JP3457865B2 - 電気掃除機の吸込口体及び電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機の吸込口体及び電気掃除機

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JP3457865B2
JP3457865B2 JP32630397A JP32630397A JP3457865B2 JP 3457865 B2 JP3457865 B2 JP 3457865B2 JP 32630397 A JP32630397 A JP 32630397A JP 32630397 A JP32630397 A JP 32630397A JP 3457865 B2 JP3457865 B2 JP 3457865B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気掃除機及び
この電気掃除機に用いられる吸込口体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機の吸込口体の中には、
吸込口体の本体ケース内にいわゆる回転ブラシ等と呼ば
れている回転清掃体を設け、この回転清掃体を回転させ
つつ吸込口体を床面上を走行させ掃除をする形式のもの
がある。そして、前記回転清掃体を回転させる方法とし
ては、電動機あるいは吸込み気流によって回転する駆動
ファンを用い、これら電動機あるいは駆動ファンの回転
力をベルト等を介して回転清掃体に伝達して回転させる
ようにしたもの、あるいは回転清掃体の両端部にファン
を一体に取り付けるとともに、本体ケースの後側上部に
空気取入口を設けこの空気取入口から吸い込ませた空
気を前記ファンに吹き付ける、つまり当てることに
より回転清掃体を回転させるようにしたものがある。
【0003】しかし、電動機、駆動ファンを用る方法で
は、本体ケース内に電動機、駆動ファンおよびベルト等
を収納するスペースが必要となるため、吸込口体が大型
となり、また、構造が複雑となるとともにコスト面で高
価となるものである。また、回転清掃体の両端部にファ
ンを取り付ける方法では、回転清掃体に設ける毛、ある
いは軟質部材からなり被掃除面の塵埃を叩き出したり掻
き出すブラシ部材を、回転清掃体の両端部まで設けるこ
とができないため、吸込口体の両端部の掃除ができなく
なり、また、本体ケースの後側上部に設けた空気取入口
から吸い込ませた空気は、ファンを回転させることのみ
に使われ塵埃を吸い込むためには何等寄与しないことか
ら吸塵効率が悪いものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
吸込口体の、回転清掃体を回転駆動させるために電動
機、駆動ファンを用る方法では、本体ケース内に電動
機、駆動ファンおよびベルト等を収納するスペースが必
要となるため、吸込口体が大型となり、また、構造が複
雑となるとともにコスト面で高価となるという問題があ
り、また、回転清掃体の両端部にファンを取り付ける方
法では、ブラシ部材を回転清掃体の両端部まで設けるこ
とができないため、吸込口体の両端部の掃除ができなく
なり、また、本体ケースの後側上部に設けた空気取入口
から吸い込ませた空気は、ファンを回転させることのみ
に使われ塵埃を吸い込むためには何等寄与しないことか
ら吸塵効率が悪いという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記事情に鑑
みてなされたものであり、請求項1記載の発明は、被掃
除面との対向面に設けた吸込開口電気掃除機の吸込口
に連通接続される接続部、及びこの接続部に連通する吸
込室を有する本体ケースと、両端側を前記本体ケースに
固定して前記吸込室内に配設されるとともに、前記両端
の内の少なくとも一方を空気取入口とした中空筒体から
なり、この筒体の周壁に周方向に間隔的に形成された複
数個の噴出孔を有した中空軸と、この中空軸を内部に納
めて回転自在に前記吸込室内に配設された回転清掃体と
を備え、前記回転清掃体が、中空筒体、この筒体の周壁
の内側に突出して形成され前記噴出孔から前記中空筒体
内に噴出する空気を受ける複数枚のファン翼、前記周壁
に形成され前記ファン翼が受けた空気を前記吸込室に流
出させるとともに前記回転清掃体の回転中に前記吸込開
