JP3445699B2 - 印刷用フィルムシート - Google Patents

印刷用フィルムシート

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JP3445699B2
JP3445699B2 JP07910496A JP7910496A JP3445699B2 JP 3445699 B2 JP3445699 B2 JP 3445699B2 JP 07910496 A JP07910496 A JP 07910496A JP 7910496 A JP7910496 A JP 7910496A JP 3445699 B2 JP3445699 B2 JP 3445699B2
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靖稔 井上
浩 小林
博年 寺尾
浩一 梅木
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は印刷用フィルムシー
トおよび印刷用フィルムシートへの印刷方法に係り、特
に、ドットプリンタにより鏡像印刷を施すための印刷用
フィルムシートおよび印刷用フィルムシートへの印刷方
法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、熱転写プリンタあるいはイン
クジェットプリンタ等のドットプリンタにより、図13
に示すように、透明もしくは半透明のフィルムシート1
に鏡像印刷2を施し、この印刷面を裏側から見る、いわ
ゆるバックプリントが知られており、このバックプリン
トによれば、光沢のあるきわめて高画質な画像を観察す
ることができる。また、このバックプリントによると、
鏡像印刷面1bと画像の観察面1aとはそれぞれフィル
ムシート1の表裏面に存在することとなり、鏡像印刷面
1bがフィルムシート1で覆われることとなるため、耐
候性や耐水性に優れており、また、摩擦によるインク落
ち等を防止する擦過性に優れた性質を有することとな
る。 【0003】ところで、このバックプリントされたフィ
ルムシート1は透明あるいは半透明であるため、そのま
までは画像が観察しにくいことから、従来、観察面1a
の裏側、つまり印刷面1b側に白色地等の台紙4を接着
材3等により接着して画像を明瞭に観察できるようにし
ていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のフィル
ムシート1への印刷方法においては、フィルムシート1
の鏡像印刷面1bに台紙4を接着するには、鏡像印刷面
1bに鏡像印刷2を施した後に、前記鏡像印刷面1bお
よび前記鏡像印刷2の表面2a、あるいは台紙4側にス
プレー糊等の接着材3を塗布して接着しなければなら
ず、手間がかかるとともに、このような作業は前記フィ
ルムシート1の接着面以外の部分や周辺にも糊が塗布さ
れてしまうおそれもあり煩わしい作業であった。 【0005】また、前記鏡像印刷2を施すためには、前
記印刷用フィルムシート1をドットプリンタの紙送り機
構によって記録部まで搬送しなければならない。このと
き、前記印刷用フィルムシート1を円滑に搬送するため
には前記印刷用フィルムシート1に約60〜180μm
程度の厚さが必要とされる。 【0006】しかし、この印刷用フィルムシート1の厚
さが約60〜180μm程度と比較的厚いものである
と、この印刷用フィルムシート1に台紙4を加熱圧接に
より接着した場合に、印刷用フィルムシート1全体が反
り返ってしまい、きわめて取扱いづらくなる場合もあっ
た。 【0007】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、紙送り機構により確実かつ円滑に搬送される
とともに印刷用フィルムシート自身の反り返りを防止で
き、さらに、台紙を接着するために鏡像印刷後に接着材
を塗布する必要がなくきわめて取扱いやすい印刷用フィ
ルムシートおよびこの印刷用フィルムシートへの印刷方
法を提供することを目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係る請求項1に記載の印刷用フィルムシートの
特徴は、接着剤層を介して剥離可能に貼り合わされた2
枚のフィルムシート本体からなり、鏡像印刷が施される
一方のフィルムシート本体の印刷面に台紙用接着剤を形
成してなる印刷用フィルムシートであって、前記2枚の
フィルムシート本体のうち前記鏡像印刷が施される一方
