JP3462156B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
冷凍室用蒸発器を有する冷蔵庫に関するものである。
ているが、最近の冷蔵庫においては、これら各部屋に専
用の蒸発器を設けたものがある。その冷凍サイクルを示
したものが図13である。
ッサ102の下流側に凝縮器103が接続され、凝縮器
103の下流側は2つに分岐し、一方には、冷蔵室用切
替弁(以下、R弁という)104と、冷蔵室用キャピラ
リチューブ(以下、Rキャピという)106と、冷蔵室
用蒸発器(以下、Rエバという)108が接続され、他
方には、冷凍室用切替弁(以下、F弁という)110
と、冷凍室用キャピラリチューブ(以下、Fキャピとい
う)112と、冷凍室用蒸発器(以下、Fエバという)
114と逆止弁116が接続されている。そして、逆止
弁116とRエバ108からの流路は前記したコンプレ
ッサ102に循環している。
蔵室に送るためのRファン118が設けられ、Fエバ1
14にもFファン120が設けられている。
の制御方法を図14に基づいて説明する。
転(以下、Rモードという)と、冷凍室を冷却する冷凍
運転(以下、Fモードという)を交互に行うものであ
り、具体的には、冷蔵室が所定温度に達するとR弁10
4を閉じてF弁110を開け、Fエバ114に冷媒を流
してFモードを行う。また、Fモード中に冷凍室が所定
温度に達するとF弁110を閉じてR弁104を開き、
Rエバ108に冷媒を流しRモードを行う。
8とFエバ114とでは蒸発温度が異なり、蒸発エンタ
ルピーの熱量に差がある。このため、Rエバ108とF
エバ114の必要冷却熱量を共に40Wととすると、蒸
発エンタルピーの熱量による差から冷媒流量がRエバ1
08の方がFエバ114の2倍になる。すなわち、蒸発
温度が低温から高温になると、コンプレッサ102の吸
込みの比容積の違いから必要冷媒流量が多くなるわけで
ある。
環量の違いにより、FモードからRモードに変移したと
きに冷媒挙動の遅れが生じる。この理由は、第1に、F
モードにおいて、例えば、1の量で流れていた冷媒量
が、Rモードに切り替わって2の量を流す必要が出てく
るためと、第2に、Fモード中はコンプレッサ102の
圧縮比が大きいが、Rモードに変わると圧縮比が少なく
なり、この圧縮比の違いからRエバ108に冷媒が流れ
にくくなるからである。
なって、図13に示すように、Rエバ108の入口部分
しか冷えない状態が発生し、出口付近では必要な温度ま
で下がらず十分な冷却能力が出せないという問題点が発
生する。これは、冷却能力に影響を及ぼす。
も、圧力が高くなるRモードになることでコンプレッサ
102側に流れることができなくなり、冷媒循環量の減
少して調整もできなくなる。そのため、冷凍サイクル1
00内の冷媒循環量が運転するたびに変わってしまう。
そして、これがさらに冷媒挙動の遅れを発生させる原因
ともなる。
正しくできなくなり、冷却能力も正しく制御できなくな
るという問題点が発生する。
循環量を正しく制御し、かつ、冷媒挙動遅れを低減させ
ることができる冷蔵庫を提供するものである。
庫は、コンプレッサ、凝縮器の順番に接続され、この凝
縮器の下流側に冷蔵室用蒸発器と冷凍室用蒸発器とが並
列に接続されると共に、凝縮器からの冷媒の流路を冷蔵
室用蒸発器と冷凍室用蒸発器と切り替えるための切り替
え手段が凝縮器と両蒸発器の間に設けられ、また、凝縮
器を冷却する凝縮器用ファンと、冷蔵室用蒸発器の冷気
を冷蔵室へ送風する冷蔵室用冷気循環ファンと、冷凍室
用蒸発器の冷気を冷凍室へ送風する冷凍室用冷気循環フ
ァンとが設けられ、切り替え手段により冷媒の流路を切
り替えることにより、冷蔵室用蒸発器へ冷媒を送って冷
蔵室を冷却する冷蔵運転と、冷凍室用蒸発器へ冷媒を送
って冷凍室を冷却する冷凍運転をそれぞれ実行できる冷
蔵庫において、冷凍運転から冷蔵運転へ切り替える場合
に、冷凍運転が終了した時に、冷凍室用蒸発器へ流れる
