JP3446923B2 - カラー画像の領域分割方式及び方法 - Google Patents

カラー画像の領域分割方式及び方法

Info

Publication number
JP3446923B2
JP3446923B2 JP14945396A JP14945396A JP3446923B2 JP 3446923 B2 JP3446923 B2 JP 3446923B2 JP 14945396 A JP14945396 A JP 14945396A JP 14945396 A JP14945396 A JP 14945396A JP 3446923 B2 JP3446923 B2 JP 3446923B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scale factor
color image
color
pixel
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14945396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09330401A (ja
Inventor
俊郎 内山
直樹 武川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Data Corp
Original Assignee
NTT Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Data Corp filed Critical NTT Data Corp
Priority to JP14945396A priority Critical patent/JP3446923B2/ja
Publication of JPH09330401A publication Critical patent/JPH09330401A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3446923B2 publication Critical patent/JP3446923B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色によるカラー画
像の領域分割技術に関する。
【0002】
【従来の技術】画像の領域分割は重要かつ基本的な画像
処理の1つである。領域分割の目的は、認識対象物体毎
に画像を分割することで、個々の物体に対する処理を可
能にすることにある。画像の領域分割には様々な方法が
あり、例えば、“Digital Image Processing second ed
ition”(Wiley-Interscience、597頁〜628頁、1
991年)に開示された技術が知られている。
【0003】この開示によれば、画像中の各物体が他の
部分から見て異なる色からなり、かつ物体を構成する画
素同士の色が似ている場合、色による領域分割方法が有
効である。
【0004】色によるカラー画像の領域分割方法とは、
各画素の色を表しているベクトルの集合を、何らかの基
準によって似ている色を表しているベクトル毎にクラス
タリングし、ベクトルの属するクラスタのインデックス
を元の画素に付けることにより、画像平面上で同じイン
デックスが付き且つ互いに連結している領域毎に画像を
分割する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の色による領域分
割方式は、画像を形成する画素が持つ色ベクトルをクラ
スタリングして実現されていた。しかし、認識対象物体
を構成している画素同士の色が大きく異なっている場合
は、クラスタリングによってそれらの画素は別のクラス
タへ属することになり、人間には1つの物体として感じ
られる領域であっても、分割してしまうことになる。
【0006】このような問題は、大きく異なる複数の色
で構成される複雑なテクスチャの領域において顕著に起
こる。複雑なテクスチャの領域であっても、人間が感じ
る領域の色は周りの色と明確に区別できる場合が多い。
しかし、従来のカラー画像領域分割方式では、人間が周
りの色と明確に区別して1つの物体として認識している
領域を分割してしまう不具合がある。
【0007】従って、本発明は、大きく異なる複数の色
で構成される複雑なテクスチャの領域に対しても、人間
が観測する色を推定でき、人間が感じ取る領域毎に画像
を分割することが可能なカラー画像の領域分割方式を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、色による画像
の領域分割を行う際、処理対象となる色に着目してい
る。複雑なテクスチャの領域の場合、色による領域分割
を成功させるためには、原画像が持つ色ベクトルではな
く、人間が原画像を観測して感じる色を表すベクトル、
つまり観測色ベクトルをクラスタリングするべきであ
る。
【0009】そこで、本発明は、各画素の位置において
