JP3448663B2 - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JP3448663B2
JP3448663B2 JP12459894A JP12459894A JP3448663B2 JP 3448663 B2 JP3448663 B2 JP 3448663B2 JP 12459894 A JP12459894 A JP 12459894A JP 12459894 A JP12459894 A JP 12459894A JP 3448663 B2 JP3448663 B2 JP 3448663B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は投影露光装置に関し、特
に半導体や液晶表示パネル等の回路基板の製造に用いら
れる投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の投影露光装置として、た
とえば米国特許第4,425,037号明細書や特公平
5−28487号公報に開示の装置がある。上記米国特
許明細書に開示の装置では、投影光学系の凹面反射面に
アライメント用の光が通過する穴を設けている。一方、
特公平5−28487号公報に開示の装置では、アライ
メント検出系が投影光学系とは全く独立に設けられてお
り、投影光学系を利用しない構成になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、上記
米国特許明細書に開示の従来の投影露光装置では、投影
光学系の凹面反射面にアライメント用の光が通過する穴
を設けている。この場合、露光性能に悪影響を与えない
ように凹面反射面に形成される穴のサイズを制限する必
要がある。したがって、アライメント用としては十分な
大きさの穴を形成すること、すなわちアライメント検出
系として十分大きな開口数を得ることが困難であり、マ
スク面(物体面)と基板面(像面)との高精度な位置合
わせ(アライメント)ができないという不都合があっ
た。さらに、上記凹面反射面が投影光学系の瞳面である
ため、瞳面である凹面反射面において露光光を遮蔽する
ことは投影光学系の実質的な開口数の低下を招き、装置
の解像力の悪化を伴うという不都合もあった。
【0004】一方、特公平5−28487号公報に開示
の従来の投影露光装置では、アライメント検出系が投影
光学系を利用しないため、露光領域内のパターンを利用
したアライメントを行うことが困難であるという不都合
があった。また、アライメント専用の光学系をマスクと
基板との間に介在させなくてはならないため、投影光学
系とアライメント検出系との並列配置が空間的に困難で
あるという不都合もあった。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、投影光学系の性能悪化を伴うことなく、高精
度で、且つ投影光学系との空間的配置が容易なアライメ
ント検出系を有する投影露光装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、投影光学系に対してマスクおよ
び基板を相対的に移動させつつ、所定の波長の露光光に
よって前記マスク上に形成されたパターンを前記投影光
学系を介して前記基板上に投影露光する投影露光装置に
おいて、前記投影光学系は、前記露光光の入射側に凹面
を向けた凹面反射面と、該凹面反射面側に凸面を向けた
レンズ成分とを備えたダイソン型光学系であり、前記投
影光学系の凹面反射面には、少なくともアライメント光
の一部を透過させる機能を有する薄膜が設けられ、前記
投影光学系の凹面反射面を介して前記マスクおよび前記
基板にアライメント光を照射し、且つ前記凹面反射面を
介して前記アライメント光による前記マスクおよび前記
基板からの反射光を受光して、前記マスクおよび前記基
板の位置情報を検出するためのアライメント検出系を備
えていることを特徴とする投影露光装置を提供する。
【0007】本発明の好ましい態様によれば、前記投影
光学系は、前記マスク上に形成されたパターンの中間像
を形成する第1のダイソン型部分光学系と、前記中間像
を前記基板上に再結像させる第2のダイソン型部分光学
系とを備えている。この場合、前記アライメント検出系
は、前記第1のダイソン型部分光学系の前記凹面反射面
を介して前記マスクにアライメント光を照射し、且つ前
記凹面反射面を介した前記マスクからの反射光を受光し
て前記マスクの位置情報を検出するためのマスク用アラ
イメント系と、前記第2のダイソン型部分光学系の前記
凹面反射面を介して前記基板にアライメント光を照射
し、且つ前記凹面反射面を介した前記基板からの反射光
を受光して前記基板の位置情報を検出するための基板用
