JP3460367B2 - 自動変速機のオイルポンプ - Google Patents

自動変速機のオイルポンプ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の作動油供
給源であるオイルポンプに関し、特に該ポンプからのオ
イル漏れによっても、オイル収支の悪化を最小に止める
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動変速機のオイルポンプとして
は、例えば、日産自動車(株)1989年6月発行「電
子制御オートマチックトランスミッション整備要領書R
L4F03A型」や、特開昭63−246538号公報
に記載された図1に示すようなものがあり、ポンプハウ
ジング1とポンプカバー2間に画成された空間内に、イ
ンナーギア3と、インナーギア3と内接噛合するアウタ
ーギア4を収納し、このポンプ要素(インナーギア3と
アウターギア4)を回転駆動するポンプ駆動軸5を、ポ
ンプハウジング1にブッシュ6を介して回転自在に支持
すると共に、エンジンおよび自動変速機間におけるトル
クコンバータ(流体伝動装置)7の入力要素(ポンプイ
ンペラ)8に結合して、常時エンジン駆動されるよう構
成する。
【0003】ところで、自動変速機のオイルポンプは、
吐出圧に起因して吐出側円周部領域で、ポンプハウジン
グおよびポンプカバー間の合わせ面を経てオイルが漏れ
るのを免れない。しかし、従来のオイルポンプでは、漏
れたオイルを自動変速機のオイルパンにそのまま落下さ
せるのが常套であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これがため、従来のオ
イルポンプは、全ての吸入油量をオイルパンから賄わな
ければならず、オイル収支の悪化を避けられなかった。
【0005】特開昭57−22455号公報には、ポン
プ要素を収納する空間の回りに油路を形成したオイルポ
ンプが記載されてあるが、この油路には、油路間にロッ
クアップ指令弁または制御弁を設けてあることからも明
らかなように、オイルの流れ(オイル循環)のためでは
なく、制御信号を伝達するための閉じられた油路であっ
て、漏れたオイルを受ける機能はなく、油量の収支を改
善することには何の効果も得ない。
【0006】一方、図1に示すように、ポンプハウジン
グのポンプ駆動軸回転支持部(ポンプ駆動軸5およびブ
ッシュ6間)を潤滑するに当たっては一般的に、トルク
コンバータの作動油の一部をポンプハウジングの内側か
ら外側へ向けて流出させることにより、当該潤滑を行う
のが普通である。そして、この潤滑を所定通りに行うた
めには、ポンプ駆動軸回転支持部にある程度の隙間が必
要であるが、その反面、この隙間は、ポンプ要素とこれ
を収納する空間の壁との干渉を招くことになり、これを
避けるためポンプ要素と当該空間の壁との間に比較的大
きな隙間を設定せざるを得なくする。これがため、従来
のオイルポンプにあっては、オイルの漏れが益々激しく
なり、ポンプ効率の更なる低下と、オイル収支の更なる
悪化を生じる。
【0007】また、従来のオイルポンプにあっては、上
記の通りポンプ駆動軸回転支持部の潤滑に使用したオイ
ルも自動変速機のオイルパンにそのまま戻していたた
め、この点でもオイル収支の悪化を招いていた。
【0008】本発明は、ポンプハウジングおよびポンプ
カバー間の合わせ面には、流体伝動装置に作動油を供給
する作動油溝、および自動変速機の潤滑部に潤滑油を供
給する潤滑油溝がそれぞれ形成されていることから、こ
れら油溝に漏れ油を回収し得るようオイルポンプを改良
して、上記オイル収支に関する問題を解消することを目
的とする。
【0009】さらに、本発明は、ポンプ駆動軸回転支持
部の潤滑に使用したオイルも、オイルパンに捨てること
なく回収し得るようオイルポンプを改良して、上記オイ
ル収支の更なる悪化を回避することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前者の目的のため、請求
項1に係る自動変速機のオイルポンプは、ポンプハウジ
ングおよびポンプカバー間に画成された空間内にポンプ
要素を収納し、該ポンプ要素を回転駆動するポンプ駆動
軸を前記ポンプハウジングに貫通して回転自在に支持す
ると共に、原動機および自動変速機間における流体伝動
装置の入力要素に結合し、該流体伝動装置に作動油を供
給する作動油溝、および自動変速機の潤滑部に潤滑油を
供給する潤滑油溝を、前記ポンプハウジングおよびポン
プカバー間の合わせ面に形成した自動変速機のオイルポ
ンプにおいて、前記ポンプ要素を収納した空間を包囲す
るよう、前記作動油溝および潤滑油溝を相互に円周方向
に隣り合わせて延在させ、前記作動油溝を、ポンプ吐出
圧が高圧になる円周部領域に配置し、前記潤滑油溝を、
ポンプ吐出圧が低圧である円周部領域に配置したことを
特徴とするものである。
【0011】また、請求項2に係る自動変速機のオイル
ポンプは、前記作動油溝および潤滑油溝の相互に近い端
部を、ポンプの径方向に重ならせたことを特徴とするも
のである。
【0012】さらに、請求項3に係る自動変速機のオイ
ルポンプは、前記作動油溝の端部を、前記潤滑油溝の端
部に対し、ポンプの径方向内側に配置したことを特徴と
するものである。
【0013】加えて、請求項4に係る自動変速機のオイ
ルポンプは、前記流体伝動装置の作動油の一部をポンプ
ハウジングの内側から外側へ向けて流出させることによ
り、前記ポンプハウジングのポンプ駆動軸回転支持部を
潤滑する構成の場合、該流出油をオイルポンプの吸入系
に導く戻し回路を設けたことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】本発明において、請求項1に係る自動変速機の
オイルポンプは、ポンプハウジングおよびポンプカバー
間に画成された空間内にポンプ要素を収納し、該ポンプ
要素を回転駆動するポンプ駆動軸を前記ポンプハウジン
グに貫通して回転自在に支持すると共に、原動機および
自動変速機間における流体伝動装置の入力要素に結合し
てポンプ作用を行い、前記ポンプハウジングおよびポン
プカバー間の合わせ面に形成した、前記流体伝動装置に
作動油を供給する作動油溝および自動変速機の潤滑部に
潤滑油を供給する潤滑油溝を、前記ポンプ要素を収納し
た空間を包囲するよう、相互に円周方向に隣り合わせて
延在させ、前記作動油溝を、ポンプ吐出圧が高圧になる
円周部領域に配置し、前記潤滑油溝を、ポンプ吐出圧が
低圧である円周部領域に配置したことで、ポンプハウジ
ングおよびポンプカバーの合わせ面からの漏れ油を回収
する。
【0015】また、請求項2に係る自動変速機のオイル
ポンプは、前記作動油溝および潤滑油溝の相互に近い端
部を、ポンプの径方向に重ならせて、前記合わせ面から
の漏れ油を回収する。
【0016】さらに、請求項3に係る自動変速機のオイ
ルポンプは、前記作動油溝の端部を、前記潤滑油溝の端
部に対し、ポンプの径方向内側に配置し、前記合わせ面
からの漏れ油を回収する。
【0017】加えて、請求項4に係る自動変速機のオイ
ルポンプは、前記流体伝動装置の作動油の一部をポンプ
ハウジングの内側から外側へ向けて流出させることによ
り、前記ポンプハウジングのポンプ駆動軸回転支持部を
潤滑する構成の場合、該流出油をオイルポンプの吸入系
に導く戻し回路を設けて、オイルパンに流出する潤滑油
を前記吸入系に回収する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、添付した図面に
基づいて詳細に説明する。
【0019】本発明に基づく自動変速機のオイルポンプ
は、前記した特開昭63−246538号公報を示す図
1の構成で配置するものとして説明する。図1を参考に
構成を説明すると、1は、ポンプ要素であるインナーギ
ア3とアウターギア4とを収納するポンプ要素嵌合窪み
1pを有するポンプハウジングで、ポンプ要素嵌合窪み
1pにはインナーギア3とアウターギア4を回転自在に
嵌合し、隙間はクレセントCによって埋められている。
また、5は、流体伝動装置にあたるトルクコンバータ7
の入力要素であるポンプインペラ8と結合し、ポンプ要
素を回転駆動するポンプ駆動軸で、ポンプハウジング1
の内周部に嵌着したブッシュ6を介し回転自在に支持し
てある。9はポンプ駆動軸5とブッシュ6を潤滑するた
めのオイルが流出しないようするオイルシールである。
【0020】2は、ポンプハウジング1と合体してオイ
ルポンプを構成するポンプカバーで、ポンプカバー2の
内周部にはトルクコンバータ7を構成するステータ10
とワンウェイクラッチ11を介しスプライン嵌合される
固定軸(ステータシャフト)12を圧入嵌合してある。
【0021】ポンプハウジング1とポンプカバー2との
合わせ面には、トルクコンバータ7に作動油を供給する
作動油路と、自動変速機13の潤滑部に潤滑油を供給す
る潤滑油路とを形成する、作動油溝と潤滑油溝がそれぞ
れ形成されている。また、作動油路を流れるオイルは、
作動油に用いられるため高圧且つ流量が多いのに対し
て、潤滑油路を流れるオイルは、潤滑油に用いられるた
め必ずしも高圧且つ流量が多いものではない。
【0022】ここで、オイルポンプのポンプ作用を図1
をもって説明する。エンジン駆動するポンプインペラ8
と結合し、常時エンジン駆動するポンプ駆動軸5によっ
て、インナーギア3が、インナーギア3と内接噛合する
アウターギア4を連れ回すことで、オイルをポンプ要素
嵌合窪み1pに吸入し、高圧に調圧した後、吐出する。
このとき吐出されるオイルは作動油路や潤滑油路にそれ
ぞれ供給される。ここまでは、従来のオイルポンプと同
じ構成である。
【0023】次に、図2は本発明に基づくオイルポンプ
の実施例の内、ポンプハウジング1をポンプカバー2と
の合わせ面から示した構成図で、ポンプカバー2との接
触部分は斜線により明確化してあり、従来の説明と同一
符号の部分の説明は省略する。
【0024】まず、構成を説明すると、14はオイルを
吸入する吸入口で、ポンプ要素嵌合窪み1pの吸入ポー
ト15と連通する。16はオイルを吐出する吐出口で、
ポンプ要素嵌合窪み1pの吐出ポート17と連通する。
ここで、Hは吐出口16を補強し、ポンプ要素嵌合窪み
1pの真円度を高める補強部材である。
【0025】18はトルクコンバータ7に作動油を供給
する作動油溝で、ポンプ要素嵌合窪み1pを包囲するよ
う、吐出口16(吐出ポート17)側領域に配置されて
おり、19は作動油溝18と円周上隣り合わせに形成さ
れる、自動変速機13の潤滑部に潤滑油を供給する潤滑
油溝で、ポンプ要素嵌合窪み1pを包囲するよう、吸入
口14(吸入ポート15)側領域に配置する。
【0026】このとき、ポンプ作用により高圧且つ流量
の多いオイルが吐出される吐出口側領域で発生するオイ
ル漏れは、同じく高圧且つ流量の多い作動油溝18に流
入するので、吐出されたオイルの漏れ分を回収しオイル
収支を改善する。また、吐出口側領域と作動油溝18間
の圧力差は比較的小さいために、合わせ面での漏れ防止
の効果もある。吐出口側領域に比べて発生しにくい吸入
口側領域のオイル漏れは、潤滑油溝19に流入するの
で、吐出側同様に、オイル収支が改善される。
【0027】加えて、作動油溝18と潤滑油溝19とを
同一円周上に隣り合わせた構造のような場合でも、作動
油溝18および潤滑油溝19の相互に近い端部を、ポン
プ要素嵌合窪み1pの径方向に重ならせれば、連通しな
い隣り合う端部間でのオイル漏れ分を回収しオイル収支
をさらに改善する。
【0028】さらに、この作動油溝18の端部を、潤滑
油溝19の端部に対し、ポンプ要素嵌合窪み1pの径方
向内側に配置すれば、オイル漏れ分が高圧且つ流量の多
い作動油溝18に流入する割合が高まり、さらなるオイ
ル収支の改善が観られる。
【0029】図3は、図2に示すポンプハウジング1の
O−X断面図で、ポンプ駆動軸5を回転自在に支持する
ブッシュ8が嵌着される内周部に戻し回路Rが形成され
ている。この戻し回路Rは、図2に示すように吸入口1
4とつながる構成になっている。
【0030】戻し回路Rは、ポンプ駆動軸5とブッシュ
6間(ポンプ駆動軸回転支持部)の潤滑のために供給さ
れるオイルが、オイルパンに戻されることなく吸入口1
4に戻るようしてあるから、潤滑に使用したオイルも回
収してより一層のオイル収支改善がなされる。
【0031】この場合、ポンプ作用で、吸入口14は負
圧になっているので、ブッシュ6とポンプ駆動軸5間の
クリアランス(隙間)へ流入するオイルは、クリアラン
スを狭く取った構成でも、潤滑油として十分供給するこ
とができ、しかも、その潤滑に用いたオイルを吸入口1
4に戻し易くする作用もある。
【0032】また、ポンプ要素の高回転時では、吸入口
14の負圧が高まるため、キャビテーションが発生しや
すく、油密不良による不快なノイズやキャビティ崩壊に
よるエロージョン(壊食)の問題があるが、戻し回路R
からの戻りオイルが急激な負圧の低下を防止する。
【0033】図4は合わせ面から示したポンプカバー2
の構成図で、ポンプハウジング1との接触部分は図2同
様、斜線で示されている。
【0034】20はポンプハウジング1の吸入口14と
吸入ポート15とを合わせ面で連通する油室、同じく2
1はポンプハウジング1の吐出口16と吐出ポート17
とを連通する油室であり、18a,18bはポンプハウ
ジング1の作動油溝18と合わせ面で連通する油口で、
18aはロックアップ制御弁側の油口、また18bはト
ルクコンバータ7側の油口である。同様に、19a,1
9bはポンプハウジング1の潤滑油溝19と合わせ面で
連通する油口で、19aは潤滑側の油口、また19bは
クーラー側の油口である。
【0035】以上、説明したポンプハウジング1とポン
プカバー2で形成する、本発明に基づくオイルポンプ
は、ポンプハウジング1とポンプカバー2との合わせ面
間や、ポンプ駆動軸5とブッシュ6間の隙間から流出す
るオイルを必要に応じた部分に回収するようなされる。
【0036】本実施例では、歯車式ポンプで説明を行っ
たが、例えば、この歯車式ポンプと同じく収納スペース
が限られ、回転によってポンプ室の容積を変化させるポ
ンプ要素でポンプ作用を行う構造の可変容量ベーンポン
プ等に適用することも可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明における請求項1に係る、自動変
速機のオイルポンプおいて、作動油溝を吐出口側領域
に、潤滑油溝を吸入口側領域にそれぞれ配置したから、
高圧且つ流量の多い吐出口側領域で発生する合わせ面で
のオイル漏れは、同じ高圧且つ流量の多い作動油溝に回
収でき、さらに、吐出口側領域と作動油溝間では圧力差
が小さくなるため、漏れ防止の効果も生じる。また、オ
イルが吸入される吸入口側領域のオイル漏れは、潤滑油
溝で回収するので、作動油溝と潤滑油溝の少なくとも一
方によって、オイル収支を改善することができる。
【0038】また、請求項2に係る自動変速機のオイル
ポンプは、前記作動油溝および潤滑油溝の相互に近い端
部をポンプの径方向に重ならせたことから、作動油溝と
潤滑油溝とを同一円周上に隣り合わせた構造とする場
合、合わせ面で連通しない隣り合う端部間でオイル漏れ
を起こすことがなく、更なるオイル収支の改善ができ
る。
【0039】さらに、請求項3に係る自動変速機のオイ
ルポンプは、前記作動油溝の端部を、前記潤滑油溝の端
部に対し、ポンプの径方向内側に配置したことから、高
圧且つ流量の多い吐出口側領域のオイル漏れが、高圧且
つ多くの流量を必要とする前記作動油溝に効率よく供給
でき、更なるオイル収支の改善ができる。
【0040】さらに加えて、請求項4に係る自動変速機
のオイルポンプは、ポンプハウジングのポンプ駆動軸と
ブッシュを潤滑する構成に、潤滑油をオイルポンプの吸
入系に導く戻し回路を設けたことから、ポンプ駆動軸と
ブッシュ間のクリアランスを可能な限り狭く取った構成
でも、ポンプ作動による吸入系での負圧を利用して潤滑
油を十分確保することができ、同時にオイルパンに流出
させていたオイルを吸入系に戻し易いため、オイル収支
の改善できる。
【0041】さらに、ポンプ駆動軸とブッシュ間のクリ
アランス減少により、ポンプ要素とポンプ嵌合窪みの干
渉が軽減でき、ポンプ効率を高めることができる。ま
た、ポンプ要素の高回転時では戻し回路からの戻り分に
より、吸入系での急激な負圧の低下を軽減し、負圧に起
因するキャビテーション、さらにノイズやエロージョン
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術である自動変速機のオイルポンプを示
す構成図である。
【図2】実施例に基づくオイルポンプのポンプハウジン
グを、合わせ面側から示した構成図である。
【図3】同例におけるポンプハウジングのO−X断面図
である。
【図4】実施例に基づくオイルポンプを構成するポンプ
カバーを、合わせ面側から示した構成図である。
【符号の説明】
1 ポンプハウジング 1p ポンプ要素嵌合窪み 2 ポンプカバー 3 インナーギア 4 アウターギア 5 ポンプ駆動軸 6 ブッシュ 7 トルクコンバータ 8 ポンプインペラ 9 オイルシール 10 ステータ 11 ワンウェイクラッチ 12 固定軸(ステータシャフト) 13 自動変速機 14 吸入口 15 吸入ポート 16 吐出口 17 吐出ポート 18 作動油溝 18a ロックアップ制御弁側の油口 18b トルクコンバータ6側の油口 19 潤滑油溝 19a 潤滑側の油口 19b クーラー側の油口 20,21 油室 C クレセント H 補強部材 R 戻し回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプハウジングおよびポンプカバー間
    に画成された空間内にポンプ要素を収納し、該ポンプ要
    素を回転駆動するポンプ駆動軸を前記ポンプハウジング
    に貫通して回転自在に支持すると共に、原動機および自
    動変速機間における流体伝動装置の入力要素に結合し、
    該流体伝動装置に作動油を供給する作動油溝、および自
    動変速機の潤滑部に潤滑油を供給する潤滑油溝を、前記
    ポンプハウジングおよびポンプカバー間の合わせ面に形
    成した自動変速機のオイルポンプにおいて、 前記ポンプ要素を収納した空間を包囲するよう、前記作
    動油溝および潤滑油溝を相互に円周方向に隣り合わせて
    延在させ、 前記作動油溝を、ポンプ吐出圧が高圧になる円周部領域
    に配置し、前記潤滑油溝を、ポンプ吐出圧が低圧である
    円周部領域に配置したことを特徴とする自動変速機のオ
    イルポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記作動油溝および
    潤滑油溝の相互に近い端部を、ポンプの径方向に重なら
    せたことを特徴とする自動変速機のオイルポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記作動油溝の端部
    を、前記潤滑油溝の端部に対し、ポンプの径方向内側に
    配置したことを特徴とする自動変速機のオイルポンプ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項におい
    て、前記流体伝動装置の作動油の一部をポンプハウジン
    グの内側から外側へ向けて流出させることにより、前記
    ポンプハウジングのポンプ駆動軸回転支持部を潤滑する
    構成の場合、該流出油をオイルポンプの吸入系に導く戻
    し回路を設けたことを特徴とする自動変速機のオイルポ
    ンプ。
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