JP3453036B2 - 非常用電話機および非常用電話システム - Google Patents

非常用電話機および非常用電話システム

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JP3453036B2
JP3453036B2 JP00569597A JP569597A JP3453036B2 JP 3453036 B2 JP3453036 B2 JP 3453036B2 JP 00569597 A JP00569597 A JP 00569597A JP 569597 A JP569597 A JP 569597A JP 3453036 B2 JP3453036 B2 JP 3453036B2
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繁 谷澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高規格化道路や山
岳道路(山道)に配設するのに好適な非常用電話機およ
び非常用電話システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高速道路等の高規格化道路に
おいては、非常用電話機が所定の距離間隔で設置されて
いる。また、沿道に人家のない山道等においても、非常
用電話機を十分に密な距離間隔で設置する努力がなされ
ている。これらの非常用電話機は、警察や消防等の非常
連絡先との通話のみが可能であり、交換機を介して固定
電話網に有線接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の非常用電話機は固定電話網に有線接続されている。し
たがって、その設置、増設、移設等の際には、非常用電
話機に直に接続される電話線(加入者線)を敷設・移設
する作業や交換機を設置・移設する作業が必要となる。
人里離れた山間部の山道においては、固定電話網の電話
線が沿道に存在しないことがあり、このような場合に
は、電話線の敷設作業は極めて重い負担となる。そもそ
も、沿道に固定電話網の電話線が存在したとしても、交
換機の設置・移設作業や電話線の敷設・移設作業が不要
になる訳ではない。
【0004】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、容易に設置、移設することができる非常用電話機
および非常用電話システムを提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の非常用電話機は、道路沿いに設
置される非常用電話機において、非常連絡先の電話番号
と、特定番号とを記憶した記憶手段と、非常連絡先への
発呼の指示を入力するための発信指示手段と、供給され
た電話番号で発呼する無線送受信手段と、前記無線送受
信手段に接続され、前記無線送受信手段の発呼によって
確立した回線を介して通話を行うための送受話手段と、
前記発信指示手段から前記発呼の指示が入力されると、
前記非常連絡先の電話番号を前記記憶手段から読み出
し、該非常連絡先の電話番号を前記無線送受信手段へ供
給する一方、前記回線を介した通話が終了すると、前記
特定番号と前記非常連絡先を特定する情報とを前記無線
送受信手段へ供給する制御手段とを具備し、前記無線送
受信手段は、前記回線を介した通話が終了した場合、前
記制御手段により供給された前記特定番号で発呼し前記
非常連絡先を特定する情報を送信することを特徴として
いる。
【0006】また、請求項2記載の非常用電話機は、道
路沿いに設置される非常用電話機において、複数の非常
連絡先の電話番号と、特定番号とを記憶した記憶手段
と、非常連絡先を選択し、選択された非常連絡先への発
呼の指示を入力するための選択指示手段と、供給された
電話番号で発呼する無線送受信手段と、前記無線送受信
手段に接続され、前記無線送受信手段の発呼によって確
立した回線を介して通話を行うための送受話手段と、前
記選択入力手段から前記発呼の指示が入力されると、前
記記憶手段から該指示に対応した非常連絡先の電話番号
を読み出し、該非常連絡先の電話番号を前記無線送受信
手段へ供給する一方、前記回線を介した通話が終了する
と、前記特定番号と前記通話を行った非常連絡先を特定
