JP3443438B2 - ペン入力による座標検出機能付パネル - Google Patents

ペン入力による座標検出機能付パネル

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JP3443438B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】発明は、パーソナルコンピュー
タやワードプロセッサ等の情報機器に使用されるペン入
による座標検出機能付パネルに関するものである
【0002】
【従来の技術】手書きの文字や図形をコンピュータやワ
ードプロセッサ等の情報機器に入力する手段として、表
示機能付タブレット装置が実用化されている。
【0003】この表示機能付タブレット装置は、例え
ば、液晶パネルの上に静電誘導型のタブレットパネルを
積層して上側のタブレットパネルで検出したペン入力情
報を下側の液晶パネルに表示するので、タブレットパネ
ルの格子状検出電極が液晶パネルに表示される画像に重
なって見えて表示品位が落ちる。
【0004】そこで、このような欠点をなくした装置と
して、液晶パネルの表示電極および駆動回路と静電誘導
型タブレットの座標検出電極および駆動回路とを共用し
たペン入力機能付表示パネルが提案されている。
【0005】図7は上記ペン入力機能付表示パネルの一
例を示す図であり、液晶パネルとしてデューティー型液
晶パネルを用いている。このデューティー型液晶パネル
(以下、単に液晶パネルと言う)1は、行方向に配列され
たn本のコモン電極(Y1〜Yn)と列方向に配列されたm
本のセグメント電極(X1〜Xm)との間に液晶が充填され
成るn×mドットの画素マトリックスを有している。上
述の構成を有する液晶パネル1は、図8に示すように1
フレームを時分割して成る表示期間には表示パネルとし
て機能し、座標検出期間にはタブレットとして機能する
のである。
【0006】尚、2はコモン電極Yを駆動するコモン駆
動回路、3はセグメント電極Xを駆動するセグメント駆
動回路、4は表示制御回路5からの表示制御信号および
検出制御回路6からの検出制御信号を切り替え選択して
コモン駆動回路2およびセグメント駆動回路3に送出す
る切り替え回路、8は入力位置を検出する検出ペン、1
0,11は検出ペン8からの検出信号に基づいて検出ペ
ン8先端の座標を求めるx座標検出回路とy座標検出回
路、7は上記切り替え回路4,x座標検出回路10およ
びy座標検出回路11を制御して画像表示および座標検
出を実施する制御回路、12は直流電源回路である。
【0007】図9は、上記液晶パネル1上に検出ペン8
を置いた場合の部分断面図である。検出ペン8の検出電
極13と液晶パネル1のコモン電極Y及びセグメント電
極Xとは静電結合している(セグメント電極Xについて
は静電結合状態を図示せず)。ここで、各電極X,Yとの
静電結合の度合は、検出ペン8の直下に位置する電極と
の間が最大であり、検出ペン8から離れるほど小さくな
る。
【0008】上記座標検出期間には、上記検出制御回路
6からの検出制御信号に基づいてセグメント電極Xおよ
びコモン電極Yに走査電圧を順次印加して走査する。そ
うすると、図9に示すように各電極X,Yと静電結合し
ている検出ペン8の検出電極13に、静電結合の度合に
応じて図10(a)に示すような波形を呈する検出信号が
誘起される。この検出信号をオペアンプ9,座標検出回
路10,11の微分回路およびコンパレータで処理し
て、図10(b)に示す波形の信号を介して図10(c)に示
すようなパルス信号を得る。そして、このパルス信号が
発生するタイミングTから検出ペン8の先端座標を検出
する。
【0009】図11は、上記液晶パネル1の各電極X,
Yの電極端子とコモン駆動回路2およびセグメント駆動
回路3との接続状態を示す。
