノイド121の回転軸122の中心Oからハンマー
ヘッド124の重心位置P迄の長さをハンマーアーム1
23aの長さHとし、ハンマーヘッド124の重量をM
とすると、上記した運動エネルギーの式により、長さH
や重量Mを増加させた場合、それに比例して慣性モーメ
ントJも大きくなる。よって、運動エネルギーも高くな
る。したがって、ハンマーヘッド124は発音体110
に一層強く衝突することになるから、音質及び音量が向
上する。
【0010】しかしながら、上述した方法を採用した場
合、バランスウエイト125を重くしたり、バランスウ
エイト125側のハンマーアーム123bの長さを変え
るなどして、ロータリーソレノイド121の回転時のモ
ーメントバランスを最適に維持する必要がある。ところ
が、例えば、からくり時計100を設計する場合、配置
可能なスペース上の問題や製品コストの問題などによっ
て、ロータリーソレノイド121の型式はおのずと決ま
ることが多く、しかも、ロータリーソレノイド121が
許容できる慣性負荷モーメント等はロータリーソレノイ
ド121の型式毎に既に決まっている。よって、音質及
び音量を向上させるため、ハンマーヘッド124の重量
やハンマーアーム123aの長さ等を変えるにしても、
それらの範囲が制限されされてしまうことが多い。
【0011】つまり、従来の発音装置120では、あら
かじめ許容慣性負荷モーメント等の大きなロータリーソ
レノイド121を使用しなければ、からくり時計100
自体の音質及び音量を高めることは、極めて困難であっ
た。その結果、例えば、従来のからくり時計100など
では、音質が芳しくなく、音量が小さく、演奏が単調に
聞こえるという問題点を抱えていた。
【0012】本発明は、上述した問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、簡単な構成でありながら、
ハンマーアームの弾性を有する部分を長くして発音体の
音質及び音量を向上させる発音装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の発音装置は、発音体に衝突させることによ
り、前記発音体固有の音色を発生させるハンマーヘッド
と、一側の自由端近傍に前記ハンマーヘッドが配置され
た弾性を有する第1のアームと、一側が前記第1のアー
ムと連接している第2のアームと、前記第2のアーム他
端部が回転軸に軸支され、前記連接している第2のアー
ムを回転駆動する駆動装置とを有し、前記第1のアーム
は、前記第2のアームとの連接位置近傍で折り曲げら
れ、前記第2のアームは、前記第1のアームとの連接部
、前記回転軸に関して前記ハンマーヘッドの取り付け
位置とは反対側に位置するように、前記第1のアームと
連接している一側と異なる他端部が前記回転軸に軸支さ
れている。また、本発明の発音装置の第2のアームは、
好適には、前記ハンマーヘッドとのバランスを維持する
バランスウエイトで構成されている。
【0014】本発明の発音装置によれば、第2のアーム
は、ハンマーヘッドの取り付け位置方向とは異なる方向
で第1のアームと連接するから、前記第1のアームの弾
性を有する部分をより長く取ることができる。これによ
り、ハンマーヘッドの慣性モーメントが大きくなり、発
音体とハンマーヘッドとが、より強く衝突する。また、
ハンマーアームの弾性が増すから衝突時にハンマーヘッ
ドが瞬時に発音体から離れ、接触時間が短縮される。
【0015】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]本発明の発音装置の第1実施形態につ
いて、各図面に基づいて説明する。本発明の第1実施形
態のからくり時計1は、図示しない時計装置が所定の設
定時間になったとき、図1に示すように、中空パイプ状
の発音体10を発音装置20で叩いて、その設定時間を
知らせる構成になっている。なお、図1は本発明の第1
実施形態の発音装置を使用したからくり時計内を例示す
る側面図である。図1に示すように、発音体10の正面
側には、人形体30が配置され、フレーム40に固定さ
れている。さらに人形体30の上側には、発音装置20
が配置され、同様にフレーム40に固定されている。発
音装置20と人形体30はリンク機構50を介して連結
されているから、人形体30は、発音装置20が発音体
10を叩く動作にあわせて作動する。
【0016】発音装置20の構成について、図2及び図
3に基づいて詳細に説明する。図2(a)は本発明の第
1実施形態の発音装置の正面図であり、図2(b)はそ
の発音装置の側面図であり、また、図3は第1実施形態
の発音装置が作動した状態を説明するための図である。
発音装置20は、図2に示すように、ロータリーソレノ
イド21と、一端がロータリーソレノイド21の回転軸
22に軸支されたハンマーアーム23と、ハンマーヘッ
ド24とで構成されている。
【0017】ロータリーソレノイド21は、回転軸22
がほぼ水平となるように図1に示すフレーム40に固定
されており、所定の電圧を印加することによりハンマー
アーム23を所定の方向に回転させる。またロータリー
ソレノイド21は、印加する電圧に応じて回転軸22の
回転速度を変えることができ、これにより、衝突時の音
量を調節することができる。ハンマーアーム23は、第
1のアーム23aと第2のアーム23bとを連接した構
成となっており、それぞれの構成を以下に述べる。
【0018】第1のアーム23aは、板ばね状の弾性部
材で構成され、自由端近傍にハンマーヘッド24が配置
されている。また第1のアーム23aは、図2に示すよ
うに、第2のアーム23bとの連接位置近傍の屈曲点S
でL字状に折り曲げられ、さらにハンマーヘッド24近
傍の屈曲点Qで所定の角度θをもって折り曲げられてい
る。角度θを設けることによって、ハンマーヘッド24
と第2のアーム23bとのモーメントの中心点は、回転
軸22の中心点O近傍とすることができる。
【0019】第1のアーム23aの屈曲点Sからハンマ
ーヘッド24の取り付け位置迄の領域は、所定の弾性を
有する弾性部231aとして使用され、ハンマーヘッド
24と発音体10との衝突時など、ハンマーヘッド24
のあらゆる衝撃を吸収することができる。からくり時計
1において、第1のアーム23aは、図2(b)に示す
ハンマーヘッド24の重心点Pが発音体10の中心軸を
通る面内方向に回転できるように回転軸22に位置決め
され、固定されている。
【0020】第2のアーム23bは、ロータリーソレノ
イド21の回転時、ハンマーヘッド24とのモーメント
バランスを最適に維持するバランスウエイトであり、図
2に示すように、第2のアーム23bは、第1のアーム
23aと第2のアーム23bとの連接部がハンマーヘッ
ド24の取付け位置方向とは異なる方向、つまり、回転
軸22に関してハンマーヘッド24の反対側に位置する
ように軸支されている。このように、第1のアーム23
aと第2のアーム23bとの連接部とハンマーヘッド2
4との距離を離すことにより、第1のアーム23aの弾
性部231aが延長されることになる。
【0021】また、第2のアーム23bは、ハンマーヘ
ッド24が発音体10と衝突して第1のアーム23aが
跳ね返されても、第1のアーム23aの弾性部231a
が所定の弾性の許容範囲を超えない場合には、互いに接
触しないように配置されている。なお、第2のアーム2
3bは、ハンマーヘッド24の重量の増減に応じて、そ
の重量が変更される。
【0022】次に、本第1実施形態の発音装置20が発
音体10と衝突する動作について説明する。なお、ロー
タリーソレノイド21の作動前、ロータリーソレノイド
21の回転軸22は、図3に示すようにハンマーヘッド
24を鉛直下方に向け、第2のアーム23bを回転軸2
2上にほぼ垂直方向に立てた状態で停止している。ロー
タリーソレノイド21に所定の電圧が印加されると、回
転軸22は、図3に示す矢印A1方向に所定の回転速度
で回転し、それに応じてハンマーヘッド24も回転す
る。また、図3に示すように、回転軸22が元の位置か
ら角度αだけ回転したとき、即ち、ハンマーヘッド24
が発音体10に衝突する直前にロータリーソレノイド2
1への電源の印加は遮断され、回転軸22は回転を停止
する。
【0023】ところが、回転軸22が停止してもハンマ
ーヘッド24の運動エネルギーは維持されるから、図4
に示すように、第1のアーム23aの弾性部231a
は、その運動エネルギーによって矢印a1方向に大きく
振れ、遂には、ハンマーヘッド24が発音体10の側面
に衝突する。なお、図4は図3に示すハンマアームの回
転運動が停止した後のハンマアームの動きを説明するた
めの図である。
【0024】ロータリーソレノイド21の回転軸22の
停止後、ハンマーヘッド24の慣性モーメントの中心
は、ロータリーソレノイド21の回転中心Oから図4に
示す第1のアーム23aの屈曲点Sに移動し、第1のア