する情報とを前記無線送受信手段へ供給する制御手段と
を具備し、前記無線送受信手段は、前記回線を介した通
話が終了した場合、前記制御手段により供給された前記
特定番号で発呼し前記通話を行った非常連絡先を特定す
る情報を送信することを特徴としている。
【0007】
【0008】さらに、請求項記載の非常用電話機は、
請求項記載のものにおいて、前記記憶手段は当該非常
用電話機の位置情報をさらに記憶し、前記制御手段は
前記回線を介した通話が終了すると、前記特定番号と前
記位置情報と前記非常連絡先を特定する情報とを前記無
線送受信手段へ供給し、前記無線送受信手段は、前記回
線を介した通話が終了した場合、前記制御手段により
給された前記特定番号で発呼し前記位置情報および前記
非常連絡先を特定する情報を送信することを特徴として
いる。
【0009】また、請求項記載の非常用電話機は、請
求項記載のものにおいて、気象状況を検出する検出手
段をさらに具備し、前記記憶手段は前記検出手段の検出
結果をさらに記憶し、前記制御手段は前記記憶手段か
ら前記検出結果を所定の時間間隔で読み出し、前記特定
番号とともに前記無線送受信手段へ供給し、前記無線送
受信手段は、前記制御手段により供給された前記特定番
号で発呼し前記検出結果を送信することを特徴としてい
る。
【0010】また、請求項記載の非常用電話システム
は、請求項記載の非常用電話機を複数個配するととも
に、前記各非常用電話機を管理する管理センタを設け、
前記記憶手段は非常用電話機固有の識別情報をさらに
憶し、前記制御手段は前記回線を介した通話が終了す
ると、前記特定番号および前記非常連絡先を特定する情
とともに前記識別情報を前記無線送受信手段へ供給
し、前記無線送受信手段は、前記回線を介した通話が終
了した場合、前記制御手段により供給された前記特定番
号で発呼し前記非常連絡先を特定する情報および前記識
別情報を送信し、前記管理センタは前記特定番号に対応
した受信機を備えることを特徴としている。
【0011】また、請求項記載の非常用電話システム
は、請求項記載の非常用電話機を複数個配するととも
に、前記各非常用電話機を管理する管理センタを設け、
前記管理センタは前記特定番号に対応した受信機を備え
ることを特徴としている。
【0012】また、請求項記載の非常用電話システム
は、請求項記載の非常用電話機を複数個配するととも
に、前記各非常用電話機を管理する管理センタを設け、
前記記憶手段は非常用電話機固有の識別情報をさらに
憶し、前記制御手段は、前記回線を介した通話が終了す
ると、前記特定番号、前記非常連絡先を特定する情報
および前記識別情報とともに前記検出結果を前記無線送
受信手段へ供給し、前記無線送受信手段は、前記回線を
介した通話が終了した場合、前記制御手段により供給さ
れた前記特定番号で発呼し前記非常連絡先を特定する情
、前記識別情報、および前記検出結果を送信し、前記
管理センタは前記特定番号に対応した受信機を備えるこ
とを特徴としている。さらに、請求項記載の非常用電
話システムは、請求項ないし7のいずれかに記載のも
のにおいて、前記受信機は無線呼び出し受信機であるこ
とを特徴としている。
【0013】また、請求項記載の非常用電話システム
は、道路沿いに設置され、固有の識別情報を記憶し、非
常連絡先へ発呼して通話を行うとともに、該通話を行っ
た非常連絡先を特定する情報を記憶する複数の非常用電
話機と、前記各非常用電話機の電話番号を記憶し、前記
各非常用電話機へ発呼して回線を確立する管理センタと
から構成され、前記各非常用電話機は前記通話を行った
非常連絡先を特定する情報を前記回線を介して前記管理
センタへ送信し、前記管理センタは該回線を介して前記
通話を行った非常連絡先を特定する情報を受信すること
を特徴としている。
【0014】さらに、請求項10記載の非常用電話シス
テムは、請求項記載のものにおいて、前記非常用電話
機は気象状況を検出して検出結果を記憶するとともに、
該検出結果を前記通話を行った非常連絡先を特定する情
とともに前記回線を介して前記管理センタへ送信し、
前記管理センタは該回線を介して前記検出結果および前
通話を行った非常連絡先を特定する情報を受信するこ
とを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。A.実施形態の構成
