JP3455754B2 - 楽譜編集方法及び楽譜編集装置 - Google Patents

楽譜編集方法及び楽譜編集装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示された楽譜の編集
方法及び編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、楽譜を表示する装置としては、例
えば特開平4−161990号公報に開示されたものが
提案されている。この装置にあっては、表示パネルに五
線譜を表示し、五線譜上にて音符を手書き入力すると、
入力された音符の音高及び音長が認識され、この認識さ
れた音高及び音長に対応する音符が前記五線譜上に表示
されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の装置にあっては、単に手書き入力された音符
を認識して表示するものであることから、手書き入力さ
れた音符が認識されて表示されると、この表示された音
符を変更する等の、表示された音符で構成される楽譜を
改編することは不可能なものであった。
【0004】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、予め表示されている楽譜を改編す
るための楽譜編集方法及び楽譜編集装置を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の一態様にかかる楽譜編集方法にあっては、
御手段が、表示手段に楽譜を表示しこの表示した楽譜
おいて手書き操作子の第1の操作により指定された範
囲を検知するとともに、この第1の操作に引き続いて行
われた前記手書き操作子の第2の操作により記された数
を検知し、この検知した数値に応じて、前記指定され
た範囲の音高に対する編集処理を実行し、この編集処理
の実行結果を前記表示手段に表示するように構成されて
いる。さらに、本発明の他の態様にかかる楽譜編集方法
にあっては、制御手段が、表示手段に楽譜を表示し、こ
の表示した楽譜において編集対象とする音符の近傍に、
手書き操作子の操作により記された数値を検知し、この
検知した数値に応じて前記音符の音長に対する編集処理
を実行し、この編集処理の実行結果を前記表示手段に表
示するように構成されている。
【0006】また、本発明にかかる楽譜編集装置の一態
にあっては、表示手段と、該表示手段に楽譜を表示さ
せる楽譜表示手段と、前記表示手段に表示されている楽
譜において手書き操作子の第1の操作により指定された
範囲を検知するとともに、この第1の操作に引き続いて
行われた前記手書き操作子の第2の操作により記された
数値を検知する検知手段と、該検知手段により検知され
数値に応じて、前記指定された範囲の音高に対する編
集処理を実行する編集処理手段と、該編集処理手段によ
る編集処理結果を前記表示手段に表示させる編集結果表
示手段とを有している。さらに、本発明の他の態様にか
かる楽譜編集装置にあっては、表示手段と、該表示手段
に楽譜を表示させる楽譜表示手段と、前記表示手段に表
示されている楽譜において編集対象とする音符の近傍
に、手書き操作子の操作により記された数値を検知する
検知手段と、該検知手段により検知された前記数値に応
じて前記音符の音長に対する編集処理を実行する編集処
理手段と、該編集処理手段による編集処理結果を前記表
示手段に表示させる編集結果表示手段とを有している。
【0007】
【0008】
【作用】前記楽譜編集方法において、表示した楽譜上に
て手書き操作子を操作して数値を記す操作を行うと、
の数値が検知される。そして、この検知された数値に応
じて、予め表示されている楽譜上の編集対象の音符の音
高又は音長に対する編集処理が実行され、その結果が表
示される。
【0009】また、前記楽譜編集装置において、表示手
段に表示されている楽譜上にて手書き操作子を操作して
数値を記すと、検知手段によりその数値が検知され、編
集処理手段は検知された数値に応じて、表示されている
楽譜上の編集対象の音符の音高又は音長に対する編集処
理を実行する。すると、編集結果表示手段は、前記表示
手段に編集結果を表示し、これにより表示手段には改編
された楽譜が表示される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図にしたがって説
明する。すなわち、図1は、本実施例の全体構成を示す
ブロック図であり、CPU1は、ROM2に予め記憶さ
れているプログラム等及びRAM3に一時記憶されるデ
ータ等に基づき、この楽譜編集装置において必要となる
全ての制御を実行する。ROM2には、前記プログラム
とともに、各種音符、五線譜、音部記号、調号、拍子等
の楽譜に必要となる各種記号の画像データが全て記憶さ
れている。
【0011】また、LCDコントローラ4は、CPU1
の指示に従ってLCD表示部5を駆動し、五線譜や音符
等を表示させるとともに、これら五線譜及び音符等で構
成される楽譜の編集処理を実行する。このLCD表示部
5の上面側には、タッチパネル6が積層されており、該
タッチパネル6のタッチ情報はパネルI/Oポート7を
介してCPU1に入力される。音源8は、CPU1の指
示に従って楽音波形を生成し、この楽音波形はアンプ9
により増幅されてスピーカ10より放音される。
【0012】図2は、本実施例にかかる音楽情報表示装
置の外観構造を示すものであり、装置本体11には、前
記LCD表示部5上にタッチパネル6を積層して構成さ
れた画面12が設けられている。この画面12の下部に
は、装置のオン・オフやLCD表示部5の明暗調整等に
使用されるスイッチ13,14が配置されているととも
に、各スイッチ13,14に対応してLED15,16
が配置されている。スイッチ14の側方には、前記スピ
ーカ10が内蔵され、また、この装置本体11とは別設
のペン17が用意されている。
【0013】次に、以上の構成にかかる本実施例の動作
を説明する。すなわち、CPU1はスイッチ13のオン
に伴って図3に示したメインフローに従って動作を開始
する。そして、先ずROM2から読み出した五線譜の画
像データに基づき、LCDコントローラ4を制御し、L
CD表示部5に五線譜を表示させる(SA1)。このS
A1の処理により、画面12には複数段の五線譜が表示
される。
【0014】次に、音部入力操作の有無を判別するが
(SA2)、ここで音部入力操作とは、例えば前記ペン
17を用いて五線譜上に“〇”を描く操作である。そし
て、入力者がペン17を用いて五線譜上に“〇”を描く
と、描いた際のペン17のタッチがタッチパネル6によ
り検出されパネルI/Oポート7を介して、CPU1に
入力される。するとCPU1は、音部入力操作が有った
ものと判別し、ト音記号の画像データをROM2から読
み出して、LCDコントローラ4を制御し音部記号表示
を実行する(SA3)。このSA3の処理に応じて、L
CDコントローラ4が動作することにより、“〇”を描
いた五線譜の端部にト音記号が表示される。
【0015】次に、拍子記号入力操作の有無を判別する
(SA4)。この拍子記号入力操作は、例えば前記ペン
17を用いて五線譜上に拍子の分子と分母の数字を書き
込む操作である。つまり、例えば3/4拍子であれば、
“3”を上部に記し、かつその下部に“4”を記す。こ
れにより、数値がタッチがタッチパネル6により検出さ
れパネルI/Oポート7を介して、CPU1に入力され
る。すると、CPU1は、ROM2に記憶されている数
字データに基づき、上下に記された2個の数字を認識し
て、調子記号入力操作があったものと判別し、拍子記号
表示を実行する(SA5)。すなわち、対応する数字の
画像データをROM2から読み出し、LCDコントロー
ラ4がこの読み出した画像データに従って動作すること
により、調子記号“3/4”が表示される(図6参
照)。
【0016】このようにして、SA1〜SA5までの判
別処理を実行した後、次のペン操作処理(SA6)を行
う。このペン操作処理は、図4に示したフローチャート
に従って実行され、先ずペン操作判断を行う(SB
1)。このペン操作判断においては、ペン17により前
記画面12上で行われた操作が、「音符入力操作」「編
集操作」「終了操作」のいずれであるかを判断する。こ
こで、「音符入力操作」とは、表示されている五線譜上
にペン17により音符を手書き入力する操作、あるいは
五線譜上にて音高を指定した後、数値により音長を指定
することにより音符を入力する操作等である。
【0017】そして、かかる音符入力操作があった場合
には、タッチパネル6からパネルI/Oポート7を介し
て入力されるペン17のタッチ信号に基づき、音符入力
操作を検出して、入力された音符を表示する(SB
2)。引き続き、当該拍子における1小節分の音符入力
があったか否かを判別し(SB3)、1小節分の音符入
力があるまでSB2→SB3のループを繰り返す。した
がって、この間五線譜上で音符入力操作を行うことによ
り、SB2の処理が実行される都度、入力された音符が
表示されて行く。そして、1小節分の音符入力がなされ
ると、小節線の自動引きを実行し(SB4)、このSB
4の処理により、1小節分の最後の音符の次に小節線が
表示される。
【0018】引き続き、1段分の音符入力があったか否
かを判別し(SB5)、1段分の音符入力があるまで、
SB2〜SB5のループを繰り返す。よって、このSB
2〜SB5のループが繰り返されることにより、この間
に入力された音符が順次表示されるとともに、1小節の
音符入力が有った時点で小節線が表示される。そして、
1段分の音符入力があると、SB5からSB6に進み、
楽譜の完成操作の有無を判別する。
【0019】この楽譜の完成操作は、ペン17の操作に
よって、最後に自動引きされた小節線の手前にこれと平
行に線を書き込む操作である。そして、かかるペン17
による操作がなかった場合には、次の段の冒頭に音部記
号、調号を自動表示した後(SB8)、SB2からの処
理を繰り返す。よって、前記完成操作がなされるまで、
SB2〜SB8のループが繰り返され、この間に入力さ
れた音符が順次表示され、1小節の音符入力が有った時
点で小節線が表示され、かつ、1段分の音符入力があっ
た時点で改段されて、音部記号等の自動表示がなされ
る。そして、前記完成操作がなされると、SB6からS
B7に進んで、終止線引きを実行し、このSB7の処理
により、最終段の最後部に終止線が表示される。
【0020】他方、SB1でペン操作判断を行った際
に、「編集操作」があったものと判断された場合には、
SB1からSB9に進む。ここで、「編集操作」とは、
ペン17の操作により画面上に数値を記する操作、括弧
により範囲を指定する操作、記号を記する操作、文字を
記する操作のいずれかである。そして、このいずれかの
操作態様があった場合には、SB9でその内容を判断
し、その判断結果に応じて処理1〜4のいずれかを実行
する(SB10〜SB13)。
【0021】すなわち、編集操作の内容が“数値”であ
った場合の処理1(SB10)は、図5に示したフロー
チャートに従って実行され、先ず表示されている楽譜上
において数値が記された位置を認識する(SC1)。さ
らに、この認識した数値前に記入された記号を認識する
とともに(SC2)、数値を認識する(SC3)。次
に、これら数値の位置、記号、数値の認識結果に応じた
処理を実行した後(SC4)、この処理により生成され
た表示データに基づき表示切換を行う(SC5)。
【0022】この処理1の内容をより具体的に説明す
る。すなわち、図6の(A)に示したように、音高F1
の4分音符が表示されている状態において、同図の
(B)に点線で示したようにペン17の操作により当該
音符の後に「÷4」を記したとすると、先ず数値“4”
の位置、つまり数値“4”が音高F1の4分音符の後で
あることが認識される(SC1)。次に、数値“4”の
前の記号である“÷”が認識されるとともに(SC
2)、数値“4”が認識される(SC3)。そして、次
の認識結果に応じた処理(SC4)においては、SC1
〜SC3で認識した結果に基づいて、音高F1の4分音
符の音長を“4”で除することにより、音高F1の16
分音符を得る。次に、変更対象である音高F1の4分音
符を消去して、このSC4で得た音高F1の16分音符
を表示する表示切換(SC5)が実行されることによ
り、同図の(C)に示したように、今まで表示されてい
た音高F1の4分音符が、同一音高の16分音符に変更
表示される。
【0023】また、図7の(A)に示したように、音高
F1の16分音符が表示されている状態において、同図
の(B)に点線で示したようにペン17の操作により当
該音符の後に「×2」を記したとすると、先ず数値
“2”の位置、つまり数値“2”が音高F1の16分音
符の後であることが認識される(SC1)。次に、数値
“2”の前の記号である“×”が認識されるとともに
(SC2)、数値“4”が認識される(SC3)。そし
て、次の認識結果に応じた処理(SC4)においては、
SC1〜SC3で認識した結果に基づいて、音高F1の
16分音符の音長に“2”を乗ずることにより、音高F
1の8分音符を得る。次に、変更対象である音高F1の
16分音符を消去して、このSC4で得た音高F1の8
分音符を表示する表示切換(SC5)が実行されること
により、同図の(C)に示したように、今まで表示され
ていた音高F1の16分音符が、同一音高の8分音符に
変更表示される。
【0024】さらに、図8の(A)に示したように、音
高F1の4分音符が表示されている状態において、同図
の(B)に点線で示したようにペン17の操作により当
該音符の後に「÷3」を記したとすると、先ず数値
“3”の位置が音高F1の4分音符の後であることが認
識される(SC1)。次に、数値“4”の前の記号であ
る“÷”が認識されるとともに(SC2)、数値“3”
が認識される(SC3)。そして、次の認識結果に応じ
た処理(SC4)においては、SC1〜SC3で認識し
た結果に基づいて、音高F1の4分音符の音長を“3”
で除することにより、音高F1の3連音符を得る。次
に、変更対象である音高F1の4分音符を消去して、こ
のSC4で得た音高F1の3連符を表示する表示切換
(SC5)が実行されることにより、同図の(C)に示
したように、今まで表示されていた音高F1の4分音符
が、同一音高の3連符に変更表示されるのである。
【0025】また、編集操作の内容が“括弧”であった
場合の処理2(SB11)は、図9に示したフローチャ
ートに従って実行され、表示されている楽譜上において
括弧により括られた範囲を認識する(SD1)。しかる
後に、次に描かれた図形を認識し(SD2)、この認識
した図形が“×”であるか否かを判別する。そして、認
識した図形が“×”であった場合には、SD1で認識し
た範囲内を消去する(SD4)。しかし、認識した図形
が“×”でない場合には、それが“「」”であるか否か
を判別し(SD5)、“「」”である場合には前括弧内
値を後括弧内にコピーする(SD6)。
【0026】つまり、SD5の判別がYESである場合
には、SD1で範囲を認識した対象となった前の括弧
と、SD5で判別された後の括弧との2つの括弧が記さ
れたこととなる。したがって、かかる場合には前の括弧
内に存在する音符等を、後の括弧により括られた範囲に
コピーするのである。また、SD5の判別がNOであっ
て、次に描かれた図形が“「」”でなかった場合には、
それが数値であるか否かを判別し(SD7)、数値であ
る場合には数値前に記された記号を認識する(SD
8)。そして、数値及び記号に応じて、括弧で括られた
範囲の音符を移調し(SD9)、続くSD10ではSD
4,SD6,SD9で行った各処理の結果を表示する。
【0027】以上に示した処理2の内容をより具体的に
説明する。すなわち、図10の(A)に示したように、
音高E1の4分音符が表示されている状態において、同
図の(B)に示しように前記音符を括弧で括ると、括弧
内の範囲が認識される(SD1)。また、括弧内に×印
を記入すると、これが認識されて(SD2)、×印であ
ることが判別される(SD3がYES)。引き続き、括
弧の範囲内が消去され(SD4)、これにより同図の
(C)に示したように、表示されていた音高E1の4分
音符が消える。
【0028】また、図11の(A)に示したように、複
数段及び複数小節に亙って音符が表示されている状態に
おいて、同図の(B)に示しように最終小節を括弧で括
ると、括弧内の1小節分の範囲が認識される(SD
1)。また、括弧内に×印を記入すると、これが認識さ
れて(SD2)、×印であることが判別される(SD3
がYES)。引き続き、括弧の範囲内が消去され(SD
4)、これにより同図の(C)に示したように、表示さ
れていた最終小節が消える。
【0029】さらに、図12の(A)に示したように、
複数段及び複数小節に亙って音符が表示されている状態
において、同図の(B)に示しように先ず上段のある小
節を括弧で括って範囲を指定すると、括弧内の1小節分
の範囲が認識される(SD1)。次に、×印を記するこ
となく、下段の五線譜上に“「」”を記して範囲を指定
すると、これが認識されて(SD2)、“「」”である
ことが判別される(SD5がYES)。引き続き、前括
弧内の値、つまり上段の括弧内にある2個の音高G1の
8分音符、音高A1の4分音符、音高B1の4分音符
が、下段の括弧内にコピーされる(SD6)。これによ
り、同図の(C)に示したように、下段の五線譜上に、
2個の音高G1の8分音符、音高A1の4分音符、音高
B1の4分音符が表示される。
【0030】また、図13の(A)に示したように、複
数段及び複数小節に亙って音符が表示されている状態に
おいて、同図の(B)に示しように下段に表示されてい
る各々音高B1、C2、B1,A1の4分音符を括弧で
括ると、その範囲が認識される(SD1)。次に、×印
及び「」を記することなく“−1”を記すると、これが
認識されて(SD2)、数値であることが判別される
(SD7がYES)。引き続き、数値前の記号である
“−”が認識され(SD8)、この数値及び記号である
“−1”に応じて移調が実行される(SD9)。
【0031】すなわち、このSD9においては、記号が
“−”である場合に、括弧内の音符の音高を数値に応じ
て下げることにより移調を行う。よって、本例の場合音
高B1、C2、B1,A1の4分音符が1度ずつ下げら
れて、音高A1,B1,A1,G1となり、同図の
(C)に示したように、これら音高A1,B1,A1,
G1の4分音符が、前記音高B1,C2,B1,A1の
4分音符に代わって表示されることとなる。なお、記号
が“+”である場合には、括弧内の音符の音高を数値に
応じて上げることにより移調が行われる。
【0032】また、編集操作の内容が“記号”であった
場合の処理3(SB12)は、図14に示したフローチ
ャートに従って実行し、先ず記号の図形を認識する(S
E1)。しかる後に、記号が上開きであるか否かを判別
し(SE2)、上開きである場合にはその位置を認識す
る(SE3)。次に、このSE3で確認した結果に基づ
き、上開き記号が音符間に記入されたか否かを判別し
(SE4)、音符間に記入された場合には、その間を1
音符挿入分開き(SE5)、これにより記号に対応する
音符間に1音符挿入可能な領域を形成する。しかし、記
号が音符間でかった場合には、それが小節間であるか
否かを判別し(SE6)、小節間である場合には1小節
分開き(SE7)、これにより五線譜上において1小節
分の領域を形成する。他方、記号が上開きでない場合に
は、これが下開きであるか否かを判別し、下開きであっ
た場合には、その間を詰める処理を実行し(SE9)、
次のSE10では、SE5,SE7,SE9で行った処
理結果を表示する。
【0033】以上に示した処理3の内容をより具体的に
説明する。すなわち、図15の(A)に示したように、
音高F1の4分音符と音高A1の4分音符とが表示され
ている状態において、同図の(B)に点線で示しように
前記両音符間に“∨”を記すると、この記号の図形が認
識される(SE1)。この記号“∨”は、上開きである
から(SE2がYES)、その位置が確認され(SE
3)、また、“∨”は前記4分音符間であることから
(SE4がYES)、1音符分開く処理が実行される
(SE5)。したがって、このSE5の処理が実行され
た後、SE10が実行されることにより、同図の(C)
に示したように、音高F1の4分音符と音高A1の4分
音符との間が1音符分空いた表示状態となる。
【0034】よって、この1音符分空いた領域に、同図
の(D)に点線で示したように、音高F1の8分音符を
記入する音符入力操作を行えば、前述した図4のSB2
における音符入力操作検出・表示が実行される。よっ
て、同図の(E)に示したように、音高F1の4分音符
と音高A1の4分音符との間に音高F1の8分音が表示
される。また、点線で示したように、音高F1の8分音
符と音高A1の4分音符との間に“∧”を記すると、こ
の記号は下開きであるから(SE8がYES)、間を詰
める処理が実行され(SE9)、SE10でこの実行結
果が表示されることにより同図の(F)に示したよう
に、音高F1の8分音符と音高A1の4分音符との間隔
が狭くなった表示状態となる。
【0035】また、図16の(A)に示したように複数
の小節に亙って音符が表示されている状態において、同
図の(B)に点線で示したように小節線間に“∨”を記
すると、この記号の図形が認識される(SE1)。この
記号“∨”は、上開きであるから(SE2がYES)、
その位置が確認され(SE3)、また、“∨”は小節間
であることから(SE4がNO,SE6がYES)、1
小節分開く処理が実行される(SE7)。したがって、
このSE7の処理が実行された後、SE10が実行され
ることにより、同図の(C)に示したように、各々音符
が存在している小節間に、音符の存在しない1小節分の
領域が表示される。
【0036】さらに、図17の(A)に示したように音
符の存在しない空白小節が存在する状態において、同図
の(B)に点線で示したように前記空白小節の上部に
“∧”を記入すると、この記号の図形が認識される(S
E1)。この記号“∧”は、下開きであるから(SE2
がNO,SE8がYES)、間を詰める処理が実行され
(SE9)、SE10でこの実行結果が表示されること
により同図の(C)に示したように、前記空白小節がな
くなって、音符の存在する小節が連続する表示状態とな
る。
【0037】また、編集操作の内容が“文字”であった
場合の処理4(SB13)は、図18に示したフローチ
ャートに従って実行される。すなわち、入力文字を認識
して(SF1)、認識結果に応じたデータを表示する
(SF2)。次に、認識結果に応じたデータが複数候補
有るか否かを判別し(SF3)、複数候補ない場合に
は、SF2のデータの表示状態を維持する(SF7)。
しかし、複数候補有る場合には、全候補である複数デー
タを表示し(SF4)、ペン17による押圧選択を読み
込む(SF5)。しかる後に、ペン17により選択され
た以外の他候補を消去し(SF6)、選択された候補を
表示する(SF6)。
【0038】すなわち、図19の(A)に示した楽譜が
表示されている状態で、同図の(B)に点線示したよう
に、ペン17の操作により所望の小節の上部に“Mod
e”と文字を入力すると、この入力された文字が認識さ
れる(SF1)。すると、同図の(C)に示したよう
に、この認識した“Mode”に応じたデータ“Mod
erate”が表示される(SF2)。ここで“Mod
e”に対応したデータは“Moderate”のみであ
るとすると、SF3の判別はNOとなり、よって、SF
4〜SF6の処理を実行することなく、SF7に進む。
【0039】また、図20の(A)に示した楽譜が表示
されている状態で、同図の(B)に点線示したように、
ペン17の操作により所望の小節の上部に“Alle”
と文字を入力すると、この入力された文字が認識される
(SF1)。ここで、認識された“Alle”に対して
複数の候補が存在すると、SF2からSF3に進んだ
際、このSF3の判別はYESとなる。したがって、S
F4の複数表示が実行されることにより、同図の(C)
に示したように、“Allegretto Alleg
ro Allegrissimo”の3候補が表示され
る。
【0040】そして、ペン17の操作により同図の
(D)に示したように、“Allegro”を押圧して
選択するとこれが読み込まれ(SF5)、他候補である
“Allegretto Allegrissimo”
が消去される(SF6)。そして、最終的には同図の
(E)に示したように、選択した候補である“Alle
gro”が、“Alle”と文字入力した位置に表示さ
れる(SF7)。
【0041】以上のようにして、音符入力操作あるいは
編集操作を行うことにより、所望の楽譜の作成を終了し
た後、所定の終了操作を行うと、図4のSB1からSB
14に進み、完成した楽譜を構成する全データがRAM
3にセーブされる。また、このセーブされたデータに基
づき、音源8を制御することにより、スピーカ10から
はセーブした楽譜で構成される楽音が発生する。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、表示した
楽譜に対して手書き操作子の操作により記入された数値
に応じて、楽譜上の音符の音高又は音長に対する編集処
理を実行し、この編集処理の実行結果を表示するように
した。よって、手書き操作子の操作により作成されて表
示された楽譜や、他の操作により作成されて表示された
楽譜を、自在に改編することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる楽譜編集装置の全体
構成を示すブロック図である。
【図2】同楽譜編集装置の外観構成を示す斜視図であ
る。
【図3】本実施例のメインフローチャートである。
【図4】ペン操作処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図5】処理1の内容を示すフローチャートである。
【図6】処理1の表示過程の一例を示す図である。
【図7】同表示過程の他の例を示す図である。
【図8】同表示過程の他の例を示す図である。
【図9】処理2の内容を示すフローチャートである。
【図10】処理2の表示過程の一例を示す図である。
【図11】同表示過程の他の例を示す図である。
【図12】同表示過程の他の例を示す図である。
【図13】同表示過程の他の例を示す図である。
【図14】処理3の内容を示すフローチャートである。
【図15】処理3の表示過程の一例を示す図である。
【図16】同表示過程の他の例を示す図である。
【図17】同表示過程の他の例を示す図である。
【図18】処理4の内容を示すフローチャートである。
【図19】処理4の表示過程の一例を示す図である。
【図20】同表示過程の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 4 LCDコントローラ 5 LCD表示部 6 タッチパネル 12 画面 17 ペン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 G10G 1/00 - 3/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御手段が、 表示手段に 楽譜を表示し この表示した楽譜において手書き操作子の第1の操作に
    より指定された範囲を検知するとともに、この第1の操
    作に引き続いて行われた前記手書き操作子の第2の操作
    により記された数値を検知し、 この検知した数値に応じて、前記指定された範囲の音高
    に対する編集処理を実行し、 この編集処理の実行結果を前記表示手段に表示すること
    を特徴とする楽譜編集方法。
  2. 【請求項2】 制御手段が、 表示手段に楽譜を表示し、 この表示した 楽譜において編集対象とする音符の近傍
    に、手書き操作子の操作により記された数値を検知し、 この検知した数値に応じて前記音符の音長に対する編集
    処理を実行し、 この編集処理の実行結果を前記表示手段に表示 すること
    を特徴とする楽譜編集方法。
  3. 【請求項3】 表示手段と、 該表示手段に楽譜を表示させる楽譜表示手段と、 前記表示手段に表示されている楽譜において手書き操作
    子の第1の操作により指定された範囲を検知するととも
    に、この第1の操作に引き続いて行われた前記手書き操
    作子の第2の操作により記された数値を検知する検知手
    段と、 該検知手段により検知された数値に応じて、前記指定さ
    れた範囲の音高に対する編集処理を実行する編集処理手
    段と、 該編集処理手段による編集処理結果を前記表示手段に表
    示させる編集結果表示手段と、 を有 することを特徴とする楽譜編集装置
  4. 【請求項4】 表示手段と、 該表示手段に楽譜を表示させる楽譜表示手段と、 前記表示手段に表示されている楽譜において編集対象と
    する音符の近傍に、手書き操作子の操作により記された
    数値を検知する検知手段と、 該検知手段により検知された前記数値に応じて前記音符
    の音長に対する編集処理を実行する編集処理手段と、 該編集処理手段による編集処理結果を前記表示手段に表
    示させる編集結果表示手段と、 を有 することを特徴とする楽譜編集装置
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