JP3466408B2 - 車載用アンテナ - Google Patents

車載用アンテナ

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JP3466408B2 JP02964797A JP2964797A JP3466408B2 JP 3466408 B2 JP3466408 B2 JP 3466408B2 JP 02964797 A JP02964797 A JP 02964797A JP 2964797 A JP2964797 A JP 2964797A JP 3466408 B2 JP3466408 B2 JP 3466408B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AM/FM等の複
数の帯域信号に対してアンテナとして作動させ、しかも
物理的長さを短くした車載用アンテナに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車載用のAM/FMアンテナとしての従
来の一般的なアンテナにあっては、テレスコープ状の多
段ロッドアンテナが突出および引き込み自在に構成され
ている。そして、この突出長さは約1mであり、突出状
態でFM帯信号の波長の約1/4となってFM帯信号が
共振できるように設定されている。
【0003】かかる従来の構造にあっては、突出させま
たは引き込むための構造が複雑なものであった。また、
車体ボディーから1mものアンテナが突出することは外
観上で望ましいものでない。
【0004】そこで特許出願人は、より短い突出長さで
車載用アンテナとして作用させる技術を、既に特願平8
−114296号として提案している。既提案技術は、
ヘリカルコイルアンテナを用いて物理的長さを約15c
mとしてFM帯信号の波長の1/4よりも短いものと
し、しかもアンテナ実効長を約1mとしてFM帯信号が
共振し得るようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の既提案技術にあ
っては、物理的長さが短い分だけ、突出および引き込む
ための構造が簡単であり、また車体ボディーから突出す
る長さも短く外観的にも改善がなされている。しかも、
FM帯信号に対するアンテナ特性は、突出長さを約1m
とする従来の車載用アンテナとなんら遜色がない。
【0006】しかしながら、AM帯信号に対してはアン
テナ特性の劣化が認められる。ここで、従来の約1mの
突出長さのアンテナにあっても、AM帯信号は共振する
ことなく、アンテナの出力インピーダンスは容量性とな
っている。また、アンテナ基端に接続されるケーブル等
による外部負荷も容量性であり、アンテナで受信された
信号電圧が、アンテナの出力インピーダンスとケーブル
等の外部負荷インピーダンスとで分圧されてアンテナ出
力となる。図10を参照して、より具体的に説明するな
らば、例えば従来の約1mの突出長さのアンテナにおい
て、アンテナの出力インピーダンスの容量が10pFで
ケーブル等の外部負荷インピーダンス容量が100pF
であるとすれば、これを交流抵抗値R,Rに換算す
ると、Rは約16kΩであり、Rは1.6kΩであ
り、アンテナ出力は信号電圧VAの約1/10となって
しまう。これを改善するためには、ケーブル等の容量を
なるべく小さなものとして外部負荷インピーダンスの交
流抵抗値Rがより大きなものとなるようにすれば良
い。しかるに、実際上にあっては、ケーブル等における
改善には限界がある。
【0007】そこで、既提案技術のごとく、物理的長さ
をより短いものとするならば、アンテナの出力インピー
ダンスはより大きな容量性となり、交流抵抗値Rは例
えば50kΩを超えるものとなる。また、アンテナの突
出長さが短い分だけ信号電圧が低下する。もって、AM
帯信号のアンテナ出力は、従来のものと比較して大きく
減衰し大幅に小さなものとならざるを得ない。
【0008】本発明は、上記既提案技術の事情に鑑みて
なされたもので、外部負荷インピーダンスを改善するこ
とで、アンテナ出力の減衰を抑制し、アンテナ特性の改
善を行なった物理的長さの短い車載用アンテナを提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の車載用アンテナは、電気的遅延構造によ
り線条遅延アンテナ部を、送受信すべき複数の帯域信号
のうち、波長の長い帯域信号に対して共振せず、波長の
短い帯域信号に対してその短い波長の1/4より短い物
理的長さでしかも共振するように形成し、この線条遅延
アンテナ部の基端に信号経路部材を設け、前記信号経路
