JP3468821B2 - 電子写真感光体用接触帯電体 - Google Patents
電子写真感光体用接触帯電体Info
- Publication number
- JP3468821B2 JP3468821B2 JP04332194A JP4332194A JP3468821B2 JP 3468821 B2 JP3468821 B2 JP 3468821B2 JP 04332194 A JP04332194 A JP 04332194A JP 4332194 A JP4332194 A JP 4332194A JP 3468821 B2 JP3468821 B2 JP 3468821B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- repeating unit
- carbon atoms
- weight
- polycarbonate copolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
Description
帯電に用いられる電子写真感光体用接触帯電体に関す
る。
素材として用いられている。しかしながら、用途分野の
拡大に伴い、用途によってはビスフェノールAなど一般
的な原料を用いたポリカーボネートでは性能が不十分と
なる場合が生じ、用途に応じた優れた性能を有するポリ
カーボネートの開発が望まれている。
スにおいては、有機感光体の電荷移動層の電荷移動物質
のバインダー樹脂としてポリカーボネートが好適に用い
られている。そして、このような有機感光体を用いる電
子写真プロセスは、カールソンプロセスによって機能
し、その一様帯電工程はコロナ放電による帯電である。
しかしながら、コロナ放電は高電圧印加を必要とし、ま
たオゾンの発生による感光体及び周辺機器の劣化、帯電
用ワイヤー電極の短寿命、使用者等の人的健康被害等の
問題点があり、様々な改良方法、対処方法が考案され実
用化されてきた。
電方式の問題点に対する抜本的対策として、コロナ放電
以外の方式による帯電方法、すなわち、感光体に帯電体
を接触させて直接帯電させる接触帯電法が検討されてき
た。
あり、それらは徐々に解決されてきたものの、未だ十分
ではない。まず最初に考案された金属芯と導電性粒子を
ゴムに分散させた導電性弾性層からなる接触帯電体を用
いる方法では、感光体と接触帯電体との接触により、感
光体と帯電体の双方若しくは一方の表面層の摩耗劣化が
あった。また、この導電性粒子及びゴムからなる導電性
弾性層は、表面に付着したトナー等の付着粒子の離型性
が悪く、良好な印刷画像が得られないという難点もあっ
た。この摩耗劣化を防止し、また付着粒子の離型性を向
上させる方法として、帯電体表面を比較的軟質な樹脂で
あるN−アルコキシメチル化ナイロンで形成された保護
層で被覆する方法が考案された(特開平1−20518
0号公報)。しかし、その効果は不十分であり、また、
保護層の耐環境性の不足(電気抵抗が使用環境の変化、
特に温度、湿度の変化に大きく影響されることなど)に
より、帯電の均一性が環境に影響されるという新たな問
題が生じた。
に広く用いられ、更に電気的な性質の耐環境性に優れた
ポリカーボネートを接触帯電体の表面保護層に用いるこ
とにより、感光体、接触帯電体の接触による摩耗、劣化
を防止し、同時に耐環境性を向上させ、温度、湿度の変
化による性能の変動を小さくした電子写真感光体用接触
帯電体を提供することを目的とする。また、本発明は、
そのポリカーボネートとして、接触帯電体の弾性層に用
いられるゴム等と比較的近い弾性率を有するものを用い
ることにより、感光体との接触時のニップにおける弾性
層に対する追従性を表面保護層に与え、ニップ生成によ
る疲労を原因とする表面保護層の劣化を防止することも
目的とする。更に、各種溶剤に対し良好な溶解性を示す
ポリカーボネートを用いることにより、表面保護層の塗
工時の作業性を向上させることも目的とするものであ
る。特に、非ハロゲン溶剤に対する溶解性は、環境問題
との関係から原料ポリカーボネートに要求される重要な
課題となっている。
に、炭素数1〜12のアルキル基若しくはフルオロアル
キル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基又は炭素数
6〜12の置換若しくは無置換のアリール基を示し、R
7及びR8は各々独立に、ハロゲン原子、炭素数1〜6の
アルキル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基又は炭
素数6〜12の置換若しくは無置換のアリール基を示
し、a及びbは各々独立に、0〜4の整数を示し、Xは
炭素数1〜6の置換若しくは無置換のアルキレン基を示
し、nは1〜6の整数を示し、pは自然数を示し、qは
0又は自然数を示し、ただし、p+qは200未満であ
る。)で表される繰り返し単位(A)、下記式(B)
O−、−SO2−、−CR11R12−(ただし、R
11及びR12は各々独立に、水素原子、ハロゲン原
子、炭素数1〜6のアルキル基若しくはフルオロアルキ
ル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基又は炭素数6
〜12の置換若しくは無置換のアリール基を示す。)、
炭素数5〜11の置換若しくは無置換のシクロアルキリ
デン基、炭素数2〜10のα,ω−アルキレン基又はフ
ルオレニリデン基を示し、R9及びR10は各々独立
に、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数
5〜12のシクロアルキル基又は炭素数6〜12の置換
若しくは無置換のアリール基を示し、c及びdは各々独
立に、0〜4の整数を示し、ただし、R11及びR12
が同時にメチル基で、かつc及びdが同時に0であるこ
とはない。]で表される繰り返し単位(C)からなり、
繰り返し単位(A)、繰り返し単位(B)及び繰り返し
単位(C)の合計重量に対し、繰り返し単位(A)を5
0〜90重量%、繰り返し単位(B)及び繰り返し単位
