JP3446234B2 - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

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JP3446234B2
JP3446234B2 JP07185093A JP7185093A JP3446234B2 JP 3446234 B2 JP3446234 B2 JP 3446234B2 JP 07185093 A JP07185093 A JP 07185093A JP 7185093 A JP7185093 A JP 7185093A JP 3446234 B2 JP3446234 B2 JP 3446234B2
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征五郎 藤田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面基材に塗被フィルム
類を用いた、PPC用ページプリンター用粘着シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】粘着シートはラベル、シール、ステッカ
ー、ワッペン等の形に加工されて、商業用、事務用、家
庭用等の広範囲に使用されている。なお、粘着シートは
基本的に表面基材と粘着剤層と剥離基材で構成されてい
る。
【0003】表面基材には紙、フィルム、金属フォイル
等が用いられる。また、粘着剤としてはゴム系、アクリ
ル系、ビニルエーテル系等のエマルジョン型、溶剤型、
無溶剤型等の各種粘着剤がある。そして、剥離基材とし
てはグラシン紙のような高密度紙、クレーコート紙、樹
脂類等の下塗り紙、ポリエチレン等の樹脂ラミネート
紙、フィルム等にシリコーン化合物やフッソ化合物等の
剥離剤を塗工したものが使用されている。
【0004】このような粘着シートの中でも、情報化社
会の発展に伴い、コンピューターのアウトプットや複写
にPPCプリンター用やPPC複写機器用の粘着シート
の需要が期待されている。特に、表面基材として耐水強
度の強いフィルムや合成紙に、耐水強度を付与した顔料
塗被層を設けた塗被フィルム類を使用したものが注目さ
れている。
【0005】従来、この用途の粘着シートはフォーム印
刷用、シール印刷用、あるいは漢字プリンター用、複写
機器用等に塗被フィルム類を表面基材とした粘着シート
が使用されてきた。しかしながら、これらの塗被フィル
ム類粘着シートはいずれも巻取用の品質設計であり、P
PCページプリンター用として平判用の品質設計になっ
ていないため、プリンター機内で発生する静電気による
トラブルがたえず問題になっている。具体的には、プリ
ンター通紙の紙づまり、通紙ロールの汚れ、印字のよご
れ、カール、各シートのくっつき、といった問題であ
る。
【0006】また、粘着剤としては汎用タイプのアクリ
ルエマルジョン型のものが使用されてきたが、このタイ
プの粘着剤ではPPCページプリンターの熱ロール通過
時に粘着剤がはみ出し、ロールに付着し、ロール汚れ等
の問題も発生しやすい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐水性が良
い表面基材の粘着シートに関し、特に、PPCページプ
リンターの通紙性、印字性、汚れ、カール等の問題を改
良した粘着シートを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面基材、粘
着剤層、剥離基材を順次積層した粘着シートにおいて、
表面基材が合成樹脂フィルムまたは合成紙を支持体とし
てその上に、顔料、エポキシ樹脂と熱可塑性樹脂を主成
分とする接着剤、導電剤、を含有する塗被層を有し、塗
被層のスムースター平滑度が30〜70cmHg、表面
帯電量が700V以下であることを特徴とするPPCペ
ージプリンター用粘着シートである。
【0009】
【作用】本発明の粘着シートは、耐水性が良い表面基材
の特性を生かして、主としてPPCページプリンターに
使用する適性を得るものである。そのために、合成樹脂
フィルムまたは合成紙を表面基材の支持体として用い
る。そして、その支持体の表面に顔料と接着剤と導電剤
とを含有する耐水性の良い塗被層を設けて、塗被合成樹
脂フィルムまたは塗被合成紙としたものを表面基材とす
る。この表面基材の塗被面は、スムースター平滑度が3
0cmHg以上、表面帯電量が700V以下と特定され
るところに特徴を有するものである。
【0010】表面基材にフイルム類を用いた場合は表面
基材が紙の場合と比較して、粘着シートに静電気が発生
して、通紙時の紙づまり、ロールの汚れ、印字の汚れ、
各シートのくっつき等のトラブルとなる。また、フィル
ム類の表面が平滑な場合はPPCページプリンターで非
印字部の地汚れが発生する。
【0011】そこで、本発明者等は、フィルム類の支持
体表面に顔料塗被層を設けて、静電気発生の防止および
非印字部の地汚れを改良すべく検討を行った。
【0012】先ず、静電気の発生とその防止策として、
顔料塗被層の表面電気抵抗あるいは表面帯電量の減少が
考えられる。本発明者等はプリンターの通紙性と関係の
深い表面帯電量を指数として検討を行った。PPCペー
ジプリンターでの適性を改良するためには従来の帯電防
止程度の表面帯電量ではとうてい十分な改良ができな
い。ページプリンター適性の十分な効果を得るために
は、表面帯電量が700V以下であることが重要で、従
来の程度以上に多量の水溶性高分子や導電剤が必要とな
る。しかし、導電剤等を多量に用いるとそれに伴って顔
料塗被層の耐水強度が低下し、塗被フィルム類の特徴で
ある耐水強度を十分に付与することができなくなる。
【0013】本発明者等は、十分な表面帯電量の減少と
同時に十分な耐水強度の付与について鋭意検討した結
果、エポキシ樹脂と熱可塑性樹脂と導電剤の併用によっ
て所望の品質が得られることを見出した。
【0014】次に、PPCページプリンターにおける非
印字部の地汚れを改良するための検討を行った。その結
果、非印字部の地汚れの発生は印字ドラム部の非トナー
部分の残トナーによって発生するものであることをつき
とめた。平滑性の良いシート表面は非トナー部分の残ト
ナーを顕著に転移してしまう。非トナー部分の残トナー
がシートに転移しないで、トナー部分だけがきれいに転
移するには、シートの平滑性をどのような状態にすれば
よいかを検討し、塗被フィルム類の表面平滑度をスムー
スター平滑度30cmHg以上にすれば良いことを見出
した。なお、表面を粗面にすると非印字部の地汚れが防
止できるとしても、スムースター平滑度70cmHgを
越えるような粗面では本来の印字部のトナーの転移が不
良となるため好ましくない。
【0015】本発明の粘着シートに用いる表面基材とし
ての塗被合成樹脂フィルムまたは塗被合成紙は、静電気
防止策として表面帯電量を700V以下に減少し、非印
字部の地汚れ防止策として表面平滑度をスムースター平
滑度30以上に保持することができる特定の顔料塗被層
を設ける。所望の表面帯電量と表面平滑度を得てしかも
塗被層の十分な耐水強度を得るには、所望の表面平滑度
を得ることができる特定の平均粒子径の顔料を主顔料と
して用いることが好ましく、また、耐水強度の優れたエ
ポキシ樹脂と熱可塑性樹脂を主成分とする接着剤が重要
で、さらに、所望の表面帯電量に減少させる導電剤を含
有する塗被層を形成することによって目的を達成するこ
とができる。
【0016】また,粘着シートの静電気の発生をさらに
減少させるために、粘着シート構成の裏面側の表面帯電
量も減少させることが好ましい。剥離基材はカールを防
止するために、裏面にさらに樹脂ラミネート加工や樹脂
塗被加工を施す。PPCページプリンター用としては粘
着シートの裏面側も耐熱性が必要なため、剥離基材の裏
面処理は耐熱性の樹脂塗被加工を行うことが好ましい。
【0017】しかし、一般の樹脂塗被加工面は表面帯電
量が増大し易く、PPCページプリンター用には適して
いない。樹脂面の表面帯電量を減少させるには導電剤の
添加が有効であるが、十分な表面帯電量とするためには
添加量を多くしなければならない。そのような多量の導
電剤の添加は樹脂層の耐水強度を低下させ、樹脂によっ
てカールを防止する本来の効果が阻害される。
【0018】カール防止効果を阻害することなく表面帯
電量を減少させる樹脂と導電剤の添加については、エチ
レン性不飽和カルボン酸10〜30重量%を共重合させ
たアクリル酸エステル共重合体と融点50〜100°C
のワックスを共重合体に対して2〜40重量%と、これ
に導電剤を配合した塗被組成物で剥離基材の裏面処理を
行うことが有効である。また、樹脂と導電剤からなる樹
脂処理面の表面帯電量が700V以下であることがさら
に好ましい。
【0019】本発明の粘着シートは、粘着剤としてその
粘着剤層の引張強さ(JIS K 6301に準ずる)が5〜15
kg/cm2 の範囲のものが好ましい。
【0020】以下に、本発明の技術の個々についてさら
に具体的に説明する。本発明における表面基材は、合成
樹脂フィルムまたは合成紙を支持体としてその上に顔料
と接着剤を主成分として導電剤を含有する塗被層を設け
た塗被合成樹脂フィルムや塗被合成紙が用いられる。こ
の場合の合成樹脂としては、耐熱性を有するものを使用
することが好ましく、特に、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカ
ーボネート等がより好ましい。支持体とするフィルムや
合成紙の製造時に顔料、例えば酸化チタン、硫酸カルシ
ウム、シリカ、クレー、タルク、酸化亜鉛等の白色顔料
を充填したり、中に微細な発泡を設けて白色化する方法
をとったものも使用が可能である。また、合成樹脂支持
体の塗工面をコロナ処理や薬品処理を施す等の方法をと
ったものも良い。なお、支持体の厚みは、一般に10〜
500μm程度の範囲で調節されるが、この範囲に限定
されるものではない。
【0021】本発明において支持体上に設ける塗被層に
使用する顔料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、
