JP3460951B2 - 車両自動試験装置 - Google Patents

車両自動試験装置

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JP3460951B2 JP19549598A JP19549598A JP3460951B2 JP 3460951 B2 JP3460951 B2 JP 3460951B2 JP 19549598 A JP19549598 A JP 19549598A JP 19549598 A JP19549598 A JP 19549598A JP 3460951 B2 JP3460951 B2 JP 3460951B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、編成状態にある
電気車などの車両を自動的に機能・性能等を試験する車
両自動試験装置と連係して、増結車両に対して試験指令
を行う車両自動試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、特開昭63−33091号公報
に記載の従来の車両自動試験装置を概略的に示すブロッ
ク図である。図6において、AO1、AO4はATC自
動列車制御装置の分散端末器、IRO1、IRO4は無
線連絡装置の分散試験端末器、BO1、BO4は空気ブ
レーキ装置の分散試験端末器、LO1〜LO4は低圧回
路機器の分散試験端末器、HO1〜HO4は高圧回路機
器の分散試験端末器、CHO2、CHO3は、車両10
から40に搭載されるチョッパ制御装置の分散試験端末
器である。
【0003】これらの分散試験端末器HO1〜HO4か
ら構成される分散試験端末器群は、ピット線に設置され
ている。分散試験端末器HO1〜HO4の信号線は、共
通接続して半2重回線により伝送装置2に接続される。
伝送装置2は中央管理装置3と接続され、信号の授受が
行われる。中央管理装置3の各指令及び試験結果は、表
示装置4に表示される。中央管理装置3は、各分散試験
端末器(AO1〜AO4、BO1、BO4、LO1〜L
O4、CHO2、CHO3、IR1、IR4)の試験管
理を行うものであり、試験管理を行うための管理プログ
ラムを内蔵している。
【0004】次に動作について説明する。例えば、車両
10〜40に搭載されているチョッパ制御装置(図示せ
ず)の1ノッチにおける性能確認試験の場合の動作は、
以下のようになる。図6において、操作盤31により操
作員が試験指令を与えると、中央管理装置3は、チョッ
パ制御装置の1ノッチの試験に必要となる分散試験端末
器にのみ、分散試験端末器内の試験プログラムを起動す
る信号を与える。すなわち、低圧回路端末器LO1に
は、1ノッチ状態にするための車両間引き通し線の電圧
を加圧するためのプログラムを起動する指令が与えられ
る。
【0005】低圧回路分散端末器LO1、LO2には、
チョッパ制御装置の一部分である回路開閉器が所定時間
内に動作することを確認するプログラムを起動するため
の指令が与えられる。チョッパ分散端末試験端末器CH
O2、CHO3には、主電動機の起動電流の基準となる
電圧値の測定、チョッパ周波数の測定、チョッパ各相の
通流率測定などの試験プログラムを起動する指令を与え
る。中央管理装置3の中でのデータは並列処理される
が、分散試験端末器へ与える際には伝送装置2により直
列データに変換されて、各分散試験端末器に与えられ
る。従って、伝送装置2と各分散試験端末器との間に
は、1対の伝送線があればよい。
【0006】各試験端末器に送られた試験プログラム起
動指令は、各試験端末器で並列データに変換され、各試
験端末器内のマイクロコンピュータで処理されることに
より、車上の試験対象機器31〜36に信号を出力して
測定を行う。測定データは、起動指令とは逆のルートを
通り、中央管理装置3に蓄えられ、表示器4に表示さ
れ、あるいは、試験報告書のための図示しないタイプラ
イタにより印字される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両自動試験装
置は上述のように構成されているので、既存の車両に新
たに車両を増結する場合、無線連絡装置や空気ブレーキ
装置などの各装置に対応した分散試験端末器の増設工事
が必要であった。また、既存の編成車の間に車両を挿入
するようにして増結する場合は、増結分に加えて、既存
車両に対応する分散試験端末器の移設工事も必要となる
