JP3457763B2 - 発光素子駆動回路 - Google Patents

発光素子駆動回路

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JP3457763B2
JP3457763B2 JP08826195A JP8826195A JP3457763B2 JP 3457763 B2 JP3457763 B2 JP 3457763B2 JP 08826195 A JP08826195 A JP 08826195A JP 8826195 A JP8826195 A JP 8826195A JP 3457763 B2 JP3457763 B2 JP 3457763B2
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/04Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping, e.g. by electron beams
    • H01S5/042Electrical excitation ; Circuits therefor
    • H01S5/0427Electrical excitation ; Circuits therefor for applying modulation to the laser

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  • Electronic Switches (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Led Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光素子駆動回路に係
わり、特に、交流信号を重畳した直流バイアス電圧によ
って発光素子を駆動し、発光素子から交流信号に対応し
た光信号を発生する発光素子駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光通信システム等の光伝送の技術
分野においては、発光素子を交流信号で駆動して発光素
子からこの交流信号に対応した光信号を発生させ、発生
した光信号を光ファイバーに供給したり、あるいは空間
に放射して伝送させるようにしている。この場合、発光
素子の駆動には、直流バイアス電圧に交流信号を重畳し
た駆動出力信号を発生する発光素子駆動回路が用いられ
ている。
【0003】ここで、図2(a)は、既知の発光素子駆
動回路の一例を示す回路構成図(以下、これを既知の第
1例という)であり、図2(b)は、既知の第1例にお
いて、周囲温度変化に伴いエミッタ抵抗に発生するエミ
ッタ電圧の変化状態を示す特性図である。
【0004】図2(a)に示されるように、発光素子
は、発光ダイオード(LED)21からなるもので、発
光ダイオード21に既知の第1例の発光素子駆動回路2
2が接続される。発光素子駆動回路22は、発光ダイオ
ード21に直列接続されたトランジスタ23と、トラン
ジスタ23のエミッタに接続されたエミッタ抵抗24
と、トランジスタ23のベースに分路接続されたバイア
ス抵抗25、26と、トランジスタ23のベースに直列
接続されたキャパシタ27とを備える。また、キャパシ
タ27は、外部配置の入力抵抗28を介して外部の交流
信号源29に接続される。
【0005】また、図2(b)において、縦軸は、エミ
ッタ抵抗24に発生するエミッタ電圧、横軸は、時間で
あって、常温のとき、高温のとき、及び、低温のときの
各エミッタ電圧の状態を対比して示すものである。
【0006】かかる構成を有する既知の第1例の発光素
子駆動回路の動作は、次のとおりである。
【0007】外部の交流信号源29から出力される駆動
信号は、入力抵抗28を通して発光素子駆動回路22に
供給される。発光素子駆動回路22において、駆動信号
は、キャパシタ27で直流分がカットされて交流信号に
変換され、この交流信号は、バイアス抵抗25、26で
分圧設定された直流バイアス電圧に重畳され、トランジ
スタ23のベースに供給される。トランジスタ23は、
