JP3445560B2 - マフラ - Google Patents
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- JP3445560B2 JP3445560B2 JP2000211078A JP2000211078A JP3445560B2 JP 3445560 B2 JP3445560 B2 JP 3445560B2 JP 2000211078 A JP2000211078 A JP 2000211078A JP 2000211078 A JP2000211078 A JP 2000211078A JP 3445560 B2 JP3445560 B2 JP 3445560B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、触媒等を備えたマ
フラに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】図６に示す如く、一般に車両に備えられ
る角型のマフラ１は、車両のフレーム２に吊り下げられ
ており、エンジン３からの排気ガスを導入させるようエ
ギゾーストパイプ４を介してエンジン３に接続されてい
る。 【０００３】又、角型のマフラ１は、図７に示す如く、
前方外面５ａ及び後方外面５ｂを有して内部空間を形成
するマフラ本体５を備えており、マフラ本体５の前方外
面５ａには入口パイプ６を設け、入口パイプ６は外方側
先端に導入口７を備え、且つ内部空間側先端を塞ぐと共
に先端部近傍の内部空間側の周囲面に複数の導入孔８を
穿設している。 【０００４】内部空間の中途部には、入口パイプ６側に
第一空間９を形成するよう、前方外面５ａと略平行に内
部空間を分割する第一隔壁１０を設けており、第一空間
９の反対側空間には、第一空間９より順に第二空間１１
と第三空間１２を形成するよう、前方外面５ａと略平行
に反対側空間を分割する第二隔壁１３を設けている。 【０００５】第一空間９の所定位置には前方外面５ａと
略平行な分散板１４を備えており、分散板１４は、入口
パイプ６の先端部を固定すると共に、上部と下部の所定
範囲に複数の流通孔１５を形成している。 【０００６】分散板１４の流通孔１５の前方には、第一
隔壁１０と第二隔壁１３にスプリング１６を介して支持
される二個の触媒モノリス１７を備えており、触媒モノ
リス１７は夫々第一空間９の排気ガスを流入させて第三
空間１２に放出するよう構成されている。 【０００７】一方、入口パイプ６を備える前方外面５ａ
には、第三空間１２から触媒モノリス１７の側部を通る
よう第二隔壁１３及び第一隔壁１０を貫通する出口パイ
プ１８を備えており、出口パイプ１８は、前方外面５ａ
側に排出口１９を備え、且つ第三空間１２側の先端を塞
ぐと共に先端部近傍の第三空間１２側の周囲面に複数の
流入孔２０を備えている。 【０００８】排気ガスがマフラ１に流れ込む際には、排
気ガスを入口パイプ６よりマフラ本体５内の第一空間９
に導入し、分散板１４を介して第一空間９より二個の触
媒モノリス１７に流入させて触媒により浄化し、次いで
排気ガスを触媒モノリス１７から第三空間１２へ放出さ
せることにより第三空間１２の排気ガスを流入孔２０か
ら出口パイプ１８内に流入させて排出口１９より外部に
排出する。同時に排気ガスは第一空間９及び第三空間１
２に流入する際に体積が膨張して消音される。 【０００９】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなマフラ１は排気ガスの消音を第一空間９及び第三空
間１２の容積で行い、第二空間１１、特に第二空間１１
における触媒モノリス１７の周囲空間をムダな空間とし
ているため、排気ガスの消音に対しマフラ本体５の内部
空間を充分に活用していないという問題があった。 【００１０】本発明は上述の実情に鑑み、排気ガスの浄
化手段を備えて充分に消音することを目的としてなした
ものである。 【００１１】 【課題を解決するための手段】本発明のマフラは、内部
空間を備えるマフラ本体と、前記内部空間へ排気ガスを
導入するようマフラ本体の前方外面側に設けられた入口
パイプと、該入口パイプ側に第一空間を形成するよう前
記内部空間を分割する第一隔壁と、前記第一空間の反対
側空間を第一空間側より順に第二空間と第三空間に分割
し且つ連通孔を備える第二隔壁と、前記第一空間の排気
