JP3456879B2 - ヘリカルコンプレッサ - Google Patents
ヘリカルコンプレッサInfo
- Publication number
- JP3456879B2 JP3456879B2 JP29122997A JP29122997A JP3456879B2 JP 3456879 B2 JP3456879 B2 JP 3456879B2 JP 29122997 A JP29122997 A JP 29122997A JP 29122997 A JP29122997 A JP 29122997A JP 3456879 B2 JP3456879 B2 JP 3456879B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- bearing
- helical
- blade
- helical compressor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/08—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C18/10—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member
- F04C18/107—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member with helical teeth
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルの冷
媒等の被圧縮流体を連続的に圧縮するヘリカルコンプレ
ッサに係り、特にコンプレッサ組立構造や軸受支持構
造、バランサ支持構造を改良したヘリカルコンプレッサ
に関する。
媒等の被圧縮流体を連続的に圧縮するヘリカルコンプレ
ッサに係り、特にコンプレッサ組立構造や軸受支持構
造、バランサ支持構造を改良したヘリカルコンプレッサ
に関する。
【０００２】
【従来の技術】室内冷暖房用空気調和機や冷蔵庫等の冷
凍サイクルには冷媒を圧縮するコンプレッサが備えられ
る。この種のコンプレッサの中にはモータ駆動の圧縮機
構部にヘリカルブレードを採用したヘリカルコンプレッ
サが開発されつつある。
凍サイクルには冷媒を圧縮するコンプレッサが備えられ
る。この種のコンプレッサの中にはモータ駆動の圧縮機
構部にヘリカルブレードを採用したヘリカルコンプレッ
サが開発されつつある。
【０００３】従来のヘリカルコンプレッサは、図１に示
すように構成され、密閉ケース１内にヘリカル式圧縮機
構部２とこの圧縮機構部２を回転シャフト３を介して駆
動させる電動機部４とを備えている。ヘリカル式圧縮機
構部２は密閉ケース１に固定されるシリンダ５と、この
シリンダ５内の偏心位置に収容される回転体としてのロ
ーラ６と、このローラ６とシリンダ５との間に介装さ
れ、ローラ外周に形成された螺旋溝に巻装される螺旋状
のブレード（ヘリカルブレード）７とを有する。上記シ
リンダ５とローラ６との間にヘリカルブレード７により
複数の圧縮室８がシリンダ５の軸方向に沿って形成され
る。
すように構成され、密閉ケース１内にヘリカル式圧縮機
構部２とこの圧縮機構部２を回転シャフト３を介して駆
動させる電動機部４とを備えている。ヘリカル式圧縮機
構部２は密閉ケース１に固定されるシリンダ５と、この
シリンダ５内の偏心位置に収容される回転体としてのロ
ーラ６と、このローラ６とシリンダ５との間に介装さ
れ、ローラ外周に形成された螺旋溝に巻装される螺旋状
のブレード（ヘリカルブレード）７とを有する。上記シ
リンダ５とローラ６との間にヘリカルブレード７により
複数の圧縮室８がシリンダ５の軸方向に沿って形成され
る。
【０００４】ローラ６は回転シャフト３のクランク部３
ａに軸装される一方、上記回転シャフト３は、シリンダ
５の両側を閉塞する主軸受９と副軸受１０で回転自在に
支持される。
ａに軸装される一方、上記回転シャフト３は、シリンダ
５の両側を閉塞する主軸受９と副軸受１０で回転自在に
支持される。
【０００５】しかして、電動機部４への通電により、電
動機部４が起動されてモータロータ４ａが回転駆動さ
れ、回転シャフト３が回転せしめられる。このシャフト
３の回転力がクランク部３ａに伝達され、ローラ６を偏
心回転運動させる。上記ローラ６の偏心回転により、シ
リンダ５の低圧側圧縮室８に吸い込まれた冷媒はローラ
軸方向に沿ってヘリカル状に移動される間に次第に圧縮
され、高圧側の圧縮室８から密閉ケース１内に案内さ
れ、続いて密閉ケース１と電動機部４との間に形成され
る隙間などを通って吐出管１３から密閉ケース１外に吐
出される。
動機部４が起動されてモータロータ４ａが回転駆動さ
れ、回転シャフト３が回転せしめられる。このシャフト
３の回転力がクランク部３ａに伝達され、ローラ６を偏
心回転運動させる。上記ローラ６の偏心回転により、シ
リンダ５の低圧側圧縮室８に吸い込まれた冷媒はローラ
軸方向に沿ってヘリカル状に移動される間に次第に圧縮
され、高圧側の圧縮室８から密閉ケース１内に案内さ
れ、続いて密閉ケース１と電動機部４との間に形成され
る隙間などを通って吐出管１３から密閉ケース１外に吐
出される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従来のヘリカルコンプ
レッサにおいては、シリンダ５の両側が主軸受９と副軸
受１０で密閉され、これらの主軸受９と副軸受１０で電
動機部４の出力軸である回転シャフト３を回転自在に安
定的に支持している。
レッサにおいては、シリンダ５の両側が主軸受９と副軸
受１０で密閉され、これらの主軸受９と副軸受１０で電
動機部４の出力軸である回転シャフト３を回転自在に安
定的に支持している。
【０００７】しかしながら、従来のヘリカルコンプレッ
サにおいては、密閉ケース１内に収容される電動機部４
とヘリカル式圧縮機構部３とが図１に示すように左右に
分かれて設置されるため、密閉ケース１が大径化し、小
型・コンパクト化を図る上で問題があった。
サにおいては、密閉ケース１内に収容される電動機部４
とヘリカル式圧縮機構部３とが図１に示すように左右に
分かれて設置されるため、密閉ケース１が大径化し、小
型・コンパクト化を図る上で問題があった。
【０００８】また、従来のヘリカルコンプレッサにおい
ては、主軸受９と副軸受１０との間で回転シャフト３に
２つのバランサ１１，１２を取付けて回転に伴う重量ア
ンバランスを修正しているが、回転シャフト３のクラン
ク部３ａ両側に別ピースのバランサ１１，１２をそれぞ
れ取付けるために、部品点数も多く、バランサ１１，１
２の組み付けに手間隙がかかり、複雑で困難なものとな
っている。特に、回転シャフト３のクランク部３ａにロ
ーラ６を軸装した後、シリンダ５の両側から回転シャフ
ト３内にバランサ１１，１２を挿通して取付けたもので
は、回転シャフト３へのバランサ１１，１２の取付けが
困難となり、バランサ１１，１２を安定的に固定させる
ことができなかった。
ては、主軸受９と副軸受１０との間で回転シャフト３に
２つのバランサ１１，１２を取付けて回転に伴う重量ア
ンバランスを修正しているが、回転シャフト３のクラン
ク部３ａ両側に別ピースのバランサ１１，１２をそれぞ
れ取付けるために、部品点数も多く、バランサ１１，１
２の組み付けに手間隙がかかり、複雑で困難なものとな
っている。特に、回転シャフト３のクランク部３ａにロ
ーラ６を軸装した後、シリンダ５の両側から回転シャフ
ト３内にバランサ１１，１２を挿通して取付けたもので
は、回転シャフト３へのバランサ１１，１２の取付けが
困難となり、バランサ１１，１２を安定的に固定させる
ことができなかった。
【０００９】さらに、回転シャフト３は主軸受９と副軸
受１０で安定的に支持されるが、反面２つの軸受９，１
０を用いると、両軸受９，１０間で調芯が必要となり、
コンプレッサ組立時に余分な芯合せ工程が必要となり、
課題となっていた。
受１０で安定的に支持されるが、反面２つの軸受９，１
０を用いると、両軸受９，１０間で調芯が必要となり、
コンプレッサ組立時に余分な芯合せ工程が必要となり、
課題となっていた。
【００１０】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、構造が簡素化され、組立ても容易で小型・コ
ンパクト化が図れるヘリカルコンプレッサを提供するこ
とを目的とする。
たもので、構造が簡素化され、組立ても容易で小型・コ
ンパクト化が図れるヘリカルコンプレッサを提供するこ
とを目的とする。
【００１１】本発明の他の目的は、軸受の調芯を不要と
し、部品点数を少なくして組立作業の簡素化、容易化が
図れるヘリカルコンプレッサを提供するにある。
し、部品点数を少なくして組立作業の簡素化、容易化が
図れるヘリカルコンプレッサを提供するにある。
【００１２】本発明のさらに他の目的は、電動機部とヘ
リカル圧縮機構部を部分的に重ね合せて小型・コンパク
ト化を図り、圧縮機構部の振動を低減させ、信頼性を向
上させたヘリカルコンプレッサを提供するにある。
リカル圧縮機構部を部分的に重ね合せて小型・コンパク
ト化を図り、圧縮機構部の振動を低減させ、信頼性を向
上させたヘリカルコンプレッサを提供するにある。
【００１３】本発明の別の目的は、軸受間外に配置され
るバランサ数量・容積を減少させて省スペース化を図
り、回転シャフトのたわみを抑制して振動軽減、信頼性
の向上を図ることができるヘリカルコンプレッサを提供
するにある。
るバランサ数量・容積を減少させて省スペース化を図
り、回転シャフトのたわみを抑制して振動軽減、信頼性
の向上を図ることができるヘリカルコンプレッサを提供
するにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明に係るヘリカルコ
ンプレッサは、上述した課題を解決するために、請求項
１に記載したように、ケース内に固定されたシリンダ
と、このシリンダ内に偏心して配置された回転体と、こ
の回転体とシリンダとの間に複数の圧縮室をシリンダ軸
方向に沿って区画形成する螺旋状のブレードとを備えた
ヘリカル式圧縮機構部と；前記回転体を回転シャフトを
介してシリンダ内で偏心回転させる電動機部とを有し、
上記回転シャフトを単一の軸受で支持し、この軸受でシ
リンダの一端部を閉塞させてなり、前記電動機部で回転
体を偏心回転させることで被圧縮流体をシリンダ軸方向
に順次圧縮しつつ移動させるように構成するとともに、
前記シリンダおよび軸受の外径は、電動機部を構成する
モータステータ巻線の内径より小さく形成され、上記シ
リンダおよび軸受がモータステータ巻線内に配置された
ものである。
ンプレッサは、上述した課題を解決するために、請求項
１に記載したように、ケース内に固定されたシリンダ
と、このシリンダ内に偏心して配置された回転体と、こ
の回転体とシリンダとの間に複数の圧縮室をシリンダ軸
方向に沿って区画形成する螺旋状のブレードとを備えた
ヘリカル式圧縮機構部と；前記回転体を回転シャフトを
介してシリンダ内で偏心回転させる電動機部とを有し、
上記回転シャフトを単一の軸受で支持し、この軸受でシ
リンダの一端部を閉塞させてなり、前記電動機部で回転
体を偏心回転させることで被圧縮流体をシリンダ軸方向
に順次圧縮しつつ移動させるように構成するとともに、
前記シリンダおよび軸受の外径は、電動機部を構成する
モータステータ巻線の内径より小さく形成され、上記シ
リンダおよび軸受がモータステータ巻線内に配置された
ものである。
【００１５】
【００１６】
【００１７】
【００１８】
【００１９】一方、上述した課題を解決するために、本
発明に係るヘリカルコンプレッサは、請求項２に記載し
たように、前記シリンダおよび軸受とモータステータ巻
線との間にアニュラス状あるいはスリーブ状の絶縁部材
が介装されたものであり、また、請求項３に記載したよ
うに、前記電動機部側のシリンダ側部にブレードストッ
パを設置し、このブレードストッパをシリンダ外周面か
ら非突出状態に設けたり、さらに、請求項４に記載よう
に、前記軸受にブレードストッパを設けたものである。
発明に係るヘリカルコンプレッサは、請求項２に記載し
たように、前記シリンダおよび軸受とモータステータ巻
線との間にアニュラス状あるいはスリーブ状の絶縁部材
