JP2732610B2 - 医療用液体収納容器 - Google Patents

医療用液体収納容器

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JP2732610B2 JP63252726A JP25272688A JP2732610B2 JP 2732610 B2 JP2732610 B2 JP 2732610B2 JP 63252726 A JP63252726 A JP 63252726A JP 25272688 A JP25272688 A JP 25272688A JP 2732610 B2 JP2732610 B2 JP 2732610B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は可撓性の合成樹脂からなる液体収納容器に関
し、特に、輸液や透析溶液等の医療用液体を収納するた
めの容器に係る。
〔従来の技術〕
非経腸的に投与される輸液製剤または透析溶液等を収
容するための容器として、ガラス瓶の代りに、可撓性の
合成樹脂をバッグ等の形状に加工したものが従来用いら
れている。このようなバッグ等の容器は製造コストが低
廉であるため、ディスポーザブル製品とする上でガラス
瓶よりも遥かに有利である。また、バッグが可撓性であ
ることから、注出口等においてもガラス瓶の容器とは異
なった構成が採用されている。
第3図は、腹膜透析液の容器に従来使用されている可
撓性合成樹脂製のバッグを示している。第4図は、第3
図のIV-IV線に沿う断面図である。これらの図におい
て、10はバッグ本体である。バッグ本体10は、二枚の軟
質塩化ビニル樹脂シート(軟質PVCシート)11,11′を重
ね、その縁部12をヒートシールで接合し製造されてい
る。こうしてバッグ本体内に形成された収容空間13に
は、透析溶液が収容されている。バッグ本体10の下縁部
には、PVCででできた注出口のための管状体14が取付け
られている。該管状体14はPVCシート11,11′の間に挿入
され、且つ該シートに融着固定されている。管状体14の
端部のうち、バッグ本体10の外側に位置する一端は開口
しており、該開口端には導管16が接続されている。一
方、収容空間13内に位置する管状体14の他端は封止され
ている。また、管状体14の収容空間13の内部に挿入され
た部分の根元部分には、括れ部15が形成されている。更
に、バッグ本体10の下縁部には、薬液混注口のための筒
状体17が設けられている。該筒状体17もPVCでできてお
り、PVCシート11,11′の間に挿入され且つ融着固定され
ている。筒状体17は両端とも開口しており、収納空間13
の外に位置する開口端はゴム栓18で密封されている。
上記従来のバッグに収容された透析液を使用し、腹膜
透析を行なう場合には次のように行なう。
まず、シリンジの針をゴム栓18に刺し通し、例えばビ
タミン剤等の必要な薬液を透析液中に混入する。また、
管状体14をバッグ本体10の上から撮み、第5図に示すよ
うに括れ部15から上の部分14′を折り取る。これによっ
て、収容空間13と導管16とが管状体14を介して連通し、
内部に満たされた透析液は注出可能となる。この状態の
バッグを高い位置に吊り、導管16の先端に設けたカテー
テルを患者の腹腔内に留置する。これにより、バッグ本
体10内の透析液は重力で患者の腹腔内に注入される。透
析液を患者の腹腔内に所定時間滞留させることにより、
腹膜を介して透析が行なわれる。次いで、バッグ本体10
を患者よりも低い位置に下し、使用済みの透析液をバッ
グ10に排出する。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の医療用バッグには次のような問題がある。
第一は、第5図に示したように、管状体14の破断片1
4′がバッグ本体10内に残留するため、これが屡々管状
体14に形成された注出口を塞ぐことである。このため、
透析液の注出が妨げられることになる。
第二の問題は、バッグ本体10内に排出貯溜された使用
済みの透析液を廃棄するときに生じる。即ち、廃液はバ
ッグ本体10を破ってトイレに捨てるため、破断片14′も
一緒に捨てられてトイレが詰まることがある。
上記二つの問題のうち、第二の問題は腹膜透析液のバ
ッグに特有の問題であるが、第一の問題は通常の輸液バ
ッグにおいても生じる。
本発明における課題は、医療用容器における上記二つ
の問題を解決することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、本発明では注出口用の
管状体を折り取った後、その破断片を薬液混注用の筒状
体(第3図における筒状体17)内に保持させることとし
た。
即ち、本発明による医療用液体収納容器は、液体収納
空間を有する可撓性合成樹脂製の容器本体と、該容器本
体の可撓性容器壁を貫通して装着された筒状体であっ
て、一端が前記容器本体内に開口すると共に、他端は容
器本体外に開口し且つ密栓を施された薬液混注用の筒状
体と、前記容器本体の可撓性容器壁を貫通して装着され
た管状体であって、前記容器本体内に延出した部分はそ
の先端が封止され且つ該封止端部を折り取って開口させ
るための括れ部が設けられると共に、容器本体外に位置
する端部は開口されている液体注出口用の管状体とを具
備し、前記筒状体の容器本体内に開口した部分は、前記
括れ部から折り取った前記管状体の封止端部を収容し且
つ保持し得る寸法としたことを特徴とするものである。
〔作用〕
本発明においては、従来問題になっていた注出口用管
状体の折り部を薬液混注用の筒上体内に保持するため、
前記折り取り片が注出口を塞ぐことはない。
また、腹膜透析液のバッグにおいて、バッグを破って
使用済みの回収液を廃棄する場合にも、折り取り片が一
緒に廃棄される自体を防止できる。
〔実施例〕
第1図は、本発明を腹膜透析用のバッグに適用した一
実施例を示す図である。同図において、第3図と同じ部
分には同一の参照番号を付してある。即ち、10は軟質PV
Cシートからなるバッグ本体で、第3図の従来例と同
様、二枚の軟質PVCシートをヒートシールにより接合し
て形成されている。バッグ本体10の収納空間13には、透
析溶液が収容される。バッグ本体10の下縁部に挿入さ
れ、融着固定された注出口のための管状体14も第3図の
従来例と同様である。即ち、バッグ本体10の外側に位置
するは開口端には導管16が接続され、収容空間13の内側
の延出部先端は封止されている。また、括れ部15が形成
されている。更に、第3図の従来例と同様、薬液混注口
のための筒状体17が下縁部に挿入され、且つ融着固定さ
れている。この場合、収納空間13の外に位置する開口端
は、隔膜部材19を介してゴム栓18で密封されている。隔
膜部材19はPVCの成形体からなり、ゴム栓18が透析液と
直接接触するのを防止する。なお、隔膜部材19およびゴ
ム栓18は、筒状体17を通して透析液を収納空間13に充填
した後に装着する。
上記実施例において最も重要な点は、管状体14の括れ
部15から封止端側の外径aと、筒状体17の内径bとの関
係である。即ち、これらはa≦bを満足するように定め
られている。
上記実施例の腹膜透析液バッグの使用に際しては、第
3図の従来例の場合と同様、管状体14の括れ部15から封
止側端部を折り取る。これにより、第2図(A)に示し
たように管状体14をバッグ内部でも開口させ、透析液の
注出口を形成する。更に、第2図(B)に示したよう
に、折り取り片14′を筒状体17の内部に収容する。この
収容操作は、折り取り片14′をバッグの上から片手で撮
み、他方の手で撮んだ筒状体17内に挿入することにより
行なう。このような操作は、バッグ10が可撓性であるこ
とによって可能となる。また、上記折り取り片14′の収
納は、既述のようにその外径aが筒状体17の内径b以下
であることによって可能となる。
以上のように、折り取り片14′が筒状体17の内部に収
容され、且つ保持されているため、もはや該折り取り片
14′が注出口を塞ぐような事態は完全に防止される。
また、バッグ内に回収された使用済みの透析液をトイ
レ等に廃棄する際にも、折り取り片14′は筒状体17の内
部に保持されるから、一緒に廃棄されてしまう自体を防
止できる。なお、バッグ本体10は可撓性で且つ偏平であ
るため、容器壁が筒状体17の開口部を部分的に塞ぐ状態
となりる。従って、折り取り片14′が筒状体17内に遊嵌
された状態であっても、折り取り片14′が筒上体17から
容易に逸脱することはない。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明による医療用液体収納容
器は、内部に挿通された管状体の封止部を折り取って注
出口を形成したとき、折り取り片が注出口を閉塞して内
容液の注出が阻害される自体を防止できる。また、容器
内に回収された使用済みの液を、容器を破ってトイレ等
に廃棄するに際にも、前記の折り取り片が同時に廃棄さ
れてトイレ等を詰まらせる自体を防止できる等、顕著な
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例になる腹膜透析液バッグを示
す図、第2図はその使用形態を示す図、第3図は従来の
腹膜透析液バッグを示す図、第4図は第3図のIV-IV線
に沿う断面図、第5図は従来の腹膜透析液バッグの問題
点を示す図である。 10……バッグ本体、11,11′……軟質PVDシート、12……
縁部、13……収納空間、14……管状体、14′……折り取
り片、15……括れ部、16……導管、17……筒状体、18…
…ゴム栓、19……隔膜部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体収納空間を有する可撓性合成樹脂製の
    容器本体と、該容器本体の可撓性容器壁を貫通して装着
    された筒状体であって、一端が前記容器本体内に開口す
    ると共に、他端は容器本体外に開口し且つ密栓を施され
    た薬液混注用の筒状体と、前記容器本体の可撓性容器壁
    を貫通して装着された管状体であって、前記容器本体内
    に延出した部分はその先端が封止され且つ該封止端部を
    折り取って開口させるための括れ部が設けられると共
    に、容器本体外に位置する端部は開口されている液体注
    出口用の管状体とを具備し、前記筒状体の容器本体内に
    開口した部分は、前記括れ部から折り取った前記管状体
    の封止端部を収容し且つ保持し得る寸法としたことを特
    徴とする医療用液体収納容器。
  2. 【請求項2】前記容器本体が偏平である請求項1に記載
    の医療用液体収納容器。
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