JP3458359B2 - 自動走行車のシフト切替装置 - Google Patents

自動走行車のシフト切替装置

Info

Publication number
JP3458359B2
JP3458359B2 JP32570095A JP32570095A JP3458359B2 JP 3458359 B2 JP3458359 B2 JP 3458359B2 JP 32570095 A JP32570095 A JP 32570095A JP 32570095 A JP32570095 A JP 32570095A JP 3458359 B2 JP3458359 B2 JP 3458359B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
gear
vehicle
shift
turned
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32570095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09164928A (ja
Inventor
友行 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP32570095A priority Critical patent/JP3458359B2/ja
Publication of JPH09164928A publication Critical patent/JPH09164928A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3458359B2 publication Critical patent/JP3458359B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の誘導経路に
沿う自動走行と乗員の手動操作による手動走行が可能な
自動走行車のシフト切替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動走行車の一例としてゴルフ場内にお
いてゴルフバッグ等の荷物や人を搬送するゴルフカーが
知られているが、このゴルフカーは所定の誘導路に埋設
された誘導線を検知しながらこれに沿って走行する自動
走行の他、乗員の手動操作による手動走行が可能であ
る。
【0003】ところで、斯かる自動走行車の中には、エ
ンジン動力を出力軸、該出力軸に固定されたギヤ、該ギ
ヤに噛合して中間軸に自由回転可能に支承された前進用
ギヤ又は後進用ギヤ、シフト操作によって中間軸上を摺
動して前記前進用ギヤ又は後進用ギヤに噛合する前後進
切替クラッチを介して駆動軸に伝達するとともに、四輪
に制動を加える例えばドラムブレーキと前記出力軸に設
けられた駐車ブレーキを備えるものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記自動走
行車においては、停車時には駐車ブレーキは制動状態
(ON状態)にあるが、四輪のドラムブレーキは解除状
態(OFF状態)にあるため、例えば坂道で駐車したと
き、前後進切替クラッチが前進用ギヤ又は後進用ギヤに
荷重が加わった状態で噛合することとなる。このため、
この状態でシフト操作しても、前後進切替クラッチと前
進用ギヤ又は後進用ギヤとの噛合状態を容易に解除する
ことができず、シフト操作が困難となる場合がある。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、シフト操作を常に容易、且
つ、確実に行うことができる自動走行車のシフト切替装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、エンジン動力を出力軸、該
出力軸に固定されたギヤ、該ギヤに噛合して中間軸に自
由回転自在に支承された前進用ギヤ又は後進用ギヤ、シ
フト操作によって中間軸上を摺動して前記前進用ギヤ又
は後進用ギヤに噛合する前後進切換クラッチを介して駆
動軸に伝達するとともに、車輪に制動を加える第1ブレ
ーキと前記出力軸に設けられた駐車用の第2ブレーキを
備える自動走行車のシフト切替装置において、前記前後
進切替クラッチが前記前進用ギヤ又は後進用ギヤの何れ
か一方に噛合した状態のまま車両が停止して前記第1ブ
レーキがOFF状態、前記第2ブレーキがON状態にあ
るとき前記シフト操作がなされると、これを検知して前
記第1ブレーキをONするとともに、前記第2ブレーキ
をOFFすることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記第1ブレーキを通電時にONするブレ
ーキで構成し、前記第2ブレーキを非通電時にONする
スプリングクローズ型電磁ブレーキで構成するととも
に、前記シフト操作が検知されると、前記第1ブレーキ
のON状態と第2ブレーキのOFF状態を設定時間だけ
維持した後、第1ブレーキをOFFし、第2ブレーキを
ONすることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記設定時間内にアクセル操作がなされる
と、これを検知して前記第1ブレーキをOFFすること
を特徴とする。
【0009】従って、請求項1記載の発明によれば、例
えば車両が坂道で停止したために前後進切替クラッチが
前進用ギヤ又は後進用ギヤに荷重が加わった状態で噛合
していても、その状態でシフト操作がなされると、これ
を検知して第1ブレーキがONするとともに、第2ブレ
ーキ(駐車ブレーキ)がOFFされるため、前進用ギヤ
又は後進用ギヤは回転が可能となってこれらの何れか一
方と前後進切替クラッチとの荷重が加わった状態の噛合
が解除され、この結果、シフト操作を容易、且つ、確実
に行うことができる。
【0010】又、請求項2記載の発明によれば、車両が
停止して第2ブレーキがON状態にあるときシフト操作
がなされた場合には、設定時間内においてのみON状態
にある第1ブレーキにおいて電力が消費され、第2ブレ
ーキがONされる設定時間経過後においては第1及び第
2ブレーキでは共に電力が消費されないため、消費電力
を最小限に抑えることができる。
【0011】更に、請求項3記載の発明によれば、設定
時間が経過する以前、例えばシフト操作を行った直後に
乗員がアクセル操作を行った場合には第1ブレーキがO
FFされる(このとき、第2ブレーキはOFF状態にあ
る)ため、車両は走行可能となり、迅速な発進が可能と
なる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0013】先ず、自動走行車の全体構成を図4に基づ
いて概説する。尚、図4は自動走行車の構成を示すブロ
ック図である。
【0014】本実施の形態に係る自動走行車は、例えば
ゴルフ場において使用されるゴルフカーとして利用され
るものであって、所定の誘導経路に沿う自動走行と乗員
の手動操作による手動走行が可能である。この自動走行
車にはエンジン1が搭載されており、該エンジン1から
Vベルト式自動変速機2を介して供給される駆動力を駆
動輪である後輪3a,3bに伝達するためのトランスミ
ッション4、操舵輪である前輪3c,3dを操舵するた
めのハンドル5、車速を変えるためにエンジン1のキャ
ブレタ6に設けられた不図示のスロットル弁の開度(ス
ロットル開度)を調整するためのアクセルペダル7、車
両に制動力を加えるためのブレーキペダル8とドラムブ
レーキ9、車両の前後進を切り替えるためのシフトレバ
ー10とが設けられている。
【0015】又、当該自動走行車には、自動走行のため
の制御を行うコントローラ11、ステアリングドライバ
12、ステアリングモータ13、スロットルモータ1
4、ブレーキモータドライバ15、ブレーキモータ1
6、電磁ブレーキ18の他、誘導線センサ19、定点セ
ンサ20、左右のバンパスイッチ21、追突防止センサ
22、左右の障害物センサ23等の各種センサ群、自動
制動と手動制動を切り替えるための切替機構24、リモ
コン送信器25からの信号を受信してコントローラ11
に入力するためのリモコン受信器26等が設けられてい
る。尚、図4において、27は追突防止センサ22用の
アンプである。
【0016】ところで、上記ステアリングドライバ12
は、自動走行時にコントローラ11から出力される操舵
指示信号に応じた駆動電流をステアリングリレー28を
介して前記ステアリングモータ13に供給するものであ
って、ステアリングモータ13の回転はギヤ29,30
を介してステアリング軸31に伝達され、該ステアリン
グ軸31が回動することによって所望のステアリング操
作がなされる。尚、自動走行時には、コントローラ11
からの信号によってステアリングクラッチ32がOFF
され、ハンドル5はステアリング軸31から切り離され
て手動によるステアリング操作が不能となる。
【0017】又、前記スロットルモータ14は、自動走
行時にコントローラ11から出力される開度指示信号に
応じて駆動されてキャブレタ6内のスロットル弁の開度
(スロットル開度)を調整するものであって、自動走行
