JP3465164B2 - Icカード製造装置 - Google Patents

Icカード製造装置

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JP3465164B2
JP3465164B2 JP37412399A JP37412399A JP3465164B2 JP 3465164 B2 JP3465164 B2 JP 3465164B2 JP 37412399 A JP37412399 A JP 37412399A JP 37412399 A JP37412399 A JP 37412399A JP 3465164 B2 JP3465164 B2 JP 3465164B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄型の非接触IC
カードを製造する際に用いて好適なICカード製造装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ICチップ等の電子部品を内蔵
したICカードは知られている。ICカードは、カード
の内部に電子部品を収容するため、カード表面は電子部
品による凹凸が生じないように製造する必要があり、そ
のための製造方法及び装置も、特公平2−16234号
公報,特開平6−176214号公報,特開平9−27
7766号公報及び特開平11−48660号公報等で
提案されている。
【0003】ところで、近時、厚さが数百ミクロンメー
トル程度のフレキシブルな薄型の非接触ICカードも実
用化されている。図7に、このような薄型の非接触IC
カードを製造するための代表的なICカード製造装置5
0を示す。このICカード製造装置50は、下プレス盤
51と上プレス盤52を備え、下プレス盤51は断熱板
53を介して基体部54に取付けるとともに、上プレス
盤52は断熱板55を介して昇降体部56に取付ける。
これにより、下プレス盤51は固定側となり、上プレス
盤52は可動側となる。また、下プレス盤51の内部に
は加熱用ヒータ57…と冷却用水路58…を設けるとと
もに、上プレス盤52の内部には加熱用ヒータ59…と
冷却用水路60…を設ける。さらに、基体部54には下
プレス盤51の周りを覆う筒型の下チャンバ部61を設
けるとともに、昇降体部56には上プレス盤52の周り
を覆う上チャンバ部62を設ける。この下チャンバ部6
1と上チャンバ部62は、上プレス盤52を下降させた
際に相嵌合し、内部が密封されるチャンバ63を構成す
る。一方、64は、上チャンバ部62に設けた脱気口で
あり、この脱気口64に不図示の脱気装置(真空ポンプ
等)を接続することにより、チャンバ63の内部を脱気
することができる。なお、65は、上チャンバ部62に
設けたシール材である。
【0004】このようなICカード製造装置50によれ
ば、ICカードを製造する際に用いる積層基材Mは下プ
レス盤51上にセットされる。この場合、積層基材M
は、図6に示すように構成されている。PはICチップ
PiとアンテナPaからなる電子部品であり、ベースシ
ートS上に実装される。そして、ベースシートSと電子
部品Pは、両側からホットメルトシートTa,Tb、さ
らに、その外側から接着剤Ba,Bbの付いた熱可塑性
樹脂シート(ポリエチレンテレフタレート等)La,L
bにより挟まれる。一方、積層基材Mを熱圧着する際に
は、図7に示す昇降体部56を下降させた後、チャンバ
63内を脱気するとともに、加熱用ヒータ57…及び5
9…を通電して加熱した下プレス盤51と上プレス盤5
2により積層基材Mを加圧すれば、積層基材Mは内部に
含む気泡が除去された状態で熱圧着される。この後、加
熱用ヒータ57…と59…の通電を停止し、冷却用水路
58…及び60…に冷却用水を流せば、積層基材Mは冷
却される。
【0005】ところで、このような上下一対のプレス盤
51,52により積層基材Mを加圧する場合には、開い
た位置にある上プレス盤52を不図示の駆動機構部によ
り下降させるとともに、積層基材Mに当接したなら予め
設定した加圧力により加圧を行う。したがって、加圧初
期には、積層基材Mの熱可塑性樹脂シートLa,Lbが
十分に可塑化していない状態で加圧されるため、ICチ
ップPi自身に相当の加圧力が付与され、ICチップP
iの破損を招きやすいとともに、積層基材Mの厚さは、
数百ミクロンメートル程度の薄いシート状であるため、