部材により、前記線条遅延アンテナ部を、車体ボディー
および前記車体ボディーと同電位の導電部材から、前記
線条遅延アンテナ部と前記信号経路部材の物理的長さの
和の距離の1/3の50mmほど離して配設して、前記
線条遅延アンテナ部と前記車体ボディーおよび前記導電
部材の間に生ずる浮遊容量を小さくするように構成され
ている。
【0010】また、電気的遅延構造により線条遅延アン
テナ部を、送受信すべき複数の帯域信号のうち、波長の
長い帯域信号に対して共振せず、波長の短い帯域信号に
対してその短い波長の1/4より短い物理的長さである
とともにすくなくともその基端部が基端で狭いテーパー
状でしかも共振するように形成し、この線条遅延アンテ
ナ部の前記基端に信号経路部材を設け、前記テーパー状
で前記線条遅延アンテナ部と車体ボディーおよび前記車
体ボディーと同電位の導電部材の間に生ずる浮遊容量を
小さくするように構成することもできる。
【0011】そして、前記電気的遅延構造がヘリカルコ
イル状であることを特徴として構成しても良い。
【0012】そしてまた、前記電気的遅延構造が、一平
面上に設けたジグザグ状または九十九折り状であること
を特徴として構成しても良い。
【0013】そしてまた、前記電気的遅延構造が、柱状
またはすくなくとも基端が狭い錐状の面上に設けたジグ
ザグ状または九十九折り状であることを特徴として構成
しても良い。
【0014】そしてまた、前記信号経路部材を前記線条
遅延アンテナ部の基端より伸設した直線状線条部で構成
しても良い。
【0015】そしてまた、前記信号経路部材を前記線条
遅延アンテナ部の基端に連設した導電材からなる板部材
で構成しても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1お
よび図2を参照して説明する。図1は、本発明の車載用
アンテナの第1実施例の構造図である。図2は、図1の
車載用アンテナにおいて全長Lを一定として長さL
変えたときのアンテナ出力容量を示すグラフである。
【0017】AM/FMアンテナを一例として説明す
る。まず、電気的遅延構造であるヘリカルコイルによっ
て線条遅延アンテナ部10が形成される。この線条遅延
アンテナ部10はFM帯信号が共振し得るアンテナ実効
長に設定されるが、その物理的長さLは当然にFM帯
信号の波長の1/4よりも短い。そして、この線条遅延
アンテナ部10の基端より信号経路部材としての直線状
線条部12が伸設され、この直線状線条部12が、接地
としての車体ボディー14に穿設された孔16に貫通挿
入される。また、直線状線条部12と孔16の縁の間に
は誘電体18が支持部材として介装される。さらに、直
線状線条体12により、線条遅延アンテナ部10はその
基端が、車体ボディー14から距離Lだけ離して配設
される。本発明の車載用アンテナは、かかる構成からな
る。なお、車載用アンテナを車体ボディー14に固定す
るためのトップナット等の車体ボディー14と同電位の
導電部材は、車体ボディー14と電気的に同じ作用であ
り、車体ボディー14に含めて説明している。
【0018】ところで、線条遅延アンテナ部10の物理
的長さLと線条遅延アンテナ部10と車体ボディー1
4の距離Lの和Lを150mmに一定として距離L
を変化させたときのアンテナ出力容量のグラフが図2で
ある。ここで、ヘリカルコイルの巻き径φは10mm
であり、線材は0.5mm径のソリッドワイヤであり、
孔16の径φは20mmである。
【0019】図2のグラフから明らかなごとく、距離L
が短く線条遅延アンテナ部10の基端が車体ボディー
14に接近するほどアンテナ出力容量は増大する。そし
て、距離Lが長くなるほどアンテナ出力容量は低減さ
れる。なお、距離Lを長くすることは、線条遅延アン
テナ部10の物理的長さLが短くなり、コイルピッチ
を密としなければならず、最終的にはFM帯域信号に対
するアンテナ特性が損なわれるために実際上は限度があ
る。図2から、距離Lを50mm(線条遅延アンテナ
部10の物理的長さLと直線状線条体12の物理的長
さLの和Lの距離の1/3ほど)とすることで、距離
が0mmであるときのほぼ半分のアンテナ出力容量
となっている。
【0020】これらの事実を参照して距離Lを50m
mに設定した車載用アンテナのアンテナ特性を測定した
ところ、AM帯信号に対するアンテナ出力の受信感度
は、距離Lが0mmのものに比べて約6dBもの大き
な改善が認められた。これは、直線状線条部12により
距離Lだけ、線条遅延アンテナ部10が車体ボディー
14から離されることによって、両者間に生ずる浮遊容
量が大幅に減少され、外部負荷インピーダンスが増大