が介装されたものであり、また、請求項３に記載したよ
うに、前記電動機部側のシリンダ側部にブレードストッ
パを設置し、このブレードストッパをシリンダ外周面か
ら非突出状態に設けたり、さらに、請求項４に記載よう
に、前記軸受にブレードストッパを設けたものである。
【００２０】
【００２１】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るヘリカルコン
プレッサの実施の形態について添付図面を参照して説明
する。
プレッサの実施の形態について添付図面を参照して説明
する。
【００２２】図２は、本発明に係るヘリカルコンプレッ
サの実施形態を示す縦断面図である。このヘリカルコン
プレッサ１５は円筒状等の筒状密閉ケース１６内にヘリ
カル式圧縮機構部１７と電動機部１８とが収容される。
サの実施形態を示す縦断面図である。このヘリカルコン
プレッサ１５は円筒状等の筒状密閉ケース１６内にヘリ
カル式圧縮機構部１７と電動機部１８とが収容される。
【００２３】電動機部１８は密閉ケース１６に圧入固定
されるモータステータ２０とこのモータステータ２０内
に回転自在に収容されるモータロータ２１とから構成さ
れ、モータロータ２１は出力シャフトである回転シャフ
ト２２に回転一体に軸装される。
されるモータステータ２０とこのモータステータ２０内
に回転自在に収容されるモータロータ２１とから構成さ
れ、モータロータ２１は出力シャフトである回転シャフ
ト２２に回転一体に軸装される。
【００２４】一方、ヘリカル式圧縮機構部１７は密閉ケ
ース１６に固定されるシリンダ２４と、このシリンダ２
４内に偏心して配置される回転体としてのローラ２５
と、このローラ２５とシリンダ２４との間に介装され、
ローラ２５の外周部に形成される螺旋状のブレード溝
（ヘルカル溝）２６に収容され、巻装される螺旋状のブ
レード（ヘリカルブレード）２７とを有する。このヘリ
カルブレード２７によりシリンダ２４とローラ２５との
間に複数の圧縮室２８がローラ２５の軸方向に沿って区
画形成される。シリンダ２４は外周フランジ状の取付部
２４ａを有し、この取付部２４ａを介して密閉ケース１
６に固定される。ブレード溝２６の溝ピッチやヘリカル
ブレード２７のブレードピッチはシリンダ軸方向に漸次
小さくなるように形成される。
ース１６に固定されるシリンダ２４と、このシリンダ２
４内に偏心して配置される回転体としてのローラ２５
と、このローラ２５とシリンダ２４との間に介装され、
ローラ２５の外周部に形成される螺旋状のブレード溝
（ヘルカル溝）２６に収容され、巻装される螺旋状のブ
レード（ヘリカルブレード）２７とを有する。このヘリ
カルブレード２７によりシリンダ２４とローラ２５との
間に複数の圧縮室２８がローラ２５の軸方向に沿って区
画形成される。シリンダ２４は外周フランジ状の取付部
２４ａを有し、この取付部２４ａを介して密閉ケース１
６に固定される。ブレード溝２６の溝ピッチやヘリカル
ブレード２７のブレードピッチはシリンダ軸方向に漸次
小さくなるように形成される。
【００２５】ヘリカルブレード２７は弾性材料、プラス
チック材料またはテフロン等のフッ素樹脂もしくはフッ
素プラスチック材料で成形される。ヘリカルブレード２
７はシリンダ２４の内周壁に気密に当接される一方、ロ
ーラ２５の外周面に形成される横断面矩形のヘリカル溝
２６に相対的に出し入れスライド自在に収容される。
チック材料またはテフロン等のフッ素樹脂もしくはフッ
素プラスチック材料で成形される。ヘリカルブレード２
７はシリンダ２４の内周壁に気密に当接される一方、ロ
ーラ２５の外周面に形成される横断面矩形のヘリカル溝
２６に相対的に出し入れスライド自在に収容される。
【００２６】ヘリカル式圧縮機構部１７のローラ２５は
回転シャフト２２のクランク部２９に軸装され、シリン
ダ２４内に偏心して内接される。回転シャフト２２の回
転によりローラ２５はシリンダ内を偏心回転するように
なっている。その際、ヘリカルブレード２７の摩耗を考
慮して、図示しない一般的なオルダム機構などによりロ
ーラ２５が公転し、自転しないように構成されている
が、ヘリカルブレード２７の摩耗の問題が解決されれ
ば、オルダム機構を廃止して、ローラ２５は公転しつつ
自転するように構成されてもよい。
回転シャフト２２のクランク部２９に軸装され、シリン
ダ２４内に偏心して内接される。回転シャフト２２の回
転によりローラ２５はシリンダ内を偏心回転するように
なっている。その際、ヘリカルブレード２７の摩耗を考
慮して、図示しない一般的なオルダム機構などによりロ
ーラ２５が公転し、自転しないように構成されている
が、ヘリカルブレード２７の摩耗の問題が解決されれ
ば、オルダム機構を廃止して、ローラ２５は公転しつつ
自転するように構成されてもよい。
【００２７】回転シャフト２２はシリンダ２４の一側を
閉塞する主軸受としての単一の軸受３０により回転自在
に支持される。軸受３０は回転シャフト２２を支持する
ボス部３１が両側に突出しており、このボス部３１が軸
受摺動部を構成している。ボス部３１の一側は回転シャ
フト２２のクランク部２９近傍で終端し、他側は電動機
部１８のモータロータ２１近傍で終端し、ボス部３１の
軸方向長さ、すなわち軸受摺動部の長さを確保してい
る。軸受３０はシリンダ２４の一側に一体に成形され、
ローラ２５とモータロータ２１の間に位置される。
閉塞する主軸受としての単一の軸受３０により回転自在
に支持される。軸受３０は回転シャフト２２を支持する
ボス部３１が両側に突出しており、このボス部３１が軸
受摺動部を構成している。ボス部３１の一側は回転シャ
フト２２のクランク部２９近傍で終端し、他側は電動機
部１８のモータロータ２１近傍で終端し、ボス部３１の
軸方向長さ、すなわち軸受摺動部の長さを確保してい
る。軸受３０はシリンダ２４の一側に一体に成形され、
ローラ２５とモータロータ２１の間に位置される。
【００２８】このヘリカルコンプレッサ１５において
は、ローラ２５が回転シャフト２２の回転により公転運
動する構造であるので、バランサ３３が設けられる。バ
ランサ３３は回転シャフト２２のクランク部２９を基準