のフィルムシート本体は透明または半透明であり、か
つ、その厚さを他方のフィルムシート本体の厚さよりも
薄い数μm〜50μmとし、前記2枚のフィルムシート
の本体の接着面のうち少なくとも一方の接着面に微細な
多数の凹凸を形成した点にある。このような構成を採用
したことにより、印刷時には2枚のフィルムシート本体
の厚さにより円滑に搬送され、印刷後に台紙を接着する
ときには印刷のされていないフィルムシート本体を剥離
して厚さを薄くしフィルムシート本体の反り返りを防ぐ
ことができる。また、きわめて容易に艶消しの画像を得
ることができ、光沢仕上げの印刷用フィルムシートに加
えて艶消し仕上げの印刷用フィルムシートを用途に応じ
て選択できる。 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
および図6を参照して説明する。 【0016】なお、従来の印刷用フィルムシート1と同
一の構成については同一の符号を付するものとする。 【0017】図1乃至図4は、本発明の印刷用フィルム
シート1の第1実施形態を示すものであり、それぞれプ
ラスチックフィルムからなる透明または半透明の2枚の
フィルムシート本体5,6が、間に透明の接着材層7を
介して積層されている。前記2枚のフィルムシート本体
5,6のうちの一方のフィルムシート本体5は、厚さが
約50〜100μmに形成された第1フィルムシート5
とされており、他方のフィルムシート本体6は厚さが約
数μm〜50μmに形成された第2フィルムシート6と
されている。 【0018】前記第1フィルムシート5は、インクジェ
ットプリンタや熱転写プリンタ等のドットプリンタによ
り前記印刷用フィルムシート1に鏡像印刷2を施す際
に、プリンタの紙送り機構により円滑に搬送され得る厚
さを確保するためのものであって、印刷用フィルムシー
ト1に鏡像印刷2が施された後に剥離され廃棄されるこ
ととなる。したがって、この第1フィルムシート5は必
ずしも透明なフィルムである必要はない。 【0019】また、前記第2フィルムシート6は、前記
ドットプリンタによって実際に鏡像印刷2が施されるフ
ィルムシート本体であり、前述のごとく厚さを50μm
以下と薄いものとされているため、これに台紙4を加熱
圧着等により接着したときに反り返ってしまうのを防止
できるようになっている。この第2フィルムシート6の
材料としては、耐熱温度の高いプラスチックであるポリ
エチレン、ポリプロピレンおよびポリエチレンテレフタ
レート等が適している。 【0020】一方、前記2枚のフィルムシート本体5,
6を貼り合わせている前記接着材層7は接着力の強いも
のではなく、前記第2フィルムシート6から前記第1フ
ィルムシート5を簡単に剥離させることのできる程度の
接着力を有するものとされている。また、この接着材層
7は、前記第1フィルムシート5が剥離された後に、第
2フィルムシート6の観察面6aにできるだけ残存しな
い接着材から形成されており、画像の観察に悪影響を及
ぼさないものとされている。このため、この接着材層7
は必ずしも前記2枚のフィルムシート本体5,6の全面
に塗布されている必要はなく、部分的に塗布されていて
もよい。 【0021】さらに、図2乃至図4に示すように、前記
2枚のフィルムシート本体5,6の間には、前記第1フ
ィルムシート5を前記第2フィルムシート6から剥離し
易くするために前記接着材層7の形成されていない、い
わゆる剥がし代8が形成されている。この剥がし代8
は、前記鏡像印刷2を施す印刷部9以外の位置、すなわ
ち、図2乃至図4に示すように、鏡像印刷2の施される
印刷部9の外周もしくはその一部に形成されている。 【0022】この剥がし代8は、たとえば、前記第1フ
ィルムシート5の片面の全面に接着材層7を塗工した
後、剥がし代8となる部分を取り除くようにして形成さ
れたり、あるいは、グラビア印刷等により剥がし代8の
部分を除いた所望の位置に前記剥離材層7を塗工するよ
うにして形成される。 【0023】前記第2フィルムシート6の鏡像印刷面6
b上には台紙用接着材層11が薄く形成されている。こ
の台紙用接着材層11を構成する接着材は透明接着材あ
るいは加熱されると透明化する接着材でなければならな
い。しかも、加熱されると粘着性を生じる材料、すなわ
ちEVA、石油ワックスや剛性ワックス等が適してい
る。 【0024】そして、前記鏡像印刷2は前記台紙用接着
材層11の上面11aに施されることとなり、この鏡像
印刷2を第2フィルムシート6の反対側の観察面6aか
ら見ると光沢のあるきわめて高画質な画像が観察できる
こととなる。さらに、前記鏡像印刷2の後に画像がより
鮮明に観察できるようにするための白色等の台紙4が、
前記台紙用接着材層11の粘着力により前記鏡像印刷2
の表面2aおよび前記台紙用接着材層11の上面11a
に接着されるようになる。 【0025】このような本発明の印刷用フィルムシート
1の第1実施形態によれば、前記第2フィルムシート6
は厚さが約数μm〜50μmと薄く形成されているが、
前記第1フィルムシート5の厚さが約50〜100μm
と厚く形成されているため、これら2つのフィルムシー
ト本体を積層することにより、鏡像印刷2を施す際に前
記紙送り機構により確実かつ円滑に搬送され得る厚さを
確保できる。また、印刷後は第1フィルムシート5が剥
離されて厚さの薄い第2フィルムシート6のみとなるの
で、この第2フィルムシート6に台紙4を加熱圧接によ
り接着しても反り返ってしまうことはなく取扱いやす
い。 【0026】また、鏡像印刷2が施される面に予め台紙
用接着材層11が形成されているため、台紙4を接着す
るために印刷後に糊等の接着材を塗布する手間が省け、
きわめて取扱いやすいし周辺を汚してしまうこともな
い。そして、この台紙用接着材層11は加熱により粘着
性を生じる接着材により形成されているため、印刷時に
接着面がプリンタに付着することもなく取扱いに便利で
ある。 【0027】つぎに、本発明の印刷用フィルムシートの
第2実施形態について、図5および図6を参照しつつ説
明する。 【0028】なお、本第2実施形態における印刷用フィ
ルムシート1の構成のうち前述した第1実施形態におけ
る印刷用フィルムシート1の構成と同一の構成について
は、同一の符号を付し再度の説明は省略することとす
る。 【0029】本第2実施形態における印刷用フィルムシ
ート1には、図5に示すように、第2フィルムシート6
の厚さ方向において部分的に切込み12が形成されてい
る。この切込み12は、葉書などに貼付するなどの用途
に応じて種々の寸法での利用が可能なように葉書大など
の所定の大きさに形成されている。 【0030】また、図6に示すように、第1フィルムシ
ート5には、用途に応じて切離すことができるように所
定の大きさのミシン目10が形成されており、このミシ
ン目10で区分された個々の第1フィルムシート5に
は、前述の第1実施形態と同様に、鏡像印刷2に対応す
る印刷部9の外周の少なくとも一部に剥がし代8が形成
されている。この剥がし代8の部分には前記接着材層7
は塗布されておらず、これに対し前記印刷部9には前記
接着材層7が塗布された状態となっている。 【0031】したがって、たとえば印刷用フィルムシー
ト1に所望の印刷を施した後に、前記第2フィルムシー
ト6から前記第1フィルムシート5を剥離して葉書に貼
り付ける場合には、容易に葉書の大きさに分割できると
ともに分割後の印刷用フィルムシート1から前記第1フ
ィルムシート5を剥がし代8の部分から簡単に剥離する
ことができる。 【0032】このような本発明の第2実施形態によれ
ば、前述の第1実施形態の効果に加えて、一度に複数の
鏡像印刷2を施すことができるとともに容易に所望の大
きさに分割することのできる印刷用フィルムシート1を
提供することができる。 【0033】このため、ユーザは前記第2フィルムシー
ト6上に鏡像印刷2を施した後に、葉書等に貼り付ける
ようにすればオリジナルの葉書等を容易に作製すること
ができる。 【0034】つぎに、本発明の印刷用フィルムシート1
の第3実施形態について図7乃至図9を参照しつつ説明
する。 【0035】前述した第1実施形態および第2実施形態
における第2フィルムシート6は、その観察面6aを光
沢仕上げに形成しているため、鏡像印刷2を施して観察
した場合には、光沢のあるきわめて高画質な画像を観察
できた。 【0036】これに対し、本第3実施形態の印刷用フィ
ルムシート1は、用途によって光沢のない艶消し画像を
必要とする場合を考慮したものである。 【0037】すなわち、一般的な艶消し画像を得る手段
としては、たとえば、前記第2フィルムシート6の前記
画像観察面6aにノングレア処理により微細な多数の凹
凸を形成する方法がある。 【0038】しかし、このような手段では、前記第2フ
ィルムシート6に鏡像印刷2を施した後に、別途、前記
第2フィルムシート6の観察面5aにノングレア処理を
しなければならず手間がかかったり、一般の使用者にあ
ってはノングレア処理手段を有していないため艶消し画
像を得られない場合もあった。 【0039】そこで、本第3実施形態の印刷用フィルム
シート1は、図7乃至図9に示すように、前記接着材層
7を介して前記第1フィルムシート5と前記第2フィル
ムシート6とが接着されているそれぞれの接着面5a,
6a、すなわち、前記第1フィルムシート5の剥離面5
aまたは前記第2フィルムシート6の観察面6aの少な
くとも一方にいわゆるシボ加工(梨地加工)により微細
な多数の凹凸を形成してこの面を梨地面13に形成した
構成とされている。 【0040】より具体的に説明すると、図7に示す本第
3実施形態の印刷用フィルムシート1は、前記第2フィ
ルムシート6の観察面6aのみ予め梨地面13に形成し
たものである。前記第1フィルムシート5の剥離面5a
は梨地面13に形成されていないが、前述のごとく、こ
の第1フィルムシート5は鏡像印刷2が施された後に前
記第2フィルムシート6から剥離されて廃棄されるもの
であるから、艶消し画像の観察に悪影響を及ぼすことは
ない。したがって、図7に示す本第3実施形態の印刷用
フィルムシート1によれば、前記第2フィルムシート6
に鏡像印刷2を施した後に前記第1フィルムシート5を
剥離するだけで、前記観察面6aから艶消しの画像を観
察することができる。 【0041】また、図8に示す本第3実施形態の印刷用
フィルムシート1は、前記第2フィルムシート6の観察
面6aに加え、前記第1フィルムシート5の剥離面5a
も予め梨地面13に形成したしたものである。このよう
に第2フィルムシート6と第1フィルムシート5との両
方に梨地加工を施す場合には、両フィルムシート5,6
間における接触部分が多くなるため、前記接着材層7の
接着力が弱い接着力であっても鏡像印刷2の途中で前記
第1フィルムシート5が剥離してしまうことはない。 【0042】また、図9に示す本第3実施形態の印刷用
フィルムシート1は、前記接着材層7が前記第2フィル
ムシート6の全面に塗布され、かつ、前記第1フィルム
シート5を剥離した後も残存してしまうものを使用した
場合についての実施例であり、前記第1フィルムシート
5の剥離面5aのみ梨地面13としたものである。この
場合、前記第1フィルムシート5を剥離すると前記接着
材層7の表面7aが梨地面13となっており、この梨地
状の表面7aから艶消しの画像を観察するため、前記接
着材層7は透明な層により形成する必要がある。 【0043】したがって、本発明の第3実施形態におけ
る印刷用フィルムシート1によれば、前記第2フィルム
シート6に鏡像印刷2を施した後に前記第1フィルムシ
ート5を剥離するだけで、前記観察面6aから艶消しの
画像を観察することができる。 【0044】このため、使用者は、光沢性表面に仕上げ
られた印刷用フィルムシート1と艶消し表面に仕上げら
れた印刷用フィルムシート1とを用途に応じて使い分け
ることにより、光沢を有する画像と艶消しの画像とを容
易に得ることができる。 【0045】なお、前記第1フィルムシート5に梨地加
工を施す場合には、前記第1フィルムシート5と前記第
2フィルムシート6とを接着材層7により接着した後で
あっても、前記第1フィルムシート5の下方側から梨地
加工を施すようにすればよい。 【0046】つぎに、本発明の印刷用フィルムシート1
への印刷方法の実施の一形態について図1乃至図13を
参照しつつ説明する。 【0047】まず、前記印刷用フィルムシート1への印
刷に使用するドットプリンタの一例として熱転写プリン
タ14を図10に示す。 【0048】この熱転写プリンタ14は、フレーム15
の前後方向におけるほぼ中央に長尺平板状のプラテン1
6がその印刷対応部をほぼ垂直となるようにして左右に
延在するように配設されており、このプラテン16の前
面下方にはキャリッジシャフト17が前記プラテン16
と平行に配設されている。また、前記フレーム15の前
端縁にはフランジ状のガイド部18が形成されており、
前記キャリッジシャフト17およびガイド部18には、
キャリッジ19がこのキャリッジシャフト17およびガ
イド部18に沿って往復動自在に取着されている。そし
て、このキャリッジ19にはキャリッジ19を駆動する
ためのモータ(図示せず)が搭載されており、また、前
記キャリッジ19の先端部には前記プラテン16に対し
て接離可能なサーマルヘッド20が前記プラテン16に
対向するように取着されている。そして、前記キャリッ
ジ19の上面には図示しないインクリボンカセットの内
部に収納されたインクリボンを前記プラテン16とサー
マルヘッド20との間に案内しながら巻取る巻取りボビ
ン21が配設されている。 【0049】さらに、プラテンの後方には前記印刷用フ
ィルムシート1をプラテン16の前方に送る導入部とな
るシート挿入口22が形成されており、このシート挿入
口22内には、図示しないステッピングモータにより伝
達機構を介して回転駆動され所定速度で前記印刷用フィ
ルムシート1を搬送する紙送りローラ23が配設されて
いる。この紙送りローラ23の下方には、この紙送りロ
ーラ23に圧接される圧接ローラ24が回転自在に配設
されており、前記紙送りローラ23とこの圧接ローラ2
4との間に前記シート挿入口22から挿入される印刷用
フィルムシート1を挟持して印刷位置まで搬送するよう
になされている。 【0050】このような熱転写プリンタ14により前述
した2枚のフィルムシート本体5,6を貼り合わせてな
る印刷用フィルムシート1へ鏡像印刷2を施す際には、
まず、この印刷用フィルムシート1を前記シート挿入口
22へ挿入すると、前記紙送りローラ23と圧接ローラ
24とが前記印刷用フィルムシート1を確実に挟持して
前記サーマルヘッド20による印刷位置まで搬送する。
このとき、前記印刷用フィルムシート1は、鏡像印刷2
の施される第2フィルムシート6の厚さだけでなく、肉
厚の厚く形成された第1フィルムシート5を加えた厚さ
を有しているため、前記紙送りローラ23および圧接ロ
ーラ24に確実に挟持され円滑に搬送される。 【0051】そして、印刷位置まで搬送された前記印刷
用フィルムシート1に対して、前記キャリッジ19が前
記キャリッジシャフト17および前記ガイド部18に従
って往復移動し、このキャリッジ19に搭載されたサー
マルヘッド20が前記印刷用フィルムシート1を介して
前記プラテン16に圧接し、図示しないカラーインクに
より前記印刷用フィルムシート1の第2フィルムシート
6の台紙用接着材層11上へ所望の鏡像印刷2を施す。 【0052】この鏡像印刷2を施した後に、図11に示
すように肉厚の厚い方のフィルムシートである前記第1
フィルムシート5の前記剥がし代8を掴んで前記第2フ
ィルムシート6から剥離させ、肉厚の薄い前記第2フィ
ルムシート6のみ残す。そして、この第2フィルムシー
ト6に施した鏡像印刷2の表面2aおよび台紙用接着材
層11の上面11aに前記台紙4を密着させておき、一
方、前記第2フィルムシート6の前記鏡像印刷面6bに
対し反対側の面である観察面6aから、アイロン等の加
熱圧着装置(図示せず)を加熱圧接させる。この熱によ
って、前記台紙用接着材層11が粘着性を生じ、さらに
加圧されるため、図12に示すように前記第2フィルム
シート6上の前記台紙用接着材層11の上面11aおよ
び前記鏡像印刷2の表面2aに前記台紙4が強固に接着
される。このとき、前記第2フィルムシートは肉厚の薄
いフィルムシートに形成されているため、前記台紙4を
接着したとしても全体が反り返ってしまうことはない。 【0053】また、前記鏡像印刷2の施された後の印刷
用フィルムシート1を葉書等に貼り付けて利用する場合
には、図5および図6に示すように、第2フィルムシー
ト6に切込み12が形成され、第1フィルムシート5に
ミシン目10が施され、さらに第1フィルムシート5と
第2フィルムシート6との間に剥がし代8が施されてい
る印刷用フィルムシート1に対して鏡像印刷2を施せば
よい。 【0054】以上のような本発明の印刷用フィルムシー
ト1への印刷方法の実施の一形態によれば、前記印刷用
フィルムシート1に鏡像印刷2を施す際に確実かつ円滑
に搬送することができるとともに、台紙4を接着しても
印刷用フィルムシート1の厚さを原因とする反り返りを
防止できる。 【0055】また、予め台紙用接着材層11の形成され
た前記第2フィルムシート6に対して鏡像印刷2を施す
ため、この印刷後に接着材を塗布する必要はなく簡単に
台紙4を接着することができるし、周辺を汚してしまう
こともない。 【0056】さらに、図5および図6に示したような印
刷用フィルムシート1を使用した場合には、一度の印刷
で複数枚分の鏡像印刷2を施すことができる。 【0057】さらにまた、前記第1フィルムシート5と
第2フィルムシートとの間には、剥がし代8が形成され
ているため、前記第2フィルムシート6へ鏡像印刷2を
施した後に、前記第1フィルムシート5を前記第2フィ
ルムシート6から簡単に剥離することができる。 【0058】なお、本発明は前記実施の一形態のものに
限定されるものではなく、必要に応じて種々変更するこ
とが可能である。 【0059】たとえば、前記台紙用接着材層11は前記
鏡像印刷面6b側に台紙4を接着する際にアイロン等の
熱により粘着性を生じるものとしているが、これを、加
圧するだけで前記台紙4を接着することのできるものと
してもよい。 【0060】また、前記第2フィルムシート6は厚さを
薄くされているため、画像を観察面1aに十分透過させ
ることができる。したがって、完全に透明でなくても半
透明であればよい。 【0061】 【発明の効果】以上述べたように本発明に係る印刷用フ
ィルムシートは、鏡像印刷を施す際の印刷用フィルムシ
ートの搬送を確実かつ円滑に行なうことができるととも
に、台紙に接着したときの印刷用フィルムシートの厚さ
を原因とする反り返りを防止できる。すなわち、2枚の
フィルムシート本体のうち鏡像印刷が施される一方のフ
ィルムシート本体は透明または半透明であり、かつ、そ
の厚さを他方のフィルムシート本体の厚さよりも薄い数
μm〜50μmとしたので、これら2のフィルムシー
ト本体を積層することにより、鏡像印刷を施す際に紙送
り機構により確実かつ円滑に搬送され得る厚さを確保で
きるし、また、印刷後は厚さの厚いフィルムシート本体
が剥離されて厚さの薄いフィルムシート本体のみとなる
ので、この厚さの薄いフィルムシート本体に台紙を加熱
圧接により接着しても反り返ってしまうことはなく取扱
いやすい。 【0062】 【0063】 【0064】 【0065】また、2枚のフィルムシート本体の接着面
のうち少なくとも一方の接着面に多数の凹凸が形成され
ているので、きわめて容易に艶消しの画像を得ることが
でき、用途に応じて光沢を有する画像と艶消しの画像と
を選択的に得ることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明に係る印刷用フィルムシートの実施形
態を示す側面断面図 【図2】 本発明に係る印刷用フィルムシートの第1実
施形態における剥がし代を示す説明図 【図3】 図2の他の実施例を示す説明図 【図4】 図2の他の実施例を示す説明図 【図5】 本発明に係る印刷用フィルムシートの第2実
施形態を示す斜視図 【図6】 本発明に係る印刷用フィルムシートの第2実
施形態における剥がし代を示す説明図 【図7】 本発明に係る印刷用フィルムシートの第3実
施形態を示す側面断面図 【図8】 本第3実施形態の他の実施例を示す側面断面
図 【図9】 本第3実施形態の他の実施例を示す側面断面
図 【図10】 本発明に係る印刷用フィルムシートへの印
刷方法の実施の一形態において使用する熱転写プリンタ
を示す斜視図 【図11】 本発明に係る印刷用フィルムシートへの印
刷方法の実施の一形態を示す説明図 【図12】 本発明に係る印刷用フィルムシートへの印
刷方法の実施の一形態を示す説明図 【図13】 従来の印刷用フィルムシートの実施の一形
態を示す側面断面図 【符号の説明】 1 印刷用フィルムシート 2 鏡像印刷 4 台紙 5 第1フィルムシート 6 第2フィルムシート 7 接着材層 8 剥がし代 9 印刷部 11 台紙用接着材層 12 切込み 13 梨地面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅木 浩一 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−214506(JP,A) 特開 平7−209895(JP,A) 実開 平7−1054(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 1/00 - 3/12 B32B 7/06 B41M 5/00 B41M 5/40

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 接着剤層を介して剥離可能に貼り合わさ
    れた2枚のフィルムシート本体からなり、鏡像印刷が施
    される一方のフィルムシート本体の印刷面に台紙用接着
    剤を形成してなる印刷用フィルムシートであって、 前記2枚のフィルムシート本体のうち前記鏡像印刷が施
    される一方のフィルムシート本体は透明または半透明で
    あり、かつ、その厚さを他方のフィルムシート本体の厚
    さよりも薄い数μm〜50μmとし、前記2枚のフィル
    ムシートの本体の接着面のうち少なくとも一方の接着面
    に微細な多数の凹凸を形成したことを特徴とする印刷用
    フィルムシート。
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