ベースに供給された直流バイアス電圧に重畳した交流信
号の大きさに対応したコレクタ電流が流れ、このコレク
タ電流が発光ダイオード21に供給され、発光ダイオー
ド21はコレクタ電流の大きさに応じた強さで発光す
る。
【0008】このとき、トランジスタ23のエミッタ抵
抗24に発生するエミッタ電圧は、図2(b)に図示さ
れているように、周囲温度が常温であると、正負両極性
の振幅が所定の電圧範囲内に入っていて、正負両極性の
振幅のいずれもクリップされないが、周囲温度が高温で
あると、正極性の振幅が正側電圧範囲を超えて、正極性
の振幅の先端がクリップされるようになり、一方、周囲
温度が低温であると、負側の振幅が負側電圧範囲を超え
て、負極性の振幅の先端が同様にクリップされるように
なる。
【0009】また、図3は、既知の発光素子駆動回路の
他の例を示す回路構成図(以下、これを既知の第2例と
いう)である。
【0010】図3に示されるように、発光素子は、発光
ダイオード(LED)31からなるもので、発光ダイオ
ード31に既知の第2例の発光素子駆動回路32が接続
される。発光素子駆動回路32は、発光ダイオード31
に直列接続されたトランジスタ33と、トランジスタ3
3のエミッタに接続されたエミッタ抵抗34と、出力が
トランジスタ23のベースに接続されたオペアンプ35
と、エミッタ抵抗34に並列接続された光伝送線(図示
なし)の光伝送損失を補償する等価補償回路36と、ト
ランジスタ33のエミッタとオペアンプ35の反転入力
との間に接続された帰還抵抗37、38とを備える。ま
た、オペアンプ35の非反転入力は、外部配置の入力抵
抗39を介して外部の交流信号源40に接続される。
【0011】かかる構成を有する既知の第2例の発光素
子駆動回路の動作は、次の通りである。
【0012】交流信号源40から出力される交流信号
は、入力抵抗39を通して発光素子駆動回路32に供給
される。発光素子駆動回路32において、交流信号は、
オペアンプ35で適宜増幅された後、直流バイアス電圧
に重畳された状態でトランジスタ33のベースに供給さ
れる。トランジスタ33は、ベースに供給された直流バ
イアス電圧に重畳した交流信号の大きさに対応したコレ
クタ電流が流れ、このコレクタ電流が発光ダイオード3
1に供給され、発光ダイオード31はコレクタ電流の大
きさに応じた強さで発光する。
【0013】このとき、トランジスタ33のエミッタ抵
抗34に発生するエミッタ電圧は、等価補償回路36に
供給され、発光ダイオード31に光結合される光伝送線
(図示なし)における光伝送損失の補償が行われるとと
もに、帰還抵抗37、38を介してオペアンプ35の反
転入力に負帰還され、オペアンプ35の非反転入力に供
給される交流信号の特性の補償を行っている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、既知の第1
例の発光素子駆動回路22は、電源電圧Vccが比較的
高いとき、例えば、12V乃至24V程度であるときに
は、トランジスタ23のベースバイアス電圧を比較的高
めに設定することができるので、周囲温度が常温よりも
かなり高くなった高温のとき、または、かなり低くなっ
た低温のときであっても、エミッタ電圧の正極性側の先
端または負極性側の先端がそれぞれクリップしないよう
に設定をすることが可能であって、発光ダイオード21
に流れる電流も最大値または最小値のいずれもクリップ
されない無歪電流になる。
【0015】しかるに、電源電圧Vccが比較的低いと
き、例えば、3V乃至5V程度であるときには、トラン
ジスタ23のベースバイアス電圧を比較的高く設定する
ことができないことから、周囲温度が常温よりもかなり
高くなった高温のとき、または、かなり低くなった低温
のときに、トランジスタ23のベース・エミッタ接合電
圧(Vbe)の温度特性によって、エミッタ電圧の正極
性側の先端または負極性側の先端のいずれかがクリップ
されるようになり、発光ダイオード21に流れる電流も
最大値または最小値のいずれかがクリップされ、発光ダ
イオード21から送出される光信号に歪が発生するよう
になる。
【0016】さらに、既知の第1例の発光素子駆動回路
22は、電源電圧Vccが比較的高いときであれば、エ
ミッタ抵抗24の抵抗値を大きく選んでも、トランジス
タ23に充分な値のエミッタ(コレクタ)電流を流すこ
とができるが、電源電圧Vccが比較的低いときは、エ
ミッタ抵抗24の抵抗値を小さく選ばないと、トランジ
スタ23に充分な値のエミッタ(コレクタ)電流を流す
ことができず、発光ダイオード21を流れる電流の安定
化を達成することができないものである。
【0017】このように、既知の第1例の発光素子駆動
回路22は、使用温度に応じて発光ダイオード21から
送出される光信号に歪が生じたり、発光ダイオード21
に流れる電流を充分安定化させることができない等の問
題を有している。
【0018】一方、既知の第2例の発光素子駆動回路3
2は、直流バイアス電圧に重畳した交流信号をオペアン
プ35からトランジスタ33(発光ダイオード31)に
供給するようにしているので、オペアンプ35には、直
流から交流信号に至る周波数範囲をカバーできる良好な
特性のものが必要になり、しかも、交流信号回路部の特
性を変化させることなく、直流バイアス電圧回路部の特
性を変化させることができない、即ち、交流信号回路部
と直流バイアス電圧回路部とをそれぞれ個別に特性を変
化させることができない。
【0019】このように、既知の第2例の発光素子駆動
回路32は、オペアンプ35に比較的高価なものが必要
であって、しかも、、交流回路部と直流回路部に設計の
自由度が少ないという問題がある。
【0020】本発明は、前記問題点を解決するもので、
その目的は、電源電圧や周囲温度に係わりなく発光素子
に無歪電流を供給でき、かつ、安価であって、回路設計
に自由度を有する発光素子駆動回路を提供することにあ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、発光ダイオードと、発光ダイオードに直
列接続され、ベースに供給される制御信号により発光ダ
イオードを駆動する駆動トランジスタと、発光ダイオー
ドを流れる電流を検出する電流検出部と、直流成分をカ
ットした交流信号を出力する交流信号出力部と、補正電
圧成分を含んだ直流バイアス電圧を出力する補正バイア
ス電圧出力部とを備え、駆動トランジスタのベースに供
給される制御信号は、交流信号出力部から出力された直
流成分をカットした交流信号と補正バイアス電圧出力部
から出力された直流バイアス電圧とを加算重畳した信号
であり、補正バイアス電圧出力部は、電流検出部で検出
した検出出力から直流電圧成分を抽出し、抽出した直流
電圧成分を反転し、その反転直流電圧成分に直流基準電
圧を重畳させて補正電圧成分を含んだ直流バイアス電圧
を発生する手段を具備する。
【0022】
【作用】前記手段によれば、電流検出部において発光素
子を流れる電流を検出し、この検出出力を補正バイアス
電圧出力部で処理した後、素子駆動部に補正電圧として
供給するようにしているので、電源電圧の変化や周囲温
度の変動により、素子駆動部の直流バイアス電圧が若干
量変動しても、その変動は補正電圧によって補正され、
常時、一定の直流バイアス電圧を素子駆動部に供給する
ことが可能になり、それに伴い、電源電圧値が比較的低
いときであっても、発光素子を流れる電流が正極性及び
負極性側(最大値及び最小値側)でクリップしないよう
にすることができる。
【0023】また、前記手段によれば、交流信号を発生
する交流信号出力部と、補正電圧成分を含んだ直流バイ
アス電圧を発生する補正バイアス電圧出力部とは、それ
ぞれ独立に構成されているものであるので、交流信号出
力部と補正バイアス電圧出力部とを個別に自由に設計す
ることが可能になる。
【0024】さらに、前記手段によれば、補正バイアス
電圧出力部は、単に、直流成分のみを通過させるもので
あるので、補正バイアス電圧出力部内に広い周波数帯域
で動作可能な高価なオペアンプを使用する必要がなくな
り、安価な発光素子駆動回路を得ることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0026】図1は、本発明に係わる発光素子駆動回路
の一実施例の構成を示す回路図である。
【0027】図1に示されるように、発光素子は、発光
ダイオード(LED)1からなっており、発光ダイオー
ド1に本実施例の発光素子駆動回路2が接続される。発
光素子駆動回路2は、発光ダイオード1にコレクタが接
続されたトランジスタ(素子駆動部を構成する)3と、
トランジスタ3のエミッタに接続されたエミッタ抵抗
(電流検出部を構成する)4と、トランジスタ3のベー
ス・エミッタ間にバッファ抵抗9を介して接続された直
流バイアス回路(補正バイアス電圧出力部を構成する)
5と、トランジスタ3のベースに直列接続されたキャパ
シタ(交流信号出力部を構成する)10と、基準電圧源
11とを備える。そして、直流バイアス回路(補正バイ
アス電圧出力部)5は、オペアンプ6と、オペアンプ6
の反転入力と出力との間に接続された帰還キャパシタ7
と、オペアンプ6の反転入力とトランジスタ3のエミッ
タとの間に接続された直列抵抗8とからなっており、オ
ペアンプ6の非反転入力は基準電圧源11に接続され、
オペアンプ6の出力はバッファ抵抗9に接続される。な
お、オペアンプ6は、帰還キャパシタ7及び直列抵抗8
とともに、ローパスフィルタ回路を構成している。ま
た、キャパシタ10は、それぞれ外部接続された入力抵
抗12及び駆動増幅器13を介して外部の交流信号源1
4に接続され、オペアンプ6の非反転入力は、外部接続
された分圧抵抗15、16の分圧点に接続され、この分
圧抵抗15、16は同じく外部のマイコンポート17の
出力に接続される。
【0028】前記構成を有する本実施例の発光素子駆動
回路は、次のように動作する。
【0029】交流信号源14から出力された駆動信号
は、駆動増幅器13で増幅された後、入力抵抗12を介
して発光素子駆動回路2に入力される。発光素子駆動回
路2において、駆動信号は、キャパシタ10で直流分が
カットされて交流信号になり、トランジスタ3のベース
に供給される。また、基準電圧源11から出力された直
流電圧は、オペアンプ6で増幅された後、バッファ抵抗
9を通してトランジスタ3のベースに供給される。トラ
ンジスタ3は、供給された交流信号と直流電圧とをベー
スにおいて加算重畳し、直流電圧に重畳した交流信号の
大きさに対応したコレクタ電流及びそのコレクタ電流に
略等しいエミッタ電流をそれぞれ発生する。コレクタ電
流は発光ダイオード1に供給され、発光ダイオード1は
コレクタ電流の大きさに応じた強さで発光し、エミッタ
電流はエミッタ抵抗4に供給される。
【0030】このとき、エミッタ抵抗4においては、ト
ランジスタ3のエミッタ電流、即ち、エミッタ電流に略
等しい発光ダイオード1に流れる電流が検出され、検出
出力が直流バイアス回路5に供給される。直流バイアス
回路5は、オペアンプ6、帰還キャパシタ7、直列抵抗
8からなるローパスフィルタ回路部において、供給され
た検出出力の中の交流信号成分(基本周波数成分)を阻
止し、残りの直流成分を反転通過させるように働き、同
時に、オペアンプ6において、ローパスフィルタ回路部
を反転通過した直流成分と基準電圧源11から供給され
た直流電圧とを加算し、補償用直流電圧を発生するよう
に働く。直流バイアス回路5から出力された補償用直流
電圧は、バッファ抵抗9を通してトランジスタ3のベー
スに供給され、前述のように、トランジスタ3のベース
において、キャパシタ10を介して供給される直流成分
がカットされた交流信号と加算重畳される。この場合、
直流バイアス回路5のオペアンプ6には、その非反転入
力に、基準電圧源11から直流電圧を供給するようにし
ているが、かかる直流電圧を供給する代わりに、マイコ
ンポート17の出力電圧を分圧抵抗15、16で分圧
し、その分圧電圧を供給するように切換え変更してもよ
い。
【0031】ここで、電源電圧の変動や周囲温度の変化
によって、トランジスタ3に供給される直流バイアス電
圧が若干量増大すると、そのベースバイアス電圧の若干
量の増大により、トランジスタ3のエミッタ電流及び発
光ダイオード1に流れる電流が若干量増大するようにな
り、エミッタ抵抗4を流れるエミッタ電流も若干量増大
して、エミッタ抵抗4から取り出される検出出力(直流
成分)も若干量増大する。直流バイアス回路5は、若干
量増大した検出出力(直流成分)が供給されると、オペ
アンプ6における反転増幅動作により、若干量増大する
直流成分が若干量減少する直流成分に変換され、変換さ
れた直流成分は基準電圧源11から供給された直流電圧
と加算重畳され、オペアンプ6、即ち、直流バイアス回
路5から若干量減少する補償用直流電圧として出力され
る。そして、この補償用直流電圧がバッファ抵抗9を介
してトランジスタ3のベースに供給されると、補償用直
流電圧の若干量の減少分が直流バイアス電圧の若干量の
増大分を相殺するので、トランジスタ3のベースの直流
バイアス電圧は一定に維持されるようになる。
【0032】一方、電源電圧の変動や周囲温度の変化に
よって、トランジスタ3に供給される直流バイアス電圧
が若干量減少すると、トランジスタ3のエミッタ電流及
び発光ダイオード1に流れる電流が若干量減少するよう
になり、エミッタ抵抗4を流れるエミッタ電流も若干量
減少し、エミッタ抵抗4から取り出される検出出力(直
流成分)も若干量減少する。直流バイアス回路5は、若
干量減少した検出出力(直流成分)が供給されると、前
述の場合と同様に、オペアンプ6における反転増幅動作
及び加算動作によって、直流バイアス回路5の出力に若
干量増大する補償用直流電圧を発生する。そして、この
補償用直流電圧がバッファ抵抗9を介してトランジスタ
3のベースに供給されると、補償用直流電圧の若干量の
増大分が直流バイアス電圧の若干量の減少分を相殺し
て、トランジスタ3のベースの直流バイアス電圧が一定
に維持されるようになる。
【0033】このように、本実施例によれば、電源電圧
の変動や周囲温度の変化によって、トランジスタ3のベ
ースに供給される直流バイアス電圧が若干量変化して
も、直流バイアス回路5を通してエミッタ抵抗4に得ら
れた検出出力をトランジスタ3のベースに負帰還し、そ
の直流バイアス電圧の変化を相殺するようにしているの
で、常時、トランジスタ3のベースの直流バイアス電圧
が一定に維持されるようになる。そして、電源電圧の変
動や周囲温度の変化にも係わらず、トランジスタ3のベ
ースの直流バイアス電圧が一定に維持されれば、電源電
圧値を比較的低く選んだとしても、常時、発光ダイオー
ド1を流れる電流の正極性及び負極性側(最大値及び最
小値側)がクリップしないようにすることができる。
【0034】また、本実施例によれば、直流バイアス回
路5は、直流成分を通過させるだけのものであるので、
直流バイアス回路5に使用されるオペアンプ6は、周波
数帯域が低くかつ狭い汎用的なもので足り、それにより
安価な発光素子駆動回路を得ることができるようにな
る。
【0035】さらに、本実施例によれば、トランジスタ
3のベースに直流電圧に重畳された交流信号を供給する
場合、交流信号出力部10と補正バイアス電圧出力部5
(直流電圧出力部)とは回路的に全く別構成になってい
るので、補正バイアス電圧出力部5の特性を変えること
なく交流信号出力部10の設計を、また、交流信号出力
部10の特性を変えることなく補正バイアス電圧出力部
5の設計を自由に行うことができ、交流信号出力部10
と補正バイアス電圧出力部5の設計の自由度が向上す
る。
【0036】なお、前記実施例においては、交流信号出
力部がコンデンサ10で構成され、補正バイアス電圧出
力部がオペアンプ6、帰還キャパシタ7、直列抵抗8で
構成されている例を挙げて説明したが、本発明による交
流信号出力部及び補正バイアス電圧出力部は、かかる構
成のものに限られるものでなく、それらの機能を変えな
い限り、他の構成のものを用いてもよいことは勿論であ
る。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、電源電圧の変動や周囲温度の変化によって、駆動
トランジスタのベースに供給される直流バイアス電圧が
若干量変動したとしても、補正バイアス電圧出力部を通
して駆動トランジスタのエミッタ抵抗に得られた検出出
力が駆動トランジスタのベースに負帰還され、その直流
バイアス電圧の変化を相殺するようにしているので、常
時、駆動トランジスタのベース電圧を一定に維持させる
ことができるという効果がある。そして、電源電圧の変
動や周囲温度の変化にも係わらず、駆動トランジスタ
ベースの直流バイアスが一定に維持されていれば、電源
電圧値を比較的低く選んだときであっても、常時、発光
ダイオードを流れる電流が正極性側及び負極性側でクリ
ップしないようにできるという効果がある。
【0038】また、本実施例によれば、直流バイアス回
路5は、直流成分を通過させるだけのものであるので、
直流バイアス回路5に使用されるオペアンプ6は、周波
数帯域が低くかつ狭い汎用的なもので足り、それにより
安価な発光素子駆動回路を得ることができるという効果
がある。
【0039】さらに、本実施例によれば、トランジスタ
3のベースに直流電圧に重畳された交流信号を供給する
場合、交流信号出力部10と補正バイアス電圧出力部5
(直流電圧出力部)とは回路的に全く別構成になってい
るので、補正バイアス電圧出力部5の特性を変えること
なく交流信号出力部10の設計を、また、交流信号出力
部10の特性を変えることなく補正バイアス電圧出力部
5の設計を自由に行うことができ、交流信号出力部10
と補正バイアス電圧出力部5の設計の自由度が向上する
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる発光素子駆動回路の一実施例の
構成を示す回路図である。
【図2】既知の発光素子駆動回路の一例を示す回路構成
図(既知の第1例)及び既知の第1例における発光素子
に流れる電流の特性図である。
【図3】既知の発光素子駆動回路の他の例を示す回路構
成図(既知の第2例)である。
【符号の説明】
1 発光ダイオード 2 発光素子駆動回路 3 トランジスタ(素子駆動部) 4 エミッタ抵抗(電流検出部) 5 直流バイアス回路(補正バイアス電圧出力部) 6 オペアンプ 7 帰還キャパシタ 8 直列抵抗 9 バッファ抵抗 10 キャパシタ(交流信号出力部) 11 基準電圧源 12 入力抵抗 13 駆動増幅器 14 交流信号源 15、16 分圧抵抗 17 マイコンポート
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 10/152 (56)参考文献 特開 昭64−22083(JP,A) 特開 平5−63647(JP,A) 特開 平3−106134(JP,A) 特開 平3−106133(JP,A) 特開 昭61−186035(JP,A) 特開 平6−326384(JP,A) 特開 平5−327450(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/00 H04B 10/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光ダイオードと、前記発光ダイオード
    に直列接続され、ベースに供給される制御信号により前
    記発光ダイオードを駆動する駆動トランジスタと、前記
    発光ダイオードを流れる電流を検出する電流検出部と、
    直流成分をカットした交流信号を出力する交流信号出力
    部と、補正電圧成分を含んだ直流バイアス電圧を出力す
    る補正バイアス電圧出力部とを備え、前記駆動トランジ
    スタのベースに供給される制御信号は、前記交流信号出
    力部から出力された直流成分をカットした交流信号と前
    記補正バイアス電圧出力部から出力された直流バイアス
    電圧とを加算重畳した信号であり、前記補正バイアス電
    圧出力部は、前記電流検出部で検出した検出出力から直
    流電圧成分を抽出し、前記抽出した直流電圧成分を反転
    し、その反転直流電圧成分に直流基準電圧を重畳させて
    前記補正電圧成分を含んだ直流バイアス電圧を発生する
    ものであることを特徴とする発光素子駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記補正バイアス電圧出力部は、前記直
    流電圧成分の抽出を行うローパスフィルタ回路を含むも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の発光素子駆
    動回路。
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