(C)を、両者の合計割合が10〜50重量%になる割
合で各々0を超える50重量%未満の割合で含有するポ
リカーボネート共重合体及び導電性物質からなる組成物
で形成された表面保護層を有することを特徴とする電子
写真感光体用接触帯電体を提供するものである。
感光体との接触による両者の摩耗、劣化を防止するもの
であり、また、耐環境性に優れることから安定した一様
帯電を可能にし、更にその製造における作業性に優れる
ものである。
面保護層を形成するポリカーボネート共重合体中、上記
繰り返し単位(A)の含有割合は、繰り返し単位
(A)、繰り返し単位(B)及び繰り返し単位(C)の
合計重量に対し、50〜90重量%、好ましくは50〜
80重量%である。繰り返し単位(A)の含有割合が5
0重量%未満であるとポリカーボネート共重合体の弾性
率が高すぎ、感光体ドラムに悪影響を及ぼすおそれがあ
り、90重量%を超えるとポリカーボネート共重合体の
軟化温度が低下し、表面保護層の機械的強度が不十分と
なる。
し単位(B)及び繰り返し単位(C)の含有割合は、繰
り返し単位(A)、繰り返し単位(B)及び繰り返し単
位(C)の合計重量に対し、各々0を超える50重量%
未満、好ましくは5〜35重量%であり、ただし、繰り
返し単位(B)及び繰り返し単位(C)の両者の合計割
合が10〜50重量%、好ましくは20〜50重量%に
なる割合とする。
との量比は特に限定はされないが、繰り返し単位(C)
の量比を増加すると、帯電体表面に塗布する際に用いる
溶媒への溶解性の向上と、耐熱性の向上を図ることがで
きる。
直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよい。また、
上記ポリカーボネート共重合体は、繰り返し単位
(A)、(B)及び(C)の各々を1種単独で含有して
いてもよいし、2種以上含有していてもよい。また、異
なる繰り返し単位からなるポリカーボネート共重合体の
混合物であってもよい。
本発明の目的達成に支障のない範囲で、前記以外の他の
繰り返し単位を有していてもよく、また、他のポリカー
ボネート成分や添加物を適宜添加、配合した混合物とし
てもよい。
共重合体は、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/
dlの溶液の20℃における還元粘度[ηsp/c]が
0.1〜3.0dl/g、好ましくは0.3〜2.0d
l/gのものである。還元粘度が0.2dl/g未満で
は接触帯電体の表面保護層の機械的強度が低くなること
があり、3.0dl/gを超えると、ポリカーボネート
共重合体の溶液粘度、溶融粘度が高くなり、表面保護層
形成時の作業性が著しく低下することがある。
(A)中、R1〜R6の各々の好ましい例としては、メチ
ル基、エチル基、フェニル基等が挙げられる。また、繰
り返し単位(A)中の2つのフェニレン基の構造の好ま
しい例としては、置換基R7及びR8を持たないもの、即
ち、a及びbが0であるものなどが挙げられる。また、
Xとしては、例えばエチレン基、トリメチレン基等を好
ましい例として挙げることができる。Xの数を表すnと
しては、1が好ましい。
ルシロキサン単位の重合度を表すp+qは、ポリカーボ
ネート共重合体の組成率と密接に関連するので一概に規
定することは難しいが、一般に、200未満、好ましく
は20〜50とする。p+qが200を超えるポリカー
ボネート共重合体を用いると、表面保護層の機械的強度
が低下することがある。
例えば、下記構造を有するものなどを挙げることができ
る。
々の好ましい例としては、メチル基、フェニル基等を挙
げることができる。また、R9及びR10の数を表すc及
び/又はdが0である繰り返し単位(C)、即ち、2つ
のフェニレン基の少なくとも一方が置換基をもたないも
のも好適な例として挙げることができる。R9及びR1 0
の置換位置は、各々、Yに対してメタ位であることが好
ましい。
しては、イソプロピリデン基、ヘキサフルオロイソプロ
ピリデン基、ジフェニルメチレン基、1−フェニルエチ
リデン基、シクロヘキシリデン基、単結合などを挙げる
ことができる。
は、例えば下記構造を有するものなどを挙げることがで
きる。
(D)
a、b、X、n、p及びqは上記と同じ意味を有す
る。)で表されるジヒドロキシ化合物(D)並びに下記
式
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンと称する。]
及び/又は下記一般式(F)
有する。)で表されるジヒドロキシ化合物(F)に、炭
酸エステル形成性化合物を反応させることにより、好適
に製造することができる。
してホスゲンをはじめとする各種のジハロゲン化カルボ
ニル、クロロホルメート化合物等のハロホルメート類又
は炭酸エステル化合物などを用いて、適当な酸結合剤の
存在下に重縮合反応を行うか、或いは、炭酸エステル形
成性化合物としてビスアリールカーボネート類を用いる
エステル交換反応を行うなどの方法によって行われる。
のそれぞれの具体例としては、例えば、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、t
ert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、
ネオペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、ヘ
プチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシ
ル基、ドデシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ト
リル基、キシリル基、トリメチルフェニル基、エチルフ
ェニル基、ナフチル基、メチルナフチル基、ビフェニリ
ル基等を挙げることができる。
例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、
tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル
基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル
基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリル基、キシリ
ル基、トリメチルフェニル基、エチルフェニル基、ナフ
チル基、メチルナフチル基、ビフェニリル基等を挙げる
ことができる。
基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、テト
ラメチレン基等のブチレン基、ヘプタメチレン基等のヘ
プチレン基、ヘキサメチレン基等のヘキシレン基などが
挙げられる。
化合物(D)としては、例えば、次に示すような化合物
が好適に用いられる。
独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
化合物(F)としては、例えば、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エタン、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキ
シフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)オクタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−4−メチルペンタン、4,4−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−1,1−ジフェニルメタン、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニ
ルメタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)スルホン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−
ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−2
−(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、
ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スル
ホン、1,1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)シクロヘキサン、ビス(3−メチル−4−ヒドロ
キシフェニル)メタン、1,1−ビス(2−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(2−メ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビ
ス(2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチ
ルフェニル)エタン、1,1−ビス(2−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロパ
ン、1,1−ビス(2−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシ−5−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(2
−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)イソブタン、1,1−ビス(2−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ヘプタン、
1,1−ビス(2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)−1−フェニルメタン、1,1
−ビス(2−tert−アミル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)ブタン、ビス(3−クロロ−4−ヒド
ロキシフェニル)メタン、ビス(3,5−ジブロモ−4
−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3−ク
ロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジフルオロ−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,
5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3−ブロモ−4−ヒド
ロキシ−5−クロロフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ
フェニル)ブタン、1−フェニル−1,1−ビス(3−
フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビス(3
−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エーテル、1,
1−ビス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン、4,4′−ジヒドロキシビフェニ
ル、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルビフ
ェニル、4,4′−ジヒドロキシ−2,2′−ジメチル
ビフェニル、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジシ
クロヘキシルビフェニル、3,3′−ジフルオロ−4,
4′−ジヒドロキシビフェニル、1,1−ビス(3−シ
クロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、1,1−ビス(3−フェニル−4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(3−フェニ