冷媒を切り替え手段で遮断しながらコンプレッサを運転
し、かつ、凝縮器用ファンを運転して、冷凍室用蒸発器
からの冷媒を回収して凝縮器へ冷媒を送る冷媒回収運転
を行い、この冷媒回収運転を行った後、切り替え手段を
切り替えて冷蔵室用蒸発器にのみ冷媒を送って冷蔵運転
を行うものである。
いて、冷媒回収運転を開始してから設定時間後に、切り
替え手段を切り替えて冷蔵室用蒸発器にのみ冷媒を送っ
て冷蔵運転を行うものである。
いて、冷媒回収運転を開始してから冷凍室用蒸発器の温
度が設定温度に到達した後に、切り替え手段を切り替え
て冷蔵室用蒸発器にのみ冷媒を送って冷蔵運転を行うも
のである。
において、切り替え手段を切り替えて冷蔵室用蒸発器に
のみ冷媒を送って冷蔵運転を行った後、冷蔵室用蒸発器
の温度が設定温度まで下降した時から冷蔵室用冷気循環
ファンを運転するものである。
において、冷凍運転、または、冷蔵運転からコンプレッ
サを停止させる場合に、切り替え手段を切り替えて冷凍
室用蒸発器、または、冷蔵室用蒸発器に送る冷媒を遮断
しながらコンプレッサを運転し、かつ、凝縮器用ファン
を低速で運転することにより、冷凍室用蒸発器、また
は、冷蔵室用蒸発器からの冷媒を回収して凝縮器へ冷媒
を送る停止準備運転を行い、この停止準備運転を行った
後、切り替え手段によって冷凍室用蒸発器、または、冷
蔵室用蒸発器に送る冷媒を遮断した状態でコンプレッサ
及び凝縮器用ファンを停止させるものである。
いて、停止準備運転を開始してから設定時間後に、切り
替え手段によって冷凍室用蒸発器、または、冷蔵室用蒸
発器に送る冷媒を遮断した状態でコンプレッサ及び凝縮
器用ファンを停止させるものである。
いて、停止準備運転を開始してからコンプレッサの駆動
電流値が設定値より低くなった後に、切り替え手段によ
って冷凍室用蒸発器、または、冷蔵室用蒸発器に送る冷
媒を遮断した状態でコンプレッサ及び凝縮器用ファンを
停止させるものである。
7記載のものにおいて、切り替え手段を2つの二方弁で
構成したものである。
7記載のものにおいて、切り替え手段を1つの三方弁で
構成したものである。
器の順番に接続され、この凝縮器の下流側に冷蔵室用蒸
発器と冷凍室用蒸発器とが並列に接続されると共に、凝
縮器からの冷媒の流路を冷蔵室用蒸発器と冷凍室用蒸発
器と切り替えるための切り替え手段が凝縮器と両蒸発器
の間に設けられ、また、凝縮器を冷却する凝縮器用ファ
ンと、冷蔵室用蒸発器の冷気を冷蔵室へ送風する冷蔵室
用冷気循環ファンと、冷凍室用蒸発器の冷気を冷凍室へ
送風する冷凍室用冷気循環ファンとが設けられ、切り替
え手段により冷媒の流路を切り替えることにより、冷蔵
室用蒸発器へ冷媒を送って冷蔵室を冷却する冷蔵運転
と、冷凍室用蒸発器へ冷媒を送って冷凍室を冷却する冷
凍運転をそれぞれ実行できる冷蔵庫において、冷蔵室用
蒸発器と冷凍室用蒸発器へ流れる冷媒を遮断する遮断手
段を有し、この遮断手段によって、冷蔵室用蒸発器と冷
凍室用蒸発器へ流れる冷媒を遮断しながらコンプレッサ
を運転し、かつ、凝縮器用ファンを運転して、冷媒を回
収して凝縮器へ冷媒を送る冷媒回収運転を行うことを特
徴とする冷蔵庫である。
蔵室用蒸発器、または、冷凍室用蒸発器において冷媒不
足状態であると判断した時、または、冷蔵運転と冷凍運
転とを交互運転するときの切替え時に行うことを特徴と
する請求項10記載の冷蔵庫である。
ンプレッサの回転数は、この冷媒回収運転に移行する前
の冷蔵運転時、または、冷凍運転時に設定されたコンプ
レッサの回転数で継続して行うことを特徴とする請求項
10記載の冷蔵庫である。
時間は、コンプレッサの回転数が低い程長く設定するこ
とを特徴とする請求項10記載の冷蔵庫である。
時間は、外気温が低い程長く設定することを特徴とする
請求項10記載の冷蔵庫である。
度、または、冷凍室用蒸発器の温度が、設定温度より低
くなったときに、冷媒回収運転は停止することを特徴と
する請求項10記載の冷蔵庫である。
媒の下流側にアキュムレータを有し、アキュムレータの
温度が、設定温度より低くなったときに、冷媒回収運転
は停止することを特徴とする請求項10記載の冷蔵庫で
ある。
いて、この冷媒回収運転に移行する前の冷蔵運転時の冷
蔵室用冷気循環ファン、または、冷凍運転時の冷凍室用
冷気循環ファンを継続して回転させることを特徴とする
請求項10記載の冷蔵庫である。
ァン、または、冷凍室用冷気循環ファンを冷蔵室用蒸発
器の温度、冷凍室用蒸発器の温度が設定温度以上になっ
たときに停止させることを特徴とする請求項17記載の
冷蔵庫である。
に、冷凍運転が終了したときに、冷凍室用蒸発器へ流れ
る冷媒を切り替え手段で遮断しながらコンプレッサを運
転し、凝縮器用ファンも運転する。
回収して凝縮器へ冷媒を送り、この冷媒も凝縮器用ファ
ンの運転により液化させて、冷媒回収運転を終了する。
を切り替えて冷蔵室用蒸発器にのみ冷媒を送って冷蔵運
転を行う。これにより、冷媒挙動遅れを防止することが
できる。
づいて制御する場合と、冷凍室用蒸発器の温度が設定温
度に到達した場合に冷蔵運転を開始する場合がある。
手段を切り替えて冷蔵室用蒸発器にのみ冷媒を送って冷
蔵運転を行った後、冷蔵室用蒸発器の温度が設定温度ま
で下降してから冷蔵室用冷気循環ファンを運転する。す
なわち、冷蔵運転の開始時には冷蔵室用冷気循環ファン
を停止させておく。すると、凝縮器に溜まっていた液冷
媒が、Rエバに流れやすくなる。
ッサを停止させる場合に、停止準備運転を行った後に、
切り替え手段によって各蒸発器への冷媒流路を遮断した
状態でコンプレッサ及び凝縮器用ファンを停止させる。
蔵室用蒸発器からの冷媒を回収して凝縮器へ冷媒を送
り、凝縮器用ファンを低速で運転することにより、冷媒
の液化を促進させることができる。
サの復帰時に冷媒が蒸発器に流れやすくなり、冷媒遅れ
を解消することができる。
間で制御する場合と、コンプレッサの駆動電流値が設定
値より低くなったときに終了する場合がある。
または、1つの三方弁で構成できる。
器と冷凍室用蒸発器に滞留する冷媒量のバランス調整が
可能となり、冷蔵室用蒸発器と冷凍室用蒸発器へ適正な
冷媒量が供給できるため、効率のよい冷却ができ、無駄
な入力増加を抑えることができる。
冷蔵室での冷媒不足状態と判断された場合、もしくは、
運転が切り替えられた後に発生する冷媒遅れが解消さ
れ、各蒸発器の性能を十分に生かした冷却ができ、効率
のよい冷却が可能となり、定常状態到達までの時間が短
縮できる。
コンプレッサの回転数の煩雑な変動が抑えられ、異音の
発生が少なくなる。
概ね適正な冷媒量が回収できる。
した場合であっても簡単な制御で適正な冷媒量が回収で
きる。
と、過剰な冷媒回収を防止でき、コンプレッサの信頼性
劣化を抑えることができる。
吸熱によって温度が低下する蒸発器の冷熱を庫内に循環
でき、循環ファンの冷却効果を効果的にでき、恒常性に
も寄与できる。
ァンの駆動による入力増加を抑え、より効率よく冷却す
ることができる。
第1の実施例を図1〜図3に基づいて説明する。
状態を示すタイミングチャートであり、図2は冷蔵庫1
の縦断面図であり、図3は冷蔵庫1の冷凍サイクル10
である。
明する。
3、製氷室4、冷凍室5が設けられている。
プレッサ12が設けられている。また、製氷室4の背面
には、Fエバ24とFファン30が設けられている。さ
らに、野菜室3の背面にはRエバ18とRファン28が
設けられている。さらに、コンプレッサ6の近くには、
コンプレッサ12と凝縮器13とを冷却するための凝縮
器用ファン(以下、Cファンという)32が設けられて
いる。
冷却し、Rエバ18で冷蔵室2と野菜室3を冷却する。
クル10の構造について説明する。
が接続され、凝縮器13の下流側は二つに分岐してい
る。一方の流路には二方弁よりなるR弁14が接続さ
れ、以下、Rキャピ16、Rエバ18が接続されてい
る。また、他方の流路には二方弁よりなるF弁20が接
続され、以下、Fキャピ22、Fエバ24が接続され、
Fエバ24の下流側には逆止弁26が接続されている。
そして、逆止弁26からの流路とRエバ18からの流路
は1つとなってコンプレッサ12に循環している。
トに基づいて説明する。
弁14を閉じ、F弁20を開く。また、Rファン28を
OFFとし、FファンをONとする。さらに、Cファン
32は普通の回転数で回転させる。
エバ24に流れて、Fエバ24を冷却し、この冷却され
た空気はFファン30によって製氷室4や冷凍室5に送
られる。この場合のFエバ24の蒸発温度が約−25℃
である。
逆に冷蔵室2や野菜室3の庫内温度が所定温度まで上昇
した場合にはFモードからRモードに切り替える必要が
ある。この場合には、次の段階で移行していく。
弁20も閉じる。また、Cファン32も高速運転を行
う。この状態で、コンプレッサ12を運転し続けて、F
エバ24に溜まっている冷媒を吸い取って回収し、この
回収した冷媒を凝縮器13に送る。凝縮器13において
は、Cファン32が高速運転しているため、凝縮が進
み、冷媒の液化が促進され、この液化された冷媒は凝縮
器13に溜まる。
う。そして、この冷媒回収運転をFモードが終了してか
ら設定時間t1(例えば、2分)だけ行う。
るとF弁20を閉じたままR弁14を開き、凝縮器13
の液冷媒をRエバ18に流す。
っていた液冷媒が、Rエバ18に流れやすくなり、Rエ
バ18の入口の温度と出口の温度が殆ど同じになり、冷
媒遅れを解消することができる。
づいて説明する。
モードからRモードへ移行するときの冷媒回収運転の終
了タイミングをFエバ24の出口温度で判断する点にあ
る。
運転しているが、FモードからRモードに移行すると
き、第1の実施例で説明したようにF弁20を閉じ、F
ファン30は動かしたままでCファン32を高速運転さ
せる。
る冷媒が庫内温度で蒸発する。また、コンプレッサ12
によって引いているためFエバ24内部は真空状態とな
る。それによって、Fエバ24の温度は図4に示すよう
に次第に下がってくる。
がなくなるため、庫内温度は再び上昇し始める。この上
昇し始めたFエバ24の出口温度が、所定温度(例え
ば、−25℃)より2℃または3℃高くなった場合に
は、冷媒回収運転が終了したとしてR弁14を開く。
転の終了タイミングを判断できる。
づいて説明する。
媒回収運転が終了したときにRモードへ切り替わるが、
この場合に直ちにRファン28を回転させるのでなく、
初めは停止させておく点が異なる。
り替えた後、最初はRファン28を止める。そして、こ
のRファン28の停止状態をRエバ18の出口温度が低
くなるまで続ける。なお、設定時間t2だけRファン2
8を停止させてもよい。
菜室3がFモード中に高くなり、その状態で冷媒が流れ
てRファン28を回すと、すぐにRエバ18内で液冷媒
が蒸発して気化してしまう。このことでRエバ18の配
管内の圧力が高くなり、かつ、ガスの圧力損失が大きく
なるため、冷媒が流れにくくなる現象が発生するためで
ある。このため、この気化を抑えて冷媒をRエバ18の
出口までとにかく流して、Rエバ18の温度を均一に下
げて冷却能力をいち早く確保させるためである。
づいて説明する。
り、Fモードからコンプレッサ12を停止させる場合の
制御状態を示すものである。なお、冷蔵庫1と冷凍サイ
クル10の構造は第1の実施例と同様である。
ずF弁20も閉じる。そして、Rファン28はOFF状
態で、Fファン30はON状態を続ける。また、Cファ
ン32も通常の回転数で回転させておく。この状態で、
コンプレッサ12が運転しているため、Fエバ24に溜
まっていた液冷媒が吸い取られて回収され、凝縮器13
に送られる。凝縮器13に吐出された冷媒は、Cファン
32が回転しているため凝縮が進んで液化し、液冷媒の
状態で凝縮器13に溜まる。以下、この運転状態を停止
準備運転という。
設定時間t3行った後にコンプレッサ12を停止させ
る。
ンプレッサ12の運転復帰時に冷媒が蒸発器に流れやす
くなり、冷媒遅れが解消できる。また、コンプレッサ1
2の停止中にF弁20とR弁14とで凝縮器13とRエ
バ18、Fエバ24を遮断することで、凝縮器13のホ
ットガスが両蒸発器内部に流れてこないため、蒸発器温
度が上昇しない。すなわち、冷蔵庫1の庫内温度が上昇
しないため復帰も早い。
ときにこの停止準備運転を行ったが、Rモードにおいて
も同様の停止準備運転を行うことができる。
づいて説明する。
止準備運転を終了するタイミングを設定時間でなく、コ
ンプレッサ12の駆動電流量によって判断するものであ
る。すなわち、Fモード中では、コンプレッサ12は約
0.5A(50W)の駆動電流Iで運転しているが、停
止準備運転中には吐出圧力及び吸込み圧力の差がつき、
コンプレッサ12に負荷がかかり、駆動電流Iの入力が
上昇する。
コンプレッサ12の負荷が低減し駆動電流Iの入力値が
低下する。この低下した時の下降値を検知して、この時
に冷媒を回収したと判断して、コンプレッサ12を停止
させるものである。
停止準備運転を終了させることができる。
は、R弁14とF弁20とを別の二方弁で構成したが、
これに代えて2つの弁を一体化した三方弁で構成しても
よい。
あり、下記の3つの状態が実現できるものである。
の出口)が開で第2の出口(Fエバ20への出口)が閉
の場合である。
の出口)が閉で第2の出口(Fエバ20への出口)が開
の場合である。
の出口)が閉で第2の出口(Fエバ20への出口)が閉
の場合である。
図8から図11に基づいて説明する。
造を示し、第1の実施例と異なる点は、R弁14とF弁
20の代わりに、三方弁34を設けたものである。ま
た、Fエバ24と逆止弁26との間にはアキュムレータ
36が設けられている。なお、三方弁34は、Rエバ1
8に冷媒を流す場合とFエバ24に冷媒を流す場合と、
Rエバ18とFエバ24とに冷媒を同時に流さないよう
にする3つの状態が可能な全閉型である。
運転中のRエバ18とFエバ24の圧力状態と各蒸発器
の理想的な温度変化の様子を図9に示す。
圧力と温度は約0.2MPaで−10℃である。一方、
Fエバ24の圧力と温度は約0.1MPa、−26℃で
ある。
っては、蒸発器内の圧力はRエバ18がFエバ24より
高く、この圧力差で逆止弁26が閉じ、Fエバ24には
低温の冷媒が貯留される。そして、この状態からFモー
ドに切り替わると、低温冷媒を用いて冷却できることに
なり、Fモードにおいては冷媒遅れが生じることなく効
率のよい冷却ができる。
圧力と温度はおよそ0.1MPa、−26℃で、Rエバ
18の温度は0℃〜2℃であるが、圧力はFエバ24と
同じ0.1MPaとなる。
18の圧力が飽和圧力以下となるため、冷媒は蒸発し
て、乾いた状態(ドライアップ)となる。このような状
態から三方弁34が切替わり、Rモードに移行した場合
は冷媒遅れが生じ、冷媒がRエバ18の出口側まで到達
するのに数分間要していた。この時の温度変化及び運転
状態の一例を示したものが図10である。
遅れが生じており、この状態ではRエバ10が有効に生
かされていないことになる。また、逆止弁26から何ら
かの要因で逆流が起こるとRエバ18では冷媒不足状態
となる。
サ12の回転数制御で対応をしようとすると、煩雑な回
転数の可変が生じて異音または騒音が発生し、コンプレ
ッサ12の信頼性も低下することとなる。
い蒸発器側に滞留するが、電源投入直後のように冷蔵室
2と冷凍室5の庫内温度が外気温に近い場合、三方弁3
4を切り替えて交互に冷却する過程においては、Rエバ
18内部に冷媒が多く滞留することもあり、Fモードに
あっても冷媒不足が発生することが考えられる。
実施することとなる。
程のRエバ18とFエバ24の温度を示したものであ
る。
蒸発器側に滞留するが、電源投入直後のような高負荷時
には低温側となる蒸発器は、Rエバ18とFエバ24と
が交互に入れ替わる場合がある。
る前及びRモードからFモードに切り替える前に冷媒回
収運転を行う。この冷媒回収運転は、第1の実施例で説
明したのと同様に、三方弁34を閉じて、Rエバ18及
びFエバ24共に冷媒が流れないようにし、コンプレッ
サ12を運転して冷媒を全て凝縮器13に送り、凝縮器
13ではCファン32を回転させて、凝縮器13側に必
要な冷媒を全て回収する運転のことである。
モード、冷媒回収運転、Rモードの工程を繰り返しなが
ら冷却を行う。
器13側に必要な冷媒を移動させることができるため、
切り替え後に各蒸発器で冷媒遅れが生じることがなく、
蒸発器の性能を生かした効率のよい冷却ができ、冷却時
間の短縮を図ることができる。
て、第8の実施例を説明する。本実施例は第7の実施例
における制御方法の変更例である。
め、Rモードにおいて説明する。
中にRエバ18の入口温度と出口温度の温度差が大きく
なり、冷媒不足状態が発生したとする。具体的には、R
エバ18の入口側と出口側にはそれぞれ温度センサが設
けられ、この温度センサが検出した温度に温度差がある
と前記したように冷媒不足状態であると判断される。そ
して、コンプレッサ12とCファン32の運転を継続し
ながら三方弁34を全閉状態とし、冷媒回収運転(2)
へ移行する。
1分間継続した後、再び冷媒回収運転移行前のRモード
(1)を行う。
て逆止弁26から徐々に冷媒漏れが発生し、Rエバ18
からFエバ24に冷媒が流れて、冷媒不足となっても冷
媒回収を行うことで再びRエバ18の性能を生かした冷
却ができると共に冷媒量のバランスを保つことができ
る。
入口温度と出口温度で判断したが、これに代えて庫内へ
の吹出し空気温度が上昇したときに、冷媒不足と判断し
てもよい。
態により交互に切り替える場合に、冷媒遅れが生じやす
いRモードにおいては、冷媒回収運転(1)、(3)、
(4)のようにFモードからRモードへ移行する前に冷
媒回収運転を行う。
した状態(Fモード)において、一定時間または庫内温
度によって、Rモードへ切り替え指令があると、コンプ
レッサ12とCファン32の運転を継続しながら三方弁
34は、全閉状態とする。すると、Fエバ24内部ある
いはアキュムレータ36内部に滞留する多くの冷媒は凝
縮器13側へ移動して液化される。
った後、三方弁34がRエバ18側に連通するように切
り替えてRモード行う。
定温度に近い安定時に冷媒遅れが生じやすいRモードに
おいては、Rエバ18の性能を十分に生かしながら効率
のよい冷却ができ、高い冷凍能力が得られる。
回転数に依存されるため、コンプレッサ12の回転数に
比例させた運転時間で冷媒回収運転を行うことが望まし
い。
Hzで冷却中にRモード(2)に移行している。この時
にコンプレッサ12の回転数は移行前のFモードにおい
て設定された回転数50Hzを継続する。この時の回収
時間t3は例えば1分とする。
であり、上記と同様にRモードへ切り替える際に30H
zを継続しながら冷媒回収運転(4)へ移行する。
回収を行ったt3の1分より長く3分と設定される。
ときの冷媒回収時間は、回転数が高いときより長く設定
することで適切な冷媒量が回収できる。
レッサ12の回転数以外に、冷蔵庫1が置かれている外
気温にも依存される。
の運転時間を設定し、外気温が低いときはその運転時間
を長くし、外気温が高いときは短く設定する。
発器あるいはアキュムレータ36は冷媒の蒸発によって
温度が低下する。このとき、その蒸発器に対応するRフ
ァン28またはFファン30を回転させることで冷気が
循環され、庫内温度の恒温化にも寄与できる。
のRエバ18の温度の低下以上にFエバ24では温度が
低下する。このとき、Fファン30を回すことで冷媒回
収運転中も冷凍室5の冷却が可能となる。
は、次のように行う。
間は1〜2分程度で、これ以上ではファン入力増加とこ
れに伴う庫内温度の上昇を招くこととなる。
し、例えば−20℃以上になればFファン30を停止さ
せる。
と、FモードからRモードへ切り替える場合に冷媒の遅
れを防止することができ、冷媒循環量を正しく制御し、
冷却能力を最大限に引き出すことができる。
またはRモードから運転を停止する場合に、次回の運転
復帰時の冷媒遅れを防止することができるものである。
各蒸発器に滞留する冷媒量のバランス調整が可能となる
ため、各蒸発器へ適正な冷媒量が供給でき、効率のよい
冷却ができる。
器から冷凍室用蒸発器へ冷媒が逆流して冷蔵室用蒸発器
で冷媒不足状態を判断した場合、あるいは冷媒遅れが発
生しやすい冷凍運転から冷蔵運転へ切り替わるときに冷
媒回収を行うことで、各蒸発器の性能を十分に生かした
効率のよい冷却が可能となる。
コンプレッサの回転数は冷媒回収運転に移行する前の回
転数を継続するため、制御が容易で回転数の煩雑な変動
を防止でき、異音発生を少なくすることができる。
の運転時間はコンプレッサの回転数が低いときほど長く
設定することで簡単な制御で適正な冷媒回収量が得られ
る。
の運転時間は外気温が低いときほど長く設定することで
簡単な制御で適正な冷媒回収量が得られる。
発器の出口温度またはアキュムレータの温度を検出し、
検出した温度が設定温度より低くなった場合には冷媒回
収運転を停止する。したがって、任意の時間の冷媒回収
運転中であっても、過剰な冷媒回収を防止でき、コンプ
レッサの信頼性劣化を抑えることができる。
時においては、その移行前の循環ファンを任意の回転数
で一定時間運転することによって、冷媒蒸発による冷熱
を庫内に循環でき、循環ファン駆動側の部屋を効率的に
冷却でき、恒温性にも寄与することができる。
る冷熱効果を効果的に庫内に循環でき、過剰な循環ファ
ンの駆動による入力増加を抑えることができる。
すタイミングチャートである。
示すグラフである。
ートである。
ートである。
運転状態を示すグラフである。
示すタイミングチャートである。
タイミングチャートである。
ャートである。
る。
ある。
Claims (18)
- 【請求項1】コンプレッサ、凝縮器の順番に接続され、 この凝縮器の下流側に冷蔵室用蒸発器と冷凍室用蒸発器
とが並列に接続されると共に、凝縮器からの冷媒の流路
を冷蔵室用蒸発器と冷凍室用蒸発器と切り替えるための
切り替え手段が凝縮器と両蒸発器の間に設けられ、 また、凝縮器を冷却する凝縮器用ファンと、冷蔵室用蒸
発器の冷気を冷蔵室へ送風する冷蔵室用冷気循環ファン
と、冷凍室用蒸発器の冷気を冷凍室へ送風する冷凍室用
冷気循環ファンとが設けられ、 切り替え手段により冷媒の流路を切り替えることによ
り、冷蔵室用蒸発器へ冷媒を送って冷蔵室を冷却する冷
蔵運転と、冷凍室用蒸発器へ冷媒を送って冷凍室を冷却
する冷凍運転をそれぞれ実行できる冷蔵庫において、 冷凍運転から冷蔵運転へ切り替える場合に、 冷凍運転が終了した時に、冷凍室用蒸発器へ流れる冷媒
を切り替え手段で遮断しながらコンプレッサを運転し、
かつ、凝縮器用ファンを運転して、冷凍室用蒸発器から
の冷媒を回収して凝縮器へ冷媒を送る冷媒回収運転を行
い、 この冷媒回収運転を行った後、切り替え手段を切り替え
て冷蔵室用蒸発器にのみ冷媒を送って冷蔵運転を行うこ
とを特徴とする冷蔵庫。 - 【請求項2】冷媒回収運転を開始してから設定時間後
に、切り替え手段を切り替えて冷蔵室用蒸発器にのみ冷
媒を送って冷蔵運転を行うことを特徴とする請求項1記
載の冷蔵庫。 - 【請求項3】冷媒回収運転を開始してから冷凍室用蒸発
器の温度が設定温度に到達した後に、切り替え手段を切
り替えて冷蔵室用蒸発器にのみ冷媒を送って冷蔵運転を
行うことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。 - 【請求項4】切り替え手段を切り替えて冷蔵室用蒸発器
にのみ冷媒を送って冷蔵運転を行った後、冷蔵室用蒸発
器の温度が設定温度まで下降した時から冷蔵室用冷気循
環ファンを運転することを特徴とする請求項1から請求
項3記載の冷蔵庫。 - 【請求項5】冷凍運転、または、冷蔵運転からコンプレ
ッサを停止させる場合に、 切り替え手段を切り替えて冷凍室用蒸発器、または、冷
蔵室用蒸発器に送る冷媒を遮断しながらコンプレッサを
運転し、かつ、凝縮器用ファンを低速で運転することに
より、冷凍室用蒸発器、または、冷蔵室用蒸発器からの
冷媒を回収して凝縮器へ冷媒を送る停止準備運転を行
い、 この停止準備運転を行った後、切り替え手段によって冷
凍室用蒸発器、または、冷蔵室用蒸発器に送る冷媒を遮
断した状態でコンプレッサ及び凝縮器用ファンを停止さ
せることを特徴とする請求項1から請求項4記載の冷蔵
庫。 - 【請求項6】停止準備運転を開始してから設定時間後
に、切り替え手段によって冷凍室用蒸発器、または、冷
蔵室用蒸発器に送る冷媒を遮断した状態でコンプレッサ
及び凝縮器用ファンを停止させることを特徴とする請求
項5記載の冷蔵庫。 - 【請求項7】停止準備運転を開始してからコンプレッサ
の駆動電流値が設定値より低くなった後に、切り替え手
段によって冷凍室用蒸発器、または、冷蔵室用蒸発器に
送る冷媒を遮断した状態でコンプレッサ及び凝縮器用フ
ァンを停止させることを特徴とする請求項5記載の冷蔵
庫。 - 【請求項8】切り替え手段を2つの二方弁で構成したこ
とを特徴とする請求項1から請求項7記載の冷蔵庫。 - 【請求項9】切り替え手段を1つの三方弁で構成したこ
とを特徴とする請求項1から請求項7記載の冷蔵庫。 - 【請求項10】コンプレッサ、凝縮器の順番に接続さ
れ、 この凝縮器の下流側に冷蔵室用蒸発器と冷凍室用蒸発器
とが並列に接続されると共に、凝縮器からの冷媒の流路
を冷蔵室用蒸発器と冷凍室用蒸発器と切り替えるための
切り替え手段が凝縮器と両蒸発器の間に設けられ、 また、凝縮器を冷却する凝縮器用ファンと、冷蔵室用蒸
発器の冷気を冷蔵室へ送風する冷蔵室用冷気循環ファン
と、冷凍室用蒸発器の冷気を冷凍室へ送風する冷凍室用
冷気循環ファンとが設けられ、 切り替え手段により冷媒の流路を切り替えることによ
り、冷蔵室用蒸発器へ冷媒を送って冷蔵室を冷却する冷
蔵運転と、冷凍室用蒸発器へ冷媒を送って冷凍室を冷却
する冷凍運転をそれぞれ実行できる冷蔵庫において、 冷蔵室用蒸発器と冷凍室用蒸発器へ流れる冷媒を遮断す
る遮断手段を有し、 この遮断手段によって、冷蔵室用蒸発器と冷凍室用蒸発
器へ流れる冷媒を遮断しながらコンプレッサを運転し、
かつ、凝縮器用ファンを運転して、冷媒を回収して凝縮
器へ冷媒を送る冷媒回収運転を行うことを特徴とする冷
蔵庫。 - 【請求項11】冷媒回収運転は、冷蔵室用蒸発器、また
は、冷凍室用蒸発器において冷媒不足状態であると判断
した時、または、冷蔵運転と冷凍運転とを交互運転する
ときの切替え時に行うことを特徴とする請求項10記載
の冷蔵庫。 - 【請求項12】冷媒回収運転時のコンプレッサの回転数
は、 この冷媒回収運転に移行する前の冷蔵運転時、または、
冷凍運転時に設定されたコンプレッサの回転数で継続し
て行うことを特徴とする請求項10記載の冷蔵庫。 - 【請求項13】冷媒回収運転の運転時間は、 コンプレッサの回転数が低い程長く設定することを特徴
とする請求項10記載の冷蔵庫。 - 【請求項14】冷媒回収運転の運転時間は、 外気温が低い程長く設定することを特徴とする請求項1
0記載の冷蔵庫。 - 【請求項15】冷蔵室用蒸発器の温度、または、冷凍室
用蒸発器の温度が、設定温度より低くなったときに、冷
媒回収運転は停止することを特徴とする請求項10記載
の冷蔵庫。 - 【請求項16】冷蔵室用蒸発器の冷媒の下流側にアキュ
ムレータを有し、 アキュムレータの温度が、設定温度より低くなったとき
に、冷媒回収運転は停止することを特徴とする請求項1
0記載の冷蔵庫。 - 【請求項17】冷媒回収運転時において、 この冷媒回収運転に移行する前の冷蔵運転時の冷蔵室用
冷気循環ファン、または、冷凍運転時の冷凍室用冷気循
環ファンを継続して回転させることを特徴とする請求項
10記載の冷蔵庫。 - 【請求項18】冷蔵室用冷気循環ファン、または、冷凍
室用冷気循環ファンを冷蔵室用蒸発器の温度、冷凍室用
蒸発器の温度が設定温度以上になったときに停止させる
ことを特徴とする請求項17記載の冷蔵庫。
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