時にはコントローラ11から出力される信号によってス
ロットルクラッチ33がONされてスロットルモータ1
4によってスロットル操作がなされ、手動走行時にはス
ロットルクラッチ33がOFFされて前記アクセルペダ
ル7によってスロットル操作がなされる。尚、アクセル
ペダル7の操作はアクセルスイッチ34によって検知さ
れ、スロットル開度はスロットルポテンショメータ35
によって検出され、それぞれの信号はコントローラ11
に入力される。
【0018】更に、前記ブレーキモータドライバ15
は、自動走行時にコントローラ11から出力される制御
指示信号に応じた駆動電流をブレーキリレー36を介し
てブレーキモータ16に供給するものであって、ブレー
キモータ16はギヤ37及び前記切替機構24を介して
四輪3a〜3dの各々に設けられた前記ドラムブレーキ
9を駆動し、車両に制動力を加える。そして、自動走行
時においても、ブレーキペダル8は切替機構24を介し
てドラムブレーキ9に接続されており、該ブレーキペダ
ル8の操作による制動も可能である。尚、ブレーキペダ
ル8の操作はブレーキスイッチ38によって検出され、
その検出信号はコントローラ11に入力される。
【0019】他方、前記誘導線センサ19は、車両の前
端部に水平方向に回動自在に取り付けられたT字状アー
ム39の中央と左右に地面と対向するように配置されて
いる。これらの誘導線センサ19は、ゴルフ場のコース
に沿って埋設された不図示の誘導線を磁気的に検出し、
誘導線との距離に応じた検出信号をコントローラ11に
入力する。すると、コントローラは11、誘導線センサ
19からの検出信号に基づいて車両位置の誘導線からの
偏差量を算出し、この偏差量を「0」とするような操舵
指示信号をステアリングドライバ12に対して出力する
ことによって車両を誘導線に沿って自動走行せしめる。
【0020】又、前記定点センサ20は、地面と対向す
るよう車両の所定位置に取り付けられており、ゴルフ場
のコース等に所定間隔を置いて埋設された不図示の複数
の永久磁石から成る定点を磁気的に検出し、その並びの
パターンに対応した検出信号をコントローラ11に対し
て出力することによって車両の停止/発進、車速等の走
行制御を行うための情報をコントローラ11に提供する
ものである。
【0021】ところで、運転席の近傍には操作盤40が
設置されており、この操作盤40にはメインスイッチの
他、手動走行と自動走行の切替を指示するマニュアル/
オート切替スイッチ、発進と停止を指示する発進/停止
スイッチ等の各種スイッチ及び警告表示等を行う警告灯
や表示灯が設けられている。尚、この操作盤40のマニ
ュアル/オート切替スイッチにて自動走行が選択される
と、コントローラ11は車両の走行モードを手動走行か
ら自動走行に切り替え、自動走行のための制御を行う。
その他、車両の走行状態を検出するセンサ群として、ト
ランスミッション4には車速を検出する2つ(No.
1,2)の車速センサ41,42、エンジン1には回転
数を検出する回転センサ43、ギヤ37にはドラムブレ
ーキ9及び制動力伝達経路を含むブレーキ系のストロー
クが大きくなったためにブレーキモータ16の回転角が
一定の限界値を超えたか否かを検出するブレーキリミッ
トスイッチ44がそれぞれ設けられており、これらの検
出信号はコントローラ11に入力される。
【0022】又、シフトレバー10の近傍には、該シフ
トレバー10の位置を検出する前進検出スイッチ45と
後進検出スイッチ46が設けられるとともに、後進時に
警報を発するための警報ブザー47が設けられており、
これらはコントローラ11に電気的に接続されている。
【0023】ここで、コントローラ11の要部(本発明
に係るシフト切替装置の制御に関する部分)の構成を図
5に基づいて説明する。尚、図5はコントローラ11の
要部の構成を示すブロック図である。
【0024】コントローラ11はCPU(中央演算処理
装置)48、メモリ等のハードウェアによって構成され
ているが、図5に示すように、CPU48には、前記前
進検出スイッチ45、後進検出スイッチ46及びスロッ
トルポテンショメータ35から入力部(インターフェー
ス)49を経て入力される検出信号を判断するセンサ入
力判断部50、該センサ入力判断部50の判断結果に基
づいて通常時(非レバー切替時)とレバー切替時の各制
動制御量を計算する通常時制動制御計算部51とレバー
切替時制動制御計算部52、該制動制御計算部51,5
2によって求められた制動制御量に応じてブレーキリレ
ー36を駆動するための励磁電圧を計算する励磁電圧計
算部53、ブレーキモータドライバ15に供給されるモ