し、信号電圧VAの分圧比が大幅に改善できるためであ
る。
【0021】図3は、本発明の車載用アンテナに用いる
他の構造で一平面上に設けられる線条遅延アンテナ部で
あり、(a)はジグザグ状に形成されたものであり、
(b)は横方向の九十九折り状に形成されたものであ
り、(c)は縦方向の九十九折り状に形成されたもので
ある。
【0022】ところで、図3に示す線条遅延アンテナ部
10は、基端の幅が広くて車体ボディー14との間に大
きな値の浮遊容量を生じさせ易いので、直線状線条部1
2により車体ボディー14から距離Lだけ離す必要が
ある。そこで、線条遅延アンテナ部10の基端の幅が狭
ければ、浮遊容量が生じても小さい値となる。かかる技
術に基づいて形成したアンテナを図4に示す。
【0023】図4は、本発明の車載用アンテナに用いる
さらに別の構造で一平面上に設けられるとともに基端が
狭いテーパー状に形成された線条遅延アンテナ部であ
り、(a)はジグザグ状に形成されたものであり、
(b)は横方向の九十九折り状に形成されたものであ
り、(c)は基端より略放射状で九十九折り状に形成さ
れたものである。
【0024】図4(a)に示す線条遅延アンテナ部10
は、基端の幅が極めて小さく、直線状線条体12とほぼ
同様であり、図1および図2に示すごとく距離Lを必
要としない。また、図4(b)に示すものにあっても基
端の幅が小さく、僅かな距離Lを設けるだけで足り
る。そして、図4(c)に示すものにあっても基端の幅
が小さいが、アンテナ特性をより一層改善すべく、直線
状線条部12により線条遅延アンテナ部10の基端を車
体ボディー14から距離Lだけ離して設けても良い。
【0025】さらに、図5は、本発明の車載用アンテナ
に用いるさらに他の構造で、円柱状の面上に設けられる
線条遅延アンテナ部であり、(a)は横方向の九十九折
り状に形成されたものであり、(b)は縦方向の九十九
折り状に形成されたものである。
【0026】図5に示す線条遅延アンテナ部10は、そ
の基端の中心部より直線状線条部12が伸設されてい
る。そして、この線条遅延アンテナ部10は、その基端
が車体ボディーから離されて配設される。なお、図示の
ごとき円柱状の面上に設けられたものに限られず、四角
柱状や六角柱状等の適宜な角柱状の面上に設けられたも
のであっても良い。
【0027】そしてさらに、図6は、本発明の車載用ア
ンテナに用いるさらに別の構造で、基端が狭い円錐状の
面上に設けられる線条遅延アンテナ部であり、(a)は
横方向の九十九折り状に形成されたものであり、(b)
は縦方向の九十九折り状に形成されたものである。
【0028】図6に示す線条遅延アンテナ部10は、そ
の基端の幅が狭く、その基端が車体ボディーから必らず
しも離されていなくても良い。そこで、基端より車体ボ
ディーに、貫通挿入するだけの長さの直線状線条部12
が設けられていれば良い。ここで、線条遅延アンテナ部
10の基端が車体ボディーから離されて配設されても良
いことは勿論である。なお、図示のごとき円錐状の面上
に設けられたものに限られず、四角錐状や六角錐状等の
適宜な角錐状の面上に設けられたものであっても良い。
【0029】さらにまた、図7は、本発明の車載用アン
テナに用いるさらに他の構造で、四角柱状とその基端側
に連接された四角錐状の面上に螺線状に設けられた線条
遅延アンテナ部である。
【0030】図7に示す線条遅延アンテナ部10は、そ
の基端から直線状線条部12が伸設され、線条遅延アン
テナ部10の基端が車体ボディーから離されてまたは離
されずに適宜に配設される。
【0031】図8は、本発明の車載用アンテナを車体ボ
ディーの外表面に添設するアンテナ装置に適用した構造
図である。図8において、ヘリカルコイルからなる線条
遅延アンテナ部10の基端が、導電材からなる取付金具
20に固定されるとともに電気的接続される。線条遅延
アンテナ部10は、絶縁樹脂からなるアンテナカバー2
2が被せられる。ベース筐体24は、上下に2分割さ
れ、上部の絶縁樹脂からなる上部筐体26と下部の導電
材からなるベース金具28がビス30,30により組み
付け固定される。この上部筐体26に取付金具20が固
定される。そして、ベース筐体24内に、増幅回路また
は整合回路等を形成する基板32がベース金具28に固
定されて収納される。また、ベース金具28は、導電材
からなる取付ボルト34,34により車体ボディー36
に固定されるとともに電気的接続される。そして、ベー
ス金具28および車体ボディー36を貫通する同軸ケー
ブル38が基板32に電気的接続される。さらに、ベー
ス筐体24内に突設された取付金具20に導電材からな
