JP3447538B2 - パターン検査方法 - Google Patents

パターン検査方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グリーンシートあ
るいはフィルムキャリア等に形成されたパターンを検査
する検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、IC、LSIの多ピン化要求
に適した実装技術として、PGA(Pin Grid Array)が
知られている。PGAは、チップを付けるパッケージの
ベースとしてセラミック基板を用い、リード線の取り出
し位置まで配線を行っている。このセラミック基板を作
るために、アルミナ粉末を液状のバインダで練り合わせ
てシート状にしたグリーンシートと呼ばれるものが使用
され、このグリーンシート上に高融点の金属を含むペー
ストがスクリーン印刷される。そして、このようなシー
トを必要枚数積み重ねて焼成することにより、グリーン
シートを焼結させると共にペーストを金属化させる、い
わゆる同時焼成が行われる。
【0003】また、その他の実装技術として、TAB
(Tape Automated Bonding)が知られている。TAB法
は、ポリイミド製のフィルムキャリア(TABテープ)
上に形成された銅箔パターンをICチップの電極に接合
して外部リードとする。銅箔パターンは、フィルムに銅
箔を接着剤で貼り付け、これをエッチングすることによ
って形成される。
【0004】このようなグリーンシートあるいはフィル
ムキャリアでは、パターン形成後に顕微鏡を用いて人間
により目視でパターンの検査が行われる。ところが、微
細なパターンを目視で検査するには、熟練を要すると共
に、目を酷使するという問題点があった。そこで、目視
検査に代わるものとして、フィルムキャリア等に形成さ
れたパターンをTVカメラで撮像して自動的に検査する
技術が提案されている(例えば、特開平7−11086
3号公報)。
【0005】図8は特開平7−110863号公報に記
載された突起あるいは欠損を検出する従来の検査方法を
説明するための図である。この検査方法では、TVカメ
ラで撮像した画像から抽出した被測定パターンPaの突
起の先端部の誤差量aが所定のしきい値以上のとき、あ
るいは被測定パターンPcの欠損の最深部の誤差量bが
所定のしきい値以上のとき、欠陥ありと判定していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の検
査方法では、検査の基準となるマスタパターンと被測定
パターンの誤差量により被測定パターンの突起あるいは
欠損を検出していた。しかし、このような検査方法で
は、突起の誤差量aに比較して隣接被測定パターンPb
とのギャップ量Aが充分大きく、電気的に問題がないよ
うな場合でも、欠陥として検出してしまうという問題点
があった。同様に、欠損の誤差量bに比較してパターン
残量Bが充分大きく、電気的に問題がないような場合で
も、欠陥として検出してしてしまうという問題点があっ
た。したがって、このような過検出により、従来の検査
方法では、製品の歩留りが低下するという問題点があっ
た。本発明は、上記課題を解決するためになされたもの
で、パターンの欠陥の過検出を防ぐことができるパター
ン検査方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載のように、被測定パターンの濃淡画像からパターンエ
ッジを示すエッジデータを抽出し、検査の基準となるマ
スタパターンとエッジデータの誤差量を求め、この誤差
量に基づいて被測定パターンの欠陥候補となる突起を検
出し、欠陥候補を中心とする所定の領域において上記誤
差量が最大値aをとる被測定パターンのエッジデータを
突起の先端部とし、この突起の先端部からの距離が最小
となる隣接被測定パターンのエッジデータを探して、こ
のときの距離を隣接被測定パターンとのギャップAと
し、上記誤差量とギャップ残存率a/Aに基づき、欠陥
候補が欠陥であるか否かを判定するようにしたものであ
る。マスタパターンを作成する際に、パターンエッジを
示す直線の集合として登録されたマスタパターンにおい
てパターンの両エッジを示す対向する2直線の中心線を
求めておく。マスタパターンの連続する2直線がつくる
角を2等分する2等分線を求めて、この2等分線によっ