上プレス盤52の僅かな変位で加圧力が大きく変動し、
加圧力を正確かつ安定に付与できない問題があった。
【0006】一方、この問題を解決するため、従来で
は、一方又は双方のプレス盤をエアクッション部で支え
るようにして、駆動機構部によりプレス盤を加圧した際
に、加圧力を極低圧から中圧(高圧)まで正確かつ安定
に付与できるようにした製造装置も、例えば、特公平1
−54173号公報及び特公平4−26299号公報等
で提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の製造装置は、単一のエアクッション部を備えるた
め、例えば、図5に原理図で示すように、積層基材Mに
挟まれた部品の厚さ等により、積層基材Mの厚さが位置
により異なる場合、エアクッション部71を有する可動
側のプレス盤72dに矢印Fr方向の圧力を付与すれ
ば、プレス盤72d側の加圧面73dが積層基材Mの厚
さ状態により傾斜してしまう。このように、従来の製造
装置は、全面に均一な加圧力を付与するには適している
が、厚さに高度の均一性が要求される薄型のICカード
を製造するには不適となる問題があった。なお、図5
中、Rrはエアクッション部71の空気室、74はシー
ルリング、72uは固定側のプレス盤を示す。
【0008】本発明は、このような従来の技術に存在す
る課題を解決したものであり、加圧力を極低圧から中圧
(高圧)まで正確かつ安定に付与できるとともに、積層
基材の厚さ状態に影響されることなく、常に厚さが均一
となる高品質のICカードを得ることができるICカー
ド製造装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明
は、熱可塑性樹脂シートLa,Lbを含むシート部材に
よりICチップ等の電子部品Pを挟んでなる積層基材M
を、加圧面3u,3dを有する一対のプレス盤部2u,
2dにより両面側から加熱及び加圧して熱圧着する熱圧
着プレス部2を備えるICカード製造装置1を構成する
に際して、少なくとも一方のプレス盤部2dを、加圧面
3dを有するプレス盤本体部4とこのプレス盤本体部4
を加圧するプレス盤基部5により構成するとともに、プ
レス盤本体部4とプレス盤基部5の間に位置を異ならせ
た複数のエアクッション部6a…を介在させ、かつ各エ
アクッション部6a…の圧力を個別に設定する圧力設定
部7を設けたことを特徴とする。
【0010】この場合、好適な実施の形態により、エア
クッション部6a…は、前後左右の対称位置に四つ配設
するとともに、圧力設定部7は、加圧時に一対の加圧面
3u,3dが平行となるように各エアクッション部6a
…の圧力を設定する。また、一方のプレス盤部2dは、
トグルリンク機構9を備える駆動機構部8により加圧さ
れる可動プレス盤部2dに適用できる。
【0011】これにより、積層基材Mの厚さが位置によ
り異なる場合であっても、位置の異なる複数のエアクッ
ション部6a…の圧力を、圧力設定部7により個別に設
定、具体的には、積層基材Mの厚い部位に対応する圧力
を高くするとともに、薄い部位に対応する圧力を低くす
ることにより、積層基材Mを加圧する一対の加圧面3
u,3dを平行にすることができ、常に厚さが均一とな
る高品質のICカードを得ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0013】まず、本実施例に係るICカード製造装置
1の構成について、図1〜図3を参照して説明する。
【0014】ICカード製造装置1は、製造装置本体1
xと、この製造装置本体1xとは別体に構成した積層基
材挟持部1yを備える。積層基材挟持部1yは、図3に
示すように、上挟持部11と下挟持部12からなり、上
挟持部11が下挟持部12の上に重なることにより、内
部が密封される積層基材挟持部1yとなる。
【0015】上挟持部11は、矩形枠状に構成した上フ
レーム部13と、この上フレーム部13に端縁部を取付
けた上プレート部14を有し、この上プレート部14は
積層基材Mの上面に重なる。この上プレート部14は一
定の厚さを有するステンレス材を用いることができ、厚
さは3〔mm〕以内、望ましくは1〔mm〕程度が好適
である。下挟持部12も基本的には上挟持部11と同様
に構成する。15は下フレーム部、16は下プレート部
を示す。また、下フレーム部15の上面にはシール材1
7を固着する。他方、上プレート部14には脱気口18
を設け、この脱気口18は不図示の通気管を介して脱気