ル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4,4′−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、9,9−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン等が挙げられ
る。これらジヒドロキシ化合物(F)は1種単独で用い
てもよく、2種以上を併用してもよい。
かでも好ましいものとして、例えば、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−1,1−ジフェニルメタン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニ
ルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シ
クロヘキサン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、1,1−ビス(3−メチル−
4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4′−
ジヒドロキシビフェニル、2,2−ビス(3−フェニル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンが
挙げられる。
ロゲン化カルボニル、ハロホルメート類、炭酸エステル
化合物などを用い、酸結合剤の存在下に重縮合を行う反
応は、通常、溶媒中で行われる。
反応の化学量論比(当量)を考慮して適宜調整すればよ
い。また、ホスゲン等のガス状の炭酸エステル形成性化
合物を使用する場合、これを反応系に吹き込む方法が好
適に採用できる。
トリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸
塩、ピリジン等の有機塩基或いはこれらの混合物などが
用いられる。
の化学量論比(当量)を考慮して適宜定めればよい。具
体的には、使用するジヒドロキシ化合物(D)、(E)
及び(F)の合計モル数(通常1モルは2当量に相当)
に対して2当量若しくはこれより若干過剰量の酸結合剤
を用いることが好ましい。
トの製造に使用されるものなど各種の溶媒を1種単独
で、或いは混合溶媒として使用すればよい。代表的な例
としては、例えば、キシレン等の炭化水素溶媒、塩化メ
チレン、クロロベンゼンをはじめとするハロゲン化炭化
水素溶媒などが挙げられる。互に混ざり合わない2種の
溶媒を用いて界面重縮合を行ってもよい。
エチルアミンのような第三級アミン又は第四級アンモニ
ウム塩等の触媒を、また、重合度を調整するために、分
子量調節剤(末端停止剤)を添加して反応を行うことが
望ましい。また、所望に応じ、亜硫酸ナトリウム、ハイ
ドロサルファイドなどの酸化防止剤を少量添加してもよ
い。反応は、通常0〜150℃、好ましくは5〜40℃
の範囲の温度で行われる。反応圧力は、減圧、常圧、加
圧のいずれでも可能であるが、通常は、常圧若しくは反
応系の自圧程度で好適に行い得る。反応時間は反応温度
等によって左右されるが、通常0.5分間〜10時間、
好ましくは1分間〜2時間程度である。
(E)及び(F)からなる反応原料の一部と炭酸エステ
ル形成性化合物とを反応させてオリゴマーを生成せし
め、次いで残りの反応原料を添加して重縮合を完結させ
る2段階法を用いることもできる。このような2段階法
によれば、反応の制御が容易であり、精度の高い分子量
コントロールを行うことができる。
及び(F)とビスアリールカーボネートとのエステル交
換法を用いる場合の反応形式としては、溶融重縮合法、
固相重縮合法などが好適である。溶融重縮合法を行う場
合は、上記単量体を混合し、減圧下で高温において溶融
状態で反応させる。反応は、通常150〜350℃、好
ましくは200〜300℃の範囲の温度において行われ
る。固相重縮合法を行う場合は、上記単量体を混合し、
固相状態のまま、生成ポリカーボネート共重合体の融点
以下の温度に加熱して重縮合を行う。いずれの場合にお
いても、反応の最終段階で減圧度を好ましくは1mmH
g以下にして、エステル交換反応により生成した上記ビ
スアリールカーボネートから由来するフェノール類を系
外へ留去させる。反応時間は反応温度や減圧度などによ
って左右されるが、通常1〜4時間程度である。反応は
窒素やアルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で行うことが
好ましく、また、所望に応じて前記の分子量調節剤や酸
化防止剤などを添加して行ってもよい。
粘度[ηsp/c]を前記の範囲にするには、例えば前記
反応条件の選択、末端停止剤の使用量の調節、分岐剤の
使用量の調節など各種の方法によってなすことができ
る。また、場合により、得られたポリカーボネート共重
合体に適宜物理的処理(混合、分画など)及び/又は化
学的処理(ポリマー反応、架橋処理、部分分解処理な
ど)を施して所望の還元粘度のポリカーボネート共重合
体として取得することができる。
フトール、β−ナフトール、o−メチルフェノール、m
−メチルフェノール、p−メチルフェノール、p−エチ
ルフェノール、p−プロピルフェノール、p−ブチルフ
ェノール、p−(t−ブチル)フェノール、p−フェニ
ルフェノール、o−クロロフェノール、m−クロロフェ
ノール、p−クロロフェノール、o−ブロモフェノー
ル、m−ブロモフェノール、p−ブロモフェノール、o
−メトキシフェノール、m−メトキシフェノール、p−
メトキシフェノール、p−エトキシフェノール、o−ア
ミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフ
ェノール、p−シアノフェノール、p−ニトロフェノー
ル、p−(パーフルオロノニル)フェノール、p−(パ
ーフルオロヘキシルオキシ)フェノール、p−(パーフ
ルオロブチル)フェノール、4−パーフルオロデシル−
