JP3444943B2 - 冷陰極電子源素子 - Google Patents

冷陰極電子源素子

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JP3444943B2 JP29335793A JP29335793A JP3444943B2 JP 3444943 B2 JP3444943 B2 JP 3444943B2 JP 29335793 A JP29335793 A JP 29335793A JP 29335793 A JP29335793 A JP 29335793A JP 3444943 B2 JP3444943 B2 JP 3444943B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷陰極電子源素子に関
する。
【0002】
【従来の技術】電界放射型電子源は、半導体の微細加工
技術を利用してミクロンサイズに製造でき、しかも集積
化やバッチ加工が容易であるため、熱電子放射型電子源
では不可能であったGHz帯増幅器や大電力・高速スイ
ッチング素子、更には高精細度フラットパネルディスプ
レイ用電子源への応用が期待されており、国内外におい
て盛んに研究開発がなされている。
【0003】このような電界放射型電子源の従来例を以
下に説明する。
【0004】図9に示す薄膜電界放射型の電子源は、冷
陰極52と対向するゲート電極53とを0.3乃至2μ
mの間隔をあけて絶縁体基板51上に成膜し、真空中で
前記冷陰極52とゲート電極53間に電圧をかけること
により電子放出を起こすものである(特開昭63−27
4047号)。前記冷陰極52はFIB(Focusd IonBe
am )技術を用いて形成されており、特に凸状部の先端
は尖鋭に形成している。
【0005】しかし、FIB技術を用いた場合、素子の
大面積化が困難でかつ製造コストも高くなってしまう。
【0006】一方、大面積化,製造コストを考えた場
合、フォトリソグラフィー技術を用いたパターニングが
妥当である。しかし、現在のフォトリソググラフィー技
術では、電子ビームスポット径が最小のパターンニング
径となるため、直径0.5μm程度が限界である。この
ため冷陰極52の先端を尖鋭に形成するには、更に様々
なプロセスを加えなくてはならない。
【0007】この場合、プロセスが増加するほど、その
間の素子損傷、特に冷陰極先端部を損傷する可能性が高
まり、素子の歩留まりの低下の原因となっている。また
それら冷陰極尖鋭化プロセスのほとんどは煩雑であり、
形状制御が困難である。
【0008】図10に示す薄膜電界放射型の電子源は、
絶縁体基板61上の絶縁層62の表面に、超音波による
壁開,破断の方法で冷陰極63,ゲート電極64を平行
に形成したものである(特開平3−49129号)。
【0009】しかし、この図10に示す薄膜電界放射型
の電子源の場合、超音波による破断を伴うものであるた
め、冷陰極63の形状の均一化を図ることが技術的に困
難であるとともに、冷陰極63を形成する薄膜に対する
ダメージが大きいという問題がある。
【0010】図11,図12に示す薄膜電界放射型の電
子源は、フォトエッチング技術を用いて絶縁体基板71
上の絶縁層72の上に多数の凸状部を持つ冷陰極73を
形成した後に、等方性エッチング技術を利用して凸状部
の先端を尖鋭化したものである(特開平3−25202
5号)。尚、図11中、74は冷陰極73と対向するゲ
ート電極である。しかし、この電子源の場合、エッチン
グ条件による冷陰極73の形状の制御が困難である。さ
らに、側壁保護膜の形成等によりアンダーカットが進行
しないような場合には適用できない。
【0011】また、化学的に安定であり、真空中に電子
を放出し易い低仕事関数材料である遷移金属炭化物,金
属酸化物あるいは希土類酸化物を冷陰極73の表面に被
覆することも考えられている(特開平2−220337
号)。しかし、冷陰極73等に限定して被覆することは
困難である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電界放射型電子源の場合、冷陰極先端の尖鋭化をはじ
めとする冷陰極の形状を適切に設定できなかったり、低
仕事関数を有し化学的に安定な材料を、微細加工の困難