装置(真空ポンプ等)に接続する。これにより、積層基
材挟持部1yの内部を脱気できるとともに、切換えによ
り脱気口18から積層基材挟持部1yの内部に空気を供
給できる。なお、上挟持部11と下挟持部12の所定位
置には、重ねた際に両者を位置決めする不図示の位置決
め部が設けられている。
【0016】一方、製造装置本体1xは、三台のプレス
部、即ち、予熱プレス部(不図示),熱圧着プレス部2
及び冷却プレス部(不図示)を備える。図1は、熱圧着
プレス部2のみを示す。熱圧着プレス部2は、上側に配
した固定プレス盤部2uと下側に配した可動プレス盤部
2dを備える。この可動プレス盤部2dは駆動機構部8
により昇降し、この可動プレス盤部2dと駆動機構部8
は本発明の要部を構成する。
【0017】可動プレス盤部2dは、図1に示すよう
に、加圧面3dを有するプレス盤本体部4と、このプレ
ス盤本体部4を加圧するプレス盤基部5を備える。プレ
ス盤本体部4は、先端が加圧面3dとなる熱盤部20,
断熱部21及び支持盤22を順次重ねて構成し、固定ボ
ルト23…により一体化する。この場合、熱盤部20に
は、多数の加熱用棒ヒータ24…を内蔵する。なお、2
5は外部から空気を送り込むことにより下挟持部12を
加圧面3dから剥離させる空気通路を示す。
【0018】また、プレス盤本体部4とプレス盤基部5
の間には、位置を異ならせた四つのエアクッション部6
a,6b,6c,6dを介在させる。各エアクッション
部6a…は、図2に示すように、前後左右に一対ずつ対
称に配設する。各エアクッション部6a…は、プレス盤
基部5に一体に設けた四つの矩形凸部26a,26b,
26c,26dと、この矩形凸部26a…に上から被せ
た下面に凹部を有する凹盤部27a,27b,27c,
27dを備え、矩形凸部26a…の側面に形成した溝部
にシールリング28a,28b…を収容して、凹盤部2
7a…と矩形凸部26a…間をシーリングするととも
に、各凹盤部27a…の上面は、支持盤22の下面に結
合する。これにより、凹盤部27a…と矩形凸部26a
…間に密閉された空気室Ra,Rb…を有するエアクッ
ション部6a…が構成され、凹盤部27a…は矩形凸部
26a…に対して昇降する。さらに、各凹盤部27a…
には、空気供給口29a,29b,29c,29dを設
け、この空気供給口29a…に、エアコンプレッサ及び
空気制御回路等を含む空気供給部30を接続する。
【0019】一方、31は空気供給部30を制御するコ
ントローラ、32a,32b,32c,32dは空気室
Ra…の圧力を検出して検出結果をコントローラ31に
付与する圧力検出センサである。これにより、空気室R
a…の圧力が目標値に制御されるフィードバック制御
系、即ち、各エアクッション部6a…の圧力を個別に設
定可能な圧力設定部7が構成される。
【0020】他方、33は機台部であり、この機台部3
3と可動プレス盤部2d間に架設したトグルリンク機構
9により当該可動プレス盤部2dが支持される。また、
34はトグルリンク機構9を駆動する駆動部であり、こ
の駆動部34は、機台部33に取付けたサーボモータ3
5と、このサーボモータ35により駆動せしめられるボ
ールねじ機構36を備える。これにより、ボールねじ機
構36のボールねじ部37はサーボモータ35により回
転駆動され、かつボールねじ機構36のナット部38は
トグルリンク機構9の入力部となる。この駆動部34と
トグルリンク機構9は駆動機構部8を構成する。
【0021】なお、固定プレス盤部2uは、加圧面3u
を有するプレス盤本体部4uを備える。このプレス盤本
体部4uは、下側のプレス盤本体部4と異なり、固定さ
れた不図示のプレス盤基部に直接取付けられる。プレス
盤本体部4uは、先端が加圧面3uとなる熱盤部20
u,断熱部21u及び支持盤22uを順次重ねて構成
し、固定ボルト23u…により一体化する。この場合、
熱盤部20uには、多数の加熱用棒ヒータ24u…を内
蔵する。なお、25uは外部から空気を送り込むことに
より下挟持部12を加圧面3uから剥離させる空気通路
を示す。
【0022】次に、本実施例に係るICカード製造装置
1の動作(機能)について、図1〜図4を参照して説明
する。
【0023】まず、積層基材Mは積層基材挟持部1yに
収容する。即ち、下挟持部12の上面に積層基材Mを載
置し、上から上挟持部11を重ねることにより、積層基
材Mを上挟持部11と下挟持部12により挟む。この
後、不図示の脱気装置を作動させ、積層基材挟持部1y
の内部を脱気する。これにより、積層基材Mは上挟持部
11と下挟持部12により押圧されるとともに、積層基
材Mの内部に含む気泡が完全に除去される。
【0024】そして、積層基材Mを収容した積層基材挟
持部1yは、最初に、不図示の予熱プレス部により予熱
処理される。即ち、積層基材挟持部1yは一対のプレス
盤により加圧され、熱圧着する際における正規の加熱温
度よりも低い予熱温度、具体的には、ホットメルトシー
トTa,Tbの塑性変形又は溶着が始まる直前の温度
(例えば、70℃前後)に加熱される。これにより、積
層基材Mは加圧されつつ予熱温度により徐々に昇温せし
められるとともに、脱気が促進する。
【0025】次いで、予熱処理された積層基材挟持部1
yは、熱圧着プレス部2に供給される。この場合、可動
プレス盤部2dは下降しているため、積層基材挟持部1
yを可動プレス盤部2dに載置した後、サーボモータ3
5を作動させれば、ナット部38が上昇し、トグルリン
ク機構9により可動プレス盤部2dが上昇する。そし
て、積層基材挟持部1yが上側の加圧面3uに圧接し、
積層基材挟持部1yに極低圧が付与された時点で一旦可
動プレス盤部2dの上昇を停止する。
【0026】この際、積層基材Mの厚さが位置により異
なる場合であっても、各エアクッション部6a…の圧力
を、圧力設定部7により個別に設定、即ち、積層基材M
の厚い部位に対応する圧力を高く設定するとともに、薄
い部位に対応する圧力を低く設定し、積層基材Mを加圧
する一対の加圧面3u,3dが平行になるようにする。
図4は、エアクッション部6a(6d)の圧力(矢印F
x)を高く設定し、エアクッション部6b(6c)の圧
力(矢印Fy)を低く設定した場合を示す。これによ
り、図5に示した従来の技術のように、積層基材Mの厚
さが位置により異なる場合であっても、常に均一な厚さ
のICカードを製造できる。
【0027】なお、固定プレス盤部2uと可動プレス盤
部2dはそれぞれ加熱用棒ヒータ24u…,24…によ
り正規の加熱温度(例えば、120℃前後)に加熱され
ている。また、積層基材Mは、その両面側が上挟持部1
1と下挟持部12により挟まれ、かつ密封状態の積層基
材挟持部1yの内部に収容されるとともに、この積層基
材挟持部1yの内部は脱気装置により脱気されているた
め、積層基材Mが予熱プレス部から熱圧着プレス部2に
移動しても、加熱状態及び加圧状態の連続性が確保、即
ち、積層基材Mに対する保温性と保圧性が確保される。
【0028】そして、設定時間が経過して積層基材Mが
軟化(可塑化)したなら、再度、サーボモータ35を作
動させることにより可動プレス盤部2dを上昇させ、加
圧面3dをICカードの厚さ位置で停止させる。これに
より、積層基材挟持部1yは固定プレス盤部2uと可動
プレス盤部2dによって上下から加熱及び加圧され、積
層基材Mが熱圧着される。この後、設定時間(例えば、
20秒前後)が経過したなら、可動プレス盤部2dを下
降させ、熱圧着された積層基材M、即ち、製造されたI
Cカードを冷却プレス部に移して冷却処理する。冷却処
理では、ICカードが加圧されつつ冷却せしめられる。
【0029】一方、冷却処理後、積層基材挟持部1yか
らICカードを取出すには、脱気口18から積層基材挟
持部1yの内部に空気を供給すればよい。これにより、
積層基材挟持部1yの脱気状態が解除され、かつ積層基
材Mは積層基材挟持部1yから剥離する。よって、上挟
持部11を上昇させ、製造されたICカードを取出すこ
とができる。
【0030】このように、本実施例に係るICカード製
造装置1を用いれば、積層基材Mの厚さが位置により異
なる場合であっても、積層基材Mを加圧する一対の加圧
面3u,3dを平行にできるため、加圧力を極低圧から
中圧(高圧)まで正確かつ安定に付与できることに加
え、積層基材Mの厚さ状態に影響されることなく、均一
の厚さを有する高品質のICカードを得ることができ
る。また、トグルリンク機構9を備える駆動機構部8に
より加圧される可動プレス盤部2d側にエアクッション
部6a…を設けたため、力の拡大率が大きいトグルリン
ク機構9であっても圧力制御が不能になることなく、的
確な圧力制御を行うことができる。
【0031】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成,形状,数量,素材,数値等において、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除す
