JP3451854B2 - 一成分系現像剤及び画像形成方法 - Google Patents

一成分系現像剤及び画像形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潜像保持体上の静
電潜像を現像する一成分系現像剤及びそれを用いる画像
形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真乾式現像方式は、静電複
写機のみならず、プリンター、ファクシミリ、あるいは
複写機とプリンターとファクシミリ等を併せ持つ複合機
が用いられるようになってきている。特に、最近の傾向
として、より小型化、軽量化及び省資源やリサイクル等
のエコロジー対応が強く要求されている。そして、これ
に対応させるために画像形成方法及びそれに使用する現
像剤の改善や新規開発が行われている。現在、実用化さ
れている種々の静電複写方式における乾式現像法として
は、トナー粒子と鉄粉等のキャリアを用いる二成分現像
方式及びキャリアを用いない一成分現像方式が知られて
いる。
【0003】二成分現像方式は、最も広く利用されてい
る方式であるが、トナー粒子がキャリア表面に付着する
ことにより現像剤が劣化し、鮮明な画質の画像を長期に
亘って保持することができない等の欠点を有すると共
に、現像剤中のトナーの濃度割合を一定に保持させるト
ナー濃度調節システムや現像剤中に新たに追加されるト
ナーと現像剤を混合させる混合装置が必要であり、その
ため、現像装置が大型化するという欠点を有している。
【0004】そこで、現像方式として、現像装置が小型
で軽量化され、トナー濃度調節システムの煩わしさがな
いという特徴を持つ一成分現像方式に対する要求が大き
くなり、現在では、現像方式の主流になりつつある。こ
の一成分トナー現像方式には、磁性トナーを用いる磁性
一成分現像方式と、非磁性トナーを用いる非磁性一成分
現像方式とに分類される。
【0005】磁性一成分現像方式は、内部にマグネット
等の磁界発生手段を設けた現像剤担持体を用いて磁性ト
ナーを保持し、現像するものであって、トナーの搬送制
御が容易であること、複写機、プリンター等の内部汚染
が少ないこと等から、近年数多く実用化されている。し
かしながら、磁性一成分現像方式に用いられる磁性トナ
ーは、その内部にマグネタイト等の黒色や茶色等の有色
磁性体を含むため、近年市場の要求が高まりつつあるフ
ルカラー化に適応できないという重大な欠点がある。さ
らに、磁性一成分現像装置は、現像ロールの内部に磁石
を内包しなければならず、したがって、現像ロールの小
型化には限界があり、このため現像装置の小型化にも限
界がある。
【0006】一方、非磁性一成分現像方式は、トナーに
磁性体を用いないため、カラー化が可能であり、かつ、
現像剤担持体にマグネットを用いないため、より軽量
化、小型化及び低コスト化が可能となる。しかしなが
ら、二成分現像方式ではキャリアという安定した帯電及
び搬送部材があり、また、磁性一成分現像方式ではマグ
ネットロールの磁気力という安定した搬送、層形成手段
があるのに対し、非磁性一成分現像方式では、そのよう
な安定した帯電、搬送手段が無いため、トナーを静電気
力のみで現像剤担持体上に安定して供給・保持し、帯電
・現像させることが必要になる。
【0007】そのため、非磁性一成分現像方式のトナー
には、より高度な厳しい特性(迅速かつ均一な帯電、よ
り良好な流動性等)が要求される。すなわち、非磁性一
成分トナーは、ブレードまたはスリーブとの短い接触時
間内に帯電/搬送されなければならず、通常の磁性一成
分トナーまたは二成分トナーより高帯電、高帯電速度
(迅速な帯電の立ち上がり)が要求される。さらに、非
磁性一成分トナーは、主にブレード/スリーブとの接触
摩擦によりトナーは帯電されるが、それらの帯電部材に
トナー成分の汚染が生じると、二成分現像剤のキャリア
のように帯電劣化を生じ、帯電低下に伴う濃度低下、背
景部カブリ、機内汚れ等を生じるとともに、特にブレー
ド部にトナー成分が付着すると、筋状の画質欠陥が生じ
ることになる。そこで、非磁性一成分トナーにおいて高
維持性を持たせるためには、上記した高帯電能、高帯電
速度のほかに、低付着性という特性が強く求められる。
【0008】従来よりトナーの帯電及び搬送を安定化さ
せるとともに、流動性及び帯電性の向上を目的として、
シリカ等の無機酸化物微粉末をトナーに添加すること等
が行われている。しかし、通常使用されるシリカ系微粉
末は、トナーの流動性向上には有効なものであるが、低
温低湿下においては負帯電性トナーの帯電を過度に増大
させ、一方、高温高湿下においては水分を吸収して帯電
性を減少させるため、使用する環境条件によって帯電性
に大きな差異が生じる。その結果、現像剤担持体上への
トナーの搬送性及び高温高湿と低温低湿下の双方におい
て最適な帯電性を確保することができず、画像濃度の再
現不良、背景カブリ、トナーのボタ落ち、さらには機内
汚染等を発生させるという問題があった。
【0009】これらの問題を改善するために、トナーに
添加する無機微粉末として、表面処理したものを用いる
ことが提案されている。例えば、特開昭46−5782
号公報、特開昭48−47345号公報、特開昭48−
47346号公報、特開昭59−34539号公報、特
開昭59−198470号公報及び特開昭59−231
550号公報等には、シリカ微粒子の表面を疎水化処理
することが記載されている。しかしながら、これらの無
機微粉末を用いるだけでは、特に帯電性において十分な
性能が得られておらず、特に、結着樹脂にポリエステル
樹脂を使用したケースでは全く利点がない。すなわち、
高温高湿において十分な帯電性を付与できるケースにお
いては、低温低湿において超過度な帯電を付与するため
に現像剤担持体上の搬送量が過度になり、また、帯電の
ブロード化が激しくなり、特に現像性の低下やカブリの
割合が高くなる。
【0010】また、シリカ微粒子を外添したトナーは、
一般に二成分系、一成分系を問わず帯電の立ち上がりが
遅いものであり、特に非磁性一成分トナーにおいては、
高帯電が得られる低温低湿下においても、逆極性トナー
によるカブリ、トナークラウド(機内汚れ)を生じやす
いという欠点がある。さらに、良好な環境においても長
期間使用すると、ブレード部にトナー成分が付着して均
一な搬送ができないことから、筋の発生による画質の低
下、さらには著しい帯電低下に伴う背景部カブリ、トナ
ーのボタ落ち、機内汚染等を生じることになり、このこ
とは、特開昭61−277964号公報に記載のよう
に、低表面エネルギー物質のシリコーンオイル処理され
たシリカを用いる場合にも同様のことが生起する。さら
に又、シリカ微粉末は、高抵抗、高帯電性、帯電速度の
遅さ等が主因となって現像剤担持体上の帯電分布が広く
なり、仮に帯電量としては適切な範囲に入っていても逆
極性トナーが多数発生する等の欠点も併せ持つために、
逆極性トナーによるカブリ、トナークラウド(機内汚
れ)を引き起こすことになる。このように、シリカ微粒
子は、疎水化処理、負帯電性を緩和させる処理等を行っ
ても、シリカの持つ帯電の環境依存性、帯電速度、帯電
分布の悪さを改善するには至っていないのが現状であ
り、合わせて帯電部材との付着を低下させるという課題
も依然として改善されていない。
【0011】また、トナーの帯電性及び流動性の改善を
目的として添加される無機酸化物として、一般に使用さ
れるチタニアは、帯電の立ち上がりがシリカよりも速
く、かつ低抵抗性であるためか、帯電分布がシャープで
あるという特徴を持っている。しかし、チタニアを用い
るとトナーに高帯電を付与することができず、トナーの
搬送量低下、帯電低下による濃度再現性の低下及び背景
部カブリを生じ易い。そこで、この帯電性を改善する目
的で、二成分系、一成分系を問わず、疎水性酸化チタン
をトナーに外添する方法が提案されている(特開昭58
−216252号公報、特開昭60−123862号公
報、特開昭60−238847号公報)。この疎水性酸
化チタンは、その表面をシラン化合物、シランカップリ
ング剤又はシリコーンオイル等で処理することにより得
られている。この方法によれば、確かに帯電性は未処理
の親水性チタニアより向上させることが可能であり、二
成分系トナー、磁性一成分系トナーに使用され、実際に
上市されている。
【0012】ところが、非磁性一成分トナーにおいて
は、処理剤の種類及び量により一定の帯電量の改善を図
り得るが、その帯電量では未だ満足できるレベルにはな
く、環境依存性にも限界がある。また、酸化チタンの疎
水化度を処理剤を用いて上昇させると、従来の親水性酸
化チタンよりも帯電レベル及び環境依存性は確かに向上
するが、逆に、酸化チタンが有する帯電速度及び帯電分
布のシャープさ等において従来の酸化チタンより大きく
低下してくるというのが実情である。
【0013】また、酸化チタンは、主にイルメナイト鉱
石から硫酸法又は塩酸法により酸化チタン結晶を取出す
方法により得られているが、その結晶は湿式法により精
製し、加熱、焼成して得られるために、脱水縮合により
生じる化学結合も当然存在することになり、現状では、
このような凝集粒子を再分散させることは容易ではな
い。特に、微粉末として取出した酸化チタンは、2次、
3次の凝集を形成しているためにトナーの流動性向上効
果もシリカに比べて著しく劣っている。
【0014】近年、特にカラー画像等において高画質の
要求が高まっており、それに伴ってトナーを小粒径化さ
せて高画質の達成が試みられているが、トナー粒子を微
細化するにつれて、粒子間付着力が増大してトナーの流
動性を低下させる現象が益々拡大することになる。ま
た、従来より使用されている酸化チタンは、シリカより
も比重が大きいためか、トナー表面に強固に付着できず
トナー表面から剥離し易いという欠点も併せ持ってい
る。このため、スリーブ汚染、ブレード汚染を伴う長期
の帯電安定性に劣り、また、感光体汚染も引き起こし易
いために、画質劣化及び画質欠陥の原因となる。
【0015】さらに、トナーの流動性向上及び帯電の環
境非依存性を達成させるために、外添剤として、疎水性
酸化チタンと疎水性シリカの併用が提案されている。
(特開昭60−136755号公報)。この手法によれ
ば、疎水性シリカ及び疎水性酸化チタンが持つ欠点が一
時的には抑制されるものの、分散状態によりいずれか一
方の添加剤の影響を受け易くなり、特に耐久性を確保す
るためにトナー表面における分散構造を安定に制御する
ことは困難であり、スリーブ上でストレスを受けると疎
水性シリカ又は疎水性酸化チタンのいずれかの欠点が出
現し易く、したがって、それらの欠点を長期に亘り安定
的に制御することは困難であった。
【0016】次に、疎水性アモルファス酸化チタンをト
ナーに添加する方法が提案されている(特開平5−20
4183号公報、特開平5−72797号公報)。アモ
ルファス酸化チタンは、CVD法を用いて金属アルコキ
シド又は金属ハライドを加水分解することにより得るこ
とができる(化学工学論文集、第18巻,第3号,30
3〜307頁(1992))。しかし、このような加水
分解法により得られた酸化チタンは、帯電特性とトナー
流動性向上を両立させられるものの、粒子内部に吸着水
を多く有しているから、転写時にそれ自体が感光体に残
留することになる。すなわち、アモルファス酸化チタン
は、感光体との付着力が強いために、それのみが転写さ
れずに感光体上に残留し、画像上の白点抜け又はクリー
ニング時に硬い酸化チタンが感光体表面を傷付ける等の
欠点がある。
【0017】また一方、湿式法により酸化チタンを精製
する方法として、水系媒体中にてシラン化合物を加水分
解させ、酸化チタンの表面処理を行い、凝集を抑制した
状態で酸化チタンを取り出して、これをトナーに添加す
る方法が提案されている(特開平5−188633号公
報)。この方法によりシラン化合物を処理すると、従来
の酸化チタンの疎水化法に比べて凝集粒子が少なくなる
からトナーの流動性は向上するものの、負帯電トナーの
帯電レベル及び環境依存性は従来のものと何ら変わら
ず、また高負帯電性、環境依存性において十分でなく、
さらに帯電速度(追加トナーのアドミックス性)及び電
荷分布について悪影響を及ぼすことになる。
【0018】さらに、上記した無機酸化物をトナー表面
に添加し長期間連続使用すると、層形成部材等によりト
ナーにストレスが加わり、層形成部材にトナーフィルミ
ング・融着が発生したり、外添剤の剥がれや埋め込み等
によりトナーの帯電性に変化が起こるため、安定したト
ナーの帯電及び搬送を長期に亘って維持することは困難
になる。これらの問題を解決するものとして、特開平6
−95429号公報、特開平6−102699号公報、
特開平6−266156号公報等では、外添剤の埋め込
みを防止するために特定のバインダー樹脂を使用するこ
とが提案されている。また、特開平6−51561号公
報、特開平6−208242号公報、特開平6−250
442号公報等では、特定の帯電制御剤又は外添剤を使
用することが提案されている。しかし、これらの方法
は、いずれも満足できるものではなく、特に、4色を重
ね合わせるフルカラー現像システムにおいては、より精
密にトナーの現像量を制御することが必要であり、した
がって、トナーの帯電量及び搬送量の長期安定化には未
だ幾多の課題が残されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の実情
に鑑み、その問題点を解決することを目的としてなされ
たものである。すなわち、本発明の第一の目的は、長期
に亘りトナーの帯電及び搬送を安定化させるとともに、
安定した画像濃度が得られる一成分系現像剤を提供する
ことにある。また、本発明の第二の目的は、長期に亘
り、低現像性、カブリ等が現れることなく、かつフィル
ミングや融着の発生し難い一成分系現像剤を提供するこ
とにある。また、本発明の第三の目的は、長期に亘り安
定した優れた画質が得られる一成分系現像剤を用いた画
像形成方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、一成分系
現像剤について鋭意研究を重ねた結果、結着樹脂及び着
色剤を含有するトナー粒子の外添剤として、特定のチタ
ン化合物とシラン化合物との反応により得られる反応生
成物を使用することにより、濃度変化、カブリ、フィル
ミング等の発生しない安定した鮮明な画質が長期に亘っ
て得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0021】すなわち、本発明の一成分系現像剤は、結
着樹脂及び着色剤を含有するトナー粒子と添加剤とから
なる一成分系現像剤において、その添加剤が、TiO
(OH)2 の一部または全部とフッ素含有シラン化合物
との反応により得られるチタン化合物を含むことを特徴
とする。また、本発明の画像形成方法は、現像剤担持体
上に潜像を形成する工程及び得られた潜像を現像剤担持
体上の現像剤を用いて現像する工程を有する画像形成方
法であって、その現像剤として、トナー粒子にTiO
(OH)2 とフッ素含有シラン化合物との反応により得
られるチタン化合物を外添した一成分系現像剤を用いる
ことを特徴とする。
【0022】上記現像剤の添加剤(外添剤)として用い
られるチタン化合物は、下記式(1)又は式(2)で表
されるフッ素含有シラン化合物を原料として製造される
ものであることが好ましい。 Cn 2n+1CH2 CH2 Si(CH3 p 3-p (1) (式中、Xは加水分解性基を示し、nは1、4、6、8
又は10であり、pは0又は1である。) Cm 2m+1−Ph−CH2 CH2 Si(CH3 q 3-q (2) (式中、Phはフェニレン基、Yは加水分解性基を示
し、mは1、4、6又は8であり、qは0又は1であ
る。)
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明の一成分系現像剤は、現像剤
担持体上に現像剤を薄層形成し、得られた現像剤の薄層
を現像部まで搬送し、潜像保持体上の静電潜像を現像す
る画像形成装置に使用されるものであって、その画像形
成方法は、少なくとも潜像保持体上に潜像を形成する潜
像形成工程、現像剤担持体上に薄層形成された現像剤を
用いて該潜像保持体上の潜像を現像する現像工程、潜像
保持体上の現像剤(トナー)画像を転写体に転写する転
写工程及び転写体上のトナー画像を熱定着する定着工程
を有するものである。
【0024】潜像形成工程は、従来公知の方法を適用す
ることができ、電子写真法あるいは静電記録法によっ
て、感光層あるいは誘電体層等の潜像支持体上に静電潜
像を形成するものである。本発明に用いる潜像保持体と
しては、円筒状支持体上に感光層を形成した従来公知の
ものであり、その感光層としては、光導電性材料とし
て、有機系、アモルファスシリコン等の公知のものが使
用できる。その円筒状支持体としては、導電性基体から
なり、アルミニウム又はアルミニウム合金を押出し成型
後、表面加工する等の公知の製法により得られたものが
用いられる。
【0025】現像工程は、現像剤担持体(現像ロール)
の回転円筒体上に、トナーを弾性ブレード等により薄層
に形成し、それを現像部まで搬送し、現像ロールと静電
潜像を保持する潜像保持体とを現像部において接触また
は一定の間隙を設けて配置し、現像ロールと潜像保持体
との間にバイアスを印加しながら静電潜像をトナーを用
いて現像するものである。本発明に用いる現像剤担持体
としては、シリコーンゴム等の弾性体スリーブ、アルミ
ニウム、SUSステンレス鋼、ニッケル等の金属やセラ
ミックスを引き抜きしたスリーブ又はトナーの搬送性や
帯電性を制御するために基体表面の酸化または金属メッ
キ、研磨、ブラスト処理等の表面処理や樹脂によるコー
ティング等を施したものであり、特にアルミニウム、S
USステンレス鋼、ニッケル等の金属やセラミックスを
引き抜きしたスリーブを使用すると、スリーブへのトナ
ー付着低減による長期帯電性が得られるために本発明の
利点は著しく向上する。
【0026】現像ロール上にトナー層を形成するには、
弾性ブレードをスリーブ表面に当接させて行う。弾性ブ
レードの材質としては、シリコーンゴム、ウレタンゴム
等のゴム弾性体を用いることが好ましく、トナー帯電量
をコントロールするために弾性体中に有機物または無機
物を添加・分散させたものでもよい。
【0027】転写工程は、潜像保持体上のトナー画像を
転写体である紙に転写する。本発明における転写手段と
しては、潜像保持体に転写ローラーを圧接させる接触型
のものと、コロトロンを用いる非接触型のもの等の公知
のものが用いられるが、装置を小型化させるために接触
型のものが一般に使用されている。クリーニング工程
は、転写工程において転写されずに潜像保持体に残留し
たトナーを、クリーナーにより除去するものである。本
発明におけるクリーニング手段としては、ブレードクリ
ーニング又はローラークリーニング等の公知の装置が用
いられる。そのブレードクリーニングには、シリコーン
ゴムやウレタンゴム等の弾性ゴムが用いられる。定着工
程は、転写体に転写されたトナー画像を定着器により定
着させるものであって、その定着手段としては通常ヒー
トロールを用いた熱定着方式が使用される。
【0028】本発明における一成分系現像剤は、少なく
とも結着樹脂及び着色剤を含有するトナー粒子とその外
表面を被覆する添加剤とからなるものであり、その添加
剤としては、湿式法で得られるTiO(OH)2 の一部
または全部とフッ素含有シラン化合物との反応により生
成したチタン化合物を使用することが必要である。本発