性から冷陰極として用いることができなかった。このた
め、特性が良好で、かつ、安定した電界放射型電子源を
得ることができないという問題があった。
【0013】そこで、本発明は、低電圧駆動が可能でか
つ高い放出電流が安定して得られ、冷陰極の加工性に優
れ、素子の大面積化が可能な冷陰極電子源素子を提供す
るものでる。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の冷陰極電
子源素子は、導電性マトリックス体と、この導電性マト
リックス体に反応性イオンプレーティング法により分散
含有させた、仕事関数が前記導電性マトリックス体の仕
事関数よりも低い、平均粒径が0.1μm以下の導電性
微粒子とを有し、 前記導電性微粒子は、前記導電性マ
トリックス体に対して25vol%以下の濃度で分散含
有されており、前記導電性微粒子は、前記導電性マトリ
ックス体をエッチングすることによって、前記導電性マ
トリックス体表面に突出状態で分散しているものであ
る。
【0015】請求項2記載の冷陰極電子源素子は、導電
性マトリックス体と、この導電性マトリックス体にスパ
ッタリング法により分散含有させた、仕事関数が前記導
電性マトリックス体の仕事関数よりも低い、平均粒径が
0.1μm以下の導電性微粒子とを有し、前記導電性微
粒子は、前記導電性マトリックス体に対して25vol
%以下の濃度で分散含有されており、前記導電性微粒子
は、前記導電性マトリックス体をエッチングすることに
よって、導電性マトリックス体表面に突出状態で分散し
ているものである。
【0016】
【0017】請求項1記載の冷陰極電子源素子によれ
ば、導電性マトリックス体に対して仕事関数が前記導
電性マトリックス体の仕事関数よりも低い、平均粒径が
0.1μm以下の導電性微粒子を、反応性イオンプレー
ティング法により分散含有させ、前記導電性マトリック
ス体をエッチングすることによって、前記導電性微粒子
を導電性マトリックス体表面から突出させたため、電界
の集中により低電圧で電子を引き出せるとともに高い放
出電流が得られる。同時に、多数の電子放出点を形成で
きるため、安定した放出電流特性が得られる。 また、前
記導電性微粒子は、前記導電性マトリックス体に対して
25vol%以下の濃度で分散含有させることにより、
導電性微粒子間の分散性が高まる。これにより、導電性
マトリックス体のエッチングが容易になると共に、各導
電性微粒子に電界を集中させることが可能となる。 さら
に、通常のフォトプロセスと、エッチングにより前記導
電性マトリックス体を加工できるため、任意の形状を簡
易に設定でき、冷陰極電子源素子の大面積化が可能であ
る。
【0018】請求項2記載の冷陰極電子源素子によれ
ば、導電性マトリックス体に対して、仕事関数が前記導
電性マトリックス体の仕事関数よりも低い、平均粒径が
0.1μm以下の導電性微粒子を、スパッタリング法に
より分散含有させ、前記導電性マトリックス体をエッチ
ングすることによって、前記導電性微粒子を導電性マト
リックス体表面から突出させたため、電界の集中により
低電圧で電子を引き出せるとともに高い放出電流が得ら
れる。同時に、多数の電子放出点を形成できるため、安
定した放出電流特性が得られる。また、前記導電性微粒
子は、前記導電性マトリックス体に対して25vol%
以下の濃度で分散含有させることにより、導電性微粒子
間の分散性が高まる。これにより、導電性マトリックス
体のエッチングが容易になると共に、各導電性微粒子に
電界を集中させることが可能となる。さらに、通常のフ
ォトプロセスと、エッチングにより前記導電性マトリッ
クス体を加工できるため、任意の形状を簡易に設定で
き、冷陰極電子源素子の大面積化が可能である。
【0019】
【0020】また、陰極形状を従来のように複雑なプロ
セスで曲率半径の小さい尖端部を有するように形成する
必要がない。
【0021】
【実施例】以下に本発明の実施例を詳細に説明する。
【0022】(実施例1)図1に示す冷陰極電子源素子
は、絶縁性基板1の表面に、SiO2 の絶縁層2とゲー
ト電極7とを設け、このゲート電極7に近接する前記絶
縁層2上に冷陰極(エミッタ)10を形成したものであ
る。冷陰極10は、導電性微粒子8を分散含有させた導
