JP3455907B2 - 半導体ウェーハのスピン洗浄装置 - Google Patents

半導体ウェーハのスピン洗浄装置

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JP3455907B2
JP3455907B2 JP2000237841A JP2000237841A JP3455907B2 JP 3455907 B2 JP3455907 B2 JP 3455907B2 JP 2000237841 A JP2000237841 A JP 2000237841A JP 2000237841 A JP2000237841 A JP 2000237841A JP 3455907 B2 JP3455907 B2 JP 3455907B2
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哲雄 奥山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェーハを
スピンシャフトの上端部の真空吸引パッドに吸引固定し
てスピンシャフトと共に高速回転させつつ洗浄する半導
体ウェーハのスピン洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェーハの製造工程において、イ
ンゴットからスライスされた各半導体ウェーハは、通
常、両面が研削加工された後、少なくとも片面が鏡面に
ポリッシング加工されて700μm程度の所定の厚さに
形成される。続いて、各半導体ウェーハは、スピン洗浄
装置によって高速回転されつつ純水の噴射により洗浄さ
れ、乾燥空気の噴射により乾燥される。そして、各半導
体ウェーハは、鏡面に仕上げられた片面にIC回路が形
成され、その後、多数のチップにダイシングされる。
【0003】ここで、前記チップとして、ICカード等
に組込み可能な厚さ100μm以下の極薄肉のチップを
製造する場合、一般には、多数のチップにダイシングさ
れる前のIC回路が形成された半導体ウェーハに対し、
IC回路が形成されていない他の片面を再度研削加工し
て100μm以下の極薄肉の半導体ウェーハに仕上げる
バックグラインド加工が行われている。
【0004】前記バックグラインド加工は、IC回路が
形成された半導体ウェーハの片面に保護フィルムを貼付
して行われる。そして、バックグラインド加工が完了し
た半導体ウェーハは、前記スピン洗浄装置によって高速
回転されつつ、その研削面および保護フィルムの表面が
純水の噴射により洗浄され、乾燥空気の噴射により乾燥
される。その後、半導体ウェーハは、保護フィルムが剥
されて多数の極薄肉のチップにダイシングされる。
【0005】ここで、前記ポリッシング加工後およびバ
ックグラインド加工後の各半導体ウェーハを洗浄して乾
燥する従来のスピン洗浄装置は、モータにより高速回転
するスピンシャフトと、半導体ウェーハの下面中心部を
吸引固定するように前記スピンシャフトの上端部に固設
された真空吸引パッドと、この真空吸引パッドに下面中
心部が吸引固定されてスピンシャフトの回転により高速
回転する半導体ウェーハの上面に純水を噴射する純水噴
射ノズルと、前記半導体ウェーハの上面に乾燥空気を噴
射する空気噴射ノズルとを備えて構成されている。な
お、この種のスピン洗浄装置は、例えば特開2000−
58497の公開特許公報にも記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バックグラ
インド加工された厚さが100μm以下の極薄肉の半導
体ウェーハは、その下面の中心部のみがスピン洗浄装置
の真空吸引パッドに吸引固定されると、自重によって外
周部が撓み易い。また、このような極薄肉の半導体ウェ
ーハは、IC作製、バックグラインド加工、フィルムテ
ンション等に起因するひずみによっても反りが生じ易
い。特に、8〜12インチ程度の大径の半導体ウェーハ
では、その自重によって外周部の撓みや反りが大きくな
ってしまう。従って、従来のスピン洗浄装置では、極薄
肉で大径の半導体ウェーハを真空吸引パッドに吸引固定
し、スピンシャフトにより高速回転させてスピン洗浄す
ることは実質上困難である。
【0007】もっとも、真空吸引パッドを大径化すれ
ば、極薄肉で大径の半導体ウェーハに対してもその外周
部の撓みや反りを防止でき、スピンシャフトにより高速
回転させてスピン洗浄することも可能である。しかしな
がら、この場合には、半導体ウェーハの下面の略全面が
真空吸引パッドに覆われるため、半導体ウェーハの下面
を十分に洗浄できないという不都合がある。
【0008】そこで、本発明は、極薄肉で大径の半導体
ウェーハに対しても、真空吸引パッドを大径化すること
なく、その外周部の撓みや反りを防止して高速回転させ
つつスピン洗浄することができる半導体ウェーハのスピ
ン洗浄装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する手段
として、請求項1に記載の発明は、スピンシャフトの上
端部に設けられた真空吸引パッドに半導体ウェーハの下
面中心部を吸引固定し、前記スピンシャフトの回転によ
り半導体ウェーハを高速回転させつつ洗浄する半導体ウ
ェーハのスピン洗浄装置であって、前記真空吸引パッド
に吸引固定された半導体ウェーハの下面との隙間にエア
ーを噴出して半導体ウェーハの外周部を浮上状態に支持
するエアー噴出パッドが前記真空吸引パッドの周囲に配
設され、前記エアー噴出パッドは、前記真空吸引パッド
に対して下方に退避移動可能に設けられていることを特
徴とする
【0010】請求項1に記載の発明によれば、本発明に
係る半導体ウェーハのスピン洗浄装置は、スピンシャフ
トの上端部に設けられた真空吸引パッドが半導体ウェー
ハの下面中心部を吸引固定し、この真空吸引パッドの周
囲に配設されたエアー噴出パッドが半導体ウェーハの下
面との隙間にエアーを噴出して半導体ウェーハの外周部
を浮上状態に支持し、前記エアー噴出パッドが前記真空
吸引パッドに対して下方に退避移動可能に設けられてい
るとエアー噴出パッドを下方に退避移動させること
で、真空吸引パッド上に載置された半導体ウェーハの下
面とエアー噴出パッドの上面との間にロボットハンドの
挿入空間を形成することができ、半導体ウェーハをロボ
ットハンド上に載せて搬出入することが可能である
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
された半導体ウェーハのスピン洗浄装置であって、前記
エアー噴出パッドには、半導体ウェーハの下面に対向す
る複数のエアー噴出孔が半導体ウェーハの周方向に沿っ
て配列されており、前記複数のエアー噴出口は、直径の
異なる複数種類の半導体ウェーハに対応して同心状の複
数列に配列されていることを特徴とする
【0012】請求項2に記載の発明によれば、半導体ウ
ェーハの下面に対向する複数のエアー噴出孔が半導体ウ
ェーハの周方向に沿って前記エアー噴出パッドに配列さ
れていると、半導体ウェーハの外周を均一な浮上状態に
支持することができる。さらに、前記複数のエアー噴出
孔が直径の異なる複数種類の半導体ウェーハに対応して
前記エアー噴出パッドに同心状の複数列に配列されてい
ると、直径の異なる複数種類の半導体ウェーハに対して
も、その外周部をそれぞれ均一な浮上状態に支持するこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る半導体ウェーハのスピン洗浄装置の実施の形態を説明
する。参照する図面において、図1は一実施形態に係る
半導体ウェーハのスピン洗浄装置の全体構造を示す断面
図、図2は図1に示すスピン洗浄装置の要部構造を示す
断面図、図3は図1および図2に示すエアー噴出パッド
の平面図である。
【0014】図1に示すように、本発明の一実施形態に
係る半導体ウェーハのスピン洗浄装置1は、取付ベース
2に対し昇降装置3を介して上下方向に移動自在に支持
された支持ブラケット4上に配設されている。このスピ
ン洗浄装置1は、スピンシャフト5の上端部に設けられ
た真空吸引パッド6に半導体ウェーハWHの下面中心部
を吸引固定し、前記スピンシャフト5の回転により半導
体ウェーハWHを高速回転させつつ洗浄する装置であっ
て、半導体ウェーハWHの上面に洗浄液としての純水を
噴射する純水噴射ノズル7と、洗浄された半導体ウェー
ハWHの上面に乾燥空気を噴射する空気噴射ノズル8と
を備えている。
【0015】前記昇降装置3は、支持ブラケット4を上
下方向に駆動する機構として、取付ベース2側に略垂直
な姿勢で回転自在に架設されたボールネジ3Aと、この
ボールネジ3Aに螺合して支持ブラケット4側に固定さ
れたボールナット3Bと、取付ベース2側に固定されて
前記ボールネジ3Aを回転駆動する昇降用モータ3Cと
を備えている。また、支持ブラケット4を上下方向に案
内する機構として、前記ボールネジ3Aと平行にその両
側で取付ベース2側に架設された左右一対のガイドバー
3Dと、このガイドバー3Dに摺動自在に嵌合して前記
支持ブラケット4側に固定された左右一対のガイドナッ
3Eとを備えている。
【0016】図1および図2に示すように、前記支持ブ
ラケット4の上部には、相互に所定間隔を開けて略水平
に張出す上段支持プレート4Aおよび下段支持プレート
4Bが設けられている。そして、上段支持プレート4A
の上面には、前記スピン洗浄装置1のスピンシャフト5
をベアリングBG、BGにより回転自在に支持する筒状
の支持ホルダ9がこれと一体の取付フランジ9Aを介し
てボルトB、B…により着脱自在に固定されている。ま
た、下段支持プレート4Bの下面には、前記スピンシャ
フト5を回転駆動するための駆動モータ10がその回転
軸10Aを上方に向けて固定されている。
【0017】前記駆動モータ10の回転軸10Aは、下
段支持プレート4Bを貫通してその上方に突出してお
り、この回転軸10Aの上端部には、プーリ伝動機構1
1を構成する駆動プーリ11Aが固定されている。一
方、前記スピンシャフト5の下端部は、支持ホルダ9と
共に上段支持プレート4Aを貫通して支持ホルダ9の下
方に突出している。このスピンシャフト5の下端部に
は、プーリ伝動機構11を構成する従動プーリ11Bが
固定されている。そして、前記駆動プーリ11Aと従動
プーリ11Bとの間に伝動ベルト11Cが巻回されるこ
とにより、スピンシャフト5が駆動モータ10によって
1000〜2000rpm程度で高速回転駆動されるよ
うに構成されている。
【0018】前記スピンシャフト5は、図示しない真空
ポンプ等の負圧源に接続される真空供給口5Aが下端部
に設けられた管状を呈し、その上端部は支持ホルダ9の
上方に突出している。このスピンシャフト5の上端部に
は、前記真空吸引パッド6をボルトBにより着脱自在に
固定するための取付ベース5Bが設けられている。この
取付ベース5Bは、例えば溶接や、スピンシャフト5の
回転方向と逆向きのネジ嵌合、ネジ嵌合と接着剤との併
用などの適宜の手段でスピンシャフト5に固定される
が、スピンシャフト5と一体に切削加工されていてもよ
い。そして、この取付ベース5Bの上面は、前記真空吸
引パッド6の下面に均一に密着できるように、スピンシ
ャフト5の上端面と面一に仕上げ加工されている。
【0019】前記真空吸引パッド6は、管状のスピンシ
ャフト5内を通して供給される負圧によって半導体ウェ
ーハWHを吸引固定できるものであれば、如何なる形式
のものであってもよい。例えば、半導体ウェーハWHの
下面に吸引負圧を及ぼす吸引孔や吸引溝が上面に形成さ
れた金属ブロック等で構成してもよい。一実施形態のス
ピン洗浄装置1においては、半導体ウェーハWHの下面
中心部を均一に吸引固定できるように、直径20〜40
mm程度の円形ブロック状に燒結された多孔質微粒子燒
結体などの多孔質材料により真空吸引パッド6が構成さ
れている。
【0020】前記純水噴射ノズル7は、図示しない純水
の噴射装置に接続されており、真空吸引パッド6に下面
中心部が吸引固定された半導体ウェーハWHの上面に向
けて純水を斜めに噴射できるように配置されている。ま
た、前記空気噴射ノズル8は、図示しない乾燥空気の噴
射装置に接続されており、前記半導体ウェーハWHの上
面に向けて乾燥空気を斜めに噴射できるように配置され
ている。
【0021】前記純水噴射ノズル7から噴射される純水
が飛散するのを防止し、かつ、前記半導体ウェーハWH
の表面に付着した純水が前記空気噴射ノズル8から噴射
される乾燥空気によって飛散するのを防止するため、一
実施形態のスピン洗浄装置1には、前記真空吸引パッド
6に吸引固定された半導体ウェーハWHの周囲を囲むス
プラッシュカバー12が設けられている。このスプラッ
シュカバー12は、概略円筒状に形成されており、その
下端部の内周側には環状の排水溝12Aが形成されてい
る。そして、この環状の排水溝12Aには、排水パイプ
12Bが接続されている。
【0022】ここで、一実施形態の半導体ウェーハWH
のスピン洗浄装置1においては、前記真空吸引パッド6
に下面中心部が吸引固定された半導体ウェーハWHの下
面との隙間にエアーを噴出して半導体ウェーハWHの外
周部を浮上状態に支持するエアー噴出パッド13が前記
真空吸引パッド6の周囲に配設されている。このエアー
噴出パッド13は、前記支持ホルダ9の外周に嵌合して
上下方向に摺動自在なボス部13Aが下方に突設された
円盤状を呈しており、その中央のボス穴13Bには、前
記真空吸引パッド6およびスピンシャフト5の上端部の
取付ベース5Bが収容されている。
【0023】前記エアー噴出パッド13を図2に示す上
方の作動位置と下方の退避位置とに位置制御するため、
前記支持ブラケット4の上段支持プレート4Aの上面
と、これに対向するエアー噴出パッド13の外周部の下
面との間には、昇降操作用のエアシリンダ14が介設さ
れている。ここで、前記エアー噴出パッド13を上方の
作動位置で停止させ、その上面を前記半導体ウェーハW
Hの外周部下面に対して10〜100μm程度の隙間を
開けて対向させるため、前記支持ホルダ9の上端部に
は、エアー噴出パッド13のボス穴13Bに摺動自在に
嵌合してボス穴13Bの段部13Cに係合するストッパ
15が固定されている。このストッパ15は、支持ホル
ダ9にスピンシャフト5を回転自在に支持するベアリン
グBGのカバーを兼用している。
【0024】前記エアー噴出パッド13には、半導体ウ
ェーハWHの下面に対向する複数のエアー噴出孔13D
が形成されている。各エアー噴出孔13Dは、エアー噴
出パッド13の下面に付設されたエアー供給路16を介
して図示しないエアコンプレッサ等の空気圧送源に接続
されている。
【0025】前記エアー噴出パッド13の各エアー噴出
孔13Dは、真空吸引パッド6に中心部が吸引固定され
た半導体ウェーハWHの周方向に沿って配列されてい
る。これら複数のエアー噴出孔13Dは、8〜12イン
チまでの直径の異なる複数種類の半導体ウェーハWHに
対応するため、図3に示すように、エアー噴出パッド1
3のボス穴13Bと同心状の複数列に配列されている。
そして、同心状の複数列に配列された各エアー噴出孔1
3Dは、エアー噴出パッド13の上面に同心状に形成さ
れた複数列の環状溝13E内にそれぞれ開口している。
【0026】以上のように構成された一実施形態の半導
体ウェーハのスピン洗浄装置1は、両面が研削加工され
た後、少なくとも片面が鏡面にポリッシング加工された
半導体ウェーハWHの洗浄に使用される。特に、厚さが
100μm以下の極薄肉にバックグラインド加工された
8〜12インチ程度の大径の半導体ウェーハの洗浄に好
適に使用される。洗浄対象となる半導体ウェーハWH
は、代表的にはシリコンウェーハであるが、GaAs
(ガリウム・ヒ素)ウェーハやGaP(ガリウム・リ
ン)ウェーハ等の化合物半導体、あるいは、極薄となる
水晶発振子用の水晶、太陽電池用の単結晶、多結晶シリ
コンウェーハも含まれる。
【0027】一実施形態のスピン洗浄装置1を使用して
半導体ウェーハWHを洗浄するには、まず、昇降装置3
の昇降用モータ3Cによりボールネジ3Aを正転駆動し
て支持ブラケット4を上昇させ、スピン洗浄装置1を図
1の2点鎖線で示すロボットハンドRHの作動領域まで
上昇させる。続いて、エアシリンダ14を収縮操作して
エアー噴出パッド13を真空吸引パッド6に対し下方向
へ移動させ、退避位置に位置させる。そして、半導体ウ
ェーハの下面を支持したロボットハンドRHをスピン洗
浄装置1の真空吸引パッド6の上方に移動させ、このロ
ボットハンドRHを真空吸引パッド6側へ下降させるこ
とにより、半導体ウェーハWHをスピン洗浄装置1の真
空吸引パッド6上に載置する。
【0028】ロボットハンドRHの下降により半導体ウ
ェーハWHを真空吸引パッド6上に載置する場合、半導
体ウェーハWHの中心が真空吸引パッド6の中心に合致
するように載置する。このとき、エアー噴出パッド13
の上面は、真空吸引パッド6の上面より下方に離れた退
避位置にあるため、ロボットハンドRHと干渉すること
がない。
【0029】半導体ウェーハWHが真空吸引パッド6上
に載置されたら、真空吸引パッド6にスピンシャフト5
を介して吸引負圧を作用させることにより、半導体ウェ
ーハWHの下面中心部を真空吸引パッド6に吸引固定す
る。その後、ロボットハンドRHをスピン洗浄装置1か
ら退避させる。続いて、エアシリンダ14を伸長操作し
てエアー噴出パッド13を上方の作動位置に移動させ
る。そして、昇降装置3の昇降用モータ3Cによりボー
ルネジ3Aを逆転駆動して支持ブラケット4を下降さ
せ、スピン洗浄装置1を図1の実線で示す作業位置まで
下降させる。
【0030】このような準備作業の後、エアー供給路1
6からエアー噴出パッド13の各エアー噴出孔13Dを
介してエアーを噴出させつつ、駆動モータ10によりプ
ーリ伝動機構11を介してスピンシャフト5を1000
〜2000rpm程度で高速回転させる。この状態で
は、スピンシャフト5の上端部に設けられた真空吸引パ
ッド6が半導体ウェーハWHの下面中心部を吸引固定す
ると共に、この真空吸引パッド6の周囲に配設されたエ
アー噴出パッド13が半導体ウェーハWHの下面との間
の10〜100μm程度の隙間に各エアー噴出孔13D
からエアーを噴出して半導体ウェーハWHの外周部を浮
上状態に支持する。
【0031】そこで、真空吸引パッド6に中心部が吸引
固定され、エアー噴出パッド13により外周部が浮上状
態に支持された状態でスピンシャフト5と共に高速回転
する半導体ウェーハWHに対し、純水噴射ノズル7から
純水を噴射して半導体ウェーハWHの上面をスピン洗浄
し、その後、空気噴射ノズル8から乾燥空気を噴射して
スピン洗浄された半導体ウェーハWHの上面を乾燥させ
る。
【0032】以上説明したように、一実施形態のスピン
洗浄装置1によれば、スピンシャフト5の回転により半
導体ウェーハWHを外周部が浮上した状態で高速回転さ
せることができ、厚さが100μm以下の極薄肉で直径
が8〜12インチ程度の大径の半導体ウェーハWHに対
しても、その外周部の自重による撓みや反りを防止した
状態でこれを高速回転させつつスピン洗浄することがで
きる。
【0033】特に、一実施形態の半導体ウェーハのスピ
ン洗浄装置1においては、エアシリンダ14の収縮動作
によりエアー噴出パッド13が真空吸引パッド6に対し
下方に離れた位置に退避移動するため、真空吸引パッド
13上に載置された半導体ウェーハWHの下面とエアー
噴出パッド13の上面との間にロボットハンドRHを挿
入することができ、半導体ウェーハWHをロボットハン
ドRH上に載せて搬出入することができる。
【0034】また、半導体ウェーハWHの下面に対向す
る複数のエアー噴出孔13Dが半導体ウェーハWHの周
方向に沿ってエアー噴出パッド13に配列されているた
め、半導体ウェーハWHの外周部を均一な浮上状態に支
持することができる。
【0035】さらに、前記複数のエアー噴出孔13Dが
直径の異なる複数種類の半導体ウェーハWHに対応して
前記エアー噴出パッド13に同心状の複数列に配列され
ているため、直径の異なる複数種類の半導体ウェーハW
Hに対しても、その外周部をそれぞれ均一な浮上状態に
支持することができる。
【0036】また、前記複数のエアー噴出孔13Dがエ
アー噴出パッド13の上面に形成された環状溝13E内
に開口しているため、各エアー噴出孔13Dから噴出し
たエアーが環状溝13E内に滞留するので、半導体ウェ
ーハWHの外周部を一層均一な浮上状態に支持すること
ができる。
【0037】なお、図示省略したが、前記エアー噴出パ
ッド13の上面には、前記環状溝13Eに代る凹部を形
成し、この凹部内に各エアー噴出孔13Dを開口させて
もよい。
【0038】また、ロボットハンドRHは、半導体ウェ
ーハWHの下面を支持して搬送する構造に限らず、半導
体ウェーハWHの上面を吸着して搬送する構造のもので
あってもよい。この場合、ロボットハンドRHは、エア
ー噴出パッド13に干渉することなく真空吸引パッド6
上に半導体ウェーハWHを搬出入することができるた
め、エアー噴出パッド13をエアシリンダ14により下
降させる必要はなく、エアシリンダ14を省略すること
ができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、本発明
に係る半導体ウェーハのスピン洗浄装置は、スピンシャ
フトの上端部に設けられた真空吸引パッドが半導体ウェ
ーハの下面中心部を吸引固定し、この真空吸引パッドの
周囲に配設されたエアー噴出パッドが半導体ウェーハの
下面との隙間にエアーを噴出して半導体ウェーハの外周
部を浮上状態に支持し、前記エアー噴出パッドが前記真
空吸引パッドに対して下方に退避移動可能に設けられて
いると、エアー噴出パッドを下方に退避移動させること
で、真空吸引パッド上に載置された半導体ウェーハの下
面とエアー噴出パッドの上面との間にロボットハンドの
挿入空間を形成することができ、半導体ウ ェーハをロボ
ットハンド上に載せて搬出入することが可能である
【0040】請求項2に記載の発明によれば、半導体ウ
ェーハの下面に対向する複数のエアー噴出孔が半導体ウ
ェーハの周方向に沿って前記エアー噴出パッドに配列さ
れていると、半導体ウェーハの外周を均一な浮上状態に
支持することができる。さらに、前記複数のエアー噴出
孔が直径の異なる複数種類の半導体ウェーハに対応して
前記エアー噴出パッドに同心状の複数列に配列されてい
ると、直径の異なる複数種類の半導体ウェーハに対して
も、その外周部をそれぞれ均一な浮上状態に支持するこ
とができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体ウェーハのス
ピン洗浄装置の全体構造を示す断面図である。
【図2】図1に示すスピン洗浄装置の要部構造を示す断
面図である。
【図3】図1および図2に示すエアー噴出パッドの平面
図である。
【符号の説明】
1 :スピン洗浄装置 2 :取付ベース 3 :昇降装置 4 :支持ブラケット 5 :スピンシャフト 6 :真空吸引パッド 7 :純水噴射ノズル 8 :空気噴射ノズル 9 :支持ホルダ 10 :駆動モータ 11 :プーリ伝動機構 12 :スプラッシュカバー 13 :エアー噴出パッド 13A:ボス部 13B:ボス穴 13C:段部 13D:エアー噴出孔 13E:環状溝 14 :エアシリンダ 15 :ストッパ 16 :エアー供給路
フロントページの続き (56)参考文献 特開2002−43400(JP,A) 特開 平9−64004(JP,A) 特開 平7−78745(JP,A) 実開 平3−73436(JP,U) 実開 昭62−32533(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304 B08B 3/02 B08B 5/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピンシャフトの上端部に設けられた真空
    吸引パッドに半導体ウェーハの下面中心部を吸引固定
    し、前記スピンシャフトの回転により半導体ウェーハを
    高速回転させつつ洗浄する半導体ウェーハのスピン洗浄
    装置であって、 前記真空吸引パッドに吸引固定された半導体ウェーハの
    下面との隙間にエアーを噴出して半導体ウェーハの外周
    部を浮上状態に支持するエアー噴出パッドが前記真空吸
    引パッドの周囲に配設され、前記エアー噴出パッドは、前記真空吸引パッドに対して
    下方に退避移動可能に設けられていることを特徴とする
    半導体ウェーハのスピン洗浄装置
  2. 【請求項2】請求項1に記載された半導体ウェーハのス
    ピン洗浄装置であって、前記エアー噴出パッドには、半
    導体ウェーハの下面に対向する複数のエアー噴出孔が半
    導体ウェーハの周方向に沿って配列されており、前記複
    数のエアー噴出口は、直径の異なる複数種類の半導体ウ
    ェーハに対応して同心状の複数列に配列されていること
    を特徴とする半導体ウェーハのスピン洗浄装置
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