JP3458802B2 - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JP3458802B2
JP3458802B2 JP35694699A JP35694699A JP3458802B2 JP 3458802 B2 JP3458802 B2 JP 3458802B2 JP 35694699 A JP35694699 A JP 35694699A JP 35694699 A JP35694699 A JP 35694699A JP 3458802 B2 JP3458802 B2 JP 3458802B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湯沸かし機能と保
温機能とを有する電気貯湯容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような電気貯湯容器、いわゆる電
気ポットは、貯湯用の内容器を備えた容器本体と、内容
器の上端開口を覆うように容器本体に着脱自在に取付け
られる蓋体とを設けて構成され、内容器の下面に沿って
電気ヒータが配設されている。内容器で囲われる貯湯空
間に貯留された水を、上記電気ヒータへの通電加熱によ
り沸騰するまで加熱し、その後、所定の保温温度で保持
するような制御が行われる。
【0003】一方、保温中の湯を出湯させるために、蓋
体の上面中央に押し板を設け、その下側に手動式のエア
ー型ベローズポンプを設けた電気ポット、いわゆるエア
ー式の電気ポットと、電動ポンプを容器本体に設けた電
気ポット、いわゆる電動式の電気ポットとがそれぞれ実
用化されている。
【0004】前者の電気ポットでは、所望の給湯量が得
られるまで押し板を何回か押す操作を行ってベローズポ
ンプを拡縮させる操作を行うことが必要であるのに対
し、後者の電気ポットでは電動給湯スイッチを軽く押し
続けるだけで、この間、電動ポンプに通電されて給湯さ
れるので、給湯操作が容易になる。しかしながら、電動
式電気ポットは、電源が接続されている状態でしか作動
せず、したがって、例えば電源のない場所に一時的に移
動して給湯するというような使用ができない。
【0005】そこで例えば特開平8−117102号公
報に、エアー型ベローズポンプと電動ポンプとの両者を
設け、電源が接続されているときには電動給湯スイッチ
を押して電動ポンプによる給湯を、電源のないところで
は上記した押し板を押す手動操作による給湯を、互いに
独立に行い得るようにした電気ポットが開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の電気ポットでは、給湯のための操作部として、
押し板と電動給湯スイッチとの2つの操作部が設けられ
ており、給湯操作を行う毎に、電源の接続状態か非接続
状態かを確認し、その後に、これら2つの操作部を使い
分けすることが必要である。このため、例えば電源非接
続状態で電動給湯スイッチを押してしまい、その後に操
作を押し板に変えて手動で給湯させるというような余分
な操作を行ってしまう場合が生じ易い。したがって、上
記のように2つの操作部が設けられている構成では操作
が煩雑になって、充分に満足し得る操作性が得られない
という問題を有している。
【0007】本発明は、上記した問題点に鑑みなされた
もので、その目的は、給湯時の操作性を向上することが
でき、また、全体の構成をより簡素にし得る電気貯湯容
器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の請求項1
の電気貯湯容器は、容器本体に形成した貯湯空間内の湯
水を加熱するための加熱手段と、貯湯空間内の湯を給湯
するための電動ポンプと、手動による収縮変形でエアー
を貯湯空間に供給し加圧して給湯するためのエアーポン
プとを備える電気貯湯容器であって、上記エアーポンプ
が手動操作されるときの変位を検出する検出手段と、こ
の検出手段からの検出信号に基づいて上記電動ポンプを
作動させる電動ポンプ運転制御手段とを設けており、上
記貯湯空間を上方から覆うべく容器本体に装着される蓋
体にエアーポンプを設けると共に、この蓋体に、エアー
ポンプを上方から押圧して収縮変形を生じさせる押し板
を上下動自在に取付け、この押し板の下降動作を上記検
出手段が検出して検出信号を発するように形成してお
り、上記検出手段を容器本体に設けると共に、蓋体内
に、押し板の下降動作を容器本体側に伝達する変位伝達
手段を設けていることを特徴としている。
【0009】この構成によれば、電動ポンプの作動もエ
アーポンプに対する手動操作に応じて生じ、したがっ
て、従来のように2つの操作部を電源接続の有無に応じ
て使い分けする必要がないので、操作が容易になる。
【0010】そして、上記のようなエアーポンプを、貯
湯空間を上方から覆うべく容器本体に装着される蓋体に
設け、また、この蓋体に、エアーポンプを上方から押圧
して収縮変形を生じさせる押し板を上下動自在に取付け
た構成であるため、この押し板の下降動作を上記検出手
段が検出して検出信号を発するように形成することが
能になる。
【0011】そして、上記検出手段を容器本体に設ける
と共に、蓋体内に、押し板の下降動作を容器本体側に伝
達する変位伝達手段を設ける構成であるため、全体の構
成がより簡素なものとなる。つまり、検出手段を容器本
体に設けることで、蓋体には電気的な配線接続が必要な
部品を設けない構成であるため、これによって、容器本
体に対して開閉自在に装着される蓋体と容器蓋体との間
に電気的な接続機構等を設ける必要がないので、全体的
な構成が簡単になる。
【0012】さらにこの場合に、請求項のように、蓋
体に、押し板と共に下降する主動部材と、この主動部材
に係合して主動部材の下降動作によって容器本体側に向
かって略水平方向に変位する従動部材とを上記変位伝達
手段として設ける構成とすれば、蓋体における上下方向
の寸法を極力小さくしたまま、押し板の下降動作を容器
本体の検出手段で検出させることができるので、全体の
小形化を図ることができる。
【0013】なお、上記主動部材が、請求項のよう
に、押し板に一体形成した構成であれば、さらに部品点
数が少なくなって全体の構成が簡素なものとなる。
【0014】また、検出手段を容器本体に設ける場合
に、請求項のように、この検出手段を、蓋体を囲う容
器本体の内壁面から凹入する位置に設けることで、信頼
性が向上する。つまり、貯湯空間への注水のため等に蓋
体を開けたときに、検出手段が容器本体の壁面に露出す
る構成では、これに不用意に手が触れて電動ポンプが誤
動作したり、また、検出手段に衝撃が加わって損傷する
などのおそれが生じる。したがって、壁面から凹入する
位置に検出手段を設けた構成とすることで、上記のよう