アライメント系とを備えているのが好ましい。
【0008】また、前記薄膜は、前記アライメント光を
透過し、且つ前記露光光を反射するダイクロイック膜、
あるいは前記アライメント光および前記露光光の双方を
半透過する半透過膜からなるのが好ましい。
【0009】
【作用】本発明によれば、投影光学系がダイソン型光学
系である場合にはその凹面反射面に、投影光学系がオフ
ナー型光学系である場合にはその凸面反射面に、少なく
ともアライメント光の一部を透過する薄膜が設けられて
いる。具体的には、上記薄膜は、露光光を反射し且つア
ライメント光を透過するダイクロイック膜、露光光およ
びアライメント光の双方を半透過するような半透過膜か
らなる。
【0010】したがって、アライメント動作において
は、凹面反射面または凸面反射面を介してアライメント
光を投影光学系に入射し、マスクおよび基板からの反射
光を受光することによってマスクおよび基板の位置情報
を検出する。一般に、投影光学系およびアライメント検
出系の解像力は、その光学系の開口数に比例する。本発
明の投影露光装置の場合、投影光学系の開口数およびア
ライメント検出系の開口数はともに、ダイクロイック膜
または半透過膜が形成された凹面反射面または凸面反射
面の有効径に比例することになる。すなわち、投影光学
系の解像度およびアライメント検出系の解像度は、上記
凹面反射面または上記凸面反射面の有効径が大きい程良
くなる。
【0011】上述したように、本発明の構成では、アラ
イメント光として投影光学系の露光光と同じ径の光束を
通過させることができる。したがって、露光光とアライ
メント光(非露光光)との波長の差による影響を別にす
れば、投影光学系を利用するアライメント検出系として
は最大の解像力を得ることができる。その結果、アライ
メント検出系の位置分解能が高くなり、高精度のアライ
メントを行うことが可能になる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の第1実施例にかかる投影露光装
置の構成を示す図である。図1では、所定の回路パター
ンが形成されたマスク22とレジストが塗布された例え
ばガラス基板からなるプレート32とが走査される方向
をX軸とし、マスク22の平面内でX軸と直交する方向
をY軸とし、マスク22の法線方向をZ軸としている。
【0013】図示の投影露光装置は、図中XY平面内の
マスク22を均一に照明するための照明光学系21を備
えている。マスク22の下方には、2つの部分光学系か
らなる投影光学系が配設されている。各部分光学系は、
それぞれ同じ構成を有する。投影光学系のさらに下方に
は、プレート32がXY平面とほぼ平行になるようにス
テージ33上に載置されている。ステージ33上には基
準パターン34が固定されており、基準パターン34は
プレート32と同じ高さ(Z方向位置)にある。
【0014】図1に示すように、投影光学系は、第1の
部分光学系(24〜27)と、視野絞り(不図示)と、
第2の部分光学系(28〜31)とから構成されてい
る。第1部分光学系(24〜27)および第2部分光学
系(28〜31)は、それぞれダイソン型の光学系であ
って、同じ構成を有する。
【0015】第1の部分光学系は、マスク22からの光
をX軸方向(図中右側)に偏向する直角プリズム24
と、このプリズム24で反射された光を収束させるため
の平凸レンズ25と、この平凸レンズ25を通過した光
を再び平凸レンズ25に反射する凹面反射面26aと、
平凸レンズ25を介して入射した光を図中下方に偏向す
る直角プリズム27とからなる。上述したように、第1
の部分光学系と第2の部分光学系とは全く同じ構成を有
する。したがって、第2の部分光学系の構成要素には第
1の部分光学系の構成要素と異なる符号が付されている
が、第2の部分光学系の構成について重複する説明を省
略する。
【0016】こうして、マスク22を透過した照明光
は、プリズム24で図中右側に偏向され、平凸レンズ2
5に入射する。平凸レンズ25で収束された光は、凹面
反射面26aで図中左側に反射され、再び平凸レンズ2
5に入射する。平凸レンズ25を通過した光は、プリズ
ム27で図中下方に偏向され、第1の部分光学系と第2
の部分光学系との間にマスク22のパターンの一次像が
形成される。このように、第1の部分光学系(24〜2
7)によって形成された一次像は、X方向の横倍率が正
でY方向の横倍率が負のマスク22の等倍像である。な
お、一次像が形成される位置には視野絞り(不図示)が
配置されている。
【0017】視野絞りを介した一次像からの光は、第2
の部分光学系のプリズム28で図中右側に偏向され、平
凸レンズ29に入射する。平凸レンズ29で収束された
光は、凹面反射面30aで図中左側に反射され、再び平