ーム23aの弾性部231aが角度βだけ振れたとき、
ハンマーヘッド24は発音体10に衝突する。ハンマー
ヘッド24の衝突によって、発音体10は、それぞれ固
有の音色を発生させることになる。
【0025】上記したハンマーヘッド24と発音体10
との衝突後、ハンマーヘッド24は発音体10からの反
発力を受けて図4に示す矢印a2方向に跳ね返る。この
直後、ロータリーソレノイド21に回転軸22を図3に
示す矢印A2方向に回転させる電圧の印加、又は、復帰
スプリングの作用により、第1のアーム23aの振れ戻
しによるハンマーヘッド24と発音体10との再衝突が
防止される。回転軸22が角度αだけ矢印A2方向に回
転すると、印加電圧が遮断され、又は、復帰スプリング
が動作を停止し、ハンマーアーム23が元の位置に戻
る。
【0026】からくり時計内部にて発音装置20が作動
した場合の動きについて、図1に基づいて説明する。ロ
ータリーソレノイド21の回転軸22には第1リンクア
ーム51が軸支され、第1リンクアーム51には摺動部
Bを介して第2リンクアーム52が取り付けられ、さら
に、第2リンクアーム52には摺動部Cを介して人形体
30の腕の形をした第3リンクアーム53が取り付けら
れている。第3リンクアーム53は、人形体30の腕回
転部Dに軸支されている。
【0027】ロータリーソレノイド21に電圧が印加さ
れると、ロータリーソレノイド21の回転軸22は、矢
印A1方向に回転してハンマーヘッド24を発音体10
に衝突させ、発音体10固有の音色を発生させる。この
とき、第1リンクアーム51は矢印B1方向に回転す
る。第1リンクアーム51の矢印B1方向への回転によ
って、第2リンクアーム52は、を矢印C1方向に押し
下げられ、これにより、第3リンクアーム53は腕回転
部Dを中心として矢印D1方向に動くから、人形体30
の腕が下側に動くことになる。
【0028】ハンマーヘッド24と発音体10との衝突
直後、ロータリーソレノイド21の回転軸22を矢印A
2方向に回転させる電圧が印加される。回転軸22が矢
印A2方向に動くと、第1リンクアーム51は、矢印B
2方向に動いて第2リンクアーム52を矢印C2方向に
引き上げ、さらに、第3リンクアーム53を矢印D2方
向に動かす。これにより、人形体30の腕が上側に動く
ことになる。本第1実施形態のからくり時計は上述した
動きをするから、所定の設定時間になった場合、あたか
も人形体30自体が第2リンクアーム52を引っ張るこ
とによって、何らかの曲を演奏しているかのように見え
る。
【0029】本第1実施形態では、駆動装置21にロー
タリーソレノイドを使用したが、これに換えてモータを
使用してハンマーアーム23を駆動してもよい。何れを
用いた場合でも、回転速度を様々に変更できればハンマ
ーヘッド24の慣性モーメントが自在に変わるから、発
音体10の発生音に強弱を付けることが可能となり、発
生音の音量が、さらに自在に調節できる。
【0030】以上説明したように、本第1実施形態によ
れば、第1のアーム23aと第2のアーム23bとの連
接部がハンマーヘッド24の取付け位置方向に対して反
対方向に配置されているから、第1のアーム23aの弾
性部231aを長くすることができる。したがって、回
転軸22停止後のハンマーヘッド24の慣性モーメント
が大きくなるから、ハンマーヘッド24がより強く発音
体10に衝突する。これにより、発音体10の音質及び
音量が向上する。
【0031】また、本第1実施形態によれば、上述した
ように第1のアーム23aの弾性部231aが長くとる
ことができるから、弾性部231aの弾性が増加する。
したがって、弾性部231aがハンマーヘッド24の衝
突時の衝撃をより多く吸収できる。これにより、衝突時
のハンマーヘッド24の跳ね返りが第1のアーム23a
からの干渉が無く行われるから、ハンマーヘッド24が
発音体10の振動を妨げにくくなり、発音体10の音質
及び音量が向上する。
【0032】[第2実施形態]次に、本発明の第2実施
形態について、図5に基づいて説明する。なお、図5は
本発明の第2実施形態の発音装置の正面図である。本第
2実施形態の発音装置20は、図5に示すように、ロー
タリーソレノイド21と、一端がロータリーソレノイド
21の回転軸22に軸支されたハンマーアーム23と、
ハンマーヘッド24とで構成されている。ハンマーアー
ム23は、図5に示すように、一端から他端にかけて板
厚が減少している板上部材を使用して、一体で形成され
