JP3461345B2 - 微粒子の製造方法及び製造装置、並びに微粒子 - Google Patents
微粒子の製造方法及び製造装置、並びに微粒子Info
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Description
さらに詳述すると、本発明は、微粒子化しようとする原
料を溶融してから冷媒にて冷却して微細化すると共に固
化する微粒子の製造方法及び製造装置の改良に関するも
のである。また、本発明は、上述の製造方法によって製
造された微粒子に関するものである。
れに高圧の水ジェットを噴射して金属粉末を得る水アト
マイズ法、この水アトマイズ法の水ジェットに代えてN
2ガスやArガスを噴霧するガスアトマイズ法、高速回
転する回転ドラム内の冷却水中に溶融金属ジェットを噴
射させる遠心法がある。また、ミルなどを用いた機械的
粉砕などのブレークダウン法によっても、更には沈殿法
やゾルゲル法などのビルドアップ法によっても微粒子は
製造される。
は、高圧の冷却水や冷却ガスの流れによって溶融金属を
粉末状にするので、ノズルの構造が複雑になると共に、
ノズルに負担がかかり耐久性に劣っていた。一方、遠心
法では、回転ドラムを高速回転させることから装置の構
造が複雑になる。しかも、これら製造方法は、いずれも
衝突エネルギを利用して粉砕するため、微粒化にばらつ
きが生じ、歩留まりが悪くなる。。
大きな粒子例えば100μm程度のものまでしかでき
ず、沈殿法などのビルドアップ法では1μm程度までの
微粒子でそれよりも大きな粒子は得られなかった。した
がって、従来の微粒子製造方法並びに装置では、数μm
から10μmオーダー、特に3μm程度の大きさの微粒
子を得ることが困難であった。
きな固まりとして残る割合が多いので、歩留まりが悪く
なる。しかも、粒径分布が分散して、所望とする径の微
粒子が大量に得られない。
属等の微粒子を製造することができる微粒子の製造方法
および製造装置を提供することを目的とする。また、本
発明は、従来の微粒子製造方法並びに装置では実現でき
なかった数μmの微粒化を含めてサブμmオーダーから
100μmオーダーまでの微粒化を容易に実現できるよ
うにするものである。更に、本発明は、高い収率で歩留
まり良く、所望とする径の微粒子が大量に得られる微粒
子の製造方法並びに装置を提供することを目的とする。
法は、微粒子化しようとする原料(アモルファス金属微
粒子となるものを除く)を溶融させた溶融材料を液状の
冷媒中に供給し、冷媒中で溶融材料を覆う蒸気膜を形成
し、蒸気膜を崩壊させて溶融材料と冷媒とを直接接触さ
せて自発核生成による沸騰を起こさせその圧力波を利用
して溶融材料を引きちぎりながら微粒化すると共に冷却
固化するものである。即ち、本発明は、供給溶融材料と
冷媒の量を少量に制御することにより、安全でかつ小規
模な蒸気爆発を連続的に生じさせて溶融材料を微粒化さ
せるようにしている。この微粒子製造方法において、よ
り好ましくは、冷媒に直接接触した場合に冷媒との界面
温度が自発核生成温度以上になる温度であって膜沸騰下
限温度以下の温度で溶融した溶融材料を冷媒中に供給
し、冷媒中で溶融材料を覆う安定した蒸気膜を形成し、
それを凝縮によって崩壊させることである。更に好まし
くは、溶融材料を滴下することで冷媒中に供給すること
である。尚、本発明の微粒化方法および装置は、溶融灰
や高炉スラグその他のセラミック材など、溶融しかつ冷
却により固化するすべての材料(アモルファス金属微粒
子となるものを除く)を対象にすることができる。
熱を受けて冷媒が蒸発することによって蒸気膜が形成さ
れる。この蒸気膜は、溶融材料からの熱を受けて進行す
る蒸発と冷媒による冷却との熱収支がバランスすること
によって定在するが、やがて溶融金属の温度が下がって
くると、熱収支が崩れて凝縮する(自発的崩壊)。ある
いは、圧力波や、溶融材料と冷媒との間の速度差、別の
物質への接触などの外的要因を受けて崩壊する(強制崩
壊)。凝縮の場合には、概ね同時に全面で蒸気膜の崩壊
が起こる。したがって、溶融材料の全面で同時に冷媒と
接触して、溶融材料滴の周りに自発核生成による沸騰を
起こす。
始する。核沸騰が水中で発生するには、水・冷媒の表面
張力に打ち勝ち気泡核を生成することが必要であり、そ
のときの開始温度条件が自発核生成温度であり、例えば
水であれば1気圧下で313℃である。したがって、蒸
気膜が崩壊して溶融材料と冷媒とが直接接触するときの
その界面温度が自発核生成温度以上であれば、冷媒中に
気泡核が生成され、そして、一旦気泡核が形成される
と、100℃で蒸発できるので、次々にそこに蒸気が集
まって爆発的な沸騰となる。そして自発核生成による蒸
気生成は急速であり圧力波の発生を伴うので、この圧力
波によって溶融材料滴が引きちぎられるように砕かれて
微粒化される。特に、凝縮により蒸気膜の崩壊が生ずる
場合には高い圧力波を溶融材料の粒子の全体に一様に受
けるため、大きな固まりを残すことなく、効率的に微粒
化できる。同時に、微粒化された溶融材料は、その比表
面積が大きくなることから更に冷却が速くなる。そして
潜熱移行により冷却凝固される。この溶融材料の微粒化
は、さらにその比表面積を大きくして冷却速度が高まる
ことから、それが更に冷媒からの蒸発を増やして更なる
圧力波を生み出すという正のフィードバックがかかり、
微粒化が促進されると同時に急速に冷却される。このと
きの冷却速度は、例えば107K/sを大きく上回る速
度で溶融材料を急速に冷却凝固することができる。
することで冷媒中に供給するものである。この場合、滴
下された溶融材料の殆どの体積が自発核生成に関与する
ことになり、溶融材料滴の微粒化を促進して微粒子回収