として軸受３０の反対側に一体あるいは一体的に設けら
れる一方、モータロータ２１のシリンダ２４側にもバラ
ンサ３４が同様にして取付けられる。両バランサ３３，
３４により回転シャフト２２の回転に伴なう重量アンバ
ランスを防止し、重量バランスをとっている。
は、ローラ２５が回転シャフト２２の回転により公転運
動する構造であるので、バランサ３３が設けられる。バ
ランサ３３は回転シャフト２２のクランク部２９を基準
として軸受３０の反対側に一体あるいは一体的に設けら
れる一方、モータロータ２１のシリンダ２４側にもバラ
ンサ３４が同様にして取付けられる。両バランサ３３，
３４により回転シャフト２２の回転に伴なう重量アンバ
ランスを防止し、重量バランスをとっている。
【００２９】また、シリンダ２４と軸受３０の外径φＤ
o は電動機部１８のモータステータ巻線２３の内径φＤ
i より小さく形成され、密閉ケース１６内にヘリカル式
圧縮機構部１７と電動機部１８とを組み込んだとき、電
動機部１８のモータステータ巻線２３内にシリンダ２４
の一部および軸受３０を収容している。電動機部１８と
ヘリカル式圧縮機構部１７とを部分的に重ね合せること
により、ヘリカルコンプレッサ１５の軸方向長さを短く
して小型・コンパクト化を図ることができる。
o は電動機部１８のモータステータ巻線２３の内径φＤ
i より小さく形成され、密閉ケース１６内にヘリカル式
圧縮機構部１７と電動機部１８とを組み込んだとき、電
動機部１８のモータステータ巻線２３内にシリンダ２４
の一部および軸受３０を収容している。電動機部１８と
ヘリカル式圧縮機構部１７とを部分的に重ね合せること
により、ヘリカルコンプレッサ１５の軸方向長さを短く
して小型・コンパクト化を図ることができる。
【００３０】ところで、シリンダ２４の他側は端板とし
ての蓋プレート３６で閉塞され、上記シリンダ２４と蓋
プレート３６とにより吸込室としての流入チャンバ３７
が形成され、この流入チャンバ３７が低圧側圧縮室２８
に通じている。上記流入チャンバ３７には密閉ケース１
６を貫いて延びる吸込管３８が臨んでいる。
ての蓋プレート３６で閉塞され、上記シリンダ２４と蓋
プレート３６とにより吸込室としての流入チャンバ３７
が形成され、この流入チャンバ３７が低圧側圧縮室２８
に通じている。上記流入チャンバ３７には密閉ケース１
６を貫いて延びる吸込管３８が臨んでいる。
【００３１】またシリンダ２４とローラ２５との間に形
成される各圧縮室２８はシリンダ他側の低圧側圧縮室２
８からシリンダ２４の軸方向に沿ってヘリカル状に移動
する間に容積が漸次小さくなるように体積変化し、被圧
縮流体としての冷媒が連続的に圧縮され、シリンダ２４
一側に高圧側圧縮室２８が形成される。この高圧側圧縮
室２８からの冷媒は軸受に形成された吐出口３９を経て
密閉ケース１６内に吐出されるようになっている。
成される各圧縮室２８はシリンダ他側の低圧側圧縮室２
８からシリンダ２４の軸方向に沿ってヘリカル状に移動
する間に容積が漸次小さくなるように体積変化し、被圧
縮流体としての冷媒が連続的に圧縮され、シリンダ２４
一側に高圧側圧縮室２８が形成される。この高圧側圧縮
室２８からの冷媒は軸受に形成された吐出口３９を経て
密閉ケース１６内に吐出されるようになっている。
【００３２】なお、符号４１は密閉ケース１６に貯留さ
れる冷凍機油としての潤滑油であり、この潤滑油はオイ
ルポンプ機構４３により回転シャフト２２の軸受摺動部
に供給されるようになっている。
れる冷凍機油としての潤滑油であり、この潤滑油はオイ
ルポンプ機構４３により回転シャフト２２の軸受摺動部
に供給されるようになっている。
【００３３】次に、ヘリカルコンプレッサ１５の作用を
説明する。
説明する。
【００３４】ヘリカルコンプレッサ１５は空気調和機や
冷蔵庫、冷凍ショーケース等の冷凍サイクルに組み込ま
れて使用される。ヘリカルコンプレッサ１５は電動機部
１８への通電により起動され、モータロータ２１が回転
駆動せしめられる。このモータロータ２１の回転力は回
転シャフト２２のクランク部２９に伝達され、ローラ２
５を公転（偏心回転）させる。
冷蔵庫、冷凍ショーケース等の冷凍サイクルに組み込ま
れて使用される。ヘリカルコンプレッサ１５は電動機部
１８への通電により起動され、モータロータ２１が回転
駆動せしめられる。このモータロータ２１の回転力は回
転シャフト２２のクランク部２９に伝達され、ローラ２
５を公転（偏心回転）させる。
【００３５】このローラ２５の公転により、シリンダ２
４の他側に形成される低圧側圧縮室２８に流入チャンバ
３７から被圧縮流体である冷媒が吸い込まれる。低圧側
圧縮室２８に流入した冷媒はローラ２５の公転により、
シリンダ２４とローラ２５とヘリカルブレード２７とで
形成される圧縮室２８をシリンダ２４の軸方向に沿って
ヘリカル状（螺旋状）に順次移動され、その間に次第に
かつ連続的に圧縮せしめられる。圧縮された冷媒は高圧
側圧縮室２８から吐出口３９を経て密閉ケース１６内に
吐出され、続いて密閉ケース１６内とモータステータ２
０との間やモータステータ２０とモータロータ２１との
間などに形成される隙間を通って吐出管４０から密閉ケ
ース１６外に吐出されるようになっている。
４の他側に形成される低圧側圧縮室２８に流入チャンバ
３７から被圧縮流体である冷媒が吸い込まれる。低圧側
圧縮室２８に流入した冷媒はローラ２５の公転により、
シリンダ２４とローラ２５とヘリカルブレード２７とで
形成される圧縮室２８をシリンダ２４の軸方向に沿って
ヘリカル状（螺旋状）に順次移動され、その間に次第に
かつ連続的に圧縮せしめられる。圧縮された冷媒は高圧
側圧縮室２８から吐出口３９を経て密閉ケース１６内に
吐出され、続いて密閉ケース１６内とモータステータ２
０との間やモータステータ２０とモータロータ２１との
間などに形成される隙間を通って吐出管４０から密閉ケ
ース１６外に吐出されるようになっている。
【００３６】このヘリカルコンプレッサ１５において
は、回転シャフト２２は主軸受である単一の軸受３０に
より支持されているので、部品点数を少なくすることが
でき、しかも副軸受が不要となって軸受間の調芯作用が
不必要となり、組立てが簡素化される。回転シャフト２
２を単一の軸受３０で支持させると、主軸受と副軸受の
２個の軸受で支持したヘリカルコンプレッサに較べ、回
転シャフト２２の傾きや撓みは若干大きくなる。しか
し、ヘリカルコンプレッサ１５ではシリンダ２４とロー
ラ２５との間にヘリカルブレード２７により形成される
各圧縮室２８間の差圧が小さいので、冷媒洩れが少な
く、コンプレッサ性能への悪影響はほとんど生じない。
は、回転シャフト２２は主軸受である単一の軸受３０に
より支持されているので、部品点数を少なくすることが
でき、しかも副軸受が不要となって軸受間の調芯作用が
不必要となり、組立てが簡素化される。回転シャフト２
２を単一の軸受３０で支持させると、主軸受と副軸受の
２個の軸受で支持したヘリカルコンプレッサに較べ、回
転シャフト２２の傾きや撓みは若干大きくなる。しか
し、ヘリカルコンプレッサ１５ではシリンダ２４とロー
ラ２５との間にヘリカルブレード２７により形成される
各圧縮室２８間の差圧が小さいので、冷媒洩れが少な
く、コンプレッサ性能への悪影響はほとんど生じない。
【００３７】図３は本発明に係るヘリカルコンプレッサ
の実施形態における第１変形例を示す縦断面図である。
の実施形態における第１変形例を示す縦断面図である。
【００３８】この変形例に示されたヘリカルコンプレッ
サ１５Ａは、回転シャフト２２の支持構造を改良したも
のであり、他の構成は図２に示すヘリカルコンプレッサ
１５と異ならないので同じ符号を付して説明を省略す
る。
サ１５Ａは、回転シャフト２２の支持構造を改良したも
のであり、他の構成は図２に示すヘリカルコンプレッサ
１５と異ならないので同じ符号を付して説明を省略す
る。
【００３９】第１変形例に示されたヘリカルコンプレッ
サ１５Ａは電動機部１８のモータロータ２１にカウンタ
ボア部４５を形成し、このカウンタボア部４５に主軸受
である単一軸受３０のボス部３１に挿設したものであ
る。
サ１５Ａは電動機部１８のモータロータ２１にカウンタ
ボア部４５を形成し、このカウンタボア部４５に主軸受
である単一軸受３０のボス部３１に挿設したものであ
る。
【００４０】電動機部１８はモータロータ２１のシリン
ダ２４側中央部にカウンタボア部４５を形成し、このカ
ウンタボア部４５によりモータロータ２１と回転シャフ
ト２２との間にアニュラス状あるいはスリーブ状スペー
スを形成する。そして、回転シャフト２２を支持する単
一の軸受３０のボス部３１をモータロータ２１側に延設
し、アニュラス状スペース内に挿入させて終端させる。
これにより、軸受３０のボス部３１の軸方向長さ、すな
わち軸受長さをより一層長くし、回転シャフト２２を安
定的に支持させることができる。
ダ２４側中央部にカウンタボア部４５を形成し、このカ
ウンタボア部４５によりモータロータ２１と回転シャフ
ト２２との間にアニュラス状あるいはスリーブ状スペー
スを形成する。そして、回転シャフト２２を支持する単
一の軸受３０のボス部３１をモータロータ２１側に延設
し、アニュラス状スペース内に挿入させて終端させる。
これにより、軸受３０のボス部３１の軸方向長さ、すな
わち軸受長さをより一層長くし、回転シャフト２２を安
定的に支持させることができる。
【００４１】第１変形例に示されたヘリカルコンプレッ
サ１５Ａにおいては、回転シャフト２２をより一層円滑
にかつ安定的に回転させることができ、図２に示される
ヘリカルコンプレッサ１５と同じ作用効果を奏すること
ができる。
サ１５Ａにおいては、回転シャフト２２をより一層円滑
にかつ安定的に回転させることができ、図２に示される
ヘリカルコンプレッサ１５と同じ作用効果を奏すること
ができる。
【００４２】図４は本発明に係るヘリカルコンプレッサ
の実施形態における第２変形例を示す縦断面図である。
の実施形態における第２変形例を示す縦断面図である。
【００４３】この変形例に示されたヘリカルコンプレッ
サ１５Ｂはシリンダ２４の支持構造を図３に示すヘリカ
ルコンプレッサ１５Ａと異にしたものであり、他の構成
は実質的に異ならないので同じ符号を付して説明を省略
する。
サ１５Ｂはシリンダ２４の支持構造を図３に示すヘリカ
ルコンプレッサ１５Ａと異にしたものであり、他の構成
は実質的に異ならないので同じ符号を付して説明を省略
する。
【００４４】第２変形例に示されたヘリカルコンプレッ
サ１５Ｂは、ヘリカル式圧縮機構部１７のシリンダ２４
を密閉ケース１６の底部に直接固定したものである。シ
リンダ２４を密閉ケース１６に固定させ、シリンダ２４
の他側に閉塞することにより、端板としての蓋プレート
が不要となり、その分部品点数の削減を図ることができ
る。
サ１５Ｂは、ヘリカル式圧縮機構部１７のシリンダ２４
を密閉ケース１６の底部に直接固定したものである。シ
リンダ２４を密閉ケース１６に固定させ、シリンダ２４
の他側に閉塞することにより、端板としての蓋プレート
が不要となり、その分部品点数の削減を図ることができ
る。
【００４５】第２変形例に示されたヘリカルコンプレッ
サ１５Ｂにおいても回転シャフト２２を円滑かつ安定的
に回転させることができ、図２および図３に示されるヘ
リカルコンプレッサ１５，１５Ａと同等の作用効果を奏
する。
サ１５Ｂにおいても回転シャフト２２を円滑かつ安定的
に回転させることができ、図２および図３に示されるヘ
リカルコンプレッサ１５，１５Ａと同等の作用効果を奏
する。
【００４６】図５は本発明に係るヘリカルコンプレッサ
の実施形態における第３変形例を示した縦断面図であ
る。
の実施形態における第３変形例を示した縦断面図であ
る。
【００４７】この変形例に示されたヘリカルコンプレッ
サ１５Ｃも図２に示されたヘリカルコンプレッサ１５と
基本的構造を同じくするので、同じ構成には同一符号を
付して説明を省略する。
サ１５Ｃも図２に示されたヘリカルコンプレッサ１５と
基本的構造を同じくするので、同じ構成には同一符号を
付して説明を省略する。
【００４８】第３変形例に示されたヘリカルコンプレッ
サ１５Ｃは、ヘリカル式圧縮機構部１７のシリンダ２４
にブレードストッパ４６を設けるとともに、電動機部１
８とシリンダ２４および単一の軸受３０との間にアニュ
ラス状あるいはスリーブ状の絶縁部材４７を介装したも