ータ電流を算出するモータ電流指令値計算部54、電磁
ブレーキ18を駆動するための励磁電圧を計算する励磁
電圧計算部55が設けられている。尚、励磁電圧計算部
53とモータ電流指令値計算部54及び励磁電圧計算部
55において計算された結果は出力部(インターフェー
ス)56を経てブレーキリレー36、ブレーキモータド
ライバ15、電磁ブレーキ18に対してそれぞれ出力さ
れる。
【0025】次に、本発明に係るシフト切替装置を含む
動力伝達系と制動系の構成を図1に基づいて説明する。
尚、図1は自動走行車の動力伝達系と制動系の構成を示
すブロック図である。
【0026】図示のように、前記トランスミッション4
には車体前方(図1の上方)から出力軸57、中間軸5
8及び駆動軸59が互いに平行に、且つ、回転自在に配
されており、出力軸57の一端は前記Vベルト式自動変
速機2を介してエンジン1の出力軸に連結されており、
出力軸57の他端には前記電磁ブレーキ18が取り付け
られている。尚、この電磁ブレーキ18はコントローラ
11によってON/OFF制御される駐車用のブレーキ
であって、これは非通電時には不図示のスプリングの付
勢力によって制動状態(ON状態)を維持するスプリン
グクローズ型電磁ブレーキであり、制御トルクを小さく
抑える目的から比較的回転数の高い出力軸57に取り付
けられている。これに対して、四輪3a〜3dの各々に
設けられているドラムブレーキ9は、自動走行時にはコ
ントローラ11によって制御されるブレーキモータ16
によって駆動されるものであって、これらはブレーキモ
ータ16への通電時に駆動(ON)されて制動力を発生
し、非通電時にはOFFされて制動力を解除する。
【0027】而して、トランスミッション4内の出力軸
57には大小異径のギヤ60,61が固定されており、
一方のギヤ60は前記中間軸58に自由回転可能に支承
された大径の前進用ギヤ62に噛合し、他方のギヤ61
は同じく中間軸58に自由回転可能に支承された小径の
後進用ギヤ63にアイドラギヤ64を介して噛合してい
る。又、中間軸58には大径のギヤ65が固定されてお
り、該ギヤ65は前記駆動軸59に固定された小径のギ
ヤ66に噛合している。尚、駆動軸59には差動装置
(デフ装置)67が設けられている。
【0028】ところで、中間軸58の前記前進用ギヤ6
2と後進用ギヤ63の間には前後進切替用のドグ・クラ
ッチ70が中間軸58に沿って摺動自在にスプライン嵌
合されており、該ドグ・クラッチ70は前記シフトレバ
ー10にシフト切替ワイヤー72及びスプリング73,
74を介して連結されている。
【0029】而して、シフトレバー10、前進用ギヤ6
2、後進用ギヤ63、ドグ・クラッチ70等によって本
発明に係るシフト切替装置が構成されているが、このシ
フト切替装置の作用を図2に示すフローチャート及び図
3に示すタイミングチャートを参照しながら以下に説明
する。
【0030】シフトレバー10が「前進」位置にあると
きには、ドグ・クラッチ70は前進用ギヤ62に噛合し
ており、エンジン1の回転はVベルト式自動変速機2に
よって自動変速されて出力軸57に伝達され、ギヤ6
0、前進用ギヤ62によって減速されてドグ・クラッチ
70を介して中間軸58に伝達され、更にギヤ65,6
6によって増速されて出力軸59に伝達され、該出力軸
59とこれの両端に取り付けられた後輪3a,3bが所
定の速度で回転駆動されて当該自動走行車が自動又は手
動で前進走行せしめられる。このとき、アクセルスイッ
チ34によってアクセルペダル7の操作(アクセル操
作)がなされたか否かが検出され(図2のSTEP1)、ア
クセル操作がなされた場合にはコントローラ11によっ
てブレーキモータ16への電流の供給が停止(供給電流
=0にセット)されてドラムブレーキ9はOFFされ
(STEP2)、電磁ブレーキ18には通電がなされて該電
磁ブレーキ18がOFFされる(STEP3)ため、自動走
行車は何ら制動力を受けることなく前進走行することが
できる。
【0031】一方、アクセル操作がなされないときに
は、車速センサ41,42によって車速=0(つまり、
停車している)で、且つ、シフトレバー10が「ニュー
トラル」位置にあるか否かが判断され(STEP4)、走行
中であれば判断結果は「NO」となるため、処理はSTEP
5に進み、再び車速=0であるか否かが判断されるが、
この場合も判断結果は「NO」となるため、処理はSTEP
2,3に進んでドラムブレーキ9と電磁ブレーキ18は
共にOFF状態に保たれる。これ対して、図3に示すよ
うに、自動走行車が前進走行時に次第に減速して停止し
た場合(車速=0)、シフトレバー10は「前進」位置
にあるため、STEP4の判断結果は「NO」となって処理
はSTEP5に進むが、STEP5での判断結果「YES」とな
るために処理はSTEP6に進み、ドラムブレーキ9がOF
F状態に維持されたまま、電磁ブレーキ18への通電が
中止されて該電磁ブレーキ19がONされる(STEP7及
び図3参照)。
【0032】而して、シフトレバー10が「前進」位置
にある状態で自動走行車が例えば坂道で停車した場合に
は、電磁ブレーキ18がON状態にあって前進用ギヤ6
2の回転がロックされているため、ドグ・クラッチ70
は前進用ギヤ62に荷重(後輪3a,3b側からの荷
重)が加わった状態で噛合している。このため、従来
は、この状態でシフト操作しても、ドグ・クラッチ70
と前進用ギヤ62との噛合状態を容易に解除することが
できなかった。
【0033】そこで、本発明では、上記状態においてシ
フトレバー10が操作されてこれが「ニュートラル」位
置にセットされ、これが前進検出スイッチ45と後進検
出スイッチ46によって検知されると、STEP4での判断
結果が「YES」となるためにブレーキモータ16に一
定電流が供給されてドラムブレーキ9がONされ(STEP
8)、電磁ブレーキ18にも通電されて該電磁ブレーキ
18がOFFされ(STEP9)、この状態は所定の設定時
間T(図3参照)だけ維持される(STEP10,11)。
このように、設定時間Tの間はドラムブレーキ9がON
されて電磁ブレーキ18がOFFされるため、前進用ギ
ヤ62のロック状態が解除されて該前進用ギヤ62は中
間軸58上で自由回転が可能となる。このため、ドグ・
クラッチ70と前進用ギヤ62の噛合が容易に解除さ
れ、シフトレバー10を「後進」位置に切り替えてドグ
・クラッチ70を後進用ギヤ63に確実に噛合せしめる
ことができる。
【0034】そして、設定時間Tが経過すると、ブレー
キモータ16への通電が停止(供給電流=0)されてド
ラムブレーキ9がOFFされ(STEP6)、電磁ブレーキ
18の通電も停止されて該電磁ブレーキ18がONされ
る(STEP7)。このように、設定時間T内においてのみ
ON状態にあるドラムブレーキ9において電力が消費さ
れ、電磁ブレーキ18がONされる設定時間Tの経過後
においてはドラムブレーキ9と電磁ブレーキ18では共
に電力が消費されないため、消費電力を最小限に抑える
ことができる。
【0035】以上のシフト操作によってドグ・クラッチ
70が後進用ギヤ63に噛合せしめられた後、後進走行
するためにアクセルペダル7によるアクセル操作がなさ
れ、このアクセル操作がアクセルスイッチ34によって
検知されると、STEP1の判断結果は「有」となり、ドラ
ムブレーキ9はOFF状態が維持され(STEP2)、電磁
ブレーキ18もOFFされる(STEP3及び図3参照)た
め、後進走行が可能となる。尚、後進走行時において
は、エンジン1の回転はVベルト式自動変速機2によっ
て自動変速されて出力軸57に伝達され、ギヤ61、ア
イドルギヤ64及び後進用ギヤ63によってその回転方
向が逆転されてドグ・クラッチ70を介して中間軸58
に伝達され、更にギヤ65,66によって増速されて出
力軸59に伝達され、該出力軸59とこれの両端に取り
付けられた後輪3a,3bが所定の速度で逆転されて当
該自動走行車が自動又は手動で後進走行せしめられる。
【0036】ところで、設定時間Tが経過する以前、例
えばシフト操作を行った直後に乗員がアクセル操作を行
った場合には、STEP10での判断結果は「NO」とな
り、STEP1での判断結果が「有」となって処理はSTEP
2,3に進み、図3に鎖線にて示すように、ドラムブレ
ーキ9と電磁ブレーキ18が共にOFFされるため、当
該自動走行車の後進走行が可能となり、迅速な発進を行
うことができる。
【0037】尚、以上はシフトレバー10を「前進」位
置から「後進」位置に切り替える場合の作用について説
明したが、逆にシフトレバー10を「後進」位置から
「前進」位置に切り替える場合の作用も同様であるた
め、これについての説明は省略する。
【0038】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、例えば車両が坂道で停止したため
に前後進切替クラッチが前進用ギヤ又は後進用ギヤに荷
重が加わった状態で噛合していても、その状態でシフト
操作がなされると、これを検知して第1ブレーキがON
するとともに、第2ブレーキ(駐車ブレーキ)がOFF
されるため、前進用ギヤ又は後進用ギヤは回転が可能と
