JP3465491B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP3465491B2 JP24949496A JP24949496A JP3465491B2 JP 3465491 B2 JP3465491 B2 JP 3465491B2 JP 24949496 A JP24949496 A JP 24949496A JP 24949496 A JP24949496 A JP 24949496A JP 3465491 B2 JP3465491 B2 JP 3465491B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自励型でフライバッ
クコンバータ方式のスイッチング電源装置に関し、より
具体的にはその過電流保護手段の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般的なフライバックコンバータ方式の
スイッチング電源装置は、そのスイッチングトランジス
タの最大コレクタ電流が増幅率hFEに依存することで一
応、過電流保護機能を有しているが、それだけでは入力
電圧が変動すると過電流保護開始点がずれる(例えば入
力電圧が大きくなると過電流保護開始点が大きい方へず
れる)という問題がある。
【0003】そこで、このような問題を簡単な回路で解
消することができるスイッチング電源装置がすでに多く
提案されている。図4は第1の従来例を示すものであ
り、図4において2はトランス、2aは1次巻線、2b
は2次巻線、2cはバイアス巻線、4はダイオード、6
はスイッチング素子としてのMOSFET、8は抵抗、
10は時定数回路、12は抵抗、14はコンデンサ、1
6はコンデンサ、18は抵抗、20は制御素子としての
トランジスタである。
【0004】トランス2の1次巻線2aにスイッチング
素子としてのMOSFET6を直列接続し、かつトラン
ス2のバイアス巻線2cの出力をコンデンサ16および
抵抗18を介してMOSFET6のゲートに帰還するよ
うにしている。
【0005】さらに、互いに直列接続された抵抗12お
よびコンデンサ14からなる時定数回路10をトランス
2のバイアス巻線2cの両端に接続し、かつMOSFE
T6のゲートとソース間に制御素子としてのトランジス
タ20を並列接続し、前記コンデンサ14の電圧がこの
トランジスタ20のベースに印加されるようにしてい
る。
【0006】以下、動作を説明すると、入力電圧Viが
印加されると、起動抵抗8を通してMOSFET6にゲ
ート電圧が印加され、MOSFET6が導通状態にな
る。その結果、トランス2の1次巻線2aに電圧が加わ
り、同時にバイアス巻線2cに電圧Vbが発生する。こ
れがコンデンサ16および抵抗18を介してMOSFE
T6のゲートに印加され、MOSFET6は急速にオン
する。
【0007】このとき、トランス2の2次巻線2bの電
圧はダイオード4に対して逆方向に加わるので、2次巻
線2bには電流が流れず、トランス2にエネルギーが蓄
積される。これとともに、時定数回路10を構成するコ
ンデンサ14には抵抗12を通して充電電流が流れ、ト
ランジスタ20のベース電位が徐々に上昇する。
【0008】コンデンサ14の電位が所定値に達してト
ランジスタ20が導通し始めると、MOSFET6のゲ
ート電圧が低下してMOSFET6がオン状態を保てな
くなり、1次巻線2aの電圧が低下し、バイアス巻線2
cの電圧Vbも低下する。これは正帰還であるため、M
OSFET6は急速にオフする。MOSFET6がオフ
することにより、トランス2の蓄積エネルギーが2次巻
線2bからダイオード4を通して出力側へ供給される。
【0009】その後、バイアス巻線2cの電圧Vbが0
となれば、起動抵抗8から電圧により再びMOSFET
6がオン状態となり、前記のような動作が繰り返され
る。
【0010】このようなフライバックコンバータ方式に
おいては、よく知られているように2次側の出力がMO
SFET6のオン期間に比例するという基本的な関係が
ある。
【0011】このスイッチング電源装置では、これを逆
に利用することによって過電流保護を行わせている。す
なわち、MOSFET6のオン期間(これはオフ状態の
トランジスタ20をオンさせるまでの時間でもある)
は、コンデンサ14の電圧が立ち上がるスピード、すな
わち時定数回路10の時定数T(=R1・C1、ここで
R1は抵抗12の抵抗値、C1はコンデンサ14の静電
容量)によって規定されるため、この時定数Tによって
MOSFET6のオン期間の上限を決めておけば、2次
側には設定値以上の電流は出力されない(すなわち過電
流保護をする)。例えば、時定数Tを小さくすればトラ
ンジスタ20が早くオンし、MOSFET6が早くオフ
する。したがって、より小さい負荷電流にて保護モード
に入ることになる。
【0012】前記のようなスイッチング電源装置におい
ては、基本的には時定数回路10の時定数Tによって過
電流保護開始点が決まるので、入力電圧Viの変動によ
る過電流保護開始点の変動を抑えることができる。
【0013】しかし、より厳密にみると自励型であるた
め、入力電圧Viが変動、例えば上昇すると発信周波数
が上昇して出力を多く出せる方向に働くため、この点か
らみれば依然として過電流保護開始点が変動することに
なり、このような点になお改善の余地があると言える。
【0014】また、実際に前記の改善を施した例として
は特開昭63−87171号公報に記載されたスイッチ
ング電源装置がある。
【0015】前記第2の従来例について図5を用いて説
明する。図5(A)は前記公開公報に記載されたスイッ
チング電源装置の回路図であり、同(B)〜(E)は同
スイッチング電源装置に使用されるインピーダンスの構
成例である。
【0016】図5(A)において図4と同一のものは同
一の番号を付与し、説明を省略する。16aは起動用ダ
イオード、28は出力電圧制御用フォトカプラであり、
11はインピーダンス回路であり、このインピーダンス
回路11は図5(B)〜(E)に示すような構成例が開
示されている。17はダイオード、19はダイオード、
22は抵抗、23aは抵抗、23bは抵抗、23cは抵
抗、24はツェナーダイオードである。
【0017】起動用ダイオード16aをコンデンサ16
に並列に接続している他は動作は図4のものと同一であ
るので説明は省略する。スイッチング素子6がオンして
いる時バイアス巻線2cに誘起された電圧は抵抗12を
介してコンデンサ14を充電する。また、スイッチング
素子6がオフしている期間中は前記動作とは逆にインピ
ーダンス回路11を介してコンデンサ14を放電する。
同公報においては過電流保護の開始点が変動する理由と
しては詳細に解析されておらず、コンデンサ14が充分
放電しないためではないかと推定し、その改善として前
記インピーダンス回路11を用い、コンデンサ14の充
電と放電のインピーダンスを変えて過電流保護の開始点
の変動を補正しようとする旨が記載されている。
【0018】しかしながら、図5(B)〜(E)の各イ
ンピーダンス回路の構成例では、充電のループが抵抗1
2を通るものとインピーダンス回路11を通るものがあ
るので、1つの定数(例えば抵抗12)を定めた後に他
の定数(例えばインピーダンス回路11)を設定し直す
と総合の電流値が変化し、スイッチング電源装置の過電
流保護動作に干渉し、過電流保護の開始点の設定手段が
複雑になるなど好ましいものではなかった。
【0019】また、図5(B)〜(D)の構成例では過
電流保護ポイントの入力電圧変動については次の理由に
より著しい改善効果は認められなかった。コンデンサ1
4の放電はオフ期間中にバイアス巻線2cに誘起する電
圧によって行われるが、この電圧はフライバックコンバ
ータ方式においてはフライバック電圧であり、出力電圧
には比例するものの入力電圧には比例していない。した
がって、出力電圧が一定であればオフ期間終了時のコン
デンサ14の残留電荷は入力電圧に関わらずほとんど一
定となる。
【0020】次にオン期間に状態が変化しコンデンサ1
4の充電が始まるが、このとき各充電ループは抵抗のみ
であり図4の従来例と何ら変わるものではなかった。た
だし、入力電圧の上昇による発信周波数の増加、つまり
周期の短縮化によって充電時間が短くなる傾向は認めら
れるが、この現象は図4の第1の従来例と同等であり、
さらに充電/放電とも線形インピーダンスを介して行わ
れているので従来例の動作と何ら変わるものではなく、
したがって過電流保護ポイントの入力電圧変動について
も図4の従来例とほぼ同一結果が得られたのみであっ
た。図5(E)の効果については後述する。
【0021】また、図4の従来例の別の改善例として特
公平7−114545号公報に記載されたスイッチング
電源装置もある。この第3の従来例について図6を用い
て説明する。図6は前記公告公報に記載されたスイッチ
ング電源装置の回路図であり、図6において図4と同一
のものは同一の番号を付与し、説明を省略する。10a
は時定数回路である。前記従来例においては過電流保護
ポイントの入力電圧変動を補正するため、時定数回路を
抵抗22とツェナーダイオード24の直列回路に並列に
抵抗12を接続して構成している。このため、下記
(1)式で表される非線形インピーダンスZが得られ、
過電流保護ポイントの入力電圧変動を補正できることが
開示されている。
【0022】 Z=Vr/{(Vr−Vz)/R2+(Vr/R1)}……(1) ここでVrは非線形インピーダンスZに加わる電圧、V
zはツェナーダイオード24のツェナー電圧、R1は抵
抗12の抵抗値、R2は抵抗22の抵抗値である。
【0023】このような電圧に対する非線形インピーダ
ンスを用いれば過電流保護ポイントの入力電圧変動を補
正できるのであるが、(1)式から少なくともコンデン
サ14の充電に関してはR1(抵抗12)を通るループ
とR2(抵抗22)を通るループがあることがわかり、
1つの定数(例えば抵抗12)を定めた後に他の定数
(例えば抵抗22とツェナーダイオード24の直列回
路)を設定し直すと総合の電流値が変化し、スイッチン
グ電源装置の過電流保護動作に干渉し、過電流保護の開
始点の設定手段が複雑になるなど図5の第2の従来例と
同様に好ましいものではなかった。
【0024】また、図6を図5(A),(B)〜(E)
と比較すれば図5の構成要素(E)を用いた場合と同等
の構成であることがわかる。従って図5(E)の効果も
図6の効果と同様になる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】前記したように各従来
例では、入力電圧の変動によって過電流保護ポイントが
変化し、また、充放電のループが抵抗12を通るものと
別のループを通るものがあり、コンデンサ14の充放電
の作用に影響を与えるのでスイッチング電源装置の過電
流保護装置に干渉し、過電流保護の開始点の設定手段が
複雑になるなど好ましいものではなかった。
【0026】本発明は以上のような従来の欠点を除去
し、過電流保護の安定したスイッチング電源装置を提供
することを目的とするものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明のスイッチング電源装置は、トランスの1次巻
線にスイッチング素子を直列接続し、同トランスのバイ
アス巻線の出力をこのスイッチング素子の制御電極に帰
還させ、スイッチング素子の制御回路にスイッチング素
子のオン期間の最大値を規定し互いに直列接続された抵
抗とコンデンサとを有する時定数回路をバイアス巻線の
両端に設け、この時定数回路の出力によってスイッチン
グ素子を強制的にオフさせる制御素子とを設け、前記時
定数回路を構成する抵抗を互いに直列接続された複数の
抵抗で構成し、その中の1個の抵抗と並列に前記スイッ
チング素子のオン期間中に前記抵抗に発生する電圧を阻
害する極性のツェナーダイオードを接続して過電流保護
を行うように構成されている。
【0028】前記構成により、簡単な回路構成でありな
がら過電流保護ポイントの入力電圧変動を補正し、コン
デンサの充放電ループを単一化することができるので、
コンデンサの充放電特性を互いに独立に設定でき、過電
流保護の開始点を容易に設定できることになる。さら
に、スイッチング電源装置の入力電圧が低下した時は
イアス巻線に誘起される電圧も減少するが、ツェナーダ
イオードが導通しなくなっても抵抗による充放電ループ
が存在するので制御素子の動作は確保でき、スイッチン
グ電源装置の過電流保護動作が異常になることもない。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、トランスの1次巻線にスイッチング素子を直列接続
し、同トランスのバイアス巻線の出力をこのスイッチン
グ素子の制御電極に帰還させ、スイッチング素子の制御
回路にスイッチング素子のオン期間の最大値を規定し互
いに直列接続された抵抗とコンデンサとを有する時定数
回路をバイアス巻線の両端に設け、この時定数回路の出
力によってスイッチング素子を強制的にオフさせる制御
素子とを設け、前記時定数回路を構成する抵抗を互いに
直列接続された複数の抵抗で構成し、その中の1個の抵
抗と並列に前記スイッチング素子のオン期間中に前記抵
抗に発生する電圧を阻害する極性のツェナーダイオード
を接続して過電流保護を行う構成で、簡単な構成であり
ながら過電流保護ポイントの入力電圧変動を補正し、コ
ンデンサの充放電ループを単一化することができるので
コンデンサの充放電特性を互いに独立に設定でき、過電
流保護の開始点を容易に設定できるものである。さら
に、スイッチング電源装置の入力電圧が低下していく時
にバイアス巻線に誘起される電圧も減少するが、ツェナ
ーダイオードが導通しなくなっても抵抗による充放電ル
ープが存在するので制御素子の動作は確保でき、スイッ
チング電源装置の過電流保護動作が異常になることもな
くなるものである。
【0030】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
時定数回路を構成する複数の抵抗中の1個と並列に入力
電圧により導通制御される半導体素子を接続しているの
で、より精密に入力電圧に対する過電流保護の開始点の
変動を補正できるようにし、さらに、ツェナーダイオー
ドのような非直線性の強い素子を使用していないので、
入力電圧に対する過電流保護の開始点の変動をよりスム
ーズに補正できるものである。
【0031】以下、本発明のスイッチング電源装置の実
施の形態について図1、図2、図3を用いて説明する。
【0032】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
ついて図1の回路図を用いて説明する。図1において1
0bは時定数回路、25はツェナーダイオード、26は
抵抗、27は抵抗であり、他は図4に示す従来例のもの
と同一であり、ここでは同一箇所に同一番号を付与して
説明は省略する。
【0033】次に動作について説明する。図1において
コンデンサ14の充電を制御するインピーダンスRはツ
ェナーダイオード25、抵抗26、抵抗27で構成され
ており、その値Rは次の(2)式で表される。
【0034】 R=R27×Vr/(Vr−Vz25)……(2) ここでR27は抵抗27の抵抗値、Vz25はツェナー
ダイオード25のツェナー電圧である。
【0035】(2)式と図1を検討すると、コンデンサ
14を充放電するループは抵抗27を通るもののみであ
り、抵抗26は独立して設定できることが判る。また、
(2)式も(1)式と同様にインピーダンスRが電圧V
rによって変化する(Vrが大きくなるにしたがってイ
ンピーダンスRはその値が小さくなる)非線形インピー
ダンスとなることが判る。したがって、スイッチング素
子6は入力電圧Viが上昇すると早くオフ状態に変わ
り、過電流保護ポイントの入力電圧変動を補正できる。
【0036】また、入力電圧Viが低下し、電圧Vrが
ツェナー電圧Vz25以下まで低下するとツェナーダイ
オード25は不導通になるが、ツェナーダイオード25
には並列に抵抗26が接続されているので、この時のコ
ンデンサ14への充電ループは抵抗26と抵抗27の直
列回路を通るものとなる。
【0037】したがって、コンデンサ14への充放電ル
ープは入力電圧Viの変化によらず常に存在するので制
御素子20の動作は常に確保され、スイッチング電源装
置の過電流保護動作が異常になることもなくなる。抵抗
26は以上の説明から判るようにツェナーダイオード2
5が不導通になって初めてその効果を発揮するのでツェ
ナーダイオード25が導通しているときには過電流保護
動作にはなんら影響を与えず、抵抗27、ツェナーダイ
オード25とは独立にその定数を定めることが可能とな
り、過電流保護ポイントの設定手段が簡略化できる。
【0038】以上、過電流保護動作について説明した
が、通常の安定化動作のためにはフォトカプラ28をコ
ンデンサ14の充電電流を制御できるように追加すれば
良いのは言うまでもない。
【0039】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
ついて、図2(A)の回路図、図2(B),(C)のイ
ンピーダンス構成例を用いて説明する。また、図3はそ
の他の実施の形態の回路図である。
【0040】次に構成並びにその動作について説明す
る。10cは時定数回路、29は入力電圧Viを検出す
る電圧検出回路Qで次のように構成されている。3はダ
イオード、30は抵抗、31は抵抗、32aは光ダイオ
ード、32bは光トランジスタであり、32a,32b
でフォトカプラを構成し、34はトランジスタである。
【0041】電圧検出回路Qを図2(B)で構成した場
合には抵抗30に入力電圧Viから電流が流れ、光ダイ
オード32aが点灯すると、光トランジスタ32bはそ
の光度に応じて(ハ)〜(ニ)間の抵抗が減少する。し
たがって、入力電圧Viが上昇すれば電圧Vrの増加と
合わせて(ハ)〜(ニ)間の抵抗も減少するのでより一
層コンデンサ14は短時間で充電され、スイッチング素
子6のオン期間は短くなる。また、入力電圧Viを直接
検出しているので、より精密に入力電圧に対する過電流
保護の開始点の変動を補正できる。
【0042】さらにツェナーダイオードのような非直線
性の強い素子を使用していないので、入力電圧に対する
過電流保護の開始点の変動補正もスムーズにできる。ま
た、電圧検出回路Qを(C)で構成した場合もトランジ
スタ34の(ハ)〜(ニ)間の抵抗が入力電圧Viの上
昇に応じて減少するのでスイッチング素子6のオン期間
を制御できる。ダイオード3はトランジスタ34のエミ
ッタ側に挿入しても良いし、トランジスタ34の耐圧に
支障がなければ省略しても良い。
【0043】また、図2においては入力電圧Viを直接
検出していたがスイッチング素子6のオン期間中にバイ
アス巻線2cに発生する電圧Vbが入力電圧Viに相似
であることを利用して図3のように構成してもその動作
は変わらない。
【0044】図3の実施の形態においては入力電圧Vi
を直接検出していないので精密の点では図2の実施の形
態に比較して精度が劣るものの図1と同等の精度は確保
でき、入力電圧Viを使用していないのでより簡易かつ
安全に実施でき、なおかつ、ツェナーダイオードのよう
な非直線性の強い素子を使用していないので、入力電圧
に対する過電流保護の開始点の変動補正もスムーズにで
きるものである。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、簡単な回
路構成でありながら過電流保護ポイントの入力電圧変動
を補正し、コンデンサの充放電ループを単一化すること
ができるのでコンデンサの充放電特性を互いに独立に設
定でき、過電流保護の開始点を容易に設定できるもので
ある。さらに、スイッチング電源装置の入力電圧が低下
していく時にバイアス巻線に誘起される電圧も減少する
が、ツェナーダイオードが導通しなくなっても抵抗によ
る充放電ループが存在するので制御素子の動作は確保で
き、スイッチング電源装置の過電流保護動作が異常にな
ることもなくなるものである。あるいは、時定数回路を
構成する複数の抵抗中の1個と並列にスイッチング電源
装置の入力電圧により導通制御される半導体素子を接続
しているので、より精密に入力電圧に対する過電流保護
の開始点の変動を補正できるようにし、さらにツェナー
ダイオードのような非直線性の強い素子を使用していな
いので、入力電圧に対する過電流保護の開始点の変動を
よりスムーズに補正できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチング電源装置の一実施の形態
における回路図
【図2】(A)本発明のスイッチング電源装置の他の実
施の形態における回路図 (B),(C)同回路に用いるインピーダンス構成例を
示す回路図
【図3】同他の実施の形態における回路図
【図4】従来のスイッチング電源装置の回路図
【図5】(A)同他の従来のスイッチング電源装置の回
路図 (B)〜(E)同回路に用いるインピーダンス構成例の
回路図
【図6】同他の従来のスイッチング電源装置の回路図
【符号の説明】
2 トランス 2a 1次巻線 2b 2次巻線 2c バイアス巻線 4 ダイオード 6 スイッチング素子 8 抵抗 10b 時定数回路 10c 時定数回路 14 コンデンサ 16 コンデンサ 18 抵抗 20 制御素子 25 ツェナーダイオード 26 抵抗 27 抵抗 29 電圧検出回路 30 抵抗 31 抵抗 32a 光ダイオード 32b 光トランジスタ 34 トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/338 H02M 3/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスの1次巻線にスイッチング素子
    を直列に接続し、同トランスのバイアス巻線の出力をこ
    のスイッチング素子の制御電極に帰還させ、スイッチン
    グ素子の制御回路にスイッチング素子のオン期間の最大
    値を規定し互いに直列接続された抵抗とコンデンサとを
    有する時定数回路をバイアス巻線の両端に設け、この時
    定数回路の出力によってスイッチング素子を強制的にオ
    フさせる制御素子とを設け、前記時定数回路を構成する
    抵抗を互いに直列に接続された複数の抵抗で構成し、そ
    の中の1個の抵抗と並列に前記スイッチング素子のオン
    期間中に前記抵抗に発生する電圧を阻害する極性のツェ
    ナーダイオードを接続して過電流保護を行うスイッチン
    グ電源装置。
  2. 【請求項2】 時定数回路を構成する複数の抵抗中の1
    個と並列に入力電圧により導通制御される半導体素子を
    接続した請求項1に記載のスイッチング電源装置。
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