2,3,5,6−テトラフルオロフェノール、3−メチ
ル−4−(パーフルオロノニル)フェノール、p−(2
−1H,1H−パーフルオロトリデシルオキシ−1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピル)
フェノール、3,5−ビス(パーフルオロヘキシルオキ
シカルボニル)フェノール、p−1H,1H−パーフル
オロオクチルオキシフェノール、p−ヒドロキシ安息香
酸パーフルオロデシル、(p−ヒドロキシベンジル)パ
ーフルオロデカン、2H,2H,9H−パーフルオロノ
ナン等がある。
れる組成物は、上記ポリカーボネート共重合体と導電性
物質とからなる。導電性物質は表面保護層の電気抵抗を
低下させ、感光体の絶縁破壊やそれにともなう画像欠陥
を防止するために用いられる。導電性物質としては、例
えば、導電性高分子、導電性無機粒子、金属粉等を好適
に用いることができる。導電性高分子の例としては、ポ
リアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン等が挙げ
られる。導電性無機粒子の例としては、チタニア、酸化
亜鉛、酸化インジウム−酸化スズ混合物、硫化銅、カー
ボンブラック、グラファイト等の粒子が挙げられる。金
属粉の例としては、アルミニウム粉、鉄粉、銅粉等が挙
げられる。なかでも、カーボンブラックが好適に用いら
れる。
クの例としては、スーパーコンダクティブファーネスブ
ラック、コンダクティブファーネスブラック、エクスト
ラコンダクティブファーネスブラック、スーパーアブレ
イジョンファーネスブラック等が挙げられる。なお、カ
ーボンブラックとしては、平均粒径が10〜100m
μ、好ましくは20〜50mμのものが好適に用いられ
る。
導電性物質の配合量は、通常、ポリカーボネート共重合
体100重量部に対して0.1〜40重量部、好ましく
は1〜30重量部とすることが好適である。導電性物質
の量が0.1重量部未満では、表面保護層の電気抵抗の
低下が十分でないことがあり、40重量部を超えると、
表面保護層の弾性率が高くなることがある。なお、導電
性物質の量が上記範囲の中でも少ない場合、帯電工程に
おける印加電圧が低いと表面保護層の導電性が低くなる
場合もあるが、印加電圧を上げることにより、十分な導
電性を得、電気抵抗を低下させることができる。
れる上記ポリカーボネート共重合体及び上記導電性物質
からなる組成物の調製法は、特に限定されるものではな
い。例えば、ポリカーボネート共重合体粉末と導電性物
質とを混合する方法、ポリカーボネート共重合体の溶融
物と導電性物質とを配合して混練する溶融混練法、ある
いは、ポリカーボネート共重合体を溶媒に溶解させた溶
液に導電性物質を分散させた後、適宜溶媒を除去する方
法などが好適に用いられる。中でも、組成物中に導電性
物質を均一に分散させるためには、上記の、ポリカーボ
ネート共重合体の溶液に導電性物質を分散させる方法が
好適である。その際、ポリカーボネート共重合体の溶液
と導電性物質とを混合した後、更に超音波照射すること
により、導電性物質をより均一に分散させることができ
る。
知の種々の添加剤を配合することができ、例えば、補強
剤、充填剤、安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑
剤、離型剤、染料、顔料、難燃剤等を配合することがで
きる。
導電性の基層の上に、表面保護層を形成した多層構造を
有するものであり、ロール状、ブレード状、ブラシ状な
ど、いずれの形状であってもよい。
電子写真感光体用接触帯電体を示す。この電子写真感光
体用接触帯電体は、導電性の基層1上に表面保護層2を
形成した多層構成をとっている。基層1は、鉄、銅、ス
テンレスなどの金属芯3の上に、導電性物質を分散させ
て導電化処理をしたゴムや絶縁性樹脂などの導電性弾性
層4が浸漬塗布やスプレー塗布することによって形成さ
れている。導電性弾性層4中に用いられる導電性物質と
しては、例えば、導電性高分子、導電性無機粒子、金属
粉等を好適に用いることができる。導電性高分子の例と
しては、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェ
ン等が挙げられる。導電性無機粒子の例としては、チタ
ニア、酸化亜鉛、酸化インジウム−酸化スズ混合物、硫
化銅、カーボンブラック、グラファイト等の粒子が挙げ
られる。金属粉の例としては、アルミニウム粉、鉄粉、
銅粉等が挙げられる。なかでも、カーボンブラックが好
適に用いられる。本発明に好適に用いられるカーボンブ
ラックの例としては、スーパーコンダクティブファーネ
スブラック、コンダクティブファーネスブラック、エク
ストラコンダクティブファーネスブラック、スーパーア
ブレイジョンファーネスブラック等が挙げられる。な
お、カーボンブラックとしては、平均粒径が10〜10
0mμ、好ましくは20〜50mμのものが好適に用い
られる。この基層1の上には表面保護層2が形成されて
いる。
小さいことが好ましく、通常、105 〜1010Ω・cm
が好ましい。表面保護層の膜厚は、通常6〜200μ
m、特に20〜160μmが好ましい。導電性弾性層の
材質は、導電性及び弾性を有していれば特に限定はな
く、また、導電性やその他の特性を付与するために、有
機物や無機物、例えば、上記の導電性物質などが添加混
合されたものであってもよい。
ト共重合体を溶液状態にしてディップ法、キャスト法、
スプレー法等により形成したり、フィルム状にして貼付
などの方法により形成することにより行われる。
1に示されるようなロール形状のロールである場合、こ
のロールは能動回転のものであっても、受動回転のもの
であっても、停止状態のものであってもいずれでもよ
い。
途は、電子写真方式による複写機だけに限られず、電子
写真式製版システムなどの種々の電子写真応用分野に用
いることができる。
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
ニル)プロパン(ビスフェノールA)59.3g(0.
26モル)を濃度8重量%の水酸化ナトリウム水溶液5
50mlに溶解した。得られた溶液と塩化メチレン25
0mlを邪魔板付き反応器内に導入し、10℃付近に保
持して激しく攪拌しながら、ホスゲンガスを950ml
/分の割合で15分間吹込んだ。この反応液を静置した
後、有機層を分離し、重合度が2〜4で、分子末端がク
ロロホルメート基であるビスフェノールAのオリゴマー
の塩化メチレン溶液を得た。
ジヒドロキシ化合物129.6g(0.036モル)及
び塩化メチレン205mlを邪魔板付き反応器内に導入
し、10℃付近に保持して攪拌し、均一な溶液とした。
てp−tert−ブチルフェノール0.15g、後添加
モノマーとしての1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1,1−ジフェニルメタン(ビスフェノールT
P)4.22g(0.012モル)を溶解した8重量%
水酸化ナトリウム水溶液150ml、及び10%トリエ
チルアミン水溶液5mlを加え、10℃付近に保持して
激しく攪拌して重縮合反応を行った。反応終了後、有機
層に塩化メチレン1リットルを加えて希釈し、水、希塩
酸、水の順で洗浄した後、メタノール中に投入してポリ
カーボネート共重合体154.5gを得た。
共重合体の塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/d
lの溶液の20℃における還元粘度[ηsp/c]は0.
78dl/gであり、1H−NMRスペクトル分析によ
り、下記の繰り返し単位からなることが確認された。
ポリジメチルシロキサン構造を含む繰り返し単位の含有
割合は64重量%であり、ビスフェノールA構造の繰り
返し単位の含有割合は33重量%であり、ビスフェノー
ルTP構造の繰り返し単位の含有割合は3重量%であっ
た。
ブラック(商品名:デンカブラック、電気化学工業株式
会社製、平均粒径:40mμ、吸油量125ml/g、
表面積45m2/g)を溶融混練し、中心にφ10×3
30mmのステンレス軸を通してφ20×300mmに
なるように成形し、一次帯電ロールを作製した。
部及びカーボンブラック(商品名:デンカブラック、電
気化学工業株式会社製、平均粒径:40mμ、吸油量1
25ml/g、表面積45m2/g)1重量部を塩化メ
チレン200重量部に溶解し、上記の一次帯電ロールの
表面に浸漬塗工し、乾燥後膜厚を200μmとし、一次
帯電ロールの表面保護層とし、図1に示されるような帯
電ロールを作製した。
抗率、抵抗値のばらつき、環境依存性、帯電の均一性、
耐久性について下記の方法で測定し、評価した。
きは、4探針法にて帯電ロール上の20ケ所を恒温恒湿
槽中で温度、湿度を変えて(35℃/85%、25℃/
65%及び15℃/10%)測定し、その平均値、最大
値と最小値の差より求めた。評価結果を表1に示す。
を電子写真複写機に組込み、複写画像の初期10枚の画
像濃度及び画像欠陥、耐久画像欠陥(キズに起因するス
ジ)を観察することにより評価[条件(温度/湿度):
25℃/65%及び15℃10%]した。なお、画像濃
度は、マクベス濃度計で1.3のベタ原稿を複写した
際、1.2以上に再現できるものを◎、1.1以上1.
2未満を○、1.0以上1.1未満を△、1.0未満を
×とした。評価結果を表2に示す。
ニル)プロパン(ビスフェノールA)63.8g(0.
28モル)及び2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールPH)7.
6g(0.02モル)を濃度6重量%の水酸化カリウム
水溶液550mlに溶解した。得られた溶液及び塩化メ
チレン250mlを邪魔板付き反応器内に導入し、10
℃付近に保持して激しく攪拌しながら、ホスゲンガスを
950ml/分の割合で15分間吹込んだ。この反応液
を静置した後、有機層を分離し、重合度2〜4であり、
分子末端がクロロホルメート基であり、ビスフェノール
A構造とビスフェノールPH構造の組成比が約10:1
の共オリゴマーの塩化メチレン溶液を得た。
るジヒドロキシ化合物124.4g(0.04モル)及
び塩化メチレン400mlを邪魔板付き反応器内に導入
し、10℃付近に保持して攪拌し、均一な溶液とした。
てp−tert−ブチルフェノール0.15g、8重量
%水酸化カリウム水溶液250ml及び10%トリエチ
ルアミン水溶液5mlを加え、10℃付近に保持して激
しく攪拌して重縮合反応を行った。反応終了後、有機層
に塩化メチレン1リットルを加えて希釈し、水、希塩
酸、水の順で洗浄した後、メタノール中に投入してポリ
カーボネート共重合体165.5gを得た。
共重合体の塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/d
lの溶液の20℃における還元粘度[ηsp/c]は0.
69dl/gであり、1H−NMRスペクトル分析によ
り、下記の繰り返し単位からなることが確認された。
ポリジメチルシロキサン構造を含む繰り返し単位の含有
割合は61重量%であり、ビスフェノールA構造の繰り
返し単位の含有割合は33重量%であり、ビスフェノー
ルPH構造の繰り返し単位の割合は6重量%であった。
製した。次いで、上記のポリカーボネート共重合体20
重量部及び実施例1で用いたと同種のカーボンブラック
1重量部をテトラヒドロフラン200重量部に溶解し、
上記の一次帯電ロールの表面に浸漬塗工し、乾燥後膜厚
を200μmとし、一次帯電ロールの表面保護層とし、
図1に示されるような帯電ロールを作製した。
例1と同様の方法によって評価した。評価結果を表1及
び表2に示す。
体の代わりに市販のN−メトキシメチルナイロン(メト
キシメチル化率20%)を用いた以外は実施例1と同様
にして、表面保護層を有する帯電ロールを作製した。こ
のようにして得られた帯電ロールを実施例1と同様の方
法によって評価した。評価結果を表1及び表2に示す。
ールを作製した。このようにして得られた帯電ロールを
実施例1と同様の方法によって評価した。評価結果を表
1及び表2に示す。
は、機械的強度に優れ、かつ、電気的な性質の耐環境性
に優れたポリカーボネート共重合体を用いて形成された
表面保護層を有することから、感光体、接触帯電体の接
触による摩耗劣化を防止するとともに表面に付着した粒
子の離型性も良好であり、また、温度、湿度の変化によ
る電気抵抗の変動が小さく、環境変化にかかわらず均一
な帯電を行うことができる。また、ポリカーボネート共
重合体の弾性率が接触帯電体の導電性弾性層に用いられ
るゴム等と比較的近いため、感光体との接触時の導電性
弾性層のひずみに対する表面保護層の追従性が良好であ
り、ニップ生成による疲労を原因とする表面保護層の劣
化が防止される。更に、上記ポリカーボネート共重合体
は各種溶剤に対し良好な溶解性を有することから、環境
に悪影響を及ぼすハロゲン含有溶剤を用いずに表面保護
層を形成することができ、接触帯電体作製の作業性が改
善される。
図。
Claims (6)
- 【請求項1】 下記一般式(A) 【化1】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は各々
独立に、炭素数1〜12のアルキル基若しくはフルオロ
アルキル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基又は炭
素数6〜12の置換若しくは無置換のアリール基を示
し、R7及びR8は各々独立に、ハロゲン原子、炭素数
1〜6のアルキル基、炭素数5〜12のシクロアルキル
基又は炭素数6〜12の置換若しくは無置換のアリール
基を示し、a及びbは各々独立に、0〜4の整数を示
し、Xは炭素数1〜6の置換若しくは無置換のアルキレ
ン基を示し、nは1〜6の整数を示し、pは自然数を示
し、qは0又は自然数を示し、ただし、p+qは200
未満である。) で表される繰り返し単位(A)、下記式(B) 【化2】 で表される繰り返し単位(B)及び下記一般式(C) 【化3】 [式中、Yは単結合、−O−、−CO−、−S−、−S
O−、−SO2−、−CR11R12−(ただし、R
11及びR12は各々独立に、水素原子、ハロゲン原
子、炭素数1〜6のアルキル基若しくはフルオロアルキ
ル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基又は炭素数6
〜12の置換若しくは無置換のアリール基を示す。)、
炭素数5〜11の置換若しくは無置換のシクロアルキリ
デン基、炭素数2〜10のα,ω−アルキレン基又はフ
ルオレニリデン基を示し、R9及びR10は各々独立
に、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数
5〜12のシクロアルキル基又は炭素数6〜12の置換
若しくは無置換のアリール基を示し、c及びdは各々独
立に、0〜4の整数を示し、ただし、R11及びR12
が同時にメチル基で、かつc及びdが同時に0であるこ
とはない。] で表される繰り返し単位(C)からなり、繰り返し単位
(A)、繰り返し単位(B)及び繰り返し単位(C)の
合計重量に対し、繰り返し単位(A)を50〜90重量
%、繰り返し単位(B)及び繰り返し単位(C)を、両
者の合計割合が10〜50重量%になる割合で各々0を
超える50重量%未満の割合で含有するポリカーボネー
ト共重合体及び導電性物質からなる組成物で形成された
表面保護層を有することを特徴とする電子写真感光体用
接触帯電体。 - 【請求項2】 該ポリカーボネート共重合体が、R1、
R2、R3、R4、R5及びR6が各々独立に、メチル基、
エチル基又はフェニル基であり、a及びbが0であり、
Xがエチレン基又はトリメチレン基であり、nが1であ
り、p+qが20〜50であり、Yが単結合、イソプロ
ピリデン基、ヘキサフルオロイソプロピリデン基、ジフ
ェニルメチレン基、1−フェニルエチリデン基又はシク
ロヘキシリデン基であり、R9及びR10がメチル基又は
フェニル基であり、c及びdが各々独立に0又は1であ
るものである請求項1記載の電子写真感光体用接触帯電
体。 - 【請求項3】 該ポリカーボネート共重合体が、R1、
R2、R3、R4、R5及びR6がメチル基であり、a及び
bが0であり、Xがエチレン基又はトリメチレン基であ
り、nが1であり、p+qが20〜50であり、Yがイ
ソプロピリデン基又はジフェニルメチレン基であり、R
9及びR10がフェニル基であり、c及びdが各々独立に
0又は1であるものである請求項1記載の電子写真感光
体用接触帯電体。 - 【請求項4】 該ポリカーボネート共重合体が、繰り返
し単位(A)を50〜80重量%、繰り返し単位(B)
及び繰り返し単位(C)を各々5〜35重量%含有し、
但し、繰り返し単位(B)及び繰り返し単位(C)の合
計割合が20〜50重量%であるものである請求項1〜
3いずれか記載の電子写真感光体用接触帯電体。 - 【請求項5】 該表面保護層を形成する該組成物が、該
ポリカーボネート共重合体100重量部及び該導電性物
質0.1〜40重量部からなるものである請求項1〜4
いずれか記載の電子写真感光体用接触帯電体。 - 【請求項6】 該導電性物質がカーボンブラックである