人間が感じる色を推定するために、人間の視覚システム
モデルとして、「人は、ガウス関数のような平滑化関数
の窓を通して画像を観測している」という仮定を導入す
る。そして実際には、各画素の位置にスケールファクタ
を割り当て、それによって幾つか用意しておいた平滑化
関数のどれを使用するかを決定する。
【0010】即ち、本発明に従うカラー画像の領域分割
方式は、スケールファクタによってスケールを制御でき
る平滑化フィルタ及びエッジ検出フィルタ(つまり、平
滑化関数及びエッジ検出関数)を有し、エッジ検出フィ
ルタをカラー画像に適用することにより、各画素におけ
る望ましいスケールファクタを決めるスケールファクタ
決定手段と、平滑化フィルタをカラー画像に適用するこ
とにより、望ましいスケールファクタに対する各画素の
観測色ベクトルを決定する観測色ベクトル決定手段と、
観測色ベクトルに基づいて、カラー画像内の全画素に対
するクラスタリングを行うクラスタリング手段とを備え
る。
【0011】スケールファクタの決定基準としては、平
滑化関数がエッジを覆わない範囲で最大となるようなも
のを選ぶという基準が好ましい。そのような基準でスケ
ールファクタを決定する一つの方法は、エッジ検出フィ
ルタをカラー画像に適用することにより、任意のスケー
ルファクタに対する任意の画素近傍のエッジ強度を計算
し、そして、各画素近傍における複数個のスケールファ
クタに対するエッジ強度に基づいて、各画素における望
ましいスケールファクタを選択する、という方法であ
る。
【0012】上記のような基準でスケールファクタを決
定することにより、テクスチャの領域においては大きな
スケールを表すスケールファクタが選択され、エッジの
近傍では小さなスケールを表すスケールファクタが選択
されることになる。結果として、テクスチャ領域では各
画素が持つ色ではなく、平滑化されて周囲の色と混ざっ
たものを、その画素の位置において人間が感じる色とし
て推定できることになる。また、エッジの近傍では平滑
化関数が異なる色の領域に跨がりにくくなるので、分割
するべき領域の境界において人間が観測しないような色
を推定してしなう問題が回避される。
【0013】このような工夫により、大きく異なる複数
の色で構成される複雑なテスクチャの領域に対しても、
人間が観測する色を推定でき、人間が感じ取る領域毎に
画像を分割することが可能になる。
【0014】好ましくは、各画素の観測色の重要性を領
域分割に反映させることができる。そのための一つの方
法は、各画素の望ましいスケールファクタから各画素の
重要度を決めて、その重要度によって各画素の観測色ベ
クトルを重み付けし、その重み付けられた観測色ベクト
ルに基づいてクラスタリングを行う、という方法であ
る。
【0015】このように各画素の観測色の重要性を領域
分割に反映させることにより、人間にとって取り出した
い情報を強調すること、つまり確実に1つの物体として
他から区別したい物体を分離するような領域分割が可能
となる。重要度は、取り出したい物体、つまり強調した
い情報が何であるかに応じて、適宜に調整できることが
望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の一実施形態に係るカラー画
像の領域分割装置の概略構成を示すブロック図である。
【0018】この領域分割装置は、図1に示すように、
入力装置1と、演算処理装置2と、出力装置3と、外部
記憶装置6とを備える。カラーの原画像が入力装置1か
ら演算処理装置2に入力される。演算処理装置2はこの
原画像を色に基づいて処理して、最終的に個々の領域に
区別したカラーインデックス画像を生成する。原画像、
カラーインデックス画像、及び分割処理の過程で作られ
た種々の画像は外部記憶装置6に保存される。出力装置
3はそれらの画像を出力することができる。
【0019】演算処理装置2は、中央演算装置(CP
U)4とメモリ5を有する。このメモリ5には、分割処
理を行うための制御プログラム、処理プログラム等が格
納されている。
【0020】外部記憶装置6には、原画像11、重要度
12、エッジ強度13、スケールファクタ画像14、平
滑化画像15、観測色ベクトル16、代表ベクトル1
7、カラーインデックス画像18が各々ファイルとして
格納される。これらのファイルは(代表ベクトル17を
除いて)、それぞれ図2に示すような二次元の座標
(c、r)によってアクセス可能な画素単位のデータの
配列である。
【0021】演算処理装置2は事前に複数個のスケール
ファクタSを用意する。それらのスケールファクタS
は、0以上で所定の最大値Smax(非負の整数)以下
の整数値である。
【0022】図3は演算処理装置2が行う分割処理の全
体的な流れ示す。
【0023】カラーの原画像を入力し(S1)、その原
画像について、予め用意したスケールファクタのうちの
0からSmax−1までの各スケールファクタSに対す
る、エッジ強度と平滑化画像とを計算する(S2)。こ
の計算の詳細は後に説明する。結果として、各スケール
ファクタS毎に、全座標のエッジ強度と平滑化画像とが
得られ、これらをエッジ強度ファイル13、平滑化画像
ファイル15として外部記憶装置6に格納する。エッジ
強度ファイル13又は平滑化画像ファイル15におい
て、スケールファクタSと座標(c、r)とを指定する
ことにより、任意の画素(c、r)における任意のスケ
ールファクタSに対するエッジ強度値又は平滑画像ベク
トルにアクセスすることができる。
【0024】次に、各座標(c、r)毎に、エッジ強度
ファイル13から種々のスケールファクタに対するエッ
ジ強度を読み出し、これに基づいて各座標(c、r)に
最適なスケールファクタa(c、r)を決定する(S
3)。このアルゴリズムの詳細は後に述べる。その結
果、スケールファクタ画像が得られ、これをスケールフ
ァクタ画像ファイル14として外部記憶装置6に格納す
る。
【0025】次に、全ての座標(c、r)について観測
色ベクトルと重要度とを計算し(S4)、外部記憶装置
6に格納する。各座標(c、r)における観測色ベクト
ルは、スケールファクタ画像ファイル14からの各座標
(r、c)の最適スケールファクタa(r、c)に基づ
いて、以下の規則に従って決める。即ち、もし最適スケ
ールファクタa(r、c)=0ならば、原画像の当該座
標(r、c)における色ベクトルを当該座標(r、c)
の観測色ベクトルとする。もし最適スケールファクタa
(r、c)>0ならば、このa(r、c)より1だけ小
さいスケールファクタSに対する平滑化画像の当該座標
(r、c)における色ベクトルを、当該座標(r、c)
の観測色ベクトルとする。一方、各座標(r、c)にお
ける重要度は、予めプログラムされたスケールファクタ
Sと重要度との対応テーブルを参照して、当該座標
(r、c)の最適スケールファクタa(r、c)に対応
した重要度を選ぶことにより決める。
【0026】次に、観測色ベクトルを所定の量子化数で
量子化するための代表ベクトルを決定する(S5)。代
表ベクトルを決定するための基準は、全座標の観測色ベ
クトルをそれら代表ベクトルに量子化したとき、全体の
量子化誤差の期待値が最小になるようにすることであ
る。その際、各座標(r、c)の観測色ベクトルが当該
座標(r、c)の重要度によって重み付けられているも
のとして、量子化誤差を計算する。尚、ベクトル量子化
のための代表ベクトルの具体的な決定方法には、既に様
々なものが知られており、いずれの具体的方法を用いて
もよい。決定された代表ベクトルには、それぞれの色の
区別のためのインデックス(カラーインデクスという)
が付与される。例えば、量子化数がnの場合にはn個の
代表ベクトルが決定されるが、それらの代表ベクトルに
1からnまでのカラーインデックスが付与される。
【0027】最後に、各座標(r、c)の観測色ベクト
ルを代表ベクトルに量子化する方法に類似した方法を用
いてカラーインデックス画像を計算する(S6)。図4
はカラーインデックス画像を計算するときのデータの流
れを示すブロック図である。
【0028】図4に示すように、演算処理装置2は、ま
ず代表ベクトルファイル17から全ての代表ベクトルを
入力し、次に観測色ベクトルファイル16から各座標
(r、c)毎に観測色ベクトルを入力して、その観測ベ
クトルと各代表ベクトルとの間の2乗距離を計算する。
そして、その2乗距離の最も小さい代表ベクトル(つま
り、当該座標(r、c)の観測色ベクトルに最も近い代
表ベクトル)に付いているカラーインデックスを、当該
座標(r、c)に対して割り当てる。全ての座標(r、
c)に対し上記のようにカラーインデックスが割り当て
られると、カラーインデックス画像が完成する。
【0029】図5はカラーインデックス画像の一例を示
す。ここで、個々の正方形が各座標の画素を示す。
【0030】図5に示すカラーインデックス画像では、
各座標に0から2までのカラーインデックスが割り当て
られている。そして、同じカラーインデックスが割り当
てられた連続する画素の塊が、分割された一つの領域を
表している。つまり、カラーインデックス画像は原画像
の領域分割結果を表している。
【0031】図6は、上述のエッジ強度と平滑化画像を
計算する処理(図5、ステップS2)で用いられる一次
元平滑化関数(同図(a))と一次元エッジ検出関数
(同図(b))の一例を示す特性図である。以下、エッ
ジ強度と平滑化画像を計算する方法について詳細に説明
する。
【0032】ここで、図6に示すような一次元平滑化関
数(例えばガウス関数)と一次元エッジ検出関数(例え
ばガウス関数の一次微分)をそれぞれφ(x)、Ψ
(x)と表記する。また、任意の関数ξ(x)につい
て、スケールファクタSを用いてξs(x)と表記した
とき、この関数ξs(x)の意味は
【数1】 であることとする。
【0033】さて、任意のスケールファクタSにおける
平滑化フィルタΦs(r、c)は次の(2)式で定義され
る。
【0034】
【数2】 また、エッジ検出フィルタは次の(3)、(4)、(5)式で定