率が一段と向上する。高い効率(微粒化と冷却速度)を
得たい場合には、溶融液滴径が小さいことが好ましく、
例えば数100μm、最も好ましくは霧状にして冷媒と
接触させることである。この場合には、比表面積が大き
くなり、より微粒化と冷却速度の向上に寄与できる。但
し、得たい粒径が数十μm以上で、冷却速度も106K
/s以下(この値さえも従来の冷却手法では達成できな
い)であれば、あまり液滴大きさに影響されないことが
本発明者の実験によって判明した。
を添加するものである。この場合、塩は溶解して溶融材
料を覆う蒸気膜の周りに存在し、その中に存在する水分
子が相対的に少なくなることにより、イオンが邪魔をし
て冷媒側からの蒸発が起こり難くなるにも拘わらず、凝
縮は通常に起こるため、全体として凝縮の方向に向かう
ものと思われる。したがって、溶融材料が例えばアルミ
ニウムなどの自発的な蒸気膜崩壊が生じ難い物質であっ
ても、蒸気膜の崩壊が促進されて自発核生成による沸騰
を促進することができる。また、溶融材料が例えばセラ
ミックス等のように融点が高く初期温度が高い材料の場
合にも、蒸気膜が凝縮に向かうのに時間がかかり自発的
な蒸気膜崩壊が生じ難くなるが、この場合にも、冷媒中
の塩が蒸気膜の崩壊を促進して自発核生成による沸騰を
促進させる。
とを同じ方向でかつ少ない速度差で供給して混合させる
ことが好ましい。更に、ほぼ鉛直方向に落下する領域を
有する冷媒の流れを形成し、この冷媒の流れの落下領域
に溶融材料を自由落下によりあるいはジェット状噴射に
より供給することが好ましい。この場合には、冷媒に供
給された溶融材料はその流れの方向をほとんど変えずに
冷媒の流れの中に供給され、溶融材料が冷媒の流れから
大きな剪断力を受けることがない。このため、外的要因
による蒸気破壊を防いで凝縮による自発的崩壊を達成で
き、ほぼ同時に自発核生成による沸騰を周辺に発生させ
ることができる。ここで、高速な沸騰即ち自発核生成に
よる沸騰は、熱い溶融材料と冷たい冷媒とが接触し、そ
の界面温度が自発核生成温度以上となると、これが開始
条件となって気泡核が生成され、更に溶融金属と冷媒と
の相対速度差が十分に低いとこれが成長してを起こる。
溶融材料に対する冷媒の流速(相対速度)が速すぎる
と、自発核生成による沸騰が起こらないか、僅かに生じ
ても冷却され成長せずに消滅する。そこで、溶融材料の
速度と冷媒の流速をほぼ一致させておくことが好まし
い。例えば、冷媒中での冷媒と溶融材料との速度差を1
m/s以下、より好ましくは殆ど無くすことである。こ
の場合には、溶融材料が冷媒の流れから受ける剪断力を
より一層抑えることができる。
に触れる前に超音波を照射するようにしている。この場
合、ある程度細かくなった溶融材料の滴として冷媒中に
供給することができるため、溶融材料の液滴の比表面積
を大きくして全体的に蒸気爆発に関与するため微粒化が
より一層促進されると共に、その冷却速度をより一層向
上させることができる。
合、冷媒中に供給される前に空気に触れると酸化される
虞がある。溶融金属の酸化は金属の性質を変化させてし
まう上に、酸化膜が一様につかないため、全体で同時に
微粒化・冷却が行えない。このため、蒸気爆発をうまく
利用できずに微粒化の効率が落ちる。そこで、本発明の
微粒子の製造方法は、溶融金属の酸化を防止しながら冷
媒中に供給するようにしている。
蒸気膜を、超音波照射によって崩壊させるようにしても
良い。即ち、冷媒中の溶融材料の液滴の周りを覆う蒸気
膜を早期に崩壊してより高温の状態で溶融材料の液滴と
冷媒とを直接接触させて効率の良い自発核生成による沸
騰を起こさせることも可能である。
製造されたものである。
うとする原料(アモルファス金属微粒子となるものを除
く)を溶融させた溶融材料をその供給量を制御しながら
供給する材料供給手段と、溶融材料を冷却固化させるに
十分でかつ少量の冷媒を導入し材料供給手段から供給さ
れる少量の溶融材料と混合させて溶融材料を覆う蒸気膜
を形成し、蒸気膜を崩壊させて溶融材料と冷媒とを直接
接触させて自発核生成による沸騰を生じさせそれにより
生じる圧力波によって溶融材料を引きちぎりながら微粒
化させると共に固化させる冷却部と、冷媒中から微粒子
を回収する回収手段とを備えるようにしている。
るだけで、冷媒中の自発核生成による沸騰に伴う圧力波
によって微粒化される。そして、凝固した微粒子を冷媒
から分離するだけで回収することができる。したがっ
て、複雑な構造のアトマイズノズルや高速回転駆動機構
あるいはそれらに付帯する動力部分を必要とせず、設備
費用が安価であると共に耐久性に優れかつ故障の虞が少
ない。
とにより、自発核生成による沸騰を、冷媒中に滴下した
溶融材料を微粒化させる程度の大きさの圧力波を生じさ
せる規模のものにすることで、自発核生成による沸騰で
生じる圧力波が必要以上に大きくなるのを防止でき、大
規模な蒸気爆発の発生を防止することができる。また、
冷却部に留まる冷媒の量を材料供給手段における制御を
失って溶融材料が一度に供給されても大規模な蒸気爆発
を起こさない量とすることにより、材料供給手段が壊れ
て大量の溶融材料が流出したとしても、事故につながる
大規模な蒸気爆発を招くことはない。
が、溶融材料を冷媒に滴下するものである。したがっ
て、滴下された溶融材料の殆どの体積が自発核生成に関
与し、溶融材料滴の微粒化を促進することができる。
冷媒は塩が添加されているものである。この場合には、
従来蒸気爆発が起きないとされていたアルミニウムなど
の自発的な蒸気膜崩壊が生じ難い物質の場合であって
も、蒸気膜の崩壊が促進されて自発核生成による沸騰を
起こさせることができる。また、溶融材料が例えばセラ
ミックス等の融点が高い材料の場合においても同様に、
自発核生成による沸騰を起こさせることができる。した
がって、これらアルミニウムなどの従来微粒化が困難で
あった材料の微粒化を実現できる。
方向に落下する領域を有する冷媒の流れを形成し、この
冷媒の流れの落下領域に溶融材料を自由落下により供給
するようにして冷却部を構成するようにしている。この
場合には、溶融材料に冷媒の流れに起因する剪断力をほ
とんど与えずに自発的蒸気膜崩壊を起こすようにできる
ので、効率的な微粒化が実施できると共に冷却部そのも
のが構造的には不要となる。したがって、安価であると
共に事故や故障も少ない。
冷媒の間に溶融材料に対して超音波を照射する手段を備
えるようにしてる。したがって、微細化手段である超音
波照射手段によってある程度細かくした溶融材料の滴を
冷媒中に供給することができる。このため、冷媒中にお
ける溶融材料の微粒化をより一層促進することができる
と共に、その冷却速度をより一層向上させることができ
る。しかも、超音波照射による微細化技術は既に確立さ
れているので、安全かつ簡単に溶融材料の一次微粒化は
実現される。
ら冷却部に供給される溶融金属の酸化を防ぐ手段を備え
るようにしている。したがって、溶融金属を酸化させず
に冷媒に接触させることができ、自発核生成による沸騰
を生じさせ易くすることができる。また、溶融材料の液
滴が冷却部の周りに飛散することを防ぐこともできる。
う蒸気膜を、超音波照射によって崩壊させるようにして
いる。したがって、冷媒中の溶融材料の液滴の周りを覆
う蒸気膜を早期に崩壊してより高温の状態で溶融材料の
液滴と冷媒とを直接接触させて効率の良い自発核生成に
よる沸騰を起こさせることも可能である。
て詳細に説明する。
用した例を、図2〜図4に本発明を金属微粒子製造に適
用した装置の一例を示す。この製造装置は、微粒子化し
ようとする原料(アモルファス金属微粒子となるものを
除く)を溶融させた溶融材料としての溶融金属1をその
供給量を制御しながら供給する材料供給手段3と、溶融
金属1を冷却固化させる冷媒4を導入し材料供給手段3
から供給された溶融金属1と混合させて溶融金属1を覆
う蒸気膜を形成し、蒸気膜を崩壊させて溶融金属1と冷
媒4とを直接接触させて自発核生成による沸騰を利用し
て微粒化させると同時に冷却する冷却部2と、冷媒4中
から固化した金属微粒子を回収する回収手段5を備えて
いる。
るつぼ7によって構成されている。このるつぼ7は、底
面に設けられた出湯口7aを開閉するストッパ8と、る
つぼ7内の溶融金属1の温度を計測する熱電対9とを備
えている。ストッパ8は図示しないアクチュエータによ
って上下動することによって、出湯口7aから落下する
溶融金属1の量を制御し、あるいは完全に停止させる。
溶融金属1の供給は、微粒化効率を上げると共に事故に
繋がる大規模な蒸気爆発を起こさないようにする上で、
できるだけ少量としかつ比表面積を大きくした状態であ
ることが好ましい。そこで、本実施形態では、例えば数
g程度の液滴にして1滴ずつ数珠状に自由落下させるよ
うにしている。しかし、これに特に限定されるものでは
なく、高い微粒化効率を得たい場合には溶融液滴径より
も小さくすることが好ましく、例えば数100μm、最
も好ましくは霧状にして冷媒と接触させることである。
たい冷媒4とを混合させながら通過させる構造のノズル
(以下混合ノズルと呼ぶ)2によって構成されている。
この混合ノズル2は、るつぼ7から滴下される溶融金属
1を受け止めるように、るつぼ7の出湯口7aの真下に
設置されている。るつぼ7の出湯口7aと混合ノズル2
内の冷媒4の液面までの距離はできるだけ短いことが好
ましく、例えば30mm程度あるいはそれ以内とするこ
とが好ましい。これにより、溶融材料たる溶融金属液滴
と冷媒との衝突力を小さくして、溶融金属液滴をスムー
ズに冷媒中にとりこみ、液滴を覆う蒸気膜を壊させずに
冷媒と共に落下させることができ、安定した蒸気膜を形
成してそれを凝縮による自発崩壊で一挙に崩壊させて自
発核生成による沸騰を起こさせることができる。
成による沸騰(急速な蒸発現象)を起こして溶融金属1
を微粒化させるに十分な溶融金属と冷媒との接触時間を
確保することが要求される。そこで、本実施形態の混合
ノズル2は、例えば円筒形状を成しており、その周壁部
分に冷媒4としての水を噴射する旋回水ノズル10が接
続されている。旋回水ノズル10は2本採用され、図4
に示すように、混合ノズル2の上部に混合ノズル2の内
周面に対して接線方向となるように180゜間隔で接続
されている。ここで、蒸気爆発を起こさせるには、冷媒
の流れはない方が好ましい。そこで、溶融金属1と冷媒
4との間の速度差を作らずに、混合ノズル2内での滞留
時間をかせぐために、混合ノズル2の内周面にコイル状
の旋回流ガイドワイヤ11を旋回水ノズル10の噴射口
から混合ノズル下端の出口にかけて設けることによって
旋回流の形成を助けるようにして、このガイドワイヤ1
1に沿って混合ノズル2の下部まで旋回流が続くように
設けられている。したがって、2本の旋回水ノズル10
から噴射された水・冷媒4は、溶融金属1の液滴と共に
混合ノズル2の内周面に沿って旋回しながら落下する流
れ(旋回噴流)を形成する。これによって、溶融金属と
冷媒との接触時間を長くして、溶融金属が冷えて蒸気膜
崩壊とそれに続く自発核生成による沸騰(急速な蒸発現
象)するまでの時間を確保するようにしている。
2が設けられており、混合ノズル2内の旋回流の流速や
流量を調整することができる。冷媒4の流速は、溶融金
属1との混合により発生した蒸気膜を崩壊させない程度
の速さであって、かつ混合ノズル2内にある程度の時間
に亘って留まっていることができるように旋回流を形成
