JP3456923B2 - ホスト機器及び同期通信システム及び通信干渉防止方法及び通信干渉防止プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

ホスト機器及び同期通信システム及び通信干渉防止方法及び通信干渉防止プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP3456923B2
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  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は同一空間内における
複数の同期通信システムによる干渉を抑制するホスト機
器及び同期通信システム及び通信干渉防止方法及び通信
干渉防止プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のワイヤレス通信システムが同一空
間上に同時に存在したときにはそれぞれのシステムが独
立して実行され、その通信において発せられる信号がお
互いに干渉することにより、双方の通信が阻害されるこ
とを図5(a)に示す。
【0003】図5(a)は本発明の背景を説明する図
で、システム1における通信から発せられる信号がシス
テム2へ及び、ホスト機器H2と周辺機器P22との間
の通信を妨害すると共に、システム2における通信から
発せられる信号がシステム1及び、ホスト機器H1と周
辺機器P13との間の通信を妨害する場合の模式図であ
る。
【0004】このような他システムからの信号による干
渉の影響を抑えるためには時分割にて各々のシステムに
通信処理時間を割り当て、それぞれのシステムは与えら
れた時間のみ通信処理を行うよう制御する必要がある。
【0005】特に1対Nの複数機器との通信を並行して
行うシステムに関し、それらシステムを複数同時に動作
させるためには第三者的な局が各々のシステムにおける
集中制御を行うホスト局に対する直接的な制御を行い、
システムに対し通信実行可能時間を時分割して与えるこ
とによって調停を図る集中制御方式と、それぞれの1対
N通信システムにおけるホストが自律分散的に自システ
ムに与える処理時間の調整を行う分散制御方式が考えら
れる。
【0006】前者の集中制御方式に関してはそれぞれの
ホスト機器に対する制御を行うための第三者的な調停局
を用意すると共にホスト機器とその調停を行う機器との
間で使用される制御手順を規定しておく必要がある。た
だし、このホスト制御を行うための調停機器は常に必要
であるわけではなく、その動作環境において複数システ
ムが同時に存在するという場合でのみこの調停機器の存
在が有用である。そのため、単一システムのみが存在す
る動作環境においてはその役目を果たさないと同時にホ
スト制御のための機能が有効に活用されず、多くのリソ
ースが無駄になる。
【0007】後者の分散制御方式の一つにIrDA C
ontrol通信仕様(IrDAControl Sp
ecification (Formerly IrB
us)Final Specification −
Final Revision 1.0, June
30, 1998)がある。本仕様においてはホストが
周辺機器(ペリフェラル)の送受信制御を集中的に行う
ことにより1対Nの通信をサポートし、かつその帯域許
容範囲内において複数の1対N通信システムの通信タイ
ミングをずらすことでそれらシステムを同時に動作させ
ることが可能である。
【0008】詳細を図5(b)、図6を用いて説明す
る。
【0009】図5(b)は本発明の背景を説明する図で
1つのホストに2つのペリフェラルが登録されている場
合のIrDA Control通信方式における制御図
である。各ペリフェラルの制御は一定間隔(サイクル)
毎に管理され、ホストはそのサイクル期間毎にペリフェ
ラルに対する制御パケットを発行する。ペリフェラルは
ホストが発行した制御パケットを受信後、もしホストに
対する送信データ等があれば制御パケット受信に続き応
答パケットを送信することでデータ転送を行う。
【0010】時間T1において開始されたサイクル(T
1サイクル)において、ホストは最初にペリフェラル1
への制御パケット H111(ホスト1からペリフェラ
ル1に対する時間1におけるパケット)を送信する。ペ
リフェラル1はそのときホストに対して転送すべきデー
タがあればホストからの制御パケットH111に応答す
る形で有している送信データをパケットP111にて送
信する。ホストはペリフェラル1への制御実行後、引き
続き同一サイクル期間内に別の登録ペリフェラル2への
制御パケットH121を送信し、ペリフェラル2は転送
データの有無を判断し、制御パケットH121に応答す
る形で送信データをパケットP121にて送信する。
【0011】T1サイクルが経過した後、時間 T2に
おいて新しいサイクルが開始される(T2サイクル)。
ホストは T2サイクル期間においてT1サイクルと同
様の制御処理を登録されているペリフェラル[1,2]
に対して実行する。
【0012】T2サイクルではホストはペリフェラル1
に対する制御(H112,P112による制御、応答)
に引き続き、ペリフェラル2に対する制御を行う際に制
御パケットH122の送信を行うが、このときペリフェ
ラル2はホストに送信すべきデータを用意していない場
合パケットH122に対し応答を返さなくても構わな
い。
【0013】図6はIrDA Control通信仕様
において規定される通信実行タイミングをずらす枠組み
であるディザリングアルゴリズムの流れ図である。
【0014】まずホストは図5(b)における通常サイ
クル処理中におけるペリフェラルからのパケット無応答
時、または通信が途中でエラーになった場合に変数er
ror_countをインクリメントする。またそれと
同時に変数lastcycle_error_coun
tもインクリメントするが変数lastcycle_e
rror_countの値は直前の単一サイクル処理に
おけるパケット無応答並びに通信エラー検出カウンタと
して用いられる。それに対してerror_count
は前回のディザリング処理判断後から次に行われるディ
ザリング処理判断までの複数サイクル期間中のパケット
無応答並びに通信エラー検出カウンタとして用いられ
る。これら変数に対する処理は任意のサイクルにおいて
実行され、以下で説明されるディザリング決定を行うか
どうかの判断材料として使用される。
【0015】逐次実行される通信サイクル処理終了後、
ステップS61にてディザリングを実行するかどうかの
判断フェーズに移行するかどうかを決定する。ディザリ
ングは一定回数のサイクル処理を経た後に実行される
(通常5サイクル)ため、それに満たない場合では以降
のフェーズへと遷移しない。
【0016】ディザリング判断フェーズへの移行を行わ
ない場合ステップS72にて変数lastcycle_
error_countの値をクリアする。この手順に
より、変数lastcycle_error_coun
tにはディザリング判断フェーズ直前の単一サイクルに
関する最新エラー情報を格納する。
【0017】ディザリング実行の判断を行う場合、ステ
ップS62に進みそのときにおけるディザリング設定を
チェックする。ディザリング設定は実際に以降のステッ
プS71にてディザリングの処理を行うか否かを記述す
るためのいわばスイッチであり、オンまたはオフの状態
をとる。もしディザリングを行う設定になっていなけれ
ば(オフ状態)ステップS63にてerror_cou
ntの値を参照し、もしこの値がある決められた上限の
閾値(upper_threshold)を超えている
場合にはステップS65にてディザリング設定をオンに
してステップS67へ遷移する。upper_thre