なってこれらの何れか一方と前後進切替クラッチとの荷
重が加わった状態の噛合が解除され、この結果、シフト
操作を容易、且つ、確実に行うことができるという効果
が得られる。
【0039】又、請求項2記載の発明によれば、車両が
停止して第2ブレーキがON状態にあるときシフト操作
がなされた場合には、設定時間内においてのみON状態
にある第1ブレーキにおいて電力が消費され、第2ブレ
ーキがONされる設定時間経過後においては第1及び第
2ブレーキでは共に電力が消費されないため、消費電力
を最小限に抑えることができるという効果が得られる。
【0040】更に、請求項3記載の発明によれば、設定
時間が経過する以前、例えばシフト操作を行った直後に
乗員がアクセル操作を行った場合には第1ブレーキがO
FFされる(このとき、第2ブレーキはOFF状態にあ
る)ため、車両は走行可能となり、迅速な発進が可能と
なるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシフト切替装置を備える自動走行
車の動力伝達系と制動系の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明に係るシフト切替装置の作用を説明する
ためのフローチャートである。
【図3】本発明に係るシフト切替装置の作用を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図4】本発明に係るシフト切替装置を備える自動走行
車の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係るシフト切替装置を備える自動走行
車のコントローラ要部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 エンジン 3a〜3d 前後輪(車輪) 9 ドラムブレーキ(第1ブレーキ) 10 シフトレバー 11 コントローラ 18 電磁ブレーキ(第2ブレーキ) 57 出力軸 58 中間軸 59 駆動軸 60,61 ギヤ 62 前進用ギヤ 63 後進用ギヤ 70 ドグ・クラッチ(前後進切替クラッチ)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン動力を出力軸、該出力軸に固定
    されたギヤ、該ギヤに噛合して中間軸に自由回転自在に
    支承された前進用ギヤ又は後進用ギヤ、シフト操作によ
    って中間軸上を摺動して前記前進用ギヤ又は後進用ギヤ
    に噛合する前後進切換クラッチを介して駆動軸に伝達す
    るとともに、車輪に制動を加える第1ブレーキと前記出
    力軸に設けられた駐車用の第2ブレーキを備える自動走
    行車のシフト切替装置において、前記前後進切替クラッチが前記前進用ギヤ又は後進用ギ
    ヤの何れか一方に噛合した状態のまま 車両が停止して
    記第1ブレーキがOFF状態、前記第2ブレーキがON
    状態にあるとき前記シフト操作がなされると、これを検
    知して前記第1ブレーキをONするとともに、前記第2
    ブレーキをOFFすることを特徴とする自動走行車のシ
    フト切替装置。
  2. 【請求項2】 前記第1ブレーキを通電時にONするブ
    レーキで構成し、前記第2ブレーキを非通電時にONす
    るスプリングクローズ型電磁ブレーキで構成するととも
    に、前記シフト操作が検知されると、前記第1ブレーキ
    のON状態と第2ブレーキのOFF状態を設定時間だけ
    維持した後、第1ブレーキをOFFし、第2ブレーキを
    ONすることを特徴とする請求項1記載の自動走行車の
    シフト切替装置。
  3. 【請求項3】 前記設定時間内にアクセル操作がなされ
    ると、これを検知して前記第1ブレーキをOFFするこ
    とを特徴とする請求項2記載の自動走行車のシフト切替
    装置。
JP32570095A 1995-12-14 1995-12-14 自動走行車のシフト切替装置 Expired - Fee Related JP3458359B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32570095A JP3458359B2 (ja) 1995-12-14 1995-12-14 自動走行車のシフト切替装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32570095A JP3458359B2 (ja) 1995-12-14 1995-12-14 自動走行車のシフト切替装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09164928A JPH09164928A (ja) 1997-06-24