義される。ここに、(3)、(4)、(5)式はそれぞれ、縦方
向、横方向、斜め方向のエッジ検出フィルタを定義して
いる。
【0035】
【数3】 ところで、カラー画像は複数の色成分(例えばR、G、
Bの3成分)から構成されている。そこで、平滑化画像
は、各座標毎に、当該座標を平滑化フィルタΦs(r、
c)の原点(0、0)として、各色成分画像と平滑化フ
ィルタΦs(r、c)との畳み込み(convolution)を求
め、各座標毎に全ての畳み込みを2乗してから足し合わ
せることにより計算する。また、エッジ強度は、各座標
毎に、当該座標を上記3方向のエッジ検出フィルタの原
点(0、0)として、各色成分画像と3方向のエッジ検
出フィルタとの畳み込みをそれぞれ求め、各座標毎に全
ての畳み込みを2乗してから足し合せることにより計算
する。この平滑化画像とエッジ強度の計算は、各スケー
ルファクタS毎に行われる。
【0036】次に、スケールファクタ画像を計算する処
理(図5、ステップS6)について詳細に説明する。
【0037】図7は、各座標(r、c)における最適ス
ケールファクタa(r、c)の計算アルゴリズムを示
す。
【0038】ここで、初期スケールファクタS0と、閾
値Tと、最大スケールファクタSmaxとは定数であ
る。また、スケールフアクタSと、座標(r、c)にお
ける最適スケールファクタa(r、c)と、スケールフ
ァクタS及び座標(r、c)におけるエッジ強度E
(S、r、c)は変数である。閾値Tは、E(S、r、
c)≧Tであれば座標(r、c)にてエッジが検出され
ており、E(S、r、c)<Tであれば座標(r、c)
にてエッジが検出されていないことを意味する。
【0039】図7に示すアルゴリズムは各座標(r、
c)毎に実行される。まず、当該座標(r、c)におけ
る最適スケールファクタa(r、c)に初期スケールフ
ァクタS0を代入する(S11)。また、スケールファ
クタSにも初期スケールファクタS0を代入する(S1
2)。
【0040】次に、当該座標(r、c)における現在の
スケールファクタSに対するエッジ強度E(S、r、
c)が閾値T未満であるかどうかチェックし(S1
5)、T未満でなければ、スケールファクタSを1づつ
減らしていって(S13)、E(S、r、c)がT未満
になったところで、そのときのスケールファクタSを最
適スケールファクタa(r、c)に代入する(S1
6)。この過程で、もしスケールファクタSが0未満に
なってしまった場合は(S14でY)、0を最適スケー
ルファクタa(r、c)に代入する(S20)。
【0041】ステップS15でE(S、r、c)がT未
満であった場合は、スケールファクタSを1だけ増やし
てみて(S17)、そのスケールファクタSに対するE
(S、r、c)がT以上になったかどうかチェックする
(S19)。その結果、依然としてT未満であれば、現
在のスケールファクタSを1を加えた値を最適スケール
ファクタa(r、c)に代入し(S20)、そしてステ
ップS17に戻る。こうしてスケールファクタSを1づ
つ増やしていって、E(S、r、c)がT以上になった
ところで、又は、スケールファクタSが最大値Smax
以上になったところで、この処理を終了する。
【0042】以上の処理は要するに、各座標において、
エッジ強度Eが閾値Tより大きい間は最適スケールファ
クタaを小さくし、逆にエッジ強度Eが閾値Tより小さ
い間は最適スケールファクタaを大きくして、最終的に
エッジ強度Eが閾値T未満の範囲(つまり、エッジを検
出しない範囲)での最大値に最適スケールファクタaを
設定する。その結果、エッジ附近の座標では最適スケー
ルファクタが相対的に小さくなり、エッジが附近にない
座標では最適スケールファクタが相対的に大きくなる。
【0043】そして、最適スケールファクタが小さい
所、つまり、エッジが附近に存在する所では、その小さ
いスケールファクタを用いた小さい範囲での平滑化画像
の色が観測色として選ばれるから、エッジをカバーしな
い小さい範囲の平均色が観測色となる。尚、エッジをカ
バーする範囲の平滑化は、別の領域の色を混ぜることに
なり、人間が観測しない色を作り出すことになるので、
避けなくてはならない。
【0044】一方、最適スケールファクタが大きい所、
つまり付近にエッジが無い所では、その大きいスケール
ファクタを用いた大きい範囲での平滑化画像が観測色と
して選ばれるから、画素同士の色が大きく異なるような
複雑なテクスチャ領域においても適切な色を推定できる
ことになる。
【0045】初期スケールファクタS0 を設定するの
は、そのスケールファクタよりも小さいエッジが存在し
ていても重要でないと判断して無視するためである。初
期スケールファクタS0 を大きい値に設定しておくと、
その大きいスケールファクタから処理が始まるため、細
かい表現は無視されて、大局的に画像を観測した結果が
得られることが期待できる。一方、初期スケールファク
タS0 を小さい値に設定しておくと、その小さいスケー
ルファクタから処理が始まるため、細かい所の微妙な表