sholdを超えていない場合にはそのままステップS
67へ遷移し、error_count並びにもしディ
ザリング移行のためのサイクルをカウントするために変
数を使用している場合にはそれらを含めて初期化を行
う。
【0018】ステップS62にて既にディザリングを行
う設定(オン状態)になっている場合、ステップS64
にてerror_countの値を参照し、もしこの値
がある決められた下限の閾値(lower_thres
hold)を下回っている場合にはステップS66にて
オンになっているディザリング設定をオフにし、ステッ
プS67へ遷移する。下回っていない場合にはオン状態
のままステップS67へ遷移する。
【0019】ステップS67における変数初期化の後、
ステップS68にてlastcycle_error_
countを参照し、その値が0であるときにはステッ
プS69へ遷移し、ディザリング設定をオフにする。そ
れ以外の場合はステップS70にてディザリング設定を
チェックし、それがもしオンになっていればステップS
71にてディザリング処理、即ち次の通信実行に関する
フレーム処理開始タイミングを乱数にて計算した時間分
遅延させる処理を実行する。ステップS71によるディ
ザリング処理の後はステップS72へ遷移し、変数la
stcycle_error_countの値をクリア
する。
【0020】これによりホストは他システムからの影響
による通信阻害が考えられる状況においてそのフレーム
処理開始タイミングを遅延させることによってその影響
を抑制するように動作する。またこの方法を用いること
により、帯域幅の使用可能範囲内において複数の1対N
システムを同時に動作させることが可能になる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記通
信方式においては周辺機器からの応答データがない場合
もそのまま通信エラー発生と同様に計測されてしまうた
め、同期通信開始タイミング変更を決定する際の精度が
悪い。例えば全ての登録周辺機器からの転送データがな
くなった後、一定時間以内に同期通信開始タイミング遅
延が確実に実行される。この同期通信開始タイミング遅
延に関しては周辺機器からのデータがないにも関わらず
行われるため、自システムに対するメリットはない。一
方、他システムにおいては今まで正常に行われていた通
信が別のシステムの通信処理開始タイミング変更の影響
による干渉が発生することにより阻害される可能性が生
じる。それも周辺機器からのデータがない期間中にはこ
の同期通信処理タイミング変更が以後継続的に実行され
るため、干渉もそれに対応して継続的に発生することに
なる。
【0022】また上記通信方式においては無用な同期通
信開始タイミング遅延を抑制するためにその処理判定直
前の通信サイクル処理における通信エラーをカウントし
(lastcycle_error_count)、そ
の値が0であるときには同期処理開始タイミング遅延実
行を行わないようにしている。しかしこれは直前の通信
サイクルにおいて登録された全ての周辺機器からの応答
パケットが存在しかつそのとき通信エラーが発生してい
ないという状況でしか通信タイミング遅延を停止できな
い。特に赤外線通信においてはパケット送信時における
発光時の余分な電力消費を抑える必要上、常に周辺機器
からの応答があるとは限らないため、この方法では無用
な通信処理開始タイミング遅延が慢性的に発生し、その
結果として通信阻害を改善することはできない。
【0023】本発明は上記課題を解決するために創案さ
れたもので、複数の同期通信システムが同一空間に存在
する時の通信干渉を低減させることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明では周辺機器から
のパケット無応答及び通信エラー発生頻度、並びに他シ
ステムのパケット受信情報に基づき同期通信開始タイミ
ングを遅延させると共に、周辺機器からの転送パケット
がなく、かつ他システムの存在が検知できる場合にはサ
イクル開始タイミング遅延を抑制することにより他シス
テムとの間の干渉をより効果的に抑えることが可能な通
信システム及び通信干渉防止方法を実現する。
【0025】またこの方法を用いることにより、帯域の
使用可能範囲内において複数の同期通信システムを共存
させることが可能になる。
【0026】本発明に関わる同期通信システムは一つの
ホスト機器と該ホスト機器との間で同期通信を行う一つ
以上の周辺機器とで構成される同期通信システムであっ
て、ホスト機器において、他の周辺機器に対するパケッ
ト送信を行う送信手段と、周辺機器からのパケットデー
タを受信する受信手段と、周辺機器との間で通信を行う
一定期間内に発生する通信エラーを検知し、その発生回
数をカウントすると共に周辺機器からの通信パケット無
応答の回数をカウントするエラー計数手段と、他の同様
のシステムの通信パケットの有無をセンスし、その数を
カウントする他システムパケット計数手段と、該エラー
計数手段及び該他システムパケット計数手段においてカ
ウントされた値を元に、同期通信タイミングの変更を決
定する判断手段と、該判断手段の結果に基づき、同期通
信タイミングを定められた方法に基づいて変更する通信
タイミング制御手段を有することを特徴とする。
【0027】本発明に関わる同期通信システムは請求項
1の同期通信システムであって、該エラー計数手段は周
辺機器からの通信パケット無応答の回数をカウントする
と共にそのパケット応答のない周辺機器の情報を保持
し、ホスト機器は該エラー計数手段によって一定期間特
定の周辺機器からのパケット無応答を確認後、該通信タ
イミング制御手段によって続く同期通信サイクル内にお
いてパケット応答のない周辺機器に対する制御順序を別
の周辺機器に対する制御順序との間で動的に入れ替える
ことにより同期通信タイミング制御を行うことを特徴と
する。
【0028】本発明に関わる同期通信システムは請求項
1又は2の同期通信システムであって、ホスト機器は該
判断手段により、該エラー計数手段と該他システムパケ
ット計数手段にて得られたカウンタ値から予め与えられ
ているルール群の中から一つのルールを選択し、そのル
ールに基づき同期通信タイミングの変更を該通信タイミ
ング制御手段にて行うことを特徴とする。
【0029】本発明に関わる同期通信システムは請求項
1乃至3のいずれかに記載の同期通信システムであっ
て、ホスト機器は該エラー計数手段において周辺機器か
らのパケット無応答時に相対的に低い重み付けを加えて
カウントし、かつ通信エラー発生時には相対的に高い重
み付けを加えてカウントすることによってその情報を元
に該判断手段によって同期通信タイミングの変更を決定
することを特徴とする。
【0030】本発明に関わる同期通信システムは請求項
1乃至4のいずれかに記載の同期通信システムであっ
て、ホスト機器は該判断手段による同期通信タイミング
変更決定の直前の一定期間において通信エラーが発生せ
ず、かつ周辺機器からのパケット無応答が検出され、か
つ他のシステムの通信パケットがその期間中一定値以上
検出された場合には該判断手段において一定期間毎の同
期通信タイミング処理を定められた方法にて断続的に停
止する決定を行うことを特徴とする。
【0031】本発明に関わる通信システムは請求項1乃
至5のいずれかに記載の同期通信システムであって、ホ
スト機器が該エラー計数手段において同期通信開始時か
ら周辺機器からのパケット無応答あるいは通信エラー発
生までの時間を計測することにより、その情報を元に該
通信タイミング制御手段において同期通信タイミング遅
延量の制御を行うことを特徴とする。
【0032】本発明に関わる通信干渉防止方法は、一つ
のホスト機器と該ホスト機器との間で同期通信を行う一
つ以上の周辺機器とで構成される同期通信システムで用
いられる通信干渉防止方法であって、ホスト機器におい
て、他の周辺機器に対するパケット送信を行う送信ステ
ップと、周辺機器からのパケットデータを受信する受信
ステップと、周辺機器との間で通信を行う一定期間内に
発生する通信エラーを検知し、その発生回数をカウント
すると共に周辺機器からの通信パケット無応答の回数を
カウントするエラー計数ステップと、他の同様のシステ
ムの通信パケットの有無をセンスし、その数をカウント
する他システムパケット計数ステップと、該エラー計数
ステップ及び該他システムパケット計数ステップにおい
てカウントされた値を元に、同期通信タイミングの変更
を決定する判断ステップと、該判断ステップの結果に基
づき、同期通信タイミングを定められた方法に基づいて
変更する通信タイミング制御ステップを有することを特
徴とする。
【0033】本発明に関わるホスト機器は一つのホスト
機器と該ホスト機器との間で同期通信を行う一つ以上の
周辺機器とで構成される同期通信システムにおけるホス
ト機器であって、他の周辺機器に対するパケット送信を
行う送信手段と、周辺機器からのパケットデータを受信
する受信手段と、周辺機器との間で通信を行う一定期間
内に発生する通信エラーを検知し、その発生回数をカウ
ントすると共に周辺機器からの通信パケット無応答の回
数をカウントするエラー計数手段と、他の同様のシステ
ムの通信パケットの有無をセンスし、その数をカウント
する他システムパケット計数手段と、該エラー計数手段
及び該他システムパケット計数手段においてカウントさ
れた値を元に、同期通信タイミングの変更を決定する判
断手段と、該判断手段の結果に基づき、同期通信タイミ
ングを定められた方法に基づいて変更する通信タイミン
グ制御手段を有することを特徴とする。
【0034】本発明に関わる通信制御プログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、一つのホ
スト機器と該ホスト機器との間で同期通信を行う一つ以
上の周辺機器とで構成される同期通信をマイクロプロセ
ッサ等のコンピュータによって行うための制御プログラ
ムを記録した記録媒体であって、ホスト機器における該
制御プログラムはコンピュータに対し、他の周辺機器に
対するパケット送信を行わせ、周辺機器からのパケット
データを受信させ、周辺機器との間で通信を行う一定期
間内に発生する通信エラーの検知及びその発生回数をカ
ウントさせると同時に周辺機器からの通信パケット無応
答の回数をカウントさせ、他の同様のシステムの通信パ
ケットの有無をセンスさせると同時に一定期間その数を
カウントさせ、そのカウントされた値を元に、同期通信
タイミングの変更を決定させ、その結果に基づき、同期
通信タイミングを定められた方法に基づいて変更させる
ことを特徴とする。
【0035】本発明において、ホスト機器は周辺機器に
対する制御を通常一定サイクル毎に送信手段を用いて制
御パケットを送信することによって行う。各周辺機器は
ホスト機器から送信される制御パケットを受信後、それ
に対する応答パケットを送信することにより、同期デー
タ通信を行う。周辺機器は送信すべきデータを有してい
ないときにはデータ無しを示すパケット種別にて応答を
行っても、あるいは制御パケットに対する応答を行わな
くてもよい。周辺機器に対するパケット制御をホスト機
器が一元的に管理し、その制御を一定間隔毎に行うこと
によって、ホスト機器が周辺機器に対する通信タイミン
グを独自に調整すると共にシステム内における各周辺機
器との間の通信路を確保する。
【0036】ホスト機器における受信手段は周辺機器か
らのパケットを受信すると共に他のシステムにおける通
信パケットの検出を行うことが可能であり、他のシステ
ムにおける通信パケットを検出した場合にはそれを他シ
ステムパケット計数手段に対し通知する。他のシステム
における通信パケットは機器を識別するためのアドレス
あるいはIDなどパケット上の一部フィールドの情報が
異なるため、その一部を照合することにより判断され
る。他システムパケット計数手段はその通知を元に他シ
ステムからのパケット受信回数をカウントする。
【0037】エラー計数手段は周辺機器からのパケット
受信時に通信路上の何らかの障害によってそれがCRC
エラーなどのエラーパケットになった場合にそれを検知
し、その発生回数をカウントすると同時に、ホスト機器
がある周辺機器に対する制御パケット送信後、その周辺
機器からのパケット応答が一定期間内に到着しない場合
(パケット無応答時)にその回数をカウントする。この
パケット無応答の判断は通信タイミング制御手段からの
周辺機器に対する制御パケット送信開始通知を元に行わ
れる。
【0038】また、エラー計数手段は周辺機器からの通
信パケット無応答の回数をカウントすると共にそのパケ
ット応答のない周辺機器の情報を逐次保持するものであ
ってもよい。
【0039】また、エラー計数手段は通信タイミング制
御手段からの同期通信開始通知を元に周辺機器からのパ
ケット無応答あるいは通信エラー発生までの時間を計測
し、その情報を逐次保持するものであってもよい。
【0040】判断手段は一定サイクル毎に起動され、エ
ラー計数手段や他システムパケット計数手段によってカ
ウントされた値を元に同期通信タイミングの変更を行う
かどうかを決定し、その結果を通信タイミング制御手段
に通知する。その通知に基づいて通信タイミング制御手
段は同期通信タイミングの制御を行う。それと共に通信
タイミング制御手段は周辺機器への制御パケット送信
時、あるいは同期通信タイミング開始時にその開始通知
をエラー計数手段に対し行う。
【0041】判断手段は通信タイミング制御手段に対
し、同期通信タイミング変更を指示するための基本的な
通知機能をもち、また通信タイミング制御手段はその通
知に基づき、実際の通信タイミングを変更する機能をも
つことで最低限の制御機能を実現する。通信タイミング
制御手段により実現される同期通信タイミング変更はこ
の場合、指定範囲内の値をとる乱数値を同期通信開始タ
イミングへの遅延時間分として加算することによっても
たらされるが、判断手段による通知の内部に同期通信タ
イミング変更の詳細ルール、あるいはそのルールを一意
に識別可能なコードを含むことにより、詳細な制御手順
に準じた通信タイミング制御を行うことも可能である。
【0042】あるいは、判断手段は上記機能に加えてエ
ラー計数手段によって計測された同期通信開始後、最初
の周辺機器からのパケット無応答あるいは通信エラー発
生までの時間を元にその検出時の同期通信サイクル中に
おける相対的な時間を判断し、その結果に基づいて通信
タイミング制御手段による同期通信開始タイミングの遅
延量制御を行うことも可能である。このとき通信タイミ
ング制御手段は、判断手段により通知されたパケット無
応答あるいは通信エラー発生までの相対時間を定義域と
した逓減性をもつ確率分布に従う確率を用いて指定範囲
内の値を決定し、その値を同期通信開始タイミングへの
遅延時間分として加算することによって調整を行う。こ
の場合はエラー検知までの時間を同期通信開始タイミン
グへの遅延量へフィードバックでき、エラー検知までの
時間が短い場合には遅延量を大きく、長い場合には遅延
量を少なくすることにより干渉が発生しているシステム
の間の相互作用としてその干渉の期間を逓減させること
ができることから、干渉に伴う通信障害からの改善を安
定した動作にて行うことができる。
【0043】あるいは、判断手段は上記機能に加えて同
期通信サイクル内における周辺機器処理順序変更を行う
ための通知を通信タイミング制御手段に対し行い、かつ
通信タイミング制御手段がその内容に準じて周辺機器に
対する制御を行うタイミングを制御するための機能を有