凸レンズ29に入射する。平凸レンズ29を通過した光
は、プリズム31で図中下方に偏向され、プレート32
上にはマスク22のパターンの二次像が形成される。
【0018】上述したように、第1の部分光学系と第2
の部分光学系とは全く同じ構成を有し、第2の部分光学
系はX方向の横倍率が正でY方向の横倍率が負の一次像
の等倍像を形成する。したがって、第1および第2の部
分光学系を介してプレート32上に形成される二次像
は、マスク22の等倍正立像(X方向およびY方向の横
倍率がともに正の像)となる。
【0019】一方、図1のアライメント検出系は、第1
の部分光学系を介してマスク22の位置情報を検知する
ためのマスク用アライメント系と、第2の部分光学系を
介してプレート32の位置情報を検知するための基板用
アライメント系と、ステージ33の下方に設けられたモ
ニター光学系35とを備えている。図中、マスク用アラ
イメント系と基板用アライメント系とにはそれぞれ異な
る参照符号を付しているが、2つのアライメント検出系
は全く同じ構成を有する。したがって、マスク用アライ
メント系についてその構成を説明し、基板用アライメン
ト系については重複する説明を省略する。
【0020】マスク用アライメント系は、非露光光を発
する光源(不図示)を備えている。光源からのアライメ
ント光束45のうち一部の光束が半透過ミラー42を透
過し、凹レンズ(あるいは負屈折力レンズ群)41およ
び凸レンズ(あるいは正屈折力レンズ群)40で屈折さ
れ、正メニスカスレンズ26に入射する。正メニスカス
レンズ26の凹面反射面26aは、露光光を反射してア
ライメント光を透過させるようなダイクロイック膜に、
あるいは露光光およびアライメント光をともに半透過
(すなわち半反射)するような半透過膜に形成されてい
る。
【0021】したがって、アライメント光は正メニスカ
スレンズ26を透過し、平凸レンズ25および直角プリ
ズム24を介してマスク22上のパターン23を照明す
る。パターン23で反射したアライメント光は、上記光
路を逆行し、半透過ミラー42で図中上方に反射され
る。半透過ミラー42で反射したアライメント光はレン
ズ43を介して撮像素子44上に結像する。こうして、
撮像素子44上に結像したパターン23の像位置によ
り、マスク22上のパターン23のXY平面内での位置
情報を検出することができる。このように、マスク用ア
ライメント系では、プレート側にアライメント光が導か
れることがないように、すなわちプリズム27ではなく
プリズム24にアライメント光が入射するように、アラ
イメント光45が図中左上がりに方向付けられている。
【0022】以上のように構成された第1実施例の投影
露光装置のアライメント動作について、図1を参照しな
がら説明する。まず、第1のステップとして、マスク2
2のパターン23を照明光学系21で照明し、モニター
光学系35でパターン23の像を観察する。次いで、ス
テージ33上の基準パターン34の像とマスク22のパ
ターン23の像とが一致するように、ステージ33をX
Y平面内で適宜移動させる。こうして、第1のステップ
により、ステージ33上の基準パターン34のXY平面
内での位置とマスク22のパターン23のXY平面内で
の位置とを一致させる。
【0023】第2のステップでは、基準パターン34の
位置情報を基板用アライメント系で検出する。なお、第
2のステップの間ステージ33は不動である。上述した
ように、基板用アライメント系の図示なき光源を発した
アライメント光(非露光光)55は半透過ミラー52を
透過し、凹レンズ51および凸レンズ50で屈折され、
正メニスカスレンズ30に入射する。正メニスカスレン
ズ30を透過したアライメント光は、平凸レンズ29お
よび直角プリズム31を介してステージ33上の基準パ
ターン34を照明する。
【0024】基準パターン34で反射したアライメント
光は、上記光路を逆行し、半透過ミラー52で図中下方
に反射される。半透過ミラー52で反射したアライメン
ト光はレンズ53を介して撮像素子54上に結像する。
こうして、撮像素子54上に結像した基準パターン34
の像位置により、基準パターン34のXY平面内での位
置を検出し、検出した位置を記憶する。なお、第1のス
テップの動作により、ステージ33上の基準パターン3
4とマスク22のパターン23とのXY平面内における
位置が一致しているので、ステージ33上の基準パター
ン34のXY平面内での位置を検出して記憶すること
は、すなわちマスク22のパターン23のXY平面内で
の位置を検出して記憶することに他ならない。
【0025】第3のステップでは、マスク22上のパタ
ーン23の位置情報をマスク用アライメント系で検出す
る。上述したように、マスク用アライメント系の図示な
き光源を発したアライメント光(非露光光)45は半透
過ミラー42を透過し、凹レンズ41および凸レンズ4
0で屈折され、正メニスカスレンズ26に入射する。正
メニスカスレンズ26を透過したアライメント光は、平
凸レンズ25および直角プリズム24を介してマスク2
2のパターン23を照明する。
【0026】パターン23で反射したアライメント光
は、上記光路を逆行し、半透過ミラー42で図中上方に
反射される。半透過ミラー42で反射したアライメント
光はレンズ43を介して撮像素子44上に結像する。こ
うして、撮像素子44上に結像したパターン23の像位
置により、パターン23のXY平面内での位置を検出
し、検出した位置を記憶する。
【0027】なお、プレート32の露光が一旦終了して
別のプレート32dと交換される場合、上記第2のステ
ップにおいて基板用アライメント系で記憶した位置にプ
レート32d上のパターンが合致するようにステージ3
3を移動させる。この位置はまた、マスク22のパター
ン23と同じ位置であるから、マスク22とプレート3
2dとの位置合わせが完了することになる。なお、マス
ク22の露光が一旦終了して別のマスク22dと交換さ
れる場合、再度上記第1のステップから第3のステップ
を実行してもよい。また、マスク22の露光が一旦終了
して別のマスク22dと交換される場合、上記第3のス
テップにおいてマスク用アライメント系で記憶した位置
にマスク22d上のパターンが合致するようにマスクス
テージ(不図示)を移動させて、マスク22dとプレー
ト32との位置合わせが完了することになる。
【0028】図2は、本発明の第2実施例にかかる投影
露光装置の構成を示す図である。第1実施例の投影露光
装置では投影光学系が2つのダイソン型部分光学系から
なっているが、第2実施例の投影露光装置では投影光学
系が1つのダイソン型光学系からなる点が基本的に相違
する。また、これに伴って第2実施例ではマスク用アラ
イメント系および基板用アライメント系の双方のアライ
メント光が同一ダイソン型光学系を介してそれぞれマス
クおよびプレートに導かれるが、それぞれの基本的な構
成および動作は第1実施例のアライメント検出系と同様
である。したがって、第1実施例との構成的な相違点に
着目して説明を行い、アライメント動作について重複す
る説明を省略する。
【0029】図2の投影露光装置では、マスク71の下
方にダイソン型の光学系からなる投影光学系が配設さ
れ、投影光学系のさらに下方にプレート81がXY平面
とほぼ平行になるようにステージ(不図示)上に載置さ
れている。投影光学系は、マスク71からの光をX軸方
向(図中右側)に偏向する直角プリズム72aと、この
プリズム72aで反射された光を収束させるための平凸
レンズ73と、この平凸レンズ73を通過した光を再び
平凸レンズ73に反射する凹面反射面74aと、平凸レ
ンズ73を介して入射した光を図中下方に偏向する直角
プリズム72bとからなる。
【0030】こうして、マスク71を透過した照明光
は、プリズム72aで図中右側に偏向され、平凸レンズ
73に入射する。平凸レンズ73で収束された光は、凹
面反射面74aで図中左側に反射され、再び平凸レンズ
73に入射する。平凸レンズ73を通過した光は、プリ
ズム72bで図中下方に偏向され、プレート81上には
マスク71のパターン像が形成される。このように、プ
レート81上に形成されたマスク71のパターン像は、
X方向の横倍率が正でY方向の横倍率が負であるため、
等倍鏡像となる。
【0031】一方、図2のアライメント検出系は、マス
ク71の位置情報を検知するためのマスク用アライメン
ト系と、プレート81の位置情報を検知するための基板
用アライメント系とを備えている。図中、マスク用アラ
イメント系と基板用アライメント系とにはそれぞれ異な
る参照符号を付しているが、2つのアライメント検出系
は基本的に同じ構成を有する。
【0032】図2の投影露光装置では、マスク用アライ
メント系は、非露光光を発する光源(不図示)を備えて
いる。光源からのアライメント光束80Mのうち一部の
光束が半透過ミラー77を透過し、凹レンズ76および
凸レンズ75で屈折され、正メニスカスレンズ74に入
射する。正メニスカスレンズ74の凹面反射面74a
は、露光光を反射してアライメント光を透過させるよう
なダイクロイック膜に、あるいは露光光およびアライメ
ント光をともに半透過(すなわち半反射)するような半
透過膜に形成されている。
【0033】したがって、アライメント光は正メニスカ
スレンズ74を透過し、平凸レンズ73および直角プリ
ズム72aを介してマスク71上のパターンを照明す
る。パターンで反射したアライメント光は、上記光路を
逆行し、半透過ミラー77で図中上方に反射される。半