明において、添加剤として用いるチタン化合物は、比重
が2.8〜3.6の範囲のものであることが好ましい。
【0029】本発明においては、上記フッ素含有シラン
化合物として下記式(1)又は式(2)で表されるもの
を使用することが好ましい。 Cn 2n+1CH2 CH2 Si(CH3 p 3-p (1) (式中、Xは加水分解性基を示し、nは1、4、6、8
又は10であり、pは0又は1である。) Cm 2m+1−Ph−CH2 CH2 Si(CH3 q 3-q (2) (式中、Phはフェニレン基、Yは加水分解性基を示
し、mは1、4、6又は8であり、qは0又は1であ
る。)式(1)及び式(2)において、加水分解性基と
しては、水により分解する官能基であれば使用可能であ
るが、特に、塩素原子等のハロゲン原子、メトキシ、エ
トキシ基等のアルコキシ基であることが好ましい。
【0030】一般に、通常の湿式法による酸化チタンの
製法は、溶媒中で化学反応させることにより製造される
ものであって、硫酸法及び塩酸法に分けられる。その中
で、硫酸法では、液相中で下記の反応が進行し、不溶性
のTiO(OH)2 が加水分解により得られる。 FeTiO3 +2H2 SO4 →FeSO4 +TiOSO
4 +2H2 O TiOSO4 +2H2 O→TiO(OH)2 +H2 SO
4 また、塩酸湿式法では、まず乾式法と同様の方法により
塩素化させて4塩化チタンを生成し、その後、水に溶解
させ、これに強塩基を投入しながら加水分解させること
によりTiO(OH)2 が得られる。これを化学式で示
すと、以下のようになる。 TiCl4 +H2 O→TiOCl2 +2HCl TiOCl2 +2H2 O→TiO(OH)2 +2HCl
【0031】さらに、通常の酸化チタンの製造工程で
は、その後水洗、ろ過を繰り返し、焼成することにより
酸化チタンが得られる。さらに必要に応じて、解砕し、
粉砕した後、シラン化合物におけると同様の処理が施さ
れている。しかし、従来のこの酸化チタンの製法は、T
i同士の結合が強固であるから焼成工程において粒子同
士が焼結し、数多くの凝集が発生するという重大な欠点
を有している。この問題を解決させるために、湿式粉砕
の強化、乾燥前の処理剤による反応等に数多くの工夫が
なされているが、現状ではこの凝集を1次粒子まで解砕
させることは不可能である。このようにして得られた酸
化チタンをトナー粒子の添加剤に適用し、シリカ粒子と
合わせてトナー粒子上のカバレッジを確保したとして
も、シリカを用いる場合と同様の流動性を得ることはで
きず、また、その凝集に起因する感材傷及びフィルミン
グが発生することになる。
【0032】従来の製法により得られた酸化チタンは、
シラン化合物を用いて処理するにはその処理可能量に限
界がある。一般にシラン化合物の使用量を増加させると
帯電性付与能力が増大するが、酸化チタンに対して概ね
15〜20重量%の処理量でその能力の限界に達する。
そこで、高帯電を付与させるためにカップリング剤を増
量すると、高帯電が得られないばかりか、余剰のカップ
リング剤同士が反応してさらに凝集粒子が増大すること
になるし、また、これをトナー粒子に添加すると帯電速
度の低下、帯電分布のブロード化等を招くことになる。
このように、従来使用されている酸化チタンは、凝集粒
子が多いとともに、高帯電付与能力、帯電速度の遅さ及
び帯電分布についていずれも満足できる水準にはない。
【0033】本発明に用いられるチタン化合物は、上記
した湿式工程で製造されるTiO(OH)2 にシラン化
合物を反応させ、次に乾燥させて得られるものである。
この方法では、数百度という高温焼成工程がないため、
チタン同士の強い結合が起らないから凝集が全くなく、
粒子はほぼ一次粒子の状態で取り出すことができる上
に、このチタン化合物では、TiO(OH)2 にシラン
化合物を直接反応させることができるため多量に処理す
ることができる。
【0034】また、このチタン化合物は、帯電能に寄与
する処理量の限界値が従来の処理酸化チタンよりも高
く、原体の粒径に左右されるにしても従来品の約3倍量
(チタン原体に対し約50〜70%)まで処理できると
いう利点があり、そのために、シラン化合物の処理量で
トナーの帯電を制御することができ、かつ、付与できる
帯電能も、従来の酸化チタンより大幅に改善できる。ま
た、余剰なシラン化合物を少なくできるため、すなわ
ち、シラン化合物同士の反応が少なくなるため、処理量
を増やす場合にも、帯電速度及び帯電分布を低下させず
に高帯電を得ることができる。
【0035】さらに、このチタン化合物は、スリーブへ
の移行が少なく処理剤の移行もないためにスリーブ汚染
が少なく、長期に亘り現像剤担持体上のトナー帯電が変
化することはないし、また感材上への付着等も全くな
く、長期にわたり画質欠陥が発生しない。これは、比重
が2.8〜3.6という軽い酸化チタンであるためにト
ナーの表面上に強固に付着し、その結果、長期間使用し
てもトナー上から脱離しないことと、処理されるシラン
化合物同士の反応が少ない(原体に堅く付着している)
ために処理剤移行が少ないことによるものである。本発
明に用いられるチタン化合物は、平均一次粒子径が10
0nm以下、好ましくは10〜70nmの範囲のもので
ある。
【0036】本発明においては、上記したチタン化合物
を製造するために、シラン化合物の一部または全部に、
前記した式(1)又は式(2)で表されるフッ素含有シ
ラン化合物が処理剤として使用される。このフッ素含有
シラン化合物を使用することにより、帯電部材であるブ
レードへの外添剤及び/又はトナーの付着性が著しく低
下し、画像には搬送不良による筋の発生がなくなり、長
期に亘って濃度再現性に優れ、背景部カブリ等のない良
好な画質を得ることができる。式(1)又は式(2)で
表されるフッ素含有シラン化合物は、使用する全シラン
化合物の5〜100重量%の範囲で使用される。5重量
%以下では、長期間使用するとトナーのブレード汚染に
よる筋状の画質劣化が生じ、さらに、その筋部の低帯電
性によると思われる背景部カブリが発生する。フッ素含
有シラン化合物がシラン化合物の一部にでも含まれてい
るとブレード付着に対して有効であるのは、チタン化合
物の最表面層にフッ素含有シラン化合物が存在している
ことによるものと想定される。
【0037】最近、高画質化の要求が高まっていること
から、トナーは小粒径化の傾向にあり、小粒径化による
付着力の増大に伴う転写不良を改善するために、大粒径
のシリカまたはチタニアを第2外添剤(転写助剤)とし
て使用されている。しかし、本発明に用いるチタン化合
物は、このような大粒径の転写助剤が添加されている場
合にも使用することができる。例えば、大粒径チタニア
と本発明に使用するチタン化合物を併用することによっ
て、第2外添剤の添加に起因して発生する低帯電、環境
依存性及びアドミックス性の低下(長期間繰り返し使用
することによる帯電分布のブロード化)を防止し、さら
には処理剤の剥離により発生する長期ストレスによる帯
電付与能力を低下させることなく、良好な転写性を得る
ことができる。
【0038】本発明において、前記式(1)及び式
(2)で表されるフッ素含有シラン化合物の他に、チタ
ン化合物の処理に用いられるシラン化合物としては、ク
ロロシラン、アルコキシシラン、シラザン、特殊シリル
化剤が使用可能である。具体的には、メチルトリクロロ
シラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシ
ラン、フェニルトリクロロシラン、ジフェニルジクロロ
シラン、テトラメトキシシラン、メチルトリメトキシシ
ラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメトキ
シシラン、ジフェニルジメトキシシラン、テトラエトキ
シシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエト
キシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニル
ジエトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、デ
シルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、
N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド、N,
N−ビス(トリメチルシリル)ウレア、tert−ブチ
ルジメチルクロロシラン、ビニルトリクロロシラン、ビ
ニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
クロロプロピルトリメトキシシランがあげられるが、こ
れらに限られるものではない。
【0039】上記処理剤の使用量は、TiO(OH)2
の原体の一次粒径により異なるが、一般的にはTiO
(OH)2 の原体100重量部に対し、シラン化合物は
10〜80重量部の範囲、より好ましくは20〜50重
量部である。処理量が10重量部に満たない場合は、シ
ラン化合物による処理機能が発揮できないし、また、処
理量が80重量部を越える場合は、余剰のシラン化合物
がオイル化してトナーの流動性に不具合が生じる。ただ
し、上記シラン化合物による処理は、トナーの高帯電付
与、環境依存性の改善、トナーの流動性向上、感材内相
互作用の低減及び長期間使用時のブレード付着の低減を
目的とするものであって、その処理量は使用されるトナ
ー粒子、現像剤担持体、TiO(OH)2 の原体の粒径
及び表面積等を総合的に検討して適宜調整される。
【0040】また、トナー粒子に添加される添加剤(チ
タン化合物)の量は、トナー粒子の粒径、現像剤担持体
の組成等により変動するものであるが、トナー100重
量部に対し、0.1〜5.0重量部の範囲、好ましくは
0.2〜2.0重量部の範囲である。0.1重量部に満
たないと、トナーの流動性が不充分となり、一方、5.
0重量部を越えると、定着工程に定着温度の高温化及び
定着強度の低下を引き起こすとともに、フルカラーで使
用する場合に光透過性の低下による重ね合された下地の
色の発色性を妨害することになる。
【0041】本発明の現像剤において、トナー粒子とし
ては、結着樹脂と着色剤を主要成分として構成される公
知のものが使用される。その結着樹脂として用いられる
ものとしては、スチレン、クロロスチレン等のスチレン
類、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等の
モノオレフィン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安
息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フ
ェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチ
レン脂肪族モノカルボン酸エステル類、ビニルメチルエ
ーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル
等のビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘ
キシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニル
ケトン類、それら単独重合体又は共重合体が例示される
が、特に代表的な結着樹脂としては、ポリスチレン、ス
チレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタ
クリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリルニトリ
ル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン
−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等が挙げられ、さらに、ポリエステル、ポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性
ロジン、パラフィンワックス等が挙げられる。
【0042】トナーに用いられる着色剤としては、カー
ボンブラック、アニリンブルー、カルコイルブルー、ク
ロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイル
レッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、
フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレー
ト、ランプブラック、ローズベンガル、C.I.ピグメ
ント・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド1
2:2、C.I.ピグメント・レッド57:1、C.
I.ピグメント・イエロー97、C.I.ピグメント・
イエロー12、C.I.ピグメント・ブルー15:1、
C.I.ピグメント・ブルー15:3等を代表的なもの
として例示することができる。
【0043】本発明における一成分系現像剤は、必要に
応じて帯電制御剤を添加してもよい。帯電制御剤として
は、公知のものを使用できるが、フッ素系界面活性剤、
サリチル酸金属錯体、アゾ系金属化合物等の含金属染
料、マレイン酸を単量体成分として含む共重合体等の高
分子酸、第四級アンモニウム塩、ニグロシン等のアジン
系染料、カーボンブラック又は帯電制御樹脂等が用いら
れるが、特に、ZnやAl金属のサリチル酸錯体又は第
四級アンモニウム塩を0.1〜10重量%の範囲で用い
ることが好ましい。
【0044】また、その現像剤には、耐オフセット性を
より良好にするために、離型剤を添加してもよい。使用
される離型剤としては、炭素数8以上のパラフィン、ポ
リオレフィン等が好ましく、例えば、パラフィンワック
ス、パラフィンラテックス、マイクロクリスタリンワッ
クス、ポリプロピレン、ポリエチレン等があげられ、こ
れらを単独で用いるか又は併用し、その添加量は0.3
〜10重量%の範囲が好ましい。また、現像剤の粒径と
しては、体積平均粒径で3〜15μmの範囲のものを使
用することが好ましく、より好ましくは5〜10μmの
範囲である。その体積平均粒径が3μm未満では流動性
が著しく低下するため層形成を良好に行うことができ
ず、カブリやダートの原因となり、他方、15μm以上
では解像度が低下し高画質が得られなくなる。
【0045】本発明の現像剤は、公知の如何なる方法に
よっても製造することができるが、特に、混練及び粉砕
方式により製造したものが好ましい。即ち、結着樹脂と
着色剤等をニーダーやエクストルーダー等の混練機を用
いて溶融混練し、それを冷却した後、粉砕し、分級して
得られたトナー粒子に、上記した添加剤を添加混合して
製造する方法が好ましい。
【0046】本発明においては、上記チタン化合物はト
ナー粒子に添加して混合されるが、その混合は、例え
ば、V型ブレンダーやヘンシェルミキサー、レディゲミ
キサー等によって行うことができる。その際、必要に応
じて種々の添加剤を添加してもよく、その添加剤として
は、他の流動化剤やポリスチレン微粒子、ポリメチルメ
タクリレート微粒子、ポリフッ化ビニリデン微粒子等の
クリーニング助剤もしくは転写助剤等があげられる。さ
らに必要に応じて、振動篩分機、風力篩分機等を用い
て、トナーの粗大粒子を除去してもよい。
【0047】本発明の現像剤の帯電量について、東芝ケ
ミカル社製ブローオフ帯電量測定器を使用し、100μ
mの鉄粉30gとトナー1.2gをターブラミキサーに
て60秒間撹拌した後測定した。測定環境は、温度22
°C/湿度55%RHで行った。また、トナーの粒度
は、コールターカウンター社製粒度測定器TAII、アパ
ーチャー径100μmで測定した。本発明に用いるチタ
ン化合物の比重は、ルシャテリエ比重瓶を使用し、JI
S−K−0061,5−2−1に準拠して測定した。そ
の操作方法は、次のとおりである。 (1)ルシェテリエ比重瓶に約250mlの水を入れ、
メニスカスが目盛りの位置になるように調整する。 (2)比重瓶を恒温水槽に浸し、液温が20.0±0.
2℃になったとき、メニスカスの位置を比重瓶の目盛り
で正確に読み取る。(精度0.025mlとする) (3)試料約100gを1mgの桁まで量り、その質量
をWとする。 (4)量り取った試料を比重瓶に入れ、泡を除く。 (5)比重瓶を恒温水槽に浸し、その液温を20.0±
0.2℃に保ち、メニスカスの位置を比重瓶の目盛りで
正確に読み取る。(精度0.025mlとする) (6)比重は次の式により算出される。 D=W/(L2 −L1 ) S=D/0.9982 [式中、D:試料の密度(20℃)(g/cm3 )、
S:試料の比重(20/20℃)、W:試料の見かけの
質量(g)、L1 :試料を比重瓶に入れる前のメニスカ
スの読み(20℃)(ml)、L2 :試料を比重瓶に入
れた後のメニスカスの読み(20℃)(ml)。] なお、上記式中の0.9982は、20℃における水の
密度(g/cm3 )を意味する。
【0048】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限られるもので
はない。なお、以下の説明において、特に断りのない限
り、「部」はすべて「重量部」を意味する。本発明は、
湿式法で生成される酸化チタン、即ち、硫酸法及び塩酸
法で生成する酸化チタンを使用することができるが、こ
こでは、酸化チタンとしてイルメナイト鉱石を使用し、
イルメナイト鉱石を硫酸に溶解させて鉄分を分離し、得
られたTiOSO4 を加水分解させてTiO(OH)2
を生成させる湿式沈降法を用いた。この方法において重
要なことは、核を生成させるための加水分解と分散調整
/凝集調整及び水洗であり、特に、分散処理/凝集調整
におけるpH調整(酸の中和)、スラリー濃度の調整
は、その後のチタン化合物の一次粒子径を決めるもので
あるから高水準の制御を必要とする。
【0049】[トナー粒子の添加剤の製造] (外添剤Aの調整)上記方法で生成したTiO(OH)
2 100部に、イソブチルトリメトキシシラン40重量
部及びフッ素含有シラン化合物(構造式:C8 17CH
2 CH2 Si(OCH3 3 )10重量部を混合し、6
0℃に加熱して反応させる。その後、水洗、ろ過を経て
120℃で乾燥させて、ピンミルでソフト凝集を解くこ
とにより平均一次粒径40nm、比重3.2のチタン化
合物Aを得た。 (外添剤Bの調整)外添剤Aの調整において、粒径調整
のためにpH調整、分散/凝集調整を代えたこと以外
は、外添剤Aと同様な手法により平均一次粒径25n
m、比重3.2のチタン化合物Bを得た。 (外添剤Cの調整)外添剤Aの調整において、イソブチ
ルトリメトキシシランの添加量を10重量部、フッ素含
有シラン化合物の添加量を40重量部に代えたこと以外
は、外添剤Aと同様な手法により平均一次粒径45n
m、比重3.2のチタン化合物Cを得た。 (外添剤Dの調整)外添剤Aの調整において、イソブチ
ルトリメトキシシランの添加量を20重量部、フッ素含
有シラン化合物の添加量を5重量部に代えたこと以外
は、外添剤Aと同様な手法により平均一次粒径40n
m、比重3.4のチタン化合物Dを得た。
【0050】(外添剤Eの調整)外添剤Bの調整におい
て、イソブチルトリメトキシシランをデシルトリメトキ
シシランに代え、また、フッ素含有シラン化合物を構造
式:CF3 CH2 CH2Si(OCH3 3 のものに代
えたこと以外は、外添剤Bと全く同様にして平均一次粒
径25nm、比重3.3の外添剤Eを得た。 (外添剤Fの調整)上記方法で生成したTiO(OH)
2 100部に、フッ素含有シラン化合物(構造式:CF
3 CH2 CH2 Si(OCH3 3 )50重量部を混合
し、80℃に加熱して反応させる。その後、水洗、ろ過
を経て120℃で乾燥させて、ピンミルでソフト凝集を
解くことにより平均一次粒径25nm、比重3.4のチ
タン化合物Fを得た。 (外添剤Gの調整)上記方法で生成したTiO(OH)
2 を水洗、ろ過した後、650℃で焼成し、平均一次粒
径40nmの酸化チタンを得た。その後、ジェットミル
にて粉砕し、その後メタノール中に分散し、チタニア1
00重量部にイソブチルトリメトキシシラン40重量部
とフッ素含有シラン化合物(構造式:C8 17CH2
2Si(OCH3 3 )5重量部を混入し、サンドグ
ラインダーを用いて湿式粉砕した後、ニーダーにて撹拌
しながら溶剤を除去し、乾燥して外添剤G(比重3.
9)を得た。
【0051】(外添剤Hの調整)上記方法で生成したT
iO(OH)2 を水洗、ろ過した後、650℃で焼成
し、平均一次粒径25nmの酸化チタンを得た。その
後、再びトルエン中に分散し、サンドグラインダーを用
いて湿式粉砕し、次いでチタニア100重量部にフッ素
含有シラン化合物(構造式:CF3 CH2 CH2 Si
(OCH3 3 )50重量部を混入し、撹拌、加熱乾燥
を行い、これをジェットミルにて粉砕し、比重3.9の
外添剤Hを得た。 (外添剤Iの調整)フッ素含有シラン化合物(構造式:
CF3 CH2 CH2 Si(OCH3 3 )50重量部を
デシルトリメトキシシラン50重量部に代えたこと以外
は、外添剤Hと全く同様な手法で平均一次粒径25n
m、比重4.0の外添剤Iを得た。 (外添剤Jの調整)外添剤Hにおいて、フッ素含有シラ
ン化合物50重量部を20重量部に代えたこと以外は、
外添剤Hと全く同様な手法で平均一次粒径25nm、比
重3.8の外添剤Jを得た。 (外添剤Kの調整)上記方法で生成したTiO(OH)
2 100部に、デシルトリメトキシシラン50重量部を
混合し、加熱して反応させる。その後、水洗、ろ過を経
て120℃で乾燥し、ジェットミルでソフト凝集を解く
ことにより平均一次粒径25nm、比重3.3のチタン
化合物Kを得た。
【0052】 [トナー粒子の製造] (トナー粒子Xの製造) 結着樹脂(ポリエステル樹脂、Mw=15000、Tg=65℃) 91部 フタロシアニン顔料(ブルー15:3) 5部 帯電制御剤(ボントロンE88、オリエント化学工業社製) 4部 上記材料をヘンシェルミキサーで混合した後、2軸連続
押出し機(TEM48BS:東芝機械社製)を用いて溶
融混練し、これを冷却した後、ジェットミルにより微粉
砕し、さらに分級機により分級して、平均粒径7μmの
トナー粒子Xを得た。
【0053】 (トナー粒子Yの製造) 結着樹脂(ポリエステル樹脂、Mw=40000、Tg=68℃) 85部 カーボンブラック(BP1300:キャボット社製) 8部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P:三洋化成社製) 5部 低分子量ポリエチレン(分子量:6000) 2部 上記材料をヘンシェルミキサーで混合した後、東芝機械
社製連続混練機(TEM35)により溶融混練し、冷却
後I式ミルにより微粉砕し、さらに慣性式分級機により
分級して、平均粒径9μmのトナー粒子Yを得た。
【0054】[画像形成装置]図1は、本発明において
画質評価に用いた画像形成装置の概略断面図を示す。図
1において、感光体ドラム1と現像ロール3は、一定の
間隙となるように配置し、感光体ドラム1はロール帯電
器2で帯電させた後、レーザー光で露光して静電潜像を
形成し、現像ロール3及び現像剤供給ロール4には交流
電圧と直流電圧とを重畳して静電潜像を現像するように
した。シリコーンゴム製の層形成ブレード5は、現像ロ
ール3に一定の線圧で当接させてトナーの薄層を形成し
た。感光体ドラム1の周速は60mm/秒とし、また、
現像ロール3の周速は90mm/秒とした。トナーの転
写にはロール転写器6を用い、クリーニングはブレード
式クリーナー7を用いた。現像ロール3の素材にはアル
マイトを用いた。
【0055】実施例1 上記方法で得られたトナー粒子X100重量部及び外添
剤A1.0重量部をヘンシェルミキサーを用いて混合
し、その後、風力篩分機にて106μmで篩分けするこ
とにより現像剤1を得た。 実施例2 実施例1において、外添剤Aを外添剤Bに代えたこと以
外は、実施例1と全く同様にして現像剤2を得た。 実施例3 実施例1において、外添剤Aを外添剤Cに代えたこと以
外は、実施例1と全く同様にして現像剤3を得た。 実施例4 実施例1において、外添剤Aを外添剤Dに代えたこと以
外は、実施例1と全く同様にして現像剤4を得た。
【0056】実施例5 実施例2において、トナー粒子Xをトナー粒子Yに代え
たこと以外は、実施例2と全く同様にして現像剤5を得
た。 実施例6 実施例5において、外添剤Bを外添剤Eに代えたこと以
外は、実施例5と全く同様にして現像剤6を得た。 実施例7 実施例3において、トナー粒子Xをトナー粒子Yに代え
たこと以外は、実施例3と全く同様にして現像剤7を得
た。得られた現像剤7の帯電量は、上記方法により測定
したところ、−25μc/gであった。 実施例8 実施例6において、外添剤の添加量を0.5重量部にし
たこと以外は、実施例6と全く同様にして現像剤8を得
た。
【0057】比較例1 実施例1において、外添剤Aを外添剤Gに代えたこと以
外は、実施例1と全く同様にして現像剤9を得た。 比較例2 実施例1において、外添剤Aを外添剤Hに代えたこと以
外は、実施例1と全く同様にして現像剤10を得た。比
較例3 実施例1において、外添剤Aを外添剤Iに代えたこと以
外は、実施例1と全く 同様にして現像剤11を得た。
【0058】比較例4 実施例1における外添剤Aを、粒径30nmのアモルフ
ァスチタンの表面をシリコーンオイルで乾式処理したも
のに代えたこと以外は、実施例1と全く同様にして現像
剤12を得た。 比較例5 実施例1における外添剤Aを、シリコーンオイル処理さ
れた粒径16nmのシリカ微粒子に代えたこと以外は、
実施例1と全く同様にして現像剤13を得た。
【0059】比較例6 実施例5において、外添剤Bを外添剤Iに代えたこと以
外は、実施例5と全く同様にして現像剤14を得た。 比較例7 実施例5において、外添剤Bを外添剤Jに代えたこと以
外は、実施例5と全く同様にして現像剤15を得た。 比較例8 実施例5における外添剤Bを、ヘキサメチルジシラザン
で処理された粒径12nmのシリカ微粒子に代えたこと
以外は、実施例5と全く同様にして、現像剤16を得
た。 比較例9 実施例5における外添剤Bを、シリコーンオイル処理さ
れた粒径16nmのシリカ微粒子0.5重量部及び外添
剤J0.5重量部に代えたこと以外は、実施例5と全く
同様にして現像剤17を得た。 比較例10 実施例7において、外添剤Cを外添剤Kに代えたこと以
外は、実施例7と全く同様にして現像剤18を得た。
【0060】上記の各例で得られた現像剤1〜18を、
図1に示した画像形成装置を用いる画像形成方法におい
て、30℃で90%RHの高温高湿環境下及び5℃で3
0%RHの低温低湿環境下に、それぞれ2万枚のプリン
トテストを行った。それらの結果を表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】[トナー流動特性*1]オフラインオーガ
ーディスペンサーを用いてトナーの流動性を評価(目標
のディスペンス量≧700mg/sec)した。評価基
準は、700以上を○とし、それ未満を×とした。 [初期帯電量*2]スリーブ上にトナーを搬送させ、各
環境下において吸引トリボ測定法により測定し、また、
2万枚複写後の帯電量も同様にして測定した。 [総合帯電評価*3] 環境差={初期帯電量(高温高湿÷低温低湿)+2万枚
走行後帯電量(高温高湿÷低温低湿)}×1/2で総合
評価を行い、次のような判定を行った。 環境差判断基準:○≧0.7、△≧0.5、×<0.5 維持性={高温高湿帯電量(2万枚後÷初期)+低温低
湿帯電量(2万枚後÷初期)}×1/2で総合評価を行
い、次のような判定を行った。 維持性判断基準:○≧0.7、△≧0.5、×<0.5 帯電分布=2万枚複写後におけるスリーブ上のトナーの
帯電分布を帯電分布測定器にて測定し、分布の中心値を
分布の幅で割ることにより求めた。 判断基準:○≧0.6、△≧0.4、×<0.4
【0063】[総合画質評価*4] カブリ:50倍のルーペにより背景部を観察した感応評
価。 ○は全くなし、△は若干あり、×はかなりあり、××は
非常に多い。 濃度むら/搬送不良:ベタの濃度をマクベス濃度計で3
点(A4上部〜下部)を測定して判定。 濃度維持性:初期と1万枚時の画像濃度をマクベス濃度
計で測定し判定。 画質欠陥:感材ディフェクトが原因で発生する画質欠陥
を目視にて判定。 機内汚れ:トナー飛散とスリーブ筋によるトナー堆積の
状態を目視にて判定。 筋:2万枚複写後の画質及びブレード上の付着物により
判定。 判断基準:○は画質、ブレード共に良好なもの △は画質良好、ブレードに若干の付着有り ×は画質(筋むら発生)、ブレード共に問題あり ××は画質、ブレード付着共に不良のもの
【0064】
【発明の効果】本発明の一成分系現像剤は、帯電性、帯
電速度、環境依存性及び帯電分布について優れており、
また、現像剤担持体上のトナーの帯電維持性、スリーブ
汚染、ブレード汚染及び感材傷・汚染等の一成分系現像
剤としての諸特性において良好なものであり、したがっ
て、長期に亘って画像濃度が安定しており、背景部カブ
リ及び帯電部材の汚染による筋の発生のない優れた画質
を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明において画質評価に用いた画像形成装
置の概略断面図である。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、2…ロール帯電器、3…現像ロー
ル、4…現像剤供給ロール、5…層形成ブレード、6…
ロール転写器、7…ブレード式クリーナー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−6286(JP,A) 特開 平9−316360(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂及び着色剤を含有するトナー粒
    子と添加剤とからなる一成分系現像剤において、該添加
    剤が、TiO(OH)2 の一部または全部とフッ素含有
    シラン化合物との反応により得られるチタン化合物を含
    むことを特徴とする一成分系現像剤。
  2. 【請求項2】 フッ素含有シラン化合物が、下記式
    (1)又は式(2)で表されるものであることを特徴と
    する請求項1に記載の一成分系現像剤。 Cn 2n+1CH2 CH2 Si(CH3 p 3-p (1) (式中、Xは加水分解性基を示し、nは1、4、6、8
    又は10であり、pは0又は1である。) Cm 2m+1−Ph−CH2 CH2 Si(CH3 q 3-q (2) (式中、Phはフェニレン基、Yは加水分解性基を示
    し、mは1、4、6又は8であり、qは0又は1であ
    る。)
  3. 【請求項3】 潜像保持体上に潜像を形成する工程及び
    得られた潜像を現像剤担持体上の現像剤を用いて現像す
    る工程を有する画像形成方法において、該現像剤とし
    て、請求項1に記載の一成分系現像剤を用いることを特
    徴とする画像形成方法。
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