現も重視した結果が得られることが期待できる。実用上
は用途や原画像の内容などにより、初期スケールファク
タS0を調節することになる。
【0046】また、閾値Tも用途や原画像の内容などに
より調節することができる。また、全てのスケールファ
クタSを通じて同じ閾値Tを用いるのでなく、各スケー
ルファクタS毎に個別の閾値Tを設定してもよい。
【0047】上記のように決定された各座標の最適スケ
ールファクタに基づいて各座標の観測色が決定されると
共に、前述したように、各座標の最適スケールファクタ
に基づいて各座標の重要度も決定される。重要度は各ス
ケールファクタ毎に予め設定されているが、この重要度
も用途や原画像の内容などに応じて調整することができ
る。即ち、重要度は各画素の観測色の重要性を表したも
のであるから、画像の何を強調したいかなどの用途に応
じて重要度を調整することが望ましい。例えば、人間が
観測した結果に忠実な領域分割結果を得たいときは、一
般に人間は高周波に対する感度が低く、低周波に対して
感度が高いから、小さいスケールファクタには低い重要
度を設定し、大きいスケールファクタには大きい重要度
を設定することができる。また、エッジを強調した領域
分割結果が得たい場合には、逆に小さいスケールファク
タには大きい重要度を設定し、大きいスケールファクタ
には大きいは小さい重要度を設定することもできる。こ
のように、重要度の設定を調整することによって、最終
的な結果を変えることができる。
【0048】尚、本発明は、上記の実施形態だけに限ら
れず、変更、改良、修正を加えた他の種々の形態によっ
ても実施することができる。本発明の方法は、専用のハ
ードウェアによっても、プログラムされたコンピュータ
によっても行うことができる。後者の場合、そのコンピ
ュータプログラムは、メモリやストレージのような固定
的にプログラムを担持する媒体によっても、通信ネット
ワークのような流動的にプログラムを担持する媒体によ
っても、コンピュータに供給されることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカラー画像の領域分
割装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】画像の二次元座標を示す説明図である。
【図3】本実施形態にの全体的な処理過程を示すフロー
チャートである。
【図4】カラーインデックス画像計算時のデータの流れ
を示すブロック図である。
【図5】カラーインデックス画像の一例を示す説明図で
ある。
【図6】一次元平滑化関数と一次元エッジ検出関数の一
例を示す特性図である。
【図7】スケールファクタの計算アルゴリズムのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 入力装置 2 演算処理装置 3 出力装置 4 演算処理装置2のCPU 5 演算処理装置2のメモリ 6 外部記憶装置
フロントページの続き (56)参考文献 内山俊郎外1名,多重スケールフィル タを用いたカラーテクスチャ画像の領域 分割,電子情報通信学会技術報告PRU 95−216〜234,1996年 3月14日,Vo l.95,No.583,pp.55−62 内山俊郎外1名,セイレンシイグルー ピングによる領域分割画像からの物体抽 出,電子情報通信学会技術報告PRU92 −18〜24,1992年 6月19日,Vol. 92,No.104,pp.37−44 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 - 7/60 G06T 1/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スケールファクタによってスケールを制
    御できる平滑化フィルタ及びエッジ検出フィルタを有
    し、 前記エッジ検出フィルタをカラー画像に適用して各画素
    におけるエッジを検出しないスケールファクタの範囲を
    求め、各画素における望ましいスケールファクタを前記
    エッジを検出しない範囲に設定するスケールファクタ決
    定手段と、 前記平滑化フィルタを前記カラー画像に適用することに
    より、前記望ましいスケールファクタに対する各画素の
    観測色ベクトルを決定する観測色ベクトル決定手段と、 前記各画素の望ましいスケールファクタから各画素の重
    要度を決める重要度決定手段と、 前記観測色ベクトルを前記重要度で重み付けしたものに
    基づいて、前記カラー画像内の全画素に対するクラスタ
    リングを行うクラスタリング手段とを備えたカラー画像
    の領域分割方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカラー画像の領域分割方
    式において、 前記スケールファクタ決定手段が、 前記エッジ検出フィルタをカラー画像に適用することに
    より、任意のスケールファクタに対する任意の画素近傍
    のエッジ強度を計算するエッジ強度計算手段と、 各画素近傍における複数個のスケールファクタに対する
    エッジ強度に基づいて、前記各画素における望ましいス
    ケールファクタを選択するスケールファクタ選択手段と
    を有することを特徴とするカラー画像の領域分割方式。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のカラー画像の領域分割方
    式において、 前記エッジ強度計算手段が、前記カラー画像の各色成分
    にエッジ検出フィルタを適用して得たエッジ強度を全て
    の色成分に亘って合計することを特徴とするカラー画像
    の領域分割方式。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のカラー画像の領域分割方
    式において前記スケールファクタ選択手段が、各画素近
    傍における複数個のスケールファクタに対するエッジ強
    度を、所定の閾値と比較することにより、前記各画素に
    おける望ましいスケールファクタを選択することを特徴
    とするカラー画像の領域分割方式。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のカラー画像の領域分割方
    式において、 前記スケールファクタ選択手段が、初期スケールファク
    タを設定する手段と、 前記スケールファクタを前記初期スケールファクタから
    変更しつつ、変更されたスケールファクタにおけるエッ
    ジ強度と前記閾値とを比較する手段と、 前記比較の結果に基づいて、前記エッジ強度が前記閾値
    未満になるようなスケールファクタの中の最大値を、前
    記望ましいスケールファクタとして選択する手段とを有
    することを特徴とするカラー画像の領域分割方式。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のカラー画像の領域分割方
    式において、 前記閾値が調整可能であることを特徴とするカラー画像
    の領域分割方式。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のカラー画像の領域分割方
    式において、前記重要度が調整可能であることを特徴と
    するカラー画像の領域分割方式。
  8. 【請求項8】 スケールファクタによってスケールを制
    御できるエッジ検出フィルタをカラー画像に適用して各
    画素におけるエッジを検出しないスケールファクタの範
    囲を求め、各画素における望ましいスケールファクタを
    前記エッジを検出しない範囲に設定するステップと、 前記スケールファクタによってスケールを制御できる平
    滑化フィルタを前記カラー画像に適用することにより、
    前記望ましいスケールファクタに対する各画素の観測色
    ベクトルを決定するステップと、 前記各画素の望ましいスケールファクタから各画素の重
    要度を決めるステップと、 前記観測色ベクトルを前記重要度で重み付けしたものに
    基づいて、前記カラー画像内の全画素に対するクラスタ
    リングを行うステップとを備えたカラー画像の領域分割
    方法。
JP14945396A 1996-06-11 1996-06-11 カラー画像の領域分割方式及び方法 Expired - Fee Related JP3446923B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14945396A JP3446923B2 (ja) 1996-06-11 1996-06-11 カラー画像の領域分割方式及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14945396A JP3446923B2 (ja) 1996-06-11 1996-06-11 カラー画像の領域分割方式及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09330401A JPH09330401A (ja) 1997-12-22
JP3446923B2 true JP3446923B2 (ja) 2003-09-16

Family

ID=15475461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14945396A Expired - Fee Related JP3446923B2 (ja) 1996-06-11 1996-06-11 カラー画像の領域分割方式及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3446923B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002005543A1 (fr) * 2000-07-06 2002-01-17 Seiko Epson Corporation Procede de traitement d'image, support d'enregistrement, et dispositif de traitement d'image