な不具合が低減されて信頼性が向上する。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】請求項の電気貯湯容器は、容器本体に形
成した貯湯空間内の湯水を過熱するための加熱手段と、
貯湯空間内の湯を給湯するための電動ポンプと、手動に
よる収縮変形でエアーを貯湯空間に供給し加圧して給湯
するためのエアーポンプとを備える電気貯湯容器であっ
て、上記エアーポンプが手動操作されるときの変位を検
出する検出手段と、この検出手段からの検出信号に基づ
いて上記電動ポンプを作動させる電動ポンプ運転制御手
段とを設けており、上記電動ポンプの給湯ロックスイッ
チを設け、この給湯ロックスイッチで電動ポンプに対す
る作動停止モードに設定されているときには、上記電動
ポンプ運転制御手段が、検出手段からの検出信号の入力
状態でも電動ポンプへの通電停止状態を保持する制御を
行うことを特徴としている。
【0021】この構成によれば、電動ポンプの作動もエ
アーポンプに対する手動操作に応じて生じるため、従来
のように2つの操作部を電源接続の有無に応じて使い分
けする必要がないので、操作が容易になり、また、エア
ーポンプに電動ポンプを併用させた給湯と、電動ポンプ
を作動させずにエアーポンプのみによる給湯とをユーザ
が選択できるので、さらに使い勝手が向上する。
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕次に、本発明の一
実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図
2に、本実施形態に係る電気貯湯容器としての電気ポッ
トを示している。この電気ポットは、内部に上方から凹
入する貯湯空間1aが形成された容器本体1と、上記空
間1aの上方を覆う蓋体2とを設けて構成されている。
【0025】容器本体1は、外装体としての有底筒状の
外ケース3と、上記貯湯空間1aを囲う内容器4と、こ
れら外ケース3と内容器4との各上端側を相互に連接す
る肩ケース5とを備え、外ケース3と肩ケース5とはそ
れぞれ合成樹脂にて作製されている。なお、肩ケース5
は、その外周形状が外ケース3の上端に一体的に連なる
形状に形成され、この肩ケース5によって容器本体1の
上部側外装体が構成されている。また、容器本体1にお
ける上部前面側は、嘴状に前方(同図において左方)に
膨出する注湯部1bとして形成され、この注湯部1b内
の下端側に、後述する注湯口管15eが取付けられてい
る。
【0026】内容器4は、それぞれステンレス鋼板等を
用いて形成された金属製の内筒6と外筒7とによって形
成されている。内筒6は、円筒状の胴部6aと底板部6
bとを有する有底筒状に形成され、これら6a・6bに
囲われる空間が上記した貯湯空間1aとなっている。な
お、胴部6aの上端側には、断面台形状に径方向内側に
凹入する絞り部6cが設けられている。また、この絞り
部6cよりもやや下側の後面側(図において右側)内面
に、満水目盛り6dが形成されている。上記のような絞
り部6cを設け、この部位での開口面積をその下側の貯
湯空間1aよりも小さくすることにより、上方への放熱
が抑えられて保温性が向上する。
【0027】外筒7は、内筒6の胴部6aを外側から囲
う円筒状の胴部7aと、内筒6の底板部6bよりも下側
の位置で、胴部7aの下端から径方向内方に折曲された
折曲部7bとを有する形状に形成されている。この折曲
部7bの内端は、内筒6の底板部6の外周側に下側から
当接するようにさらに上方へ折曲され、その上端が、内
筒6の底板部6bに例えば溶接等によって気密に接合さ
れている。
【0028】一方、外筒7における胴部7aの上端も、
内筒6の胴部6aの上端に上記同様に気密に接合されて
いる。これにより、内筒6と外筒7の各胴部6a・7a
間、および、内筒6の底板部6b外周側と外筒7の折曲
部7bとの間に密閉空間8が形成され、この密閉空間8
を真空排気する組立てが行われて、この空間が真空断熱
空間となっている。このように本実施形態の電気ポット
は、特に真空二重構造で内容器4が形成されていること
によって、優れた保温性能を備えている。
【0029】上記内筒6の底板部6bは、その外周側に
おける外筒7との接合部位よりも内側が、上方へ段差状
に凹入するように形成されている。その中央部下面に、
サーミスタ等からなる底センサ9が下側から当接するよ
うに配置されている。この底センサ9によって、内筒6
の底板部6bの温度、すなわち、貯湯空間1aに貯留さ
れている湯水の温度が検出される。そして、上記した段
差状の凹入部内に、底センサ9を囲う形状のヒータユニ
ット(加熱手段)10が、底板部6bに下側から密着す
るように取付けられている。このヒータユニット10
は、抵抗加熱式のヒータ線を雲母板(マイカ板)に挟ん
だ構造のマイカヒータを設けて形成されている。
【0030】ヒータユニット10の下側には、このユニ
ット10を下側から覆う遮熱板11が取付けられてい
る。そして、この遮熱板11の下側に、遠心ポンプより
成る電動ポンプ12と、電装品箱13とが前後に並べて
配置されている。この電装品箱13内に、後述する湯沸
かし運転や保温運転等の全体を制御すると共に、電動ポ
ンプ12への通電を制御する電動ポンプ運転制御手段と
しての機能を兼用するマイコンが搭載された制御回路基
板14が収納されている。
【0031】上記電動ポンプ12の吸引口12aに、第
1注出管15aが接続されている。この第1注出管15
aは、遮熱板11とヒータユニット10とにおける各前
面側の切欠穴を貫通して、上端が内筒6の底板部6bに
接続されている。一方、電動ポンプ12の吐出口12b
には、容器本体1の前面側に向かう第2注出管15bが
接続されている。
【0032】そしてこの第2注出管15bに、外ケース
3と内容器4との間の前面側の空間を上方に向かって延
びる液量管15cが接続されている。この液量管15c
の上端に、前記注湯部1b内を下方から前方に向かうよ
うに屈曲した形状の第3注出管15dが接続され、この
第3注出管15dの先端に、上記注湯部1bの下面を下
方に向かって貫通する注湯口管15eが接続されてい
る。
【0033】これにより、図中矢印で示すように、貯湯
空間1aの底部から上記注湯口管15eに至る注湯通路
15が形成され、電動ポンプ12が後述するように作動
されることによって、貯湯空間1a内の湯が、上記注湯
通路15を通して注湯口管15eから注湯される。な
お、上記液量管15cは透明管で形成され、また、その
外周面には水位目盛りが印刷されている。そして、これ
を前方から視認し得るように、外ケース3は上記水位目
盛りに沿う一部領域が透明に形成されている。また、上
記第3注出管15dには、容器本体1が横転したときに
