JP3460564B2 - 投写型表示装置 - Google Patents

投写型表示装置

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JP3460564B2
JP3460564B2 JP03158898A JP3158898A JP3460564B2 JP 3460564 B2 JP3460564 B2 JP 3460564B2 JP 03158898 A JP03158898 A JP 03158898A JP 3158898 A JP3158898 A JP 3158898A JP 3460564 B2 JP3460564 B2 JP 3460564B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源ランプから出
射された光束を光学的に処理して画像情報に対応した光
学像を形成し、この光学像を投写レンズにより投写面上
に拡大投写する光学系と、この光学系を収納する外装ケ
ースとを備えた投写型表示装置に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、光源ランプユニットから出射さ
れた光束を光学的に処理して画像情報に対応した光学像
を形成し、この光学像を投写レンズユニットにより投写
面上に拡大投写する光学ユニットと、この光学ユニット
および光源ランプユニットに電力を供給する電源ユニッ
トと、前記光学ユニットおよび前記電源ユニットを収納
する外装ケースと、前記光学ユニットを制御するための
複数の回路基板とを備えた投写型表示装置が知られてい
る。
【0003】投写型表示装置の光学ユニットは、通常上
述した光源ランプユニットおよび投写レンズユニットの
他、光源ランプから出射された光束を3原色の光束に分
離する色分離光学系と、分離された光束のそれぞれを画
像情報に基づいて変調光束として出射する変調系と、各
々の変調光束を合成して投写レンズユニットに出射する
色合成光学系とを備えている。
【0004】色分離光学系は、光源ランプユニットとと
もに所定の光路が確保されたライトガイド内に収納配置
される3枚のダイクロイックミラーを有し、光源ランプ
からの光束は、これら3枚のダイクロイックミラーによ
ってR、G、Bの三原色に分離される。変調系は、分離
された光束に応じて設けられる3枚の液晶ライトバルブ
を有し、分離された光束のそれぞれは、これら3枚のラ
イトバルブにより、画像情報に基づいて各色ごとに変調
され、変調光束として出射される。色合成光学系は、変
調光束を合成し、合成した光を投写レンズに出射するプ
リズムユニットから構成されている。
【0005】このような投写型表示装置には、発熱源と
なる光源ランプユニット、電源ユニット、光学ユニッ
ト、回路基板を冷却するために、冷却機構が組み込まれ
ている。具体的には、外装ケースに形成された空気取入
口から吸気ファンによって冷却用空気を導入し、内部の
発熱源を経由して冷却用空気を流した後、排気ファンに
よって外装ケースに形成された排気口から空気を外部に
排出している。
【0006】ここで、上述した発熱源のうち、光学ユニ
ットを構成するライトバルブは、他の発熱源に比較して
耐熱性が低いので、いち早く冷却する必要がある。この
ため、従来の冷却機構は、ライトバルブ、プリズムの下
方に外装ケースの空気取入口を形成し、空気取入口近傍
の吸気ファンによりライトバルブ、プリズムに強制的に
冷却用空気を吹き付けるように構成していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の冷却機構では、次のような問題がある。すな
わち、ライトバルブ、プリズム等に冷却用空気を吹き付
ける冷却機構では、冷却用空気が渦を巻くようにライト
バルブ、プリズム等に吹き付けられるので、ライトバル
ブ、プリズム等の冷却に偏りが生じてしまう。従って、
ライトバルブ、プリズム等を一様に効率よく冷却するこ
とが困難であるという問題がある。
【0008】また、渦状の冷却用空気は、渦の外側に向
かって広がっていく傾向にあり、すべての冷却用空気を
ライトバルブ、プリズム等に導くことが困難であり、ラ
イトバルブ、プリズム等の冷却効率が悪くなってしまう
という問題がある本発明の目的は、光源ランプユニット
から出射された光束を光学的に処理して画像情報に対応
した光学像を形成し、この光学像を投写レンズユニット
により投写面上に拡大投写する光学ユニットと、この光
学ユニットを収納する外装ケースとを備えた投写型表示
装置において、光学ユニットを構成する変調系および色
合成光学系を効率よく冷却することのできる投写型表示
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る投写型表示装置は、光源ランプから出
射された光束を、光学的に処理して画像情報に対応した
光学像を形成し、この光学像を投写レンズにより投写面
上に拡大投写する光学系と、この光学系を収納する外装
ケースとを備えた投写型表示装置であって、前記光学系
は、複数色の光束のそれぞれを前記画像情報に基づいて
変調して変調光束として出射する変調系と、各々の前記
変調光束を合成して前記投写レンズに出射する色合成光
学系とを備え、前記外装ケースには、装置外部から冷却
用空気を取り入れ、前記変調系および前記色合成光学系
を冷却する空気取入口が形成され、この空気取入口から
前記冷却用空気を強制的に取り入れるファンが、前記変
調系および前記色合成光学系を挟んで前記空気取入口の
反対側であって、且つ、前記色合成光学系と前記光学系
を制御する回路基板との間に挟まれる様に配置されてい
ことを特徴とする。
【0010】このような本発明によれば、ファンが変調
系および色合成光学系を挟んで、空気取入口の反対側に
配置され、ファンの吸い込み側の冷却用空気によって変
調系および色合成光学系の冷却が行われる。従って、変
調系および色合成光学系を偏りなく一様に冷却すること
ができ、これらの冷却効率を大幅に向上できる。また、
吸い込み側の冷却用空気の流れが渦状をなしていても、
ファンに収束するような方向で流れるので、空気取入口
から取り入れられる冷却用空気のほとんどが変調系およ
び色合成光学系の冷却に供され、これらを効率よく冷却
することができる。
【0011】以上において、上述した投写型表示装置
は、変調系および色合成光学系を載置する構造体と、こ
の構造体に隣接して設けられ、かつ前記色分離光学系を
収納するライトガイドとを備え、前記ファンはこのライ
トガイドに設けられているのが好ましい。
【0012】すなわち、変調系および色合成光学系を固
定する構造体には、これらの変調系および色合成光学系
とともに投写レンズが取り付けられる。この投写レンズ
は重量物なので、構造体としては、マグネシウム等の金
属による一体成形品が採用される。一方、ライトガイド
は、色分離光学系を構成するダイクロイックミラー、レ
ンズ等の比較的軽量の部品しか収納されないので、通常
は、プラスチックにより構成される。従って、ファンが
プラスチック製のライトガイドに設けられていれば、フ
ァンをライトガイドに簡単に取り付けることができ、投
写型表示装置の製造の簡単化が図られる。加えて、従来
のファンのように構造体下面にファンを設けていないの
で、金属一体成形品である構造体にファンを取り付ける
必要がく、構造体の形状を簡素化することができる。
【0013】また、上述した空気取入口は、外装ケース
の下面に形成され、ファンは変調系および色合成光学系
を挟んで、外装ケース内の上部に配置されているのが好
ましい。
【0014】すなわち、色分離光学系から出射される各
色分離光束は、変調系および色合成光学系の前面に入射
する必要がある。このため、色分離光学系が収納される
ライトガイドの高さ寸法は、変調系および色合成光学系
の高さ寸法よりも大きく設定され、変調系および色合成
光学系の上部には、デッドスペースが生じてしまう。従
って、このデッドスペース部分にファンを配置すれば、
投写型表示装置内部の構成部品を無駄なく効率的に配置
することができ、投写型表示装置の小型化に寄与するこ
とができる。また、空気取入口が外装ケースの下面に形
成されているので、外気中の塵埃等が付着、侵入しにく
くなり、装置内部の防塵を一層促進できる。
【0015】さらに、上述した光学系の上部には、当該
光学系を制御する回路基板が設けられ、この回路基板の
延出方向に隣接してファンが配置されているのが好まし
く、特に、回路基板がファンの吹き出し側面と対向して
いるのが好ましい。
【0016】すなわち、ファンが回路基板の延出方向に
沿って配置されているので、ファンから吹き出される冷
却用空気を回路基板に沿って導くことができ、回路基板
の冷却効率が大幅に向上される。特に、回路基板がファ
ンの吹き出し面と対向している場合、回路基板の冷却の
向上は著しい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。
【0018】(1)装置の全体構成 図1、図2には、本発明の実施形態に係る投写型表示装
置1の概略斜視図が示され、図1は上面側から見た斜視
図、図2は下面側から見た斜視図である。
【0019】投写型表示装置1は、光源ランプユニット
から出射された光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の
三原色に分離し、これらの各色光束を液晶ライトバルブ
(変調系)を通して画像情報に対応させて変調し、変調
した後の各色の変調光束をプリズム(色合成光学系)に
より合成して、投写レンズユニット6を介して投写面上
に拡大表示する形式のものである。投写レンズユニット
6以外の光学ユニット10の構成部品は、外装ケース2
の内部に収納されている。
【0020】(2)外装ケースの構造 外装ケース2は、基本的には、装置上面を覆うアッパー
ケース3と、装置底面を構成するロアーケース4と、背
面部分を覆うリアケース5とから構成されている。
【0021】図1に示されるように、アッパーケース3
の上面において、その前方側の左右の端には、多数の連
通孔25R、25Lが形成されている。また、アッパー
ケース3上面の略中央部分には、投写型表示装置1の画
質、ピント等を調整するための操作スイッチ26が設け
られている。
【0022】図2に示されるように、ロアーケース4の
底面には、内部に収納される光源ランプユニット8(後
述)を交換するためのランプ交換蓋27と、装置内部を
冷却するための空気取入口240が形成されたエアフィ
ルタカバー23が設けられている。
【0023】また、ロアーケース4の底面には、図2に
示すように、その前端の左右の角部にフット31R、3
1Lが設けられ、後端の略中央部にはフット31Cが設
けられている。尚、フット31R、31Lは、レバー3
11を上方に引き上げることにより、突出方向に進退自
在となり、これにより、スクリーン上の投射画面の上下
方向位置を変更することができる。
【0024】リアケース5には、図2に示すように、右
側に外部電力供給用のACインレット51や各種の入出
力端子群50が配置され、これらの入出力端子群50に
隣接して、装置内部の空気を排出する排気口160が形
成されている。
【0025】(3)装置の内部構造 図3〜図5には、投写型表示装置1の内部構造が示され
ている。図3および図4は装置内部の概略斜視図であ
り、図5は投写型表示装置1の垂直方向断面図である。
【0026】これらの図に示すように、外装ケース2の
内部には、光源ランプユニット8、光学ユニット10、
回路基板11、電源ユニット7が配置されている。
【0027】光源ランプユニット8は、投写型表示装置
1の光源部分を構成し、これらの図では図示を略した
が、光源ランプおよびリフレクタからなる光源装置と、
この光源装置を収納するランプハウジングとを有し、上
述したランプ交換蓋27から光源ランプユニット8ごと
取り外せるように構成されている。
【0028】光学ユニット10は、光源ランプユニット
8から出射された光束を、光学的に処理して画像情報に
対応した光学像を形成するユニットであり、照明光学系
923、色分離光学系924、変調系925、および色
合成光学系としてのプリズムユニット910とを含んで
構成される。変調系925およびプリズムユニット91
0以外の光学ユニット10の光学素子は、上下のライト
ガイド901、902の間に上下に挟まれて保持された
構成となっている。これらの上ライトガイド901、下
ライトガイド902は、ロアーケース4の側に固定ネジ
により固定されている。また、これらのライトガイド9
01、902は、プリズムユニット910の側に同じく
固定ネジによって固定されている。
【0029】直方体状のプリズムユニット910は、図
6に示すように、マグネシウムの一体成形品から構成さ
れる側面略L字の構造体であるヘッド板903の裏面側
に固定ネジにより固定されている。また、変調系925
を構成する各色ライトバルブ925R、925G、92
5Bは、プリズムユニット910の3側面と対向配置さ
れ、同様にヘッド板903に対して固定ネジにより固定
されている。さらに、ヘッド板903の前面には、投写
レンズユニット6の基端側が同じく固定ネジによって固
定されている。このようにプリズムユニット910、変
調系925、投写レンズユニット6を搭載したヘッド板
903は、図5に示すように、ロアーケース4に対して
固定ネジにより固定されている。
【0030】回路基板11は、上述した光源ランプや液
晶ライトバルブ925R、925G、925B等を制御
するためのものであり、図3〜図5に示すように、光学
ユニット10の上方に配置され、装置前端側の部分でア
ッパーケース3に設けられた操作スイッチ26と電気的
に接続され、装置後端側の部分でリアケース5の入出力
端子群50と電気的に接続されている。尚、上ライトガ
イド901の上面には、棒状の突起9011が形成さ
れ、回路基板11はこの突起9011上に設けられてい
る。回路基板11およびライトガイド901の間に所定
の隙間を設け、回路基板11に沿って冷却用空気を流通
させるためである。
【0031】電源ユニット7は、光学ユニット10およ
び光源ランプユニット8に電力を供給するものであり、
光学ユニット10の側方に配置され、装置後端側の部分
でリアケース5のACインレット51と電気的に接続さ
れている。尚、この電源ユニット7は、アッパーケース
3の連通孔25R、25Lに対応する位置に設けられる
音声出力用のスピーカ251R、251L、光源ランプ
ユニット8に隣接する部分に設けられる排気ファン1
6、後述する吸気ファン71にも電力を供給している。
また、電源ユニット7の投写レンズユニット6と対向す
る側面には、吸気ファン7aが設けられている。
【0032】(4)光学系の構造 次に、投写型表示装置1の光学系の構造について、図7
に示す模式図に基づいて説明する。
【0033】上述したように、光学ユニット10は、光
源ランプユニット8からの光束(W)の面内照度分布を
均一化する照明光学系923と、この照明光学系923
からの光束(W)を、赤(R)、緑(G)、青(B)に
分離する色分離光学系924と、各色光束R、G、Bを
画像情報に応じて変調する変調系925と、変調後の各
色光束を合成する色合成光学系としてのプリズムユニッ
ト910とを含んで構成されている。
【0034】照明光学系923は、光源ランプユニット
8から出射された光束Wの光軸1aを装置前方向に折り
曲げる反射ミラー931と、この反射ミラー931を挟
んで配置される第1のレンズ板921および第2のレン
ズ板922とを備えている第1のレンズ板921は、マ
トリクス状に配置された複数の矩形レンズを有してお
り、光源から出射された光束を複数の部分光束に分割
し、各部分光束を第2のレンズ板922の近傍で集光さ
せる。
【0035】第2のレンズ板922は、マトリクス状に
配置された複数の矩形レンズを有しており、第1のレン
ズ板921から出射された各部分光束を変調系925を
構成するライトバルブ925R、925G、925B
(後述)上に重畳させる機能を有している。
【0036】このように、本例の投写型表示装置1で
は、照明光学系923により、液晶ライトバルブ925
R、925G、925B上をほぼ均一な照度の光で照明
することができるので、照度ムラのない投写画像を得る
ことができる。
【0037】色分離光学系924は、青緑反射ダイクロ
イックミラー941と、緑反射ダイクロイックミラー9
42と、反射ミラー943から構成される。まず、青緑
反射ダイクロイックミラー941において、照明光学系
923から出射される光束Wに含まれている青色光束B
および緑色光束Gが直角に反射され、緑反射ダイクロイ
ックミラー942の側に向かう。
【0038】赤色光束Rはこの青緑反射ダイクロイック
ミラー941を通過して、後方の反射ミラー943で直
角に反射されて、赤色光束Rの出射部944からプリズ
ムユニット910の側に出射される。次に、青緑反射ダ
イクロイックミラー941において反射された青色、緑
色光束B、Gのうち、緑反射ダイクロイックミラー94
2において、緑色光束Gのみが直角に反射されて、緑色
光束Gの出射部945から色合成光学系の側に出射され
る。この緑反射ダイクロイックミラー942を通過した
青色光束Bは、青色光束Bの出射部946から導光系9
27の側に出射される。本例では、照明光学系923の
光束Wの出射部から、色分離光学系924における各色
光束の出射部944、945、946までの距離が全て
等しくなるように設定されている。
【0039】色分離光学系924の赤色、緑色光束R、
Gの出射部944、945の出射側には、それぞれ集光
レンズ951、952が配置されている。したがって、
各出射部から出射した赤色、緑色光束R、Gは、これら
の集光レンズ951、952に入射して平行化される。
【0040】このように平行化された赤色、緑色光束
R、Gは、入射側偏光板960R、960Gを通って液
晶ライトバルブ925R、925Gに入射して変調さ
れ、各色光に対応した画像情報が付加される。すなわ
ち、これらの液晶ライトバルブは、不図示の駆動手段に
よって画像情報に応じてスイッチング制御されて、これ
により、ここを通過する各色光の変調が行われる。この
ような駆動手段は公知の手段をそのまま使用することが
できる。一方、青色光束Bは、導光系927を介して対
応する液晶ライトバルブ925Bに導かれ、ここにおい
て、同様に画像情報に応じて変調が施される。なお、本
例の液晶ライトバルブ925R、925G、925Bと
しては、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素
子として用いたものを採用することができる。
【0041】導光系927は、青色光束Bの出射部94
6の出射側に配置した集光レンズ954と、入射側反射
ミラー971と、出射側反射ミラー972と、これらの
反射ミラーの間に配置した中間レンズ973と、液晶ラ
イトバルブ925Bの手前側に配置した集光レンズ95
3とから構成されており、集光レンズ953から出射し
た青色光束Bは、入射側偏光板960Bを通って液晶ラ
イトバルブ925Bに入射して変調される。各色光束の
光路長、すなわち、光源ランプ181から各液晶パネル
までの距離は青色光束Bが最も長くなり、したがって、
この光束の光量損失が最も多くなる。しかし、導光系9
27を介在させることにより、光量損失を抑制できる。
【0042】次に、各液晶ライトバルブ925R、92
5G、925Bを通って変調された各色光束R、G、B
は、出射側偏光板961R、961G、961Bを通っ
てプリズムユニット910に入射され、ここで合成され
る。そして、このプリズムユニット910によって合成
されたカラー画像が投写レンズユニット6を介して所定
の位置にある投写面100上に拡大投写されるようにな
っている。
【0043】(5)装置内部の冷却構造 次に、上述した投写型表示装置1における装置内部の冷
却構造について説明する。図8の部分断面図に示すよう
に、ロアーケース4の底面に形成された空気取入口24
0の上方には、前述のヘッド板903を介して変調系9
25およびプリズムユニット910が配置され、さらに
その上部には、空気取入口240から冷却用空気を取り
入れるための吸気ファン71が配置されている。
【0044】ヘッド板903の下面には、冷却用空気を
変調系925およびプリズムユニット910に導くため
に、吸気用開口903aが形成され、ロアーケース4の
空気取入口240の平面位置と対応している。この吸気
用開口903aには、図9に示すように、吸気側防塵フ
ィルタ81が設けられ、ヘッド板903に対して着脱可
能に保持されている。
【0045】吸気側防塵フィルタ81はABS樹脂製の
矩形状枠部81aにスポンジ81bを貼り付けたもので
あり、その外周部分には、2つの係合突起81cと、吸
気側防塵フィルタ81の面内方向内側に撓む嵌合突起8
1dとが形成されている。
【0046】一方、ヘッド板903の下面には、吸気用
開口903aの外周を囲むようにリブ903bが形成さ
れ、このリブ903bの後端側面には、係合突起81c
が挿入される係合孔903cが2個形成され、リブ90
3bの前端側面には、嵌合突起81dが挿入される嵌合
孔(図示略)が形成されている。
【0047】吸気側防塵フィルタ81をヘッド板903
に取り付けるに際しては、係合突起81cを係合孔90
3cに挿入し、嵌合突起81dを内側に撓ませた状態で
リブ903bの内側に吸気側防塵フィルタ81を装着す
る。装着した後、嵌合突起81dは、弾性により外側に
拡張し、嵌合孔と嵌合して保持される。前述のように、
ヘッド板903がロアーケース4に直接ネジ止め固定さ
れているので、上述した吸気側防塵フィルタ81は、外
装ケース2内では、ヘッド板903の下面とロアーケー
ス4の内面との間に、空気取入口240を覆うように配
置される。
【0048】ヘッド板903には、隣接して上下のライ
トガイド901、902が配置され、変調系925およ
びプリズムユニット910は、側面を下ライトガイド9
02の側壁、上部を上ライトガイド901によって覆わ
れている。上ライトガイド901の下面には、図8に示
すように、吸気ファン71が設けられ、この吸気ファン
71は、下側が吸気側、上側が吹き出し側とされ、変調
系925およびプリズムユニット910間の空気を吸い
上げるように構成されている。また、吸気ファン71の
固定位置に対応して、上ライトガイド901には、排気
用開口901aが形成され、その上面は、金属メッシュ
からなる排気側防塵フィルタ82によって覆われてい
る。
【0049】吸気ファン71の上方には回路基板11が
配置され、吸気ファン71はこの回路基板11の延出方
向に沿って配置される。この回路基板11は、排気用開
口901aを通して吸気ファン71の吹き出し面と対向
配置されている。
【0050】次に、冷却用空気の流れについて、図5お
よび図8を用いて説明する。
【0051】 吸気ファン71の回転により、空気取
入口240から冷却用空気が装置内部に強制的に取り入
れられる。
【0052】 取り入れられた冷却用空気は、吸気側
防塵フィルタ81により塵埃が除去された後、吸気用開
口903aを介して変調系925およびプリズムユニッ
ト910に導かれ、これらを冷却する。尚、変調系92
5およびプリズムユニット910は、下ライトガイド9
02の側壁によって囲まれているので、これがダクトと
なって、冷却用空気は、そのほとんどが変調系925お
よびプリズム910に導かれるように構成されている。
【0053】 変調系925およびプリズムユニット
910を冷却後、冷却用空気は、排気用開口901aか
ら排出される。
【0054】 排気用開口901aから排出された冷
却用空気は、回路基板11に吹き付けられ、回路基板1
1の延出方向に沿って装置後方側に流れ、回路基板11
を冷却する。
【0055】 回路基板11を通った冷却用空気は、
光源ランプユニット8に供給され、この光源ランプユニ
ット8を冷却した後、排気ファン16、排気口160に
よって装置外部に排出される。
【0056】尚、電源ユニット7の冷却は、内蔵される
吸気ファン7aにより、投写レンズユニット6と外装ケ
ース2の隙間から冷却用空気を取り入れ、装置後端側の
側面から排出し、光源ランプユニット8を冷却した後、
上述と同様に排気ファン16によって装置外部に排出さ
れる。
【0057】(6)実施形態の効果 前述の本実施形態によれば、次のような効果がある。
【0058】すなわち、吸気ファン71が変調系925
および色合成光学系を構成するプリズムユニット910
を挟んで、空気取入口240の反対側に配置され、吸気
ファン71の吸い込み側の冷却用空気によって変調系9
25およびプリズムユニット910の冷却が行われる。
従って、変調系925およびプリズムユニット910を
偏りなく一様に冷却することができ、これらの冷却効率
を大幅に向上できる。加えて、吸い込み側の冷却用空気
の流れが渦状をなしていても、吸気ファン71に収束す
るような方向で流れるので、空気取入口240から取り
入れられる冷却用空気のほとんどが変調系および色合成
光学系の冷却に供され、これらを効率よく冷却すること
ができる。
【0059】また、吸気ファン71がプラスチック製の
上ライトガイド901下面に設けられているので、吸気
ファン71を上ライトガイド901に簡単に取り付ける
ことができ、投写型表示装置1の製造の簡単化を図るこ
とができる。加えて、従来の投写型表示装置のように、
ヘッド板903の下面に吸気ファンを設けていないの
で、金属一体成形品であるヘッド板903に取付用の孔
等を形成する必要がなく、ヘッド板903の形状を簡素
化して、製造コストを低減できる。
【0060】さらに、吸気ファン71がプリズムユニッ
ト910と上ライトガイド901との間の外装ケース2
の上部空間に配置されているので、外装ケース2内部の
空間効率が向上し、投写型表示装置1の小型化を図るこ
とができる。加えて、空気取入口240がロアーケース
4の底面に形成されているので、外気中の塵埃等が付
着、侵入しにくくなり、装置内部の防塵を一層促進でき
る。
【0061】そして、吸気ファン71が回路基板11の
延出方向に沿って配置されているので、吸気ファンから
吹き出される冷却用空気を回路基板に沿って導くことが
でき、回路基板11の冷却効率を大幅に向上することが
できる。特に、回路基板11の基板面が吸気ファン71
の吹き出し面と対向しているので、冷却効率の向上は著
しい。加えて、上ライトガイド901および回路基板1
1の間に所定の隙間が設けてあるので、この隙間を利用
すれば、ダクト等を設けることなく、冷却用空気を装置
後端側に配置される光源ランプユニット8等に送ること
ができ、投写型表示装置1の内部構造の簡素化、小型化
に寄与する。
【0062】(7)実施形態の変形 尚、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではな
く、次に示すような変形をも含むものである。
【0063】すなわち、前述の実施形態では、空気取入
口240が外装ケース2の下面に形成され、吸気ファン
71が装置内の上部に配置されていたが、これに限ら
ず、空気取入口が外装ケースの側面に形成され、吸気フ
ァン71が変調系および色合成光学系を挟んで反対側の
領域に配置されていてもよい。
【0064】また、前記実施形態では、吸気ファン71
は上ライトガイド901に設けられていたが、これに限
らず、独立した支持構造により吸気ファンが装置内の上
部に配置されるように構成してもよい。
【0065】さらに、前記実施形態では、吸気側防塵フ
ィルタ81はヘッド板903に着脱可能に設けられてい
たが、これに限らず、吸気側防塵フィルタを空気取入口
を塞ぐエアフィルタカバーに設けてもよい。
【0066】その他、本発明の実施の際の具体的な構造
および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の
構造としてもよい。
【0067】
【発明の効果】前述の本発明の投写型表示装置によれ
ば、吸気ファンが変調系および色合成光学系を挟んで、
空気取入口の反対側に配置されているので、変調系およ
び色合成光学系を偏りなく一様に冷却することができ、
これらの冷却効率を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る投写型表示装置の上部
からみた外観斜視図である。
【図2】前記実施形態における投写型表示装置の下部か
らみた外観斜視図である。
【図3】前記実施形態における投写型表示装置の内部構
造を表す斜視図である。
【図4】前記実施形態における投写型表示装置の内部の
光学系を表す斜視図である。
【図5】前記実施形態における投写型表示装置の垂直断
面図である。
【図6】前記実施形態における変調系、色合成光学系、
投写レンズユニットを搭載する構造体を表す外観斜視図
である。
【図7】前記実施形態における投写型表示装置の光学系
の構造を説明するための模式図である。
【図8】前記実施形態における投写型表示装置の冷却構
造を説明するための部分断面図である。
【図9】前記実施形態における変調系、色合成光学系、
投写レンズユニットを搭載する構造体の下面を表す外観
斜視図である。
【符号の説明】
1 投写型表示装置 2 外装ケース 6 投写レンズユニット 8 光源ランプユニット 10 光学ユニット 71 吸気ファン 240 空気取入口 901、902 ライトガイド 903 構造体(ヘッド板) 910 色合成光学系 924 色分離光学系 925 変調系 11 回路基板 W 光束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/00 - 21/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源ランプから出射された光束を、光学
    的に処理して画像情報に対応した光学像を形成し、この
    光学像を投写レンズにより投写面上に拡大投写する光学
    系と、この光学系を収納する外装ケースとを備えた投写
    型表示装置であって、 前記光学系は、複数色の光束のそれぞれを前記画像情報
    に基づいて変調して変調光束として出射する変調系と、
    各々の前記変調光束を合成して前記投写レンズに出射す
    る色合成光学系とを備え、 前記外装ケースには、装置外部から冷却用空気を取り入
    れ、前記変調系および前記色合成光学系を冷却する空気
    取入口が形成され、 この空気取入口から前記冷却用空気を強制的に取り入れ
    るファンが、前記変調系および前記色合成光学系を挟ん
    で前記空気取入口の反対側であって、 且つ、前記色合成光学系と前記光学系を制御する回路基
    板との間に挟まれる様に配置されている ことを特徴とす
    る投写型表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の投写型表示装置におい
    て、 前記変調系および前記色合成光学系を載置する構造体
    と、この構造体に隣接して設けられ、かつ前記色分離光
    学系を収納するライトガイドとを備え、 前記ファンは、このライトガイドに設けられていること
    を特徴とする投写型表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の投写型表示装置におい
    て、 前記空気取入口は前記外装ケースの下面に形成され、前
    記ファンは、前記変調系および前記色合成光学系を挟ん
    で、前記外装ケース内の上部に配置されていることを特
    徴とする投写型表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    投写型表示装置において 前記 回路基板の延出方向に沿って前記ファンが配置され
    ていることを特徴とする投写型表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の投写型表示装置におい
    て、 前記回路基板は、前記ファンの吹き出し面と対向してい
    ることを特徴とする投写型表示装置。
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