ガスを流入させて第三空間に放出するよう前記第二空間
に配置される浄化手段と、前記第二隔壁及び第一隔壁を
貫通して第三空間からマフラ本体の前方外面まで延在し
且つ第二空間側及び第三空間側の周囲面に流入孔を形成
すると共にマフラ本体の前方外面側の先端に排出口を形
成した出口パイプと、前記第二隔壁を貫通して第三空間
から第二空間まで延在し且つ第三空間側に流入孔を形成
すると共に第二空間側に放出孔を形成した二本のインナ
パイプとを備え、前記第三空間の排気ガスが、第二隔壁
の連通孔、インナパイプの第三空間側の流入孔及び第二
空間側の放出孔により第二空間の浄化装置の周囲空間に
流入されるよう構成されたものである。 【００１２】 【００１３】排気ガスがマフラに流れ込む際には、排気
ガスを入口パイプよりマフラ本体内の第一空間に導入
し、第一空間より浄化手段に流入させて浄化し、次いで
排気ガスを浄化手段から第三空間へ放出させることによ
り第三空間の排気ガスを第二隔壁の連通孔を介して第二
空間における浄化手段の周囲空間へ流下させ、続いて第
三空間及び第二空間の排気ガスを流入孔から出口パイプ
内に流入させて排出口より外部に排出する。 【００１４】又、インナパイプを備えることにより第二
空間の排気ガスを第三空間に放出させる。 【００１５】このように、浄化手段により排気ガスを浄
化すると共に、排気ガスの流路を第一空間及び第三空間
のみならず、第二空間の浄化手段の周囲空間を活用する
ので、排気ガスの体積を一層膨張させて充分に消音する
ことができる。又、第三空間に放出された排気ガスを流
入させて第二空間に放出するインナパイプを備えるの
で、所定の音域のノイズを消音し、一層適確に消音する
ことができる。更に、第二隔壁に連通孔を備えると共
に、複数本のインナパイプに第三空間側の流入孔及び第
二空間側の放出孔を備えるので、排気ガスを第三空間か
ら第二空間へ適切に流入させることができる。 【００１６】 【００１７】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。 【００１８】図１〜図５は本発明のマフラを実施する形
態例であって、図中、図６、図７と同一の符号を付した
部分は同一物を表わしている。 【００１９】マフラ２１は、前方外面２２ａ及び後方外
面２２ｂを有して内部空間を形成するマフラ本体２２を
備えており、マフラ本体２２の前方外面２２ａには入口
パイプ２３を設け、入口パイプ２３は外方側先端に導入
口２４を備え、且つ内部空間側先端を塞ぐと共に先端部
近傍の内部空間側の周囲面に複数の導入孔２５を穿設し
ている。 【００２０】又、内部空間の中途部には、入口パイプ２
３側に第一空間２６を形成するよう、前方外面２２ａと
略平行に内部空間を分割する第一隔壁２７を設けてお
り、第一空間２６の反対側空間には、第一空間２６より
順に第二空間２８と第三空間２９を形成するよう、前方
外面２２ａと略平行に反対側空間を分割する第二隔壁３
１を設けており、第二隔壁３１は、第二空間２８と第三
空間２９を連通する連通孔３０を備えている。 【００２１】第一空間２６の所定位置には前方外面２２
ａと略平行な分散板３２を備えており、分散板３２は、
入口パイプ２３の先端部を固定すると共に、上部と下部
の所定範囲に複数の流通孔３３を備えている。 【００２２】分散板３２の流通孔３３の前方には、上下
の流通孔３３に夫々対応するよう、第一隔壁２７と第二
隔壁３１にスプリング３４を介して支持される二個の円
柱形の浄化手段３５を備えており、円柱形の浄化手段３
５は夫々第一空間２６の排気ガスを流入させて第三空間
２９に放出するよう構成されている。 【００２３】ここで、円柱形の浄化手段３５は、触媒モ
ノリスかパティキュレートフィルタかのいずれかであ
り、触媒モノリスは多孔質のハニカム構造となってお
り、ハニカム構造にＮＯ2生成触媒、酸化触媒等の種々
の触媒から選択された触媒を担持している。又、パティ
キュレートフィルタは多孔質のハニカム構造となってお
り、格子状に区画された各流路の入口が交互に目封じさ
れ、入口が目封じされていない流路については、その出
口が目封じされるようになっており、各流路を区画する
多孔質の薄壁を透過した排気ガスのみが下流側へ排出さ
れるようになっている。 【００２４】一方、入口パイプ２３を備える前方外面２
２ａには、第三空間２９から浄化手段３５の側部を通る