ることができる。例えば、実施例は一方のプレス盤部2
dにエアクッション部6a…を設けたが、他方のプレス
盤部2uに設けてもよいし、双方のプレス盤部2d,2
uに設けてもよい。また、実施例は好ましい形態として
四つのエアクッション部6a…を対称に配したが数量及
びレイアウトは任意である。なお、数量は三つ以上が望
ましい。さらに、積層基材M(ICカード)の構成や素
材は例示に限らず、任意のタイプに適用できる。
【0032】
【発明の効果】このように、本発明に係るICカード製
造装置は、少なくとも一方のプレス盤部を、加圧面を有
するプレス盤本体部とこのプレス盤本体部を加圧するプ
レス盤基部により構成するとともに、プレス盤本体部と
プレス盤基部の間に位置を異ならせた複数のエアクッシ
ョン部を介在させ、かつ各エアクッション部の圧力を個
別に設定する圧力設定部を設けたため、次のような顕著
な効果を奏する。
【0033】 加圧力を極低圧から中圧(高圧)まで
正確かつ安定に付与できるとともに、積層基材の厚さ状
態に影響されることなく、常に厚さが均一となる高品質
のICカードを得ることができる。
【0034】 好適な実施の形態により、一方のプレ
ス盤部として、トグルリンク機構を備える駆動機構部に
より加圧される可動プレス盤部に適用すれば、力の拡大
率が大きいトグルリンク機構であっても圧力制御が不能
になることなく、的確な圧力制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るICカード製造装
置における熱圧着プレス部を示す一部断面正面図、
【図2】図1中A−A線断面図、
【図3】同ICカード製造装置における開いた状態の熱
圧着プレス部及び積層基材挟持部の一部を示す一部断面
正面図、
【図4】同ICカード製造装置の原理説明用模式的断面
図、
【図5】従来の技術に係るICカード製造装置の原理説
明用模式的断面図、
【図6】ICカード製造装置により製造する積層基材の
分解断面正面図、
【図7】従来の技術に係るICカード製造装置の縦断面
図、
【符号の説明】
1 ICカード製造装置 2 熱圧着プレス部 2u プレス盤部(上プレス盤部) 2d プレス盤部(下プレス盤部) 3u 加圧面 3d 加圧面 4 プレス盤本体部 5 プレス盤基部 6a… エアクッション部 7 圧力設定部 8 駆動機構部 9 トグルリンク機構 La 熱可塑性樹脂シート Lb 熱可塑性樹脂シート P 電子部品 M 積層基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 65/00 - 65/82 B42D 15/10 521 G06K 19/00 - 19/077

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂シートを含むシート部材に
    よりICチップ等の電子部品を挟んでなる積層基材を、
    加圧面を有する一対のプレス盤部により両面側から加熱
    及び加圧して熱圧着する熱圧着プレス部を備えるICカ
    ード製造装置において、少なくとも一方のプレス盤部
    を、加圧面を有するプレス盤本体部とこのプレス盤本体
    部を加圧するプレス盤基部により構成するとともに、前
    記プレス盤本体部と前記プレス盤基部の間に、位置を異
    ならせた複数のエアクッション部を介在させ、かつ各エ
    アクッション部の圧力を個別に設定する圧力設定部を設
    けたことを特徴とするICカード製造装置。
  2. 【請求項2】 前記エアクッション部は、前後左右の対
    称位置に四つ配設することを特徴とする請求項1記載の
    ICカード製造装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力設定部は、加圧時に一対の加圧
    面が平行となるように各エアクッション部の圧力を設定
    することを特徴とする請求項1又は2記載のICカード
    製造装置。
  4. 【請求項4】 前記一方のプレス盤部は、トグルリンク
    機構を備える駆動機構部により加圧される可動プレス盤
    部であることを特徴とする請求項1記載のICカード製
    造装置。
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