口に対向して前記被掃除面に吹き付ける複数の通孔、及
び前記周壁の外側に軸方向に沿って設けられて前記回転
清掃体の回転により前記被掃除面の塵を叩き出し或いは
掻き上げるブラシ部材を有していることを特徴とする
のである。
【0006】この請求項1記載の発明は、回転清掃体を
回転させるために、回転清掃体と別個の電動機あるいは
駆動ファン不要であるため、吸込口体の小形化が図
れ、また、構造を簡単とすることができるとともに安価
とすることができるという作用を有するものである。ま
た、中空軸の噴出口から噴出される空気の一部は中空筒
体に形成した通孔から被掃除面にその方向を変えつつ吹
き付けられることから、回転清掃体を回転させる空気を
被掃除面から塵埃を浮き上がらせるために利用して吸塵
効果を高めることができるという作用を有するものであ
る。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、回転清掃体の内周と中空軸の外周
の間に配設された軸受によって回転清掃体を回転自在と
した電気掃除機の吸込口体としたものである。
【0008】この請求項2記載の発明は、中空軸と回転
清掃体との軸心を確実に一致させることができるため、
回転清掃体は偏心して回転することがなく振動の発生を
防止できるとともに、回転清掃体をスムーズに回転させ
ることができ、また、軸受の磨耗を防止できるという作
用を有するものである。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の発明において、中空軸に噴出孔から
噴出される空気を回転清掃体に形成されたファン翼に向
けて案内する案内部材を形成した電気掃除機の吸込口体
としたものである。
【0010】この請求項3記載の発明は、噴出気流を
ァン翼に効率よく当てることができるため、回転清掃体
の回転力を大きくすることができるという作用を有する
ものである。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項1な
いし請求項3記載の発明において、噴出孔、ファン翼、
および通孔を、接続部が前方に投影される領域に位置す
るように設けた電気掃除機の吸込口体としたものであ
る。
【0012】この請求項4記載の発明は、吸込室の吸込
力が最も大きい領域に噴出孔、ファン翼および通孔が位
置するため噴出孔から噴出される空気を集中させて
転清掃体の回転力大きくできるという作用を有する
のである。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項1な
いし請求項4記載の発明において、中空軸の両端に空気
取入口を有し、中空軸に形成した噴出孔を中空軸の軸方
向中間部で仕切壁によって分割するとともに、分割され
た噴出孔を互いに周方向に所定角度ずらした電気掃除機
の吸込口体としたものである。
【0014】この請求項5記載の発明は、噴出する空気
をファン翼に連続的に当てることができるため回転力
を連続的に発生させることができるとともに回転清掃体
をスムーズに回転させることができるという作用を有す
るものである。
【0015】また、請求項6記載の発明は、請求項1な
いし請求項5記載の発明において、噴出孔とファン翼と
の相対位置関係を、前記噴出孔から噴出する空気が前記
ファン翼の面に略垂直に当たるようにした電気掃除機の
吸込口体としたものである。
【0016】この請求項6記載の発明は、噴出孔から
出されファン翼に当たる空気の圧力を大きくできるた
め、回転清掃体の回転力を大きくできるという作用を有
するものである。
【0017】また、請求項7記載の発明は、請求項1な
いし請求項6記載の発明において、中空筒体の両端部ま
でブラシ部材を設けた電気掃除機の吸込口体としたもの
である。
【0018】この請求項7記載の発明は、壁際あるいは
部屋の隅部の塵埃を効果的に吸込むことができるという
作用を有するものである。また、請求項8記載の発明
は、吸込口が設けられ、かつ、内部に電動送風機が収納
されている本体と、吸込口に接続される吸込みホース及
びこのホースに接続される延長管を介して本体に接続さ
れる請求項1から7の内のいずれか1項に記載の吸込口
体と、を備えた電気掃除機としたものである。 この電気
掃除機は請求項1から7の内のいずれか1項に記載の吸
込口体を備えているので、請求項1から7の内のいずれ