てマスタパターンの直線の周囲を各直線にそれぞれ所属
する領域に分割し、各領域内に存在する被測定パターン
のエッジデータをその領域が属するマスタパターンの直
線と対応付けする。被測定パターンのエッジデータより
下ろした垂線とマスタパターンの直線との交点から該エ
ッジデータまでの距離が、マスタパターンとエッジデー
タとの誤差量である。
【0008】また、請求項2に記載のように、被測定パ
ターンの濃淡画像からパターンエッジを示すエッジデー
タを抽出し、検査の基準となるマスタパターンとエッジ
データの誤差量を求め、この誤差量に基づいて被測定パ
ターンの欠陥候補となる欠損を検出し、欠陥候補を中心
とする所定の領域において上記誤差量が最大値bをとる
被測定パターンのエッジデータを欠損の最深部とし、こ
の欠損の最深部と対向し該最深部と共に被測定パターン
の両エッジを構成するエッジデータと上記最深部との距
離をパターンの残量Bとし、上記誤差量とパターン残存
率b/Bに基づき、上記欠陥候補が欠陥であるか否かを
判定するようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施
の形態となるパターン検査方法を示すフローチャート
図、図2はこの検査方法で用いるパターン検査装置のブ
ロック図である。図2において、1はグリーンシート、
2はグリーンシート1を載せるX−Yテーブル、3はグ
リーンシート1を撮像するラインセンサカメラ、4はカ
メラ3によって得られた濃淡画像から被測定パターンの
エッジを示すエッジデータを抽出して、マスタパターン
と被測定パターンの誤差を求めることにより、被測定パ
ターンを検査する画像処理装置、5は装置全体を制御す
るホストコンピュータ、6は検査結果を表示するための
表示装置である。
【0010】最初に、検査の前に予め作成しておくマス
タパターンについて説明する。ホストコンピュータ5
は、CAD(Computer Aided Design )システムによっ
て作成され例えば磁気ディスクに書き込まれたグリーン
シートの設計値データ(以下、CADデータとする)を
図示しない磁気ディスク装置によって読み出す(図1ス
テップ101)。そして、読み出したCADデータから
パターンのエッジデータを抽出し、これを検査の基準と
なるマスタパターンとする(ステップ102)。この抽
出したマスタパターンのエッジデータは、パターンエッ
ジを示す直線の集合である。
【0011】なお、上記CADデータに基づいて、グリ
ーンシート1が作製されシート1上にパターンがスクリ
ーン印刷されることは言うまでもない。続いて、ホスト
コンピュータ5は、マスタパターンの両エッジを示す対
向する2直線A1とA2の中心線L1を図3のように求
める。中心線L1に垂直な垂線H1を引いたとき、この
垂線H1が直線A1,A2と交わる交点間の長さがマス
タパターンの幅W0である。こうして、ホストコンピュ
ータ5は、マスタパターンの中心線及び幅をマスタパタ
ーンの各直線ごとに求め、これらを上記エッジデータと
共に記憶する。
【0012】次に、被測定パターンの検査について説明
する。まず、グリーンシート1をカメラ3によって撮像
する。そして、画像処理装置4は、カメラ3から出力さ
れた濃淡画像をディジタル化して、図示しない内部の画
像メモリにいったん記憶する(ステップ103)。カメ
ラ3は、X方向に画素が配列されたラインセンサなの
で、X−Yテーブル2あるいはカメラ3をY方向に移動
させることにより、2次元の画像データが画像メモリに
記憶される。
【0013】次いで、画像処理装置4は、画像メモリに
記憶した被測定パターンの位置決めマークとホストコン
ピュータ5から送出されたマスタパターンの位置決めマ
ークとを合わせることにより、被測定パターンとマスタ
パターンの位置合わせを行う(ステップ104)。
【0014】位置合わせを行った後、画像処理装置4
は、被測定パターンの濃淡画像を2値化する(ステップ
105)。被測定パターンの濃淡画像データには、パタ
ーンとそれ以外の背景(基材)とが含まれているが、パ
ターンと背景には濃度差があるので、パターンの濃度値
と背景の濃度値の間の値をしきい値として設定すれば、
パターンは「1」に変換され、背景は「0」に変換され
る。こうして、パターンエッジとその内側が画素「1」
で塗りつぶされた被測定パターンを得ることができる。