この注湯通路15を閉じる転倒止水弁16、また、容器
本体が前傾したときに注湯通路15を閉じる傾倒止水弁
17がそれぞれ設けられている。
【0034】前記蓋体2は、図3に示すように、上面外
装体を形成する上ケース21と、この上ケース21の下
側を覆うようにこの上ケースに固定された下ケース22
と、この下ケース22の略中央部に下側から取付けられ
た下部成形体23と、この下部成形体23を下側から覆
う内蓋24とを設けて構成されている。上ケース21お
よび下ケース22と下部成形体23とはそれぞれ合成樹
脂製であり、内蓋24は例えばステンレス鋼板などの金
属板にて形成されている。
【0035】上ケース21は平面視で略円形に、また、
上方凸状にゆるやかに湾曲した断面形状で形成されてい
る。この上ケース21には、そのほぼ中央に円形開口が
設けられ、この開口を囲う円筒壁21aが下方への垂下
形状で一体形成されている。この円筒壁21a内に、後
述するベローズ27を押下操作するための押し板25
が、上下動自在に嵌挿されている。
【0036】この押し板25は、円形の上壁面25a
と、その周縁から下方に垂下する円筒壁25bとを有す
る形状に形成されている。円筒壁25bの外面には、周
方向3箇所に、上下に延びる突条部25cが設けられて
いる。これら突条部25cを、上ケース21における円
筒壁21aの内面に形成されているスリット溝に嵌入さ
せて、この押し板25が組付けられている。これによ
り、上記各突条部25cがスリット溝に案内されて上下
動し、かつ、各突条部25cの上端面がスリット溝の端
面に下側から当接することで、この押し板25の上限位
置が規制されるようになっている。なお、押し板25の
上壁面25aも、上限位置(図示の位置)において、上
ケース21の上面に沿うようにゆるやかに湾曲した形状
に形成されている。
【0037】下ケース22は、その外周縁を全周にわた
って上ケース21の周縁に下側から密着させて、この上
ケース21に固定されている。この下ケース22は、そ
の下面が下方への凸状に形成され、その略中央部上面
に、ベローズポンプ(エアーポンプ)26が設けられて
いる。このベローズポンプ26は、下端縁が下ケース2
2に溶着等によって固定された蛇腹状のベローズ27
と、このベローズ27の上端面を塞ぐ上板28と、この
上板28の中央に形成されている貫通穴に上下動自在に
嵌挿された吸気弁29と、この吸気弁29の下側に上下
動自在に配置された軸体30とを設けて構成され、この
軸体30の下端に、弾性体より成る流路切換弁31が、
後述する蒸気通路39を開閉する開閉弁として取付けら
れている。さらにベローズ27内に、上板28を上方に
向けて付勢する第1バネ32と、吸気弁29および軸体
30間に縮装された第2バネ33とが配置されている。
【0038】このベローズポンプ26が非動作状態(図
示の状態)のときには、上板28が第1バネ32によっ
て押し上げられてその上限位置に保持されている。この
状態で、吸気弁29は上板28から上方に突出した開弁
状態、すなわち、ベローズ27内が吸気弁29の周壁に
形成されているスリット孔を通して上板28の上方空間
に連通した状態で保持されている。
【0039】一方、軸体30の上端側は、図示してはい
ないが、上板28の下面に形成されている下方への垂下
壁面28aの下端部に係合して、この軸体30の下方へ
の移動が阻止されている。この状態で、軸体30の下端
側は、下ケース22の中央貫通孔を通して下方に突出し
ている。この中央貫通孔の内周面と軸体30の外周面と
の間がエアー吐出口として形成されている。そして、軸
体30下端部の流路切換弁31の周縁側が、下ケース2
2の下面に下側から密着し、これにより、上記エアー吐
出口が流路切換弁31によって閉じられた状態で保持さ
れている。
【0040】この状態から、押し板25を下方に押す操
作が行われると、まず、吸気弁29が下降してその上壁
面が上板28の上面に密着し、これによって、ベローズ
27内とその上方空間との連通状態を遮断した閉弁状態
となる。次いで、押し板25と一体的に上板28が下降
するのに伴って、第2ばね33によって下方に付勢され
ている軸体30も下降し、これにより、下端の流路切換
弁31が下ケース22の下面から下側に離間して、上記
したエアー吐出口が開状態となる。したがって、以降の
押し板25の下降動作に伴って、ベローズ27内で圧縮
されるエアーが、上記エアー吐出口を通して下方に吐出
される。
【0041】このエアー吐出口を下側から覆うように、
前記下部成形体23が組付けられている。この下部成形
体23は、下ケース22の下面との間に第1通路35を
形成する略水平な円形壁面23aを備えている。この円
形壁面23aの中心位置、すなわち前記流路切換弁31
と同心の位置には、第1通路35を後述する第2通路3
8に連通させる連通穴23bが形成され、また、これよ
りもやや後方の位置に、この下部成形体23を上下に貫
通させた器内連通路36が設けられている。この器内連
通路36は、その上端側が第1通路35に連通し、下端
側は、この下部成形体23を下側から覆う前記内蓋24
に形成されている複数の貫通孔(図示せず)を通して、
貯湯空間1aに連通している。この器内連通路36内に
は転倒止水弁37が装着されている。
【0042】一方、円形壁面23aの下側に、上記連通
穴23bの下側から前方に延びる囲壁23cが設けら
れ、この囲壁23cによって第2通路38が形成されて
いる。この第2通路38の前端は、第1通路35から区
画された下部成形体23の外縁に沿う空間を通して、器
内連通路36よりも後方の蒸気通路39に連通し、この
蒸気通路39は下ケース2を貫通して上方に延び、上ケ
ース21に形成されている蒸気孔21bを通して外部に
連通している。
【0043】前記のように押し板25の押下操作が行わ
れるとき、当初に流路切換弁31が下降し、これが、円
形壁面23aに上方から当接して連通穴23bが塞がれ
る。これにより、第1通路35は、第2通路38および
蒸気通路39を通しての外部への連通状態が遮断され、
ベローズ27内で圧縮されたエアーが、第1通路35か
ら器内連通路36を通して、貯湯空間1a内に供給され
る。この結果、前記した電動ポンプ12が作動されなく
とも、貯湯空間1aに貯留されているお湯が注湯通路1
5を通して注湯される。
【0044】一方、上記のような押し板25の押下操作
が行われていないときには、図示のように、流路切換弁
31はベローズポンプ26の前記したエアー吐出口を塞
ぐ位置に保持されている。したがって、第1通路35は
連通穴23bを通して第2通路38に連通する。これに
より、貯湯空間1a内が、器内連通路36・第1通路3
5・第2通路38・蒸気通路39を通して外部に連通し