か1項記載の発明と同じ作用を有するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態を
図1ないし図4に基づいて説明する。
【0020】図1はこの発明を適用した吸込口体を吸込
みホースおよび延長管を介して電気掃除機に接続した状
態を示した斜視図である。
【0021】図1に示すように、電気掃除機1の本体2
の前部には吸込口3が設けられており、また、前記本体
2内には図示しないが前記吸込口3に連通する集塵室お
よびこの集塵室の下流側に形成された電動送風機室が設
けられており、そして前記集塵室には集塵装置が、また
電動送風機室には電動送風機が収納されている。
【0022】また、本体2の後部両側には走行車輪4が
取り付けられており、前方底部には旋回輪5が取り付け
られている。また、本体2の上部には電気掃除機1を持
ち運ぶ運搬用把手6が設けられ、また、後部壁には図示
しない排気口が設けられている。
【0023】また、前記吸込口3には吸込みホース7の
一端側が接続されており、この吸込みホース7の他端側
には把手9が形成された接続部8が設けられている。そ
して、前記接続部8には把手9の前部に位置して、前記
図示しない電動送風機の出力を制御する複数のスイッチ
釦9aが設けられており、これらスイッチ釦9aの閉成
信号は前記吸込みホース7内に配線された信号線を介し
て図示しない制御手段に送られて、この制御手段の制御
によって電動送風機は制御されるようになっている。
【0024】また、前記接続部8には、延長管10が接
続されており、この延長管10にはもう一つの延長管1
1が接続され、この延長管11には前記吸込口体である
床ブラシ20が接続されている。
【0025】つぎに、この床ブラシ20を図2ないし図
4に基づいて説明する。
【0026】図4に示すように床ブラシ20は、上部ケ
ース30とこの上部ケース30と図示しないねじによっ
て一体的に結合される下部ケース40から構成される本
体ケース21および回転清掃体60等から構成されてい
る。
【0027】そして、前記上部ケース30は、図3に示
すように長方形状に形成され、また、図4に示すように
下方を開口31とするとともに天井壁32を有し、この
天井壁32を底壁とした有底箱状に形成されている。ま
た、上部ケース30の後部側つまり前記延長管11に接
続される側の長手方向中間部には後方に突出させて形成
されるとともに内部に流路孔33aが形成された接続部
33が形成されている。また、上部ケース30の長手方
向両端壁30aには、図1および図3に示すように半円
形の切欠35が形成されている。
【0028】つぎに、前記下部ケース40は、長方形状
に形成され、上方を前記上部ケース30の開口31に対
応して開口41が形成されるとともに、被掃除面と対向
する対向面である略平坦状の底壁42を有した有底箱状
に形成されている。また、前記底壁42には図2に示す
ように長方形状の吸込開口43が形成されている。
【0029】また、下部ケース40の長手方向両端壁に
は、図1に示すように前記上部ケース30の長手方向両
端壁30aに形成した切欠35に対応した半円形の切欠
4545が形成されている。
【0030】そして、前記上部ケース30と下部ケース
40とを図示しないねじよって結合することにより
本体ケース21が構成つまり組み立てられる。そして、
上部ケース30と下部ケース40とにより組み立てられ
た本体ケース21の内部には、吸込室22が形成され、
この吸込室22は前記吸込開口43および接続部33の
流路孔33aに連通している。
【0031】また、前記上部ケース30の前記接続部3
3には接続管23が周方向に回動可能にして取り付けら
れており、この接続管23は前記延長管11に着脱可能
に嵌合接続されるようになっている。
【0032】つぎに、前記上部ケース30および下部ケ
ース40の長手方向両端壁に形成された切欠35および
切欠45に、両端部を固定的に挟持されて前記吸込室2
2に配設される中空軸50について説明する。
【0033】この中空軸50は、図3に示すように内部
を中空部52とした中空筒体51からなり、この中空筒
体51の軸方向中間部つまり図3に示すように前記接続
部33の軸心の延長線上に位置する部位に前記中空部5
2を仕切る仕切壁53が形成され、この仕切壁53によ
って前記中空部52は軸方向中間部で長手方向に二分さ
れるとともに、その両端は外部に開口させて空気取入口
58を形成している。
【0034】また、前記中空筒体51には前記仕切壁
53を中心として軸方向つまり図3において左右方向に
所定長の長さとした複数個(この実施の形態では4個)
のスリット状の噴出孔54が、その外側縁を中空筒状体
51の内径の接線方向に位置させて形成されている。ま
た、前記噴出孔54の外側にはこの噴出孔54から噴出
する空気を整流しつつ案内する案内部材55が形成され
ている。この案内部材55は前記中空部52内に一部延
出させて形成されている。
【0035】なお、図3において前記仕切壁53の左側
に形成された噴出孔54と右側に形成された噴出孔54
とは、一方側の噴出孔54が他方側の互いに隣接する
出孔54の中間に位置するように周方向にずらして形成
されている。このことによって噴出孔54から噴出する
空気による圧力が回転清掃体60に形成された後述す
るファン翼64に周方向の位相差が小さい状態で加えら
れ、回転清掃体60の回転をスムーズにできるものであ
【0036】また、前記中空筒体51の両端部にはそれ
ぞれ嵌合溝56が形成されており、前記上部ケース30
と下部ケース40を結合する際に、上部ケース30の切
欠35および下部ケース40の切欠45を前記嵌合溝5
6に嵌合させて挟持することによって中空軸50は、本
体ケース21の収納室22内に配設されるようになって
いる。
【0037】つぎに、本体ケース21の吸込室22内に
配設される回転清掃体60について説明する。
【0038】この回転清掃体60は、図3および図4に
示すように内部を中空部62とした中空筒体61とこの
中空筒体61に一体的に取り付けられたブラシ部材68
とから構成されている。
【0039】そして、前記中空筒体61の軸方向中間部
つまり前記中空軸50の仕切壁53と対応する部位に環
状壁63が形成されており、この環状壁63には前記中
空軸50の外周を結ぶ仮想円の直径よりも大きい直径と
した貫通孔63aが設けられており、中空軸50は中空
筒体61内に軸方向に挿入できるようになっている。
【0040】また、中空筒体61の内周壁には前記噴出
54から噴出する空気を受ける複数枚(この実施の形
態では12枚)のファン翼64が形成されている。この
ファン翼64は、その中心部が前記噴出孔54の軸心と
対応した際、その面と噴出孔54の軸心とは略直交する
関係となるように、中空筒体61の内周壁に傾斜させて
形成されており、このことによって噴出孔54から噴出
する空気はファン翼64の面に略垂直に当たる関係とな
り空気による圧力をファン翼64に効率よく作用させる
ことができるものである。
【0041】また、このようにファン翼64の面と噴出
54の軸心とを略直交する関係としたことに加えて、
上記したように前記仕切壁53の左側に形成された噴出
54と右側に形成された噴出孔54とは、一方側の
出孔54が他方側の互いに隣接する噴出孔54の中間に
位置するように周方向にずらして形成したことから、さ
らに噴出孔54から噴出する空気による圧力をファン翼
64に効率よく作用させることができるものである。
【0042】また、前記中空筒体61に設けた前記ファ
ン翼64の基部の中空筒体61つまり回転清掃体60の
回転方向(図4において反時計方向)下流側には、この
ファン翼64が受けた空気を外部つまり前記収納室22
に流出させる通孔65が形成されている。
【0043】また、前記中空筒体61には前記通孔65
の中空筒体61の回転方向上流側の孔縁には、例えば
質な塩化ビニールからなる肉厚の薄い短冊状の板部材か
ら形成された前記ブラシ部材68が一体的に設けられて
いる。なお、このブラシ部材68は自由状態における前
記回転方向下流側の面は、前記ファン翼64の前記回転
方向下流側の面と略面一になるようになっている。この
ことによりファン翼64で受けた空気を、ファン翼6
4とブラシ部材68の回転方向下流側の面に沿ってスム
ーズに吸込室22に流出させることができるものであ
る。このことはまた騒音の発生を減少させることができ
るものである。
【0044】また、前記中空筒体61に両端部内周に
は、図3に示すように軸受嵌合部66が形成されてい
る。
【0045】そして、このように構成された回転清掃体
60は、軸受であるボールベアリング70を介して前記
中空軸50に取り付けられるものである。つまり、中空
軸50にボールベアリング70の内輪を圧入し、外輪を
前記中空筒体61に両端部に形成した軸受嵌合部66に
圧入することにより取り付けられるものである。
【0046】そして、前記ボールベアリング70は、中
空筒体61の内周に嵌合するようにしたことから、中空
筒体61の長さはその両端が前記本体ケース21の長手
方向両側壁の内面との間に僅かな間隙が形成される長さ
に設定することができ、また、この中空筒体61に設け
られる前記ブラシ部材68は中空筒体61の長さと同一
長さに設定でき、また、下部ケース40に形成する吸込
開口43を図2に示すように長手方向両側壁近傍まで形
成できることから、吸込開口43の端部は壁際近傍まで
位置させることができ、吸塵効率を上げることができる
ものである。
【0047】そして、吸込口体20の組み立ては、中空
軸50にボールベアリング70を介して回転清掃体60
を取り付けた後、中空軸50の両端部の嵌合溝56に上
部ケース30の切欠35および下部ケース40の切欠4
5を嵌合して、上部ケース30および下部ケース40を
図示しないねじによって結合することによってなされ
る。
【0048】つぎに、上記のように構成した吸込口体2
0の動作について説明する。
【0049】まず、使用の際は図1に示すように、電気
掃除機1に吸込みホース7、延長管10、11を接続す
るとともに延長管11に吸込口体20を接続し、そし
て、接続部8に設けられた複数のスイッチ釦9aのうち
の所定のスイッチ釦9aを閉成操作して図示しない電動
送風機を駆動し、吸込口体20を被掃除面上を走行させ
つつ掃除を行う。
【0050】そして、電動送風機が駆動されると集塵室
が負圧になることに応じて吸込口体20の吸込室22も
負圧となり吸込開口43から吸い込まれる空気とともに
塵埃は吸込まれ、この塵埃は集塵装置によって除去さ
れ、空気は排気口から排気される。
【0051】また、吸込室22が負圧になることによ
り、前記中空軸50の両端に形成したそれぞれの空気取
入口58から空気が吸い込まれる。この空気は前記仕
切壁53が形成されているため、この仕切壁53の両側
の周壁にそれぞれ形成された噴出孔54から案内部材5
5によって整流されつつ案内されて噴出し、回転清掃体
60の中空筒体61に形成されたファン翼64に吹き付
けられる。そして、ファン翼64に空気が吹き付けられ
つまりファン翼64が空気を受けると、この空気
はファン翼64に沿って通孔65、ブラシ部材68に沿
って吸込室22に流出する。そして、ファン翼64が空
気を受けることによりファン翼64は風圧つまり圧力
を受けて、この圧力によって回転清掃体60は図4にお
いて反時計方向に回転する。
【0052】この回転力は、吸込室22の吸込力が最も
大きい部位つまり接続部33との連通部の近傍領域に噴
出孔54、ファン翼64および通孔65が位置するため
噴出孔54から噴出される空気を集中させているため大
きくできるものである。
【0053】そして、回転清掃体60が回転するとブラ
シ部材68によって、被掃除面に存在する塵埃は叩き出
されあるいは掻き上げられ、この叩き出されあるいは掻
き上げられた塵埃は、吸込開口43から吸込まれる空気
とともに吸込まれる。
【0054】また、回転清掃体60の回転中には、前記
通孔65のうちのいくつかは前記吸込開口43に移動し
つつ対向することになり、この吸込開口43に対向した
通孔65から流出する空気は、被掃除面に方向を変えつ
つ吹き付けられ被掃除面に存在する塵埃を被掃除面から
浮遊させるように機能する、つまり、回転清掃体60を
回転させる空気を被掃除面に存在する塵埃を浮遊させる
空気として利用できることから、被掃除面に存在する塵
埃特に微細塵を効率よく除去できるものである。
【0055】また、上述したように吸込開口43は、吸
込口体20の左右方向両端部まで形成されていることか
ら、部屋の壁際あるいは隅部まで確実に掃除ができるも
のである。
【0056】このように上記吸込口体20は、本体ケー
ス21内に、中空筒体51からなり、周壁に形成された
複数個の噴出孔54を有するとともに両端に空気取入口
58を形成した中空軸50を、その両端側を前記本体ケ
ース21に固定し、この中空軸50にボールベアリング
70を介して、中空筒体61からなり周壁に前記噴出孔
54に対応して形成され噴出孔54から噴出する空気を
受けるファン翼64、周壁に形成され前記ファン翼64
が受けた空気を前記吸込室22に流出させる通孔65、
外周壁に軸方向に沿って形成されたブラシ部材68を有
する回転清掃体60を吸込室22に配設したことから、
従来のもののように、回転清掃体を回転させる別個の電
動機あるいは駆動ファンを不要とするため、吸込口体の
小形化が図れ、また、構造を簡単とすることができると
ともに安価とすることができるものである。また、中空
軸50の噴出孔54から噴出される空気の一部は中空筒
体61に形成した通孔65から被掃除面に方向を変えつ
つ吹き付けられることから、被掃除面から塵埃を浮遊つ
まり浮き上がらせるために利用できるため吸塵効果を高
めることができるものである。
【0057】また、中空筒体61の内周壁と中空軸50
の外周壁との間に配設されたボールベアリング70によ
って回転清掃体60を回転自在としたことから、中空軸
50と回転清掃体60との軸心を確実に一致させること
ができるため、回転清掃体50は偏心して回転すること
がなく振動の発生を防止できるとともに、回転清掃体6
0をスムーズに回転させることができ、また、ボールベ
アリング70の磨耗の防止ができるものである。
【0058】また、中空軸50に形成された複数個の噴
出孔54に、この噴出孔54から噴出される空気を回転
清掃体60の中空筒体61に形成されたファン翼64に
向けて案内する案内部材55を形成したことから、噴出
気流つまり噴出孔54から噴出された空気をファン翼
に効率よく当てることができるため、回転清掃体60
の回転力を大きくすることができるものである。
【0059】また、中空軸50に形成された噴出孔5
4、回転清掃体60に形成したファン翼64および通孔
65を、前記吸込室22と接続部33との連通部に略対
応させたことから、吸込室22の吸込力が最も大きい領
域に噴出孔54、ファン翼64および通孔65が位置す
るため噴出孔54から噴出される空気を集中させるとと
もに回転清掃体60の回転力を大きくできるものであ
る。
【0060】また、中空軸50に形成した噴出孔54を
軸方向中間部で仕切壁53によって分割するとともに互
いに周方向に所定角度ずらしたことから、噴出する空気
をファン翼64に連続的に当てることができるため
転力を連続的に発生させて回転清掃体60をスムーズに
回転させることができるものである。
【0061】また、噴出孔54とファン翼64との相対
位置関係を、前記噴出孔54から噴出する空気が前記フ
ァン翼の面に略垂直に当たる関係として形成したことか
ら、噴出孔54から噴出されファン翼64にあたる空気
の圧力を大きくできるため、回転清掃体60の回転力を
大きくでるものである。
【0062】また、中空筒体61の内周にボールベアリ
ング70を設けるようにしたことから、中空筒体61の
両端部までブラシ部材68を設けることができるため、
壁際あるいは部屋の隅部の塵埃を効果的に吸込むことが
できるものである。
【0063】なお、上記実施の形態においては、中空筒
体61の内周と中空軸50の外周との間に軸受であるボ
ールベアリング70を配設するようにしたが、これは本
体ケース21の両端部に軸受を取り付け、この軸受に中
空筒体61を軸支する構成としてもよい。しかし、上記
実施の形態のようにした場合は上記したように中空軸
50と回転清掃体60との軸心を確実に一致させること
ができるため、回転清掃体60が偏心して回転すること
を防止して振動の発生を防止でき、また、回転清掃体6
0の回転をスムーズにできる等の利点がある。
【0064】また、上記実施の形態においては、中空軸
50に形成された噴出孔54からの空気をファン翼64
に向けて案内する案内部材55を形成したが、これは必
ずしも設ける必要はないものであるが、設けた場合は上
述のように、噴出空気をファン翼64に効率よく当てる
ことができ、回転清掃体60の回転力を大きくするとい
う利点がある。
【0065】また、上記実施の形態においては、中空軸
50に形成された噴出孔54、回転清掃体に形成したフ
ァン翼64および通孔65を、前記吸込室22と接続部
33との連通部に略対応させる構成としたが、これは必
ずしも対応させる必要はない。しかし、上記実施の形態
のようにした場合は、上述のように回転清掃体の回転力
大きくできるという利点がある。
【0066】また、上記実施の形態においては、中空軸
50の中空筒体61の軸方向中間部に、仕切壁53を設