ため、車両増結工事期間中は工事完成までは設備が使用
できなくなり、工事期間中は編成車両としても車両自動
試験を行うことができなくなるという課題があった。
【0008】また、試験対象機器が追加された場合は、
その機器に対応する分散試験端末器の増設工事をする必
要があった。さらに、車両側が試験可能な状態でない場
合であっても、車両自動試験装置から試験開始指令を送
信した場合、車両側で送信信号を受信してしまうため、
車両側は強制的に試験状態になってしまうという課題も
あった。
【0009】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたものであり、車両を増結する場合、車両
自動試験装置側の変更を最小限に抑えることで工事の規
模を小さくすると共に、可能な限り既存の編成車両と増
結車両とを並行して試験を行うことにより、従来の試験
装置としての機能を損なうことなく、車両の増結工事が
効率よく行われるような構成を有する車両自動試験装置
を提供することを目的とする。また、車両側が試験状態
でない場合は、車両自動試験装置から試験開始指令を送
信できなくすることにより、あるいは、車両側が試験開
始指令を受信できなくすることにより、車両の誤動作を
防止することができる車両自動試験装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の車両自動試験
装置は、増結車両を含む各車両に搭載された試験対象機
器に試験指令を送信すると共に、試験対象機器の試験結
果を管理する中央管理装置と、試験対象機器の試験時に
増結車両以外の車両に搭載された試験対象機器と中央管
理装置とを接続し、試験指令を受信すると、増結車両以
外の車両に搭載された試験対象機器の試験を行う試験端
末器と、増結車両と地上側との間で無線通信を行うため
の無線通信手段と、中央管理装置と上記無線通信手段と
の間で信号形式の変換を行う地上端末装置と、無線通信
手段を介して送信される試験指令に基づき、増結車両に
搭載された試験対象機器の試験を行う車上試験装置と、
を備える。
【0011】また、上記地上試験端末装置は、各試験対
象機器の試験が可能であることを示す試験実行可能信
号、または、試験対象機器の試験が不可能であることを
示す試験実行不可能信号を試験端末器及び上記車上試験
装置に送信することを特徴とする。
【0012】また、上記中央管理装置と上記地上側の無
線通信手段の間に常開型の地上側試験許可リレーをさら
に備え、中央試験管理装置に試験指令が入力されると、
地上試験許可リレーの接点を閉成することを特徴とす
る。
【0013】さらに、上記車上試験装置と上記車上側の
無線通信手段の間に常開型の車上側試験許可リレーをさ
らに備えると共に、車上側の無線通信手段は車上試験装
置が試験可能であるかどうかを判定する機能を備えてな
り、車上側の無線通信手段が中央試験管理装置に入力さ
れた試験指令を受信して、車上試験装置が試験可能であ
ると判断されると、車上試験許可リレーの接点を閉成
し、増結車両に搭載された試験対象機器の試験を車上試
験装置に行わせることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1に係る車両自動試験装置の全体構成を概
略的に示す図である。図1には、7両編成の車両10、
20、30、40、50、60および70を示してあ
り、このうち車両70は、車両40と車両50との間に
挿入された増結車両である。
【0015】図1において、21〜26は増結車両70
以外の車両10〜60に搭載された試験対象機器31〜
36の試験を行う試験端末器としての分散試験端末器で
あり、車両10〜60のそれぞれに搭載される各試験対
象機器31〜36のそれぞれに対応して設けられると共
に、作業スペース内のピット線に設置されている。この
ような分散試験端末器(21〜26)は、試験対象機器
(31〜36)が複数ある場合は各々に対して1台ずつ
備えられている。
【0016】また、図1において、1は操作員が試験指
令を行う操作盤、2は各分散試験端末器と共通接続され
る伝送装置、3は各分散試験端末器が行う試験を管理す
る中央管理装置であり、管理プログラムが内蔵されてい
る。
【0017】4は中央管理装置3の各指令及び試験結果
を表示する表示装置、5は無線経由で試験対象機器37
へ送信する試験指令を伝送装置2から受信すると、無線
通信用の信号に変換して該試験指令を地上通信装置6へ
送信すると共に、車上側からの試験結果を、信号形式を
変換して伝送装置2を介して中央管理装置3へ伝送する
ための地上端末装置、6は地上端末装置5と接続され、
車上側に試験指令を送信するための車上側の無線通信手
段としての地上通信装置である。
【0018】7は車上試験装置8と接続され、地上通信
装置6との間で無線通信を行う車上側の無線通信手段と
しての車上通信装置、8は試験対象機器37と接続さ
れ、無線経由で受信した試験指令により、試験対象機器
37の試験を実行すると共に、対象機器の試験結果を車
上通信装置へ送信する車上試験装置である。
【0019】地上端末装置5は、通信ケーブルにより地
上通信装置6に接続されている。また、車上側では、車
上通信装置7、車上試験装置8および対象機器37がそ
れぞれ通信ケーブルによって接続されており、車上側に
おけるネットワークを構築している。また、地上側に設
けられた地上通信装置6と、車上側に設けられた車上通
信装置7は、無線通信手段を構成している。
【0020】上述のような構成の車両自動試験装置にお
いて、例えば、車両10〜60で構成されている編成
に、更に車両70を増結する場合に車上試験を行う際の
動作について説明する。まず、操作盤1を通じて操作員
によって試験指令が入力されると、中央管理装置3は、
試験対象機器31〜37へ伝送するために、試験指令を
伝送装置2へ送信する。
【0021】既存の車両10〜60の試験対象機器31
〜36へ伝送される各試験指令は、伝送装置2により、
分散試験端末器21〜26へ送信され、従来と同様に、
各分散試験端末器21〜26のそれぞれによって、試験
対象機器31〜36の試験が行われる。このように、既
存の車両10〜60に対しては、従来と同様の試験方法
によって試験対象機器31〜36の試験が行われる。従
って、以下では、増結車両70に搭載された試験対象機
器37に対して行う試験について説明する。
【0022】増結車両70の試験対象機器37へ伝送さ
れる試験指令は、伝送装置2から地上端末装置5を介し
て地上通信装置6に伝送され、さらに地上通信装置6か
ら無線を介して、車上通信装置7に送信される。このよ
うにして車上試験装置8に試験指令が伝送される。
【0023】車上試験装置8は、図2のフローチャート
に示す制御処理内容に従って、試験対象機器37に対し
て試験を行うと共に、試験対象機器37の試験実行結果
を試験結果データとして車上通信装置7、地上通信装置
6および地上端末装置5を介して伝送装置2へ伝送す
る。伝送装置に伝送された試験結果は中央管理装置3に
伝送される。
【0024】図2は、車上試験装置8における試験指令
及び試験結果の内部処理を示すフローチャートである。
図2において、車上試験装置8は、車上通信装置7から
試験指令を受信することにより試験を開始する。ステッ
プS1において、受信した試験指令の試験対象機器37
の状態に基づき、試験対象機器37の試験が実施可能で
あるかどうかを判定する。
【0025】ステップS1において、試験が実施可能で
あると判定された場合は、フローがステップS2へ進行
し、ステップS2において試験対象機器37の種類に合
わせた試験指令を行う。試験対象機器37が指令内容の
試験を実行できない状態であれば、フローはステップS
3へ進行する。ステップS3では、試験が実行不可能で
あることを中央管理装置3へ通知するために、実施不可
信号を車上通信装置7に伝送し、地上通信装置6に無線
を介して実施不可信号を送信する。このように、車上通
信装置7から地上通信装置6に実施不可信号が送信され
ると、フローは終了する(END)。
【0026】ステップS2において試験指令が行われた
後は、フローがステップS4へ進行し、試験対象機器3
7からの応答が伝送されるのを待つ。ステップS4にお
いて、試験対象機器37から試験終了の応答があった場
合、または、一定時間応答がない場合は、フローがステ
ップS5へ進行する。
【0027】ステップS5では、試験が正常に終了した
かどうかを判定する。ステップS5において、受信デー
タを判定し、試験が正常に終了したのであれば、フロー
はステップS6へ進行する。ステップS6では、試験が
正常に終了したことを表す正常終了信号及び試験結果を
車上通信装置7に伝送し、さらに、中央管理装置3へ通
知するためにこれらの信号を無線で地上通信装置6に送
信し、フローは終了する。
【0028】一方、ステップS5において、試験が正常
に終了しなかった(異常終了)場合は、フローはステッ
プS7へ進行し、ステップS7において、車上通信装置
7へ異常終了であることを表す異常終了信号を伝送し、
さらに無線を介して異常終了信号を中央管理装置3に送
信するために地上通信装置6に送信し、フローは終了す
る。
【0029】上述のように、車上試験装置8から中央管
理装置3に、正常終了信号または異常終了信号が送信さ
れると、中央管理装置3はこれらのデータを管理すると
共に表示装置4に表示させる。
【0030】以上のように、この発明の車両自動試験装
置によれば、車両が増結される場合でも、無線を介して
増結車両の試験対象機器に試験指令を送信し、試験を実
行させることにより、車両全体における増結車両の位置
に関係なく、また、分散試験端末器をさらに設置する必
要なく、さらに、分散試験端末器の順番を入れ替える等
の作業を必要とすることなく、自動試験を行うことがで
きる。
【0031】また、1つの車両に複数の試験対象機器が
存在する場合にも上述の場合と同様に試験を行うことが
できるので、上述の場合と同様にこの発明を実施するこ
とができる。さらに、複数の車両を増結する場合でも、
上述した無線の経路を複数設けることにより、すべての
試験対象機器について試験を行うことができるので、上
述の場合と同様にこの発明を実施することができる。
【0032】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2に係る車両自動試験装置の地上端末装置から車上
試験装置に係る部分の構成と試験許可信号の関係を概念
的に示すブロック図である。以下、この発明の実施の形
態2に係る車両自動試験装置の構成のうち、実施の形態
1に係るものと相違する部分について説明する。
【0033】図3に示す地上端末装置15に、各試験対
象機器31〜37の試験が可能であることを示す試験実
行可能信号、または、各試験対象機器31〜37の試験
が不可能であることを示す試験実行不可能信号が入力さ
れると、これらの信号は、分散試験端末器21〜26及
び車上試験装置8に送信される。地上端末装置15は、
その情報を車上に送信するための地上通信装置6に通信
ケーブルにより接続されている。
【0034】また、車上側には地上通信装置6からの情
報を受信するための車上通信装置7、各種情報の収集や
試験実行の可否を判断し、試験対象機器37の試験を行
う車上試験装置8および試験対象機器37がそれぞれ通
信ケーブルによって接続されており、車上側でのネット
ワークを構築している。なお、この発明の実施の形態2
に係る車両自動試験装置の構成は、地上端末装置15の
機能が異なること以外は、実施の形態1に準ずるもので
あり、従って、図3には全体の構成を示さないが、図1
に示す構成をすべて備える。
【0035】次に、この発明の実施の形態2に係る車両
自動試験装置の処理内容について説明する。実施の形態
1においては、車両側の試験対象機器37のみが試験可
能であるか否かを判定していたが(図2のステップS1
参照)、地上端末装置15が上述のような機能を備える
ことにより、実施の形態2においては、車両全体(即
ち、車両10〜70全体)が試験可能であるかどうかを
判定する機能が加わる。
【0036】なお、実施の形態2における処理内容を示
すフローチャートは特に示さないが、図2に示すステッ
プS1に対応するステップにおいて、試験対象機器37
のみでなく、増結車両70の試験装置8および車両10
〜60の試験対象機器31〜36についても試験可能で
あるかどうかが判定される。このように、試験対象機器
37のみでなく、車両全体に対して試験が可能であるか
どうかを判定することにより、たとえば、車両10〜7
0が走行している際に試験が行われることがなくなる。
【0037】図3において、地上端末装置5から「試験
実行可能」が入力されると、その情報が試験実行可能信
号として地上通信装置6に伝送され、無線通信信号に変
換された情報信号が車上通信装置7を経由して車上の車
上試験装置8に送信される。車上試験装置8はこの情報
信号を判断し、試験実行可能な場合にのみ、対象機器3
7に対して試験指令を出力することができる。
【0038】以上のように、この発明の実施の形態2に
係る車両自動試験装置は、車両が増結される場合でも、
無線を介して増結車両の試験対象機器に試験指令を送信
し、増結車両に搭載された試験対象機器の試験を実行す
ることで、車両全体における増結車両の位置に関係な
く、また、分散試験端末器をさらに設置する必要なく、
自動試験を実行することができ、さらに、車両全体が試
験実行可能な場合にのみ試験を行うので、車両自動試験
装置としての安全性を向上させることができる。
【0039】実施の形態3.図4は、この発明の実施の
形態3に係る車両自動試験装置から地上端末装置の構成
と試験実行許可回路の構成を概念的に示すブロック図で
ある。以下、この発明の実施の形態3に係る車両自動試
験装置の構成のうち、実施の形態1に係るものと相違す
る部分について説明する。
【0040】図4に示すように、この発明の実施の形態
3に係る車両自動試験装置は、伝送装置2、中央管理装
置3、操作盤1および表示装置4を備えており、これら
の各構成要素は、それぞれ通信ケーブルにより接続され
ている。
【0041】一方、伝送装置2と、増結車両の試験実行
を制御する地上端末装置5との間は通信ケーブルで接続
されているが、その間に車両自動試験装置の試験許可コ
イル301により動作する常開型の地上側試験許可リレ
ーとしての試験許可リレー201が接続されている。ま
た、地上端末装置5と地上通信装置6は通信ケーブルで
接続されている。このようにして、地上でのネットワー
クを構築している。
【0042】なお、この発明の実施の形態3に係る車両
自動試験装置の構成は、試験許可リレー201および試
験許可コイル301を備えること以外は、実施の形態1
に準ずるものであり、従って、図4には全体の構成を示
さないが、図1に示す構成をすべて備えるものである。
【0043】図4において、操作盤1において試験実行
許可を設定すると、まず、中央管理装置3にその情報が
設定される。中央管理装置3は、試験許可コイル301
に接続されている回路に電圧を印加する。これにより伝
送装置2と地上端末装置5の間に接続されている試験許
可リレー201が励磁され、車両自動試験装置と地上端
末装置間の通信が可能となり、地上通信装置6から車上
側への試験指令の出力が可能となる。
【0044】以上のように、この発明の実施の形態3に
係る車両自動試験装置は、車両が増結される場合でも、
無線を介して増結車両の試験対象機器に試験指令を送信
し、読み替えて実行することで、車両全体における増結
車両の位置に関係なく、また、分散試験端末器をさらに
設置する必要なく、自動試験を実行することができ、さ
らに、操作盤において試験実行許可が設定された場合に
のみ、試験指令の出力が可能となるので、車両自動試験
装置としての安全性を備えることができる。
【0045】実施の形態4.図5は、この発明の実施の
形態4に係る車両自動試験装置の地上端末装置から車上
機器までの装置の構成と試験実行許可回路の関係を概念
的に示すブロック図である。以下、この発明の実施の形
態4に係る車両自動試験装置の構成のうち、実施の形態
1に係るものと相違する部分について説明する。
【0046】図5において、増結車両の試験実行を制御
する地上端末装置5と地上通信装置6とは通信ケーブル
によって接続されている。地上通信装置6と車上通信装
置7間は無線通信が可能である。車上通信装置7と車上
試験装置8の間は通信ケーブルで接続されているが、そ
の間に車上試験装置の試験許可コイル801により動作
する常開型の車上側の試験許可リレーとしての試験許可
リレー701が設けられている。
【0047】また、車上試験装置8と試験許可コイル8
01との間には、切り替えスイッチ802が配設されて
おり、切換スイッチ802を通常側から試験側(図示す
る位置)に切り換えると、車上試験装置8から試験実行
可能回路が構成され、試験許可コイル701が励磁され
る。また、車上試験装置と、各試験対象機器は通信ケー
ブルで接続されている。
【0048】以上のような構成により、この発明の実施
の形態4に係る車両自動試験装置は、増結車両を含むネ
ットワークを構築している。なお、この発明の実施の形
態4に係る車両自動試験装置の構成は、試験許可リレー
701、試験許可コイル801および切り替えスイッチ
802を備えること以外は、実施の形態1に準ずるもの
であり、従って、図5には全体の構成を示さないが、図
1に示す構成をすべて備える。
【0049】図5において、地上端末装置5において試
験実行要求があると、まず地上通信装置6にその情報が
通知される。次に地上通信装置6から車上通信装置7に
無線により通知される。車上通信装置7は、試験指令を
受信すると、車上試験装置8が試験可能であるかどうか
を判定する。
【0050】判定の結果、試験が実施可能であれば、切
換スイッチ802が通常側から試験側(図示する位置)
に切り換え、試験実行可能回路が構成され、試験許可コ
イル801が励磁される。試験許可コイル801が励磁
されると、車上通信装置7と車上試験装置8の間に接続
されている常開型の車上側の試験許可リレーとしての試
験許可リレー701の接点が導通され、車上試験装置8
はこの時点で試験実行要求を受信することが出来る。そ
の後車上試験装置8から対象機器37に対し、試験指令
が出力される。
【0051】一方、判定の結果、試験が実施不可能であ
ると判断された場合は、切り替えスイッチ802が閉成
されることはなく、車上通信装置7は、試験が実行不可
能であることを中央管理装置3へ通知する。
【0052】以上のように、この発明の実施の形態4に
係る車両自動試験装置によれば、中央管理装置から試験
指令が増結車両に送信されても、増結車両側で、車上試
験装置が試験実行可能な状態であるか否かが判定され、
試験が実行可能であると判定された場合にのみ、増結車
両の試験が行われるので、車両自動試験装置としての安
全性を備えることができる。
【0053】
【発明の効果】この発明の車両自動試験装置は、増結車
両を含む各車両に搭載された試験対象機器に試験指令を
送信すると共に、試験対象機器の試験結果を管理する中
央管理装置と、試験対象機器の試験時に増結車両以外の
車両に搭載された試験対象機器と中央管理装置とを接続
し、試験指令を受信すると、増結車両以外の車両に搭載
された試験対象機器の試験を行う試験端末器と、増結車
両と地上側との間で無線通信を行うための無線通信手段
と、中央管理装置と上記無線通信手段との間で信号形式
の変換を行う地上端末装置と、無線通信手段を介して送
信される試験指令に基づき、増結車両に搭載された試験
対象機器の試験を行う車上試験装置と、を備えるので、
車両全体における増結車両の位置に関係なく、また、分
散試験端末器をさらに設置する必要なく、さらに、分散
試験端末器の順番を入れ替える等の作業を必要とするこ
となく、自動試験を行うことができる。
【0054】また、上記地上試験端末装置は、各試験対
象機器の試験が可能であることを示す試験実行可能信
号、または、試験対象機器の試験が不可能であることを
示す試験実行不可能信号を試験端末器及び上記車上試験
装置に送信することを特徴とするので、車両全体が試験
実行可能な場合にのみ試験を行うことにより、車両自動
試験装置としての安全性を向上させることができる。
【0055】また、上記中央管理装置と上記地上側の無
線通信手段の間に常開型の地上側試験許可リレーをさら
に備え、中央試験管理装置に試験指令が入力されると、
地上試験許可リレーの接点を閉成することを特徴とする
ので、車両自動試験装置としての安全性を備えることが
できる。
【0056】さらに、上記車上試験装置と上記車上側の
無線通信手段の間に常開型の車上側試験許可リレーをさ
らに備えると共に、車上側の無線通信手段は車上試験装
置が試験可能であるかどうかを判定する機能を備えてな
り、車上側の無線通信手段が中央試験管理装置に入力さ
れた試験指令を受信して、車上試験装置が試験可能であ
ると判断されると、車上試験許可リレーの接点を閉成
し、増結車両に搭載された試験対象機器の試験を車上試
験装置に行わせることを特徴とするので、車両自動試験
装置としての安全性を備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る車両自動試験
装置の全体構成を概略的に示す図である。
【図2】 車上試験装置における試験指令及び試験結果
の内部処理を示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る車両自動試験
装置の地上端末装置から車上試験装置に係る部分の構成
と試験許可信号の関係を概念的に示すブロック図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態3に係る車両自動試験
装置から地上端末装置の構成と試験実行許可回路の構成
を概念的に示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態4に係る車両自動試験
装置の地上端末装置から車上機器までの装置の構成と試
験実行許可回路の関係を概念的に示すブロック図であ
る。
【図6】 特開昭63−33091号公報に記載の従来
の車両自動試験装置を概略的に示すブロック図である。
【符号の説明】
3 中央管理装置、5 地上端末装置、6 地上通信装
置(地上側の無線通信手段)、7 車上通信装置(車上
側の無線通信手段)、8 車上試験装置、10、20、
30、40、50、60 車両、21、22、23、2
4、25、26分散試験端末器(試験端末器)、31、
32、33、34、35、36、 試験対象機器(増結
車両以外の車両に搭載された試験対象機器)、37 試
験対象機器(増結車両に搭載された試験対象機器)70
増結車両、201 試験許可リレー(地上側の試験許
可リレー)、701 試験許可リレー(車上側の試験許
可リレー)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 槌谷 昌史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 山下 竜二 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三菱電機エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−124914(JP,A) 特開 昭59−29565(JP,A) 特開 平7−17405(JP,A) 特開 平5−231858(JP,A) 特開 昭61−172028(JP,A) 特公 昭63−33091(JP,B1) 特表 平9−500452(JP,A) 特表 昭61−500397(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 17/08 G01M 17/007 B61L 25/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増結車両を含む各車両に搭載された試験
    対象機器に試験指令を送信すると共に、該試験対象機器
    の試験結果を管理する中央管理装置と、 上記試験対象機器の試験時に上記増結車両以外の車両に
    搭載された上記試験対象機器と上記中央管理装置とを接
    続し、上記試験指令を受信すると、上記増結車両以外の
    車両に搭載された上記試験対象機器の試験を行う試験端
    末器と、 上記増結車両と地上側との間で無線通信を行うための無
    線通信手段と、 上記中央管理装置と上記無線通信手段との間で信号形式
    の変換を行う地上端末装置と、 上記無線通信手段を介して送信される上記試験指令に基
    づき、上記増結車両に搭載された試験対象機器の試験を
    行う車上試験装置と、 を備えることを特徴とする車両自動試験装置。
  2. 【請求項2】 上記地上試験端末装置は、上記各試験対
    象機器の試験が可能であることを示す試験実行可能信
    号、または、上記試験対象機器の試験が不可能であるこ
    とを示す試験実行不可能信号を上記試験端末器及び上記
    車上試験装置に送信することを特徴とする請求項1に記
    載の車両自動試験装置。
  3. 【請求項3】 上記中央管理装置と上記地上側の無線通
    信手段の間に常開型の地上側試験許可リレーをさらに備
    え、上記中央試験管理装置に試験指令が入力されると、
    該地上試験許可リレーの接点を閉成することを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の車両自動試験装置。
  4. 【請求項4】 上記車上試験装置と上記車上側の無線通
    信手段の間に常開型の車上側試験許可リレーをさらに備
    えると共に、上記車上側の無線通信手段は上記車上試験
    装置が試験可能であるかどうかを判定する機能を備えて
    なり、上記車上側の無線通信手段が上記中央試験管理装
    置に入力された試験指令を受信して、上記車上試験装置
    が試験可能であると判断されると、上記車上試験許可リ
    レーの接点を閉成し、上記増結車両に搭載された試験対
    象機器の試験を上記車上試験装置に行わせることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の車両自動試験装
    置。
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