JP3443979B2 - トナー組成物の製造方法 - Google Patents

トナー組成物の製造方法

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JP3443979B2 JP24932694A JP24932694A JP3443979B2 JP 3443979 B2 JP3443979 B2 JP 3443979B2 JP 24932694 A JP24932694 A JP 24932694A JP 24932694 A JP24932694 A JP 24932694A JP 3443979 B2 JP3443979 B2 JP 3443979B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真法、静電記録等
において使用されるトナー組成物の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】電子複写機等で使用される現像剤は、そ
の現像工程において、例えば静電荷像が形成されている
感光体等の像担持体に一旦付着され、次に転写工程にお
いて感光体から転写紙に転写された後、定着工程におい
てコピー紙面に定着される。その際、潜像保持面上に形
成される静電荷像を現像するための現像剤として、キャ
リアとトナーから成る二成分系現像剤及びキャリアを必
要としない一成分系現像剤(磁性トナー、非磁性トナ
ー)が知られている。
【0003】該現像剤に含有されるトナーとしては、正
荷電性トナーと負荷電性トナーがあり、従来より正荷電
性トナーに帯電性を付与するものとしては、ニグロシン
系染料、4級アンモニウム塩系化合物等、また負荷電性
トナーに帯電性を付与するものとしては含金染料等の帯
電制御剤や、キャリアに所定の帯電性を付与するコーテ
ィング剤等が知られていた。
【0004】通常行われるトナー製造フローの一例を図
1に示す。まず樹脂、着色剤及び帯電制御剤等の材料を
所定量配合し、混合し、バッチ式又は連続式ニーダーで
溶融混練し、冷却後粉砕し、分級する。更に、分級トナ
ーと外添剤を撹拌、混合した後、粗大物を篩別し、容器
に充填する。また、トナー製造工程で発生したトナー微
粉については、環境面及び生産コスト面などよりフロー
の配合工程、混合工程へ所定量リサイクルして再利用す
る場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来ト
ナーを用いて複写機などで繰り返しコピーしてトナー性
能を評価した場合、画像濃度が安定しなかったり、カブ
リの悪化があったり、複写機内部を汚染するトナー飛散
が多く発生するなどの問題があった。従って、本発明の
第1の目的は、画像特性が良好で、画質に優れたトナー
組成物の製造方法を提供することにある。第2の目的
は、経時的にコピーしても画像特性が安定しており、機
内の汚染が少ないトナー組成物の製造方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らが種々鋭意検
討した結果、樹脂と帯電制御剤を特定の方法で混合する
ことでトナー品質が優れ、安定することを見い出して、
本発明に到達した。すなわち本発明の要旨は、少なくと
も樹脂、着色剤及び帯電制御剤を混合した後、溶融混
、粉砕、分級するトナー組成物の製造方法において、
混合の際に、樹脂及び帯電制御剤を予備混合した後に着
色剤を加えてさらに混合することを特徴とするトナー組
成物の製造方法に存する。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
用いる樹脂としてはトナーに適した公知の種類のものが
使用できる。スチレン系樹脂(スチレン又はスチレン置
換体を含む単重合体又は共重合体)としては、例えば、
ポリスチレン、ポリクロロスチレン、ポリ−α−メチル
スチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレ
ン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体
(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−ア
クリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル
共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及び
スチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン
−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリ
ル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共
重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体及びス
チレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン
−α−クロルアクリル酸メチル共重合体及びスチレン−
アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体などが
ある。
【0008】ポリエステル樹脂としては、公知の飽和、
不飽和のものから任意に使用でき、組成としては多価ア
ルコールと多塩基酸よりなり、必要に応じてこれら多価
アルコール及び多塩基酸の少なくとも一方が3価以上の
多官能性単量体を含有していてもよい。エポキシ系樹脂
としては、例えばビスフェノールAとエピクロルヒドリ
ンとの重縮合物等の汎用エポキシ樹脂、カルボン酸、フ
ェノール、ジアリールスルホンアミド等で変性された変
性エポキシ樹脂、フェノール樹脂とエポキシ樹脂をブレ
ンドしたエポキシ樹脂などがある。
【0009】その他の樹脂として、塩化ビニル樹脂、ロ
ジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン
−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビ
ニルブチラール樹脂、並びにポリカーボネート樹脂等が
ある。
【0010】本発明に用いるのに特に好ましい樹脂とし
てはスチレン系樹脂、飽和又は不飽和ポリエステル樹脂
及びエポキシ系樹脂等が挙げることができる。また、樹
脂は単独に使用するに限らず、2種以上併用することも
できる。樹脂の粒度分布は、ピーク(Pr)が1000
μm以上に有さないのがよく、好ましくは800μm以
上に有さないのがよい。ピーク(Pr)が1000μm
より大きい位置にある樹脂では、原料の遍在を引き起こ
し易くなり、トナー組成の不均一を招き易く好ましくな
い。樹脂の平均粒子径(Dr)は50〜2000μm程
度がよい。
【0011】また、樹脂の製造は公知の製造方法で行え
ばよく、例えばスチレン系樹脂の場合には溶液重合、懸
濁重合、塊状重合、乳化重合等により行えばよく、必要
に応じ低分子量体と高分子量体の重合方法は違えてもよ
い。樹脂の粒度は製造段階で所定の粒度が得られない場
合には、公知の機械的手段で粉砕又は解砕すればよい。
【0012】樹脂のフロー軟化温度(Tm)としては8
0〜150℃程度がよく、更には90〜140℃程度が
好ましい。80℃未満では紙への定着温度は低くて良好
であるが、ホットオフセットが発生しやすく、またトナ
ーが現像槽内部で破砕されやすくなりキャリア表面又は
ドクターブレードにトナーが固着するスペント現象が発
生し、帯電特性の悪化を引き起こし、ひいては現像剤の
耐久性能の悪化を招き問題がある。また、150℃より
高いと紙への定着温度が高く、またトナー粉砕性が悪い
等の問題がある。
【0013】樹脂のガラス転移温度は45℃程度以上が
好ましく、45℃未満では40℃の高温で長時間トナー
を放置した場合にトナーの固い凝集或いは固着を招き易
く保存安定性が悪化し、また、外添工程でトナー凝集物
を生成し易い、更に篩別装置のスクリーン、側壁等に付
着し凝集物を生成し易いなどの使用上の問題がある。本
明細書で使用する樹脂の各試験方法を以下に説明する。
【0014】[粒度分布]ドイツ国シンパテック社レー
ザー回折式粒度分布測定装置(型式HEROS& GR
ADIS)を用いて乾式法により次の条件で測定する。
【0015】
【表1】 ・分散方式:垂直降下式分散ユニット ・レンズ焦点距離:2000mm ・測定時間:2sec
【0016】[フロー軟化温度(Tm)]フローテスタ
ー((株)島津製作所社製CFT−500)において、
試料1gをノズル1mm×10mmのダイ、荷重30k
g、予熱時間50℃で5分、昇温速度3℃/分の条件下
で測定を行い、フロー開始から終了までの距離の中間点
の温度を軟化温度とする。
【0017】[ガラス転移温度(Tg)]示差熱分析計
((株)島津製作所社製DTA−40)において、昇温
速度10℃/分の条件で測定した曲線の転移(変曲)開
