JP3467470B2 - ディスク収納ケース - Google Patents

ディスク収納ケース

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JP3467470B2
JP3467470B2 JP2000332687A JP2000332687A JP3467470B2 JP 3467470 B2 JP3467470 B2 JP 3467470B2 JP 2000332687 A JP2000332687 A JP 2000332687A JP 2000332687 A JP2000332687 A JP 2000332687A JP 3467470 B2 JP3467470 B2 JP 3467470B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中央部にスピンド
ル嵌合用の孔を有する種類の記憶媒体ディスクを保護す
るためのディスク収納ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】記憶媒体ディスクのうち、光学的に記録
する型のものは表面の傷あるいは変形により、そのデー
タを正確に読み書きできなくなる事態が生じるので、輸
送や販売、保管や貸与等の際には保護のため収納物に入
った状態で行われる。従来の収納物は簡易ものは柔らか
な材質の袋に入れてボール紙や冊子と組合わされ、又堅
牢なものはさまざまな専用のハードケースが既に提供さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の収納物で袋
状のものは、曲げや衝撃等の外力に対する保護性に弱
く、又袋の材質によってはディスクに密着状態になり、
総じてディスクの出し入れがし難く、結果的にディスク
表面を手で汚すことが多くなる問題点を有している。
又、ハードケースのものは片手で開けることが困難で、
ケースが左右に開く開閉蓋を有し、かつディスクの保持
がディスク孔の周囲に対しての摩擦に依存する形態の構
造を採っているため、取り外す際の操作性がスムーズで
なく、更にディスクに好ましくない曲げの力を加えてい
る。
【0004】又、夏季の自動車内等の温度変化や摩耗、
その他の経時的変化により、蓋のフック部分やディスク
の支持部の保持力が劣化したものもよく見かけ、これら
のものでは取り扱い時に不用意に蓋が開いたり、更にデ
ィスクが脱落するなどの問題点を有している。
【0005】上記点より本発明は、外力からの保護性に
強いと共にディスクの出し入れの操作性が良好で保持力
の劣化も防止され、確実にディスクを保持することが可
能なディスク収納ケースを提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明ディスク収納ケースは、中央部に孔を有するディ
スクを保持収納するケースであり、このケースは一側に
ディスク挿入用開口部を有する薄い箱形に形成されると
共に、ケースに収容されるディスクの孔に対向するケー
スの一方の壁面をベース壁面とし、このベース壁面にケ
ース内に挿入されたディスクの孔に嵌脱自在に嵌合する
ディスク保持体が設けられ、ケースの他方の壁面にディ
スク保持体が貫通できる貫通孔が設けられ、前記ディス
ク保持体をベース壁面側から押圧することによりディス
ク保持体はディスクの孔に嵌合し、ディスクがケース内
に固定され、ディスク保持体を貫通孔側から押圧するこ
とによりディスク保持体はディスクの孔より脱却し、デ
ィスクがケース内に挿脱可能となっていことを特徴とす
るものである。
【0007】又、請求項1のディスク収納ケースに於い
て、ディスク保持体はディスクの孔に嵌合する外形形状
を有する嵌合突部と、この嵌合突部の周囲に設けた複数
のアームから成り、アームは一端が嵌合突部と一体に連
結され、他端がベース壁面と一体に連結されると共に、
ディスク保持体の周囲に沿ってアームとベース壁面との
連結部を除いて切溝が形成され、アームは嵌合突部の進
退により揺動すると共に、アームは揺動行程の中間での
停止を阻止されたヒンジ構造を有していることを特徴と
するものである。又、請求項2のディスク収納ケースに
於いて、アームと嵌合突部との連結部分、及びアームと
ベース壁面との連結部分は肉薄の屈曲部が形成された弾
性を有するヒンジ構造となっていることが好ましい。
又、請求項1、2又は3のディスク収納ケースに於い
て、ディスク挿入用開口部に開閉蓋が設けられているこ
とが好適である。
【0008】上記構成を有する本発明は、ディスクは薄
い箱形のケース内に収納されるため外力からの保護性に
強く、又ディスク出し入れは箱形のケースの一側に設け
たディスク挿入用開口部への抜き差しのみの簡単な操作
でよく、従来のようなケース自体を左右に開閉すること
がないので操作性は良好である。そして、ディスクの保
持はケースのベース壁面に設けたディスク保持体がこの
壁面側から押圧され、ケース内のディスクの孔に嵌合す
ることにより不動に固定されるものであるから、従来の
ようなディスクの孔の周囲に対しての摩擦に依存するこ
とはないので、確実にディスクを保持できる。
【0009】又、ベース壁面と対向側の壁面にディスク
保持体が貫通できる貫通孔が設けられているため、ディ
スクの孔から突き出た分のディスク保持体を回避すると
共に、ディスク保持体を貫通孔側から押圧することによ
りディスク保持体はディスクの孔より脱却し、ディスク
がケース内に挿脱可能となる。このように、ディスク保
持体のディスクの孔への嵌脱はディスク保持体を指頭で
押圧するだけの操作であるから、簡単スピーデイに行う
ことができる。
【0010】又、ディスク保持体は嵌合突部と、嵌合突
部の周囲に取り付けられた嵌合取り付けられたの進退に
より揺動する複数のアームから成り、このアームは揺動
行程の中間での停止を阻止された弾性を有するヒンジ構
造を有しているため、嵌合突部は確実な嵌脱が可能とな
る。そして、ヒンジ構造は弾性を有するアームと嵌合突
部との連結部分、及びアームとベース壁面との連結部分
が肉薄の屈曲部とした構造を付加することでケースと一
体に製作が可能になり、スペースのコンパクト化を図
り、かつ安価に製作できる。又、ディスク挿入用開口部
に開閉蓋を設けることで塵埃、その他の異物侵入を防止
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づき説明する。全図を通して同一符号は同一又は
相当する部分を示すものである。図1は本発明ディスク
収納ケースのディスク挿入時の一実施の形態を示す斜視
図であり、図中1は中央部にスピンドル嵌合用の円形の
孔2を有する種類の記憶媒体ディスク(円形及びその変
形、或いは方形等の異形態を含む)であるカード型のC
D3を収納するケースであり、このケース1は薄い方形
の箱形で短辺側の一方の側部にディスク面に対して平行
方向に挿入するためのスリット状のディスク挿入用開口
部4が設けられている。
【0012】図2はケース1の一部を切り欠いた図であ
り、CD3をケース1内に挿入するとケース1内の側部
や内壁に設けた位置決め用凸部5により所定の位置に定
まる。この位置でのCD3の孔2と対向したケース1の
ベース壁面6(図面では下側)の真下に上下動するディ
スク保持体7が設けられている。又、ケース1の他方の
壁面8(図面では上側)にケース1内に収納されたCD
3の孔2と対向した位置に円形の貫通孔9が穿設されて
いる。
【0013】図3はディスク保持体7の斜視図であり、
このディスク保持体7はベース壁面6と一体に形成さ
れ、CDの孔2に嵌合する円形の外形形状を有する略短
柱形の嵌合突部10と、嵌合突部10の周囲に放射状に
設けた3本のアーム11から構成され、アーム11の一
端は嵌合突部10と一体に連結されると共に、アーム1
1の他端はケース1のベース壁面6と一体に連結されて
いる。そして、ベース壁面6の嵌合突部10とアーム1
1から成るディスク保持体7の周囲はアーム11とベー
ス壁面6との連結部を除いて切溝12が形成され、ベー
ス壁面6の内側又は外側にディスク保持体7は出没可能
となっている。
【0014】ディスク保持体7はケース1内でCDの孔
2の位置を上下するが、その行程の中間に停止せず、ク
リック感を持つように又それ以外の動きと行程の長さを
制限するように対向或いは放射状に配置された嵌合突部
10側のヒンジ構造と、ベース壁面6側のヒンジ構造を
もち、曲げ弾性を持つように設定された形状と自身が弾
性を有する材質による複数のアーム11を介してベース
壁面6に保持されている。
【0015】ここで示されるヒンジ構造とは、ホリプロ
ピレン等のポリオレフィン系樹脂による構造体の一部を
直線状にごく薄くして屈曲性を持たせることにより得ら
れるもので、図面では嵌合突部10側のヒンジ構造はア
ーム11の下面(外側)にアーム11の長手方向と直交
する方向に直線状に溝が設けられて肉薄に形成された屈
曲部13が形成され、ベース壁面6側のヒンジ構造はア
ーム11の上面(内側)にアーム11の長手方向と直交
する方向に直線状に溝が設けられて肉薄に形成された屈
曲部14が形成されている。
【0016】又、ディスク保持体7の嵌合突部10は嵌
合突部10の下面から指頭で押圧することにより持ち上
がり、CDの孔2に嵌合し、かつCD3の反対面まで貫
通する外形と高さがあることが望ましく、その位置はC
Dの孔2の真下である。又嵌合を脱却する時は貫通孔9
から指頭で下方へ押圧することにより行う。尚、ケース
1の材質もポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を
使用することで、表面硬度はCD3のベース材であるポ
リカーボネートより低いためCD3の出し入れの際に起
こり得るCD表面との接触に対しては容易には傷をつけ
にくいという特性を持っている。
【0017】図4はディスク保持体7の上下動に於いて
の行程で中間に止めず、更にクリック感を持たせるため
の構造のジオメトリーと動作の説明図であり、ディスク
保持体7の嵌合突部10は周りを対向或いは放射状に配
置されたアーム11により上下する際の行程は直線であ
るのに対し、支持するアーム11はそれぞれが有する屈
曲部13、14間のアーム長を半径とする円運動をする
ので、上下限界の中間部分ではスパンの差15が生じ
る。
【0018】そして、アーム11は弾性体であるのでそ
の分が撓み16となり反発力を生じ、これの行程方向の
分力が上下の中間点にある力方向の転移点Pを境に上乃
至下方向の力となって嵌合突部10を上方乃至下方限界
まで押しやる。これが結果的に押圧操作の際の好ましい
クリック感となると共に、CD3の保持の一助ともな
る。
【0019】図5はCD3をケース1内に挿入し、ディ
スク保持体7の嵌合突部10を下方より押し上げ、CD
3を保持した状態を示す断面図であり、図6はディスク
保持体7の嵌合突部10を上方より圧し下げ、CD3の
取り出し過程乃至CD3の挿入過程を示す断面図であ
る。
【0020】図7はCD保持収納時と非収納時のディス
ク保持体7の作用を比較した説明図であり、図中の中心
線より左側がCD保持収納時の状態を示し、中心線より
右側が非収納時の状態を示している。これはケース1と
CD3間のがたつきと塵埃等の侵入を抑制するための設
定を説明するものであり、中心線より右側で表した非使
用時におけるディスク保持体7の嵌合突部10の設定高
さは、中心線より左側で表したCD3が保持されている
時との比較での段差17の分だけ高く設定されている。
【0021】そして、CD3が保持された場合、ディス
ク保持体7は前記クリック感発生機構によりCD3を段
差17の分だけ持ち上げようとする。ケース1の壁面8
の内側で貫通孔9の外周付近には貫通孔9を囲む円周状
に一定の高さのリブ18が設けられて、CD3はこのリ
ブ18に押し付けられる格好となる。この結果、ケース
1とCD3間のがたつきと塵埃等の侵入をそれぞれ抑制
することになる。
【0022】図8はケース1のディスク挿入用開口部4
に塵埃等の異物侵入を防ぐための開閉蓋19を設けた場
合の斜視図であり、開閉蓋19はケース1と同質材で連
結部分を肉薄として屈曲可能に形成し、開閉蓋19に設
けた舌片20をケース1側に設けた袋状の挿入部21に
挿脱可能に挿し込み使用する。
【0023】図9は円盤形の記憶媒体ディスクを保持収
納する本発明収納ケースの一実施の形態を示す斜視図で
ある。図10はディスク保持体7をベース壁面6の一部
と一体化し可動部分を別ピースとした場合を示す内面図
であり、こうすることによりケース1の素材の選択が可
能となる。例えば、ABS樹脂等を用いればケース1の
表面に印刷、塗装が可能となり、又インモールド成形を
して様々なパターンの転写も可能となる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、ディスクは箱形のケー
ス内に収納されるため外力からの保護性に強く、又ディ
スクの出し入れの操作は片手での簡単な操作でケース内
のディスクの保持と解除が可能で、かつディスクの取り
出しに際しても曲げの力を加えることがない。又、構造
上ディスクの保持に孔周辺部との摩擦のみに依存するこ
となく確実に保持するので、温度変化、その他の経時的
変化に対しても容易に保持力の劣化を来すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ディスク収納ケースの一実施の形態を示
す斜視図である。
【図2】本発明ディスク収納ケースの一部を切り欠いた
斜視図である。
【図3】本発明ディスク収納ケースの部分斜視図であ
る。
【図4】本発明ディスク収納ケースのディスク保持体の
上下動を示す説明図である。
【図5】本発明ディスク収納ケースにディスクを保持し
た状態を示す断面図である。
【図6】本発明ディスク収納ケースにディスクが挿脱可
能な状態を示す断面図である。
【図7】本発明ディスク収納ケースのディスク保持収納
時と非収納時のディスク保持体の作用を示す説明図であ
る。
【図8】本発明ディスク収納ケースのディスク挿入用開
口部に蓋を設けた斜視図である。
【図9】本発明ディスク収納ケースの他の形態を示す斜
視図である。
【図10】本発明ディスク収納ケースの他の形態を示す
内面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 CDの孔 3 CD 4 ディスク挿入用開口部 6 ベース壁面 7 ディスク保持体 8 壁面 9 貫通孔 10 嵌合突部 11 アーム 12 切溝 13、14 屈曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−180486(JP,A) 特開 平9−77169(JP,A) 特開2002−19872(JP,A) 特開2001−213493(JP,A) 特開2001−294289(JP,A) 実開 平6−61782(JP,U) 実開 昭61−137587(JP,U) 特表2001−526155(JP,A) 特表2003−500308(JP,A) 登録実用新案3029531(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 85/57 G11B 23/03 601

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に孔を有するディスクを保持収納
    するケースであり、このケースは一側にディスク挿入用
    開口部を有する薄い箱形に形成されると共に、ケースに
    収容されるディスクの孔に対向するケースの一方の壁面
    をベース壁面とし、このベース壁面にケース内に挿入さ
    れたディスクの孔に嵌脱自在に嵌合するディスク保持体
    が設けられ、ケースの他方の壁面にディスク保持体が貫
    通できる貫通孔が設けられ、前記ディスク保持体をベー
    ス壁面側から押圧することによりディスク保持体はディ
    スクの孔に嵌合し、ディスクがケース内に固定され、デ
    ィスク保持体を貫通孔側から押圧することによりディス
    ク保持体はディスクの孔より脱却し、ディスクがケース
    内に挿脱可能となっていことを特徴とするディスク収納
    ケース。
  2. 【請求項2】 ディスク保持体はディスクの孔に嵌合す
    る外形形状を有する嵌合突部と、この嵌合突部の周囲に
    設けた複数のアームから成り、アームは一端が嵌合突部
    と一体に連結され、他端がベース壁面と一体に連結され
    ると共に、ディスク保持体の周囲に沿ってアームとベー
    ス壁面との連結部を除いて切溝が形成され、アームは嵌
    合突部の進退により揺動すると共に、アームは揺動行程
    の中間での停止を阻止されたヒンジ構造を有しているこ
    とを特徴とする請求項1記載のディスク収納ケース。
  3. 【請求項3】 アームと嵌合突部との連結部分、及びア
    ームとベース壁面との連結部分は肉薄の屈曲部が形成さ
    れた弾性を有するヒンジ構造となっていることを特徴と
    する請求項2記載のディスク収納ケース。
  4. 【請求項4】 ディスク挿入用開口部に開閉蓋が設けら
    れていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のデ
    ィスク収納ケース。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3029531U (ja) 1996-03-27 1996-10-01 士評 林 コンパクトディスク保存箱

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3029531U (ja) 1996-03-27 1996-10-01 士評 林 コンパクトディスク保存箱

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