するものであってもよい。このとき、ホスト機器は一定
期間ある周辺機器からパケット応答がない場合、つづく
同期通信サイクルにおいてその周辺機器に対する制御パ
ケット発行順序を別のパケット応答のある周辺機器に対
する順序と入れ替えることによってその周辺機器からの
パケット無応答が単に送信データがないことによるもの
かあるいは何らかの通信エラーによるものなのかをより
明確に区別することができる。
【0044】また、ホスト機器は周辺機器からのパケッ
ト無応答時におけるカウントに対し相対的に低い重み付
けを加えてカウントを行い、かつ通信エラー発生時にお
けるカウントに対し相対的に高い重み付けを加えてカウ
ントを行い、その情報を元に通信タイミング制御を行う
ことにより、明確に通信エラー発生を識別できる状況に
おいてはそれを早期同期通信タイミング変更へと結びつ
けることが可能である。周辺機器からのパケット無応答
はその周辺機器が送信データをもたないことが考えられ
るのでその場合にはシステム全体として同期通信開始タ
イミングを変更したところで効果がなく、また他システ
ムにおいて通信が正常に実行されている場合にその通信
を阻害する可能性があり、その場合はタイミング変更を
抑制する必要がある。しかしパケット無応答が単に送信
データがないことが原因ではなく、他システムからの干
渉により通信が阻害されているがそれが通信エラーとし
て検出されない可能性があるため、パケット無応答のカ
ウントに対し低いプライオリティを与えることでそれを
通信開始タイミング制御へと反映させる。
【0045】加えて、ホスト機器は同期通信開始タイミ
ングの変更決定前の一定期間において通信エラーが発生
せず、かつ周辺機器からのパケット応答がなく、かつ他
のシステムの通信パケットがその期間中一定値以上検出
された場合には次の同期通信開始タイミング変更を断続
的に停止させるものであってもよい。パケット無応答検
出に基づく早期通信タイミング制御が他システムの通信
に対して影響を及ぼす可能性が高く、かつ自システムに
とってのタイミング変更メリットが少ないと判断できる
場合、この手順により他システムに対する通信阻害を低
減させる。
【0046】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、図面に従
い本発明の代表的な実施例を示す。
【0047】図1は本発明を実現する代表的な通信シス
テムとしての赤外線通信システムにおけるホスト機器の
構成概要を示す機能ブロック図である。
【0048】ホスト機器は通信システムを実現するため
の送信手段100と受信手段101と通信タイミング制
御手段102とエラー計数手段103と他ホスト計数手
段104と判断手段105より構成される。以下、それ
ぞれについて順に説明する。
【0049】送信手段100はホストから登録されてい
る周辺機器に対する制御パケットをワイヤレス(赤外
線)信号106にて伝送する。各周辺機器に対する制御
パケットを送信するためのタイミングは通信タイミング
制御手段102が管理し、それにより送信手段100が
直接制御される。なお、制御パケットには各周辺機器に
対する制御情報だけでなく、ホスト機器から周辺機器に
対する送信すべきデータを同時に格納することが可能で
ある。
【0050】受信手段101は周辺機器から送信された
ワイヤレス信号107を受信すると共に他のシステムに
おける通信パケットの検出を行う機能をもつ。他システ
ムにおける通信パケットはIDなどパケットのフィール
ド上の情報が異なるため、その情報の一部を判定するこ
とにより自システム内にてやりとりされる通信パケット
かそれ以外の他システムからの通信パケットかを識別す
る。他システムにおける通信パケットを検出した場合に
は他システムパケット計数手段104へと通知する。
【0051】他システムパケット計数手段104は受信
手段101から他システムのパケット検出通知を受けた
後、その回数を格納するために内部にもつカウンタ(他
システムパケットカウンタ)をインクリメントし、その
カウンタの情報を判断手段105へ受け渡す。
【0052】エラー計数手段103は受信手段101で
受信したパケットが他システムからの干渉を含む何らか
の障害によりCRCエラーなどになる場合にそれを検知
し、その回数を格納するために内部にもつカウンタ(エ
ラーカウンタ)をインクリメントすると共に、通信タイ
ミング制御手段102からの周辺機器に対する制御パケ
ット送信情報に基づき、周辺機器に対する制御パケット
送信後に規定タイミング内における応答パケットの有無
を受信手段101からの受信情報から判断し、もし周辺
機器から規定タイミング内においてパケット応答がない
場合にはその回数を格納するカウンタ(無応答カウン
タ)を用いてそれをインクリメントすると同時にそれを
先のエラーカウンタへと反映させる。
【0053】このとき、通常パケット無応答検出時にお
いてはエラーカウンタに対し1を加えるが、パケット無
応答時には通信エラー発生時に対し相対的に低い重み付
けを与え、それをエラーカウンタの値に反映させてもよ
い。この場合、ウェイトw(w; 0<w<1)をエラ
ーカウンタに対し加え、その情報を判断手段105へと
受け渡す。
【0054】これにより、明確に通信エラー発生を識別
できる状況においてはそれを効果的に同期通信タイミン
グ変更へと結びつける反面、パケット無応答時に対して
はそのプライオリティを低くする。周辺機器からのパケ
ット無応答はその周辺機器が本来送信すべきデータをも
たないことが考えられるのでその場合に検出されるパケ
ット無応答の頻度をそのままエラーカウンタへ1対1に
反映させたとき、それに基づく同期通信開始タイミング
の変更はシステムとして効果がない可能性がある。また
他システムにおいて通信が正常に実行されている場合に
無用な通信タイミング変更はその通信を阻害する可能性
があるのでその場合はタイミング変更を抑制する必要が
あり、上記重み付けを加えることにより、それらの要求
を満たす効果が期待できる。
【0055】また、エラー計数手段103は通信タイミ
ング制御手段102からの同期通信開始通知を元に周辺
機器からのパケット無応答あるいは通信エラー発生まで
の時間を計測し、その情報を逐次保持するものであって
もよい。
【0056】判断手段105は一定のサイクル毎に起動
され、エラー計数手段103と他ホストパケット計数手
段104によって得られたカウンタ情報に基づいて同期
通信タイミングの変更を決定し、その決定を通信タイミ
ング制御手段102へと通知する。通信タイミング制御
手段102は判断手段105によって通知された制御情
報に基づき、ホストの同期通信開始タイミングを変更す
るように動作する。
【0057】図2はホストにおける判断手段105及び
通信タイミング制御手段102によって実現される通信
干渉防止アルゴリズムを示すフローチャートである。
【0058】まず通常同期通信サイクル処理中におい
て、ホスト機器は通信エラーを検出後、エラーカウンタ
(error_count)をインクリメントし、その
発生回数を保持しておく。また、ホストは登録されてい
る周辺機器の各々に対し制御パケット送信後、周辺機器
から規定タイミング内においてパケット応答がない場合
には無応答カウンタ(noresp_count)をイ
ンクリメントし、その発生回数を保持しておくと同時に
先のエラーカウンタをもインクリメントする。このと
き、重み付けに基づくカウンタ更新を行ってもよい。
【0059】また、他システムパケットを検出後には他
システムパケットカウンタ(others_coun
t)をインクリメントし、その発生回数を保持してお
く。これらカウンタの値を元に干渉防止アルゴリズムが
構成される。
【0060】開始後、まずステップS20にて通信制御
タイミング変更判断フェーズ(判断フェーズ)に遷移す
るかどうかを判断する。一定同期通信サイクル終了毎に
判断フェーズへの遷移が実行されるように調整され、そ
れを満たさない場合においてはそのまま終了する。もし
くは一定同期通信サイクルの代わりに一定時間経過毎に
以降の手続きを行う構成でも同様である。
【0061】ステップS20にて判断フェーズへの移行
が決定された場合、ステップS21において現在設定さ
れている制御モードをチェックする。制御モードは実際
に以降のステップS29にて同期通信タイミングの変更
制御を行うか否かを記述するためのいわばスイッチであ
り、オンまたはオフの状態をとる。ステップS21にお
いて、制御モードがオフの状態にあるときにはステップ
S23へ遷移し、エラーカウンタがある上限の閾値(u
pper_threshold)を超えている場合には
エラーになる頻度が高いものと判断してステップS25
にて制御モードをオン状態に変更する。このupper
_thresholdの値は判断フェーズに入るまでの
サイクル時間あるいは一定時間によって決定される値で
あり、エラーカウント値と比較する際にはそれぞれ全体
に対する割合として正規化される。upper_thr
esholdの値を超えない場合には制御モードはオフ
状態のままステップS26へ遷移する。
【0062】ステップS21において、制御モードがオ
ンの状態にあるときにはステップS22へ遷移し、エラ
ーカウンタがある下限の閾値(lower_thres
hold)を下回る場合にはエラーになる頻度が少なく
なったものと判断してステップS24にて制御モードを
オフ状態に変更する。このlower_thresho
ldの値もエラーカウントとの比較の際には正規化され
た値を用いる。lower_thresholdの値を
下回らない場合には制御モードはオン状態のままステッ
プS26へ遷移する。
【0063】ステップS26において、エラーカウン
タ、無応答カウンタ及び他システムパケットカウンタの
値を照合する。もしその時点でエラーカウンタの値が0
であり、かつ無応答カウンタが0以外であり、かつ他シ
ステムパケットカウンタがある一定の値を超えるかどう
かを判断し、それが全て真ならステップS27にて制御
モードをオフ状態にする。これは自システム内における
周辺機器からのパケット応答によるデータ送信そのもの
がなく、そのためにエラー発生回数が0であり、対して
他システムの通信が検知できる状況下においてはその同
期通信タイミング変更を最優先に停止させることを意味
し、これにより他システムへの影響を回避させる。制御
モードをオフ状態にした後、ステップS30へ遷移す
る。
【0064】あるいはステップS26において、条件が
すべて真である場合には制御モードをオフ状態へ変更す
るかどうかをある確率pで決定する構成になっていても
よい。これは条件が全て真である場合でもその状況が干
渉の影響により必然的にもたらされている可能性が皆無
ではないため、選択の幅をもたせるために用いられる。
但し、このとき上記確率pは高い値を設定する。
【0065】なお、他システムパケットカウンタ値の比
較対象になる定数値は判断フェーズに至るまでの経過サ
イクル時間において他システムのホストが1台動作中で
あるときに発行すると推測されるパケット数を用いる
が、想定環境に基づきその値を変更することは勿論可能
である。
【0066】ステップS26における判断が偽であると
きにはそのままステップS30へ遷移する。
【0067】ステップS30にて現在の制御モードを確
認し、オン状態であればステップS29にて同期通信タ
イミングの変更制御を行い、オフ状態の場合にはそのま
まステップS28へ遷移する。
【0068】ステップS29にて同期通信タイミングの
変更制御を行うときには判断手段105から通信タイミ
ング制御手段102に対し、同期通信タイミング変更指
示を通知する。
【0069】通信タイミング制御手段102はその通知
に基づき、予め指定された範囲内における乱数値を算出
し、その値を通常の同期通信開始タイミングに加算する
ことによりその実行を遅延させる。通常、乱数値の取り
得る範囲は0から単一同期通信サイクル最大期間までの
値であり、同期通信サイクル最大期間を超えない範囲で
の通信開始タイミング調整が図られる。
【0070】ただし、この乱数値の範囲を0から単一同
期通信サイクル最大期間のn倍に規定し、取り得る値を
単一同期通信サイクル期間の整数倍(0を含む)に規定
することにより、同期通信タイミング開始遅延を同期通
信サイクルの整数倍時間にすることも可能である。
【0071】ここでステップS29における同期通信開
始タイミング制御処理は上記と異なり、同期通信開始時
から最初の周辺機器からのパケット無応答あるいは通信
エラー発生までの時間を計測し、その情報を元に同期通
信タイミング遅延量の制御を行う構成になっていてもよ
い。
【0072】ステップS29の後、ステップS28にて
各種カウンタのリセットが行われる。
【0073】図4は図2におけるステップS29の別の
実現例としての遅延量制御に基づく通信開始タイミング
制御処理アルゴリズムを示すフローチャートである。
【0074】ステップS50にて、判断手段105は通
信タイミング制御手段102に対する同期通信タイミン
グ変更指示の通知時においてエラー計数手段103にて
計測された同期通信開始後から周辺機器からの最初のパ
ケット無応答あるいは通信エラー発生までの相対時間情
報を含めて通知する。この相対時間情報は同期通信開始
から最初のパケット無応答あるいはエラー検出時間検出
までの時間の単一同期通信サイクル時間に対する割合、
あるいはその割合を元にランク付けされた離散型整数列
のうち一つの値が通知される(以降、この値をrとす
る)。なお、この相対時間情報rは直前のサイクルにお
ける情報が使用される。
【0075】ステップS51にて、与えられた相対時間
情報rを元に遅延量の算出時に用いるための選択確率を
決定する。これにはrを定義域上の点列としてとる逓減
性のある確率分布を用い、rが0に近いときには遅延量
が多くなり(単一同期通信サイクル時間に近づく)、r
が大きな値を取るに従い遅延量を0に近づけるような特
性をもつ選択確率を決定する。rから遅延量そのものを
決定しないのはrが大きな値に近づくときに常に遅延量
が0になる、あるいは遅延量が少ないことにより、干渉
による通信障害回避が遅々として進まなくなることを防
止するためである。
【0076】ステップS52にて遅延量を算出する。こ
れはステップS51にて決定された選択確率を用いて0
から単一同期通信サイクル最大期間までの値の値を算出
する。
【0077】ステップS53にて、ステップS52にて
算出された値を通常の同期通信開始タイミングに加算す
ることによりその実行を遅延させる。
【0078】ステップS54にて、相対時間情報などの
変数初期化を行う。
【0079】以上述べたように、本発明の実施の形態1
では、上記図1にて示される構成の通信システムにおけ
るホスト機器が図2にて示される流れ図に従った動作に
て同期通信タイミングの変更を行うことにより、ホスト
は他システムからの影響による通信阻害が考えられる状
況においてその同期処理開始タイミングを遅延させるこ
とによって通信阻害の影響を回避するように動作する。
【0080】加えて、ホスト機器は同期通信開始タイミ
ングの変更決定前の一定期間において通信エラーが発生
せず、かつ周辺機器からのパケット応答がなく、かつ他
のシステムの通信パケットがその期間中一定値以上検出
された場合には同期通信タイミング制御が他システムの
通信に対して影響を及ぼす可能性が高く、かつ自システ
ムにとってのタイミング変更メリットが少ないと判断で
きるため、次の同期通信開始タイミング変更を停止させ
ることによって同期通信タイミング変更に起因する他シ
ステムにおける通信への悪影響を回避することができ
る。
【0081】また、ホスト機器は周辺機器からのパケッ
ト無応答時において相対的に低い重み付けを加えてエラ
ーカウントを行い、かつ通信エラー発生時におけるカウ
ントに対し相対的に高い重み付けを加えてエラーカウン
トを行い、その情報を元に通信タイミング制御を行うこ
とにより、明確に通信エラー発生を識別できる状況にお
いてはそれを早期同期通信タイミング変更へと結びつけ
ることが可能であると共に、周辺機器からのパケット応
答そのものの発生頻度が低い場合には他システムにおい
て正常に行われている通信を阻害する可能性がある同期
通信タイミング変更を抑制し、他システムに対する影響
を最小限にする。
【0082】また、図4にて示される流れ図に従い同期
通信開始タイミング制御処理を行うことで、エラー検知
までの時間を同期通信開始タイミングへの遅延量へフィ
ードバックでき、エラー検知までの時間が短い場合には
遅延量を大きく、長い場合には遅延量を少なくすること
により干渉が発生しているシステムの間の相互作用とし
てその干渉の期間を逓減させることができることから、
干渉に伴う通信障害からの改善を安定した動作にて行う
ことができる。
【0083】更にこの方法を利用することで帯域幅の使
用可能範囲内において同一空間における複数の同期通信
システムを共存させることが可能である。
【0084】(実施の形態2)図1の構成においてアル
ゴリズムが異なる別の実施例を図3を元に説明する。
【0085】図3はホストにおける判断手段105及び
通信タイミング制御手段102によって実現される別の
干渉防止アルゴリズムを示すフローチャートである。図
2と共通の処理には共通のステップ番号を付し、一部説
明の重複を避けた部分がある。
【0086】図3におけるアルゴリズムは判断手段10
5が通信タイミング制御手段102に対し、エラー計数
手段や他システムパケット計数手段によってカウントさ
れた値を元に同期通信タイミングの変更を決定するルー
ルを選択し、それを利用した通信タイミングの変更通知
を行うと同時に個々の周辺機器に対する制御順序を変更
するための通知メカニズムをもち、また同期通信タイミ
ング変更その通知に基づいて通信タイミング制御手段1
05が制御調整を行うための機能をもつことによって実
現される。
【0087】まず実施の形態1における記述同様、通常
の同期通信サイクル処理中において、ホストは通信エラ
ーを検出後、エラーカウンタ(error_coun
t)をインクリメントし、その発生回数を保持してお
く。また、ホストは登録されている周辺機器の各々に対
し制御パケット送信後、周辺機器から規定タイミング内
においてパケット応答がない場合には無応答カウンタ
(noresp_count)をインクリメントし、そ
の発生回数を保持しておくと同時に先のエラーカウンタ
をもインクリメントする。また、他システムパケットを
検出後には他システムパケットカウンタ(others
_count)をインクリメントし、その発生回数を保
持しておく。
【0088】開始後、まずステップS35において制御
順序交換フェーズ(交換フェーズ)に遷移するかどうか
を判断する。交換フェーズは登録周辺機器に対する通信
制御順序交換を行うかどうかを判断するためのフェーズ
である。交換フェーズに遷移するか否かは一定の同期通
信サイクルが終了したかどうかによって決定する。この
一定サイクル数を1にした場合は1回の同期通信サイク
ル処理の終了後にすぐに制御順序交換を行うか否かを判
断するのでパケット応答が確実にあるような周辺機器と
の通信を行う状況においては即座にその結果を次の同期
通信サイクル時の処理に反映できる利点がある。ここで
はこの一定サイクル数を1に設定するが、数サイクル毎
に交換フェーズを起動するように調整することも勿論可
能である。またこの交換フェーズに遷移するための必要
サイクル期間は判断フェーズに対するそれよりも少なく
設定しておく。
【0089】ステップS35において交換フェーズに遷
移しない場合にはステップS20へ遷移する。上記サイ
クルを満足し、交換フェーズに遷移する場合にはまずス
テップS36にてそのとき複数の周辺機器に対する通信
制御を行っているかどうかをチェックする。単一周辺機
器しか通信制御対象になっていない場合にはステップS
20へ遷移する。
【0090】複数の制御対象機器を検出した場合にはス
テップS37へ遷移し、前回の交換フェーズにおける無
応答カウンタの値と現在の値を比較し、その値が更新さ
れたかどうかをチェックする(0クリアの場合は除
く)。ここで無応答カウンタが更新されていない場合に
はステップS20へと遷移し、更新されている場合には
ステップS38へと遷移する。ステップS38にて全て
の登録済周辺機器に関しパケット応答があるものが存在
するかどうかを確認し、もしなければステップS20へ
遷移し、一つでもあればS39へ遷移する。
【0091】エラー計数手段103は周辺機器からのパ
ケット無応答検知時に無応答パケットカウンタのインク
リメントを行うと共にどの周辺機器からのパケット応答
がなかったかを示すための情報をパケット無応答周辺機
器のそれぞれを要素とする集合の形で逐次保存する。ス
テップS39ではその保存集合から任意の一周辺機器を
選択すると共に全ての登録済周辺機器全体から先に保存
されている集合の要素ではない、即ちパケット応答のあ
る任意の一周辺機器を選択し、この二つの周辺機器に関
する情報を保持しておくと同時に制御順序交換をおこな
うためにステップS40にて制御順序交換モードをオン
状態にする。実際に同期通信サイクル内における制御順
序の交換はステップS43にて実行される。ステップS
40では制御順序交換モードをオン状態にした後、ステ
ップS20へと遷移し、引き続き判断フェーズに遷移す
るかどうかを決定する。
【0092】ステップS30にて制御モードがオン状態
であるか否かの判断を行い、もしオフ状態ならステップ
S28にて各種カウンタのクリアを行い、オン状態であ
るときにはステップS41に遷移し、続く通信開始タイ
ミングを変更するためのルール選択を行う。ステップS
41ではエラーカウンタ、無応答カウンタ、他システム
パケットカウンタの値を参照して予め判断手段内にて与
えられているルール群から一つのルールを選択し、その
ルールに基づく通信開始タイミング変更をステップS4
2にて行う。
【0093】判断手段105内における選択可能なルー
ルはそれぞれ通信タイミング制御手段102によって実
行可能な制御手順を記述したものとして用意され、判断
手段105によって選択されたルールそのものを通信タ
イミング制御手段102に対し通知することにより、柔
軟な制御を行う。
【0094】あるいは、判断手段105は選択ルールに
対し一意に定まる識別コードを通信タイミング送信手段
102に対し通知し、通信タイミング制御手段102は
その通知された識別コードに基づき、ルールに記述され
る制御手順を行う構成になっていてもよい。
【0095】これにより、単に同期通信開始タイミング
を遅延させるだけではなく、例えば他システムパケット
カウンタの値により、どの程度の他システム通信トラフ
ィックが存在するかを判断して通信開始タイミング遅延
をリニアに遅延させるなどの柔軟な処理を行わせること
が可能である。
【0096】ステップS42の同期通信開始タイミング
制御処理を行った後、ステップS28に遷移する。
【0097】ステップS45では制御順序交換モードの
状態をチェックする。もしオン状態であれば先のステッ
プにてパケット無応答検出に基づき、制御順序交換を行
うべき一組の周辺機器を識別し、ステップS43にてそ
れぞれの同期通信サイクルにおける制御順序を交換す
る。
【0098】実際には判断手段105から通信タイミン
グ制御手段102に対し、それぞれの周辺機器を一意に
識別するためのコード2つを含む制御順序交換指示が通
知される。それに基づき、通信タイミング制御手段10
2は次の同期通信サイクルにおける処理順序を入れ替え
る処理を行う。その後。ステップS44にて制御順序交
換モードをオフ状態にし、この一連の処理を終了してメ
インルーチンへ復帰する。
【0099】以上述べたように、本発明の実施の形態2
では、上記図1にて示される構成の通信システムにおけ
るホスト機器が図3にて示される流れ図に従った動作に
て選択されたルールに基づき同期通信タイミングの変更
を行うことにより、状況に適した通信タイミング制御を
柔軟性をもって行うことができる。
【0100】また、ホスト機器はパケット応答のない周
辺機器に対する制御順序を別の周辺機器に対する制御順
序との間で動的に入れ替えることにより、その周辺機器
からのパケット無応答が単に送信データがないことによ
るものかあるいは何らかの通信エラーによるものなのか
をより明確に区別することができ、その結果精度の高い
通信タイミング調整を可能にする。
【0101】(実施の形態1と2に共通)なお、本発明
における通信システムは上述の通り単一のホスト機器が
複数の周辺機器に対するポーリングを行うことによって
実現される1対Nワイヤレス通信システムに対し、また
単一のホスト機器が複数の周辺機器に対し、応答するた
めのスロット期間をそれぞれの機器に対し与え、その与
えられた期間に各周辺機器が応答を行うことによって実
現される1対Nワイヤレス通信システムに関し適合可能
である。
【0102】また、上記実施例における通信システム及
び通信方法は赤外線方式によるもの以外に複数システム
が存在する環境下においてあるホスト機器からの信号が
他システムにおける機器に対し干渉するような任意の1
対Nワイヤレス通信システムに関し適合可能である。
【0103】なお、上記実施例における周辺機器はホス
ト機器から制御を受け、それに対する応答を規定時間内
までに開始するものでも規定時間以内に応答を完了する
ものであってもよい。
【0104】また、本発明の通信システム及びホスト機
器はコンピュータにおいて構築することができる。この
ときには本発明におけるエラー計数手段103及び他ホ
ストパケット計数手段104及び判断手段105及び通
信タイミング制御手段102をコンピュータ上で実現
し、通信制御プログラムを実行することによりその機能
を実現する。該制御プログラムはMO、FD、あるいは
フラッシュカード等の外部記憶装置から導入することが
可能であり、従って本発明はコンピュータにおいて実行
可能な通信制御プログラムを記録した記録媒体を含む。
【0105】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明に関わ
る同期通信システムは、周辺機器からのパケット無応答
頻度及び通信エラー発生頻度、並びに他システムのパケ
ット受信情報に基づき適応的に同期通信開始タイミング
を遅延させることにより、周囲に他のシステムが存在す
る環境において他システムの信号との間の干渉による通
信阻害を回避することができ、帯域幅の使用可能範囲内
において複数の同期通信システムを共存させることが可
能である。
【0106】本発明に関わる同期通信システムは、ホス
トは一定期間ある周辺機器からパケット応答がない場
合、つづく同期通信サイクルにおいてその周辺機器に対
する制御パケット発行順序を別のパケット応答のある周
辺機器に対するものと入れ替えることによってその周辺
機器からのパケット無応答が単に送信データがないこと
によるものかあるいは何らかの通信エラーによるものな
のかをより明確に区別し、その結果、精度の高い通信タ
イミング制御を行うことが可能である。
【0107】本発明に関わる同期通信システムは、周辺
機器からのパケット無応答頻度及び通信エラー発生頻
度、並びに他システムのパケット受信情報に基づき、制
御ルールを選択し、それに基づく通信タイミング制御を
行うことで細かな制御を可能にし、柔軟かつ適応性の高
い制御を行うことが可能である。
【0108】本発明に関わる同期通信システムは、周辺
機器からのパケット無応答時におけるカウントに対し相
対的に低い重み付けを加えてカウントを行い、通信エラ
ー発生時におけるカウントに対し相対的に高い重み付け
を加えてカウントを行い、その情報を元に通信タイミン
グ制御を行うことにより、明確に通信エラー発生を識別
できる状況においてはそれを早期同期通信タイミング変
更へと結びつけ、周辺機器が本来送信すべきデータをも
たないことも考えられる周辺機器からのパケット無応答
時にはシステムに対する効果と他システムの通信に対す
る影響面から通信タイミング変更を抑制するといったシ
ンプルかつ効果的な通信タイミング制御を行うことが可
能である。
【0109】本発明に関わる同期通信システムは、通信
エラーが発生せず、周辺機器からのパケット応答がな
く、かつ他システムの存在が検知できる場合には自シス
テムの通信開始タイミング遅延を停止することにより干
渉発生を回避し、他システム内通信への影響を回避する
ことが可能である。
【0110】本発明に関わる同期通信システムは、同期
通信開始時から周辺機器からのパケット無応答あるいは
通信エラー発生までの時間を計測することにより、その
情報を元に同期通信タイミング遅延量の制御を行うこと
で、エラー検知までの時間を同期通信開始タイミングへ
の遅延量へフィードバックでき、エラー検知までの時間
が短い場合には遅延量を大きく、長い場合には遅延量を
少なくすることにより干渉が発生しているシステムの間
の相互作用としてその干渉の期間を逓減させることがで
きることから、干渉に伴う通信障害からの改善を安定し
た動作にて行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信システムにおけるホスト機器機能
ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1の通信干渉防止アルゴリ
ズムを示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態2の通信干渉防止アルゴリ
ズムを示すフローチャートである。
【図4】遅延量制御に基づく通信開始タイミング制御処
理アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図5】本発明の背景を説明する図で、(a)は複数の
通信システムが存在する場合の通信干渉例であり、
(b)はIrDA Control通信制御図である。
【図6】IrDA Control通信仕様におけるデ
ィザリングアルゴリズムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 送信手段 101 受信手段 102 通信タイミング制御手段 103 エラー計数手段 104 他ホストパケット計数手段 105 判断手段 106,107 ワイヤレス信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04L 29/14 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 29/08 G06F 13/00 301 H04L 12/24 H04L 12/26 H04L 12/28 H04L 29/14

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つのホスト機器と上記ホスト機器との
    間で同期通信を行う一つ以上の周辺機器とで構成される
    同期通信システムであって、 上記ホスト機器は上記周辺機器に対するパケット送信を
    行う送信手段と、 上記周辺機器からのパケットを受信する受信手段と、 上記周辺機器との間で発生する通信エラーを検知しその
    発生回数をカウントすると共に上記周辺機器からの通信
    パケット無応答の回数をカウントするエラー計数手段
    と、 上記エラー計数手段においてカウントされた値を元に、
    同期通信タイミングの変更を決定する判断手段と、 上記判断手段の結果に基づき、同期通信タイミングを定
    められた方法に基づいて変更する通信タイミング制御手
    段を有することを特徴とする同期通信システム。
  2. 【請求項2】 上記ホスト機器はさらに、 他のシステムの通信パケットの有無をセンスし、その数
    をカウントする他システムパケット計数手段と、を有
    し、 上記判断手段が上記エラー計数手段及び上記他システム
    パケット計数手段においてカウントされた値を元に、同
    期通信タイミングの変更を決定することを特徴とする請
    求項1に記載の同期通信システム。
  3. 【請求項3】 上記エラー計数手段は上記周辺機器から
    の通信パケット無応答の回数をカウントすると共にその
    パケット応答のない周辺機器の情報を保持し、 上記ホスト機器は上記エラー計数手段によって一定期間
    特定の周辺機器からのパケット無応答を確認後、 上記通信タイミング制御手段によって、続く同期通信サ
    イクル内におけるパケット応答のない周辺機器に対する
    制御順序を、別の周辺機器に対する制御順序との間で動
    的に入れ替えることにより同期通信タイミング制御を行
    うことを特徴とする請求項1又は2に記載の同期通信シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 上記ホスト機器は上記判断手段におい
    て、上記エラー計数手段と上記他システムパケット計数
    手段にて得られたカウンタ値から予め与えられているル
    ール群の中から一つのルールを選択し、 そのルールに基づき同期通信タイミングの変更を該通信
    タイミング制御手段にて行うことを特徴とする請求項
    又は3に記載の同期通信システム。
  5. 【請求項5】 上記ホスト機器は上記エラー計数手段に
    おいて周辺機器からのパケット無応答時に相対的に低い
    重み付けを加えてカウントし、 かつ通信エラー発生時には相対的に高い重み付けを加え
    てカウントすることによって、 その情報を元に上記判断手段によって同期通信タイミン
    グの変更を決定することを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の同期通信システム。
  6. 【請求項6】 上記ホスト機器は上記判断手段による同
    期通信タイミングの変更決定前の一定期間において通信
    エラーが発生せず、 かつ周辺機器からのパケット無応答が検出され、 かつ他のシステムの通信パケットがその期間中一定値以
    上検出された場合には、 上記判断手段において一定期間毎の同期通信タイミング
    調整を定められた方法にて断続的に停止する決定を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の同
    期通信システム。
  7. 【請求項7】 上記ホスト機器は上記エラー計数手段に
    おいて同期通信開始時から周辺機器からのパケット無応
    答あるいは通信エラー発生までの時間を計測することに
    より、 その情報を元に上記通信タイミング制御手段において同
    期通信タイミング遅延量の制御を行うことを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれかに記載の同期通信システム。
  8. 【請求項8】 上記判断手段および上記通信タイミング
    制御手段にて同期通信タイミング制御を行うことによ
    り、複数システム間での相互通信干渉を抑制することを
    特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の同期通信
    システム。
  9. 【請求項9】 一つのホスト機器と上記ホスト機器との
    間で同期通信を行う一つ以上の周辺機器とで構成される
    同期通信システムで用いられる通信干渉防止方法であっ
    て、 上記ホスト機器は、上記他の周辺機器に対するパケット
    送信を行う送信ステップと、 上記周辺機器からのパケットを受信する受信ステップ
    と、 上記周辺機器との間で通信を行う一定期間内に発生する
    通信エラーを検知し、その発生回数をカウントすると共
    に上記周辺機器からの通信パケット無応答の回数をカウ
    ントするエラー計数ステップと、 他のシステムの通信パケットの有無をセンスし、その数
    をカウントする他システムパケット計数ステップと、 上記エラー計数ステップ及び上記他システムパケット計
    数ステップにおいてカウントされた値を元に、同期通信
    タイミングの変更を決定する判断ステップと、 上記判断ステップの結果に基づき、同期通信タイミング
    を定められた方法に基づいて変更する通信タイミング制
    御ステップを有することを特徴とする通信干渉防止方
    法。
  10. 【請求項10】 一つのホスト機器と上記ホスト機器と
    の間で同期通信を行う一つ以上の周辺機器とで構成され
    る同期通信システムにおけるホスト機器であって、 上記周辺機器に対するパケット送信を行う送信手段と、 周辺機器からのパケットを受信する受信手段と、 周辺機器との間で通信を行う一定期間内に発生する通信
    エラーを検知し、その発生回数をカウントすると共に周
    辺機器からの通信パケット無応答の回数をカウントする
    エラー計数手段と、 他のシステムの通信パケットの有無をセンスし、その数
    をカウントする他システムパケット計数手段と、 該エラー計数手段及び該他システムパケット計数手段に
    おいてカウントされた値を元に、同期通信タイミングの
    変更を決定する判断手段と、 該判断手段の結果に基づき、同期通信タイミングを定め
    られた方法に基づいて変更する通信タイミング制御手段
    を有することを特徴とするホスト機器。
  11. 【請求項11】 一つのホスト機器と該ホスト機器との
    間で同期通信を行う一つ以上の周辺機器とで構成される
    同期通信をマイクロプロセッサ等のコンピュータによっ
    て行うための制御プログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体であって、 ホスト機器における該制御プログラムはコンピュータに
    対し、 他の周辺機器に対するパケット送信を行わせ、 上記周辺機器からのパケットを受信させ、 上記周辺機器との間で通信を行う一定期間内に発生する
    通信エラーの検知及びその発生回数をカウントさせると
    同時に、 上記周辺機器からの通信パケット無応答の回数をカウン
    トさせ、他の同じ仕様のシステムの通信パケットの有無
    をセンスさせると同時に一定期間その数をカウントさ
    せ、 そのカウントされた値を元に、同期通信タイミングの変
    更を決定させ、 その結果に基づき、同期通信タイミングを定められた方
    法に基づいて変更させるための通信制御プログラムを記
    録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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