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
内山俊郎外1名,セイレンシイグルーピングによる領域分割画像からの物体抽出,電子情報通信学会技術報告PRU92−18〜24,1992年 6月19日,Vol.92,No.104,pp.37−44
内山俊郎外1名,多重スケールフィルタを用いたカラーテクスチャ画像の領域分割,電子情報通信学会技術報告PRU95−216〜234,1996年 3月14日,Vol.95,No.583,pp.55−62

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09330401A (ja) 1997-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10339643B2 (en) Algorithm and device for image processing
US7092573B2 (en) Method and system for selectively applying enhancement to an image
US7599579B2 (en) Interpolated image filtering method and apparatus
EP0555674B1 (en) Image rendering system and associated method for minimizing contours in a quantized digital color image
US6529202B2 (en) Color adviser
US6535632B1 (en) Image processing in HSI color space using adaptive noise filtering
US8849035B2 (en) Image processing apparatus image processing method, and control program to perform face-detection processing
US7970212B2 (en) Method for automatic detection and classification of objects and patterns in low resolution environments
JP3073682B2 (ja) イメージ内の幾何学的形状を認識するための方法および装置
Etoh et al. Segmentation and 2D motion estimation by region fragments
JP4480958B2 (ja) デジタル画像作成方法
Yu et al. A new algorithm for image segmentation based on region growing and edge detection
JP3446923B2 (ja) カラー画像の領域分割方式及び方法
CN109166114A (zh) 脊柱椎间隙识别方法、设备、存储介质及装置
Xu et al. Improved Canny Edge Detection Operator
US5778105A (en) Method of and apparatus for removing artifacts from a reproduction
KR101776501B1 (ko) 비국부 평균 알고리즘을 이용한 영상 잡음 제거 장치 및 방법
CN111429383B (zh) 图像降噪方法及装置、计算机可读存储介质
Dunn et al. Determining Gabor-filter parameters for texture segmentation
JP3724525B2 (ja) 画像処理方法および画像処理装置
CN116708995B (zh) 摄影构图方法、装置及摄影设备
CN115375713B (zh) 地面点云的分割方法、装置及计算机可读存储介质
CN116684748B (zh) 摄影构图框的生成方法、装置及摄影设备
JP2004362381A (ja) 画像処理装置及び方法
US10902560B2 (en) Or relating to filters

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100704

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130704

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees