JP3446441B2 - 射出成形金型用アンダーカット抜き機構 - Google Patents
射出成形金型用アンダーカット抜き機構Info
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Description
ーカットを抜くことが可能な射出成形金型用アンダーカ
ット抜き機構に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、射出成形用金型のアンダーカット
の抜き機構としては、コア部の外径を金型の開閉動作を
利用して収縮させる“コラシプルコア”が知られてい
る。このコラシプルコアは、コアの外周に自動的にすぼ
まるようにセグメント部分を設けたもので、コアの内側
にセンターピンを挿し込むことによって、セグメント部
分を必要な形状や寸法に拡げるものであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
コラシプルコアは、どうしても全長寸法が長くなるた
め、型厚が厚くなり、必然的に大きな成形機を必要と
し、金型製作費も高くなった。また、自動的にすぼまる
セグメント部分の耐久性が乏しかったり、破損した場合
には、セグメント部分だけの修理は難しく、コラシプル
コア全体を交換する必要があった。 【0004】本発明は、コラシプルコアの上述の問題を
解決したものであり、型厚を薄くでき、耐久性の強い射
出成形金型用アンダーカット抜き機構を提供するもので
ある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、図1(a)、
(b)及び(c)に示すように、上方にアンダーカット
部(110)を有する相対応する二つ割の左右方向に開
閉作動する第1サイド割ブロック(100)と、上方に
アンダーカット部(210)を有する相対応する二つ割
の前後方向に開閉作動する第2サイド割ブロック(20
0)と、センターブロック(300)とからなるアンダ
ーカット抜き機構であって、上下移動する前記第2サイ
ド割ブロックの下開きの外側傾斜面(230)により、
前記第1サイド割ブロックが開閉作動し、且つ、固定位
置の前記センターブロックの上開きの外側傾斜面(31
0)により、上下移動する第2サイド割ブロックが前後
方向に開閉作動することを特徴とする射出成形金型用ア
ンダーカット抜き機構(10)である。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の射出成形金型用アンダー
カット抜き機構(10)は、図1(a)、(b)及び
(c)に示すように、センターブロック(300)を中
央にして、相対応する二つ割の前後方向に開閉作動する
第2サイド割ブロック(200)で前後方向から挟着
し、さらに、第2サイド割ブロックを、相対応する二つ
割の左右方向に開閉作動する第1サイド割ブロック(1
00)で左右方向から挟着して、バネ(2)などにより
上述の三つのブロックを付勢状態に金型内に組み込んだ
ものである。 【0007】第1サイド割ブロック(100)は、図1
(b)に示すように、ベース部(120)の上方に、外
側にアンダーカット(1)をもち左右方向に相対応する
アンダーカット部(110)が設けられており、成形機
に取り付けられた金型の開閉動作による第2サイド割ブ
ロック(200)の上下移動により、第1サイド割ブロ
ック(100)の相対応する下開きの内側傾斜面(13
0)を、第2サイド割ブロック(200)の下開きの外
側傾斜面(230)が摺動することにより、第1サイド
割ブロック(100)が左右方向に付勢状態で開閉作動
して、第1サイド割ブロック(100)の上方のアンダ
ーカット部(120)が左右方向に移動する。 【0008】また、第2サイド割ブロック(200)
は、図1(c)に示すように、ベース部(220)の上
方に、外側にアンダーカット(1)をもち前後方向に相
対応するアンダーカット部(210)が設けられてお
り、固定位置のセンターブロック(300)の上開きの
外側傾斜面(310)に、上下移動する第2サイド割ブ
ロック(200)の相対応する上開きの内側傾斜面(2
40)が摺動することにより、第2サイド割ブロック
(200)が前後方向に付勢状態で開閉作動して、第2
サイド割ブロック(200)の上方のアンダーカット部
(220)が前後方向に移動する。 【0009】この結果、金型に組み込まれた本発明の射
出成形金型用アンダーカット抜き機構のアンダーカット
部の外側面が、金型の開閉動作に合わせて全周方向に伸
縮する。アンダーカット部の形状や大きさは、使用目的
に合わせて作製するものである。 【0010】なお、従来の射出成形金型用アンダーカッ
ト抜き機構であるコラシプルコアは、外周に自動的にす
ぼまるようにセグメント部分を設けたコアの内側に、セ
ンターピンを挿し込むことによりセグメント部分を突出
させる機構であり、センターピンの移動ストロークが必
要となり、どうしても型厚が厚くなる。また、構造上、
耐久性に乏しいことがあった。一方、本発明の射出成形
金型用アンダーカット抜き機構は、上述したのように、
上下移動する第2サイド割ブロックの下開きの外側傾斜
面と第1サイド割ブロックの相対応する内面との摺動に
より、また、固定位置のセンターブロックの上開きの外
側傾斜面と上下移動する第2サイド割ブロックの相対応
する内面(230)との摺動により、アンダーカット部
を開閉するものであり、第2サイド割ブロックの移動ス
トロークは、センターピンの移動ストロークより短いた
め、型厚を薄くでき、また、構造上、耐久性が強い。 【0011】 【実施例】まず、図1(a)、(b)及び(c)に示す
左右方向の外側にアンダーカット(1)をもつアンダー
カット部(110)を上方に有し、相対応する二つ割の
左右方向に開閉作動する第1サイド割ブロック(10
0)と、前後方向の外側にアンダーカット(1)をもつ
アンダーカット部(210)を上方に有し、左右方向の
外側が下開きの傾斜面である相対応する二つ割の前後方
向に開閉作動する第2サイド割ブロック(200)と、
前後方向の外側が上開きの傾斜面であるセンターブロッ
ク(300)とを作製し、次に、センターブロック(3
00)を中央にして、二つ割の第2サイド割ブロック
(200)で前後方向から挟着し、さらに、第2サイド
割ブロックを、二つ割の第1サイド割ブロック(10
0)で左右方向から挟着して、バネ(2)などにより上
述の三つのブロックを付勢状態にして、本実施例の射出
成形金型用アンダーカット抜き機構(10)を金型内に
組み込んだ。 【0012】次に、本実施例のアンダーカット抜き機構
を組み込んだ金型を射出成形機に取り付け、型開き時の
アンダーカット抜き機構の閉じた状態の第1サイド割ブ
ロック(100)のアンダーカット部(110)に、図
2(a)に示すように、周壁(21)と底壁(22)と
でアンダーカット(1)を形成する内外面にポリエチレ
ン層をもつ紙カップ(20)の底部をインサート装置
(40)で装着した。次に、成形のため型締めすると、
図2(b)に示すように、第2サイド割ブロック(20
0)が上昇し、第1サイド割ブロック(100)のアン
ダーカット部(110)が開き、また、同時に、第2サ
イド割ブロック(200)の図1(c)に示すアンダー
カット部(210)が開いて、紙カップ(20)の底部
の全周方向の図2(a)に示すアンダーカット(1)が
詰まった。次に、図2(c)に示すように、紙カップ
(20)の口部と背シール部に、プラスチック枠(3
1)をポリエチレンで射出成形したのち、型開きする
と、第2サイド割ブロックが下降し、第1サイド割ブロ
ックのアンダーカット部が閉じ、また、同時に、第2サ
イド割ブロックのアンダーカット部が閉じて、図2
(a)に示すように、紙カップ(20)の底部のアンダ
ーカット(1)の詰めが解除され、製品の複合紙カップ
(30)を取り出すことができた。連続運転を再度繰り
返したが、本実施例のアンダーカット抜き機構に異常が
生じることはなかった。 【0013】なお、本実施例の射出成形金型用アンダー
カット抜き機構は、例えば、図3(a)及び(b)に示
すような、天面に紙、金属、プラスチックなどインサー
トシート(410,510)をインサートして、側壁
(420,520)内面にアンダーカットが生じる螺合
による係合部(421)や咬合による係合部(521)
をもつインサート蓋(400,500)などに使用する
ことができる。 【0014】 【発明の効果】本発明の射出成形金型用アンダーカット
抜き機構を使用すると、全周方向のアンダーカットを抜
くことができ、従来のコラシプルコアに比較して、型厚
を薄くでき、耐久性の強い。この結果、大きな成形機を
必要とせず、金型製作費も削減できる。
ダーカット抜き機構の平面図であり、(b)は、そのA
−A′線断面における構造を示す説明図であり、(c)
は、B−B′線断面における構造を示す説明図である。 【図2】(a)は、金型内の本発明の一実施例の射出成
形金型用アンダーカット抜き機構に、紙カップをインサ
ート装置で装着した状態を示す説明図であり、(b)
は、そのアンダーカット抜き機構が、型締め時に開いて
アンダーカットを詰めた状態を示す説明図であり、
(c)は、その状態で紙カップにプラスチック枠を形成
して作製した複合カップの斜視図である。 【図3】(a)は、本発明の射出成形金型用アンダーカ
ット抜き機構を用いて作製できる側壁内面に螺合による
係合部をもつインサート蓋であり、(b)は、咬合によ
る係合部をもつインサート蓋である。 【符号の説明】 1……アンダーカット 2……バネ 10……アンダーカット抜き機構 20……紙カップ 21,420,520……周壁 22……底壁 30……複合カップ 31……プラスチック枠 40……インサート装置 100……第1サイド割ブロック 110,210……アンダーカット部 120,220……ベース部 130,240……内側傾斜面 200……第2サイド割ブロック 230,310……外側傾斜面 300……センターブロック 400,500……インサート蓋 410,510……インサートシート 420,520……係合部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】上方にアンダーカット部を有する相対応す
る二つ割の左右方向に開閉作動する第1サイド割ブロッ
クと、上方にアンダーカット部を有する相対応する二つ
割の前後方向に開閉作動する第2サイド割ブロックと、
センターブロックとからなるアンダーカット抜き機構で
あって、上下移動する前記第2サイド割ブロックの下開
きの外側傾斜面により、前記第1サイド割ブロックが開
閉作動し、且つ、固定位置の前記センターブロックの上
開きの外側傾斜面により、上下移動する第2サイド割ブ
ロックが前後方向に開閉作動することを特徴とする射出
成形金型用アンダーカット抜き機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00346496A JP3446441B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 射出成形金型用アンダーカット抜き機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00346496A JP3446441B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 射出成形金型用アンダーカット抜き機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09193210A JPH09193210A (ja) | 1997-07-29 |
JP3446441B2 true JP3446441B2 (ja) | 2003-09-16 |
Family
ID=11558057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00346496A Expired - Fee Related JP3446441B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 射出成形金型用アンダーカット抜き機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3446441B2 (ja) |
-
1996
- 1996-01-12 JP JP00346496A patent/JP3446441B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09193210A (ja) | 1997-07-29 |
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