JP3463100B2 - 原子炉の炉心における核燃料物質の取替方法 - Google Patents

原子炉の炉心における核燃料物質の取替方法

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JP3463100B2 JP2000260933A JP2000260933A JP3463100B2 JP 3463100 B2 JP3463100 B2 JP 3463100B2 JP 2000260933 A JP2000260933 A JP 2000260933A JP 2000260933 A JP2000260933 A JP 2000260933A JP 3463100 B2 JP3463100 B2 JP 3463100B2
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉の炉心にお
ける核燃料物質の取替方法に係り、更に詳しくは、制御
棒等による燃焼反応度補償手段を不要とし、初装荷燃料
として天然ウランまたは劣化ウランと燃焼開始部のみを
用いて長期間連続運転することが可能な、運転性と安全
性と経済性とに優れた原子炉の炉心における核燃料物質
の取替方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子炉の種類には、軽水炉、高速増殖
炉、高温ガス炉等様々あるが、我が国を含め諸外国で広
く商業発電に用いられている軽水炉、核燃料を消費しな
がら増殖することから将来性が期待されている高増殖
炉が一般的である。
【0003】これら軽水炉や高速増殖炉といった原子炉
の炉心は、約1年の運転サイクルの間は、制御棒で燃焼
反応度を補償しながら臨界を維持する。すなわち核***
性核種が多量に炉心に存在する燃焼初期には制御棒を炉
心に挿入し、燃焼とともに核***生成物(Fission Prod
ucts、以下「FP」と称する)の増加等により反応度が
減少してくるとこれらの制御棒を引き抜いていく。そし
て、運転サイクルの終了時にはこれらの制御棒が抜けて
いるようにする。
【0004】次のサイクルを開始するために、運転サイ
クル終了後は原子炉を停止し、最も燃焼の進んだ燃料を
新燃料と交換すると共に、交換しない燃料も適当に配置
換えすることによって、次の運転サイクルにおいても臨
界を維持することができるような核燃料物質の取替が行
われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の原子炉の炉心およびその炉心における核燃料
物質の取替方法では、以下のような問題がある。
【0006】すなわち、軽水炉や高速増殖炉といった原
子炉の炉心は、上述したように、制御棒によって中性子
を吸収することにより燃焼反応度を補償しているため
に、中性子経済上好ましいものとはいえない。
【0007】また、このように制御棒によって燃焼反応
度を補償している炉心は、仮に制御棒駆動系の故障や事
故等によって、挿入されている制御棒が炉心から引き抜
かれてしまうと、炉心の出力が急激に上昇してしまい一
部の燃料が熔融したりするなどの可能性もあるという問
題がある。
【0008】制御棒に代えて、炉心外周に、中性子を反
射させて炉心中心側に戻す作用をする反射体を設け、こ
の反射体によって炉心の燃焼反応度を制御する方法も提
案されているが、これでは、制御可能な領域が炉心の外
周部に限られてしまう。
【0009】炉心内には、核***によって発生した熱エ
ネルギーを除熱するための冷却材が炉心全体に亘って、
炉心軸方向に沿ってほぼ一定速度で流れている。したが
って、制御棒に代えて、この冷却材の流量を制御して炉
心内の出力を制御することも考えられるが、これらの炉
心では、炉心軸方向に対して直角の方向である炉心径方
向で出力分布を有し、しかも燃焼に伴いその分布が変化
するために、冷却材の流量を調節することにより炉心出
力と冷却との両方を同時に制御することは困難である。
【0010】一方、これらの炉心における核燃料物質の
取替方法は、一旦、原子炉を停止して、先ず、最も燃焼
の進んだ燃料を炉心から取り出して新燃料を新たに装荷
するのみならず、交換しない燃料も含めて適当に配置換
えすることによって、次の運転サイクルにおいても臨界
を維持するようにしている。これは、例えば、比較的燃
焼の進んだ燃料を炉心外周部に移動させたり、逆に内側
に入れて出力平坦化を図ったり、炉心内で出力の極端に
高い部位が発生しないように新燃料同士を近接して配置
しないようにするなど、ほぼ全ての燃料を移動させる大
掛かりな作業である。そのため、多大な時間と手間とを
要し、原子炉を再起動するまでの時間が長くなるため