た状態が保持される。これにより、貯湯空間1a内で発
生する蒸気はこの連通経路を通して外部に放出され、器
内圧の上昇が防止される。
【0045】なお、上ケース21の前記した円筒壁21
aには、押し板25の押下操作が可能な状態と、これを
阻止する状態とを切換えるためのロック用筒体41が、
円筒壁21aに沿って回転自在にこの円筒壁21aに外
嵌されている。このロック用筒体41の内面には、図示
してはいないが、径方向内方に突出する係止部が設けら
れている。一方、押し板25には、その円筒壁25bの
下端に、上ケース21の円筒壁21aに形成されている
切欠開口(図示せず)を通して外方に突出する被係止突
片が形成されている。
【0046】この被係止突片が上記係止部に上方から当
接することで、押し板25の上限位置からの押下操作が
阻止された状態、すなわち注湯ロック状態となる。一
方、この状態からロック用筒体41が所定の角度だけ回
転されると、上記係止部の位置が周方向に移動し、これ
によって被係止突片の上下方向の移動経路上から外れ
て、押し板25の押下操作が可能なロック解除状態に切
換わる。
【0047】このロック用筒体41は、紙面手前側の上
端面から上方に延びる操作部が一体形成されており、こ
の操作部の上端に、上ケース21における後述する開口
内に位置する注湯ロックつまみ41aが設けられてい
る。後述するように、このロックつまみ41aを手動で
スライド操作することで、これと一体的にロック用筒体
41の上記した回転動作が生じ、これによって、上記し
た押し板25のロック状態とロック解除状態との切換え
が行われるようになっている。
【0048】上記構成の蓋体2は、前記肩ケース5の後
端側(図において右端側)に設けられたヒンジ受け42
にヒンジピン43を介して開閉自在かつ着脱自在に支持
されている。一方、上ケース22の前端側には、この蓋
体2を内容器4の上部開口を覆う閉位置(図示の位置)
で容器本体1にロックするための蓋体ロック機構44が
設けられている。このロック機構44は、上ケース22
に沿って取付けられた蓋開閉レバー45と、その下側で
前後方向にスライド自在に配置されたロック爪46と、
このロック爪46を前方に向けて付勢するバネ47とを
設けて構成されている。
【0049】ロック爪46は、その前端側が下ケース2
2を貫通し、これが、蓋体2の前面側を囲う注湯部内壁
1cに形成されている係合穴(図示せず)に嵌入するこ
とにより、蓋体2が閉状態でロックされる。一方、蓋開
閉レバー45は、その前面側を上方から押すことで、後
方側が上方に跳ね上がるような回動動作を生じるよう
に、上ケース21に取付けられている。そして、この蓋
開閉レバー45の下面に、下方に延びる押動爪45aが
一体形成されており、上記のような回動に伴ってこの押
動爪45aの下端側が後方に移動する。これにより、ロ
ック爪46がバネ47のばね力に抗して後方にスライド
し、先端側が注湯部内壁1cにおける上記した係合穴か
ら離脱して、この蓋体2のロックが解除される。この状
態、すなわち、蓋開閉レバー45を斜めに回動させた状
態で、このレバー45を上方に持ち上げることで、蓋体
2の全体が後端側のヒンジピン43回りに回動し、この
蓋体2を開けることができるようになっている。
【0050】一方、上記蓋体2よりも前方、すなわち、
容器本体1における前記注湯部1bの上面は、運転モー
ド設定部として形成されている。この部位における上壁
面の下側にスイッチ基板51が配置され、このスイッチ
基板51には、図4に示すように、再沸騰スイッチ52
・保温選択スイッチ53・カップメンタイマースイッチ
54の3個の操作スイッチが取付けられている。また、
中央部に表示部55が設けられている。
【0051】再沸騰スイッチ52を上方から押す操作を
繰返すことによって、表示部55における左側にそれぞ
れ表示されている各運転モードの切換え(パイロットラ
ンプ55a…の切換点灯)が行われる。この操作で、例
えば表示部55における最上段の「沸騰」が選択される
と、後述する保温運転中のお湯を再沸騰させる運転が開
始され、沸騰が検出されるとすぐに保温運転に切換えら
れる。「カルキ抜き」が選択されると、再沸騰運転を開
始して沸騰が検出された後も、カルキ抜きのために所定
の時間だけ沸騰状態を継続し、その後に保温運転に切換
えられる。また、図示しないプラグをコンセントに接続
した後に再沸騰スイッチ52を押して「おやすみ6」や
「おやすみ9」が選択されると、6時間後、或いは9時
間後に湯が沸き上がるように、所定の時間経過を待って
沸騰加熱運転を自動的に開始する制御が行われる。
【0052】一方、保温選択スイッチ53は、後述する
沸騰加熱運転を終了した後の保温運転の運転モードを選
択するためのもので、このスイッチ53の押下操作を繰
返すことによって、表示部55における保温運転モード
の切換えが行われる。例えば「98」が選択されると9
8℃、「90」が選択されると90℃の各保温温度で湯
温が保持されるように、前記したヒータユニット10へ
の通電が前記したマイコンによって制御される。
【0053】さらに本実施形態の電気ポットは、内容器
4を真空二重構造とすることで優れた保温性能を備えて
いることから、沸騰後にはヒータユニット10への通電
を行わずとも湯温の低下が充分に抑えられる。そこで、
ユーザーが選択し得る保温運転モードとして、「真空」
の保温モードが設けられている。これが選択されると、
ヒータユニット10による通電加熱は行われず、上記真
空二重構造による保温効果のみで保温する運転に切換わ
る。これを選択しても、湯温は長時間にわたって充分に
高温に保持され、しかも消費電力は大幅に軽減される。
【0054】カップメンタイマースイッチ54は、例え
ばこれを3回押すことで、内蔵するブザー(図示せず)
が3分後に作動され、ユーザに設定時間経過が音で報知
される。なお、同図に示されているように、蓋体2のほ
ぼ中央に押し板25が設けられ、この押し板25の側部
に、前記注湯ロックつまみ41aが、上ケース21に形
成されている略矩形状の開口内を前後にスライド自在に
設けられている。
【0055】上記構成の電気ポットにおいては、内容器
4内に注水し、蓋体2を閉じてプラグがコンセントに接
続され、前記のように再沸騰スイッチ52による「おや
すみ6」や「おやすみ9」のモード選択がない場合に
は、ヒータユニット10への通電がすぐに開始されて、
内容器4内の水が加熱される。そして、沸騰が検出され
ると、カルキ抜きのために所定の時間だけ沸騰状態を継
続し、この時間経過後に、ブザーを作動して湯沸かし運
転が終了したことを報知し、同時に、所定の保温温度に
保持する保温運転に自動的に切換えられる。
【0056】このとき、ユーザーが前記した「真空」の
保温運転モードを選択した場合には容器本体1への給電
は不要となる。したがって、このときには容器本体1か
らプラグを外して、この電気ポットを任意の場所に自由
に持ち運びすることが可能となる。そして、このような
給電停止状態での給湯は、前記押し板25を押下操作す
ることによって行われる。すなわち、注湯ロックつまみ
41aをそのロック位置からロック解除位置へと手前に
スライドさせて押し板25のロック状態を解除し、この
押し板25を押すことによって、前記ベローズポンプ2
6から供給されるエアーによって貯湯空間1a内が加圧
されて、内部の湯が注湯通路15を通して給湯される。
【0057】一方、本実施形態における電気ポットは、
前記した湯沸かし運転終了後も、プラグを容器本体1か
ら外すことなく、したがって給電状態が継続されている
場合にも、給湯は上記同様に押し板25を押下操作する
ことによって行われ、そして、この押下操作に連動し
て、前記電動ポンプ12に通電され、これによって、こ
の電動ポンプ12による給湯力も加わった注湯動作が生
じるようになっている。以下、このように電動ポンプ1
2の作動を押し板25の押下操作に連動させるための構
成について説明する。
【0058】このため、図4中に破線で示すように、蓋
体2内に、押し板25側から注湯部1b側に向かって延
びるスイッチシャフト61が、押し板25の下降変位を
伝達する変位伝達手段の従動部材として設けられてい
る。また、注湯部1b内に、マイクロスイッチから成る
連動用スイッチ(検出手段)62が設けられている。図
1に、これらの配設位置に沿う断面図を示している。
【0059】スイッチシャフト61は、下ケース22に
おける前面側の壁面22aと、この下ケース22に立設
されている立壁22bとに各々形成されている貫通穴に
挿通させて略水平に支持されている。なお、このスイッ
チシャフト61の後端側には、上下に平板状に各々突出
する回り止め部61aが設けれらている。これらを上記
立壁22bの貫通穴に嵌挿させることによって、回り止
めを付与した支持状態となっている。
【0060】上記回り止め部61aと、下ケース22の
前面壁22aとの間に、このスイッチシャフト61を後
方に付勢する圧縮コイルバネ63が縮装されている。こ
れにより、スイッチシャフト61は、回り止め部61a
の後端面が後方側の立壁22bに当接した後退位置で保
持されている。この後退位置において、スイッチシャフ
ト61の前端側が下ケース22の前面壁22aを貫通し
て、その端面が、前記注湯部内壁1cに近接して位置す
る一方、後端が、押し板25における前面側の円筒壁2
5bの下側に位置する長さ寸法で、このスイッチシャフ
ト61が形成されている。
【0061】上記押し板25の円筒壁25bの外面に
は、前方に突出するシャフト押しリブ25dが、押し板
25の変位を伝達する変位伝達手段の主動部材として、
この押し板25に一体形成されている。このリブ25d
と円筒壁25bとの下端側は、下側に向かって後方に傾
斜する傾斜押動面25eとして形成され、また、スイッ
チシャフト61の後端面も、上記同様の方向に傾斜させ
て形成されている。
【0062】一方、前記した注湯部内壁1cには、上記
スイッチシャフト61の前端面が対向する部位に貫通穴
が形成され、この貫通穴には、これを塞ぐ弾性体より成
るスイッチパッキン64が装着されている。そして、容
器本体1の注湯部1b内の前記スイッチ基板51に、前
記した連動用スイッチ62が取付けられ、このスイッチ
62に一端が取付けられたスイッチレバー62aの他端
側が、上記スイッチパッキン64を挟んで、スイッチシ
ャフト61の前端面と対向して位置するように構成され
ている。
【0063】なお、蓋体2における前記下部成形体23
の円形壁面23aには、中心の連通穴23bよりもやや
前方に、円形壁面23a上方の第1通路35と、下方の
第2通路38とを相互に連通させる連通孔23dが形成
されている。そして、この連通孔23dを開閉する弾性
体から成る逆止弁(負圧防止弁)65が上記円形壁面2
3aに取付けられている。すなわち、第1通路35内が
第2通路38内と同等圧力以上のときには、逆止弁65
は連通孔23を閉じた閉弁状態で保持され、第1通路3
5内の圧力が第2通路38内の圧力よりも低下したとき
に、この圧力差に応じて逆止弁65に弾性変形が生じて
第1通路35と第2通路38とが相互に連通するように
構成されている。
【0064】上記構成においては、押し板25の押下操
作が行われるとき、この押し板25の下降動作の途中
で、円筒壁25bおよびシャフト押しリブ25dの下端
がスイッチシャフト61の後端に接し、以降の下降動作
に伴って、スイッチシャフト61が傾斜押動面25eに
よって前方に押動される。同時に、スイッチシャフト6
1の前端面がスイッチパッキン64に当接してこれを前
方に押すことになり、これによって、前方に弾性変形す
るスイッチパッキン64を介してスイッチレバー62a
が押動されて、連動用スイッチ62がONになる。この
ON信号が、前記したマイコンに入力され、この結果、
電動ポンプ12への通電が開始される。したがって以降
は、前記ベローズ27内の加圧エアーが貯湯空間1a内
に供給されることによる給湯力に、電動ポンプ12によ
る給湯力も加わって、貯湯空間1a内の湯が注湯通路1
5を通して給湯される。この結果、単位時間当たりの給
湯量(以下、単に給湯量という)が多くなって、より短
時間で所要量の湯を注湯することが可能となっている。
【0065】なおこの場合に、押し板25をある程度押
し下げた位置で、シャフト押しリブ25dによるスイッ
チシャフト61の押動が生じ、この時点で、電動ポンプ
12による給湯が開始されるようになっている。したが
って、押し板25に軽く触れただけでは電動ポンプ12
は作動せず、したがって、押し板25の操作開始当初に
は、ユーザーが予期しないような多量の湯がいきなり出
湯されないようになっており、これによって、高温湯が
出湯される場合の安全性が確保される。
【0066】一方、ベローズポンプ26と電動ポンプ1
2との併用時ほどの給湯量を必要としない場合には、マ
イクロスイッチ62がONになる位置まで押し板25を
押し、この位置で押し板25を保持する操作を行えば良
い。これによって、以降は電動ポンプ12のみによる給
湯状態に切換わる。すなわち、このときには押し板25
をその下限位置近くまで押す必要はなく、このため、こ
のときの押し板25の操作を軽いタッチで行うことがで
き、また、押し板25の押下操作を繰返えさずとも、押
し板25を上記の押下位置に保持しておくだけで、必要
な量に達するまで一定の給湯状態を継続させることがで
きるので、給湯量の調節も容易になって使い勝手が向上
する。
【0067】なおこのとき、押し板25を押し下げた当
初の段階で、流路切換弁31により、下部成形体23の
円形壁面23a中心の連通穴23bが塞がれ、したがっ
て、貯湯空間1a内と外部との上記連通穴23bを通し
ての連通状態が遮断される。この状態で、電動ポンプ1
2による給湯が継続されて貯湯空間1a内の湯量が低下
すると、この貯湯空間1a内の圧力が低下して負圧にな
る。この結果、電動ポンプ12を挟んで給湯方向とは逆
方向の圧力差が生じ、この差圧が大きくなると、電動ポ
ンプ12による給湯力が低下して給湯できなくなるおそ
れがある。
【0068】そこで本実施形態では、上記のように貯湯
空間1a内が負圧になることを防止するために、下部成
形体23の円形壁面23aに、貯湯空間1a側の圧力が
外部の圧力よりも低下したときに開弁する逆止弁65が
設けられている。これにより、上記円形壁面23aに形
成されている連通孔23dを通して貯湯空間1a内が外
部に連通する。この結果、貯湯空間1a内が負圧になる
ことが抑えられ、したがって、電動ポンプ12による安
定した給湯状態が維持される。
【0069】また、従来の電動ポンプのみによって給湯
を行うように構成された電気ポットでは、電動ポンプ内
を100℃近い高温湯が流れるときに、この電動ポンプ
の吸い込み側でやや圧力の低下を生じることから、この
部位で湯が沸騰してキャビテーションが生じ、これによ
って電動ポンプの空回りを生じて給湯できなくなる場合
を生じていた。これに対し、本実施形態の電気ポットで
は、電動ポンプ12の作動時には、貯湯空間1a内への
ベローズポンプ56からのエアーの圧送が同時に行われ
ることで、電動ポンプ12における吸い込み側に、上記
のように湯が沸騰するような圧力低下が生じることが抑
えられ、したがって、このようなキャビテーションの発
生による給湯力の低下を生じることなく、電動ポンプ1
2による安定した給湯状態を維持することが可能となっ
ている。
【0070】一方、上記実施形態の電気ポットにおいて
は、電気配線が施される連動用スイッチ62を容器本体
1側に設け、蓋体2側には電気的な配線接続が必要な部
品の無い構成となっている。これにより、容器本体1に
対して開閉自在、かつ取り外し可能に装着される蓋体2
と容器蓋体1との間に電気的な接続機構等を設ける必要
がないので、全体的な構成もより簡素なものとなってい
る。
【0071】さらにこの場合に、蓋体2に、押し板25
と共に下降するシャフト押しリブ25dと、このリブ2
5dに係合して容器本体1側に向かって略水平方向に変
位するスイッチシャフト61を設けた構成により、これ
らの専有空間を格別設けずとも、蓋体2の上下方向の寸
法を従来同様として、押し板25の下降動作を容器本体
1側に伝達してこれを連動用スイッチ62で検出し得る
ようになっているので、蓋体形状を大きくすることな
く、よりコンパクトに構成することが可能である。ま
た、上記シャフト押しリブ25dは押し板25に一体形
成された構成であるので、これによっても、部品点数が
少なくなって全体の構成が簡素となる。
【0072】一方、連動用スイッチ62を容器本体1の
注湯部1bに設ける場合に、そのスイッチレバー62a
の先端側は、注湯部内壁1cから凹入した位置に位置す
るように設けられている。これによって、例えば蓋体2
を開けたときでも、上記スイッチレバー62aに不用意
に手が触れて電動ポンプが誤動作したり、また、蓋体2
が閉じられるときの衝撃で損傷するなどのおそれが防止
されて信頼性が向上する。
【0073】また、注湯部内壁1cには、スイッチシャ
フト61の変位を上記スイッチレバー62aに伝達する
ために開口が形成されているが、この部位にスイッチパ
ッキン64を装着し、このパッキン64を介して運動の
伝達が行われる。したがって、上記パッキン64によ
り、電気部品が配設されている注湯部1b内への湯水の
侵入が防止されるので、これによっても電気的な信頼性
が良好に維持される。
【0074】また、上記の電気ポットは、貯湯空間1b
を囲う内容器4が真空二重容器として形成されているの
で、前述したように、保温のための加熱を格別行わずと
も温度低下が充分に抑えられ、したがって、湯沸かし後
には電源の非接続状態として任意の位置に持ち運び、ベ
ローズポンプ26の手動操作による給湯を行うことがで
きるので、使用範囲が広がって使い勝手が向上する。
【0075】〔実施形態2〕次に、本発明の他の実施形
態について、図5を参照して説明する。なお、説明の便
宜上、前記図1〜図4に示した部材と同一の機能を有す
る部材には、同一の符号を付記して詳細な説明を省略す
る。後述するさらに他の実施形態においても同様とす
る。
【0076】本実施形態における電気ポットは、図5に
示すように、押し板25の円筒壁25bに設けられてい
るシャフト押しリブ25dの前面側を2段の段差状に形
成し、これによって、押し板25を押し下げる過程で、
スイッチシャフト61の前方への移動が、2段階で生じ
るように構成されている。
【0077】一方、注湯部1b内には、それぞれ前記同
様にマイクロスイッチから成る第1連動用スイッチ62
Aと第2連動用スイッチ62Bとの2個のスイッチが設
けられている。これらスイッチ62A・62Bは、前記
同様に設けられているスイッチレバー62aに対し、そ
の回動に伴って、まず第1連動用スイッチ62AがON
になり、その後、第2連動用スイッチ62BがONにな
るように配置されている。
【0078】すなわち、押し板25の押下操作を行う
際、まず、シャフト押しリブ25d下端側の第1傾斜押
動面25eによってスイッチシャフト61が前方に移動
する過程で、第1連動用スイッチ62AがONになる。
そして、スイッチシャフト61の後端が、第1傾斜押動
面25eよりも上方の垂直面25fに当接しているとき
には、この第1連動用スイッチ62AのみがON状態で
保持される。この状態からさらに押し板25を押し下げ
ると、上記垂直面25fよりも上方の第2傾斜押動面2
5gによってスイッチシャフト61がさらに前方に移動
する。この過程で、第2連動用スイッチ62BがONに
なるように構成されている。そして、前記したマイコン
では、上記のように第1・第2連動用スイッチ62A・
62Bの双方がONのときには、第1連動用スイッチ6
2AのみがONのときよりも、電動ポンプ12への通電
量を増加させ、これによって給湯量を多くする制御が行
われる。
【0079】このように、本実施形態の電気ポットにお
いては、押し板25の押し下げ量によって給湯量の切換
えが生じるように構成されている。この場合には、給湯
操作部が押し板25の1箇所に集約された構成であると
共に、さらに、この押し板25によって給湯量の切換え
が上記のように行えるので、使用勝手がさらに向上す
る。しかも、給湯量の切換を可能にするために必要な構
成部品点数も極力少ない構成であるので、全体的な構造
がより簡単であり、これによって、製作費もより安価な
る。
【0080】〔実施形態3〕次に、本発明のさらに他の
実施形態について、図6および図7を参照して説明す
る。本実施形態における電気ポットでは、図6に示すよ
うに、前記実施形態1と同様に設けられたスイッチシャ
フト61が、プラスチックマグネットによって形成され
ている。そして、前記の注湯部内壁1cを挟んでスイッ
チシャフト61の前端面に対向する位置に、磁場に応じ
てON・OFFするリードスイッチから成る連動用スイ
ッチ62が設けられている。
【0081】この構成においても、前記実施形態1と同
様に、押し板25の押下操作に伴ってスイッチシャフト
61に前進移動が生じると、これに伴う磁力に感応して
連動用スイッチ62がONになり、これによって、電動
ポンプ12に通電される。この結果、この電動ポンプ1
2による給湯が開始される。
【0082】この構成によれば、注湯部内壁1cに開口
穴を形成する必要がないので、各種電気部品が配置され
ている注湯部1b内への湯水の侵入が生じることはな
く、したがって、電気的な信頼性がより高くなる。ま
た、前記したスイッチパッキン64も不要になって構成
部品点数も少なくなり、また、組立も容易になるので、
全体的な製作費をさらに安価なものとすることができ
る。
【0083】なお本実施形態においては、図7に示すよ
うに、注湯部1b上面の運転モード設定部に、さらに給
湯ロックスイッチ66が設けられている。このスイッチ
66を押す毎に、ロック状態とロック解除状態との切換
え(パイロットランプの点灯・消灯の切換えで表示)が
行われる。ロック解除状態では、前記同様に注湯ロック
つまみ41aをロック解除側にスライドさせた後に押し
板25を押下操作することで、これに連動して電動ポン
プ12も作動され給湯される。
【0084】一方、給湯ロックスイッチによるロック状
態の選択時に、押し板25の押下操作を行う際、その途
中で連動用スイッチ62がONになっても、電動ポンプ
12への通電停止状態が保持され、押し板25をさらに
押し下げることによっての前記ベローズポンプ26のみ
による給湯が行われる。したがって、この構成によれ
ば、ベローズポンプ26に電動ポンプ12を併用させた
給湯と、電動ポンプ12を作動させずにベローズポンプ
26による給湯とをユーザが切換えることができる。こ
のため、例えば押し板25を押すときの手の感覚で出湯
量の調整を行ってきたような手動操作での給湯に慣れた
人がいる場合等に、各人の好みに応じた給湯形態をユー
ザーが選択できるので、さらに使い勝手が向上する。
【0085】さらにこの場合には二重ロック構造となっ
ているので、より安全性が向上したものともなる。すな
わち、給湯操作後に注湯ロックつまみ41aをロック位
置にスライドさせるのを忘れていても、上記の給湯ロッ
クスイッチ62でロック状態になっていれば、例えば幼
児等が不用意に押し板25に触れても、この押し板25
をある程度深くまで押し下げない限りは注湯部1bから
の出湯は生じない。これによって、意図しない高温湯の
出湯が防止されるので、安全性が向上する。
【0086】〔実施形態4〕次に、本発明のさらに他の
実施形態について、図8ないし図10を参照して説明す
る。本実施形態における電気ポットでは、図8に示すよ
うに、スイッチシャフト61と、マイクロスイッチから
成る連動用スイッチ62とが、前記実施形態1とほぼ同
様に設けられている。そして、連動用スイッチ62に隣
接させて、ロック用ソレノイド67が配置されている。
【0087】上記スイッチシャフト61は、図9に示す
ように、軸方向の略中間位置に、径方向に突出するバネ
受け部61bが形成されている。このバネ受け部61b
と下ケース22の前面壁22aとの間に第1圧縮コイル
バネ63Aが、また、バネ受け部61bと下ケース22
の前記立壁22bとの間に第2圧縮コイルバネ63Bが
それぞれ配置されている。これら各バネ63A・63B
のバネ力が相互にバランスする中立位置で、スイッチシ
ャフト61が保持されている。
【0088】この状態で、前記した注湯ロックつまみ4
1aをロック解除位置にスライドさせ、押し板25の押
下操作が行われると、これに伴って、スイッチシャフト
61が上記の中立位置から、前記実施形態1と同様に前
進する。これに伴い連動用スイッチ62がONになって
電動ポンプ12に通電され、この電動ポンプ12による
給湯が行われる。
【0089】そして本実施形態では、給湯を終了して押
し板25から手を外し、この押し板がその上限位置に復
帰した状態で所定時間(例えば20秒)が経過すると、
この押し板25がその上限位置でロックされるように、
注湯ロックつまみ41aが連接されている前記ロック用
円筒体41をそのロック位置に自動的に回転させるよう
になっている。
【0090】このために、連動用スイッチ62に隣接さ
せて前記したロック用ソレノイド67が設けられてい
る。給湯を終了して押し板25から手を外し、押し板2
5がその上限位置に復帰すると、連動用スイッチ62は
それまでのON状態からOFF状態に切換わる。この時
点から、所定時間の経過を待って、前記したマイコンか
らロック用ソレノイド67への短時間の通電が行われ
る。
【0091】これに伴って、このソレノイド67のプラ
ンジャー67aが、スイッチレバー62aを連動用スイ
ッチ62がONになる方向とは逆方向に回動させる。そ
して、このスイッチレバー62aの逆方向の回動に伴っ
て、スイッチパッキン64がスイッチシャフト61側に
突出変形し、これによって、それまで前記の中立位置に
位置していたスイッチシャフト61が後方へと押動され
る。
【0092】このスイッチシャフト61の後端側には、
図10に示すように、後端面を傾斜させた平板状のロッ
ク用押動突片61cが形成されている。なお同図は、説
明のために上ケース21を省いて示す押し板25周囲の
平面図である。上ケース21の前記円筒壁21aを挟ん
で押し板25を囲うように上記ロック用筒体41が設け
られている。スイッチシャフト61の後端側は、上記し
た中立位置では、図中実線で示すように、ロック用筒体
41の切欠開口41bを後方に貫通して、その後端面
が、押し板25のシャフト押しリブ25dの下側に位置
している。この中立位置から、スイッチシャフト61が
前記したロック用ソレノイド67によって後方に押動さ
れると、ロック用押動突片61cが、その後端の上記し
た傾斜面を、切欠開口41bにおける図において右側の
端面に摺接させながら、この切欠開口41b内に進入す
る。
【0093】こうして、図中二点鎖線で示す位置までの
スイッチシャフト61の後退移動が生じる間に、ロック
用筒体41およびこれに連接されている注湯ロックつま
み41aは、図中矢印で示すように回動し、それまでの
ロック解除位置から、押し板25の押下操作を阻止する
ロック位置に移動して保持される。なお、前記ロック用
ソレノイド67への通電は短時間の間だけ行われる。し
たがって、ロック用筒体41に上記のような回転を生じ
させた後は、スイッチシャフト61は前記した中立位置
に復帰する。
【0094】このように、本実施形態の電気ポットにお
いては、押し板25を押して給湯操作を行った後に所定
時間が経過すると、この押し板25自体の押し下げを機
械的に阻止するロック状態に自動的に切換わるようにな
っているので、意図しない高温湯の出湯がさらに確実に
防止されて安全性が向上する。
【0095】以上にこの発明の具体的な実施形態につい
て説明したが、この発明は上記各形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更することが可能
である。例えば上記では、押し板25の下降動作を容器
本体1側に設けた連動スイッチ26で検出するための変
位伝達手段として、シャフト押しリブ25dとスイッチ
シャフト61とを設けた構成を例に挙げたが、例えばギ
ヤ式などのその他の機械的伝達機構で構成することも可
能であり、また、検出手段として、実施形態3で挙げた
リードスイッチ等の磁気に感応する連動スイッチ26を
設ける構成の他、例えば発光・受光素子を用いた光学的
な検出機構などを用いて構成することも可能である。
【0096】また、上記では、内容器4を真空二重構造
で構成した電気ポットを例に挙げて説明したが、その他
の断熱仕様の電気ポットにも本発明を適用して構成する
ことが可能である。
【0097】
【発明の効果】以上のように、本発明の電気貯湯容器に
おいては、電動ポンプの作動がエアーポンプの手動操作
に連動して生じるように構成されており、このため、従
来のようにエアーポンプの操作部と、電動ポンプを作動
させるための電動給湯スイッチ等との2つの操作部を電
源接続の有無に応じて使い分けする必要がないので、操
作が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における電気ポットの上部
前面側の構成を示す要部断面図である。
【図2】上記電気ポットの全体構成を示す縦断面図であ
る。
【図3】上記電気ポットの上部側の拡大断面図である。
【図4】上記電気ポットの平面図である。
【図5】本発明の他の実施形態における電気ポットの上
部前面側の構成を示す要部断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態における電気ポッ
トの上部前面側の構成を示す要部断面図である。
【図7】図6に示す電気ポットの平面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施形態における電気ポッ
トの平面図である。
【図9】図8に示す電気ポットの上部前面側の構成を示
す要部断面図である。
【図10】図8に示す電気ポットにおける上ケースを省
略して押し板周辺の構成を示す一部切欠平面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 1a 貯湯空間 1c 注湯部内壁(容器本体の内壁面) 2 蓋体 4 内容器 10 ヒータユニット(加熱手段) 12 電動ポンプ 25 押し板 25d シャフト押しリブ(変位伝達手段、主動部材) 26 ベローズポンプ(エアーポンプ) 31 流路切換弁(開閉弁) 39 蒸気通路 61 スイッチシャフト(変位伝達手段、従動部材) 62 連動用スイッチ(検出手段) 65 逆止弁(負圧防止弁) 66 給湯ロックスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/21,41/00 - 41/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体に形成した貯湯空間内の湯水を
    熱するための加熱手段と、貯湯空間内の湯を給湯する
    ための電動ポンプと、手動による収縮変形でエアーを貯
    湯空間に供給し加圧して給湯するためのエアーポンプと
    を備える電気貯湯容器であって、 上記エアーポンプが手動操作されるときの変位を検出す
    る検出手段と、この検出手段からの検出信号に基づいて
    上記電動ポンプを作動させる電動ポンプ運転制御手段と
    を設けており、 上記貯湯空間を上方から覆うべく容器本体に装着される
    蓋体にエアーポンプを設けると共に、この蓋体に、エア
    ーポンプを上方から押圧して収縮変形を生じさせる押し
    板を上下動自在に取付け、この押し板の下降動作を上記
    検出手段が検出して検出信号を発するように形成してお
    り、 上記検出手段を容器本体に設けると共に、蓋体内に、押
    し板の下降動作を容器本体側に伝達する変位伝達手段を
    設けていることを特徴とする電動貯湯容器。
  2. 【請求項2】 蓋体に、押し板と共に下降する主動部材
    と、この主動部材に係合して主部材の下降動作によっ
    て容器本体側に向かって略水平方向に変位する従動部材
    とを上記変位伝達手段として設けていることを特徴とす
    る請求項1の電動貯湯容器。
  3. 【請求項3】 上記主動部材を押し板に一体形成してい
    ることを特徴とする請求項2の電動貯湯容器。
  4. 【請求項4】 上記検出手段を、蓋体を囲う容器本体の
    内壁面から凹入する位置に設けていることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか一項の電気貯湯容器。
  5. 【請求項5】 容器本体に形成した貯湯空間内の湯水を
    熱するための加熱手段と、貯湯空間内の湯を給湯する
    ための電動ポンプと、手動による収縮変形でエアーを貯
    湯空間に供給し加圧して給湯するためのエアーポンプと
    を備える電気貯湯容器であって、 上記エアーポンプが手動操作されるときの変位を検出す
    る検出手段と、この検出手段からの検出信号に基づいて
    上記電動ポンプを作動させる電動ポンプ運転制御手段と
    を設けており、 上記電動ポンプの給湯ロックスイッチを設け、この給湯
    ロックスイッチで電動ポンプに対する作動停止モードに
    設定されているときには、上記電動ポンプ運転制御手段
    が、検出手段からの検出信号の入力状態でも電動ポンプ
    への通電停止状態を保持する制御を行うことを特徴とす
    る電気貯湯容器。
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