JP3458359B2 true JP3458359B2 (ja) 2003-10-20

Family

ID=18179740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32570095A Expired - Fee Related JP3458359B2 (ja) 1995-12-14 1995-12-14 自動走行車のシフト切替装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3458359B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004004992B4 (de) * 2004-01-30 2008-03-13 Lucas Automotive Gmbh Verfahren zum Betreiben der Bremsausrüstung eines Fahrzeugs
CN108263511A (zh) * 2018-01-26 2018-07-10 苏州博众机器人有限公司 料车运输机器人

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09164928A (ja) 1997-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103561986B (zh) 用于控制连接到车辆的拖车的***和方法
RU2412848C2 (ru) Система помощи руления при парковке и способ ее эксплуатации
JP3912279B2 (ja) 自動操舵制御装置付き自動車
CN102652091B (zh) 用于在泊车过程中控制汽车靠近目标的方法和装置
CN102027458A (zh) 对有限能力自动车辆的驾驶员控制的方法和设备
JP2007170546A (ja) 車両制御システム
US6293363B1 (en) Integrated electronic shift and parking brake system, including security interlock, for motor vehicles
JPH09202221A (ja) 車両のブレーキ制御装置
RU2765069C2 (ru) Система экстренной остановки для транспортного средства
JPH06336170A (ja) 自動操舵装置の制御方法
JP3458359B2 (ja) 自動走行車のシフト切替装置
JP2001106047A (ja) 電動駐車ブレーキ装置
JP3114342B2 (ja) 電動車の走行制御装置
JPS59140153A (ja) 電動駐車ブレ−キ装置
JP3234728B2 (ja) 自動走行車
JP2008126874A (ja) 電磁誘導式自動走行車の停止制御方式
US9605751B2 (en) Automatic control of a park mode in a motor vehicle
JPH0438615B2 (ja)
TWI822660B (zh) 用於兩輪車輛的停車輔助系統以及其的控制方法
JP3888606B2 (ja) 自動走行車の制御装置
JP3291540B2 (ja) 自動走行車の操舵制御装置
JP3649105B2 (ja) 車両用走行制御装置
JPH03200431A (ja) 自動車の微速走行制御装置
JP4473962B2 (ja) エンジン制御装置
JP3755047B2 (ja) エンジン制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090808

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090808

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100808

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100808

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees