JP3443487B2 - 浴室空調装置の取り付け方法 - Google Patents

浴室空調装置の取り付け方法

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JP3443487B2
JP3443487B2 JP21213795A JP21213795A JP3443487B2 JP 3443487 B2 JP3443487 B2 JP 3443487B2 JP 21213795 A JP21213795 A JP 21213795A JP 21213795 A JP21213795 A JP 21213795A JP 3443487 B2 JP3443487 B2 JP 3443487B2
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芳彦 鹿沼
和佳 相上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浴室の換気等を行う
浴室空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の浴室空調装置の取り付け
方法として図8に示す方法が一般に知られている。
【0003】この浴室空調装置10は、そのケーシング
11内に浴室内の空気を屋外に排気する換気用ファン1
2、浴室内の空気を循環する循環用ファン13等の空調
機器を設置している。また、このケーシング11の下面
周縁には外方向に延在したフランジ部14を有し、この
フランジ部14にはねじ穴15が多数穿設されている。
他方、この浴室空調装置10が取り付けられる天井20
にはケーシング11の外形に対応するよう取り付け穴2
1が穴明けされている。
【0004】この浴室空調装置10を天井20に取り付
けるときは、まず、ケーシング11を持ち上げこれを天
井20の取り付け穴21に填め込む。次いで、フランジ
部14のねじ穴15にねじ30を通して天井20にねじ
込み、ケーシング11を天井20にねじ固定する。この
ねじ固定の後、浴室空調装置10の前面パネル16をケ
ーシング11の下面に取り付ける。これにより、浴室空
調装置10の取り付け作業が完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ねじ3
0によりケーシング11を天井20に螺着するとき、ケ
ーシング11が天井20に支持されていないため、作業
者は一方の手でケーシング11を支える一方、他方の手
でねじ30のねじ込み作業を行わなければならず、非常
に面倒な作業となっていた。
【0006】本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、ケ
ーシングを天井に簡単に取り付けることができる浴室空
調装置の取り付け方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、ねじ穴のうち少なくとも2個は、ねじの頭部
よりも大径に形成するとともに、ねじの軸部の径よりも
幅広で、かつ、該ねじの頭部の径より幅狭の溝を有する
固定金具を用意する。
【0008】そして、大径のねじ穴が対応する天井の部
位に、予めねじを途中までねじ込み、次いで、途中まで
ねじ込まれたねじに大径のねじ穴を挿通させながらケー
シングを取り付け穴に填め込む。しかる後、途中までね
じ込まれたねじの軸部に固定金具の溝を填め込み、この
固定金具をケーシングとねじの頭部との間に介在する。
【0009】これにより、ねじ固定の前段階でケーシン
グが天井に仮固定される。この仮固定の後に、各ねじを
完全にねじ込むことによりケーシングが天井に固定され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1乃至図7は本発明に係る浴室
空調装置の取り付け方法の一実施形態を示すものであ
る。なお、従来例と同一構成部分は同一符号をもって表
す。
【0011】即ち、11は浴室空調装置のケーシング、
12は換気用ファン、13は循環用ファン、14はケー
シング11のフランジ部、16は浴室空調装置の前面パ
ネル、20は浴室の天井、21は天井20に穴明けされ
た取り付け穴、30はねじであり、これらの機器及び部
材は従来例と同一の構成となっている。
【0012】本発明はその構造上、フランジ部14のね
じ穴17a,17b及び取り付け作業に使用される固定
金具40に特徴を有し、また、この固定金具40を用い
た取り付け方法に特徴を有する。
【0013】まず、ねじ穴17a,17bの構造につい
て説明する。このねじ穴17a、17bは、その一方の
ねじ穴17aが従来のねじ穴15と同一の径で形成され
ているが、他方のねじ穴17bはねじ穴17aよりも大
径に形成されている。即ち、このねじ穴17bの径はね
じ30の頭部30aの径よりも大きくなっている。ま
た、このねじ穴17bの配置部位はケーシング11の下
面において対角線上に対向した位置となっている。
【0014】次に、固定金具40の構造について説明す
る。この固定金具40は図7の(a)に示すように、横
長のプレートに横長の溝40aとこの溝40aの一端に
形成された貫通穴40bとを有している。この溝40a
の幅はねじ30の軸部30bの径よりも大きく、かつ、
ねじ30の頭部30aの径よりも小さくなっている。ま
た、この貫通穴40bはねじ穴17bと同様に頭部30
aの径よりも大きくなっている。
【0015】このように、浴室空調装置のねじ穴17
a,17b及び固定金具40を用意し、次の工程で浴室
空調装置を天井20に取り付ける。
【0016】まず、図1に示すように、浴室空調装置の
大径のねじ穴17bに対応する天井20の部位を特定
し、この特定された部位にドライバでねじ30をねじ込
む。ここで、このねじ込み量は、後にこのねじ30に挿
入されるねじ穴17b及び貫通穴40bの厚さ寸法を考
慮し、図2に示すように、天井20の下面と頭部30a
との間隔がこれらの部材17b,42の厚さ寸法の和よ
りも大きくなるようねじ込む。
【0017】この途中までのねじ込み作業が終了したと
きは、図3に示すように、ケーシング11を天井20の
取り付け穴21に向かって持ち上げ、図4に示すよう
に、ねじ穴17bを途中までねじ込まれたねじ30に挿
入しながら、ケーシング11を取り付け穴21に填め込
む。
【0018】その後、作業者は一方の手でケーシング1
1を支えながら、図4及び図5に示すように、固定金具
40の貫通穴40bをねじ30の頭部30aに挿入し、
更にこの固定金具40を溝40aを通じて図6に示すよ
うにねじ30の軸部30bに沿ってスライドさせ、ねじ
30を溝40aの他端側に移動させる。これにより、ケ
ーシング11が天井20と固定金具40との間に仮固定
される。
【0019】この仮固定が終了したときは、作業者はケ
ーシング11から手を離し、ドライバで途中までねじ込
まれたねじ30を完全にねじ込むとともに、他のねじ穴
17aにもねじ30を通しねじ込む。これにより、ケー
シング11が天井20に固定される。
【0020】このケーシング11の取り付け作業が終了
したときは、図6に示すように、前面パネル16をケー
シング11の下面に取り付ける。これにより、浴室空調
装置の天井20への取り付け作業が終了する。
【0021】このように、本実施形態に係る浴室空調装
置の取り付け方法によれば、ねじ30による本固定の前
段階でケーシング11が天井20に仮固定されるため、
ねじ30を完全にねじ込むとき、作業者の両手があいて
おり、ねじ込み作業が簡単になっている。
【0022】なお、前記実施形態では図7の(a)に示
す固定金具40を使用したが、図7の(b)に示すよう
に、固定金具41の溝41aの一方の端を開放したもの
を使用しても良い。この固定金具41を用いて溝41a
に軸部30bを填め込むときは、この溝41aの開放端
側から軸部30bに填め込み、固定金具41を軸部30
bに向かってスライドさせ填め込む。また、図7の
(c)に示すようにワイヤを曲げて溝42aを形成した
固定金具42を使用しても良い。この固定金具42を用
いるときも前記固定金具41と同様に、溝42aの開放
端側から軸部30bから軸部30bに填め込み、固定金
具42を軸部30bに向かってスライドさせ填め込む。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ねじ固定の前段階でケーシングが天井に仮固定されるた
め、ケーシングを天井にねじ固定する際に、作業者がケ
ーシングを支える必要がなく、このケーシングを簡単に
ねじ固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る仮ねじ込み工程を示す斜視図
【図2】本実施形態に係る仮ねじ込み工程でねじ込まれ
たねじの状態を示す斜視図
【図3】本実施形態に係るケーシング填め込み工程を示
す斜視図
【図4】本実施形態に係る固定金具填め込み工程を示す
斜視図
【図5】本実施形態に係る固定金具スライド工程を示す
斜視図
【図6】本実施形態に係る本固定工程を示す斜視図
【図7】本実施形態に係る各種固定金具を示す平面図
【図8】従来の浴室空調装置の取り付け方法を示す斜視
【符号の説明】
10…浴室空調装置、11…ケーシング、14…フラン
ジ部、17a,17b…ねじ穴、20…天井、21…取
り付け穴、30…ねじ、40,41,42…固定金具、
40a,41a,42a…溝、40b…貫通穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−204216(JP,U) 実開 昭58−96430(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 7/08 - 7/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 換気用ファン等の空調機器を設置し周縁
    にフランジ部を有するケーシングを浴室の天井の取り付
    け穴に填め込み、しかる後、該フランジの複数のねじ穴
    にねじを通し該フランジ部を天井の下面に当てて固定す
    る浴室空調装置の取り付け方法において、 前記ねじ穴のうち少なくとも2個は、前記ねじの頭部よ
    りも大径に形成するとともに、該ねじの軸部の径よりも
    幅広で、かつ、該ねじの頭部の径より幅狭の溝を有する
    固定金具を用意し、 前記大径のねじ穴が対応する天井の部位に、予めねじを
    途中までねじ込み、 次いで、途中までねじ込まれたねじに前記大径のねじ穴
    を挿通させながら前記ケーシングを前記取り付け穴に填
    め込み、 しかる後、途中までねじ込まれたねじの軸部に前記溝を
    填め込んで前記固定金具を前記ケーシングとねじの頭部
    との間に介在し、 その後、途中までねじ込まれたねじを天井にねじ込むと
    ともに、他のねじをそれぞれに対応するねじ穴に通して
    ねじ込むことを特徴とする浴室空調装置の取り付け方
    法。
  2. 【請求項2】 前記固定金具は、前記溝の一端に前記ね
    じの頭部の径より大きい径の貫通穴を有するプレートで
    構成したことを特徴とする請求項1記載の浴室空調装置
    の取り付け方法。
  3. 【請求項3】 前記固定金具は、前記溝の一端が開放し
    たプレートで構成したことを特徴とする請求項1記載の
    浴室空調装置の取り付け方法。
  4. 【請求項4】 前記固定金具は、前記溝の一端が開放す
    るよう屈曲したワイヤで構成したことを特徴とする請求
    項1記載の浴室空調装置の取り付け方法。
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