に、原子力発電所の稼働率を低下させてしまうという問
題がある。
【0011】なお、高温ガス炉の一種であるペブルベッ
ド型高温ガス炉では、連続的にボール状燃料を炉心上部
に挿入する一方、炉心下部からはボール状燃料を取り出
すことにより、燃焼反応度補償用制御棒のみならず燃料
の配置換えも不要としている。
【0012】しかしながら、このような連続的な燃料の
挿入や取り出しには、種々の困難が伴い、ドイツでの開
発ではこの部分のトラブルがあった。また、このような
炉心では、燃料の燃焼状態や、冷却材の流れを制御する
ことができないという問題もある。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、一定出力で核***連鎖反応が継続すること
によって燃焼反応度補償用制御棒を不要とし、運転の容
易性と安全性とを兼ね備えた原子力の炉心において、核
燃料物質の複雑な配置換えを不要とするとともに、核燃
料物質を効率的に燃焼させることが可能な核燃料物質の
取替方法を提供することを目的とする。
【0014】
【0015】
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0017】すなわち、請求項1の発明は、初装荷用の
核燃料物質として天然ウランが炉心軸方向に沿って分離
可能な複数のノードに配置されることによって規則的に
配置されてなる燃料配置部と、炉心下端部または炉心上
端部に備えられ天然ウラン及び天然ウランからの核変換
によって生成した核***性物質の高速中性子によって維
持される核***連鎖反応による燃焼を開始させる燃焼開
始部からなる燃焼開始手段と、核***によって発生した
熱エネルギーを除去する除熱手段とを備え、熱エネルギ
ーの分布が燃焼の持続時間に亘って炉心径方向において
ほぼ一定であり、炉心軸方向における熱エネルギーのピ
ーク部が、燃焼の進行に伴って炉心軸方向に沿って移動
するようにした原子炉の炉心における核燃料物質の取替
方法である。本発明の取替方法では、ピーク部が、炉心
軸方向に沿って燃焼開始部から炉心端部の近傍にまで移
動した場合には、核***連鎖反応を停止させ、炉心端部
に配置されていたノードを分離して、燃焼開始部に再配
置し、この燃焼開始部から炉心端部まで炉心軸方向に沿
って未燃焼の天然ウランが配置されたノードを新たに配
置することによって核燃料物質を取り替えるようにして
いる。
【0018】従って、請求項1の発明の原子炉の炉心に
おける核燃料物質の取替方法においては、未使用の核燃
料物質を次の運転サイクルに使用することができる。こ
の取替方法は、径方向の配置換えを不要とし、未使用の
核燃料物質を軸方向のみに直線的に移動することにより
実現できるので、簡単に行うことができる。燃焼開始部
に再配置された燃料は元の炉心で臨界に寄与していた部
分であり、新炉心でも容易に臨界となる。この部分の核
***により放出される中性子は天然ウランまたは劣化ウ
ランまたはこれらに核***性物質を添加した隣接領域の
U−238をプルトニウムに転換し、これにより燃焼領
域が移動し、燃焼を維持していくことができる。
【0019】請求項2の発明は、請求項1に記載の原子
炉の炉心における核燃料物質の取替方法において、燃料
配置部に配置された天然ウランの一部または全部を劣化
ウランに置き換えたものである。
【0020】従って、請求項2の発明の原子炉の炉心に
おける核燃料物質の取替方法においては、天然ウランの
一部または全部を劣化ウランに置き換えた炉心であって
も、請求項1の発明と同様に、未使用の核燃料物質を次
の運転サイクルの燃焼開始手段として効率的に有効利用
することができる。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の各実施の形態に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0036】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施の
形態を図1から図8を用いて説明する。
【0037】図1は、第1の実施の形態に係る原子炉の
炉心の一例を示す断面図である。
【0038】すなわち、本実施の形態に係る原子炉の炉
心1は、断面正六角形の多数の燃料集合体2が配置され
てなる。炉心1の外周部には、例えば鉛からなる反射体
3を備えており、中性子が炉心1の外に漏洩する効果を
小さくしている。
【0039】図2は、燃料集合体2の一例を示す断面図
(図2(a))および斜視図(図2(b))である。
【0040】図3は、燃料要素6の詳細例を示す立断面