始部に接線を引き、その交点温度をガラス転移温度とす
る。
【0018】本発明で用いる着色剤としては、公知の顔
料、染料を用いればよい。例えば、カーボンブラック、
酸化チタン、亜鉛華、アルミナホワイト、炭酸カルシウ
ム、群青、紺青、フタロシアニンブルー、フタロシアニ
ングリーン、ハンザイエローG、ローダミン系染料、ク
ロムイエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ロ
ーズベンガル、トリアリルメタン系染料、アントラキノ
ン染料、モノアゾ及びジアゾ系染顔料などの着色剤を単
独又は2種以上混合して使用できる。着色剤の含有量
は、現像により可視像を形成することができるようトナ
ーを着色するに十分な量あればよく、例えば樹脂100
重量部に対して1〜20重量部、好ましくは3〜15重
量部が好適である。
【0019】本発明で用いられる帯電制御剤としては、
公知の正荷電性又は負荷電性の帯電制御剤を単独又は併
用して使用することができ、その使用量は所望する帯電
量見合いで選定すればよく、例えば樹脂100重量部に
対して0.05〜10重量部程度が好ましい。正荷電性
帯電制御剤としては、例えばニグロシン系染料、4級ア
ンモニウム塩系化合物、トリフェニルメタン系化合物、
イミダゾール系化合物、ポリアミン樹脂などがある。負
荷電性帯電制御剤としては、Cr、Co、Al、Fe等
の金属含有アゾ系染料、サリチル酸金属化合物、アルキ
ルサリチル酸金属化合物、カーリックスアレーン化合物
などがある。
【0020】帯電制御剤の融点は溶融混練時の混練温度
より高いのがよい。混練物温度より低いと溶融混練する
時に帯電制御剤が分解するなどしてトナーの帯電機能を
阻害し好ましくない。溶融混練物の温度は使用する材
料、練り機などにより適宜決められるが、通常は使用す
る樹脂のフロー軟化温度(Tm)より高い温度に設定さ
れ、好ましくは、フロー軟化温度(Tm)より20℃以
上高い温度がよい。なお、溶融混練物の温度は練り機出
口の混練物を市販の温度計で測定すればよい。帯電制御
剤の融点(Mp)は170℃以上がよく、好ましくは1
80℃以上がよく、更に好ましくは190℃以上がよ
い。融点が170℃未満だと溶融混練物の温度も下が
り、トナー中の帯電制御剤以外の着色剤やその他内添剤
の分散性が不良になりカブリやトナー飛散の悪化を招き
やすく好ましくない。
【0021】帯電制御剤の平均粒子径(Dc)は100
μm以下がよく、更には50μm以下が好適であり、よ
り好ましくは20μm以下がよい。100μm以上では
トナー中への帯電制御剤の良好な分散が得られず、トナ
ー帯電特性が悪化し好ましくない。又、帯電制御剤の平
均粒子径(Dc)は樹脂の平均粒子径(Dr)より小さ
いのがよく、好ましくは1/2以下がよい。1/2より
大きい場合には、樹脂中への帯電制御剤の分散が不良と
なり、トナー帯電特性が悪化し、画像不良を招き易く好
ましくない。本明細書で使用する帯電制御剤の各試験方
法を以下に説明する。
【0022】[粒度分布]ドイツ国シンパテック社レー
ザー回折式粒度分布測定装置(型式HEROS& RO
DOS)を用いて乾式法により次の条件で測定する。
【0023】
【表2】 ・分散方式:流動式分散ユニット ・分散空気圧:3bar ・分散ノズル引圧:120mbar ・レンズ焦点距離:500mm ・測定時間:3sec
【0024】[融点(Mp)]示差熱分析計((株)島
津製作所社製DTA−40)において、昇温速度10℃
/分の条件で測定した吸熱曲線のピーク温度を融点とす
る。本発明の帯電制御剤としては、4級アンモニウム塩
系化合物を使用する場合により有効に作用し、4級アン
モニウム塩系化合物としては例えば下記一般式(I)で
表されるものを挙げることができる。
【0025】
【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれぞれ水素原
子、置換基を有していてもよいアルキル基又は置換基を
有していてもよいアラルキル基を表し、Aは置換基を有
していてもよい芳香族環残基を表す)
【0026】R1 、R2 、R3 、R4 の具体例を挙げれ
ばメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロ
ピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル
基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、
ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデ
シル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、ステアリル
基、ノナデシル基、エイコシル基、ドコシル基、テトラ
コシル基等のアルキル基;水酸基置換アルキル基、ハロ
ゲン基置換アルキル基、アルコキシル基置換アルキル基
等の置換アルキル基;ベンジル基、フェネチル基等のア
ラルキル基;低級アルキル基置換アラルキル基、ニトロ
基置換アラルキル基、ハロゲン基置換アラルキル基等の
置換アラルキル基が挙げられ、中でも、置換基を有して
いてもよい炭素数16以下のアルキル基、ベンジル基、
低級アルキル基置換ベンジル基、ニトロ基置換ベンジル
基、ハロゲン基置換ベンジル基が好ましい。更にアルキ
ル基の炭素数としては12以下が好ましく、特にR2
3 及びR4 が同じ基であることが好ましい。
【0027】Aは、置換基を有していてもよい芳香族環
残基を表わし、フェニレン基、ナフチレン基、アンスリ
レン基等のアリーレン基が挙げられ、特にフェニレン基
及びナフチレン基が好ましい。これらは置換基を有して
いても良く、置換基としては、アルキル基、水酸基、ア
ミノ基又はハロゲン基が挙げられ、特に水酸基が好まし
い。上記一般式(I)で表わされる化合物の中で、本発
明で使用するに好適なものの具体例としては、下記の構
造式で表わされる化合物を挙げることができるが、これ
らに限定されるものではない。例示化合物
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】
【表6】
【0032】
【表7】
【0033】
【表8】
【0034】
【表9】
【0035】更に、必要に応じてその他内添剤を助剤と
して単独又は併用して使用してもよく、例えば公知の離
型剤の低分子量オレフィン重合体、滑剤の金属石鹸、磁
性粉のマグネタイト粉・フェライト粉、有機・無機のフ
ィラー等が挙げることができる。本発明のトナー製造フ
ローを図1に従い一例を説明するが、その要旨を超えな
い限り以下の説明に何等制限されるものではない。
【0036】[混合工程]本発明の特徴は混合工程の際
に樹脂及び帯電制御剤を予備混合することにある。本発
明の予備混合では基本的には樹脂と帯電制御剤を混合す
るものであるが、本発明の効果を損わない範囲内におい
て他の添加材料が少量混入されていてもよい。また、予
備混合に使用する帯電制御剤の量は全量でもその一部で
もよい。更に、混合する回数は材料を徐々に添加して2
回以上の複数回行ってもよい。
【0037】これら材料の混合は、公知の混合装置で撹
拌・混合すればよく、混合装置の一例としては、ダブル
コーン・ミキサー、V型ミキサー、ドラム型ミキサー、
スーパーミキサー、ヘンシェルミキサー、ナウターミキ
サー等がある。本発明を好適に作用さすためには、予備
混合の際に内部に高速で回転する撹拌羽根を有し、材料
にせん断作用を与える高速回転羽根混合機がよく、例え
ばスーパーミキサー、ヘンシェルミキサーなどがある。
この様な混合装置を用いると、トナー帯電特性がよくな
り、連続コピー時の画像安定性がよく、トナー汚染も少
なくなる。このメカニズムは判明していないが、樹脂と
帯電制御剤の混合で帯電制御剤粒子が解砕し、樹脂粒子
表面に均一にまぶされることで、ひいてはトナー中の帯
電制御剤の分散がよくなり、トナー帯電特性がよくなる
ものと推定する。なお、予備混合とそれ以降の混合は同
一の混合機で行っても、異なる混合機で行ってもよい。
【0038】材料を十分に混合する為には混合装置の撹
拌羽根の周速は先端部で5m/秒以上がよく、混合時間
は30秒以上/回がよく、好ましくは1分/回以上がよ
く、累計時間で1分以上がよく、好ましくは2分以上が
よい。なお、撹拌羽根の周速、混合時間は予備混合と、
それ以降の混合で適当に変更してもよい。
【0039】[混練工程]上記混合物を溶融混練する混
練装置としては、バッチ式又は連続式のどちらでもよい
が、生産性を考慮すると1軸又は2軸の連続式の練り機
を用いるとよく、例えば、神戸製鋼所社製KTK型2軸
押出機、東芝機械社製TEM型2軸押出機、ケイ・シー
・ケイ社製2軸押出機、池貝鉄工社製PCM型2軸押出
機、栗山製作所社製2軸押出機、ブス社製コ・ニーダー
等がよい。
【0040】[冷却工程]混練後、混練物は2本ロール
等で圧延され、ベルトクーラー、ドラムクーラーなどで
空冷・水冷等で冷却する冷却工程を経る。 [粉砕工程]粉砕工程は、粗粉砕工程と微粉砕工程から
なり、粗粉砕工程では冷却後の混練物を、クラッシャ
ー、ハンマーミル、フェザーミル等で粗粉砕し、微粉砕
工程ではジェットミル、高速ローター回転式ミル等で細
粉砕し、段階的に所定トナー粒度まで粉砕する。
【0041】[分級工程]粉砕後、慣性分級方式のエル
ボージェット、遠心力分級方式のミクロプレックス、D
Sセパレーター等でトナーを分級し、平均粒子径3〜1
5μmのトナーを得る。分級工程で発生したトナー粗粉
は粉砕工程に戻し、また発生した微粉はトナー原料の混
合工程に戻して再利用してもよい。
【0042】[外添工程]分級トナーと公知の各種外添
剤を所定量配合して、ヘンシェルミキサー、スーパーミ
キサー等の粉体にせん断力を与える高速攪拌機などで撹
拌・混合するのがよい。
【0043】外添剤としては公知の無機又は有機の各種
外添剤を使用することができるが、特にトナーの流動性
向上、凝集性抑制を図る為にチタニア、シリカ、アルミ
ナ、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等の無機微粉末が好適
である。外添剤の混合量は、使用する外添剤及びトナー
粒子の平均粒径、粒度分布などによりことなるが、所望
するトナー流動性を得る量がよく、例えばトナー粒子1
00重量部に対して0.01〜10重量部、更には0.
1〜8重量部が好適である。混合量が0.01重量部未
満では流動性改善効果がなく、高温での貯蔵安定性能が
悪く、また混合量が10重量部より多いと一部遊離した
外添剤により感光体にフイルミングを発生したり、現像
槽内部に堆積し現像剤の帯電機能の劣化等の障害を引き
起こし好ましくない。
【0044】[篩別工程]外添トナーは異物の除去、ト
ナー粗大粒子の除去、遊離した外添剤の除去などの目的
で、佐藤式振動篩い、ジャイロシフター、遠心式分級装
置などで篩別される。
【0045】[充填工程]ボトル、カートリッジ等の容
器やアルミ袋、ポリ袋などに所定量のトナーを充填す
る。得られたトナーは、キャリアを使用しない1成分系
現像剤(マグネタイト等の磁性物を含有した磁性1成分
トナー、又は磁性物を含有しない非磁性1成分トナ
ー)、或いは、鉄粉、フェライト、マグネタイト、磁性
樹脂キャリア等の磁性キャリアと混合した2成分系現像
剤として用いることができる。
【0046】
【発明の効果】本発明のトナー組成物の製造方法を用い
ることにより、帯電制御剤などの分散が均質なトナーが
得られ、繰り返しコピーをした場合でも画像品質に優
れ、品質の安定した、機内汚染の少ないトナーを与える
など多大な工業的利益を提供するものである。
【0047】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。下記実施例中、単に「部」とあるのはいずれも「重
量部」を意味するものとする。 <実施例1>
【0048】
【表10】
【0049】をヘンシェルミキサーで混合した。次に、 ・着色剤 カーボンブラックMA−100(三菱化学(株)) 6部 ・ワックス ポリプロピレン550P(三洋化成工業(株)) 2部 を加え、更に混合した。
【0050】次いで、連続式2軸押出機で出口温度18
0℃で溶融混練し、冷却し、粉砕、分級して平均粒子径
10μmの粉体を得た。この粉体100部に疎水性シリ
カ(日本アエロジル(株)R972)0.15部とマグ
ネタイト粉(戸田工業(株)EPT−1000)0.3
部をスーパーミキサーで撹拌・混合して黒色トナーを得
た。このトナー4部とシリコーン樹脂で表面被覆された
平均粒子径100μmのフェライトキャリア96部を混
合・撹拌して現像剤を作製した。この現像剤を有機光導
電体を感光体とする複写機で100,000枚実写した
ところ、画像濃度が1.35以上で、カブリが0.8以
下と良好で、機内汚染もなく、100,000枚後の現
像槽底部に堆積したトナー飛散量は少なかった。また、
混練して冷却した後の段階で混練物を採取し、顕微鏡で
帯電制御剤の分散状態を観察したが良好であった。
【0051】<比較例1>実施例1の樹脂、帯電制御
剤、着色剤及びワックスをヘンシェルミキサーで一度に
混合した以外は、実施例1と同様に評価した結果、コピ
ー途中より階調性のよくない画像になり、40,000
枚過ぎよりカブリ1.0以上になり、最後1.5と悪化
し、更に100,000枚後のトナー飛散が実施例1の
約8倍と多く問題があった。
【0052】<実施例2>実施例1と同様の原料を使用
して、樹脂70部、帯電制御剤2部をヘンシェルミキサ
ー混合し、次いで、樹脂30部、着色剤6部及びワック
ス2部を加え、更に混合した。以下、実施例1と同様に
評価したが、画像濃度、カブリ共に良好であり、10
0,000枚後のトナー飛散量も少なかった。
【0053】<実施例3> ・帯電制御剤 化合物No(8) 2部 Mp=198℃、Dc=30μm とした以外は、実施例1と同様に評価した結果、画像特
性はカブリが最後1.0程度となったがほぼ良好であ
り、100,000枚後のトナー飛散量も少なく、良好
であった。
【0054】<実施例4> ・帯電制御剤 化合物No(8) 2部 Mp=198℃、Dc=81μm とした以外は、実施例1と同様に評価した結果、画像特
性はカブリが最後1.2程度となったがほぼ良好であ
り、100,000枚後のトナー飛散量は実施例1より
はやや多めであったがほぼ良好であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常のトナー製造フローの一例。
フロントページの続き (72)発明者 高橋 徳明 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社 横浜総合研究所内 (72)発明者 安藤 修 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社 横浜総合研究所内 (56)参考文献 特開 平4−204855(JP,A) 特開 平1−237562(JP,A) 特開 平6−95431(JP,A) 特開 平2−118583(JP,A) 特開 平2−300762(JP,A) 特開 平2−161469(JP,A) 特開 平3−213874(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/087 G03G 9/097

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも樹脂、着色剤及び帯電制御剤
    を混合した後、溶融混練、粉砕、分級するトナー組成物
    の製造方法において、混合の際に、樹脂及び帯電制御剤
    を予備混合した後に着色剤を加えてさらに混合すること
    を特徴とするトナー組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 樹脂の粒度分布が1000μm以上にピ
    ークを有さないことを特徴とする請求項1に記載のトナ
    ー組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】 樹脂の平均粒子径が50〜2000μm
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載のトナー
    組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】 帯電制御剤の平均粒子径が100μm以
    下であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記
    載のトナー組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】 帯電制御剤の融点が170℃以上である
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のトナ
    ー組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】 帯電制御剤が4級アンモニウム塩系化合
    物であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記
    載のトナー組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】 帯電制御剤が一般式(I)で表される化
    合物であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに
    記載のトナー組成物の製造方法。 【化1】 (式中、R 1 、R 2 、R 3 及びR 4 はそれぞれ水素原子、置
    換基を有していてもよいアルキル基又は置換基を有して
    いてもよいアラルキル基を表し、Aは置換基を有してい
    てもよい芳香族環残基を表す)
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