よう第二隔壁３１及び第一隔壁２７を貫通する出口パイ
プ３６を備えており、出口パイプ３６は、入口パイプ２
３側先端に排出口３７を備え、且つ第三空間２９側の先
端を塞ぐと共に第三空間２９側の周囲面及び第二空間２
８側の周囲面に複数の流入孔３８を備えている。 【００２５】又、第三空間２９及び第二空間２８には、
浄化手段３５の側部を通るよう所定径の二本のインナパ
イプ３９を設けており、インナパイプ３９は、第三空間
２９側に流入孔４０を、第二空間２８側に放出孔４１を
備えている。 【００２６】以下、本発明を実施する形態例の作用を説
明する。 【００２７】排気ガスがマフラ２１に流れ込む際には、
排気ガスを入口パイプ２３よりマフラ本体２２内の第一
空間２６に導入し、排気ガスを分散板３２により上下の
所定方向に分散して浄化手段３５に流入させる。 【００２８】ここで、排気ガスが浄化手段３５に流入す
ると、触媒モノリスの場合は触媒により浄化され、パテ
ィキュレートフィルタの場合はフィルタリングにより浄
化される。 【００２９】次に、浄化された排気ガスは浄化手段３５
より第三空間２９に放出されており、第三空間２９の排
気ガスの多くは更に第二隔壁３１の連通孔３０及びイン
ナパイプ３９により第二空間２８における浄化手段３５
の周囲空間に流入する。ここで、第二隔壁３１の連通孔
３０、インナパイプ３９の流入孔４０及び放出孔４１は
夫々の孔径を調節して所定の大きさにしているので、排
気ガスを第三空間２９から第二空間２８へ適切に流入さ
せている。 【００３０】更に、第二空間２８及び第三空間２９の排
気ガスは、出口パイプ３６の流入孔３８から流入して排
出口３７より外部に排出される。 【００３１】このように、浄化手段３５により排気ガス
を浄化すると共に、排気ガスの流路を第一空間２６及び
第三空間２９のみならず、第二空間２８における浄化手
段３５の周囲空間を活用するので、排気ガスの体積を一
層膨張させて充分に消音することができる。 【００３２】又、第三空間２９に放出された排気ガスを
流入させて第二空間２８に放出するインナパイプ３９を
備えると、所定の音域のノイズを消音するので、一層適
確に消音することができる。 【００３３】なお、本発明のマフラは上述した実施の形
態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論で
ある。 【００３４】 【発明の効果】本発明のマフラによれば、浄化手段によ
り排気ガスを浄化すると共に、排気ガスの流路を第一空
間及び第三空間のみならず、第二空間における浄化手段
の周囲空間を活用するので、排気ガスの体積を一層膨張
させて充分に消音することができる。又、第三空間に放
出された排気ガスを流入させて第二空間に放出するイン
ナパイプを備えるので、所定の音域のノイズを消音し、
一層適確に消音することができる。更に、第二隔壁に連
通孔を備えると共に、複数本のインナパイプに第三空間
側の流入孔及び第二空間側の放出孔を備えるので、排気
ガスを第三空間から第二空間へ適切に流入させることが
できるという種々の優れた効果を奏し得る。 【００３５】 【００３６】
フラに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】図６に示す如く、一般に車両に備えられ
る角型のマフラ１は、車両のフレーム２に吊り下げられ
ており、エンジン３からの排気ガスを導入させるようエ
ギゾーストパイプ４を介してエンジン３に接続されてい
る。 【０００３】又、角型のマフラ１は、図７に示す如く、
前方外面５ａ及び後方外面５ｂを有して内部空間を形成
するマフラ本体５を備えており、マフラ本体５の前方外
面５ａには入口パイプ６を設け、入口パイプ６は外方側
先端に導入口７を備え、且つ内部空間側先端を塞ぐと共
に先端部近傍の内部空間側の周囲面に複数の導入孔８を
穿設している。 【０００４】内部空間の中途部には、入口パイプ６側に
第一空間９を形成するよう、前方外面５ａと略平行に内
部空間を分割する第一隔壁１０を設けており、第一空間
９の反対側空間には、第一空間９より順に第二空間１１
と第三空間１２を形成するよう、前方外面５ａと略平行
に反対側空間を分割する第二隔壁１３を設けている。 【０００５】第一空間９の所定位置には前方外面５ａと
略平行な分散板１４を備えており、分散板１４は、入口
パイプ６の先端部を固定すると共に、上部と下部の所定
範囲に複数の流通孔１５を形成している。 【０００６】分散板１４の流通孔１５の前方には、第一
隔壁１０と第二隔壁１３にスプリング１６を介して支持
される二個の触媒モノリス１７を備えており、触媒モノ
リス１７は夫々第一空間９の排気ガスを流入させて第三
空間１２に放出するよう構成されている。 【０００７】一方、入口パイプ６を備える前方外面５ａ
には、第三空間１２から触媒モノリス１７の側部を通る
よう第二隔壁１３及び第一隔壁１０を貫通する出口パイ
プ１８を備えており、出口パイプ１８は、前方外面５ａ
側に排出口１９を備え、且つ第三空間１２側の先端を塞
ぐと共に先端部近傍の第三空間１２側の周囲面に複数の
流入孔２０を備えている。 【０００８】排気ガスがマフラ１に流れ込む際には、排
気ガスを入口パイプ６よりマフラ本体５内の第一空間９
に導入し、分散板１４を介して第一空間９より二個の触
媒モノリス１７に流入させて触媒により浄化し、次いで
排気ガスを触媒モノリス１７から第三空間１２へ放出さ
せることにより第三空間１２の排気ガスを流入孔２０か
ら出口パイプ１８内に流入させて排出口１９より外部に
排出する。同時に排気ガスは第一空間９及び第三空間１
２に流入する際に体積が膨張して消音される。 【０００９】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなマフラ１は排気ガスの消音を第一空間９及び第三空
間１２の容積で行い、第二空間１１、特に第二空間１１
における触媒モノリス１７の周囲空間をムダな空間とし
ているため、排気ガスの消音に対しマフラ本体５の内部
空間を充分に活用していないという問題があった。 【００１０】本発明は上述の実情に鑑み、排気ガスの浄
化手段を備えて充分に消音することを目的としてなした
ものである。 【００１１】 【課題を解決するための手段】本発明のマフラは、内部
空間を備えるマフラ本体と、前記内部空間へ排気ガスを
導入するようマフラ本体の前方外面側に設けられた入口
パイプと、該入口パイプ側に第一空間を形成するよう前
記内部空間を分割する第一隔壁と、前記第一空間の反対
側空間を第一空間側より順に第二空間と第三空間に分割
し且つ連通孔を備える第二隔壁と、前記第一空間の排気
ガスを流入させて第三空間に放出するよう前記第二空間
に配置される浄化手段と、前記第二隔壁及び第一隔壁を
貫通して第三空間からマフラ本体の前方外面まで延在し
且つ第二空間側及び第三空間側の周囲面に流入孔を形成
すると共にマフラ本体の前方外面側の先端に排出口を形
成した出口パイプと、前記第二隔壁を貫通して第三空間
から第二空間まで延在し且つ第三空間側に流入孔を形成
すると共に第二空間側に放出孔を形成した二本のインナ
パイプとを備え、前記第三空間の排気ガスが、第二隔壁
の連通孔、インナパイプの第三空間側の流入孔及び第二
空間側の放出孔により第二空間の浄化装置の周囲空間に
流入されるよう構成されたものである。 【００１２】 【００１３】排気ガスがマフラに流れ込む際には、排気
ガスを入口パイプよりマフラ本体内の第一空間に導入
し、第一空間より浄化手段に流入させて浄化し、次いで
排気ガスを浄化手段から第三空間へ放出させることによ
り第三空間の排気ガスを第二隔壁の連通孔を介して第二
空間における浄化手段の周囲空間へ流下させ、続いて第
三空間及び第二空間の排気ガスを流入孔から出口パイプ
内に流入させて排出口より外部に排出する。 【００１４】又、インナパイプを備えることにより第二
空間の排気ガスを第三空間に放出させる。 【００１５】このように、浄化手段により排気ガスを浄
化すると共に、排気ガスの流路を第一空間及び第三空間
のみならず、第二空間の浄化手段の周囲空間を活用する
ので、排気ガスの体積を一層膨張させて充分に消音する
ことができる。又、第三空間に放出された排気ガスを流
入させて第二空間に放出するインナパイプを備えるの
で、所定の音域のノイズを消音し、一層適確に消音する
ことができる。更に、第二隔壁に連通孔を備えると共
に、複数本のインナパイプに第三空間側の流入孔及び第
二空間側の放出孔を備えるので、排気ガスを第三空間か
ら第二空間へ適切に流入させることができる。 【００１６】 【００１７】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。 【００１８】図１〜図５は本発明のマフラを実施する形
態例であって、図中、図６、図７と同一の符号を付した
部分は同一物を表わしている。 【００１９】マフラ２１は、前方外面２２ａ及び後方外
面２２ｂを有して内部空間を形成するマフラ本体２２を
備えており、マフラ本体２２の前方外面２２ａには入口
パイプ２３を設け、入口パイプ２３は外方側先端に導入
口２４を備え、且つ内部空間側先端を塞ぐと共に先端部
近傍の内部空間側の周囲面に複数の導入孔２５を穿設し
ている。 【００２０】又、内部空間の中途部には、入口パイプ２
３側に第一空間２６を形成するよう、前方外面２２ａと
略平行に内部空間を分割する第一隔壁２７を設けてお
り、第一空間２６の反対側空間には、第一空間２６より
順に第二空間２８と第三空間２９を形成するよう、前方
外面２２ａと略平行に反対側空間を分割する第二隔壁３
１を設けており、第二隔壁３１は、第二空間２８と第三
空間２９を連通する連通孔３０を備えている。 【００２１】第一空間２６の所定位置には前方外面２２
ａと略平行な分散板３２を備えており、分散板３２は、
入口パイプ２３の先端部を固定すると共に、上部と下部
の所定範囲に複数の流通孔３３を備えている。 【００２２】分散板３２の流通孔３３の前方には、上下
の流通孔３３に夫々対応するよう、第一隔壁２７と第二
隔壁３１にスプリング３４を介して支持される二個の円
柱形の浄化手段３５を備えており、円柱形の浄化手段３
５は夫々第一空間２６の排気ガスを流入させて第三空間
２９に放出するよう構成されている。 【００２３】ここで、円柱形の浄化手段３５は、触媒モ
ノリスかパティキュレートフィルタかのいずれかであ
り、触媒モノリスは多孔質のハニカム構造となってお
り、ハニカム構造にＮＯ2生成触媒、酸化触媒等の種々
の触媒から選択された触媒を担持している。又、パティ
キュレートフィルタは多孔質のハニカム構造となってお
り、格子状に区画された各流路の入口が交互に目封じさ
れ、入口が目封じされていない流路については、その出
口が目封じされるようになっており、各流路を区画する
多孔質の薄壁を透過した排気ガスのみが下流側へ排出さ
れるようになっている。 【００２４】一方、入口パイプ２３を備える前方外面２
２ａには、第三空間２９から浄化手段３５の側部を通る
よう第二隔壁３１及び第一隔壁２７を貫通する出口パイ
プ３６を備えており、出口パイプ３６は、入口パイプ２
３側先端に排出口３７を備え、且つ第三空間２９側の先
端を塞ぐと共に第三空間２９側の周囲面及び第二空間２
８側の周囲面に複数の流入孔３８を備えている。 【００２５】又、第三空間２９及び第二空間２８には、
浄化手段３５の側部を通るよう所定径の二本のインナパ
イプ３９を設けており、インナパイプ３９は、第三空間
２９側に流入孔４０を、第二空間２８側に放出孔４１を
備えている。 【００２６】以下、本発明を実施する形態例の作用を説
明する。 【００２７】排気ガスがマフラ２１に流れ込む際には、
排気ガスを入口パイプ２３よりマフラ本体２２内の第一
空間２６に導入し、排気ガスを分散板３２により上下の
所定方向に分散して浄化手段３５に流入させる。 【００２８】ここで、排気ガスが浄化手段３５に流入す
ると、触媒モノリスの場合は触媒により浄化され、パテ
ィキュレートフィルタの場合はフィルタリングにより浄
化される。 【００２９】次に、浄化された排気ガスは浄化手段３５
より第三空間２９に放出されており、第三空間２９の排
気ガスの多くは更に第二隔壁３１の連通孔３０及びイン
ナパイプ３９により第二空間２８における浄化手段３５
の周囲空間に流入する。ここで、第二隔壁３１の連通孔
３０、インナパイプ３９の流入孔４０及び放出孔４１は
夫々の孔径を調節して所定の大きさにしているので、排
気ガスを第三空間２９から第二空間２８へ適切に流入さ
せている。 【００３０】更に、第二空間２８及び第三空間２９の排
気ガスは、出口パイプ３６の流入孔３８から流入して排
出口３７より外部に排出される。 【００３１】このように、浄化手段３５により排気ガス
を浄化すると共に、排気ガスの流路を第一空間２６及び
第三空間２９のみならず、第二空間２８における浄化手
段３５の周囲空間を活用するので、排気ガスの体積を一
層膨張させて充分に消音することができる。 【００３２】又、第三空間２９に放出された排気ガスを
流入させて第二空間２８に放出するインナパイプ３９を
備えると、所定の音域のノイズを消音するので、一層適
確に消音することができる。 【００３３】なお、本発明のマフラは上述した実施の形
態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論で
ある。 【００３４】 【発明の効果】本発明のマフラによれば、浄化手段によ
り排気ガスを浄化すると共に、排気ガスの流路を第一空
間及び第三空間のみならず、第二空間における浄化手段
の周囲空間を活用するので、排気ガスの体積を一層膨張
させて充分に消音することができる。又、第三空間に放
出された排気ガスを流入させて第二空間に放出するイン
ナパイプを備えるので、所定の音域のノイズを消音し、
一層適確に消音することができる。更に、第二隔壁に連
通孔を備えると共に、複数本のインナパイプに第三空間
側の流入孔及び第二空間側の放出孔を備えるので、排気
ガスを第三空間から第二空間へ適切に流入させることが
できるという種々の優れた効果を奏し得る。 【００３５】 【００３６】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のマフラを実施する形態例の側面図であ
る。 【図２】図１のＩＩ−ＩＩ方向矢視図である。 【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ方向矢視図である。 【図４】図１のＩＶ−ＩＶ方向矢視図である。 【図５】図１のＶ−Ｖ方向矢視図である。 【図６】従来のマフラの一例を示す概略図である。 【図７】従来のマフラの縦断側面図である。 【符号の説明】 ２１ マフラ ２２ マフラ本体 ２２ａ 前方外面（所定の外面） ２３ 入口パイプ ２６ 第一空間 ２７ 第一隔壁 ２８ 第二空間 ２９ 第三空間 ３０ 連通孔 ３１ 第二隔壁 ３５ 浄化手段 ３６ 出口パイプ ３７ 排出口 ３８ 流入孔 ３９ インナパイプ４０ 流入孔 ４１ 放出孔
る。 【図２】図１のＩＩ−ＩＩ方向矢視図である。 【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ方向矢視図である。 【図４】図１のＩＶ−ＩＶ方向矢視図である。 【図５】図１のＶ−Ｖ方向矢視図である。 【図６】従来のマフラの一例を示す概略図である。 【図７】従来のマフラの縦断側面図である。 【符号の説明】 ２１ マフラ ２２ マフラ本体 ２２ａ 前方外面（所定の外面） ２３ 入口パイプ ２６ 第一空間 ２７ 第一隔壁 ２８ 第二空間 ２９ 第三空間 ３０ 連通孔 ３１ 第二隔壁 ３５ 浄化手段 ３６ 出口パイプ ３７ 排出口 ３８ 流入孔 ３９ インナパイプ４０ 流入孔 ４１ 放出孔
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ
Ｆ０１Ｎ 3/24 Ｆ０１Ｎ 3/24 Ｊ
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F01N 1/08
F01N 3/02 301
F01N 3/24
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 内部空間を備えるマフラ本体と、前記内
部空間へ排気ガスを導入するようマフラ本体の前方外面
側に設けられた入口パイプと、該入口パイプ側に第一空
間を形成するよう前記内部空間を分割する第一隔壁と、
前記第一空間の反対側空間を第一空間側より順に第二空
間と第三空間に分割し且つ連通孔を備える第二隔壁と、
前記第一空間の排気ガスを流入させて第三空間に放出す
るよう前記第二空間に配置される浄化手段と、前記第二
隔壁及び第一隔壁を貫通して第三空間からマフラ本体の
前方外面まで延在し且つ第二空間側及び第三空間側の周
囲面に流入孔を形成すると共にマフラ本体の前方外面側
の先端に排出口を形成した出口パイプと、前記第二隔壁
を貫通して第三空間から第二空間まで延在し且つ第三空
間側に流入孔を形成すると共に第二空間側に放出孔を形
成した二本のインナパイプとを備え、 前記第三空間の排気ガスが、第二隔壁の連通孔、インナ
パイプの第三空間側の流入孔及び第二空間側の放出孔に
より第二空間の浄化装置の周囲空間に流入されるよう構
成された ことを特徴とするマフラ。
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