のである。
サ１５Ｃは、ヘリカル式圧縮機構部１７のシリンダ２４
にブレードストッパ４６を設けるとともに、電動機部１
８とシリンダ２４および単一の軸受３０との間にアニュ
ラス状あるいはスリーブ状の絶縁部材４７を介装したも
のである。
【００４９】図５に示されたヘリカルコンプレッサ１５
Ｃはシリンダ２４の軸受３０側にブレードストッパ４６
が設けられる。このブレードストッパ４６は図６に示す
ように、シリンダ２４のストッパ収納孔４８内にブレー
ドストッパ押え４９で押えられて収容され、ブレードス
トッパ４６のストッパヘッドがシリンダ２４外周面から
突出するのを防止している。
Ｃはシリンダ２４の軸受３０側にブレードストッパ４６
が設けられる。このブレードストッパ４６は図６に示す
ように、シリンダ２４のストッパ収納孔４８内にブレー
ドストッパ押え４９で押えられて収容され、ブレードス
トッパ４６のストッパヘッドがシリンダ２４外周面から
突出するのを防止している。
【００５０】ブレードストッバ４６は、シリンダ２４内
にストッパ部が突出してヘリカルブレード２７の先端部
に当接し、ヘリカルブレード２７の軸方向の移動を規制
している。
にストッパ部が突出してヘリカルブレード２７の先端部
に当接し、ヘリカルブレード２７の軸方向の移動を規制
している。
【００５１】ブレードストッパ４６およびブレードスト
ッパ押え４９がシリンダ２４の外周面から突出しないよ
うに構成することにより、これらがモータステータ巻線
２３に接触することを確実に防止でき、信頼性の高いヘ
リカルコンプレッサ１５Ｃを提供できる。
ッパ押え４９がシリンダ２４の外周面から突出しないよ
うに構成することにより、これらがモータステータ巻線
２３に接触することを確実に防止でき、信頼性の高いヘ
リカルコンプレッサ１５Ｃを提供できる。
【００５２】また、絶縁部材４７は、電動機部１８のシ
リンダ側モータステータ巻線２３内周側に配置され、モ
ータステータ巻線２３とシリンダ２４および軸受３０外
周との間を絶縁している。電動機部１８のモータステー
タ巻線２３内周とシリンダ２４および軸受３０の外周と
の間が接近している場合にも、絶縁不良を出すことな
く、信頼性の高いヘリカルコンプレッサ１５Ｃを提供で
きる。
リンダ側モータステータ巻線２３内周側に配置され、モ
ータステータ巻線２３とシリンダ２４および軸受３０外
周との間を絶縁している。電動機部１８のモータステー
タ巻線２３内周とシリンダ２４および軸受３０の外周と
の間が接近している場合にも、絶縁不良を出すことな
く、信頼性の高いヘリカルコンプレッサ１５Ｃを提供で
きる。
【００５３】第３変形例に示されたヘリカルコンプレッ
サ１５Ｃにおいても、図２乃至図４に示されたヘリカル
コンプレッサ１５，１５Ａ，１５Ｂと同等の作用効果を
奏する。
サ１５Ｃにおいても、図２乃至図４に示されたヘリカル
コンプレッサ１５，１５Ａ，１５Ｂと同等の作用効果を
奏する。
【００５４】図７は本発明に係るヘリカルコンプレッサ
の実施形態における第４変形例を示す縦断面図である。
の実施形態における第４変形例を示す縦断面図である。
【００５５】この変形例に示されたヘリカルコンプレッ
サ１５Ｄは回転シャフト２２を支持する軸受３０にブレ
ードストッパ５０をブレードストッパ押え５１により軸
方向に設けたものである。その他の構成は図２に示され
たヘリカルコンプレッサ１５と実質的に異ならないの
で、同一符号を付して説明を省略する。
サ１５Ｄは回転シャフト２２を支持する軸受３０にブレ
ードストッパ５０をブレードストッパ押え５１により軸
方向に設けたものである。その他の構成は図２に示され
たヘリカルコンプレッサ１５と実質的に異ならないの
で、同一符号を付して説明を省略する。
【００５６】第４変形例に示されたヘリカルコンプレッ
サ１５Ｄは、軸受３０にブレードストッパ５０を設け、
このブレードストッパ５０のストッパ部をシリンダ２４
内に突出させてヘリカルブレード２７の先端部に当接さ
せることにより、ヘリカルブレード２７の軸方向の移動
を規制している。
サ１５Ｄは、軸受３０にブレードストッパ５０を設け、
このブレードストッパ５０のストッパ部をシリンダ２４
内に突出させてヘリカルブレード２７の先端部に当接さ
せることにより、ヘリカルブレード２７の軸方向の移動
を規制している。
【００５７】ブレードストッパ５０を軸受３０の軸方向
に取り付けることにより、ブレードストッパ５０やブレ
ードストッパ押え５１がモータステータ巻線２３に接触
することを確実に防止でき、信頼性の高いヘリカルコン
プレッサ１５Ｃを提供できる。
に取り付けることにより、ブレードストッパ５０やブレ
ードストッパ押え５１がモータステータ巻線２３に接触
することを確実に防止でき、信頼性の高いヘリカルコン
プレッサ１５Ｃを提供できる。
【００５８】第４変形例に示されたヘリカルコンプレッ
サ１５Ｄおいても、図２ないし図５に示されたヘリカル
コンプレッサ１５，１５Ａ，１５Ｂ，１５Ｃと同等の作
用効果を奏する。
サ１５Ｄおいても、図２ないし図５に示されたヘリカル
コンプレッサ１５，１５Ａ，１５Ｂ，１５Ｃと同等の作
用効果を奏する。
【００５９】なお、本実施形態ではヘリカルコンプレッ
サは横置きタイプの例を説明したが、縦置きタイプの縦
型ヘリカルコンプレッサであってもよい。
サは横置きタイプの例を説明したが、縦置きタイプの縦
型ヘリカルコンプレッサであってもよい。
【００６０】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係るヘリカ
ルコンプレッサにおいては、電動機部とヘリカル式圧縮
機構部とを部分的に重ね合せることができ、ヘリカルコ
ンプレッサの小型・コンパクト化を図ることができる。
ルコンプレッサにおいては、電動機部とヘリカル式圧縮
機構部とを部分的に重ね合せることができ、ヘリカルコ
ンプレッサの小型・コンパクト化を図ることができる。
【００６１】請求項１に係る発明では、電動機部からの
出力シャフトである回転シャフトを単一の軸受で支持す
ることができ、副軸受を不要としたので、部品点数が少
なく、構造が簡素化され、しかも、軸受間の調芯作用が
不用となり、組み立てが容易になる一方、電動機部のモ
ータステータ巻線の内側にシリンダおよび軸受を配置さ
せることができ、電動機部とヘリカル式圧縮機構部を部
分的に重ね合せることができるので、その分、ヘリカル
コンプレッサの小型・コンパクト化を図ることができ
る。
出力シャフトである回転シャフトを単一の軸受で支持す
ることができ、副軸受を不要としたので、部品点数が少
なく、構造が簡素化され、しかも、軸受間の調芯作用が
不用となり、組み立てが容易になる一方、電動機部のモ
ータステータ巻線の内側にシリンダおよび軸受を配置さ
せることができ、電動機部とヘリカル式圧縮機構部を部
分的に重ね合せることができるので、その分、ヘリカル
コンプレッサの小型・コンパクト化を図ることができ
る。
【００６２】
【００６３】
【００６４】
【００６５】
【００６６】請求項２に係る発明では、電動機のモータ
ステータ巻線とシリンダおよび軸受の間にアニュラス状
あるいはスリーブ状の絶縁部材を介装したので、モータ
ステータ巻線の内周面がシリンダおよび軸受の外周面と
近接している場合にも、絶縁距離を確保でき、絶縁不良
を出すことなく、信頼性の高いヘリカルコンプレッサを
提供できる。
ステータ巻線とシリンダおよび軸受の間にアニュラス状
あるいはスリーブ状の絶縁部材を介装したので、モータ
ステータ巻線の内周面がシリンダおよび軸受の外周面と
近接している場合にも、絶縁距離を確保でき、絶縁不良
を出すことなく、信頼性の高いヘリカルコンプレッサを
提供できる。
【００６７】請求項３または４に係る発明では、シリン
ダまたは軸受にブレードストッパを設けたので、ヘリカ
ルブレードの軸方向移動を規制でき、コンプレッサ機能
を損なうことなく、コンプレッサ性能を有効的に維持す
ることができる。
ダまたは軸受にブレードストッパを設けたので、ヘリカ
ルブレードの軸方向移動を規制でき、コンプレッサ機能
を損なうことなく、コンプレッサ性能を有効的に維持す
ることができる。
【００６８】
【００６９】
【図１】従来のヘリカルコンプレッサを示す縦断面図。
【図２】本発明に係るヘリカルコンプレッサの実施形態
を示す縦断面図。
を示す縦断面図。
【図３】本発明に係るヘリカルコンプレッサの実施形態
における第１変形例を示す縦断面図。
における第１変形例を示す縦断面図。
【図４】本発明に係るヘリカルコンプレッサの実施形態
における第２変形例を示す縦断面図。
における第２変形例を示す縦断面図。
【図５】本発明に係るヘリカルコンプレッサの実施形態
における第３変形例を示す縦断面図。
における第３変形例を示す縦断面図。
【図６】図５に示されたヘリカルコンプレッサの要部拡
大図。
大図。
【図７】本発明に係るヘリカルコンプレッサの実施形態
における第４変形例を示す縦断面図。
における第４変形例を示す縦断面図。
１５，１５Ａ，１５Ｂ，１５Ｃ，１５Ｄ ヘリカルコン
プレッサ １６ 密閉ケース １７ ヘリカル式圧縮機構部 １８ 電動機部 ２０ モータステータ ２１ モータロータ ２２ 回転シャフト（出力シャフト） ２３ モータステータ巻線 ２４ シリンダ ２５ ローラ（回転体） ２６ 螺旋状溝（ヘルカル溝） ２７ ブレード（ヘリカルブレード） ２８ 圧縮室 ２９ クランク部 ３０ 主軸受（単一軸受） ３１ ボス部（軸受摺動部） ３３ バランサ ３４ バランサ ３６ 蓋プレート ３７ 流入チャンバ ３８ 吸込管 ３９ 吐出口 ４０ 吐出管 ４１ 潤滑油 ４５ カウンタボア部 ４６，５０ ブレードストッパ ４９，５１ ブレードストッパ抑え
プレッサ １６ 密閉ケース １７ ヘリカル式圧縮機構部 １８ 電動機部 ２０ モータステータ ２１ モータロータ ２２ 回転シャフト（出力シャフト） ２３ モータステータ巻線 ２４ シリンダ ２５ ローラ（回転体） ２６ 螺旋状溝（ヘルカル溝） ２７ ブレード（ヘリカルブレード） ２８ 圧縮室 ２９ クランク部 ３０ 主軸受（単一軸受） ３１ ボス部（軸受摺動部） ３３ バランサ ３４ バランサ ３６ 蓋プレート ３７ 流入チャンバ ３８ 吸込管 ３９ 吐出口 ４０ 吐出管 ４１ 潤滑油 ４５ カウンタボア部 ４６，５０ ブレードストッパ ４９，５１ ブレードストッパ抑え
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 平山 卓也
神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会
社東芝 柳町工場内
(72)発明者 伊藤 達也
神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会
社東芝 柳町工場内
(72)発明者 水野 弘之
東京都港区新橋三丁目３番９号 東芝エ
ー・ブイ・イー株式会社内
(56)参考文献 特開 平２−201075（ＪＰ，Ａ)
特開 昭50−156015（ＪＰ，Ａ)
特開 平２−201090（ＪＰ，Ａ)
特開 昭62−284983（ＪＰ，Ａ)
米国特許4179248（ＵＳ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F04C 18/344 311
F04C 29/00
Claims (4)
- 【請求項１】 ケース内に固定されたシリンダと、この
シリンダ内に偏心して配置された回転体と、この回転体
とシリンダとの間に複数の圧縮室をシリンダ軸方向に沿
って区画形成する螺旋状のブレードとを備えたヘリカル
式圧縮機構部と；前記回転体を回転シャフトを介してシ
リンダ内で偏心回転させる電動機部とを有し、上記回転
シャフトを単一の軸受で支持し、この軸受でシリンダの
一端部を閉塞させてなり、前記電動機部で回転体を偏心
回転させることで被圧縮流体をシリンダ軸方向に順次圧
縮しつつ移動させるように構成するとともに、前記シリ
ンダおよび軸受の外径は、電動機部を構成するモータス
テータ巻線の内径より小さく形成され、上記シリンダお
よび軸受がモータステータ巻線内に配置されたことを特
徴とするリカルコンプレッサ。 - 【請求項２】 前記シリンダおよび軸受とモータステー
タ巻線との間にアニュラス状あるいはスリーブ状の絶縁
部材が介装された請求項１に記載のヘリカルコンプレッ
サ。 - 【請求項３】 前記電動機部側のシリンダ側部にブレー
ドストッパを設置し、このブレードストッパをシリンダ
外周面から非突出状態に設けた請求項１に記載のヘリカ
ルコンプレッサ。 - 【請求項４】 前記軸受にブレードストッパを設けた請
求項１に記載のヘリカルコンプレッサ。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29122997A JP3456879B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | ヘリカルコンプレッサ |
| TW087117345A TW411382B (en) | 1997-10-23 | 1998-10-20 | Helical compressor and method of assembling the same |
| US09/177,682 US6089834A (en) | 1997-10-23 | 1998-10-22 | Helical compressor and method of assembling the same |
| CNB981215475A CN1183325C (zh) | 1997-10-23 | 1998-10-23 | 螺旋式压缩机 |
| KR1019980044930A KR100297998B1 (ko) | 1997-10-23 | 1998-10-23 | 헬리컬컴프레서및그조립방법 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29122997A JP3456879B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | ヘリカルコンプレッサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11132171A JPH11132171A (ja) | 1999-05-18 |
| JP3456879B2 true JP3456879B2 (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=17766155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29122997A Expired - Fee Related JP3456879B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | ヘリカルコンプレッサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3456879B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010044416A1 (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-22 | 株式会社ジェイテクト | 電動ポンプユニット |
| JP5577584B2 (ja) * | 2008-11-07 | 2014-08-27 | 株式会社ジェイテクト | 電動ポンプユニット |
-
1997
- 1997-10-23 JP JP29122997A patent/JP3456879B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11132171A (ja) | 1999-05-18 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4101932B2 (ja) | スクロール型機械 | |
| JP2888936B2 (ja) | 流体圧縮機 | |
| JP2002242872A (ja) | 回転式圧縮機 | |
| JP3456879B2 (ja) | ヘリカルコンプレッサ | |
| JP3142890B2 (ja) | 流体圧縮機 | |
| WO2020240735A1 (ja) | 電動機及びそれを備えた圧縮機 | |
| JP3124437B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
| JP2000265979A (ja) | ロータリ圧縮機 | |
| JPH04166689A (ja) | スクロール型圧縮機 | |
| JP2001304141A (ja) | スクロール型変圧装置 | |
| JP2851052B2 (ja) | 流体圧縮機 | |
| JPH051663A (ja) | 流体圧縮機 | |
| JP3212674B2 (ja) | 流体圧縮機 | |
| JPH07107391B2 (ja) | 流体圧縮機 | |
| JPH0219685A (ja) | 流体圧縮機 | |
| JP3456878B2 (ja) | ヘリカルコンプレッサ | |
| JP2880771B2 (ja) | 流体圧縮機 | |
| JP3078269B2 (ja) | 流体圧縮機 | |
| JP2009167943A (ja) | 圧縮機 | |
| JPH11324955A (ja) | ヘリカルブレード式圧縮機 | |
| JP2001041184A (ja) | スクロール流体機械 | |
| JPH1018985A (ja) | 流体圧縮機 | |
| KR100279607B1 (ko) | 터보 압축기 | |
| JP2898710B2 (ja) | 流体圧縮機 | |
| JP2001012371A (ja) | コンプレッサ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070801 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801 Year of fee payment: 5 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |