JP3467758B2 - 蛋白製剤溶解用薬液移注具 - Google Patents

蛋白製剤溶解用薬液移注具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉末薬剤の収容された
バイアルに溶解液を注入したり、薬液をバイアルから採
取したりするのに使用される薬液移注具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より病院などの医療機関において
は、バイアル等の薬剤容器に入った乾燥薬剤を蒸留水や
生食、ブドウ糖液などの溶解液(他の薬液を含む)に溶
解して点滴注射などに用いている。このような溶解操作
を行うために、従来、針付のシリンジや両頭針という両
端に中空の穿刺針を有する器具等が使用されている。す
なわち、針付シリンジを使用する場合には、先ず、一定
量の溶解液をシリンジに採取し、その針をバイアルの口
部ゴム栓に刺入してバイアル内に溶解液を注入する。そ
して、バイアルを震盪して薬剤を溶解し、再び針をゴム
栓に刺入して薬液の一定量をシリンジに採取して直接、
あるいはこれをブドウ糖液や生食などの入った輸液瓶に
移して輸液セットなどを用いて静脈内に投与している。
また、両頭針を使用する場合には、両頭針の両端の穿刺
針をそれぞれ薬剤の入ったバイアルのゴム栓および溶解
液容器のゴム栓に刺入して両者を連通させ、溶解液をバ
イアル内に移送して薬剤を溶解し、バイアルから溶解液
容器および両頭針を取り外して、上記と同様にバイアル
からシリンジに一定量の薬液を採取して直接、あるいは
バイアル内の薬液を溶解液容器内に移送し、溶解液容器
からバイアルおよび両頭針を取り外して、溶解液容器に
接続した輸液セットなどを介して、静脈内に投与してい
る。
【0003】これらの従来技術は、針付シリンジを使用
して薬剤の溶解操作を行う場合には、操作が繁雑である
だけでなく、液の注入・採取に際してバイアル内の圧力
の変動により液がゴム栓の刺入部からリークすることが
あるので問題であり、また、両頭針を使用する場合に
は、連通操作後バイアルから直接薬液の採取を行う必要
のある薬剤に適用する場合には、使用する器具をそれぞ
れ用意する必要があり不経済である。そこで、このよう
な問題を解消するために、溶解操作に際して薬液のリー
クが無く、薬液の注入および採取のいずれの操作も行う
ことのできる薬液移注具が提案されている(特公平5−
24791号公報)。
【0004】上記特公平5−24791号公報の薬液移
注具は針付シリンジであり、連通操作後バイアルから直
接薬液の採取を行う必要のある蛋白製剤やビタミン剤な
ど小さなバイアルに収容された薬剤の溶解に便利であ
る。しかしながら、針付シリンジは、薬剤がアルブミン
やグロブリンなどの蛋白製剤であり、かつバイアル内が
陰圧に維持されている場合には、溶解液を注入した時や
溶解液注入後にバイアルを震盪した時に泡が生じ、その
ため、薬液を採取する時に、薬液とともに泡を吸入して
しまうことがあり正確な液量が測れないという欠点があ
り、また、バイアル内に薬液の泡が残るため不経済であ
り、特に高価な薬剤の場合に問題であった。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みてなされたもので、蛋白製剤の溶解操作に際し
て、リークを生ずることがなく、溶解操作中にバイアル
内に生じた泡を消すことのできる薬液移注具を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、合成樹脂により形成された針部と針基
部からなる中空針の長手方向に、針基部の内腔と連通し
かつ針部の刃先に開口する薬液通路と、針部に近接して
針基部の側壁に設けられた通気口に開口しかつ針部の刃
先に開口する気体通路が形成されてなり、前記通気口の
内部に除菌フィルターが設けられるとともに、該通気口
が閉鎖部材により開放自在に密封されたことを特徴とす
蛋白製剤溶解用薬液移注具を採用している。この場
合、薬液移注具に採用される閉鎖部材はキャップであっ
てもフィルムであってもよい。また、通気口の除菌フィ
ルターに隣接して内側に、通気口方向への流体の移動を
阻止する逆止弁を設けてもよい。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、薬液移注具をシリンジに
取り付け、その針部をバイアルのゴム栓に刺通してバイ
アル内に溶解液を注入し、蛋白製剤を溶解した後、通気
口から閉鎖部材を外すと、外気が通気口から気体通路を
通ってバイアル内に流入するので、バイアル内が陰圧か
ら常圧になる。この時、バイアル内に生じていた薬液の
泡は内圧の上昇によって潰されて消える。また、薬液の
吸入に際しては、同様に通気口から外気が流入してバイ
アル内が常に常圧に維持されるので、ゴム栓の刺入部か
ら薬液のリークが生じることがない。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1〜図4はそれぞれ本発明の薬液移注具
の平面図、側面図、底面図および正面図であり、図5は
図1に示す薬液移注具のX−X線断面図である。図1〜
5に示すように、本発明の薬液移注具は、針部1と針基
部2からなる中空針であって、その長手方向に薬液通路
3と気体通路4が形成されている。そして気体通路4は
針基部2の側壁に針部1に近接して設けられた通気口5
に開口しており、通気口5は閉鎖部材としてのキャップ
8により開放自在に密封され、その内部に除菌フィルタ
ー6が設けられている。
【0009】薬液移注具は全体が合成樹脂の例えばポリ
プロピレンやポリエチレン、ABS樹脂、ポリカーボネ
ート、ポリスチレンなどで形成された中空針であり、針
部1と針基部2からなり、その長手方向に、針基部2の
内腔10と連通しかつ針部1の刃先に開口する薬液通路
3と、針部1に近接して針基部2の側壁に設けられた通
気口5に開口しかつ針部1の刃先に開口する気体通路4
が形成されている。そして、通気口5は閉鎖部材で密封
されており、通気口5の内部には外気が導入された時に
バイアル(図示していない)内に細菌が進入することが
ないように除菌フィルター6が設けられている。閉鎖部
材は通気口5から開放自在であり、バイアル内の薬剤を
溶解液で溶解した時に発生する泡はこれを開放すること
により消すことができる。このような開放自在な閉鎖部
材としては図1に示すようなキャップ8の他に、容易に
剥離可能に接着されたフィルム(図示していない)も採
用でき、要は必要な時に容易に通気口5を開放できるも
のであればどの様な閉鎖部材でも採用可能である。尚、
キャップ8には図1に示すようにタブ81を設けて通気
口5から容易に取り外せるようにしてもよく、また、可
撓性の連結枝82を設けて薬液移注具と結合し、取り外
したキャップ8が紛失しないようにしてもよい。
【0010】通気口5には除菌フィルター8に隣接して
これより内側に、通気口5方向への流体の移動を阻止す
る逆止弁7を設けてもよい。特に粘度の高い薬液の場合
など、空気通路4に進入してきた薬液が除菌フィルター
8に付着して空気の透過が悪くなることがあるが、逆止
弁7により除菌フィルター8への薬液の付着を防止する
ことができる。尚、9は針部1と針基部2の境界に設け
た鍔であり、これにより針部1のゴム栓(図示していな
い)への刺入深さが規制される。
【0011】
【発明の効果】以上説明してきたことから明らかなよう
に、本発明の薬液移注具を採用することにより、蛋白製
剤の溶解操作に際してリークを生ずることがないので、
安全に薬液の移注を行うことができる。また、溶解操作
中にバイアル内に生じた泡を容易に消すことができるの
で、薬液を正確に採取することができ、かつ残液による
高価な薬液のロスを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬液移注具の平面図である。
【図2】本発明の薬液移注具の側面図である。
【図3】本発明の薬液移注具の底面図である。
【図4】本発明の薬液移注具の正面図である。
【図5】図1に示す薬液移注具のX−X線断面図であ
る。
【符号の説明】
1 針部 2 針基部 3 薬液通路 4 気体通路 5 通気口 6 除菌フィルター 7 逆止弁 8 キャップ(閉鎖部材)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂により形成された針部と針基部
    からなる中空針の長手方向に、針基部の内腔と連通しか
    つ針部の刃先に開口する薬液通路と、針部に近接して針
    基部の側壁に設けられた通気口に開口しかつ針部の刃先
    に開口する気体通路が形成されてなり、前記通気口の内
    部に除菌フィルターが設けられるとともに、該通気口が
    閉鎖部材により開放自在に密封されたことを特徴とする
    蛋白製剤溶解用薬液移注具
  2. 【請求項2】 閉鎖部材がキャップである請求項1に記
    載の薬液移注具。
  3. 【請求項3】 閉鎖部材がフィルムである請求項1に記
    載の薬液移注具。
  4. 【請求項4】 通気口の除菌フィルターに隣接して内側
    に通気口方向への流体の移動を阻止する逆止弁が設けら
    れた請求項1〜3のいずれかに記載の薬液移注具
JP27764693A 1993-10-08 1993-10-08 蛋白製剤溶解用薬液移注具 Expired - Fee Related JP3467758B2 (ja)

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