JP3466467B2 - 回動角検出装置 - Google Patents

回動角検出装置

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JP3466467B2
JP3466467B2 JP08943798A JP8943798A JP3466467B2 JP 3466467 B2 JP3466467 B2 JP 3466467B2 JP 08943798 A JP08943798 A JP 08943798A JP 8943798 A JP8943798 A JP 8943798A JP 3466467 B2 JP3466467 B2 JP 3466467B2
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久明 佐藤
正明 青木
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株式会社日立ユニシアオートモティブ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回動軸の回動角を
検出するのに好適に用いられる回動角検出装置に関し、
特に、例えば車両に設けたアクセルペダル等の操作量を
ロータ等の回動角として検出し、その操作力にヒステリ
シスを与える構成とした回動角検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、回動軸の回動角を検出する回動
角検出装置としては、アクセルペダルの操作量を検出す
るアクセル操作量検出装置等が知られている(例えば特
開平9−272360号公報等)。
【0003】この種の従来技術によるアクセル操作量検
出装置は、車両側に取付けられるケーシングと、該ケー
シングに回動可能に設けられ、ワイヤ等を介してアクセ
ルペダルに連結された回動軸と、該回動軸をアクセルペ
ダルの戻し方向に付勢するリターンスプリングと、回動
軸の回動角をアクセル操作量として検出するセンサ部
と、アクセルペダル用のヒステリシス発生機構等とから
構成されている。
【0004】ここで、リターンスプリングは、筒状のば
ね保持部材等を介して回動軸の外周側に配設されてい
る。また、センサ部は例えばポテンショメータ等からな
り、ケーシング側にセンサボディと共に設けられた抵抗
体と、回動軸側にブラシホルダ等の取付部材を用いて設
けられ、該抵抗体に摺接した状態で回動する摺動ブラシ
等とから構成されている。
【0005】さらに、ヒステリシス発生機構は、ケーシ
ング側と回動軸側とにそれぞれ設けられた摺動プレート
と、これらの摺動プレートを押圧して摺接させる押圧ば
ね等とからなり、回動軸が回動するときには、各摺動プ
レートが互いに摺動することによって回動軸に摩擦抵抗
力を与えるものである。
【0006】そして、運転者がアクセルペダルを操作し
たときには、回動軸がリターンスプリングに抗してアク
セル操作量に応じた回動角だけ回動する。これにより、
センサ部は回動軸の回動角を抵抗体の抵抗値変化として
検出する。また、ヒステリシス発生機構は、アクセルペ
ダルの操作力に対してヒステリシスを発生させ、その操
作感覚を安定させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、アクセル操作量検出装置にセンサ部とヒス
テリシス発生機構とを設ける構成としているため、例え
ばセンサボディ、抵抗体、摺動ブラシ、ブラシホルダ等
を有するセンサ部と、2個の摺動プレート、押圧ばね等
を有するヒステリシス発生機構とによってアクセル操作
量検出装置の部品点数が増加し、装置全体の構造が複雑
化するばかりでなく、その組立作業に手間がかかるとい
う問題がある。
【0008】また、ヒステリシス発生機構は、ケーシン
グと回動軸との間に設けられているため、例えばケーシ
ングの寸法誤差等により回動軸がケーシングに対して僅
かでも傾いている場合には、各摺動プレートが片当たり
等を生じ易くなる。このため、従来技術では、摺動プレ
ートの偏摩耗によって耐久性が低下したり、アクセルペ