請求項1〜5いずれか記載の電子写真感光体用接触帯電
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04332194A JP3468821B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | 電子写真感光体用接触帯電体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04332194A JP3468821B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | 電子写真感光体用接触帯電体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07230201A JPH07230201A (ja) | 1995-08-29 |
JP3468821B2 true JP3468821B2 (ja) | 2003-11-17 |
Family
ID=12660555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04332194A Expired - Lifetime JP3468821B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | 電子写真感光体用接触帯電体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3468821B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4630243B2 (ja) * | 2006-07-14 | 2011-02-09 | 出光興産株式会社 | ポリカーボネート−シロキサン共重合樹脂とその製造法および電子写真感光体ならびにコーティング材 |
-
1994
- 1994-02-18 JP JP04332194A patent/JP3468821B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07230201A (ja) | 1995-08-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI549986B (zh) | A high-flow polycarbonate copolymer, a method for producing a high molecular weight aromatic polycarbonate resin, and an aromatic polycarbonate compound | |
US11107607B2 (en) | Foamed polycarbonate separators and cables thereof | |
JP3195848B2 (ja) | ポリカーボネート共重合体の製造方法 | |
CN110062792B (zh) | 耐热性和流动性优异的聚碳酸酯树脂组合物及包含其的成型品 | |
US3220973A (en) | Cross-linked polycarbonate resinous compositions | |
EP3018165A1 (en) | Polyorganosiloxane compound, method for preparing same, and copolycarbonate resin comprising same | |
WO2011062220A1 (ja) | 高分子量化された芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法 | |
JPWO2012073970A1 (ja) | ポリカーボネート樹脂塗布液及びその用途 | |
JP2012051983A (ja) | 電子写真感光体バインダー用ポリカーボネート共重合体 | |
JP3468821B2 (ja) | 電子写真感光体用接触帯電体 | |
JP3329223B2 (ja) | 接触現像方式用現像ロール | |
JP3263486B2 (ja) | ポリカーボネート共重合体及びその製造方法 | |
JP2011012211A (ja) | ポリカーボネート樹脂 | |
JP3324383B2 (ja) | 現像ロール | |
JP3143238B2 (ja) | 電子写真感光体用接触帯電体 | |
JPH07224219A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP3261232B2 (ja) | 導電弾性樹脂組成物 | |
JP2002241483A (ja) | 末端シリル変性ポリカーボネートおよびその製造法 | |
JP2005221975A (ja) | 現像ロール | |
JP5749484B2 (ja) | 電子写真感光体バインダー用ポリカーボネートおよびそれを用いた電子写真感光体 | |
JPH06118771A (ja) | 電子写真感光体用接触帯電体 | |
JPH0841308A (ja) | 硬化性導電性組成物 | |
JP3490500B2 (ja) | 硬化性導電性組成物 | |
KR102551834B1 (ko) | 내스크래치성 및 내충격성이 우수하게 균형 잡힌 공중합체 및 그 제조방법, 및 이를 포함하는 성형품 | |
JP2005126640A (ja) | ポリカーボネート樹脂 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070905 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080905 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090905 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090905 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130905 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |