JP3461996B2 - 巻取機温度制御装置 - Google Patents
巻取機温度制御装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却水によって圧
延材の冷却を制御する巻取機温度制御装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来の巻取機温度制御装置は、熱間圧延
機による圧延材の巻取温度制御を行なう場合、圧延材を
搬送用のローラテーブル（回転卓）にて搬送し、そのロ
ーラテーブルの上／下に配置された多数のスプレイ（散
布）弁を開閉し、冷却水が圧延材に降り掛かる量を制御
することにより、圧延材の温度を目標とする温度値にな
るように制御している。 【０００３】この方法によると、圧延材を搬送しながら
スプレイ弁を開閉させることによって圧延材の制御を行
なうため、温度制御装置は予めスプレイ弁開指令によっ
てスプレイ弁が開き、冷却水が圧延材に到達する時間を
検知し、その到達時間によりスプレイ弁の開閉信号を出
力する必要ある。 【０００４】そして、従来は搬送ローラ上に配置された
多数のスプレイ弁を人間が各スプレイ弁毎にスプレイ弁
開信号を出力させ、冷却水が圧延材に到達するまでの時
間を目視にて測定し、この時間を温度制御装置の遅れ時
間として制御に使用していた。 【０００５】このため各スプレイ毎の正確な遅れ時間を
定期的に測定することはできず、また、電磁弁や水配管
などの経年変化に対応した正確な遅れ時間が容易に行な
えないため、巻取温度制御の誤差となっていた。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたもので、搬送ローラと同一
平面上に設置された水検出器によって冷却水が搬送ロー
ラ上に到達したことを検出することにより、巻取温度装
置からスプレイ開信号が出力された時間と圧延材にスプ
レイが到達する時間までを容易にまた正確に測定し、温
度制御装置の制御精度を向上させることのできる巻取機
温度制御装置を提供することを目的としている。 【０００７】 【課題を解決するための手段】本発明の巻取機温度制御
装置は、巻取機に付属して設置され圧延材を搭載して搬
送するローラテーブルと、ローラテーブルの上部に設置
され圧延材に冷却水を散布して圧延材の温度を調整する
冷却水散布装置と、ローラテーブルと同一水平面上に設
置され散布された冷却水の到達を検出する水検出器と、
水検出器からの出力信号によって冷却水の到達を判定す
る水到達検出器と、冷却水散布装置の水源側に接続され
冷却水の流通を制御する電磁弁と、電磁弁の開閉操作を
制御する電磁弁開閉制御装置と、電磁弁開閉制御装置か
ら出力された電磁弁開指令信号と水到達検出器から出力
された冷却水到達信号とから電磁弁の作動遅れ時間を算
出して電磁弁開閉制御装置に調整信号を出力する冷却水
遅れ検出器とを備えたことを特徴としている。 【０００８】 【発明の実施の形態】次に本発明の巻取機温度制御装置
の実施の形態を説明する。図１において、ローラテーブ
ル３ａ，３ｂは図示していない巻取機に付属して設置さ
れ、図示していない圧延材を搭載して搬送する装置であ
る。冷却水散布装置１ａ，１ｂはラミナースプレイとも
呼ばれ、ローラテーブル３ａ，３ｂの上部に設置され圧
延材にラミナー（葉層）水などの冷却水１０ａ，１０ｂ
を散布して圧延材の温度を調整する装置である。 【０００９】水検出器４は図２に示す投光器４ａと受光
器４ｂとからなり、ローラテーブル３ａ，３ｂと同一水
平面上に設置され、通常は投光器４ａから発射される光
信号９を受けているが、光信号９が冷却水１０ａ，１０
ｂによって遮断されることにより、散布された冷却水の
到達を検出する装置である。また、水到達検出器５は水
検出器４に電気的に接続され、水検出器４から出力され
る受光信号１１によって冷却水１０ａ，１０ｂの到達を
判定する装置である。 【００１０】電磁弁２ａ，２ｂは冷却水散布装置１ａ，
１ｂの水源側の配管に接続され冷却水１０ａ，１０ｂの
流通を制御する弁である。また、電磁弁開閉制御装置１
２は電磁弁２ａ，２ｂと電気的に接続され、電磁弁２
ａ，２ｂの開閉操作を制御する装置である。 【００１１】冷却水遅れ検出器７は電磁弁開閉制御装置
１２および水到達検出器５に接続され、電磁弁開閉制御
装置１２から出力された電磁弁開指令信号６ａ，６ｂと
水到達検出器５から出力された冷却水到達信号８とから
電磁弁２ａ，２ｂの作動遅れ時間を算出して電磁弁開閉
制御装置１２に調整信号７ａを出力する装置である。そ
して、水検出器４によって冷却水散布装置１ａ，１ｂか
ら散布される冷却水１０ａ，１０ｂの到達を検出し、電
磁弁２ａ，２ｂの開閉操作を制御することによって冷却
水散布装置１ａ，１ｂの注水量を制御し、同時に、電磁
弁開閉制御装置１２から出力された電磁弁開指令信号６
ａ，６ｂと水到達検出器５から出力された冷却水到達信
号８とから電磁弁２ａ，２ｂの作動遅れ時間を算出して
保存し、冷却水遅れ検出器７から出力された調整信号７
ａによって電磁弁２ａ，２ｂの開閉操作開始時間を制御
するものである。 【００１２】このように、本実施例によれば、制御装置
よりの冷却水散布弁開信号出力から圧延材まで冷却水が
到達する時間を正確に検出するようにしたので、電磁弁
の経年変化や冷却水の水圧変化などによる各電磁弁毎の
圧延材到達時間の変化を事前に検出することが出来、冷
却水を用いた圧延材の温度制御の精度を向上させること
が出来る。 【００１３】 【発明の効果】本発明により、巻取機温度制御装置装置
の操作精度を向上させることができる。
延材の冷却を制御する巻取機温度制御装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来の巻取機温度制御装置は、熱間圧延
機による圧延材の巻取温度制御を行なう場合、圧延材を
搬送用のローラテーブル（回転卓）にて搬送し、そのロ
ーラテーブルの上／下に配置された多数のスプレイ（散
布）弁を開閉し、冷却水が圧延材に降り掛かる量を制御
することにより、圧延材の温度を目標とする温度値にな
るように制御している。 【０００３】この方法によると、圧延材を搬送しながら
スプレイ弁を開閉させることによって圧延材の制御を行
なうため、温度制御装置は予めスプレイ弁開指令によっ
てスプレイ弁が開き、冷却水が圧延材に到達する時間を
検知し、その到達時間によりスプレイ弁の開閉信号を出
力する必要ある。 【０００４】そして、従来は搬送ローラ上に配置された
多数のスプレイ弁を人間が各スプレイ弁毎にスプレイ弁
開信号を出力させ、冷却水が圧延材に到達するまでの時
間を目視にて測定し、この時間を温度制御装置の遅れ時
間として制御に使用していた。 【０００５】このため各スプレイ毎の正確な遅れ時間を
定期的に測定することはできず、また、電磁弁や水配管
などの経年変化に対応した正確な遅れ時間が容易に行な
えないため、巻取温度制御の誤差となっていた。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたもので、搬送ローラと同一
平面上に設置された水検出器によって冷却水が搬送ロー
ラ上に到達したことを検出することにより、巻取温度装
置からスプレイ開信号が出力された時間と圧延材にスプ
レイが到達する時間までを容易にまた正確に測定し、温
度制御装置の制御精度を向上させることのできる巻取機
温度制御装置を提供することを目的としている。 【０００７】 【課題を解決するための手段】本発明の巻取機温度制御
装置は、巻取機に付属して設置され圧延材を搭載して搬
送するローラテーブルと、ローラテーブルの上部に設置
され圧延材に冷却水を散布して圧延材の温度を調整する
冷却水散布装置と、ローラテーブルと同一水平面上に設
置され散布された冷却水の到達を検出する水検出器と、
水検出器からの出力信号によって冷却水の到達を判定す
る水到達検出器と、冷却水散布装置の水源側に接続され
冷却水の流通を制御する電磁弁と、電磁弁の開閉操作を
制御する電磁弁開閉制御装置と、電磁弁開閉制御装置か
ら出力された電磁弁開指令信号と水到達検出器から出力
された冷却水到達信号とから電磁弁の作動遅れ時間を算
出して電磁弁開閉制御装置に調整信号を出力する冷却水
遅れ検出器とを備えたことを特徴としている。 【０００８】 【発明の実施の形態】次に本発明の巻取機温度制御装置
の実施の形態を説明する。図１において、ローラテーブ
ル３ａ，３ｂは図示していない巻取機に付属して設置さ
れ、図示していない圧延材を搭載して搬送する装置であ
る。冷却水散布装置１ａ，１ｂはラミナースプレイとも
呼ばれ、ローラテーブル３ａ，３ｂの上部に設置され圧
延材にラミナー（葉層）水などの冷却水１０ａ，１０ｂ
を散布して圧延材の温度を調整する装置である。 【０００９】水検出器４は図２に示す投光器４ａと受光
器４ｂとからなり、ローラテーブル３ａ，３ｂと同一水
平面上に設置され、通常は投光器４ａから発射される光
信号９を受けているが、光信号９が冷却水１０ａ，１０
ｂによって遮断されることにより、散布された冷却水の
到達を検出する装置である。また、水到達検出器５は水
検出器４に電気的に接続され、水検出器４から出力され
る受光信号１１によって冷却水１０ａ，１０ｂの到達を
判定する装置である。 【００１０】電磁弁２ａ，２ｂは冷却水散布装置１ａ，
１ｂの水源側の配管に接続され冷却水１０ａ，１０ｂの
流通を制御する弁である。また、電磁弁開閉制御装置１
２は電磁弁２ａ，２ｂと電気的に接続され、電磁弁２
ａ，２ｂの開閉操作を制御する装置である。 【００１１】冷却水遅れ検出器７は電磁弁開閉制御装置
１２および水到達検出器５に接続され、電磁弁開閉制御
装置１２から出力された電磁弁開指令信号６ａ，６ｂと
水到達検出器５から出力された冷却水到達信号８とから
電磁弁２ａ，２ｂの作動遅れ時間を算出して電磁弁開閉
制御装置１２に調整信号７ａを出力する装置である。そ
して、水検出器４によって冷却水散布装置１ａ，１ｂか
ら散布される冷却水１０ａ，１０ｂの到達を検出し、電
磁弁２ａ，２ｂの開閉操作を制御することによって冷却
水散布装置１ａ，１ｂの注水量を制御し、同時に、電磁
弁開閉制御装置１２から出力された電磁弁開指令信号６
ａ，６ｂと水到達検出器５から出力された冷却水到達信
号８とから電磁弁２ａ，２ｂの作動遅れ時間を算出して
保存し、冷却水遅れ検出器７から出力された調整信号７
ａによって電磁弁２ａ，２ｂの開閉操作開始時間を制御
するものである。 【００１２】このように、本実施例によれば、制御装置
よりの冷却水散布弁開信号出力から圧延材まで冷却水が
到達する時間を正確に検出するようにしたので、電磁弁
の経年変化や冷却水の水圧変化などによる各電磁弁毎の
圧延材到達時間の変化を事前に検出することが出来、冷
却水を用いた圧延材の温度制御の精度を向上させること
が出来る。 【００１３】 【発明の効果】本発明により、巻取機温度制御装置装置
の操作精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す巻取機温度制御装置装
置の構成図である。 【図２】図１の平面図である。 【符号の説明】 １ａ，１ｂ 冷却水散布装置 ２ａ，２ｂ 電磁弁 ３ａ，３ｂ ローラテーブル ４ 水検出器 ５ 水到達検出器 ６ａ，６ｂ 電磁弁開指令信号 ７ 冷却水遅れ検出器 ８ 冷却水到達信号 １２ 電磁弁開閉制御装置
置の構成図である。 【図２】図１の平面図である。 【符号の説明】 １ａ，１ｂ 冷却水散布装置 ２ａ，２ｂ 電磁弁 ３ａ，３ｂ ローラテーブル ４ 水検出器 ５ 水到達検出器 ６ａ，６ｂ 電磁弁開指令信号 ７ 冷却水遅れ検出器 ８ 冷却水到達信号 １２ 電磁弁開閉制御装置
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】巻取機に付属して設置され圧延材を搭載し
て搬送するローラテーブルと、このローラテーブルの上
部に設置され前記圧延材に冷却水を散布して前記圧延材
の温度を調整する冷却水散布装置と、前記ローラテーブ
ルと同一水平面上に設置され散布された前記冷却水の到
達を検出する水検出器と、この水検出器からの出力信号
によって前記冷却水の到達を判定する水到達検出器と、
前記冷却水散布装置の水源側に接続され前記冷却水の流
通を制御する電磁弁と、この電磁弁の開閉操作を制御す
る電磁弁開閉制御装置と、この電磁弁開閉制御装置から
出力された電磁弁開指令信号と前記水到達検出器から出
力された冷却水到達信号とから前記電磁弁の作動遅れ時
間を算出して前記電磁弁開閉制御装置に調整信号を出力
する冷却水遅れ検出器と、を具備してなる巻取機温度制
御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04899996A JP3461996B2 (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 巻取機温度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04899996A JP3461996B2 (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 巻取機温度制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09239431A JPH09239431A (ja) | 1997-09-16 |
| JP3461996B2 true JP3461996B2 (ja) | 2003-10-27 |
Family
ID=12818902
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04899996A Expired - Fee Related JP3461996B2 (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 巻取機温度制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3461996B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101676182B1 (ko) * | 2015-08-12 | 2016-11-15 | 주식회사 포스코 | 수냉대 밸브 제어감시 장치 및 방법 |
-
1996
- 1996-03-06 JP JP04899996A patent/JP3461996B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09239431A (ja) | 1997-09-16 |
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