凝集構造炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリ
ン、焼成カオリン、構造カオリン、タルク、硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜
鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、水
酸化アルミニウム、珪藻土、珪藻マグネシウム、アルミ
ナ、リトポン酸等の無機顔料や、プラスチックピグメン
ト、マイクロカプセル等の有機微粒子等が挙げられる。
【0022】これらの中でも、所望の表面平滑度を得る
には顔料の一次平均粒子径あるいは二次凝集の平均粒子
径が2〜10μmのものを、全顔料100重量部に対し
て50重量部以上とすることが好ましい。50重量部を
越える顔料が2μm未満の微細な顔料では塗被層の平滑
性が良くなり過ぎて、スムースター平滑度30cmHg
以上の面を得ることが困難になり、PPCページプリン
ターの非印字部の残トナーが転移して地汚れを起こして
しまう。一方、10μmを越える粗粒顔料が50重量部
を越えるとスムースター平滑度70cmHg以下の面を
得ることが困難になり、印字部トナーの転移性が悪くな
り印字性が低下してしまう。
【0023】また、上記のような顔料によって所望のス
ムースター平滑度を得る以外に、例えばマットロールや
サンドブラスト等によって表面を粗面化処理して、上記
の地汚れを改善する方法もあるが、これらの方法は表面
帯電量の調節を別の方法で追加することになるので、P
PCぺージプリンター用の表面基材としては、製造工程
に不利な点がある。本発明は顔料塗工時にPPCぺージ
プリンター用の表面基材に要求されるいくつもの特性を
同時に付与することができる。
【0024】本発明の塗被層は上記の顔料と共に塗被層
を構成する接着剤として、特にエポキシ樹脂と熱可塑性
樹脂が使用される。そして、これらの顔料と接着剤にさ
らに導電剤が混合使用される。これらの顔料と接着剤と
導電剤の併用によって、トナーの地汚れを起こすことな
く、トナーの密着性が良く、印字濃度も高く、塗被層の
耐水強度、接着強度等が適切に維持される。また、塗被
フィルム類でありながらPPCの外観に似た特性を持つ
ことも特徴である。
【0025】本発明で使用されるエポキシ樹脂は、分子
内に2個以上の反応性に富んだエポキシ基を有する化合
物であるが、エピクロルヒドリンのグリシジル化によっ
て製造される水溶性のエポキシ化合物が好ましく用いら
れる。
【0026】具体的にはグリコール、脂肪族多価アルコ
ールのジ又はポリグリシジルエーテル、ジカルボン酸の
ジグリシジルエステル、含窒素ヘテロ環を有するエポキ
シ化合物等が挙げられ、これらの具体例としては、例え
ばエチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、トリエチレングリ
コールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコール
ジグリシジルエーテル〔n=5,9,13,23等〕、
プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ジプロピ
レングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレン
グリコールジグリシジルエーテル〔n=3,7,11
等〕、グリセロールジグリシジルエーテル、グリセロー
ルトリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパント
リグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジル
エーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、コハ
ク酸ジグリシジルエステル、アジピン酸ジグリシジルエ
ステル、ジグリシジルジメチルヒダントレン、グリシジ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、フルフリルグリ
シジルエーテル、トリメチロールエタントリグリシジエ
ーテル、3−メチルペンタントリオールトリグリシジル
エーテル、グリセリンエチレンオキサイドトリグリシジ
ルエーテル等があり、勿論これらの2種以上を併用して
もよい。
【0027】上記のエポキシ樹脂の使用量は、塗被層を
構成する顔料100重量部に対して1〜20重量部の範
囲で調節するのが好ましい。実際に、1重量部未満では
得られる塗被層の耐水強度が不足し、他方20重量部を
越えるとトナーの密着性が低下する傾向がある。
【0028】エポキシ樹脂と併用される熱可塑性樹脂の
具体例としては、例えば無水マレイン酸樹脂、スチレン
・ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート・ブタジ
エン共重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス、(メ
タ)アクリル酸エステルの重合体や共重合体等のアクリ
ル系重合体ラテックス、エチレン・酢酸ビニル共重合体
等のビニル系重合体ラテックス、これらの各種重合体に
カルボキシル基等の官能基を導入した官能基変成重合体
ラテックス、ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニ
ル共重合体、ポリビニルブチラール、アルキド樹脂等の
合成樹脂系接着剤が挙げられる。
【0029】また、熱可塑性樹脂の使用量は、熱可塑性
樹脂の種類や併用されるエポキシ樹脂の種類等に応じて
適宜調節されるが、一般に塗被層を構成する顔料100
重量部に対して2〜45重量部程度、好ましくは5〜3
0重量部程度の範囲で調節される。なお、熱可塑性樹脂
とエポキシ樹脂の合計使用量が50重量部を越えると、
トナーの密着性が低下する傾向があるため、両者の併用
量はこの点も勘案して決定するのが好ましい。
【0030】本発明に使用される導電剤の具体例は、例
えば以下のものが挙げられる。塩化カリウム、塩化カ
ルシウム、塩化リチウム、塩化マグネシウム、塩化ナト
リウム、硫化ナトリウム、明ばん等の無機電解質。硫
酸塩、スルホン酸塩、カルボン酸塩、リン酸塩、アルキ
ルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、ナフタ
レンスルホン酸塩、ナフタレンジスルホン酸塩、ホルマ
リン縮合体の塩等のアニオン性界面活性剤。アルキル
メチルアンモニウム塩、アルキルジメチルアンモニウム
塩、アルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルビリジ
ニウム塩等のカチオン性界面活性剤。ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等のポリエーテル
類、多価アルコール類等の非イオン界面活性剤。長鎖
脂肪族基、第4級アンモニウム型の窒素とカルボキシル
基又はスルホン基を持つ化合物等の両性界面活性剤。
還元酸化チタン、還元チタン酸カリウム、酸化スズ被覆
酸化チタン、酸化スズ被覆マイカ、酸化スズ被覆チタン
酸カリウム等の金属酸化物。
【0031】本発明においては、上記グループの中から
選択して使用されるが、グループのものが、本発明の
導電効果があり、塗被液の安定性も良好で、使用量を多
くしても耐水性の低下が小さいため好ましく使用され
る。一方その他、とのグループのものは、本発明の
所望の効果を得るためには使用量を多くする必要があり
塗被層の耐水性が得られにくい。とのグループのも
のは、カチオン性のため塗被液の流動性に難点があり使
用量が制限される。グループのものは、白色度が低い
欠点があり非常に高価である。
【0032】さらに、グループの中でも、スルホン酸
塩のアニオン性界面活性剤が好ましく用いられ、特に、
アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、
ナフタリンスルホン酸塩、ナフタリンジスルホン酸塩、
および、これらの誘導体が特に好ましい。上記スルホン
酸塩導電剤を塗被層に使用する量は、導電効果すなわち
表面帯電量によって選択し調節する必要があり、塗被層
の顔料100重量部に対して7〜35重量部の範囲で調
節するのが好ましい。7重量部未満では表面帯電量を7
00V以下にすることが困難で、35重量部を越えると
耐水性が悪くなる。
【0033】本発明の表面基材としての塗被フィルム類
は前記のように、塗被層の表面帯電量が700V以下、
より好ましくは600V以下であることが重要である。
700Vを越えると静電気によって種々のトラブルが起
きる。また、表面帯電量が小さいことが好ましいとして
も100V未満のようなところまで望むことは、効果も
これ以上に発揮することが少なく、逆に耐水性の付与等
に困難を生ずることがあるため好ましくない。
【0034】一般的に静電気の発生しやすさを評価する
測定方法としては、表面固有電気抵抗と表面帯電量があ
る。表面固有電気抵定は単に表面抵抗とも呼ばれ、被測
定体に直接電気を通して抵抗値を測定する。一方、表面
帯電量は被測定体に非接触で高電圧を加えて帯電させ、
表面に静電気がどれだけ残っているかを測定する。表面
帯電量は静電気の逃げ易さも含めて測定しているので、
本発明の場合のPPCページプリンター適性を評価する
測定方法として優れた方法である。PPCページプリン
ターでの静電気トラブルは、静電気が逃げないで蓄積し
た時に起きるものであり、発生した静電気が高くても速
く減衰すればトラブルにならない。
【0035】なお、塗被層を形成する顔料塗液中には、
必要に応じて、例えば分散剤、増粘剤、流動変性剤、耐
水化剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、着色剤、発泡剤等の
各種助剤を適宜添加しても良い。
【0036】フィルム類支持体の上に顔料塗被層が塗工
されるが、塗工機としては、例えばブレードコータ、エ
アーナイフコータ、ロールコータ、ブラッシコータ、カ
ーテンコータ、ダイコータ、バーコータ、グラビアコー
タ、スプレーコータ等の通常の塗工機が適宜使用され
る。
【0037】顔料塗被層の塗工量は、一般に2〜60g
/m2 、好ましくは5〜40g/m 2 程度の範囲で調節
される。塗工量が余りに少な過ぎるとインク吸収性が低
下し、多過ぎると発色性が低下してしまう。なお、必要
に応じて支持体と顔料塗被層との接着性を高めるための
中間層を設けても良い。
【0038】顔料塗被層の乾燥方法としては、蒸気加
熱、熱風加熱、ガスヒータ加熱、電気ヒータ加熱、赤外
線ヒータ加熱、高周波加熱、レーザー加熱、電子線加熱
等が適宜使用されるが、支持体の材質に応じて表面温度
を調節する。このようにして支持体上に塗被層を形成し
て得られた塗被フィルム類はそのままでも使用できる
が、例えばスーパーキャレンダー、グロスキャレンダー
等で表面の平滑性を調節しても良い。
【0039】本発明に使用する剥離基材は、例えばグラ
シンタイプ、クレーコート、樹脂ラミネート、樹脂下塗
り等の紙類あるいはフイルム類にシリコーン等の剥離剤
を塗工したものが挙げられる。そして、粘着シートのカ
ールを防止するために、剥離基材の裏面に樹脂処理層を
設ける。
【0040】本発明の剥離基材の、剥離剤面と反対の裏
面を樹脂処理する樹脂処理層に使用されるアクリル酸エ
ステル共重合体を構成する単量体としては、(メタ)ア
クリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキ
シル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル
酸ステアリル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸エチル、スチレン、α−メチルスチレン、アク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、フマ
ル酸、マレイン酸、酢酸ビニル、アクリロニトリル、
(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリス
酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−
ヒドロキシプロピル等が挙げられる。
【0041】上記の単量体の中で、アクリル酸等のエチ
レン性不飽和カルボン酸は10〜30重量%共重合する
必要がある。共重合比率が10重量%未満であると、得
られる共重合体の乳化分散安定性が疎外され、安定な乳
化分散液が得られず、逆に30重量%を越えると得られ
る共重合体の耐水性が不良となり、撥水性も低下し、し
かも共重合体のpH変化による粘度変化が著しく、塗工
適性を悪化させることになる。
【0042】乳化共重合体の調製は通常行われている界
面活性剤および/または界面活性能を有するオリゴマー
や水溶性高分子物質の存在下で水溶性重合開始剤を用い
て重合する乳化重合法によって行う。界面活性剤として
は陰イオン、非イオン、あるいは陽イオン性界面活性剤
の少なくとも1種の組み合わせによって適宜選択され
る。また、水溶性重合開始剤も通常のラジカル重合に使
用される開始剤、例えば過硫酸アンモニウム塩、過硫酸
カリウム塩もしくは過硫酸ナトリウム塩などの過硫酸
塩、過酸化水素、t−ブチルハイドロパーオキサイドな
どの無機あるいは有機の過酸化物等を用いることができ
る。その際、上記水溶性重合開始剤に還元性物質、たと
えば、メタ重亜硫酸ナトリウム塩、重亜硫酸ナトリウム
塩あるいは、ロンガリット酸ナトリウム塩等を組み合わ
せて、酸化−還元反応によるラジカル重合開始剤系を用
いることにより乳化重合を行ういわゆるレドックス重合
法も適用できる。
【0043】一方、本発明の剥離基材の樹脂処理層のも
う一つの構成成分としては、融点が50〜100°Cの
範囲にあるワックスが挙げられ、パラフィンワックス、
ミクロ結晶性ワックス、および中間製品のワックスを包
含し、特に、パラフィンとミクロ結晶性ワックスとの混
合物が好ましい。そして、これらワックスの少なくとも
1種を混合物として、通常はこれを陰イオン性界面活性
剤および/または非イオン界面活性剤を用いてエマルジ
ョンとして使用される。
【0044】本発明の剥離基材の樹脂処理層の構成成分
における前記の共重合体と上記のワックスとの混合比率
は、固形分で共重合体100重量部に対してワックスを
2〜40重量部、より好ましくは5〜30重量部の範囲
である。このワックスの割合が2重量部未満では耐水性
の効果が少ない。逆に、40重量部を越えるとエマルジ
ョンの安定性が不安定となり、長期保存中に層分離が生
ずるようになるし、加えて剥離基材との密着性、接着性
をも低下させ、耐久性、耐水性を維持することも困難に
なる。
【0045】上記のようにして得られたアクリル酸エス
テル共重合体に、上記のワックスエマルジョン、さらに
前記の導電剤を添加して、剥離基材の裏面処理が行われ
るが、塗工あるいは含浸の方法については、ロールコー
ター、バーコーター、エアーナイフコーター、ブレード
コーター、スプレーコーター、含浸コーターなどの通常
の塗工機が使用できる。この裏面樹脂処理層の表面帯電
量は、前記の表面基材と同様に700V以下に調節する
ことが好ましい。
【0046】本発明の粘着シートを構成する製造方法
は、例えば剥離基材上に粘着剤を塗工、乾燥することに
よって粘着剤層を形成する。この粘着剤としては、粘着
剤層の引張強さ(JIS K 6301に準ずる)が5〜15kg
/cm2 の範囲のものが好ましい。引張強さがこの範囲
の粘着剤層は、フォーム印刷機やシール印刷機等で粘着
シートをダイカットした際に、カット刃への粘着剤の付
着が抑制されたり、或いはミシン折りの際に折り目から
の粘着剤のはみ出しが極めて効果的に抑制される。勿
論、目的の用途においても粘着剤のはみ出しがなくPP
Cページプリンター等でも優れた適性が発揮できる。
【0047】本発明において用いられる上記の特定の粘
着剤としては、エチレン性不飽和カルボン酸含有単量
体、(メタ)アクリル酸のC4 〜C18アルキルエステル
単量体、これらの単量体と共重合可能な他の単量体との
共重合体が挙げられる。
【0048】(メタ)アクリル酸エステル共重合体を構
成するエチレン性不飽和カルボン酸含有単量体として
は、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マ
レイン酸、フマル酸、モノアルキルマレイン酸、モノア
ルキルイタコン酸、モノアルキルフマル酸等が挙げられ
る。
【0049】(メタ)アクリル酸エステル共重合体を構
成する上記のような単量体と共重合可能な他の単量体と
しては、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メ
タ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸メ
トキシエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチ
ル、(メタ)アクリル酸グリシジル、酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、スチレ
ン、ジビニルベンゼン、エチレン、(メタ)アクリロニ
トリル、(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)
アクリルアミド、N,N−メチレンビス(メタ)アクリ
ルアミド等が挙げられる。共重合体に占めるこれらの共
重合可能な他の単量体の割合は、全単量体の10〜50
重量%の範囲で調節される。
【0050】本発明の方法で使用される粘着剤は、アク
リル酸エステルの分子量の調節、水、有機溶剤による希
釈、あるいは増粘等の手段によって、通常3000〜8
000センチポイズ程度の粘度に調節して塗工される
が、塗工機としては、例えばロールコーター、ナイフコ
ーター、バーコーター、スロットダイコーター等が使用
される。
【0051】基材への粘着剤の塗工量は乾燥重量で5〜
50g/m2 程度の範囲で調節するのが望ましい。この
塗工量が5g/m2 未満では得られる粘着シートの粘着
剤層面の接着力が十分でなく、また、50g/m2 を越
えると、粘着シートの貼合せ時に粘着剤がはみ出した
り、剥離時の凝集破壊の原因となる。
【0052】
【実施例】以下実施例を示し、本発明をより具体的に説
明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お、例中の塗工量、部数、混合割合等は全て固形分の重
量部、重量%で示した。
【0053】実施例1 〔表面基材の製造〕平均粒子径5μmの重質炭酸カルシ
ウム(商品名:ホワイトンSB/備北粉化社製)70
部、酸化チタン(商品名:EP 498 White/
大日精化工業社製)30部にポリアクリル酸ナトリウム
0.5部を添加し、攪拌機で混合分散して、固形分濃度
が70%の顔料スラリーを調製した。この顔料スラリー
にそれぞれ固形分としてエポキシ樹脂(商品名:PC−
1000/ナガセ化成社製)4部、メチルメタアクリレ
ート・ブタジェン共重合ラテックス(商品名:P−OX
55P/住友ダウ社製)15部、導電剤アルキルアリル
スルホン酸ナトリウム(商品名:ケミスタット6120
/三洋化成社製)10部、その他助剤を加え、さらに水
で固形分濃度が53%となるように調節して顔料塗被液
を調製した。この塗被液を、厚さ50μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(商品名:T−600E/ダ
イヤホイルヘキスト社製)の片面に、乾燥重量が15g
/m2 となるようにバーコーターで塗工し、60℃の熱
風乾燥機で30秒間乾燥して塗被合成樹脂フィルムを得
た。
【0054】〔剥離基材の製造〕ステンレス製反応容器
中に、イオン交換水100部、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム1.5部、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル3.5部および過硫酸アンモニウム0.