けるようにしたが、これは必ずしも設ける必要はないも
のであるが、設けた場合は空気の噴出をスムーズにでき
るという利点がある。
【0067】また、上記実施の形態においては、ファン
翼64は周方向にずらすことなく形成したが、これは中
間部で分割するとともに互いに周方向に所定角度ずらす
ようにしてもよく、このようにした場合は、回転力を連
続的に発生させることができるため回転清掃体60をス
ムーズに回転させることができる。
【0068】また、上記実施の形態においては、ブラシ
部材68をその回転方向下流側の面をファン翼64の回
転方向下流側の面と面一とするようにしたが、これは必
ずしも面一にしなくともよいものである。また、ブラシ
部材68は中空筒体61の軸方向に沿って直線状に形成
したが、これは螺旋状に形成してもよいものである。ま
た、ブラシ部材68は板状部材ではなく、ブラシ毛等と
してもよいものである。
【0069】また、上記実施の形態においては、中空軸
50の両端に空気取入口58を設けるようにしたが、こ
れはいずれか一方に設けるようにしてもよいものであ
る。また、空気取入口58は、中空軸50の端部を本体
ケース21の両側に突出させて外部に直接開口させるよ
うにしたが、これは本体ケース21の両側に直接開口さ
せないようにするとともに、本体ケース21に開口(本
体ケース21の側壁ではなく例えば後壁でもよい)を設
け、この開口と中空軸50の空気取入口58とを本体ケ
ース21で通気管を介して連通させるようにしてもよ
い。
【0070】また、上記実施の形態においては、ファン
翼64の面に略垂直に空気を当てるためにファン翼64
を傾斜させて噴出孔54の軸方向とファン翼64の面と
を略直交させるようにしたが、これは図5に示すよう
に、噴出孔54の軸心線上を中心点とした半径Rの曲面
状としたファン翼164に形成すれば、回転清掃体60
の回転とともに回転移動するファン翼164の面を常に
噴出孔54の軸方向を直交させることができるものであ
る。なお、図5において上記実施の形態と同一部分には
同一符号を付してある。
【0071】
【発明の効果】上記のように構成した請求項1記載の
明によれば、回転清掃体を回転させるために、回転清掃
体と別個の電動機あるいは駆動ファンを不要とするた
め、吸込口体の小形化が図れ、また、構造を簡単とする
ことができるとともに安価とすることができるという効
果を有するものである。また、中空軸の噴出孔から噴出
される空気の一部は中空筒体に形成した通孔から被掃除
面にその方向を変えつつ吹き付けられることから、回転
清掃体を回転させる空気を被掃除面から塵埃を浮き上が
らせるために利用して吸塵効果を高めることができると
いう効果を有するものである。
【0072】また、請求項2記載の発明によれば、中空
軸と回転清掃体との軸心を正確に一致させることができ
るため、回転清掃体は偏心して回転することがなく振動
の発生を防止できるとともに、回転清掃体をスムーズに
回転させることができ、また、軸受の磨耗を防止できる
という効果を有するものである。
【0073】また、請求項3記載の発明によれば、噴出
孔から噴出する空気をファン翼に効率よく当てることが
できるため、回転清掃体の回転力を大きくすることがで
きるという効果を有するものである。
【0074】また、請求項4記載の発明によれば、吸込
室の吸込力が最も大きい領域に噴出孔、ファン翼および
通孔が位置するため噴出孔から噴出される空気を集中
させるとともに回転清掃体の回転力大きくできるという
効果を有するものである。
【0075】また、請求項5記載の発明によれば、噴出
する空気をファン翼に連続的にあてることができるた
め、回転力を連続的に発生させることができるとともに
回転清掃体をスムーズに回転させることができるという
効果を有するものである。
【0076】また、請求項6記載の発明によれば、噴出
孔から噴出されファン翼に当たる空気の圧力を大きくで
きるため、回転清掃体の回転力を大きくできるという効
果を有するものである。
【0077】また、請求項7記載の発明によれば、壁際
あるいは部屋の隅部の塵埃を効果的に吸込むことができ
るという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した吸込口体を電気掃除機の本体
に接続した状態を示す斜視図。
【図2】本発明の実施の形態を示す吸込口体の下面図。
【図3】上記実施の形態の吸込口体の長手の断面図(図
4におけるY−Yでの断面)。
【図4】上記実施の形態の吸込口体の長手方向と直交方
向で断面した断面図(図3におけるX−X1−X2−X
3での断面図)。
【図5】上記実施の形態の回転清掃体のファン翼の他の
実施の形態を示した部分断面図。
【符号の説明】
1 電気掃除機2 本体 3 吸込口 7 吸込みホース 10、11 延長管 20 吸込口体 21 本体ケース 22 吸込室 23 接続管 30 上部ケース(本体ケースの一部) 33 接続部 40 下部ケース(本体ケースの一部) 42 下部ケースの底壁(被掃除面との対向面) 43 吸込開口 50 中空軸51 中空筒体 53 仕切壁 54 噴出孔 55 案内部材58 空気取入口 60 回転清掃体 64 ファン翼 65 通孔 68 ブラシ部材70 軸受

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被掃除面との対向面に設けた吸込開口
    電気掃除機の吸込口に連通接続される接続部、及びこの
    接続部に連通する吸込室を有する本体ケースと、 両端側を前記本体ケースに固定して前記吸込室内に配設
    されるとともに、前記両端の内の少なくとも一方を空気
    取入口とした中空筒体からなり、この筒体の周壁に周方
    向に間隔的に形成された複数個の噴出孔を有した中空軸
    と、この中空軸を内部に納めて 回転自在に前記吸込室内に配
    設された回転清掃体とを備え、前記回転清掃体が、中空筒体、この筒体の周壁の内側に
    突出して形成され前記噴出孔から前記中空筒体内に噴出
    する空気を受ける複数枚のファン翼、前記周壁に形成さ
    れ前記ファン翼が受けた空気を前記吸込室に流出させる
    とともに前記回転清掃体の回転中に前記吸込開口に対向
    して前記被掃除面に吹き付ける複数の通孔、及び前記周
    壁の外側に軸方向に沿って設けられて前記回転清掃体の
    回転により前記被掃除面の塵を叩き出し或いは掻き上げ
    るブラシ部材を有している ことを特徴とする電気掃除機
    の吸込口体。
  2. 【請求項2】 前記回転清掃体の内周前記中空軸の
    との間に配設された軸受によって前記回転清掃体を回
    転自在としたことを特徴とする請求項1記載の電気掃除
    機の吸込口体。
  3. 【請求項3】 前記中空軸に、前記噴出孔から噴出され
    る空気を前記ファン翼に向けて案内する案内部材を形成
    したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電
    気掃除機の吸込口体。
  4. 【請求項4】 前記噴出孔、前記ファン翼、および前記
    通孔を、前記接続部が前方に投影される領域に位置する
    ように設けたことを特徴とする請求項1から請求項3の
    内のいずれか1項記載の電気掃除機の吸込口体。
  5. 【請求項5】 前記中空軸の両端に前記空気取入口を有
    し、前記中空軸に形成した噴出孔を前記中空軸の軸方向
    中間部で仕切壁によって分割するとともに、分割された
    噴出孔を互いに周方向に所定角度ずらしたことを特徴と
    する請求項1から請求項4の内のいずれか1項記載の電
    気掃除機の吸込口体。
  6. 【請求項6】 前記噴出孔と前記ファン翼との相対的位
    置関係を、前記噴出孔から噴出する空気が前記ファン翼
    の面に略垂直に当たるようにしたことを特徴とする請求
    項1から請求項5の内のいずれか1項記載の電気掃除機
    の吸込口体。
  7. 【請求項7】 前記中空筒体の両端部まで前記ブラシ部
    材を設けたことを特徴とする請求項1から請求項6の内
    のいずれか1項記載の電気掃除機の吸込口体。
  8. 【請求項8】 吸込口が設けられ、かつ、内部に電動送
    風機が収納されている本体と、 前記吸込口に接続される吸込みホース及びこのホースに
    接続される延長管を介して前記本体に接続される請求項
    1から7の内のいずれか1項に記載の吸込口体と、 を備えたことを特徴とする電気掃除機。
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