【0015】続いて、画像処理装置4は、2値画像中の
連結した画素に同じラベル(名前)を与えるラベリング
処理により、被測定パターンのエッジ座標を示すエッジ
データを抽出する(ステップ106)。図4はラベリン
グ処理を説明するための図である。ここでは、パターン
を白丸で表し、背景(基材)を黒丸で表している。
【0016】例えば、図4に示すような2値画像からエ
ッジデータを抽出する場合、この2値画像をTVのラス
タ方向(図4では左→右)に順次走査して、まだ境界追
跡がなされていない境界点を見つけ、これを新しい追跡
開始点n1とすると共に、そのX、Y座標を記憶する。
そして、この追跡開始点n1から例えば時計回りで連結
した境界点を探し、この境界点のX、Y座標を記憶する
ことを追跡開始点n1に戻るまで繰り返す。
【0017】n1,n2,n3・・・という境界点を抽
出し、1本のパターンの境界追跡が完了すると、再び境
界追跡がなされていない境界点を探し、次のパターンの
境界を追跡する。こうして、被測定パターンは次々とラ
ベリングされる。なお、本実施の形態では、上記ラスタ
方向に走査したとき、黒→白に立ち上がる場合は白の画
素を上記境界点とし、白→黒に立ち下がる場合は黒の画
素を境界点としている。
【0018】次いで、画像処理装置4は、こうして抽出
した被測定パターンのエッジデータn1,n2,n3・
・・とマスタパターンの直線との対応付けを行う(ステ
ップ107)。この対応付けを行うために、図5に示す
ように、マスタパターンの連続する直線A1とA2、A
2とA3・・・がつくる角をそれぞれ2等分する2等分
線A2’、A3’・・・を求める。
【0019】この2等分線A2’、A3’・・・によっ
てマスタパターンの直線A1、A2、A3・・・の周囲
は、各直線にそれぞれ所属する領域に分割される。これ
により、各領域内に存在する被測定パターンのエッジデ
ータn1,n2,n3・・・は、その領域が属するマス
タパターンの直線A1,A2,A3・・・とそれぞれ対
応付けられたことになる。例えば図5において、エッジ
データn1〜n3は、直線A1と対応付けられ、エッジ
データn4〜n6は、直線A2と対応付けられる。
【0020】次に、画像処理装置4は、マスタパターン
と被測定パターンの誤差量Δdを求め、この誤差量Δd
に基づいて被測定パターンの欠陥候補を検出する(ステ
ップ108)。図6は、誤差量Δdの算出方法を説明す
るための図である。
【0021】まず、被測定パターンの各エッジデータn
1,n2,n3・・・から前記対応付けされた直線A1
に対して垂線を下ろす。被測定パターンのエッジデータ
n1より下ろした垂線とマスタパターンの直線A1との
交点からエッジデータn1までの距離が、マスタパター
ンとエッジデータn1との誤差量Δd(図6ではΔd
1)であり、エッジデータn2より下ろした垂線と直線
A1との交点からエッジデータn2までの距離が、マス
タパターンとエッジデータn2との誤差量Δd(図6で
はΔd2)である。その他のエッジデータについても同
様にして誤差量Δdを求めることができる。
【0022】画像処理装置4は、誤差量Δdが小さい場
合には欠陥なしと判定する。また、画像処理装置4は、
あるエッジデータの誤差量Δdが所定のしきい値E以上
の場合、このエッジデータを欠陥候補と判定し、欠陥候
補と認識した位置を記憶する。
【0023】以上のような検査を被測定パターン全体に
ついて行った後、画像処理装置4は、欠陥候補を中心と
する所定の大きさの領域について、突起の先端部あるい
は欠損の最深部を探す(ステップ109)。図7は、突
起の先端部及び欠損の最深部の探索方法と、後述するギ
ャップ残存率及びパターン残存率の算出方法を説明する
ための図である。図7(a)において、対向する2直線
A1とA2、A5とA6は、マスタパターンの両エッジ
を示す直線である。ここでは、直線A1とA2で両エッ
ジが構成されるマスタパターンと直線A5とA6で両エ
ッジが構成されるマスタパターンとが互いに平行となっ
ている。同様に、図7(b)において、対向する2直線
A3とA4は、マスタパターンの両エッジを示す直線で
ある。
【0024】図7(a)に示すように、対向する2直線
A1,A2が両エッジを示すマスタパターンにおいて、
マスタパターンの幅は、あらかじめW0と求められてい
る。ここで、被測定パターンのエッジデータnからマス
タパターンの中心線L1に対して垂線を下ろすことによ
り、被測定パターンの対向するエッジデータ間の距離を
求める。これが、被測定パターンの幅Wである。被測定
パターンの幅Wがマスタパターンの幅W0より大きいと
き、この欠陥候補の位置に突起が存在すると判断でき
る。
【0025】そして、画像処理装置4は、突起と認識し
た欠陥候補を中心とする所定の大きさの領域において、
誤差量Δdが最大値aをとるエッジデータを突起の先端
部naとする。一方、図7(b)に示すように、被測定
パターンの幅Wがマスタパターンの幅W0より小さいと
きは、この欠陥候補の位置に欠損が存在すると判断でき
る。そこで、画像処理装置4は、欠損と認識した欠陥候
補を中心とする所定の大きさの領域において、誤差量Δ
dが最大値bをとるエッジデータを欠損の最深部nbと
する。
【0026】次に、画像処理装置4は、突起の先端部n
aと隣接被測定パターンとの最小ギャップ量Aを求め
て、ギャップ残存率a/Aを算出すると共に、欠損部の
最小パターン残量Bを求めて、パターン残存率b/Bを
算出する(ステップ110)。まず、画像処理装置4
は、図7(a)に示すように、突起の先端部naからマ
スタパターンの中心線L1に垂線を下ろした後、この垂
線を中心線L1と反対の方向(つまり、隣接する被測定
パターンの方向)に延ばす。
【0027】続いて、画像処理装置4は、突起の先端部
naを中心とし、中心線L1と反対の方向に延ばした垂
線の先端と先端部naとの距離を半径Rとする円弧状に
隣接被測定パターンのエッジデータを探す。エッジデー
タが見つからない場合は、半径Rを一定量増やして同様
の走査を繰り返す。なお、このときの走査角度は、図7
(a)に示すように、垂線を中心とする±θの範囲とす
る。
【0028】画像処理装置4は、半径Rを増やしながら
同様の走査を繰り返して、隣接する被測定パターンのエ
ッジデータncを発見すると、このときの半径Rを隣接
被測定パターンとの最小ギャップ量Aとする。こうし
て、ギャップ残存率a/Aを算出することができる。な
お、隣接する被測定パターンを円弧状に探すのは、突起
が存在する被測定パターンとこのパターンに隣接する被
測定パターンとが平行であるとは限らないからである。
【0029】また、画像処理装置4は、図7(b)に示
すように、欠損の最深部nbからマスタパターンの中心
線L2に垂線を下ろして、この垂線を最深部nbと反対
の方向に延ばすことにより、最深部nbと共に被測定パ
ターンの両エッジを構成する反対側のエッジデータを探
す。画像処理装置4は、最深部nbと対向するエッジデ
ータndを発見すると、このエッジデータndと最深部
nbとの距離を欠損部における最小パターン残量Bとす
る。こうして、パターン残存率b/Bを算出することが
できる。
【0030】次に、画像処理装置4は、誤差量Δdと、
ギャップ残存率a/A及びパターン残存率b/Bに基づ
き、被測定パターンが正常かどうかを判定する(ステッ
プ111)。つまり、画像処理装置4は、誤差量Δdが
所定のしきい値Eより小さい場合には正常と判定する。
【0031】一方、画像処理装置4は、突起による誤差
量Δdが所定のしきい値E以上であっても、ギャップ残
存率a/Aが所定のしきい値Fより小さい場合には正常
と判定する。同様に、画像処理装置4は、欠損による誤
差量Δdが所定のしきい値E以上であっても、パターン
残存率b/Bが所定のしきい値Gより小さい場合には正
常と判定する。
【0032】また、画像処理装置4は、誤差量Δdがし
きい値E以上で、ギャップ残存率a/Aがしきい値F以
上の場合又はパターン残存率b/Bがしきい値G以上の
場合、欠陥ありと判定する。
【0033】以上のように、本発明では、突起の誤差量
がしきい値E以上であっても、先端部の誤差量aに対し
て隣接被測定パターンとのギャップ量Aが充分大きい
(つまり、ギャップ残存率a/Aがしきい値Fより小さ
い)場合には、正常と見なす。同様に、欠損の誤差量が
しきい値E以上であっても、欠損の最深部の誤差量bに
対して欠損部のパターン残量Bが充分大きい(パターン
残存率b/Bがしきい値Gより小さい)場合には、正常
と見なす。こうして、過検出を防止することができる。
【0034】TABテープのようなエッチングされた回
路パターンでは、図8(a)に示すようなファインショ
ートSが発生する。ファインショートSの部分は、0.