ダルに対するヒステリシスが不安定となったりする虞れ
が生じる。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
なされたもので、本発明は、装置全体の部品点数を確実
に削減でき、構造の簡略化、組立作業の効率化を図るこ
とができると共に、ヒステリシスを長期間に亘り安定し
て発生できるようにした回動角検出装置を提供すること
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明は、ロータ収容室が開口して形成
されたロータ側ボディと、前記ロータ収容室を閉塞する
状態で該ロータ側ボディの開口側に固定して設けられた
センサ側ボディと、該センサ側ボディと前記ロータ側ボ
ディとの間を予め定められた軸線に沿って延びる回動軸
と、前記ロータ収容室内に位置して該回動軸の外周側に
設けられ、該回動軸の軸線を中心として回動するロータ
と、該ロータと一体的に回動するように該ロータに対
る相対回転が規制された状態で前記回動軸の軸方向に
しては可動に設けられたリングプレートと、該リングプ
レートの径方向内側に位置して前記センサ側ボディとロ
ータとの間に設けられ、前記センサ側ボディに対してロ
ータが相対的に回動するときの回動角を検出するセンサ
部と、前記ロータ側ボディとロータとの間に設けられ、
前記ロータとリングプレートとをセンサ側ボディに向け
て付勢するスプリングと、前記センサ部の径方向外側に
位置して前記センサ側ボディとリングプレートとの間に
設けられ、該スプリングの付勢力により前記センサ側ボ
ディとリングプレートとの間に抵抗力を与えるヒステリ
シス発生部とからなる構成を採用している。
【0011】このように構成することにより、ロータが
回動軸を中心として回動するときには、その回動角をセ
ンサ部によって検出でき、このときスプリングの付勢力
によりセンサ側ボディとリングプレートの間に摩擦抵抗
力を発生させ、この抵抗力によりロータを回動させる外
力等に対してヒステリシスを与えることができる。ま
た、例えば回動軸がロータと共にセンサ側ボディに対し
て僅かに傾いている場合には、リングプレートが回動軸
の軸方向に対して傾くように変位でき、その摺動面全体
がセンサ側ボディと摺接した状態を保持することができ
る。
【0012】また、請求項2の発明では、前記ロータの
外周側には雄嵌合部を設け、前記リングプレートの内周
側には該雄嵌合部と嵌合する雌嵌合部を設けている。
【0013】これにより、ロータの外周側には、雄嵌合
部と雌嵌合部とを介してリングプレートを配設でき、こ
の状態でロータに対するリングプレートの回転を規制で
きると共に、嵌合部間のすきまによりリングプレートを
回動軸の軸方向に対して変位させることができる。
【0014】さらに、請求項3の発明では、前記ロータ
は、前記ロータ収容室内に位置して外周側に前記スプリ
ングが配設される胴部と、該胴部から径方向に突出し、
前記スプリングにより前記センサ側ボディに向けて付勢
される鍔部と、該鍔部を挟んで前記胴部と軸方向の反対
側に設けられ、前記リングプレートが取付けられるプレ
ート取付部とから構成している。
【0015】これにより、スプリングをロータの胴部に
配設でき、リングプレートをプレート取付部に取付ける
ことができる。そして、スプリングの付勢力によりロー
タの鍔部を介してリングプレートをセンサ側ボディに摺
接させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
回動角検出装置を、図1ないし図7を参照しつつ自動車
等のアクセル操作量検出装置を例に挙げて詳細に説明す
る。
【0017】1は自動車等の車両に設けられたアクセル
装置で、該アクセル装置1は、車体2に取付けられた取
付ブラケット3と、長さ方向の中間部が連結ピン4を用
いて該取付ブラケット3に回動可能に取付けられ、上端
側が後述のローラ14を介して回動レバー13に係合し
たペダルステー5と、該ペダルステー5の下端側に固着
されたアクセルペダル6と、取付ブラケット3にボルト
7等を介して固定された後述のアクセル操作量検出装置
8等とから構成されている。
【0018】そして、車両の運転者がアクセルペダル6
を図1中の矢示A方向へと踏込み操作したときには、回
動レバー13がペダルステー5の上端側によって矢示B
方向に回動され、回動軸12の回動角がアクセル操作量
検出装置8によりアクセルペダル6の操作量(アクセル
操作量)として検出される。
【0019】8は本実施の形態による回動角検出装置と
してのアクセル操作量検出装置で、該アクセル操作量検
出装置8は、図2および図6に示す如く、後述のロータ
側ボディ9、センサ側ボディ11、回動軸12、ロータ
15、リングプレート16、センサ部17、リターンス
プリング20、ヒステリシス発生部21等によって構成
されている。
【0020】9は例えば樹脂材料等により有底の円筒状
に形成されたロータ側ボディで、該ロータ側ボディ9
は、筒部9Aと底部9B等とからなり、その内部にはロ
ータ収容室10が開口して形成されている。また、ロー
タ側ボディ9の底部9Bには、回動軸12を支持する筒
状の支持部9Cと、外周側にリターンスプリング20が
配設されたスプリング保持筒9Dとが形成されている。
【0021】11はロータ側ボディ9の筒部9Aに固定
して設けられた樹脂製のセンサ側ボディで、該センサ側
ボディ11は、図2および図3に示す如く、筒部9Aの
開口側を閉塞する略円板状の蓋部11Aと、該蓋部11
Aの中央に有底筒状をなして設けられた回動軸12用の
支持部11Bと、センサ部17を径方向外側から取囲ん
で蓋部11Aの外周側からロータ収容室10内に突出
し、ロータ側ボディ9の筒部9A内に嵌合された環状の
摺動突起11Cと、後述のコネクタ19等とから構成さ
れている。また、蓋部11Aは、例えばかしめ、溶着、
接着等の固着手段により摺動突起11Cの外周側が全周
に亘って前記筒部9Aの開口側に固着されている。
【0022】12はロータ収容室10内を軸方向に延び
る金属製の回動軸で、該回動軸12は、図2に示す如
く、軸方向の一側がロータ側ボディ9の支持部9Cによ
り回動可能に支持され、他端側がセンサ側ボディ11の
支持部11Bによって回動可能に支持されている。そし
て、回動軸12は軸線O−Oを中心としてロータ15と
一体に回動するものである。また、回動軸12は一端側
がロータ側ボディ9の外部に突出し、この突出端側には
回動レバー13がローラ14と共に廻止め状態で固定さ
れている。
【0023】15はロータ収容室10内に回動可能に収
容された樹脂製のロータで、該ロータ15は、図2およ
び図5に示す如く、回動軸12の外周側に固着された円
柱状の胴部15Aと、該胴部15Aの他端側外周から径
方向に突出した環状の鍔部15Bと、該鍔部15Bを挟
んで胴部15Aと軸方向の反対側に設けられ、センサ側
ボディ11の蓋部11Aと対面して配置されたプレート
取付部15C等とを一体形成することによって構成され
ている。
【0024】ここで、胴部15Aの外周側には、ロータ
収容室10内に位置してリターンスプリング20が装着
されている。また、プレート取付部15Cは短尺な円柱
状に形成され、その外周側には軸方向に延びる雄嵌合部
としての雄スプライン溝15Dが形成されている。
【0025】16はロータ15のプレート取付部15C
に取付けられたリングプレートで、該リングプレート1
6は、図5に示す如く、例えば鉄材、ステンレス材等の
金属材料により環状板として形成され、その軸方向他側
面はセンサ側ボディ11の摺動突起11Cに対する摺動
面16Aとなっている。また、リングプレート16の内
周側には雌嵌合部としての雌スプライン溝16Bが形成
されている。
【0026】ここで、リングプレート16は、雌スプラ
イン溝16Bがロータ15の雄スプライン溝15Dに噛
合し、この状態でプレート取付部15Cの外周側に取付
けられている。そして、雌スプライン溝16Bと雄スプ
ライン溝15Dとの間には周方向および径方向に対して
一定の隙間が形成され、この隙間はロータ15とリング
プレート16との間に周方向および径方向の遊びを与え
ている。
【0027】この結果、リングプレート16は、その軸
線が回動軸12の軸線O−Oに対して傾くように自由度
をもって変位可能となり、かつロータ15に対する相対
回転が規制されている。また、リングプレート16は、
軸方向の一側面がロータ15の鍔部15Bに当接し、こ
の状態で摺動面16Aがリターンスプリング20の付勢
力によりセンサ側ボディ11の摺動突起11Cの先端側
に全周に亘って摺接している。
【0028】17はロータ15とセンサ側ボディ11と
の間に設けられたポテンショメータ等からなるセンサ部
で、該センサ部17は、図3ないし図5に示す如く、セ
ンサ側ボディ11の蓋部11Aに基板17Aを介して設
けられ、ロータ15の回動方向に延びる抵抗体17B
と、ロータ15のプレート取付部15Cの端面側に固着
された導電性の摺動ブラシ17C等とからなり、抵抗体
17Bはボンディングワイヤ18等を介してコネクタ1
9の端子19Aに接続されている。
【0029】そして、ロータ15が回動するときには、
その回動角に応じた位置で摺動ブラシ17Cが抵抗体1
7Bに対して摺動し、センサ部17は、コネクタ19側
での抵抗体17Bの抵抗値変化をロータ15の回動角と
して検出する。
【0030】20はコイルスプリング等により構成され
たリターンスプリングで、該リターンスプリング20
は、図2に示す如く、ロータ側ボディ9の底部9Bとロ
ータ15の鍔部15Bとの間に配設され、該鍔部15B
を介してリングプレート16をセンサ側ボディ11に向
けて軸方向に付勢すると共に、ロータ15を回動方向に
対して図1中の矢示B方向と反対向きに付勢している。
【0031】21はロータ側ボディ9とリングプレート
16との間に設けられたヒステリシス発生部で、該ヒス
テリシス発生部21は、図3に示す如く、センサ側ボデ
ィ11の摺動突起11Cと、リングプレート16の摺動
面16Aとから構成されている。そして、ヒステリシス
発生部21は、リターンスプリング20の付勢力により
ロータ15の回動方向に摩擦抵抗力を与え、アクセルペ
ダル6の操作力に対してヒステリシスを発生させるもの
である。
【0032】本実施の形態によるアクセル装置1は上述
の如き構成を有するもので、次にその作動について説明
する。
【0033】まず、図1において運転者がアクセルペダ
ル6を踏込み操作したときには、ペダルステー5が連結
ピン4を中心として矢示A方向に回動されると、回動レ
バー13がリターンスプリング20に抗して矢示B方向
に回動する。これにより、図2ではアクセル操作量検出
装置8の回動軸12がロータ15と共に回動し、その回
動角はセンサ部17によりアクセル操作量として検出さ
れる。
【0034】また、運転者がアクセルペダル6の操作を
解除したときには、回動レバー13がリターンスプリン
グ20の付勢力によって矢示B方向と逆向きに回動さ
れ、ペダルステー5はアクセルペダル6と共に矢示A方
向と逆向きに回動する。
【0035】さらに、アクセル操作量検出装置8のロー
タ15が回動するときには、リングプレート16が相対
回転を規制された状態でロータ15と共に回転し、その
摺動面16Aはリターンスプリング20の付勢力によっ
てセンサ側ボディ11の摺動突起11Cと摺動する。こ
の結果、リングプレート16とセンサ側ボディ11との
間には回転方向に作用する摩擦抵抗力が生じ、この摩擦
抵抗力は回動軸12等を介してアクセルペダル6の操作
力にヒステリシスを発生させる。
【0036】ここで、例えばロータ側ボディ9、センサ
側ボディ11の寸法誤差等により、回動軸12が傾くよ
うに位置ずれしている場合には、図7に示す如く、リン
グプレート16が回動軸12の軸線O−O(ロータ1
5)に対して傾くように自由度をもって変位し、その一
部がロータ15の鍔部15Bから隙間Sをもって離間し
た状態となる。これにより、リングプレート16は回動
軸12の傾きを補償し、摺動面16Aがセンサ側ボディ
11の摺動突起11Cと全周に亘って摺接した状態を常
に保持すると共に、その接触状態は摺動面16A全体に
対してほぼ均一化される。
【0037】一方、仮りにセンサ部17の抵抗体17B
と摺動ブラシ17Cとが摩耗後退した場合には、センサ
側ボディ11の摺動突起11C等もほぼ同様に摩耗した
状態となり、ロータ15はリターンスプリング20の付
勢力によりセンサ側ボディ11に向けて僅かに変位す
る。これにより、センサ部17の抵抗体17Bと摺動ブ
ラシ17Cとは摩耗後退した寸法分だけ相対的に接近
し、これらの接触状態(圧力)はリターンスプリング2
0によってほぼ一定に保持される。
【0038】かくして、本実施の形態では、アクセル操
作量検出装置8を、ロータ側ボディ9、センサ側ボディ
11、回動軸12、ロータ15、リングプレート16、
センサ部17、リターンスプリング20、ヒステリシス
発生部21等によって構成したから、センサ部17とヒ
ステリシス発生部21とをセンサ側ボディ11とロータ
15との間に配設でき、従来技術のセンサ部、ヒステリ
シス発生機構等に関連した部品の一部をセンサ側ボディ
11とロータ15とによって共用化できると共に、ヒス
テリシス発生機構の押圧ばね等もリターンスプリング2
0によって兼用することができる。
【0039】これにより、装置全体の部品点数を確実に
削減でき、その構造を簡略化できると共に、アクセル装
置1、アクセル操作量検出装置8の組立作業を効率よく
行うことができる。
【0040】また、ロータ15のプレート取付部15C
の外周側に雄スプライン溝15Dと雌スプライン溝16
Bとを介してリングプレート16を設け、該リングプレ
ート16の摺動面16Aをリターンスプリング20の付
勢力によりセンサ側ボディ11の摺動突起11Cに摺接
させるようにしたから、リングプレート16を回動軸1
2の軸線O−Oに対して傾くように自由に変位させるこ
とができ、かつロータ15に対してリングプレート16
が任意に回転するのを規制することができる。
【0041】これにより、回動軸12がセンサ側ボディ
11等に対して傾くように僅かに位置ずれしている場合
でも、リングプレート16をリターンスプリング20の
付勢力によりロータ15に対して傾くように変位させる
ことができ、これによって回動軸12の傾きを補償でき
ると共に、この状態でリングプレート16をロータ15
と一体的に回動させることができる。
【0042】この結果、リングプレート16の摺動面1
6Aがセンサ側ボディ11の摺動突起11Cと全周に亘
って摺接した状態を常に保持でき、その接触状態(圧
力)を摺動面16A全体に対してほぼ均一化することが
できる。そして、センサ側ボディ11とリングプレート
16との片当たり、偏摩耗等を確実に防止でき、これら
の間に発生する摩擦抵抗力を安定させることができる。
【0043】従って、ヒステリシス発生部21によりア
クセルペダル6の操作力に安定したヒステリシスを長期
間に亘って与えることができ、アクセル操作量検出装置
8の耐久性、信頼性を向上させることができる。
【0044】また、ロータ側ボディ9のスプリング保持
筒9Dの外周側と、ロータ15の胴部15Aの外周側と
にリターンスプリング20を配設したから、リターンス
プリング20の撓み、位置ずれ等を確実に防止でき、従
来技術のばね保持部材等を省略することができる。
【0045】さらに、センサ側ボディ11の蓋部11A
とロータ15のプレート取付部15Cとの間には、摺動
突起11Cに径方向外側から取囲まれた位置にセンサ部
17を配設したから、センサ部17とヒステリシス発生
部21とを径方向で対向した軸方向のほぼ等しい位置に
配設でき、アクセル操作量検出装置8の軸方向寸法を確
実に小型化することができる。
【0046】また、リターンスプリング20の付勢力を
センサ部17にも作用させるようにしたから、仮りにセ
ンサ部17の抵抗体17Bと摺動ブラシ17Cとが摩耗
後退した場合でも、これらをセンサ側ボディ11の摺動
突起11C等の摩耗を利用して相対接近させることがで
きる。これにより、抵抗体17Bと摺動ブラシ17Cと
の接触圧をリターンスプリング20によってほぼ一定の
大きさに保持でき、センサ部17の検出動作を長期間に
亘って安定させることができる。
【0047】一方、センサ側ボディ11に環状の摺動突
起11Cを設けたから、アクセル操作量検出装置8を組
立てるときには、摺動突起11Cをロータ側ボディ9の
筒部9A内に嵌合させることにより、センサ側ボディ1
1をロータ側ボディ9に対して正確に位置決めでき、こ
れらの組立時にセンサ部17の抵抗体17Bと摺動ブラ
シ17Cとが径方向に位置ずれするのを確実に防止する
ことができる。
【0048】なお、前記実施の形態では、ロータ15の
外周側に雄嵌合部として雄スプライン溝15Dを設け、
リングプレート16の内周側に雌嵌合部として雌スプラ
イン溝16Bを設ける構成としたが、本発明はこれに限
らず、雄嵌合部、雌嵌合部として例えばキー溝、印籠嵌
合等を用いる構成としてもよく、さらにはロータ15の
外周側形状とリングプレート16の内周側形状とをD型
等の非円形状に形成する構成としてもよい。
【0049】また、アクセル操作量検出装置8にポテン
ショメータ等からなる接触型のセンサ部17を設ける構
成としたが、本発明はこれに限らず、例えば磁気抵抗素
子、ホール素子等を用いた電磁式ピックアップまたはフ
ォトカプラ等を用いた光学式ピックアップ等によって非
接触型のセンサ部を構成し、これをアクセル操作量検出
装置8に設ける構成としてもよい。
【0050】さらに、前記実施の形態では、回動軸12
を回動レバー13等を用いてアクセルペダル6のペダル
ステー5に連結する構成としたが、本発明はこれに限ら
ず、回動レバー13に代えて例えばワイヤドラム等を回
動軸12に設け、このワイヤドラムとペダルステー5と
の間をワイヤ等によって連結し、回動軸12をワイヤに
よりアクセルペダル6の操作量に応じて回動させる構成
としてもよい。
【0051】さらにまた、前記実施の形態では、回動角
検出装置をアクセル操作量検出装置8として用いる場合
を例に挙げて述べたが、本発明はこれに限らず、任意の
回転体の回動角を検出する回動角検出装置に適用しても
よい。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、回動角検出装置をロータ側ボディ、センサ側ボデ
ィ、回動軸、ロータ、リングプレート、センサ部、スプ
リングおよびヒステリシス発生部によって構成したか
ら、装置全体の部品点数を従来技術に比較して確実に削
減でき、その構造を簡略化できると共に、組立作業を効
率よく行うことができる。また、回動軸がセンサ側ボデ
ィ等に対して傾くように位置ずれしている場合でも、リ
ングプレートをロータに対して傾くように変位させるこ
とができ、これによって回動軸の傾きを補償することが
できる。この結果、リングプレートの摺動面全体がセン
側ボディと摺接した状態を常に保持でき、その接触状
態を摺動面全体に対してほぼ均一化できると共に、リン
グプレートとセンサ側ボディとの片当たり、偏摩耗等を
確実に防止でき、これらの間に発生する摩擦抵抗力を安
定させることができる。従って、回動軸を回動させる外
力等に対して安定したヒステリシスを長期間に亘って与
えることができ、耐久性、信頼性を向上させることがで
きる。また、ロータとセンサ側ボディとの間には、セン
サ部とヒステリシス発生部とを径方向で対向して軸方向
のほぼ等しい位置に配設でき、装置全体の軸方向寸法を
小型化することができる。
【0053】また、請求項2の発明によれば、ロータの
外周側には雄嵌合部を設け、リングプレートの内周側に
は雌嵌合部を設ける構成としたから、リングプレートを
ロータに対して傾くように変位させることができ、かつ
ロータに対してリングプレートが任意に回転するのを確
実に規制することができる。これにより、リングプレー
トの摺動面全体をセンサ側ボディに対して常に均一な状
態で摺接でき、ロータが回動したときには、これらの間
に安定した摩擦抵抗力を発生させることができる。
【0054】さらに、請求項3の発明によれば、ロータ
を胴部、鍔部およびプレート取付部によって構成したか
ら、スプリングの付勢力によりロータの鍔部を介してリ
ングプレートをセンサ側ボディへと確実に摺接させるこ
とができ、回動軸を回動させる外力等に対して安定した
ヒステリシスを発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるアクセル操作量検出
装置を適用したアクセル装置を示す外観図である。
【図2】本発明の実施の形態によるアクセル操作量検出
装置を示す縦断面図である。
【図3】アクセル操作量検出装置のセンサ部、ヒステリ
シス発生部等を示す図2中の要部拡大図である。
【図4】センサ側ボディに設けた摺動突起、抵抗体等を
拡大して示す正面図である。
【図5】ロータとリングプレートとを拡大して示す分解
斜視図である。
【図6】アクセル操作量検出装置を拡大して示す分解斜
視図である。
【図7】回動軸がセンサ側ボディ等に対して僅かに傾い
ている状態を示す図3と同様の位置からみた要部拡大図
である。
【符号の説明】
8 アクセル操作量検出装置(回動角検出装置) 9 ロータ側ボディ 10 ロータ収容室 11 センサ側ボディ 12 回動軸 15 ロータ 15A 胴部 15B 鍔部 15C プレート取付部 15D 雄スプライン溝(雄嵌合部) 16 リングプレート 16B 雌スプライン溝(雌嵌合部) 17 センサ部 20 リターンスプリング(スプリング) 21 ヒステリシス発生部 O−O 軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−299874(JP,A) 特開 平7−305721(JP,A) 実開 昭63−195654(JP,U) 特表 平4−504238(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 7/30 - 7/30 G01D 5/16 G05G 1/00 - 25/04 F02D 9/00 - 11/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータ収容室が開口して形成されたロー
    タ側ボディと、 前記ロータ収容室を閉塞する状態で該ロータ側ボディの
    開口側に固定して設けられたセンサ側ボディと、 該センサ側ボディと前記ロータ側ボディとの間を予め定
    められた軸線に沿って延びる回動軸と、 前記ロータ収容室内に位置して該回動軸の外周側に設け
    られ、該回動軸の軸線を中心として回動するロータと、該ロータと一体的に回動するように 該ロータに対する相
    回転が規制された状態で前記回動軸の軸方向に対して
    可動に設けられたリングプレートと、該リングプレートの径方向内側に位置して 前記センサ側
    ボディとロータとの間に設けられ、前記センサ側ボディ
    に対してロータが相対的に回動するときの回動角を検出
    するセンサ部と、 前記ロータ側ボディとロータとの間に設けられ、前記ロ
    ータとリングプレートとをセンサ側ボディに向けて付勢
    するスプリングと、前記センサ部の径方向外側に位置して 前記センサ側ボデ
    ィとリングプレートとの間に設けられ、該スプリングの
    付勢力により前記センサ側ボディとリングプレートとの
    間に抵抗力を与えるヒステリシス発生部とから構成して
    なる回動角検出装置。
  2. 【請求項2】 前記ロータの外周側には雄嵌合部を設
    け、前記リングプレートの内周側には該雄嵌合部と嵌合
    する雌嵌合部を設けてなる請求項1に記載の回動角検出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ロータは、前記ロータ収容室内に位
    置して外周側に前記スプリングが配設される胴部と、該
    胴部から径方向に突出し、前記スプリングにより前記セ
    ンサ側ボディに向けて付勢される鍔部と、該鍔部を挟ん
    で前記胴部と軸方向の反対側に設けられ、前記リングプ
    レートが取付けられるプレート取付部とから構成してな
    る請求項1または2に記載の回動角検出装置。
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