ている。最も板厚の薄い端部近傍にはハンマーヘッド2
4が配置され、最も板厚の厚い他端部は回転軸22に軸
支されている。ハンマーアーム23は、屈曲点S及びT
でL字状に折り曲げられ、さらにハンマーヘッド24近
傍の屈曲点Qで所定の角度θをもって折り曲げられてい
る。
【0033】屈曲点Tから回転軸22近傍迄の第2のア
ーム23bは、所定の重量を有し、第2のアーム23b
が回転軸22に関してハンマーヘッド24の反対側とな
るように配置されている。このように配置することによ
り、ハンマーヘッド24とのモーメントバランスを最適
に維持でき、しかも、屈曲点Sからハンマーヘッド24
の取り付け位置迄の第1のアーム23aを、ハンマーヘ
ッド24にかかる衝撃を吸収する弾性部231aとして
使用可能になる。なお、ハンマーヘッド24側のハンマ
ーアーム231は板厚が薄くなっているため板ばねとし
て働き、また所定の弾性を有している。本第2実施形態
のその他の部分の構成及び作用については、既に説明し
た第1実施形態と同一なので、重複する説明は行わな
い。
【0034】以上説明したように、本第2実施形態によ
れば、ハンマーアーム23が一体で形成されているの
で、発音装置20の組付けが容易にできる。本第2実施
形態の有するその他の効果は、既に説明した第1実施形
態の発音装置20とそれぞれ同一である。
【0035】
【発明の効果】本発明の発音装置によれば、ハンマーア
ームの弾性部分が長くなるから、ハンマーヘッドの慣性
モーメントが大きくなり、ハンマーヘッドが発音体とよ
り強く衝突する。また弾性部分が長くなるとハンマーア
ームの弾性が増すから、衝突後のハンマーヘッドが跳ね
返り易くなる。これにより、ハンマーヘッドと発音体と
の接触時間が短縮され、発音体の振動を妨げなくなる。
以上により、発音体の音質及び音量が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の発音装置を使用したか
らくり時計内を例示する側面図である。
【図2】(a)は本発明の第1実施形態の発音装置の正
面図であり、(b)はその発音装置の側面図である。
【図3】第1実施形態の発音装置のハンマーアームが回
転駆動された状態を説明するための図である。
【図4】図3に示すハンマアームの回転運動が停止した
後のハンマアームの動きを説明するための図である。
【図5】本発明の第2実施形態の発音装置の正面図であ
る。
【図6】従来の発音装置を使用したからくり時計内の一
部を例示する図である。
【図7】図6に示すからくり時計を矢印のZ方向から見
たときの図である。
【符号の説明】
1,100…からくり時計 10,110…発音体 20,120…発音装置 21,121…ロータリーソレノイド 22,122…回転軸 23,123…ハンマーアーム 23a…第1のアーム 231a…弾性部 23b…第2のアーム 24,124…ハンマーヘッド 30…人形体 40…フレーム 50…リンク機構 51…第1リンクアーム 52…第2リンクアーム 53…第3リンクアーム 125…バランスウエイト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G10K 1/10 G10K 1/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発音体に衝突させることにより、前記発音
    体固有の音色を発生させるハンマーヘッドと、 一側の自由端近傍に前記ハンマーヘッドが配置された弾
    性を有する第1のアームと、 一側が前記第1のアームと連接している第2のアーム
    と、 前記第2のアーム他端部が回転軸に軸支され、前記連接
    している第2のアームを回転駆動する駆動装置とを有
    し、前記第1のアームは、前記第2のアームとの連接位置近
    傍で折り曲げられ、 前記第2のアームは、前記第1のアームとの連接部が
    前記回転軸に関して前記ハンマーヘッドの取り付け位置
    は反対側に位置するように、前記第1のアームと連接
    している一側と異なる他端部が前記回転軸に軸支されて
    いる発音装置。
  2. 【請求項2】前記第2のアームは、前記ハンマーヘッド
    とのバランスを維持するバランスウエイトで構成されて
    いる請求項1記載の発音装置。
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