電性マトリックス体4により構成している。
【0023】特性の良い冷陰極電子源素子を作製するた
めには仕事関数が低くかつ化学的に安定な材料を用い
て、極力,曲率半径の小さい前記導電性微粒子8を形成
するとともに、冷陰極10とゲート電極7との距離を近
接させて配置するように設計すればよい。
【0024】前記導電性微粒子8としては、化学的に安
定であり、真空中に電子を放出し易い低仕事関数の材料
を用いる。即ち、TiC,ZrC,HfC,TaC,N
bC,MoC,WC等の金属炭化物、TaN,TiN,
ZrN,HfN等の金属窒化物、LaB6 ,TiB2
ZrB2 ,HfB2 等の希土類、金属ほう化物、Y2
3 ,ZrO2 ,ThO2 等の金属酸化物、La2 3
CeO2 ,Pr2 3等の希土類酸化物、またはこれら
を少なくとも一種類以上含んだものを用いる。
【0025】前記導電性マトリックス体4の材料として
は、前記導電性微粒子8が炭化物である場合には、炭化
されにくい良導体材料、例えば、Au,Ag,Pt,C
u,Ni,Al等を用いる。
【0026】前記導電性微粒子8が窒化物である場合に
は、窒化されにくい良導体材料、例えば、Au,Ag,
Pt,Cu,Ni等又はこれらを少なくとも一種類以上
含んだものを用いる。
【0027】また、前記導電性微粒子8がほう化物であ
る場合には、ほう化されにくい良導体材料、例えば、A
u,Ag,Pt,Cu,Ni等又はこれらを少なくとも
一種類以上含んだものを用いる。
【0028】さらに、前記導電性微粒子8が酸化物であ
る場合には、酸化されにくい良導体材料、例えば、A
u,Pt等、またはこれらを少なくとも一種類以上含ん
だものを用いる。
【0029】次に、前記冷陰極電子源素子の製造工程を
説明する。
【0030】まず、図2に示すように、ガラス製の絶縁
性基板1の表面に、スパッタリング法を用いてSiO2
の絶縁層2を1μmの厚さに成膜する。次に、反応性イ
オンプレーティング法により、図3に示すように、導電
性微粒子8であるTiC粒子が導電性マトリックス体4
であるNi中に微細分散した薄膜を厚さを0.3μm成
膜し冷陰極10とする。
【0031】前記反応性イオンプレーティング法につい
ては、基板温度673K、蒸着源としてNi−50%T
i合金を電子ビーム加熱し、C源としてC2 2 ガスを
0.11Paで導入し、また、イオン化するためのプロ
ーブ電流2A、基板−ハース間バイアス2kVとした。
【0032】次に、図4に示すように、冷陰極10上に
レジスト5を設けた後、前記冷陰極10に対してフォト
プロセス及び硝酸−りん酸系ウェットエッチングを用い
た成形を行い、更に、絶縁層2をBHFによりウエット
エッチングする(この時冷陰極10上のレジスト5はそ
のまま除去しない)。
【0033】更に、図5に示すように、全面にCr膜6
及びゲート電極7としてのCr膜を蒸着法により0.3
μmの厚さに形成する。この後、図6に示すように、レ
ジスト5,前記Cr膜6を剥離液によって除去する。
【0034】また、前記フォトプロセスによる冷陰極1
0のパターニングの一例を図7に示す。
【0035】また、特に限定するわけではないが、好ま
しくは導電性マトリックス体4に対して導電性微粒子8
を25vol%以下になるようにすることで、導電性微
粒子8間の分散性が高まり、導電性マトリックス体4の
エッチングを容易にするとともに、各導電性微粒子8ご
とへの電界の集中を可能にする。
【0036】従来の冷陰極電子源素子の場合、ゲート電
圧120V付近から電子放出が確認され、放出電流変動
が30%程度であったのに対し、実施例1の冷陰極電子
源素子の場合、ゲート電圧40V付近から電子放出が確
認され、放出電流変動は5%以下であった。これは、仕
事関数が低く、吸着ガス等のよる影響を受けにくい非常
に化学的に安定なTiCを曲率半径50nm以下の導電
性微粒子8として形成できたこと、また、導電性マトリ
ックス体4に対して分散含有させ、かつ、導電性マトリ
ックス体4の表面に突出させた導電性微粒子8を高密度
に形成できたことにより、低電圧から電子放出が起こ
り、電子放出量が増加し、電子放出特性が平均化されて
安定な電子放出特性を得ることができたものと考えられ
る。
【0037】さらに、前記導電性微粒子8自体は化学的
に安定であるため、エッチング等の微細加工プロセスを
施すことが困難であるが、導電性マトリックス体4をエ
ッチングすることで容易に冷陰極電子源素子を形成でき
る。
【0038】この際、導電性微粒子8の曲率半径が小さ
く、突出状態にあるために、冷陰極10の端部を特に尖
鋭に形成する必要がなくなり、製造プロセスが技術的に
簡易化されることになり、歩留まりの向上を図ることに
もなる。
【0039】(実施例2)ガラス基板の表面に、スパッ
タリング法を用いてSiO2 からなる絶縁層を1μmの
厚さに形成する。更に、前記絶縁層の表面に図8に示す
スパッタリング装置を用いて同時スパッタリング法によ
り薄膜を0.3μmの厚さに形成し、冷陰極とする。前
記薄膜はNi中にTiC粒子を微細分散させたものであ
る。
【0040】同時スパッタリング法におけるスパッタリ
ング条件は、図8に示すように、Ni製のターゲット1
1上にTiチップ12を載置し、このターゲット11に
対峙した絶縁製基板1に対してNi中にTiC粒子を微
細分散させた薄膜を形成するものである。
【0041】この場合、真空度は0.5Pa、雰囲気は
エチレンガス(メタンガス,プロパンガス,アセチレン
ガスとしてもよい。)、電源13のRFパワーは500
W、基板温度は摂氏200度、Tiチップ(またはTi
Cチップ)12は例えば10×10×1mmのものを4
個とする。
【0042】次に、実施例1の場合と同様、前記冷陰極
をフォトプロセス及びリン酸硝酸系によるウェットエッ
チングにより成形し、更に、SiO2 をBHFによりウ
ェットエッチングする。更にこの上から、垂直入射の条
件でゲート電極用のCr膜を0.3μmの厚さに蒸着す
る。
【0043】この後、実施例1の場合と同様、レジスト
及びこのレジスト上の不用のCr膜を剥離液により除去
し冷陰極電子源素子を得る。
【0044】また、特に限定するわけではないが、好ま
しくは導電性マトリックス体4に対して導電性微粒子8
を25vol%以下になるようにすることで、導電性微
粒子8間の分散性が高まり、導電性マトリックス体4の
エッチングを容易にするとともに、各導電性微粒子8ご
とへの電界の集中を可能にする。
【0045】従来の冷陰極電子源素子の場合、ゲート電
圧120V付近から電子放出が確認され、放出電子流変
動が30%程度であったの対し、実施例1の冷陰極電子
源素子の場合、ゲート電圧40V付近から電子放出が確
認され、放出電子流変動は5%以下であった。
【0046】これは、仕事関数が低く、吸着ガス等によ
る影響を受けにくい非常に化学的に安定なTiCを曲率
半径50nm以下の導電性微粒子8として形成できたこ
と、また、導電性マトリックス体4に対して分散含有さ
せ、かつ、導電性マトリックス体4の表面に突出させた
導電性微粒子8を高密度に形成できたことにより、低電
圧から電子放出が起こり、電子放出量が増加し、電子放
出特性が平均化されて安定な電子放出特性を得ることが
できたものと考えられる。
【0047】さらに、導電性微粒子8自体は化学的に安
定なため、エッチング等の微細加工プロセスを施すこと
が困難であるが、導電性マトリックス体4をエッチング
することで、容易に冷陰極電子源素子を形成できる。
【0048】この際、導電性微粒子8の曲率半径が小さ
く、突出状態にあるために、冷陰極10の端部を特に尖
鋭に形成する必要がなくなり、製造プロセスが技術的に
簡易化されることになり、歩留まりの向上を図ることに
もなる。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記導電
性マトリックス体に、反応性イオンプレーティング法に
よって平均粒径0.1μm以下の導電性微粒子を、前記
導電性マトリックス体に対して25vol%以下の濃度
で分散含有させることにより、導電性微粒子を十分な分
散性をもって含有させ、それを導電性マトリックス体表
面から突出させることで、多数の電子放出点による安定
した放出電流特性が得られる。また、電界集中により低
電圧で電子を引き出すことができるので高い放出電流が
得られ、IC,TFT等による駆動が可能となる。デバ
イスの高性能化と低消費電力化が図れるとともに、通常
のフォトプロセスと、エッチングにより導電性マトリッ
クス体を加工でき、任意の形状を簡易に設定でき、素子
の大面積化が可能な冷陰極電子源素子を提供することが
できる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、前記導電性
マトリックス体に、スパッタリング法によって平均粒径
0.1μm以下の導電性微粒子を、前記導電性マトリッ
クス体に対して25vol%以下の濃度で分散含有させ
ることにより、導電性微粒子を十分な分散性をもって含
有させ、それを導電性マトリックス体表面から突出させ
ることで、多数の電子放出点による安定した放出電流特
性が得られ、かつ、電界集中により低電圧で電子を引き
出すことができるので高い放出電流が得られ、IC,T
FT等による駆動が可能となる。デバイスの高性能化と
低消費電力化が図れるとともに、通常のフォトプロセス
と、エッチングにより導電性マトリックス体を加工で
き、任意の形状を簡易に設定でき、素子の大面積化が可
能な冷陰極電子源素子を提供することができる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における冷陰極電子源素子を
示す部分拡大斜視図
【図2】本発明の実施例1の冷陰極電子源素子の製造工
程を示す断面図
【図3】本発明の実施例1の冷陰極電子源素子の製造工
程を示す断面図
【図4】本発明の実施例1の冷陰極電子源素子の製造工
程を示す断面図
【図5】本発明の実施例1の冷陰極電子源素子の製造工
程を示す断面図
【図6】本発明の実施例1の冷陰極電子源素子の製造工
程を示す断面図
【図7】本発明の実施例1の冷陰極電子源素子のパター
ニングの一例を示す平面図
【図8】本発明の実施例2に用いる同時スパッタリング
装置を示す概略配置図
【図9】従来の電子源の一例を示す部分斜視図
【図10】従来の電子源の他例を示す部分斜視図
【図11】従来の電子源の更に他例を示す部分斜視図
【図12】従来の電子源の更に他例を示す部分斜視図
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2 絶縁層 4 電気導電性マトリックス体 7 ゲート電極 8 電子放出微粒子 10 冷陰極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−220337(JP,A) 特開 平4−87233(JP,A) 特開 昭63−274043(JP,A) 実開 平4−131846(JP,U) 特表 平5−500585(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 1/304 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性マトリックス体と、 この導電性マトリックス体に反応性イオンプレーティン
    グ法により分散含有させた、仕事関数が前記導電性マト
    リックス体の仕事関数よりも低い、平均粒径が0.1μ
    m以下の導電性微粒子とを有し、前記導電性微粒子は、前記導電性マトリックス体に対し
    て25vol%以下の濃度で分散含有されており、 前記導電性微粒子は、前記導電性マトリックス体をエッ
    チングすることによって、 前記導電性マトリックス体表
    面に突出状態で分散していることを特徴とする冷陰極電
    子源素子。
  2. 【請求項2】 導電性マトリックス体と、 この導電性マトリックス体にスパッタリング法により分
    散含有させた、仕事関数が前記導電性マトリックス体の
    仕事関数よりも低い、平均粒径が0.1μm以下の導電
    性微粒子とを有し、 前記導電性微粒子は、前記導電性マトリックス体に対し
    て25vol%以下の濃度で分散含有されており、 前記導電性微粒子は、前記導電性マトリックス体をエッ
    チングすることによって、前記導電性マトリックス体表
    面に突出状態で分散していることを特徴とする冷陰極電
    子源素子。
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JPH07147128A (ja) 1995-06-06

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