図である。
【0041】燃料集合体2は、ラッパー管5と呼ばれる
断面正六角形の筒の中に、長尺の燃料要素6を複数束ね
てなる。また、図2の切断部L1〜L5に沿って分離可
能な構成としている。
【0042】燃料要素6は、被覆管10の内部に上部は
天然ウランを含むペレットからなり、下部は燃焼開始部
として例えばプルトニウムと天然ウランを含むペレット
からなる燃料材11を装荷している。被覆管10は、高
温度の冷却材と高速中性子の照射に耐えられるようステ
ンレス鋼を用いている。一般的な高速炉で用いられてい
るガスプレナムは作らず、核***によって発生したガス
状のFPは各ペレットに閉じ込める。
【0043】燃料要素6は、更に、その外周にスパイラ
ルワイヤ7を螺旋状に巻いており、このスパイラルワイ
ヤ7の厚みによって、隣接する燃料要素6との間隔を確
保すると共に、オリフィス孔8を介して燃料集合体2内
に導入される冷却材の流路を形成している。
【0044】図4は、以上のように構成した本実施の形
態に係る原子炉の炉心1の外形を示す模式図(図4
(a))および、炉心1の断面における燃料材11の分
布を示す模式図(図4(b))である。
【0045】図4(a)に示すように、原子炉の炉心1
は、円柱形状をしており、図4(b)に示すように、燃
料材11として上部は天然ウランを含むペレットからな
る天然ウラン部15となっており、下部は例えばプルト
ニウムと天然ウランを含むペレットからなる燃焼開始部
16を構成している。
【0046】燃焼開始部16はプルトニウムと天然ウラ
ン等を含むペレットからなるが、プルトニウムの量は炉
心を臨界にするには十分な量があり、核***連鎖反応で
余分の中性子の一部を隣接する天然ウラン部15のU−
238に与え、これをプルトニウムに変換する。なお、
燃焼開始部16は、プルトニウムと天然ウランのみに限
らず、それらに濃縮ウランを適宜混合しても良い。
【0047】天然ウラン部15の下端部ではプルトニウ
ムが蓄積を続け、やがて燃焼部(出力部)は燃焼開始部
16から軸に沿って上方に移動していく。燃焼開始部1
6は十分な量のプルトニウムが必要であるが、図示しな
い加速器で発生させた中性子を天然ウランに供給するこ
とにより十分な量のプルトニウムを生成させても良い。
【0048】本実施の形態による原子炉の炉心1は、上
述したように、炉心上部に天然ウランのみを用い、この
うちU−238に中性子を吸収させてプルトニウムを生
成し、核***で消滅したプルトニウムを補償している。
すなわち、核***連鎖反応以外にこれと同数の中性子を
必要とするわけで、優れた中性子経済を達成する必要が
ある。このためには核***を引き起こす中性子は高速で
あることが必要であり、減速する効果が小さい冷却材を
用いる必要がある。なお、天然ウランの一部または全部
を劣化ウランとしても良い。
【0049】以上のような観点から、本実施の形態で
は、冷却材としてナトリウム(Na)または鉛(Pb)
または鉛ビスマス(Pb−Bi)合金からなる液体金属
またはヘリウム(He)または炭酸ガス(CO)とい
った気体を用いる。
【0050】Naは、中性子の減速・吸収が少なく、ま
た、軽く、沸点が高く(約900℃)高温低圧で運転で
き、熱伝達特性が良いので、高速増殖炉原型炉でも採用
されている。しかしながら、中性子を吸収すると放射化
し、原子炉周囲の放射線量率を高める。また、化学的に
活性で水との反応が活発で、空気に触れると酸化発熱反
応、場合によっては発煙反応を起こすので漏洩防止対策
が必要となる。
【0051】PbおよびPb−BiはNaよりも若干比
重が高く、熱伝達特性も若干劣るものの、中性子閉じ込
め性能がNaよりも優れ、中性子経済上好ましい冷却材
である。沸点もNaより格段に高く(約1700℃)、
炉心1の出力が急激に上昇した場合であっても沸騰に至
る確率は少ない。また、Naのように化学的に活性では
なく、放射化による影響も小さい。
【0052】ヘリウム(He)または炭酸ガス(C
)は高圧で使用する必要があるが、液体金属冷却材
と比べ、格段に中性子経済に優れている。
【0053】図5は、本実施の形態に係る原子炉の炉心
1における出力および物質収支のイメージを示す模式図
である。
【0054】炉心下端部にある燃焼開始部16がプルト
ニウムと天然ウランの適当な混合物になっている場合に
ついて、核燃料物質(ウラン、プルトニウム及びその他
のアクチノイドの全量)とプルトニウムおよびFPの分
布がどのように変化していくかを中性子束の分布とあわ
せて説明する。
【0055】炉心下端部の燃焼開始部16にあるプルト
ニウムPの核***によって中性子が発生するので、図5
(a)に示すように中性子束φが立ち上がる。また、こ
の核***によって核燃料物質MはFPに変化するので、
図5(a)に示すように核燃料物質Mが炉心1の下端部
側から減少し、FPが炉心1の下端部側から蓄積する。
【0056】一方、核***するとプルトニウムPは減少
するが、この核***によって発生した中性子の一部はU
−238に吸収され、U−238をプルトニウムPに変
換することにより、プルトニウムPの量は炉心全体で一
定となる。
【0057】燃焼部上部は燃焼部下部よりU−238の
量が多いのでプルトニウムPの生成割合が大きい。この
ため燃焼部上部ではプルトニウムPの量は増え、炉心下
部ではプルトニウムPの量は減少する。このため燃焼部
は軸に沿って上方に移動する。この核***によって発生
した熱エネルギーは、後述するようにして冷却材が除熱
する。
【0058】本実施の形態による原子炉の炉心1に存在
する主要なアクチノイド核種と核反応によるそれらの間
の変換の様子を図6に示す。
【0059】いくつかの核***性核種が存在するが、こ
れらの内、量が多くて重要なものはPu−239とPu
−241である。
【0060】燃焼と共に天然ウラン燃料の核種割合が変
化していく様子を図7に示す。
【0061】新燃料の状態では図7(a)に示すよう
に、U−235とU−238は重量比で0.7:99.
3であったものが、下方からの中性子を吸収するように
なると、図7(b)に示すように、先ず、U−238の
一部が高速中性子を捕獲し、更に2度のβ崩壊を介して
Pu−239となる。またU−235の一部が核***に
よりFPに変換するとともに、別の一部が中性子捕獲に
よりU−236に変換する。
【0062】更に燃焼が進行すると、図7(c)に示す
ように、U−235が更にFPとU−236に変換す
る。また、U−238からは上述したようにしてPu−
239が生成する一方、既に生成しているPu−239
からは、核***によりFPが発生するとともに、中性子
の捕獲によりPu−240が生成する。すなわち、Pu
−239はその生成とその中性子吸収(中性子捕獲+核
***)とによってその量が決定する。
【0063】更に燃焼が進行すると、図7(d)に示す
ように、U−235が更にFPとU−236に変換す
る。また、U−238からは上述したようにしてPu−
239が生成する一方、既に生成しているPu−239
からは、核***によりFPが発生するとともに、中性子
の捕獲によりPu−240が生成する。このように、あ
る程度まで核変換が進行すると、Pu−239の生成元
のU−238が減少することから、図7(c)と図7
(d)を比較して分るようにPu−239の量は減少し
て行く。一方、Pu−240は、Pu−239の中性子
捕獲により発生する一方、既に生成しているPu−24
0が中性子を捕獲することにより核***性核種であるP
u−241を生成する。
【0064】更に燃焼が進行すると、図7(e)に示す
ように、U−235が更にFPとU−236に変換し、
その量が減少する。また、U−238からは上述したよ
うにしてPu−239が生成するが、U−238が更に
減少することから、Pu−239の量も更に減少する。
Pu−239が減少すると、それを親物質としているP
u−240の生成量も減少し、やがてその量も減少す
る。
【0065】Pu−240から生成されるPu−241
は、核***性物質であるので核***する一方、中性子捕
獲によって更に高次のプルトニウムであるPu−242
を生成する。
【0066】燃焼の進行と共に、Pu−239やPu−
240やU−235等の核***によりFPが生成されこ
れが蓄積していく。FPの中には中性子をよく吸収する
物質も含まれているので、図7(f)に示すように、F
Pの量がある程度以上になると、この部分ではもはや核
***連鎖反応の継続が困難となり、中性子束レベルは低
下し、核反応も起こらなくなり、核種割合もほとんど変
化しなくなる。
【0067】炉心においては図7(b)から図7(e)
に対応する領域で臨界を維持しているが、これらの領域
のうち図7(e)に対応する部分はやがて図7(f)の
状態となり、臨界を維持する領域から抜けていく。
【0068】一方、図7(a)に対応する部分はやがて
図7(b)の状態となり、臨界を維持する領域に入って
くる。図7(a)に対応する部分は燃焼部の上部であ
り、図7(f)に対応する部分は燃焼部の下部であるこ
とから、燃焼部は燃焼と共に上方へと移動していく。
【0069】このようにして、本実施の形態に係る原子
炉の炉心では、燃焼部が、炉心1の軸方向に沿って、燃
焼開始部16から上方に移動していく。すなわち、炉心
1の連続運転長さを長くしたい場合には、炉心1の高さ
を高くすれば良い。
【0070】図8は、本実施の形態に係る原子炉の炉心
1を適用した発電システムの構成例を示すプラント概念
図である。
【0071】ここでは冷却材としてNaを用いた場合を
示している。冷却材17を、ポンプ18によって1次ル
ープ19内を循環させることによって、原子炉20内に
導入する。原子炉20内に導入された冷却材17は、炉
心1に装荷された燃料集合体2のオリフィス孔8から燃
料集合体2の内部に流入し、スパイラルワイヤ7によっ
て確保された流路にしたがって燃料要素6の間隙を上昇
する。これによって、冷却材17は、被覆管10表面と
の熱伝達によって、燃料材11の核***反応によって発
生した熱エネルギーを奪い、自身は加熱されて炉心1の
上部から炉心外に放出されるようにしている。
【0072】このようにして放出された冷却材17は、
更にポンプ18の駆動力によって熱交換器21に送ら
れ、ここで中間ループ22内を循環する2次冷却材23
との熱交換によって冷却されるようにしている。なお、
中間ループ22は、2次冷却材23を中間ループ22内
で循環させる図示しないポンプを備えている。ここで2
次冷却材23とは、冷却材17と同じものであっても、
異なるものであっても構わない。
【0073】一方、2次冷却材23は、熱交換器21に
おいて冷却材17からの熱供給を受けることにより自身
は加熱され、図示しないポンプの駆動力によって蒸気発
生器25に送られ、ここでタービン系蒸気ループ26内
を循環する冷却水27との熱交換によって冷却されるよ
うにしている。なお、タービン系蒸気ループ26は、冷
却水27を同ループ内で循環させる図示しないポンプを
備えている。
【0074】冷却水27は、蒸気発生器25において2
次冷却材23からの熱供給を受けることにより白身は加
熱され蒸気28となり、図示しないタービンヘと送ら
れ、タービンの回転に用いられるようにしている。
【0075】ここではNa冷却材を用いた発電システム
の場合について示したが、他の冷却材の場合は中間ルー
プが不要である。また、ガス冷却材の場合、蒸気発生器
の代わりにガスタービンを用いることも考えられる。さ
らに、熱だけが必要な場合には発電装置は不要である。
【0076】なお、上記においては、図2および図3を
用いて、本実施の形態で適用する燃料集合体2の詳細構
成を説明したが、本発明における燃料集合体2の構成
は、それに限られるものではなく、現状の軽水炉で用い
られているような正方形状のものであっても良い。
【0077】また図8を用いて、本実施の形態における
原子炉の炉心1を適用した発電システムの構成例を示し
たが、本実施の形態による原子炉の炉心1が適用される
発電システムの構成はこれに限られるものではない。ま
た本実施の形態における原子炉の利用は発電システムに
限られるものでもない。
【0078】次に、以上のように構成した本実施の形態
に係る原子炉の炉心の作用について説明する。
【0079】燃焼開始部16がプルトニウムと天然ウラ
ンの適当な混合物になっている場合について説明する。
1回の核***あたり平均して2〜3個の中性子が生成さ
れる。燃焼開始部16にある主としてプルトニウムPの
核***によって中性子が発生するので、図5(a)に示
すように中性子束φが立ち上がる。
【0080】また、この核***によって核燃料物質Mは
FPに変化するので、図5(a)に示すように核燃料物
質Mが炉心1の下端部側から減少し、FPが炉心1の下
端部側から蓄積する。
【0081】一方、核***するとプルトニウムPは減少
するが、この核***によって発生した中性子の一部はU
−238に吸収され、U−238をプルトニウムPに変
換することにより、プルトニウムPの量は炉心全体で一
定となる。燃焼部上部は燃焼部下部よりU−238の量
が多いのでプルトニウムPの生成割合が大きい。このた
め燃焼部上部ではプルトニウムPの量は増え、炉心下部
ではプルトニウムPの量は減少する。
【0082】天然ウラン部15の燃料について考える。
新燃料の状態では図7(a)に示すように、U−235
とU−238は重量比で0.7:99.3であったもの
が、下方からの中性子を吸収するようになると、図7
(b)に示すように、先ず、U−238の一部が高速中
性子を捕獲し、更に2度のβ崩壊を介してPu−239
となる。またU−235の一部が核***によりFPに変
換するとともに、別の一部が中性子捕獲によりU−23
6に変換する。
【0083】更に燃焼が進行すると、図7(c)に示す
ように、U−235が更にFPとU−236に変換す
る。また、U−238からは上述したようにしてPu−
239が生成する一方、既に生成しているPu−239
からは、核***によりFPが発生するとともに、中性子
の捕獲によりPu−240が生成する。
【0084】すなわち、Pu−239はその生成とその
中性子吸収(中性子捕獲+核***)とによってその量が
決定する。更に燃焼が進行すると、図7(d)に示すよ
うに、U−235が更にFPとU−236に変換する。
また、U−238からは上述したようにしてPu−23
9が生成する一方、既に生成しているPu−239から
は、核***によりFPが発生するとともに、中性子の捕
獲によりPu−240が生成する。
【0085】このように、ある程度まで核変換が進行す
ると、Pu−239の生成元のU−238が減少するこ
とから、図7(c)と図7(d)を比較して分かるよう
にPu−239の量は減少して行く。一方、Pu−24
0は、Pu−239の中性子捕獲により発生する一方、
既に生成しているPu−240が中性子を捕獲すること
により核***性核種であるPu−241が生成される。
【0086】更に燃焼が進行すると、図7(e)に示す
ように、U−235が更にFPとU−236に変換し、
その量が減少する。また、U−238からは上述したよ
うにしてPu−239が生成するが、U−238が更に
減少することから、Pu−239の量も更に減少する。
Pu−239が減少すると、それを親物質としているP
u−240の生成量も減少し、やがてその量も減少す
る。
【0087】Pu−240から生成されるPu−241
は、核***性物質であるので核***する一方、中性子捕
獲によって更に高次のプルトニウムであるPu−242
を生成する。燃焼の進行と共に、Pu−239やPu−
240やU−235等の核***によりFPが生成され蓄
積される。
【0088】FPの中には中性子をよく吸収する物質も
含まれているので、図7(f)に示すように、FPの量
がある程度以上になると、この部分ではもはや核***連
鎖反応の継続が困難となり、中性子束レベルは低下し、
核反応も起こらなくなり、核種割合もほとんど変化しな
くなる。炉心においては図7(b)から図7(e)に対
応する領域で臨界を維持しているが、これらの領域のう
ち図7(e)に対応する部分はやがて図7(f)の状態
となり、臨界を維持する領域から抜けていく。
【0089】一方、図7(a)に対応する部分はやがて
図7(b)の状態となり、臨界を維持する領域に入って
くる。図7(a)に対応する部分は燃焼部の上部であ
り、図7(f)に対応する部分は燃焼部の下部であるこ
とから、燃焼部は燃焼と共に上方へと移動していく。
【0090】このようにして、本実施の形態に係る原子
炉の炉心では、燃焼部が、炉心1の軸方向に沿って、燃
焼開始部16から上方に移動していく。また、1回の核
***あたり平均して200MeV(1eVは約1.6×
10−19J)のエネルギーが放出される。この核***
によって発生した熱エネルギーは、燃焼部の燃料要素6
の温度を上昇させるが、燃料要素6の外周の冷却材流路
を流れている冷却材によって除熱される。
【0091】冷却材としてNaを用いた発電システムに
ついて説明すると、原子炉20内に導入された冷却材1
7は、炉心1に装荷された燃料集合体2のオリフィス孔
8から燃料集合体2の内部に流入し、スパイラルワイヤ
7によって確保された流路にしたがって燃料要素6の間
隙を上昇する。これによって、冷却材17は、被覆管1
0表面との熱伝達によって、燃料材11の核***反応に
よって発生した熱エネルギーを奪い、自身は加熱されて
炉心1の上部から炉心外に放出される。
【0092】このようにして放出された冷却材17は、
更にポンプ18の駆動力によって熱交換器21に送ら
れ、ここで中間ループ22内を循環する2次冷却材23
との熱交換によって冷却される。
【0093】なお、中間ループ22は、2次冷却材23
を中間ループ22内で循環させる図示しないポンプを備
えている。一方、2次冷却材23は、熱交換器21にお
いて冷却材17からの熱供給を受けることにより白身は
加熱され、図示しないポンプの駆動力によって蒸気発生
器25に送られ、ここでタービン系蒸気ループ26内を
循環する冷却水27との熱交換によって冷却される。
【0094】なお、タービン系蒸気ループ26は、冷却
水27を同ループ内で循環させる図示しないポンプを備
えている。冷却水27は、蒸気発生器25において2次
冷却材23からの熱供給を受けることにより自身は加熱
され蒸気28となり、図示しないタービンヘと送られ、
タービンの回転に用いられる。
【0095】このような反応を模擬した解析を、ジルコ
ニウム合金金属燃料と種々の冷却材の組合せで行った結
果を表1に示す。
【0096】
【表1】
【0097】核***連鎖反応を持続させるためには、中
性子実効増倍係数が1.0以上ある必要があるが、表1
の解析結果からわかるように、いずれの冷却材に対して
も、中性子実効増倍係数が1.0以上あるとの結果が得
られた。
【0098】燃焼部移動速度は約4cm/年となってい
るが、これは1mの距離を燃焼部が移動するのに約25
年間要することに相当する。取り出し燃料の燃焼度はい
ずれの場合も400GWd/t以上となっているが、こ
れは40%以上の天然ウラン利用率を意味する。
【0099】現在軽水炉では濃縮ウランを用いている
が、天然ウラン利用率は1%以下であり、これと比べ
て、本実施の形態に係る原子炉では、ウラン濃縮を必要
とせず、しかも天然ウラン利用率も非常に高いことがわ
かる。このように、本実施の形態に係る原子炉の炉心1
は、長期間の連続運転を可能にするとともに、極めて有
効に天然ウランを利用することが可能となる。
【0100】上述したように、本実施の形態に係る原子
炉の炉心1においては、上記のような作用により、燃焼
開始部16以外は天然ウランのみを用い、燃焼部を軸方
向に沿って燃焼させつつ実施させることができる。ま
た、運転長さは、この核***連鎖反応が炉心下端部から
炉心上端部に至るまでの時間で決定されることから、運
転長さを延伸させたい場合、炉心の天然ウラン部分の高
さを高くすることによって実現可能である。なお、天然
ウランの一部または全部を劣化ウランに置き換えること
によっても本実施の形態に係る原子炉の炉心1は、実現
可能である。
【0101】更に、図5に示すように、運転中に亘って
中性子束分布φが同じ、すなわち、炉心出力分布が一定
であることから出力分布を制御する必要がなく、もっ
て、出力分布調整や燃焼反応度補償のための制御棒を
要としている。これによって、これらの制御棒および制
御棒を駆動させるための駆動系共に不要となり、システ
ムおよび運転が簡素化されるのみならず、制御棒の誤引
抜も発生しなくなるために安全性を向上することも可能
となる。
【0102】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施の
形態を図9を用いて説明する。
【0103】図9は本実施の形態に係る原子炉の炉心に
おける核燃料物質の取替方法を示す模式図である。
【0104】すなわち、本実施の形態に係る原子炉の炉
心1における核燃料物質の取替方法では、第1の実施の
形態で説明した原子炉の炉心1における燃焼部Bが図9
(a)に示すように、炉心下端部と炉心上端部とを結ぶ
軸に沿って炉心上端部にまで移動した場合には、核***
連鎖反応を停止させる。
【0105】核***連鎖反応を停止させた後に、図9
(b)に示すように、燃焼部Bをそのまま再利用核燃料
物質RFとして図9(c)に示すように、次の運転サイ
クルの燃焼開始部16として炉心下端部に置き換える。
【0106】更に、図9(c)に示すように、この再利
用核燃料物質RFの上部から、炉心上端部まで軸に沿っ
て再利用核燃料物質RFと一体化するように天然ウラン
を追加新核燃料物質NFとして配置して原子炉の炉心1
を構成する。
【0107】次に、以上のように構成した本実施の形態
に係る原子炉の炉心における核燃料物質の取替方法の作
用について説明する。
【0108】すなわち、本実施の形態に係る原子炉の炉
心1における核燃料物質の取替方法においては、未だ核
***連鎖反応に供することの可能な再利用核燃料物質R
Fを、次の運転サイクルの燃焼開始部16に使用するこ
とにより、核燃料物質を有効に利用することができる。
【0109】この取替方法は、炉心1の径方向の配置換
えを不要とし、再利用核燃料物質RFを軸方向のみに直
線的に移動することにより実現できるので、短時間でお
こなうことができる。また、このようにして構成された
原子炉を再起動する場合には、新たな核***性物質や中
性子供給源は不要となる。
【0110】上述したように、本実施の形態に係る原子
炉の炉心1における核燃料物質の取替方法においては、
上記のような作用により、再処理や濃縮なしに天然ウラ
ンを効果的に燃焼させることができる。また、この取替
方法は軸方向のみの移動であり、径方向への移動を伴わ
ない。例えば、同一の燃料要素6内において実施可能で
あるので、複雑な配置換えを伴うことなく実施すること
が可能である。
【0111】以上、本発明の好適な実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかか
る構成に限定されない。特許請求の範囲に記載された技
術的思想の範嬢において、当業者であれば、各種の変更