る信号経路部材としての帯状の板部材40の一端がビス
等により固定されるとともに電気的接続され、この板部
材40の他端は、基板32に固定されるとともに電気的
接続される。
【0032】かかる構成にあっては、基板32には回路
構成のためのアースパターン等が設けられており車体ボ
ディー36と同電位となる導電部材の箇所が存在する。
そこで、線条遅延アンテナ部10の基端としての取付金
具20を板部材40を介して基板32に電気的接続する
ことで、線条遅延アンテナ部10の基端と車体ボディー
36と同電位の導電部材を有する基板32の間をL
け離すことができる。したがって、線条遅延アンテナ部
10の基端と基板32の車体ボディー36と同電位とな
る導電部材間に生ずる浮遊容量を小さなものとすること
ができる。
【0033】ここで、板部材40は一端を取付金具20
に固定されるとその姿勢が一定で自立するように形成さ
れており、基板32への組み付けが容易となるようにな
されている。そして、板部材40は、浮遊容量が小さく
なるような形状であれば、いかなる形状であっても良
い。さらに、板状のものに限られず、自立できるだけの
剛性を有する銅線等を用いても良い。さらに、組み立て
を工夫するならば、可撓性のある導電線を用いても良
い。
【0034】図9は、本発明の車載用アンテナをモータ
駆動アンテナ装置に適用した要部の構造図である。図9
において、ヘリカルコイルからなる線条遅延アンテナ部
10の基端より直線状線条部12が伸設される。そし
て、線条遅延アンテナ部および直線状線条部12と一体
的に絶縁樹脂パイプ42がインサート成形により形成さ
れる。さらに、この絶縁樹脂パイプ42に絶縁材からな
るアンテナカバー44が被せられる。このアンテナカバ
ー44は、ガイドパイプ46に軸方向に移動自在に挿入
される。このガイドパイプ46の先端開口部に、狭搾部
を有するトップナット48が螺合され、アンテナカバー
44の外周部に設けた膨大部44aにより外方への抜け
が規制される。また、ガイドパイプ46の外周に刻設さ
れたネジにアース金具50が螺合される。そして、車体
ボディー52に穿設された孔52aにガイドパイプ46
を貫通させ、アース金具50の先端を車体ボディー52
の裏面に当接させ、ガイドパイプ46の先端部に支持部
材54を嵌合するとともに車体ボディー50の表面に当
接させ、トップナット48を締め付けて、モータ駆動ア
ンテナ装置が車体ボディー52に固定される。
【0035】かかる構成において、アンテナが上昇端に
ある状態で、トップナット48が導電材からなりしかも
車体ボディー52と電気的接続されていて同電位となる
導電部材であるならば、線状遅延アンテナ部10の基端
がトップナット48から距離Lだけ離されるように設
定することで、両部材間に生ずる浮遊容量を小さなもの
とすることができる。また、トップナット48および支
持部材54が絶縁材からなり、ガイドパイプ46が導電
材で車体ボディー52と同電位となる導電部材ならば、
線状遅延アンテナ部10の基端とガイドパイプ46の先
端または車体ボディー52との近い方の距離を適宜な長
さとすれば良い。さらに、ガイドパイプ46も絶縁材で
あるならば、線状遅延アンテナ部10の基端と車体ボデ
ィー52との間の距離を適宜に設定すれば良いことは勿
論である。
【0036】図9において、アンテナカバー44等を上
昇および下降させる駆動機構は示していないが、アンテ
ナカバー44の下端にラックコードが連結され、このラ
ックコードのラックに噛合するピニオンギアがモータに
より正逆回転駆動されることは、従来のこの種の装置と
同じである。
【0037】なお、線条遅延アンテナ部10を形成する
電気的遅延構造は、上記実施例に記載されたものに限ら
れず、波長の短い帯域信号に対して共振できるアンテナ
実効長であるが物理的長さを波長の1/4より短くでき
る構造であれば、いかなるものであっても良い。そし
て、送受信すべき複数の帯域信号は、AM/FMに限ら
れず、FM帯域信号とPHS帯域信号や、AM帯域信号
とFM帯域信号と自動車電話帯域信号のいかなる組み合
せであっても良い。また、本発明の車載用アンテナは、
送信のみまたは受信のみに用いられるものであっても良
いことは勿論であり、特許請求範囲に用いた「送受信す
べき」とは、送信と受信の双方に用いるものに限られず
その一方に用いるものも含む。
【0038】さらに、上記実施例における線条遅延アン
テナ部10および直線状線条部12は、ワイヤによって
形成されて自立するものであるが、一平面上に設けるも
のにあっては、可撓性のない印刷配線基板にパターンを