5〜数μmの幅しかなく、カメラによって正確な画像を
得るには分解能が不足する。そのため、図8(a)の領
域をカメラで撮像すると、図8(b)のような画像が得
られる。しかし、図8(b)の画像には、隣り合う2つ
のパターンに突起が存在することから、図8(c)のよ
うな単独の突起の場合と比べて、ギャップ量Aが小さ
い。したがって、本発明のようにギャップ残存率を調べ
ることにより、従来検出することができなかったファイ
ンショートを検出することができる。
【0035】なお、本実施の形態では、CADデータか
らマスタパターンを作成しているが、良品と判定された
被測定パターンを撮像し、この被測定パターンからエッ
ジデータを抽出して、これを直線化することによってマ
スタパターンを作成するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1に記載のよう
に、誤差量とギャップ残存率に基づいて被測定パターン
の検査を行うことにより、突起の誤差量としては欠陥で
あっても、突起の先端部の誤差量aに対して隣接被測定
パターンとのギャップAが充分大きい場合には、被測定
パターンを正常とみなすので、過検出を防止することが
でき、製品の歩留りを向上させることができる。また、
従来検出することができなかったファインショートを検
出することができる。
【0037】また、請求項2に記載のように、誤差量と
パターン残存率に基づいて被測定パターンの検査を行う
ことにより、欠損の誤差量としては欠陥であっても、欠
損の最深部の誤差量bに対して欠損部のパターン残量B
が充分大きい場合には、被測定パターンを正常とみなす
ので、過検出を防止することができ、製品の歩留りを向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態となるパターン検査方法
を示すフローチャート図である。
【図2】 パターン検査装置のブロック図である。
【図3】 マスタパターンの幅を求めるための説明図で
ある。
【図4】 被測定パターンのラベリング処理を説明する
ための図である。
【図5】 被測定パターンのエッジデータとマスタパタ
ーンの直線との対応付けを説明するための図である。
【図6】 マスタパターンと被測定パターンの誤差量を
求める方法を説明するための図である。
【図7】 突起の先端部及び欠損の最深部の探索方法
と、ギャップ残存率及びパターン残存率の算出方法を説
明するための図である。
【図8】 隣接パターン間にファインショートが存在す
る様子を示す図及びファインショートをカメラで撮像し
た場合の画像を示す図である。
【図9】 従来の検査方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1…グリーンシート、2…X−Yテーブル、3…ライン
センサカメラ、4…画像処理装置、5…ホストコンピュ
ータ、6…表示装置。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定パターンの濃淡画像からパターン
    エッジを示すエッジデータを抽出し、 検査の基準となるマスタパターンと前記エッジデータの
    誤差量を求め、この誤差量に基づいて被測定パターンの
    欠陥候補となる突起を検出し、 欠陥候補を中心とする所定の領域において前記誤差量が
    最大値aをとる被測定パターンのエッジデータを突起の
    先端部とし、 この突起の先端部からの距離が最小となる隣接被測定パ
    ターンのエッジデータを探して、このときの距離を隣接
    被測定パターンとのギャップAとし、 前記誤差量とギャップ残存率a/Aに基づき、前記欠陥
    候補が欠陥であるか否かを判定することを特徴とするパ
    ターン検査方法。
  2. 【請求項2】 被測定パターンの濃淡画像からパターン
    エッジを示すエッジデータを抽出し、 検査の基準となるマスタパターンと前記エッジデータの
    誤差量を求め、この誤差量に基づいて被測定パターンの
    欠陥候補となる欠損を検出し、 欠陥候補を中心とする所定の領域において前記誤差量が
    最大値bをとる被測定パターンのエッジデータを欠損の
    最深部とし、 この欠損の最深部と対向し該最深部と共に被測定パター
    ンの両エッジを構成するエッジデータと前記最深部との
    距離をパターンの残量Bとし、 前記誤差量とパターン残存率b/Bに基づき、前記欠陥
    候補が欠陥であるか否かを判定することを特徴とするパ
    ターン検査方法。
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