例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及
び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと
了解される。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一定出力で核***連鎖反応が継続することによって燃焼
反応度補償用制御棒を不要とし、運転の容易性と安全性
とを兼ね備えた原子力の炉心において、核燃料物質の複
雑な配置換えを不要とするとともに、核燃料物質を効率
的に燃焼させることが可能な核燃料物質の取替方法を実
現することができる。
【0113】
【0114】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る原子炉の炉心の一例を
示す断面図
【図2】燃料集合体の一例を示す断面図および斜視図
【図3】燃料要素の詳細例を示す立断面図
【図4】原子炉の炉心の外形を示す模式図および、炉心
の断面における燃料材の分布を示す模式図
【図5】原子炉の炉心における出力および物質収支のイ
メージを示す模式図
【図6】原子炉の炉心内に存在する主要なアクチノイド
核種とそれらの核反応の関連を示す模式図
【図7】ウラン、プルトニウム、FPの核種割合の変化
を示す模式図
【図8】原子炉の炉心を適用した発電システムの構成例
を示すプラント概念図
【図9】第2の実施の形態に係る原子炉の炉心における
核燃料物質の取替方法を示す模式図
【符号の説明】
L1〜L5…切断部 B…燃焼部 RF…再利用核燃料物質 NF…追加新核燃料物質 1…炉心 2…燃料集合体 3…反射体 5…ラッパー管 6…燃料要素 7…スパイラルワイヤ 8…オリフィス孔 10…被覆管 11…燃料材 15…天然ウラン部 16…燃焼開始部 17…冷却材 18…ポンプ 19…1次ループ 20…原子炉 21…熱交換器 22…中間ループ 23…2次冷却材 25…蒸気発生器 26…タービン系蒸気ループ 27…冷却水 28…蒸気
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−146175(JP,A) 特開 平4−194780(JP,A) Hiroshi sekimoto 他,Feasibility stud y on the CANDLE ne w burn−up strateg y,Transaction of A merican Nuclear So ciety,米国,American Nuclear Society,2000 年 7月 4日,Vol.82,207−208 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 1/02 G21C 7/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 初装荷用の核燃料物質として天然ウラン
    が炉心軸方向に沿って分離可能な複数のノードに配置さ
    れることによって規則的に配置されてなる燃料配置部
    と、炉心下端部または炉心上端部に備えられ前記天然ウ
    ラン及び前記天然ウランからの核変換によって生成した
    核***性物質の高速中性子によって維持される核***連
    鎖反応による燃焼を開始させる燃焼開始部からなる燃焼
    開始手段と、前記核***によって発生した熱エネルギー
    を除去する除熱手段とを備え、前記熱エネルギーの分布
    が前記燃焼の持続時間に亘って炉心径方向においてほぼ
    一定であり、前記炉心軸方向における前記熱エネルギー
    のピーク部が、前記燃焼の進行に伴って前記炉心軸方向
    に沿って移動するようにした原子炉の炉心における前記
    核燃料物質の取替方法であって、 前記ピーク部が、前記炉心軸方向に沿って前記燃焼開始
    部から炉心端部の近傍にまで移動した場合には、前記核
    ***連鎖反応を停止させ、前記炉心端部に配置されてい
    たノードを分離して、前記燃焼開始部に再配置し、この
    燃焼開始部から前記炉心端部まで前記炉心軸方向に沿っ
    て未燃焼の天然ウランが配置されたノードを新たに配置
    することによって核燃料物質を取り替えるようにした原
    子炉の炉心における核燃料物質の取替方法。
  2. 【請求項2】 前記燃料配置部に配置された天然ウラン
    の一部または全部を劣化ウランに置き換えた請求項1に
    記載の原子炉の炉心における核燃料物質の取替方法。
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