5部を溶解し、次いでこれにメタクリル酸ラウリル5
部、アクリル酸ブチル65部、アクリル酸エチル9部、
メタクリル酸メチル9部およびアクリル酸12部を混合
した乳化単量体混合液30部を仕込み、窒素気流中で7
5〜80°Cに昇温して重合を開始させた。30分後に
残りの乳化単量体混合液を同温度で3時間に渡って滴下
して重合を完結させた。
【0055】その後、30°Cまで冷却し、28%アン
モニア水1.2部およびイオン交換水5部を添加してp
H7.2に調整した。ここに得られたアクリル酸エステ
ル共重合体エマルジョンの濃度は51%、粘度は350
cpsであった。
【0056】次いで、上記のエマルジョン100部に対
し、ワックスエマルジョン(商品名:カーボミュールP
−212/ディック・ハーキュレス株式会社製)20
部、導電剤(商品名:ケミスタット6120/三洋化成
株式会社製)10部、消泡剤(商品名:ノプコ1407
−K/サンノプコ株式会社製)1部を添加して剥離基材
用裏面処理液を得た。
【0057】上記の塗被液を米坪74g/m2 の上質紙
の片面に乾燥重量が8g/m2 となるようにバーコータ
ーで塗被、乾燥した。一方、反対面に低密度ポリエチレ
ン樹脂(商品名:ミラソンSP−16/三井石油化学株
式会社製)を厚さ20μmとなるようにT−ダイでラミ
ネートし剥離原紙を得た。さらに、このポリエチレン面
にシリコーン剥離剤(商品名:KS−770/信越化学
株式会社製)を乾燥塗布量が0.5g/m2 となるよう
にバーコーターで塗工し、乾燥して剥離基材を得た。
【0058】〔粘着シートの製造〕上記の剥離基材の剥
離剤塗被面にアクリル系エマルジョン粘着剤(商品名:
ニカゾールTS−1215、引張強さ12.0kg/c
2 /日本カーバイド株式会社製)をリバースロールコ
ーターで乾燥塗布量が20g/m2 となるように塗工し
乾燥した。次いで、この粘着層上に前記表面基材を重ね
てプレスロールで貼り合わせて粘着シートを製造した。
【0059】実施例2 表面基材の製造において、顔料として平均粒子径9.0
μmの重質炭酸カルシウム(商品名:BF−100/備
北粉化社製)70部を使用した以外は実施例1と同様に
して粘着シートを得た。
【0060】実施例3 表面基材の製造において、顔料として平均粒子径2.5
μmの重質炭酸カルシウム(商品名:ソフトン1800
/備北粉化社製)70部を使用した以外は実施例1と同
様にして粘着シート得た。
【0061】実施例4 表面基材の製造において、顔料として平均粒子径5μm
の重質炭酸カルシウム55部、酸化チタン25部、カオ
リン(商品名:UW−90/EMC社製)20部を使用
した以外は実施例1と同様にして粘着シート得た。
【0062】比較例1 表面基材の製造において、顔料として平均粒子径1.0
μmの重質炭酸カルシウム(商品名:ハイドロカーブK
−6/備北粉化社製)70部を使用した以外は実施例1
と同様にして粘着シートを得た。
【0063】実施例5 表面基材の製造において、導電剤を20部使用した以外
は実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0064】実施例6 表面基材の製造において、導電剤を30部使用した以外
は実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0065】実施例7 表面基材の製造において、導電剤をポリエチレングリコ
ール(商品名:トーホーポリエチレングリコール#30
0/東邦化学工業社製)10部として使用した以外は実
施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0066】比較例2 表面基材の製造において、導電剤を5部使用した以外は
実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0067】実施例8 表面基材の製造において、フィルムとして80μmのポ
リプロピレン合成紙(商品名:ユポFPG−80/王子
油化社製)を使用した以外は実施例1と同様にして粘着
シートを得た。
【0068】実施例9 〔剥離基材の製造〕ワックスを25%含有するアクリル
酸エステル共重合体エマルジョン(商品名:X−591
394E−2/サイデン化学株式会社製)100部、導
電剤アルキルアリルスルホン酸ナトリウム(商品名:ケ
ミスタットSA−9/三洋化成株式会社製)20部、消
泡剤(商品名:ノプコ1407−K/サンノプコ株式会
社製)1部を添加して、剥離基材用裏面処理液を得た。
【0069】上記の剥離基材用裏面処理液を、米坪82
g/m2 の上質紙の片面に乾燥重量が10g/m2 とな
るようにバーコーターで塗工し、乾燥した。その反対面
に低密度ポリエチレン樹脂(商品名:ショウレックスL
−182/昭和電工株式会社製)を厚さ25μmとなる
ようにT−ダイでラミネートし、剥離原紙を得た。さら
に、このポリエチレン面にシリコーン剥離剤(商品名:
SRX−211/東レ・ダウンコーニング・シリコーン
株式会社製)を乾燥塗工量が0.5g/m2 となるよう
にグラビアコーターで塗工し、乾燥して剥離基材を得
た。
【0070】〔粘着シートの製造〕次いで、この剥離基
材の剥離剤塗工面にアクリル系エマルジョン粘着剤(商
品名:オリバインBPW−5082−2、引張強さ8.
0kg/cm2 /東洋インキ製造株式会社製)を用いた
以外は実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0071】実施例10 粘着シートの製造において、剥離シート用裏面処理液の
導電剤を2部使用した以外は実施例9と同様にして粘着
シートを得た。
【0072】このようにして得られた粘着シートについ
て下記の評価方法で性能評価を行い、結果を表1に示し
た。 〔表面平滑度〕表面基材の塗被面をスムースター平滑度
計(東英電子工業社製)で測定した。値が小さい程、平
滑性が良い。(単位:cmHg) 〔表面帯電量〕表面基材の塗被表面及び剥離基材裏面
を、STATIC HONESTMETER(シンド静
電気株式会社製)を用いて、電圧6KVを加え、温度2
0°C、相対湿度50%の状態で、加電1分後の帯電量
Vを測定した。値が小さい程、帯電量が小さく静電気に
よって起きる通紙トラブルが少ない。 〔通紙後の紙揃え〕粘着シートをA4サイズに切り、京
セラ社製ページプリンターL−580に通紙印字後の紙
揃え易さを手で扱って評価した。 ○:紙揃え易さ良好である。△:紙揃えがある程度やり
づらいが実用上は問題ない範囲である。×:紙が揃え難
く実用に問題がある。 〔地汚れ〕粘着シートをA4サイズに切り、京セラ社製
ページプリンターL−580に通紙印字後の非印字部の
トナーの付着量を目視で評価した。 ○:非印字部のトナーの付着が殆どなく良好である。
△:非印字部のトナーの付着がある程度認められるが実
用上は問題ない範囲である。×:非印字部のトナーの付
着があり実用上に問題がある。 〔カール〕粘着シートをA4サイズに切り、京セラ社製
ページプリンターL−580に通紙印字後の粘着シート
のカールの状態を目視で評価した。 ○:カールが殆どなく良好である。△:カールはある程
度あるが実用上は問題ない範囲である。 〔耐水性〕粘着シートを24時間水に浸した後、指頭部
で表面基材の塗被表面を10回擦り塗被層の脱落状態を
評価した。 ○:塗被層が全く取れず強い。△:塗被層が僅かに取れ
たが実用上は問題ない範囲である。
【0073】
【表1】
【0074】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の粘着シートは紙揃え易さ、地汚れ、カール、耐水性、
全ての評価においてバランスの取れた優れた高品質特性
を備えていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D21H 19/44 D21H 19/44 G09F 3/02 G09F 3/02 E (56)参考文献 特開 平4−46980(JP,A) 特開 平1−260094(JP,A) 特開 平2−158332(JP,A) 特開 平4−293984(JP,A) 特開 平4−234473(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B41M 5/00 C09J 7/02 D21H 19/00 - 19/84 G09F 3/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面基材、粘着剤層、剥離基材を順次積
    層した粘着シートにおいて、前記表面基材が合成樹脂
    フィルムまたは合成紙を支持体としその上に、顔料
    、エポキシ樹脂及び熱可塑性樹脂を主成分とする接着
    、導電剤、を含有する塗被層を有し、塗被層の
    スムースター平滑度が30〜70cmHgであり、かつ
    表面帯電量が700V以下であることを特徴とするPP
    Cページプリンター用粘着シート。
  2. 【請求項2】 前記塗被層が平均粒子径2〜10μmの
    顔料を全顔料100重量部に対して50重量部以上含有
    する請求項1記載の粘着シート。
  3. 【請求項3】 前記塗被層の導電剤がアルキルスルホン
    酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、ナフタレンスルホ
    ン酸塩、ナフタレンジスルホン酸塩、およびこれらの誘
    導体の中から選ばれる少なくとも一種であり、塗被層
    の全顔料100重量部に対して7〜35重量部含有され
    る請求項1記載の粘着シート。
  4. 【請求項4】 前記表面基材の支持体がポリエチレンテ
    レフタレート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレー
    ト、ポリカーボネートの中から選ばれる少なくとも一種
    である請求項1記載の粘着シート。
  5. 【請求項5】 前記剥離基材が裏面に樹脂処理層を有
    し、樹脂処理層が、エチレン性不飽和カルボン酸10
    〜30重量%を共重合させたアクリル酸エステル共重合
    、融点50〜100℃のワックスを共重合体に対し
    て2〜40重量%、導電剤、を含有し、樹脂処理
    層の表面耐電量が700V以下である請求項1記載の粘
    着シート。
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