【0016】A−1.全体構成図1は本発明の一実施形
態による非常用電話システムの全体構成を示すブロック
図であり、MS1,MS2,…,MSnは道路沿いに所
定距離離間して設置された非常用電話機、CCは非常用
電話機MS1〜MSnを管理する管理センタであり、非
常用電話機MS1〜MSnは、移動通信の移動局として
機能し、最寄りの基地局MBSに無線接続されている。
一方、管理センタCCは、無線呼び出しの基地局PBS
から送信されたメッセージを受信するよう構成されてい
る。また、基地局PBSは無線呼び出しの中央局PCS
を介して、移動通信の基地局MBSは移動通信交換機M
CSを介して通信網CNに接続されている。
【0017】A−2.非常用電話機MSの構成次に、非
常用電話機MS1〜MSnの構成について説明するが、
各非常用電話機MS1〜MSnに共通する事項を説明す
る際には、これらを代表する字句として「非常用電話機
MS」を使用する。図2は非常用電話機MSの構成を示
すブロック図であり、この図において、10はフラッシ
ュメモリ等の不揮発性の記憶手段、11は非常連絡先を
選択し当該非常連絡先への発呼を指示するための選択指
示手段、12は基地局MBSとの間で無線回線を確立し
当該無線回線を介してデータを送受する無線送受信手段
であり、音声符号化/復号化器を包含している。
【0018】ここで、記憶手段10の記憶内容について
説明する。記憶手段10には、図3に例示するように、
非常連絡先の電話番号が、非常連絡先固有のIDととも
に格納されている。また、記憶手段10には、各非常用
電話機MS1〜MSnに固有の識別情報が格納されてい
る。この識別情報は、各非常用電話機MS1〜MSnの
機体番号や電話番号であってもよいが、同一の管理セン
タCCの管轄内で固有であればよいので、ここでは、1
から始まるシリアル番号を各非常用電話機MS1〜MS
nに割り当てるものとする。さらに、記憶手段10に
は、管理センタCCに属するページャの呼び出し番号
(特定番号)と、自らの位置情報と、後述する制御手段
16の動作を記述した動作プログラムが格納されてい
る。上記位置情報の形式は任意であるが、ここでは、緯
度および経度を表す値を用いている。
【0019】再び図2において、13は無線送受信手段
12に接続された送受話手段であり、送話口にマイク、
受話口にスピーカを備え、無線送受信手段12から供給
される音声信号を内蔵のアンプで増幅してスピーカへ供
給するとともに、マイクを用いて入力された音声信号を
無線送受信手段12へ供給する。また、14は温度セン
サや湿度センサ、明度センサ、雨量センサ等からなる検
出手段、15は各手段10,12〜14,および制御手
段16へ作動電力を供給する電源手段、17は送受話手
段13を支持するとともに、送受話手段13のオフフッ
クおよびオンフックを検出するフック手段である。な
お、本実施形態では、電源手段15を、太陽電池と蓄電
池とを組み合わせて実現している。
【0020】制御手段16は、記憶手段10に格納され
た動作プログラムに従って作動するとともに、選択指示
手段11、無線送受信手段12、検出手段14、および
フック手段17から入力されるデータに基づいて各手段
10,12,15を制御するものであり、その機能につ
いては「B.実施形態の動作」において後述する。な
お、上述の各手段10,12,16は一般的な携帯電話
機の回路構成を用いて実現可能であり、ここでは、一般
的な携帯電話機をそのまま利用して上記各手段10,1
2,15を実現している。
【0021】次に、非常用電話機MSの外観について説
明する。図4は非常用電話機MSの外観を示す斜視図で
あり、この図において、20は中空の筐体であり、前述
の各手段10〜12,14〜16を内包している。な
お、送受話手段13はケーブル13aを介して筐体20
内の携帯電話機のイヤホン端子および外部マイク端子に
接続されており、これによって無線送受信手段12と接
続されている。
【0022】また、筐体20の上面には無線送受信手段
12のアンテナ12aが突出して設けられ、筐体20の
正面には選択指示手段11のプッシュボタン11a〜1
1cが設けられ、筐体20の側面には不使用時の送受話
手段13を支持するとともに、送受話手段13のオフフ
ック/オンフックを検出するフック手段17が設けられ
ている。なお、図示を略すが、検出手段14の各センサ
は、それぞれ適正な検出を行うことができる位置に取り
付けられる。
【0023】A−3.管理センタCCの構成 図5は管理センタCCの構成を示すブロック図であり、
この図において、30はテキストデータおよびバイナリ
データをメッセージとして受信可能なページャであり、
基地局PBSから送信されたメッセージを受信し、自ら
の表示パネルに表示するとともに、所定の端子から出力
する。31はページャ30に接続されたコンピュータシ
ステムであり、ページャ30の所定の端子から出力され
るデータを入力する。
【0024】コンピュータシステム31は、図示を略す
が、CPU、ROM、RAM、および各種I/Oインタ
フェース等を有するコンピュータ本体と、ハードディス
クドライブやフロッピーディスクドライブ等の外部記憶
装置と、キーボードやマウス等の入力装置と、CRTや
液晶ディスプレイ等の表示装置とを備えており、ページ
ャ30を介して入力したデータを管理する。この管理処
理については「B.実施形態の動作」において後述す
る。
【0025】B.実施形態の動作 各非常用電話機MS1〜MSnにおいて、制御手段16
は、検出手段14の検出データを記憶手段10の所定領
域に順次記憶するとともに、所定時間(例えば30分)
間隔のタイマ割り込み、フック手段17からの割り込
み、および選択指示手段11からの割り込みを受け付け
る。ただし、フック手段17からオフフックの割り込み
を受け付けた場合、または選択指示手段11からの割り
込みを受け付けた場合には、非常時と判断できるので、
当該割り込み処理が終了するまで、タイマ割り込みの受
け付けが禁止される。以下、まず、実際の動作に先立っ
て行われる位置登録処理について説明し、次に、各割り
込み時の本実施形態の動作について説明する。
【0026】B−1.位置登録処理 前述した構成から明らかなように、盗難防止用の機構を
取り付けたとしても、非常用電話機MSの移設は容易で
あり、その位置が変更されることが考えられる。そこ
で、本実施形態では、非常用電話機MSの配設または移
設時に自らの位置を登録するようにしている。
【0027】この位置登録処理は、例えば、管理者が筐
体10内部の携帯電話機を操作して行うようにしてもよ
いし、管理者が任意の電話機を用いて非常用電話機MS
に発呼して回線を確立し、この回線を介して位置情報を
非常用電話機MSへ送信し、非常用電話機MS側におい
て、受信した情報を位置情報として登録するようにして
もよい。すなわち、公知の様々な手法のいずれかによっ
て位置登録処理が行われる。
【0028】B−2.タイマ割り込み時の動作 タイマ割り込み時において、非常用電話機MSの制御手
段16は、記憶手段10の所定領域に格納した検出デー
タを読み出し、読み出した検出データに基づいて過去の
所定時間(例えば30分)における代表値を算出する。
代表値の算出手法としては、公知の様々な手法を利用可
能であるが、ここでは平均値を算出して代表値としてい
る。
【0029】次に、制御手段16は、算出した各代表値
を予め設定されたビット長のデータに変換した後、記憶
手段10に格納された自らの識別情報に所定の順序で連
ねてメッセージ(図6参照)を生成するとともに、無線
送受信手段12にオフフック信号を与えて発呼可能と
し、記憶手段10に格納された管理センタCCのページ
ャ30の呼び出し番号を読み出して無線送受信手段12
へ供給する。これにより、無線送受信手段12が当該呼
び出し番号で発呼する。
【0030】次に、制御手段16は、無線送受信手段1
2から供給される状態信号に基づいて回線が確立したか
否かを判断し、回線が確立した後に、上記メッセージ
(デジタル信号)を無線送受信手段12へ供給する。こ
れにより、無線送受信手段12が当該メッセージをアナ
ログ信号に変換し、ページャ30に向けて送信する。送
信されたメッセージは、基地局MBS、移動通信交換機
MCS、通信網CN、中央局PCS、基地局PBSを介
して管理センタCCのページャ30に受信される。
【0031】管理センタCCにおいて、ページャ30が
受信したメッセージをデジタル信号に変換して所定の端
子から出力すると、コンピュータシステム31がこれを
受け取り、メッセージ中の識別情報や各代表値を分離抽
出し、各代表値を識別情報および受信日時に対応付けて
RAMおよび/または外部記憶装置の所定領域に記憶す
るとともに、表示装置によって表示する(図7参照)。
【0032】なお、各代表値の分離抽出は、メッセージ
の先頭から所定ビットずつ抽出することによって行われ
る。したがって、識別情報および各代表値のビット位置
およびビット長を、各非常用電話機MS1〜MSnおよ
び管理センタCCにおいて共通して設定しておく必要が
ある。
【0033】B−3.フック手段17からの割り込み時
の動作 フック手段17からの割り込みとしては、オフフックと
オンフックとがある。オフフック時において、非常用電
話機MSの制御手段16は、無線送受信手段12からの
状態信号に基づいてオフフック/オンフックの状態を調
べ、オンフック状態にある場合には無線送受信手段12
にオフフック信号を与えて発呼可能とし、オフフック状
態にある場合には何もしない。一方、オンフック時に
は、制御手段16は、無線送受信手段12の状態(オフ
フック/オンフック)を調べ、オフフック状態にある場
合には無線送受信手段12にオンフック信号を与えて発
呼不可能とし、オンフック状態にある場合には何もしな
い。
【0034】B−4.選択指示手段11からの割り込み
時の動作 選択指示手段11からの割り込み時において、非常用電
話機MSの制御手段16は、無線送受信手段12の状態
を調べ、オンフック状態にある場合にのみ、無線送受信
手段12にオフフック信号を与えて発呼可能とする。
【0035】次に、制御手段16は、押下されたプッシ
ュボタンに応じた非常連絡先の電話番号を記憶手段10
から読み出し、これを無線送受信手段12へ無線送受信
手段12へ供給する。これにより、無線送受信手段12
が当該電話番号で発呼する。この発呼により回線が確立
すると、以後、非常連絡先との通話が行われ、通話終了
時には前述した場合と同一のオンフック処理が行われ
る。
【0036】そして、制御手段16は、自らの識別情報
と上記非常連絡先のIDと自らの位置情報とに基づいた
メッセージ(図8参照)を生成するとともに、無線送受
信手段12にオフフック信号を与えて発呼可能とし、記
憶手段10に格納された管理センタCCのページャ30
の呼び出し番号を読み出して無線送受信手段12へ供給
する。以後、前述した場合と同様のメッセージ送受信処
理が行われ、ページャ30からコンピュータシステム3
1に受信メッセージに応じたデータが供給される。
【0037】コンピュータシステム31は、受け取った
データを受信日時に対応付けてRAMおよび/または外
部記憶装置の所定領域に記憶するとともに、表示装置に
よって表示する(図7参照)。なお、図7においては、
“110”等の電話番号が表示されているが、このよう
な表示は、コンピュータシステム31にIDと電話番号
との対応関係を予め記憶させ、当該対応関係に基づいて
電話番号を特定させることによって実現される。また、
連絡元の位置の表示形式が“…3丁目1番5号”等の番
地形式となっているが、このような形式の変換は、上述
と同様に、コンピュータシステム31に東経および西経
と番地との対応関係を予め記憶させておくことにより実
現される。
【0038】C.まとめ 以上説明したように、本発明の一実施形態によれば、各
非常用電話機MS1〜MSnを通信網CNに有線接続す
る必要がなく、かつ電源ケーブルを接続する必要もない
ので、ケーブルの敷設が不要であり、各非常用電話機M
S1の設置作業にかかる負担を著しく軽減することがで
きる。また、各非常用電話機MS1〜MSnの電源手段
15として、例えば、商用電力を利用した有線のものを
使用しても、各非常用電話機MS1の設置作業にかかる
負担を十分に軽減することができる。
【0039】また、非常連絡先との通話状況を管理セン
タCC側で知ることができるので、管理センタCCに道
路管理者を常駐させれば、事故等が発生した場合に、交
通管制の面から迅速に対応することができる。また、各
非常用電話機MS1〜MSnが通報者によって移動され
ることがないので、通報者が自らの位置を誤って非常連
絡先に通知した場合にも、管理センタCCでは正確な位
置を把握することができる。したがって、管理センタC
Cから非常連絡先へ正確な位置を通知することも可能で
ある。
【0040】また、管理センタCCにおいて各非常用電
話機MS1〜MSnの設置点の気象状況を十分に短い時
間間隔で知ることができるので、きめ細かな交通管制を
行うことができる。さらに、各非常用電話機MS1〜M
Sn側から管理センタCC側へのデータ通信にページャ
30を使用するようにしたので、通信コストを低く抑制
することができる。
【0041】なお、管理センタCC側において、各非常
用電話機MS1〜MSnの識別情報に対応付けて各非常
用電話機MS1〜MSnの位置情報を記憶し、受信した
識別情報から位置情報を特定できるようにすれば、各非
常用電話機MS1〜MSnが自らの位置情報を記憶・送
信する必要はない。ただし、各非常用電話機MS1〜M
Snの配設・移設時には、管理センタCC側の対応する
位置情報を更新する必要がある。
【0042】また、ページャ30に代えて、携帯電話機
や固定電話機(モデム等)を使用することも可能であ
り、このような場合には、各非常用電話機MS1〜MS
nにおいて通信状況および検出データを蓄積し、管理セ
ンタCC側から定期的に発呼してこれらの情報を取得す
る態様も実現可能となる。この態様では、各非常用電話
機MS1〜MSnに時計機能を付加し、通信先だけでは
なく通信時刻をも通信状況に含めるよう構成すべきであ
る。
【0043】また、検出データの送受にはメッセージの
配信サービスを利用し、通話状況を示す情報の送受には
移動通信(携帯電話)を利用する、というように組み合
わせて使用することも可能である。また、コンピュータ
システム31を携帯型とし、管理センタCCを移動可能
に構成してもよい。管理センタCCが移動可能であれ
ば、道路監視車両自体を管理センタとすることができ
る。
【0044】なお、言うまでもないが、各検出データを
一回の通信で連続して送信しなくともよい。すなわち、
各検出データ毎に発呼して送信するという態様も考えら
れる。また、管理センタCC側のページャ30として、
テキストデータしか扱えないページャを用いることも可
能である。ただし、この場合、送信側および受信側にお
いて、バイナリデータとテキストデータとの変換処理を
行う必要がある。
【0045】さらに、非常連絡先は1つであってもよ
い。この場合、プッシュボタン等を設ける必要はなく、
送受話手段13がフック手段17から外されたときに自
動的に非常連絡先を発呼する態様も実現可能である。ま
た、検出手段14に含まれるセンサとしては、前述した
例に限らず、公知の任意のセンサを利用可能である。ま
た、各種データの表示形式は図7に例示した形式に限定
されるものではなく、任意の形式となり得る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
無線送受信手段が非常連絡先の電話番号で発呼すること
により音声通話を行うので、有線接続せずに済む。よっ
て、非常用電話機を容易に設置、移設することができ
る。
【0047】また、通話を行った非常連絡先を特定する
情報を、非常連絡先以外の通知先に自動的に通知するよ
うに構成し、通知先を適切に設定すれば、通報者に負担
を強いることなく、異常に対してより適切な対策を講じ
ることができる。さらに、この際、非常用電話機の位置
情報をも通知するようにすれば、通報者が非常連絡先に
誤った位置を知らせた場合にも迅速に対処可能となる。
また、平素は所定の時間間隔で気象状況を検出し、検出
結果を特定の通知先に通知するようにすれば、当該通知
専用の通信手段を設けることなく、事故などの異常事態
の発生を有効に防止するための対策の検討材料を提供す
ることができる。
【0048】上記通知先を道路等の管理センタとし、当
該管理センタに、複数の非常用電話機から固有の識別情
報とともに通話の状況を自動的に通知するようにすれ
ば、管理センタにおいて、通報者に負担を強いることな
く、異常に対してより適切な対策を講じることができ
る。さらに、気象状況の検出結果を自動的に通知するよ
うに構成すれば、管理センタにおいて、当該通知専用の
通信手段を設けることなく、事故などの異常事態の発生
を有効に防止するための対策の検討材料を得ることがで
る。また、管理センタ側の受信機を無線呼び出し受信
機とすれば、通信コストを低減することができる。
た、管理センタ側から発呼して通話の情報や気象状況の
検出結果を取得することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による非常用電話システ
ムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】 同システムにおける非常用電話機MSの構成
を示すブロック図である。
【図3】 同非常用電話機MSの記憶手段10の記憶内
容の一部を示す図である。
【図4】 同非常用電話機MSの外観を示す斜視図であ
る。
【図5】 本発明の一実施形態による非常用電話システ
ムにおける管理センタCCの構成を示すブロック図であ
る。
【図6】 同システムにおいて非常用電話機MS側から
管理センタCC側へ送信されるメッセージの形式を示す
図である。
【図7】 同管理センタCCのコンピュータシステム3
1による表示例を示す図である。
【図8】 本発明の一実施形態による非常用電話システ
ムにおいて非常用電話機MS側から管理センタCC側へ
送信されるメッセージの形式を示す図である。
【符号の説明】
10……記憶手段、11……選択指示手段、11a〜1
1c……プッシュボタン、12……無線送受信手段、1
2a……アンテナ、13……送受話手段、13a……ケ
ーブル、14……検出手段、15……電源手段、16…
…制御手段、17……フック手段、20……筐体、CC
……管理センタ、CN……通信網、MCS……移動通信
交換機、MBS,PBS……基地局、MS,MS1〜M
Sn……非常用電話機、PCS……中央局。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 11/00 - 11/10 G08B 25/10

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路沿いに設置される非常用電話機にお
    いて、 非常連絡先の電話番号と、特定番号とを記憶した記憶手
    段と、 非常連絡先への発呼の指示を入力するための発信指示手
    段と、 供給された電話番号で発呼する無線送受信手段と、 前記無線送受信手段に接続され、前記無線送受信手段の
    発呼によって確立した回線を介して通話を行うための送
    受話手段と、 前記発信指示手段から前記発呼の指示が入力されると、
    前記非常連絡先の電話番号を前記記憶手段から読み出
    し、該非常連絡先の電話番号を前記無線送受信手段へ供
    給する一方、前記回線を介した通話が終了すると、前記
    特定番号と前記非常連絡先を特定する情報とを前記無線
    送受信手段へ供給する制御手段とを具備し、 前記無線送受信手段は、前記回線を介した通話が終了し
    た場合、前記制御手段により供給された前記特定番号で
    発呼し前記非常連絡先を特定する情報を送信する とを
    特徴とする非常用電話機。
  2. 【請求項2】 道路沿いに設置される非常用電話機にお
    いて、 複数の非常連絡先の電話番号と、特定番号とを記憶した
    記憶手段と、 非常連絡先を選択し、選択された非常連絡先への発呼の
    指示を入力するための選択指示手段と、 供給された電話番号で発呼する無線送受信手段と、 前記無線送受信手段に接続され、前記無線送受信手段の
    発呼によって確立した回線を介して通話を行うための送
    受話手段と、 前記選択入力手段から前記発呼の指示が入力されると、
    前記記憶手段から該指示に対応した非常連絡先の電話番
    号を読み出し、該非常連絡先の電話番号を前記無線送受
    信手段へ供給する一方、前記回線を介した通話が終了す
    ると、前記特定番号と前記通話を行った非常連絡先を特
    定する情報とを前記無線送受信手段へ供給する制御手段
    を具備し、 前記無線送受信手段は、前記回線を介した通話が終了し
    た場合、前記制御手段 により供給された前記特定番号で
    発呼し前記通話を行った非常連絡先を特定する情報を送
    信する とを特徴とする非常用電話機。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は当該非常用電話機の位置
    情報をさらに記憶し、 前記制御手段は前記回線を介した通話が終了すると、
    前記特定番号と前記位置情報と前記非常連絡先を特定す
    る情報とを前記無線送受信手段へ供給し、 前記無線送受信手段は、前記回線を介した通話が終了し
    た場合、前記制御手段により供給された前記特定番号で
    発呼し前記位置情報および前記非常連絡先を特定する情
    を送信することを特徴とする請求項記載の非常用電
    話機。
  4. 【請求項4】 気象状況を検出する検出手段をさらに
    備し、 前記記憶手段は前記検出手段の検出結果をさらに記憶
    し、 前記制御手段は前記記憶手段から前記検出結果を所定
    の時間間隔で読み出し、前記特定番号とともに前記無線
    送受信手段へ供給し、 前記無線送受信手段は、前記制御手段により供給された
    前記特定番号で発呼し前記検出結果を送信することを特
    徴とする請求項記載の非常用電話機。
  5. 【請求項5】 請求項記載の非常用電話機を複数個配
    するとともに、前記各非常用電話機を管理する管理セン
    タを設け、 前記記憶手段は非常用電話機固有の識別情報をさらに
    憶し、 前記制御手段は前記回線を介した通話が終了すると、
    前記特定番号および前記非常連絡先を特定する情報とと
    もに前記識別情報を前記無線送受信手段へ供給し、 前記無線送受信手段は、前記回線を介した通話が終了し
    た場合、前記制御手段により供給された前記特定番号で
    発呼し前記非常連絡先を特定する情報および前記識別情
    報を送信し、 前記管理センタは前記特定番号に対応した受信機を備え
    ることを特徴とする非常用電話システム。
  6. 【請求項6】 請求項記載の非常用電話機を複数個配
    するとともに、前記各非常用電話機を管理する管理セン
    タを設け、 前記管理センタは前記特定番号に対応した受信機を備え
    ることを特徴とする非常用電話システム。
  7. 【請求項7】 請求項記載の非常用電話機を複数個配
    するとともに、前記各非常用電話機を管理する管理セン
    タを設け、 前記記憶手段は非常用電話機固有の識別情報をさらに
    憶し、 前記制御手段は、前記回線を介した通話が終了すると、
    前記特定番号、前記非常連絡先を特定する情報、および
    前記識別情報とともに前記検出結果を前記無線送受信手
    段へ供給し、 前記無線送受信手段は、前記回線を介した通話が終了し
    た場合、前記制御手段により供給された前記特定番号で
    発呼し前記非常連絡先を特定する情報、前記識別情報、
    および前記検出結果を送信し、 前記管理センタは前記特定番号に対応した受信機を備え
    ることを特徴とする非常用電話システム。
  8. 【請求項8】 前記受信機は無線呼び出し受信機である
    ことを特徴とする請求項ないし7のいずれかに記載の
    非常用電話システム。
  9. 【請求項9】 道路沿いに設置され、固有の識別情報を
    記憶し、非常連絡先へ発呼して通話を行うとともに、該
    通話を行った非常連絡先を特定する情報を記憶する複数
    の非常用電話機と、 前記各非常用電話機の電話番号を記憶し、前記各非常用
    電話機へ発呼して回線を確立する管理センタとから構成
    され、 前記各非常用電話機は前記通話を行った非常連絡先を特
    定する情報を前記回線を介して前記管理センタへ送信
    し、 前記管理センタは該回線を介して前記通話を行った非常
    連絡先を特定する情報を受信することを特徴とする非常
    用電話システム。
  10. 【請求項10】 前記非常用電話機は気象状況を検出し
    て検出結果を記憶するとともに、該検出結果を前記通話
    を行った非常連絡先を特定する情報とともに前記回線を
    介して前記管理センタへ送信し、 前記管理センタは該回線を介して前記検出結果および前
    通話を行った非常連絡先を特定する情報を受信するこ
    とを特徴とする請求項記載の非常用電話システム。
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