透過ミラー77で反射したアライメント光はレンズ78
を介して撮像素子79M上に結像する。こうして、撮像
素子79M上に結像したパターンの像位置により、マス
ク71上のパターンのXY平面内での位置情報を検出す
ることができる。
【0034】一方、基板用アライメント系は、非露光光
を発する光源(不図示)を備えている。光源からのアラ
イメント光束80Sのうち一部の光束が半透過ミラー7
7を透過し、凹レンズ76および凸レンズ75で屈折さ
れ、正メニスカスレンズ74に入射する。アライメント
光は正メニスカスレンズ74を透過し、平凸レンズ73
および直角プリズム72bを介して基準パターン(不図
示)を照明する。基準パターンで反射したアライメント
光は、上記光路を逆行し、半透過ミラー77で図中上方
に反射される。半透過ミラー77で反射したアライメン
ト光はレンズ78を介して撮像素子79S上に結像す
る。こうして、撮像素子79S上に結像した基準パター
ンの像位置により、基準パターンのXY平面内での位置
情報を検出することができる。
【0035】このように、マスク用アライメント系で
は、マスク側にアライメント光が導かれるように、すな
わちプリズム72aにアライメント光が入射するよう
に、アライメント光80Mが図中左上がりに方向付けら
れている。一方、基板用アライメント系では、プレート
側にアライメント光が導かれるように、すなわちプリズ
ム72bにアライメント光が入射するように、アライメ
ント光80Sが図中左下がりに方向付けられている。な
お、アライメント動作については第1実施例と同じであ
り、重複する説明を省略する。
【0036】図3は、本発明の第3実施例にかかる投影
露光装置の構成を示す図である。第1実施例および第2
実施例の投影露光装置では投影光学系がダイソン型光学
系からなっているが、第3実施例にかかる投影露光装置
では投影光学系がオフナー型光学系からなる点が基本的
に相違する。なお、投影光学系がオフナー型であること
に伴い、アライメント検出系の構成も第1実施例および
第2実施例におけるアライメント検出系とは異なる構成
を有する。しかしながら、基本的なアライメント動作は
同様である。
【0037】図3の投影露光装置では、マスク90の下
方にオフナー型の光学系からなる投影光学系が配設さ
れ、投影光学系のさらに下方にプレート94がXY平面
とほぼ平行になるようにステージ(不図示)上に載置さ
れている。投影光学系は、マスク90からの光をX軸方
向(図中右側)に偏向する反射鏡91aと、この反射鏡
91aで反射された光を図中左側に反射するための凹面
反射鏡92と、この凹面反射鏡92で反射された光を再
び凹面反射鏡92に向かって反射するための凸面反射面
93aと、凹面反射鏡92で図中左側に再び反射された
光を図中下方に偏向する反射鏡91bとからなる。
【0038】こうして、マスク90を透過した照明光
は、反射鏡91aで図中右側に偏向され、凹面反射鏡9
2に入射する。凹面反射鏡92で反射された光は、凸面
反射面93aで図中右側に反射され、再び凹面反射鏡9
2に入射する。凹面反射鏡92で再び反射された光は、
反射鏡91bで図中下方に偏向され、プレート94上に
はマスク90のパターン像が形成される。このように、
プレート94上に形成されたマスク90のパターン像
は、X方向の横倍率が正で、Y方向の横倍率が負の等倍
鏡像となる。
【0039】一方、図3のアライメント検出系は、マス
ク90の位置情報を検知するためのマスク用アライメン
ト系と、プレート94の位置情報を検知するための基板
用アライメント系とを備えている。図中、マスク用アラ
イメント系と基板用アライメント系とにはそれぞれ異な
る参照符号を付しているが、2つのアライメント検出系
は基本的に同じ構成を有する。したがって、マスク用ア
ライメント系の構成についてのみ説明を行い、基板用ア
ライメント系の構成については説明を省略する。
【0040】マスク用アライメント系は、非露光光を発
する光源102Mを備えている。光源102Mからのア
ライメント光は、反射鏡101Mによって図中上方に反
射され、半透過ミラー99Mを透過する。半透過ミラー
99Mを透過したアライメント光は、拡大光学系98M
を介して直角プリズム97で図中右側に偏向され、視野
絞り96を照明する。この視野絞り96は、介在する光
学系によってマスク90およびプレート94と共役にな
っている。
【0041】視野絞り96を通過した光は、リレーレン
ズ系95を介して凸レンズ93に入射する。凸レンズ9
3の凸面反射面93aは、露光光を反射してアライメン
ト光を透過させるようなダイクロイック膜に、あるいは
露光光およびアライメント光をともに半透過(すなわち
半反射)するような半透過膜に形成されている。
【0042】したがって、アライメント光は凸レンズ9
3を透過し、凹面反射鏡92および反射鏡91aを介し
てマスク90上のパターンを照明する。パターンで反射
したアライメント光105Mは、上記光路を逆行し、視
野絞り96の位置で一旦結像する。その後、直角プリズ
ム97および拡大光学系98Mを介して半透過ミラー9
9Mで図中左側に反射される。半透過ミラー99Mで反
射したアライメント光はレンズ(不図示)を介して撮像
素子100M上に拡大結像する。こうして、撮像素子1
00M上に結像したパターンの像位置により、マスク9
0上のパターンのXY平面内での位置情報を検出するこ
とができる。なお、アライメント動作については第1実
施例と同じであり、重複する説明を省略する。
【0043】一般に、投影光学系およびアライメント検
出系の解像度は、その光学系の開口数に反比例する。た
とえば、第1実施例の第2の部分光学系について見る
と、その瞳面が凹面反射面30aとなっているので、第
2の部分光学系の開口数は凹面反射面30aの有効径φ
30dに比例することになる。すなわち、投影光学系の
解像度は凹面反射面30aの有効径φ30dが大きい程
良くなる。同様に、基板用アライメント系の解像度も、
凹面反射面30aの有効径φ30dが大きい程良くな
る。
【0044】上述の各実施例では、投影光学系がダイソ
ン型であるときには凹面反射面を、投影光学系がオフナ
ー型であるときには凸面反射面を、露光光は反射してア
ライメント光(非露光光)は透過するようなダイクロイ
ック膜に、あるいは露光光およびアライメント光(非露
光光)をともに半反射するような半透過膜に形成してい
る。したがって、アライメント検出系として、投影光学
系と同じ径(φ26d、φ30d、φ74d、φ93
d)の光束を通過させることができるので、露光光とア
ライメント光(非露光光)との波長の差による影響を別
にすれば、投影光学系を利用するアライメント検出系と
しては最大の解像力を得ることができる。その結果、ア
ライメント検出系の位置分解能が高くなり、高精度のア
ライメントを行うことが可能になる。
【0045】また、上述の各実施例では、アライメント
検出系が投影光学系の一部を利用しているので、アライ
メント検出系の空間配置が容易であるばかりでなく、露
光領域内のパターンを利用したアライメントができるの
で精度上有利である。なお、上述の第1実施例および第
2実施例では、マスクおよびプレートからのアライメン
ト反射光束を凸レンズ(40、50、75)と凹レンズ
(41、51、76)とによって収束させる構成を採用
している。これは、マスク用アライメント系および基板
用アライメント系において、マスクおよびプレートから
撮像素子までの光学系の倍率は20倍程度以上が望まし
いので、マスクおよびプレートから撮像素子までのアラ
イメント検出系の長さを短くするためである。
【0046】
【効果】以上説明したように、本発明の投影露光装置で
は、アライメント光として投影光学系の露光光と同じ径
の光束を通過させることができる。したがって、投影光
学系を利用するアライメント検出系としては最大の解像
力を得ることができる。その結果、投影光学系の性能悪
化を伴うことなく、マスクとプレート基板とのアライメ
ントを高精度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる投影露光装置の構
成を示す図である。
【図2】本発明の第2実施例にかかる投影露光装置の構
成を示す図である。
【図3】本発明の第3実施例にかかる投影露光装置の構
成を示す図である。
【符号の説明】
21 照明光学系 22 マスク 24、27 プリズム 25、29 平凸レンズ 26a、30a 凹面反射面 28、31 プリズム 32 プレート 33 ステージ 34 基準パターン 35 モニター光学系 40、50 凸レンズ 41、51 凹レンズ 42、52 半透過ミラー 44、54 撮像素子 45、55 アライメント光束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G02B 27/18 G03B 27/32 G03B 27/54 G03F 9/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投影光学系に対してマスクおよび基板を
    相対的に移動させつつ、所定の波長の露光光によって前
    記マスク上に形成されたパターンを前記投影光学系を介
    して前記基板上に投影露光する投影露光装置において、 前記投影光学系は、前記露光光の入射側に凹面を向けた
    凹面反射面と、該凹面反射面側に凸面を向けたレンズ成
    分とを有するダイソン型光学系を備え、 前記投影光学系の凹面反射面には、少なくともアライメ
    ント光の一部を透過させる機能を有する薄膜が設けら
    れ、 前記マスクおよび前記基板の位置情報を検出するための
    アライメント検出系をさらに備え 前記アライメント検出系は、前記投影光学系の前記凹面
    反射面を介して前記マスクにアライメント光を照射する
    とともに、前記投影光学系の前記凹面反射面を介して前
    記基板にアライメント光を照射し、且つ前記マスクから
    の反射光を前記投影光学系の前記凹面反射面を介して受
    光するとともに、前記基板からの反射光を前記投影光学
    系の前記凹面反射面を介して受光する ことを特徴とする
    投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記投影光学系は、前記マスク上に形成
    されたパターンの中間像を形成する第1のダイソン型部
    分光学系と、前記中間像を前記基板上に再結像させる第
    2のダイソン型部分光学系とを備えていることを特徴と
    する請求項1に記載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記アライメント検出系は、前記第1の
    ダイソン型部分光学系の前記凹面反射面を介して前記マ
    スクにアライメント光を照射し、且つ前記凹面反射面を
    介した前記マスクからの反射光を受光して前記マスクの
    位置情報を検出するためのマスク用アライメント系と、
    前記第2のダイソン型部分光学系の前記凹面反射面を介
    して前記基板にアライメント光を照射し、且つ前記凹面
    反射面を介した前記基板からの反射光を受光して前記基
    板の位置情報を検出するための基板用アライメント系と
    を備えていることを特徴とする請求項2に記載の投影露
    光装置。
  4. 【請求項4】 投影光学系に対してマスクおよび基板を
    相対的に移動させつつ、所定の波長の露光光によって前
    記マスク上に形成されたパターンを前記投影光学系を介
    して前記基板上に投影露光する投影露光装置において、 前記投影光学系は、少なくとも1つの凹面反射面と、少
    なくとも1つの凸面反射面とを備えたオフナー型光学系
    であり、 前記投影光学系の前記凸面反射面には、少なくとも露光
    光の一部を透過させる機能を有する薄膜が設けられ、 前記投影光学系の前記凸面反射面を介して前記マスクお
    よび前記基板にアライメント光を照射し、且つ前記アラ
    イメント光による前記マスクおよび前記基板からの反射
    光を受光して、前記マスクおよび前記基板の位置情報を
    検出するためのアライメント検出系を備えていることを
    特徴とする投影露光装置。
  5. 【請求項5】 前記アライメント検出系は、前記投影光
    学系の前記凸面反射面を介して前記マスクにアライメン
    ト光を照射し、且つ前記凸面反射面を介して前記アライ
    メント光による前記マスクからの反射光を受光して前記
    マスクの位置情報を検出するためのマスク用アライメン
    ト系と、前記凸面反射面を介して前記基板にアライメン
    ト光を照射し、且つ前記凸面反射面を介して前記アライ
    メント光による前記基板からの反射光を受光して前記基
    板の位置情報を検出するための基板用アライメント系と
    を備えていることを特徴とする請求項4に記載の投影露
    光装置。
  6. 【請求項6】 前記薄膜は、前記アライメント光を透過
    し、且つ前記露光光を反射するダイクロイック膜からな
    ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記
    載の投影露光装置。
  7. 【請求項7】 前記薄膜は、前記アライメント光および
    前記露光光の双方を半透過する半透過膜からなることを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の投影
    露光装置。
  8. 【請求項8】 所定の波長の露光光によってマスク上に
    形成されたパターンを基板上に投影露光する方法におい
    て、 請求項1乃至7の何れか一項に記載の投影露光装置を用
    いて、前記マスクと前記基板とを位置決めし、前記投影
    光学系に対して前記マスクおよび前記基板を相対的に移
    動させつつ前記投影光学系を介して前記マスク上に形成
    されたパターンの像を前記基板上に投影露光することを
    特徴とする投影露光方法。
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