設けて形成しても良く、また立体的な面上に設けられる
ものにあっては、可撓性を有する印刷配線基板にパター
ンを設けてこれを柱状体や錐状台に添設させても良い。
さらに、すくなくとも表面が絶縁材からなる柱状体や錐
状体の表面に蒸着やメッキ等により配設しても良い。
【0039】そしてまた、柱状や錐状等の立体的に設け
られる場合に、上記実施例に限られず、錐台状や、テー
パーの傾斜が途中で変化したものや、その変化が曲面を
描くようなものであっても良い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明の車載用アンテナは、以下のごとき格別な効
果を奏する。
【0041】請求項1記載の車載用アンテナにあって
は、線条遅延アンテナ部の基端を、車体ボディーおよび
前記車体ボディーと同電位の導電部材から、線条遅延ア
ンテナ部と信号経路部材の物理的長さの和の距離の1/
3の50mmほど離して配設して、線条遅延アンテナ部
の基端部と車体ボディー等の間に生ずる浮遊容量を抑制
するので、それだけ線条遅延アンテナ部の信号電圧が減
衰することなく出力される。したがって、線条遅延アン
テナ部が電気的遅延構造により物理的長さの短いもので
あっても、この線条遅延アンテナ部で共振し得ない長い
波長の帯域信号に対するアンテナ特性が改善される。
【0042】また、請求項2記載の車載用アンテナにあ
っては、線条遅延アンテナ部を基端で狭いテーパー状と
して、その基端部と車体ボディー等の間に生ずる浮遊容
量を抑制するので、それだけ線条遅延アンテナ部の信号
電圧が減衰することなく出力される。したがって、線条
遅延アンテナ部の基端を車体ボディーおよび前記車体ボ
ディーと同電位の導電部材から必らずしも離さなくて
も、請求項1記載のものと同様に、この線条遅延アンテ
ナ部で共振し得ない長い波長の帯域信号に対するアンテ
ナ特性が改善される。
【0043】そして、請求項3記載の車載用アンテナに
あっては、ヘリカルコイルで線条遅延アンテナ部を形成
するので、その巻径やピッチ等を適宜に設定すること
で、比較的に容易に所望の特性の線条遅延アンテナ部を
構成できる。もって、車載用アンテナの製造が容易であ
る。
【0044】そしてまた、請求項4記載の車載用アンテ
ナにあっては、線条遅延アンテナ部を一平面上に形成す
るので、印刷配線基板に設けたパターン等で構成するこ
とができ、量産に好適である。
【0045】そしてまた、請求項5記載の車載用アンテ
ナにあっては、線条遅延アンテナ部を立体的な面上に形
成するものであり、ヘリカルコイルと同様に、物理的長
さが短くしかも小さなスペースで形成することが可能で
ある。
【0046】そしてまた、請求項6記載の車載用アンテ
ナにあっては、線状遅延アンテナ部の基端より直線状線
条部を伸設して信号経路部材としているので、線状遅延
アンテナ部を構成する線材をその基端で単に直線状に形
成すれば良く、製造が容易である。しかも、直線状線条
部の表面積は小さく、それだけ浮遊容量も小さなものと
なる。
【0047】そしてまた、請求項7記載の車載用アンテ
ナにあっては、信号経路部材を板部材で形成するので、
自立した一定の姿勢を維持することができ、可撓性に富
む導電線等を用いるのに比較して、板部材を他部材に電
気的接続するための組付け等が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車載用アンテナの第1実施例の構造図
である。
【図2】図1の車載用アンテナにおいて全長Lを一定と
して長さLを変えたときのアンテナ出力容量を示すグ
ラフである。
【図3】本発明の車載用アンテナに用いる他の構造で一
平面上に設けられる線条遅延アンテナ部であり、(a)
はジグザグ状に形成されたものであり、(b)は横方向
の九十九折り状に形成されたものであり、(c)は縦方
向の九十九折り状に形成されたものである。
【図4】本発明の車載用アンテナに用いるさらに別の構
造で一平面上に設けられるとともに基端が狭いテーパー
状に形成された線条遅延アンテナ部であり、(a)はジ
グザグ状に形成されたものであり、(b)は横方向の九
十九折り状に形成されたものであり、(c)は基端より
略放射状で九十九折り状に形成されたものである。
【図5】本発明の車載用アンテナに用いるさらに他の構
造で、円柱状の面上に設けられる線条遅延アンテナ部で
あり、(a)は横方向の九十九折り状に形成されたもの
であり、(b)は縦方向の九十九折り状に形成されたも
のである。
【図6】本発明の車載用アンテナに用いるさらに別の構
造で、基端が狭い円錐状の面上に設けられる線条遅延ア
ンテナ部であり、(a)は横方向の九十九折り状に形成
されたものであり、(b)は縦方向の九十九折り状に形
成されたものである。
【図7】本発明の車載用アンテナに用いるさらに他の構
造で、四角柱状とその基端側に連接された四角錐状の面
上に螺線状に設けられた線条遅延アンテナ部である。
【図8】本発明の車載用アンテナを車体ボディーの外表
面に添設するアンテナ装置に適用した構造図である。
【図9】本発明の車載用アンテナをモータ駆動アンテナ
装置に適用した要部の構造図である。
【図10】アンテナで受信された信号電圧がアンテナの
出力インピーダンスと外部負荷インピーダンスで分圧減
衰されてアンテナ出力となることを説明する図である。
【符号の説明】
10 線条遅延アンテナ部 12 直線状線条部 14,36,52 車体ボディー 40 板部材 L 線条遅延アンテナ部の基端が車体ボディーか
ら離された距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−347507(JP,A) 特開 平6−97723(JP,A) 特開 平7−94929(JP,A) 特開 平7−154121(JP,A) 実開 平1−179610(JP,U) 実開 昭62−196410(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 1/32 H01Q 1/36 H01Q 5/01 H01Q 9/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的遅延構造により線条遅延アンテナ
    部を、送受信すべき複数の帯域信号のうち、波長の長い
    帯域信号に対して共振せず、波長の短い帯域信号に対し
    てその短い波長の1/4より短い物理的長さでしかも共
    振するように形成し、この線条遅延アンテナ部の基端に
    信号経路部材を設け、前記信号経路部材により、前記線
    条遅延アンテナ部を、車体ボディーおよび前記車体ボデ
    ィーと同電位の導電部材から、前記線条遅延アンテナ部
    と前記信号経路部材の物理的長さの和の距離の1/3の
    50mmほど離して配設して、前記線条遅延アンテナ部
    と前記車体ボディーおよび前記導電部材の間に生ずる浮
    遊容量を小さくするように構成したことを特徴とする車
    載用アンテナ。
  2. 【請求項2】 電気的遅延構造により線条遅延アンテナ
    部を、送受信すべき複数の帯域信号のうち、波長の長い
    帯域信号に対して共振せず、波長の短い帯域信号に対し
    てその短い波長の1/4より短い物理的長さであるとと
    もにすくなくともその基端部が基端で狭いテーパー状で
    しかも共振するように形成し、この線条遅延アンテナ部
    の前記基端に信号経路部材を設け、前記テーパー状で前
    記線条遅延アンテナ部と車体ボディーおよび前記車体ボ
    ディーと同電位の導電部材の間に生ずる浮遊容量を小さ
    くするように構成したことを特徴とする車載用アンテ
    ナ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の車載用アンテナ
    において、前記電気的遅延構造がヘリカルコイル状であ
    ることを特徴とする車載用アンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の車載用アンテナ
    において、前記電気的遅延構造が、一平面上に設けたジ
    グザグ状または九十九折り状であることを特徴とする車
    載用アンテナ。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の車載用アンテナ
    において、前記電気的遅延構造が、柱状またはすくなく
    とも基端が狭い錐状の面上に設けたジグザグ状または九
    十九折り状であることを特徴とする車載用アンテナ。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の車載用アンテナ
    において、前記信号経路部材を前記線条遅延アンテナ部
    の基端より伸設した直線状線条部で構成したことを特徴
    とする車載用アンテナ。
  7. 【請求項7】 請求項1または2記載の車載用アンテナ
    において、前記信号経路部材を前記線条遅延アンテナ部
    の基端に連設した導電材からなる板部材で構成したこと
    を特徴とする車載用アンテナ。
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