できる速さに調整されている。なお、冷媒4の流速が速
すぎると、混合ノズル2の中心に冷媒4の渦糸や水面に
くぼみが生じてしまい、これらが金属滴1の微粒化効果
を減少させてしまうので、冷媒4の流速は、渦糸や水面
のくぼみを生じさせない程度の速さ、例えば1m/s程
度以下、好ましくは可能な限り低速にすることが望まし
い。また、図示していないが冷媒を循環供給する供給系
統には必要に応じて冷媒を冷却する冷却器などを設ける
ことが好ましい。
することで、冷媒4をある程度の時間に亘って混合ノズ
ル2内に留めておくことができるようになる。このた
め、使用する冷媒4の量を少なくすることができ、大規
模な蒸気爆発が発生することはない。
に大きく、且つ緩やかに流れる旋回流を形成できる程度
に小さくされている。例えば約2〜8mm程度以上でか
つ25mm程度以下の内径とされている。この混合ノズ
ル2内で旋回している冷媒4の量は、混合ノズル2に滴
下された溶融金属の液滴の周囲を全て満たすことができ
る十分な量、例えば金属液滴に対して少なくとも5倍以
上の体積の冷媒4が供給されている。同時に、この冷媒
4は、るつぼ7が破損して溶融金属1が一度に混合ノズ
ル2内に落下しても大規模な蒸気爆発を起こさない程度
の少量であることが望ましい。本発明者が行った実験に
おいては、混合ノズル2に一度に溜まる冷媒の量を例え
ば約100ml程度以下とすることが好ましい。
と冷媒との界面温度が自発核生成温度以上になる温度、
好ましくは自発核生成温度よりも十分高い温度に保温用
ヒータ6によって加熱されている。また、溶融金属1の
温度は、例えば冷媒4に直接接触した場合に蒸気膜が崩
壊する温度即ち膜沸騰下限温度以下となっている。この
膜沸騰下限温度は、外力が全くない場合の溶融金属と冷
媒との温度で規定されるものである。
る溶融材料と接触して自発核生成による沸騰を起こし得
る液体であれば良く、例えば水や液体窒素、並びにメタ
ノールやエタノール等の有機溶媒やその他の液体が好ま
しく、一般的には経済性並びに安全性に優れる水が使用
される。冷媒4の選定は溶融金属1の材質に応じて決定
される。例えば、溶融金属1がガリウムのように融点が
低い場合は、液体窒素を冷媒4として採用する。なお、
溶融金属1が、例えばアルミニウムや鉄や亜鉛などの自
発的な蒸気膜崩壊が生じ難い物質である場合等には、例
えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム等
の塩などを冷媒4に添加することが好ましい。例えば、
溶融金属1として亜鉛を用いる場合には、冷媒4として
塩化ナトリウム水溶液を用いることで自発的な蒸気膜崩
壊を生じさせて蒸気爆発を生じさせることができる。ま
た、溶融金属1としてAl89−Si11合金を用いる
場合には、冷媒4として例えば25wt%塩化カルシウ
ム水溶液を用いることにより、自発的な蒸気膜崩壊を生
じさせてAl−Si合金を蒸気爆発させることができ
る。また、溶融金属1として融点の高いものを使用する
場合にも、冷媒4に塩を添加することが好ましい。この
場合の添加する塩としては、例えば塩化カルシウム、塩
化ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、硝酸カ
ルシウムの使用が可能である。勿論、溶融材料と反応し
ない種類の塩を選択して使用することが望まれることは
言うまでもない。また、塩を含む冷媒4としては海水を
利用することが好ましい。
蒸気膜の周りに存在するため、その中に存在する水分子
が相対的に少なくなるため、イオンが邪魔をして冷媒側
からの蒸発が起こり難くなるにも拘わらず、凝縮は通常
に起こるため、全体として凝縮の方向に向かうものと思
われる。したがって蒸気膜崩壊を促進できる。
は、2段のフィルタ5a,5bを使用して、所定粒径の
金属微粒子を回収するようにしている。1段目のフィル
タ5aには目的とする粒径よりも目の粗いものを、2段
目のフィルタ5bには目的とする粒径よりも目の細かい
ものを使用する。そして、1段目のフィルタ5aを通過
して2段目のフィルタ5bによって捕捉された金属微粒
子を製品として回収する。また、1段目のフィルタ5a
によって集められた金属は、るつぼ7に戻されて再度溶
融されてから微細化処理に供される。
自発核生成による沸騰を起こさせ、それによって生じる
圧力波を利用して冷媒4中に滴下した溶融金属1を微粒
化させるようにしている。本実施形態では、混合ノズル
2内に導入する冷媒の量をできるだけ少量とし、更に溶
融材料1をできるだけ比表面積の大きな状態でその供給
量を少量に制御して、溶融金属1と冷媒4の接触量を調
整することで自発核生成による沸騰を所定規模に抑えて
いる。例えば、数gずつ溶融金属1を滴下させると共
に、混合ノズル2内で旋回している冷媒4の量を100
ml程度にすることで、大規模な蒸気爆発が発生するの
を確実に防止している。
から混合ノズル2に供給される溶融金属1の酸化を防ぐ
酸化防止手段14が備えられている。また、場合によっ
ては、るつぼ7を含めて製造装置全体を不活性雰囲気で
覆う酸化防止手段を設けて、るつぼ7に貯留されている
間に溶融材料たる溶融金属が酸化されないように設けら
れる。この酸化防止手段14は、例えば不活性ガスを利
用したものであり、少なくともるつぼ7の出湯口7aと
混合ノズル2との間の空間を外部から遮蔽するケーシン
グ15を設けてその中に不活性ガスを充填したもので、
溶融金属の液滴が不活性雰囲気中を滴下するように設け
られている。不活性ガスとしては例えばアルゴン等が使
用される。
して金属微粒子を製造することができる。
混合ノズル2内に供給し、らせん状に落下する旋回流を
形成する。また、るつぼ7内の溶融金属1を、冷媒4と
直接接触した場合の溶融金属と冷媒との界面温度が自発
核生成温度よりも十分高くなるような温度まで加熱保温
しておく。
てるつぼ7内の溶融金属1を1滴ずつ数珠状に自由落下
させる(ステップS21)。溶融金属1は、混合ノズル
2内で冷媒4と衝突した際に衝突の勢いで冷媒4中に分
散し、次いで溶融金属の温度が高いため膜沸騰で発生し
た蒸気の膜で覆われた粗混合状態になる(ステップS2
2)。
ることによって溶融金属1の周りに発生する。この蒸気
膜は、溶融金属1からの熱を受けて進行する蒸発と冷媒
による冷却との熱収支がバランスすることによって定在
するが、やがて溶融金属1の温度が下がってくると、熱
収支が崩れて凝縮する。即ち、蒸気膜の崩壊が起こる
(ステップS23)。そして、この凝縮は、概ね同時に
全面で起こる。したがって、溶融金属の全面で同時に冷
媒と接触して、その界面温度が自発核生成温度以上とな
ることから、溶融金属の粒子の周りの低温側の液体であ
る冷媒4中に自発核生成による沸騰が起こる(ステップ
S24)。自発核生成による沸騰は急速な蒸発を生じ、
蒸気泡を急膨張させて高い圧力波を発生させる。この圧
力波は極めて高速で伝播し、溶融金属の粒子の全体に一
様に作用することから、粒子は圧力波で引きちぎられる
ように砕かれて微粒化する(ステップS25)。同時
に、微粒化により、比表面積が大きくなり、冷却速度を
更に高める。それは更に冷媒からの蒸発を増やして、蒸
気膜形成、蒸気膜崩壊、自発核生成による沸騰と発展し
て更なる圧力波を生み出す。
そこで発生した圧力波が他の粒子に及んで次々に自発核
生成による沸騰を引き起こさせる。そしてこの溶融金属
の微粒化は、その比表面積を大きくして冷却を速めるこ
とから、それが更に冷媒からの蒸発が増やして更なる圧
力波を生み出すという正のフィードバックがかかり、微
粒化が促進されると同時に急速に冷却される。したがっ
て、大きな固まりを残すことなく、効率的に微粒化でき
る。
生する圧力波を利用して微粒化するので、容易にサブμ
mオーダーから100μmオーダーまで製造できる。し
かも、従来の微粒子製造方法並びに装置では実現困難で
あった数μm、特に3μm程度の従来方法では得られな
かった大きさの微粒子の製造を実現できる。しかも、全
体が同時に微粒化することによって大きな固まりが残ら
ないので、収率が大きく、歩留まりが良い。更に、粒径
分布が集中するので、所望とする径の微粒子が大量に得
られる。そして、この場合、単位質量当たりの微粒化効
率(微粒化割合)を良くできる。しかも、微粒化が進む
と比表面積が大きくなって更に冷却速度も高まる。
旋回落下する冷媒中に滴下させるだけで微粒化できるの
で、装置の構造が単純で耐久性に優れると共に安価な設
備にできる。
内を旋回しながら落下し、冷媒4は1段目のフィルタ5
aと2段目のフィルタ5bを通過してタンク13内に戻
される。そして、金属微粒子はフィルタ5aあるいはフ
ィルタ5bに捕捉される。
構成された冷却部を例に挙げて説明したが、これに限る
ものではない。例えば、冷却部2は自由空間に放出され
る冷媒の流れによって構成されることもある。例えば、
図示していないが、るつぼ7の出湯口7aの周りに冷媒
を流出させるノズルを出湯口7aと並べて鉛直方向下向
きに配置し、溶融金属と冷媒とを同じ方向に流下させる
ようにしても良い。この場合には平行噴流体系となるた
め、溶融金属と冷媒との速度差がほとんどなく、蒸気膜
が崩壊するほどの剪断力も受けないので、蒸気膜の自発
的崩壊が一様に起き、微粒化の効率が良い。
(あるいは図示していないが水平方向に向けて)放出さ
せるノズル32を設け、ノズル32から放出される冷媒
4の流れ31が重力の作用で下向きに流れる領域31f
部分に溶融金属1を滴下させて供給するようにしても良
い。冷媒4を一旦上向きに放出することによってノズル
32の近傍に下向き流れ領域31fを形成することがで
きる。この場合、溶融金属1の供給方向Aに対し冷媒4
の流れ31のほぼ鉛直方向の下向き流れ領域31fは平
行噴流であるため、滴下された溶融金属1はその流れる
方向を殆ど変えずに冷媒4中に供給され、溶融金属1が
冷媒4の流れから受ける剪断力を小さく抑えることがで
きる。また、溶融金属1の落下速度と冷媒4の流速をほ
ぼ一致させておくことで、溶融金属1が冷媒4の流れ3
1から受ける剪断力をさらに抑えることができる。つま
り、溶融金属1を冷媒4の流れ31の中に供給すると溶
融金属1と冷媒4の間に蒸気膜が発生するが、この蒸気
膜を冷媒4の流れ31によって生じる剪断力で潰すので
はなく、蒸気膜の凝縮によって蒸気膜全体を全体的に一
気に潰すことができ、自発核生成による沸騰を局在させ
ることなく全体的に起こさせることができる。この場
合、ノズル32から流出する冷媒4の流速を例えば50
cm/s以下、より好ましくは20cm/s程度とする
ことで、冷媒4と溶融金属1とを速度差が殆どない状態
を実現でき、冷媒4が自発核生成による沸騰を起こしや
すくなる。冷媒の放出速度は、できるだけ遅いほうが好
ましいが、20cm/s程度よりも低速であると、ノズ
ル口から垂れるようになって整った図5に示すような流
れが形成できない。溶融金属の供給方向に対して側方か
ら冷媒を放出することによって、溶融金属の液滴が噴出
される方向(落下する方向)にほぼ同方向の下向き流れ
領域31fを冷媒の流れ31に形成する所謂平行噴流体
系を構成するには、図5のノズル32のようにやや上向
きに配置しなくとも、水平あるいはやや下向きに配置す
ることによっても実施可能である。この場合には、より
低速で冷媒を放出することができる。
対して、冷媒4の流れ31中でも下向き流れ領域31f
の流れ31の太さを例えば2〜5倍の太さにすることが
好ましい。冷媒4の下向き流れ領域31fの流れ31の
太さを溶融金属1の液滴やジェットの太さの2倍以上の
太さにするのは、この位の値にすることで冷媒4中の溶
融金属1の周囲に自発核生成による沸騰を生じさせるの
に十分な量の冷媒4を確保することができるからであ
る。また、冷媒4の流れ31の太さを溶融金属1の液滴
やジェットの太さの5倍以下の太さにするのは、これよ
りも太くすると溶融金属1に作用する剪断力が大きくな
るからである。即ち、図6に実線で示すように、冷媒4
の流れ31が細ければ溶融金属1が流れ31に流入する
までに横切る流れ37はあまり多くないが、図6に二点
鎖線で示すように、冷媒4の流れ31’が太くなると、
溶融金属1が流れ31’に合流するまでに横切る流れ3
7’が多くなり、より多くの剪断力を受けることになる
からである。つまり、冷媒4の流れ31の太さを上述の
範囲の値にすることで、溶融金属1の周囲に十分な量の
冷媒4を確保しつつ、冷媒4の流れ31から受ける剪断
力を抑えることができる。なお、必ずしもノズル32を
斜め上方に向けて設置する必要はなく、例えば水平や斜
め下方に向けてノズル32を設置しても良い。
冷媒4を流すことで下向きから水平方向に向きが変化す
る冷媒4の流れ31を形成し、この流れ31に材料供給
手段3から溶融金属1を供給するようにしても良い。こ
のようにすることで、冷媒4の使用量が少量で足り、し
かも溶融金属1の周囲に十分な量の冷媒4を確保するこ
とができる。
32を上向きに設置し、このノズル32の真上から溶融
金属1を供給するようにしても良い。かかる構成にする
ことで、溶融金属1を冷却する冷却部2が単純でコンパ
クトなものになる。このため、小さなスペースに多くの
ノズル32を並べて設置することができ、大量生産に適
した装置を提供することができる。即ち、より少ない設
備投資で金属微粒子を大量生産することができる。
て冷媒4を噴射するノズル32をこの落下点を囲むよう
に複数設けても良い。図9では、4本のノズル32を円
周方向に90度間隔で設けている。4本のノズル32か
ら同一流速かつ同一流量の冷媒4を噴射させてぶつける
ことで冷媒4の流れ31が相殺され、冷却部2に冷媒4
の集まりを形成することができる。即ち、溶融金属1の
落下点に向けて4本のノズル32から冷媒4を噴射させ
ることで、供給された溶融金属1の周囲に自発核生成に
よる沸騰を起こすのに十分な量の冷媒4の集まりを形成
することができ、微粒子の収率が向上する。即ち、所定
の粒径以下の微粒子の割合を大きくすることができ、微
粒子製造の歩留まりが向上する。なお、4本のノズル3
2から例えば50cm/sの流速で冷媒4を噴射するこ
とで、自発核生成による沸騰を起こすのに適した冷媒4
の集まりを形成することができる。
流入してポート35から流出するプール36内に溶融金
属1を供給するようにしても良い。この場合、プール3
6の周壁をある程度の高さに形成しておくことで、製造
された金属微粒子はプール36内に全て回収される。こ
のため、金属微粒子の回収が容易になる。
及ぼす影響を図11に基づいて、並びに溶融金属温度の
違いが微粒化に及ぼす影響を図12に基づいて説明す
る。
ドに対する溶融金属(錫)の粒径分布を示す。冷媒とし
て水を用い、その水の供給方法は図5に示した平行噴
流、即ち溶融金属1の供給方向とほぼ一致する方向の冷
媒4の流れ31(本明細書では平行噴流という)に溶融
金属1を供給する方法(符号A)、図8に示した衝突噴
流、即ち真上から落下する溶融金属1に対して上向きに
噴出させる(本明細書では衝突噴流という)冷媒4の流
れ31に溶融金属を供給する方法(符号B)、図10に
示したプール体系、即ち内径155mmの鉛直管に水を
満たしたプール36に溶融金属1を供給する方法(符号
C)である。溶融金属1を滴下するノズルと冷媒4の液
面との距離はいずれも30mmとした。また、冷媒4の
サブクール度(図10の方法では初期サブクール度)は
85Kとした。さらに、溶融金属(錫)1の初期温度は
700℃、液滴径は3.2mmとした。
た場合(符号Aの場合)に溶融金属1の微粒化が最も促
進され、ついでプール36内に溶融金属1の液滴を滴下
する方法(符号Cの場合)、衝突噴流に溶融金属1の液
滴を接触させる方法(符号Bの場合)の順に微粒化効率
が良いことがわかった。平行噴流を用いる方法が最も微
粒化効率が良いのは、以下のように考えられる。つま
り、平行噴流に溶融金属1を供給する場合には、溶融金
属1の流れる方向をあまり変えずに冷媒4の流れ31に
合流させることができる。したがって、溶融金属1が冷
媒4の流れ31から受ける剪断力を最も小さく抑えるこ
とができる。これにより、自発核生成による沸騰が最も
発生し易くかつ安定して成長し、溶融金属1の液滴の殆
どを蒸気爆発に関与させることができるからであると考
えられる。また、プール36内に溶融金属1の液滴を落
下させる方法の場合には、後続の液滴が接触する冷媒4
の実質的なサブクール度が低下するために、溶融金属1
の微粒化があまり促進されなかったと考えられる。一
方、衝突噴流に溶融金属1の液滴を接触させる方法につ
いては、衝突面となる液滴下部が蒸気爆発により微粒化
するものの、それ以外の部位ではクエンチして微粒化し
ないことが観察により判明した。
と溶融錫滴を接触させて得られる粒径分布を溶融錫温度
毎に示す。初期溶融錫温度の上昇に伴い、微粒化が促進
されている。これは直接接触時における凝固点までのエ
ンタルピー差が大きいほど蒸気爆発発生圧力が高くなる
ため、および粘性係数が小さくなるためであると考えら
れる。しかしながら、温度の上昇に伴い、それらが微粒
化に与える影響は小さくなる。また、ある温度以上にな
ると蒸気膜が自発的に崩壊しなくなるなどの原因で蒸気
爆発が生じなくなるために、微粒化には最適温度が存在
すると考えられる。
ること、冷媒との相対速度が小さい接触モードでは液滴
全体が蒸気爆発に関与することにより微粒化が最も促進
されることが明らかになった。
せる場合、従来方法では粉末を得ることが困難な物質で
も、容易に微粒化できることから、従来は実現困難であ
った例えば以下に記述するような新たな材料が提供でき
る。
化: 本発明によって粉末状のニッケル基合金とイットリア
とを製造し、均一に混合させてメカニカルアロイングす
れば、強度が大きな材料が得られる。この材料はガスタ
ービン翼やジェットタービン翼の材料として使用できる
ことが期待されている。
る場合、溶射する材料として遮熱の観点からセリシア、
マグネシア、カルシアなどの使用が適している。しかし
ながら、セリシア、マグネシア、カルシアなどを粉末に
するのは困難であり、実用化が難しかった。本発明で
は、セリシア、マグネシア、カルシア等のセラミックス
を微粒化できるので、遮熱性の高いコーティングが実現
できる。
ると高強度材料である結晶粒径の小さな材料が得られ
る。
るがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱
しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、
上述の実施形態では主に金属の微粒子を製造する場合に
ついて主に説明したが、本発明によって微粒化できる材
料は溶融金属1に限るものではなく、金属以外の材料、
例えば石炭ガス化炉で発生する高炉スラグや溶融石炭
灰、焼却炉などで発生する廃棄物溶融灰、セラミックス
等を微粒化することも可能である。即ち、高炉スラグや
溶融石炭灰、廃棄物溶融灰、セラミックス等の金属以外
の材料を溶融させて液体の冷媒4中に供給して自発核生
成による沸騰を生じさせ、この沸騰によって生じる圧力
波によってセラミックス等の材料を微粒化しながら冷却
し、冷却した微粒子を冷媒4中から回収するようにして
も良い。例えば、高炉で発生するスラグ等のセラミック
スや、遮熱材料としての使用に適したセリシア、マグネ
シア、カルシア等のセラミックスを微粒化することがで
きる。
00℃)、溶融状態における粘性が高い。このため、ア
トマイズ方によってセラミックスの微粒子を製造する場
合には、溶融したセラミックスを噴霧するノズルの劣化
が激しく、また、溶融したセラミックスがノズルに詰ま
りやすい。このため、アトマイズ法はセラミックスの微
粒子の製造に適していなかった。これに対し、本発明で
はアトマイズ法のような欠点がないため、セラミックス
のように融点が高い材料や、溶融状態で粘性の高い材料
の微粒化にも適している。なお、融点が高い材料を微粒
化する場合には、冷媒4に塩を添加し、自発核生成によ
る沸騰の発生を促進させることが好ましい。
シング15内を不活性ガス雰囲気にしていたが、不活性
ガス雰囲気にすることに代えて、水素や一酸化炭素等の
還元ガス雰囲気にしたり、あるいはケーシング15内を
減圧して酸素濃度の低い真空状態にするようにしても良
い。なお、ケーシング15内を減圧することで自発核生
成による沸騰を激しくすることができ、金属滴1をより
微粒化し易くなる。また、装置全体を不活性ガス雰囲気
や還元ガス雰囲気中に設置したり、減圧したケーシング
内に設置しても良い。
して冷媒4中に供給するようにしても良い。例えば、材
料供給手段3と冷媒4の間に溶融材料1を微細化する手
段を設けることによって、溶融材料1の粒をある程度細
かくした後に冷媒4中に供給することができる。この場
合、微細化手段によって溶融材料1をある程度細かくし
てから冷媒中へ供給するため、比表面積が大きくなって
蒸気膜の生成と冷却がより効率的となる。その後、冷媒
4中で自発核生成による沸騰を生じさせてこの沸騰で発
生する圧力波によって溶融材料1をさらに微粒化するこ
とができる。このため、冷媒4中における溶融材料1の
微粒化をより一層促進することができると共に、その冷
却速度をより一層向上させることができる。溶融材料1
を微粒化する微細化手段としては、例えば既に微細化技
術として確立している超音波照射技術の応用が好まし
く、図5に示すように材料供給手段3と冷媒4との間に
超音波照射装置16を設置し、材料供給手段3から滴下
される溶融材料1に10kHz〜10MHz程度の超音
波を照射するようにしても良い。また、溶融材料1が通
過する空間に電場を形成して溶融材料1を微細化する装
置の使用も可能である。なお、溶融材料1を微細化する
のは、材料供給手段3から溶融材料1が放出された直後
であることが適切であると考えられる。
融材料たる溶融金属1を滴下させることで混合ノズル2
に供給していたが、出湯口7aから溶融金属1をジェッ
ト状に噴出させるようにしても良い。この場合には、糸
状に細く量が少ないことが必要である。
よる自発的崩壊について説明したが、場合によっては外
的要因で蒸気膜を壊すこともある。例えば、冷却部を構
成する混合ノズル2あるいは冷媒の流れに対し、10k
Hz〜10MHz程度の超音波を照射する超音波照射装
置を設置し、冷媒中の溶融材料の液滴の周りを覆う蒸気
膜を早期に崩壊してより高温の状態で溶融材料の液滴と
冷媒とを直接接触させて効率の良い自発核生成による沸
騰を起こさせることも可能である。セラミックスなどの
融点が高い材料を微粒化する場合に好適である。この場
合には、いずれかの方向から壊すことになるので、他の
領域例えば反対側では蒸気膜が潰れなかったり、潰れた
としても効率良く自発核生成が起こらなくて、全体が微
粒化せずに取り残される部分が発生しないように、複数
の方向から蒸気膜が潰れるように配慮することが望まし
い。
適用した例を示すフローチャートである。図2は本発明
を金属微粒子の製造に適用した装置の一例を示す概念図
である。図3は混合ノズル内に旋回水ガイドワイヤが配
置されている様子を示す概念図である。図4は混合ノズ
ルと旋回水ノズルの接続関係を示す断面図である。図5
は本発明の微粒子の製造装置の第1の変形例を示す概念
図である。図6は冷媒の流れに溶融金属が合流する様子
を示す概念図である。図7は本発明の微粒子の製造装置
の第2の変形例を示す概念図である。図8は本発明の微
粒子の製造装置の第3の変形例を示す概念図である。図
9は本発明の微粒子の製造装置の第4の変形例を示す概
念図である。図10は本発明の微粒子の製造装置の第5
の変形例を示す概念図である。図11は冷媒中への溶融
金属の供給方法とその方法で微粒化された溶融金属の粒
径分布の関係を示すグラフである。図12は溶融金属温
度を変えて製造された金属微粒子の粒径分布を示すグラ
フである。
Claims (20)
- 【請求項1】 微粒子化しようとする原料(アモルファ
ス金属微粒子となるものを除く)を溶融させた溶融材料
を液状の冷媒中に供給し、前記冷媒中で前記溶融材料を
覆う蒸気膜を形成し、前記蒸気膜を崩壊させて前記溶融
材料と前記冷媒とを直接接触させて自発核生成による沸
騰を起こさせその圧力波を利用して前記溶融材料を引き
ちぎりながら微粒化すると共に冷却固化することを特徴
とする微粒子の製造方法。 - 【請求項2】 前記冷媒に直接接触した場合に前記冷媒
との界面温度が自発核生成温度以上になる温度であって
膜沸騰下限温度以下の温度で溶融した前記溶融材料を前
記冷媒中に供給し、前記冷媒中で前記溶融材料を覆う安
定した蒸気膜を形成し、それを凝縮によって崩壊させる
ことを特徴とする請求の範囲第1項記載の微粒子の製造
方法。 - 【請求項3】 前記溶融材料を覆う蒸気膜を、超音波照
射によって崩壊させることを特徴とする請求の範囲第1
項記載の微粒子の製造方法。 - 【請求項4】 前記溶融材料を滴下することで前記冷媒
中に供給することを特徴とする請求の範囲第1項記載の
微粒子の製造方法。 - 【請求項5】 前記溶融材料は霧状で前記冷媒に供給す
ることを特徴とする請求の範囲第1記載の微粒子の製造
方法。 - 【請求項6】 前記冷媒は塩を添加したことを特徴とす
る請求の範囲第1項記載の微粒子の製造方法。 - 【請求項7】 前記溶融材料と前記冷媒とは同じ方向で
かつ少ない速度差で供給されて混合されることを特徴と
する請求の範囲第1記載の微粒子の製造方法。 - 【請求項8】 鉛直方向に落下する領域を有する冷媒の
流れを形成し、該冷媒の流れの前記落下領域に前記溶融
材料を自由落下により供給することを特徴とする請求の
範囲第7項記載の微粒子の製造方法。 - 【請求項9】 前記溶融材料が前記冷媒に触れる前に超
音波を照射することを特徴とする請求の範囲第1項記載
の微粒子の製造方法。 - 【請求項10】 前記溶融金属の酸化を防止しながら前
記冷媒中に供給することを特徴とする請求の範囲第1項
に記載の微粒子の製造方法。 - 【請求項11】 前記冷媒と前記冷媒中の前記溶融材料
との速度差を1m/s以下としたことを特徴とする請求
の範囲第1記載の微粒子の製造方法。 - 【請求項12】 請求の範囲第1項から第11項のいず
れかに記載の製造方法を使用して製造されたことを特徴
とする微粒子。 - 【請求項13】 微粒子化しようとする原料(アモルフ
ァス金属微粒子となるものを除く)を溶融させた溶融材
料をその供給量を制御しながら供給する材料供給手段
と、前記溶融材料を冷却固化させるに十分でかつ少量の
冷媒を導入し前記材料供給手段から供給される少量の前
記溶融材料と混合させて前記溶融材料を覆う蒸気膜を形
成し、前記蒸気膜を崩壊させて前記溶融材料と前記冷媒
とを直接接触させて自発核生成による沸騰を生じさせそ
れにより生じる圧力波によって前記溶融材料を引きちぎ
りながら微粒化させると共に固化させる冷却部と、前記
冷媒中から前記微粒子を回収する回収手段とを備えるこ
とを特徴とする微粒子の製造装置。 - 【請求項14】 前記材料供給手段は、前記溶融材料を
前記冷媒に滴下するものであることを特徴とする請求の
範囲第13項記載の微粒子の製造装置。 - 【請求項15】 前記冷媒は塩を添加していることを特
徴とする請求の範囲第13項記載の微粒子の製造装置。 - 【請求項16】 前記冷却部は、自由空間に鉛直方向に
落下する領域を有する冷媒の流れを形成し、該冷媒の流
れの前記落下領域に前記溶融材料を自由落下により供給
するようにして成ることを特徴とする請求の範囲第13
項に記載の微粒子の製造装置。 - 【請求項17】 前記材料供給手段と前記冷却部の前記
冷媒までとの間に前記溶融材料に対して超音波を照射す
る超音波照射手段を備えることを特徴とする請求の範囲
第13項に記載の微粒子の製造装置。 - 【請求項18】 前記材料供給手段から前記冷却部に供
給される溶融金属の酸化を防ぐ酸化防止手段を備えるこ
とを特徴とする請求の範囲第13項に記載の微粒子の製
造装置。 - 【請求項19】 前記冷却部に留まる冷媒の量は前記材
料供給手段における制御を失って前記溶融材料が一度に
供給されても大規模な蒸気爆発を起こさない量であるこ
とを特徴とする請求の範囲第13項記載の微粒子の製造
装置。 - 【請求項20】 前記溶融材料を覆う蒸気膜を、超音波
照射によって崩壊させることを特徴とする請求の範囲第
13項記載の微粒子の製造装置。
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