【0010】上記液晶パネル1は、表面にコモン電極Y
が形成されたガラス基板15と表面にセグメント電極X
が形成されたガラス基板16とを、電極形成側を対向さ
せて所定の間隔で積層して形成されている。図中、矩形
1234内の領域は、平行して配列されたセグメン
ト電極Xおよびコモン電極Yが液晶を挟んで対向してい
る表示領域である。
【0011】上記表示領域A1234から周囲に突出
した各電極X,Yの電極端子は扇状に絞り込まれ(以下、
この扇状の電極端子を扇状電極と言う)、テープ・オート
メイテッド・ボンディング(TAB)フィルム(TAB1
TAB7)上の細線状電極群に、互いに絶縁されて圧着法
によって接続されている。そして、TABフィルム(T
AB1〜TAB7)上の細線状電極は、液晶駆動用LSI
(大規模集積回路)(LSI1〜LSI7)のパッドにボンデ
ィングによって接続されている。
【0012】こうして液晶駆動用LSI(LSI1〜LS
3)が搭載されているTABフィルム(TAB1〜TAB
3)がプリント基板上に固定されて、コモン駆動回路2が
形成されている。同様にして、液晶駆動用LSI(LS
4〜LSI7)が搭載されているTABフィルム(TAB
4〜TAB7)がプリント基板上に固定されて、セグメン
ト駆動回路3が形成されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のペン入力機能付表示パネルには、以下に述べるよう
な問題がある。
【0014】図12は、図11における表示領域A12
34の一辺A14付近の部分拡大図である。上記検出
ペン8の先端を液晶パネル1の中央部における円P2
および液晶パネル1の周辺部における円P1内に置いた
場合を考える。
【0015】先ず、上記円P2内に在る場合には、検出
ペン8の検出電極13が各電極X,Yと静電結合する主
な範囲は円R2で包囲される領域(領域R2)である。こ
の領域R2内ではコモン電極Yは完全に平行に配列され
ている。したがって、座標検出期間に、一端のコモン電
極Y1から他端のコモン電極Ynに向かって順次一定速度
で走査した場合には、上記検出電極13に誘起される検
出信号の発生タイミングT(図10(c)参照)は検出ペン
8先端の実際のy座標に比例するので、y座標検出回路
11によって容易に検出ペン8先端のy座標を検出でき
る。
【0016】したがって、例えば、上記検出ペン8の先
端が液晶パネル1の中央H2−H2'上を移動する場合に
は、検出ペン8の先端の実y座標“y"と検出y座標
“yd"との関係は、図13に実線Jで示すように端部を
除き直線となる。尚、端部における非直線部分は周辺効
果によるものであるが、この発明とは直接は関係ないの
でここでは言及しない。
【0017】ところが、上記検出ペン8の先端が液晶パ
ネル1の周辺部における円P1内に在る場合には、上述
の場合と様子が異なってくる。この場合、検出ペン8の
検出電極13が各電極X,Yと静電結合する主な範囲は
円R1で包囲される領域R1となり、上記一辺A14より
内側の平行なコモン電極Yのみならず外側の扇状電極1
7をも含む領域となる。したがって、一端のコモン電極
1から他端のコモン電極Ynに向かって順次一定速度で
走査した場合には、扇状電極17の電圧による作用によ
って、上記検出電極13に誘起される検出信号の波形が
歪むので、上記検出電極13に誘起される検出信号の発
生タイミングTは検出ペン8先端の実y座標“y"に比
例しないようになる。
【0018】したがって、上記検出ペン8の先端が液晶
パネル1の周囲H1−H1'上を移動する場合には実y座
標“y"と検出y座標“yd"とは図13に破線Kで示す
ように非直線となり、真のy座標値から外れることにな
る。
【0019】以上のことは、上記セグメント電極Xを走
査する場合にも同様に生ずる。
【0020】ここで、図13に示す破線Kの歪みは、互
いに隣接するTABフィルム(例えば、TAB1,TA
2)に接続されている扇状電極17の境界の前後で生ず
る。そして、その歪み量は、表示領域A1234内に
在る各電極X,Yとそれに連なる扇状電極17との屈曲
角度によって異なるが、数ドットにも達する。
【0021】このような歪みは、カーソル指定やアイコ
ン指定のように検出ペン8による指示位置とその検出座
標との誤差に許容範囲がある場合には何ら支障はない。
ところが、文字入力の場合のように指示位置とその検出
座標との誤差に許容範囲がない場合には、入力文字の形
状が歪むために認識率が低下するという問題が発生す
る。その結果、表示領域A1234周辺の使用目的が
限定されてしまうことになるのである。
【0022】通常、このような検出座標の歪みをより正
しい座標に近付ける為にCPU(中央演算処理装置)等に
よって補正するのであるが、図13に実線Jで示される
直線性のレベルまで補正することは困難であるという問
題がある。
【0023】そこで、発明の目的は、本来の座標検出
領域周辺部においても座標検出精度を高めることができ
るペン入力による座標検出機能付パネルを提供すること
にある。
【0024】上記目的を達成するために、本発明に係る
ペン入力による座標検出機能付パネルは、並列された第
1電極と並列された第2電極とが格子状に配列されて成
る座標検出領域を有するパネルと、前記パネルの第1電
極および第2電極と静電的に結合される検出電極を先端
に有する検出ペンと、前記第1電極群を駆動する駆動用
集積回路から成る第1駆動回路と、前記第2電極群を駆
動する駆動用集積回路から成る第2駆動回路とを有し
て、前記第1駆動回路および第2駆動回路による検出制
御信号に基づいて前記第1電極群および第2電極群を順
次走査した際に前記検出ペンの検出電極に誘起される検
出信号に基づいて前記パネル上における検出ペンの先端
座標を検出するペン入力による座標検出機能付パネルに
おいて、前記パネルの座標検出領域における外側の前記
第1電極および第2電極が存在しない個所に形成される
と共に、所定電圧源に接続された補助電極を備えたこと
を特徴としている。
【0025】さらに発明に係るペン入力による座標
検出機能付パネルは、前記パネルは表示パネルであり、
前記第1の電極群と第2の電極群は前記表示パネルの表
示用電極群として兼用され、前記第1の駆動回路と第2
の駆動回路は前記表示パネルの駆動回路と兼用されてな
ことを特徴としている。
【0026】また、本発明に係るペン入力による座標検
出機能付パネルは、並列された第1電極と並列された第
2電極とが格子状に配列されて成る表示領域を有する
パネルと、前記表示パネルの第1電極および第2電極
と静電的に結合される検出電極を先端に有する検出ペン
と、前記第1電極群を駆動する駆動用集積回路から成る
第1駆動回路と、前記第2電極群を駆動する駆動用集積
回路から成る第2駆動回路とを有して、表示期間には、
前記第1駆動回路および第2駆動回路によって表示制御
信号に基づいて前記第1電極群および第2電極群を制御
して前記表示パネルに画像を表示する一方、座標検出期
間には、前記第1駆動回路および第2駆動回路による検
出制御信号に基づいて前記第1電極群および第2電極群
を順次走査した際に前記検出ペンの検出電極に誘起され
る検出信号に基づいて前記表示パネル上における検出ペ
ンの先端座標を検出するペン入力による座標検出機能付
パネルにおいて、前記表示パネルの表示領域における外
側の前記第1電極及び第2電極が存在しない個所に互い
に対向しないように形成された補助電極と、前記表示制
御信号に基づいて、前記補助電極に走査電圧を印加し
て、前記補助電極をあたかも前記第1,第2電極群にお
ける最外の電極であるかの如く動作させる補助電極駆動
回路を備えたことを特徴としている。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【作用】本発明では、静電結合方式によるペン入力を行
う際に、パネルの座標検出領域における外側の第1電極
および第2電極が存在しない個所に形成された補助電極
が接地されるか交流インピーダンスの低い直流電源に接
続されることによって、前記第1電極および第2電極が
存在しない個所から漏れようとする蛍光灯式バックライ
ト等の電気部品からの交流電界が、前記補助電極によっ
て遮蔽される。こうして、検出ペンの検出電極に誘起さ
れるノイズが防止され、前記検出ペンによる入力座標の
誤検出が防止される
【0033】
【0034】さらに、本発明では、表示パネルと座標検
出装置を一体にすることができる。
【0035】また、本発明では、静電結合方式によるペ
ン入力を行う際に、補助電極駆動回路によって、走査電
圧が、表示パネルの表示領域における外側の第1電極お
よび第2電極が存在しない個所に形成された補助電極に
印加されて、あたかも前記表示パネルの第1,第2電極
群における最外の電極であるかの如く動作される。した
がって、前記表示領域における隅に検出ペンが在る場合
に、前記検出ペンの検出電極に誘起される検出信号の歪
みが解消されて、前記表示領域の隅における座標検出精
度が高められる。
【0036】その際に、前記補助電極は互いに対向しな
いように形成されている。したがって、走査電圧が前記
補助電極に印加される際に前記表示パネルの表示層に電
圧は印加されず、画像表示や表示層に対する悪影響が防
止される。
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【実施例】以下、発明に係るペン入力による座標検出
機能付パネルの実施例を図面を用いて詳細に説明する。
【0043】以下に示す実施例では、ペン入力による座
標検出機能付パネルとして、図7図11および図12
に一例を示すようなペン入力機能付表示パネルの表示パ
ネル周辺部の改良に関し、上記表示パネル周辺部以外の
構成は図7図11および図12と全く同じである。し
たがって、以下の各実施例においては、上記表示パネル
周辺部以外の構成部材には図7図11および図12に
おける部材番号および部材符号を付してその詳細な説明
は省略する。
【0044】<第1実施例>本実施例においては、図1
2における扇状電極17と検出ペン8の検出電極13と
の静電結合を無くして座標検出精度を高めるものであ
る。
【0045】図1は、本実施例のペン入力機能付表示パ
ネルを構成する液晶パネル1における周辺部の部分拡大
図である。本実施例における液晶パネル1では、上記表
示領域A1234の一辺A14より外側に在る扇状電
極17を遮蔽電極21で覆って、扇状電極17の電圧に
よる検出ペン8の検出電極13への作用を遮蔽する。
【0046】上記遮蔽電極21は、図2に示すように、
アルミニウム等の金属あるいはITO(酸化インジュウ
ム)等を用いて蒸着やスパッタリング等の技法によって
保護パネル23の下面に形成する。尚、上記遮蔽電極2
1の形成箇所は、保護パネル23の下面には限らず、コ
モン電極Yが下面に形成されているガラス基板15の上
面や偏光板22の表面であってもよい。また、上記蒸着
やスパッタリング等の技法によらず、ガラス基板15と
偏光板22との間に薄い金属板を挟んで遮蔽電極21と
してもよい。あるいは、適用装置に装着する際に収納す
る金属製のシャーシを兼ねてもよい。
【0047】また、簡易方法として、銀,銅あるいはカ
ーボン等の粉末をバインダーでペースト状にしたもの
を、スクリーン印刷等の印刷技術やスプレー等によって
付着させて形成してもよい。その際に、上記印刷技術に
よる遮蔽電極21を保護パネル23上面に形成して、後
に保護パネル23の周囲に形成される額縁状化粧印刷あ
るいはその下地の印刷を兼ねるようにしてもよい。
【0048】上記遮蔽電極21は、通常、図2に示され
るようにセグメント電極Xあるいはコモン電極Yと平行
に形成される。しかしながら、本実施例はこれに限定さ
れるものではなく、各部品の配置やデザイン上の形状に
よって上述の遮蔽効果を発揮できる範囲で自由な形状を
選択可能である。
【0049】上記遮蔽電極21は、上記扇状電極17の
電圧による検出ペン8の検出電極13への作用を遮蔽す
るのであるから、セグメント電極Xやコモン電極Y等の
他の電極に印加された電圧によって電圧が誘起されるの
を防止するために通常接地される。
【0050】上述したように、本実施例においては、上
記表示領域A1234の各辺(A12),(A23),(A3
4),(A41)より外側に在って各電極X,Yと対応する
TABフィルム(TAB1〜TAB7)とを接続する扇状電
極17を遮蔽電極21で覆っているので、扇状電極17
の電圧による検出ペン8の検出電極13への作用を遮蔽
することができる。したがって、扇状電極17の電圧に
起因して検出ペン8の検出電極13には検出信号が誘起
されない。
【0051】その結果、上記検出ペン8の先端を液晶パ
ネル1の周辺部における円P1内に置いた場合には、検
出ペン8の検出電極13が各電極X,Yと静電結合する
範囲は領域R1のうち一辺A14より内側(平行に配列さ
れたコモン電極Y)の領域となる。したがって、コモン
電極Yを走査する際における検出ペン8の先端の実y座
標“y"と検出y座標“yd"との関係は正比例となるの
である。但し、その際に、検出電極13が静電結合する
範囲は液晶パネル1の中心部における領域R2に比較し
て狭くなり、検出電極13に誘起される検出信号の電圧
は低くなる。
【0052】ところで、本実施例における遮蔽電極21
は、単に上述した遮蔽効果のみならず、検出ペン8の検
出電極13と静電結合を成してセグメント電極Xやコモ
ン電極Yの補助電極としても機能する。つまり、「遮蔽
電極」という名称からくる機能よりも広い機能を備えて
いるのである。以下、この補助電極としての機能につい
て説明する。
【0053】本実施例におけるペン入力機能付表示パネ
ルでは、上記検出ペン8の先端を液晶パネル1の周辺部
における円P1内に置いた場合には、検出電極13がセ
グメント電極Xと静電結合する範囲は円R1の中心に対
してX軸方向に対象とはならない。したがって、x座標
検出期間にセグメント電極Xが走査された際に検出ペン
8の検出電極13に誘起される検出信号は、図10(a)
に示すような時間軸方向(すなわち、X軸方向に)に対称
な波形にはならずに偏った波形となる。したがって、オ
ペアンプ9,座標検出回路10,11の微分回路およびコ
ンパレータによる処理によって得られたパルス信号の中
心位置は本来在るべき位置からずれることになる。
【0054】そこで、本実施例においては、上記検出ペ
ン8の先端を円P1内に置いた場合における検出電極1
3がセグメント電極Xと静電結合する範囲の偏りを補正
するために、遮蔽電極21をx座標検出期間においてx
座標走査電極として動作させるのである。
【0055】つまり、上記コモン駆動回路2及びセグメ
ント駆動回路3とは別に遮蔽電極駆動回路(図示せず)を
設けて、x座標検出期間には、検出制御回路6からの検
出制御信号に基づいて遮蔽電極21にも所定のタイミン
グで走査電圧を印加する。こうして、一端のセグメント
電極X1から他端のセグメント電極Xmに向かって順次走
査電圧が印加されるに際して、上記一端のセグメント電
極X1に走査電圧を印加する前に、このセグメント電極
1の外側に位置する遮蔽電極21に走査電圧を印加す
るのである。一方、上記液晶パネル1の表示領域A12
34における一辺A14に対向する一辺A23付近に
も遮蔽電極(図示せず)を設け(但し、図11の構成を有
する液晶パネル1の場合には遮蔽の対象となる扇状電極
は無い)て、上記他端のセグメント電極Xmに走査電圧を
印加した後に、このセグメント電極Xmの外側に位置す
る遮蔽電極に走査電圧を印加するのである。
【0056】換言すれば、図7において、上記セグメン
ト電極X1の外側にセグメント電極X0を設ける一方セグ
メント電極Xmの外側にセグメント電極Xm+1を設けて、
この(m+2)本のセグメント電極Xを順次走査するので
ある。
【0057】こうすることによって、x座標検出期間に
おいては、検出ペン8の先端を液晶パネル1の周辺部に
おける円P1内に置いた場合に検出電極13がセグメン
ト電極Xと静電結合する範囲は円R1内の領域となる。
したがって、検出ペン8の先端が液晶パネル1の周辺部
に在る場合に検出座標が実座標よりも内側へずれること
が防止される。
【0058】すなわち、本実施例における遮蔽電極21
は、y座標検出期間においては扇状電極17の電圧によ
る検出ペン8の検出電極13に対する作用を遮蔽する文
字どおり遮蔽電極として機能する一方、x座標検出期間
においては、液晶パネル1の周辺部における静電結合範
囲の偏りを補正するための補助電極として機能するので
ある。
【0059】上述したように、上記x座標検出期間にお
いて遮蔽電極21に印加する走査電圧は、検出制御回路
6からの検出制御信号に基づいて上記遮蔽電極駆動回路
によって生成される。但し、セグメント電極Xとの設置
場所や構造の差異から、遮蔽電極21に印加する走査電
圧とセグメント電極Xに印加する走査電圧とが同じ電圧
であるとは限らない。通常、遮蔽電極21はセグメント
電極Xよりも検出ペン8に近い位置に形成されるので、
セグメント電極Xへ印加される走査電圧よりも低い走査
電圧でよい。
【0060】以上の説明では上記液晶パネル1の表示領
域A1234における一辺A12の近傍について説明
しているが、他の辺(A23),(A34),(A41)の近傍
においても全く同じ構造を有している。
【0061】尚、上記遮蔽電極21を単に上記遮蔽効果
を得るためだけに用いるのであればその形状は額縁状で
よい。しかしながら、セグメント電極Xやコモン電極Y
の補助電極としても用いるのであれば、その形状を矩形
に成して、液晶パネル1の表示領域A1234におけ
る各辺(A12),(A23),(A34),(A41)夫々に独
立して形成するのがよい。
【0062】上記実施例においては、図1に示されてい
るように、上記液晶パネル1の表示領域(辺A14より
内側)と遮蔽電極21(辺E14より外側)との間に、僅
かな隙間を設けている。このように、僅かな隙間を設け
るのは次の理由による。
【0063】すなわち、もし隙間を“0"とすると、遮
蔽電極21が不透明に形成される場合に、液晶パネル1
の製造過程において発生する遮蔽電極21と表示領域A
1234の各辺との僅かな位置ずれや角度ずれがバッ
クライト点灯時に目立ち、商品の品位が低下することに
なる。また、図2に示すように、外側に在る遮蔽電極2
1の方が内側に在るセグメント電極Xやコモン電極Yよ
りも高い位置に形成されるために、液晶パネル1を斜め
の角度から見た場合に最外に在る画素列が遮蔽電極21
の影になって表示が見えにくくなるためである。
【0064】また、他の理由は、上述したように、検出
ペン8の先端を円P1内に位置させた際における検出電
極13の静電結合範囲が狭くなって検出電極13に誘起
される検出信号の電圧が低くなり、極端な場合にはy座
標検出が不可能となるためである。そこで、表示領域A
1234と遮蔽電極21との間に隙間を設けて扇状電
極17の一部を露出させ、検出電極13との静電結合範
囲を広げるのである。但し、その場合には、当然なが
ら、露出した扇状電極17の作用によって座標検出精度
の低下が生ずる。したがって、扇状電極17の露出によ
る座標検出精度の低下と検出信号の電圧上昇との妥協点
を見い出して、液晶パネル1の表示領域と遮蔽電極21
との間隔を設定する必要がある。
【0065】発明者等による実験の結果、扇状電極17
の開き角度にもよるが、上記隙間は1mm程度であれば扇
状電極17の影響は比較的少ないことが判明している。
尚、液晶パネル1の周囲の用途を限定すれば、上記間隔
は3mm程度まで使用可能である。
【0066】<第2実施例>本実施例においては、上記
セグメント電極Xおよびコモン電極Yを上記表示領域A
1234外に延長して座標検出精度を高めるものであ
る。
【0067】図3は、本実施例のペン入力機能付表示パ
ネルを構成する液晶パネル1における周辺部の部分拡大
図である。本実施例における液晶パネル1においては、
上記コモン電極Yの端部を表示領域A1234の一辺
14より外側に向かってコモン電極Yが延在する方向
に直線状に長さ“l“だけ延長している(以下、このコ
モン電極Yの端部を延長する電極を延長電極25と言
う)。そして、この一辺A14より距離“l"だけ外側に
ある辺C14より外側に扇状電極17を設けるのであ
る。
【0068】その際に、上記距離“l"を、検出ペン8
の先端を最外に位置する画素上に位置させた際における
検出電極13が各電極X,Yと静電結合し得る円形領域
の半径よりも長く設定して置けば、図3に示すように、
上記検出ペン8の先端が液晶パネル1の周辺部における
円P3内に在っても検出電極13がコモン電極Yと静電
結合する領域R3内には扇状電極17は存在しない。し
たがって、扇状電極17の電圧に起因して検出ペン8の
検出電極13には検出信号は誘起されないのである。
【0069】その結果、上記コモン電極Yの走査時にお
ける上記検出ペン8の先端の実y座標“y"と検出y座
標“yd"との関係は正比例となるのである。そして、そ
の際に、検出電極13がコモン電極Yと静電結合する範
囲は液晶パネル1の中心部における領域R2と同じ円形
の領域R3であるから、検出電極13に誘起される検出
信号の電圧は低くならないのである。
【0070】上記延長電極25の材料は、セグメント電
極Xおよびコモン電極Yと同じ材料にするのが適当であ
る。すなわち、液晶パネル1の背面側から照射する透過
型の液晶パネルである場合には、両電極X,Yと同じI
TO等からなる透明電極が適当である。また、液晶パネ
ル1のペン入力側から照射する反射型の液晶パネルであ
る場合には、ペン入力側の電極(本実施例の場合ではコ
モン電極Y)を延長する延長電極25は透明電極が適当
であり、背面側の電極(本実施例の場合ではセグメント
電極X)を延長する延長電極25は上記背面側の電極と
同じ材料(例えば、金属等)にする。このように、延長電
極25の材料を延長の対象となる電極X,Yの材料と同
じすることによって、延長電極形成工程を特別に設ける
必要がなく、生産性に優れている。
【0071】また、上記延長電極25の幅を対応する電
極X,Yと同じ幅にすれば、延長電極25とこの延長電
極25に接続された電極(図3ではコモン電極Y)に走査
電圧が印加された際に、当該延長電極25の電圧によっ
て検出ペン8の検出電極13に誘起される検出信号の出
力と当該延長電極25に連なるコモン電極Yの電圧によ
って上記検出電極13に誘起される検出信号の出力とは
同じになり、座標検出精度上望ましい。
【0072】また、上記上延長電極25を設けることに
よって次のような効果も得られる。すなわち、コモン電
極Yが形成されたガラス基板15とセグメント電極Xが
形成されたガラス基板16とを積層する際に互いの位置
合わせに誤差があっても、セグメント電極Xおよびコモ
ン電極Yの長さに余裕あるので、表示領域周辺部の画素
列が削られることがなくなる。
【0073】尚、上記延長電極25の背後には他の電極
を設けないことが望ましい。もし、設ける必要が生じた
場合には、延長電極25と背面電極とを同一電位に保っ
て両電極間の液晶に電界が掛からないようにする必要が
ある。さもないと、電界が掛かった際に延長電極25の
領域に望ましくない表示が行われたり、直流電界の場合
には液晶が電気分解を起こす恐れがある。
【0074】また、上記延長電極25は、各セグメント
電極Xおよびコモン電極YにおけるTABフィルム(T
AB1〜TAB7)に接続される側の端部に設けるのみな
らず、反対側の端部に設けても上述の効果が得られる。
【0075】<第3実施例>本実施例においては、第2
実施例におけるペン入力機能付表示パネルの更なる安定
化と高精度化を図るものである。
【0076】上述のように、上記液晶パネル1における
表示領域A1234の周囲に延長電極25を形成した
場合には、表示領域A1234の四隅の外側に延長電
極が無い空白部分が生ずる。したがって、検出ペン8の
先端を表示領域A1234の四隅に位置させた場合に
は、検出ペン8の検出電極13が各電極X,Yと静電結
合する範囲が狭くなって検出精度が低くなる。
【0077】そこで、図4に示すように、上記表示領域
1234の四隅における延長電極が無い空白部分に
延長電極25の長さ“l"を一辺とする正方形の補助電
極26を配置して、検出ペン8の検出電極13と静電結
合を形成できるようにする。そして、上記コモン駆動回
路2およびセグメント駆動回路3とは別に補助電極駆動
回路(図示せず)を設けて、検出制御回路6からの検出制
御信号に基づいて補助電極26にも所定のタイミングで
走査電圧を印加して、各補助電極26を恰もコモン電極
0,コモン電極Yn+1あるいはセグメント電極X0,セグ
メント電極Xm+1のごとく動作させるのである。こうし
て、各補助電極26を各電極X,Y群の一部として動作
させることによって、表示領域A1234の隅部にお
ける座標検出精度を高めるのである。
【0078】さらに、上記補助電極26は、次のような
効果をも齎す。すなわち、上記液晶パネル1の背面に
は、比較的高い交流電圧やパルス電圧で動作する蛍光灯
式バックライト等の電気部品が配置されている。これら
の電気部品から交流電界が上記表示領域A1234
隅部における延長電極25の無い空白部分から漏れて検
出ペン8の検出電極13に直接作用して、不要なノイズ
を誘起させることになる。ところが、上述のように、上
記空白部分に補助電極26を配置しておけば、上記電気
部品からの交流電界が補助電極26によって遮蔽され
る。したがって、検出ペン8の検出電極13に誘起され
るノイズによる誤検出が防止される。尚、このような効
果を得るためには、補助電極26を浮遊状態にしない
で、接地するか交流インピーダンスの低い直流電源に接
続しておく必要がある。
【0079】ここで、上記補助電極26は、表示領域A
1234の周囲に配置されるので操作者の目に付く。
そこで、補助電極26の材料は、両電極X,Yや延長電
極25と同じ材料にして操作者の目に付かないようにす
るのが望ましい。つまり、透過型の液晶パネルである場
合にはITO等が適当である。一方、反射型の液晶パネ
ルである場合には背面側の電極(本実施例の場合ではセ
グメント電極X)は金属であることが多いのでその場合
には金属で形成してもよい。
【0080】このように、上記補助電極26の材料を両
電極X,Yと同じにすることによって、補助電極26を
上記ガラス基板15やガラス基板16上にコモン電極Y
やセグメント電極Xを形成する際に同時に形成すること
ができ、補助電極形成工程を特別に設ける必要はない。
【0081】その際に、上記補助電極26に如何なる電
圧が印加されても画像表示に悪影響を及ぼしたり液晶が
電気分解することが無いように、補助電極26は、コモ
ン電極Yを形成するガラス基板15あるいはセグメント
電極Xを形成するガラス基板16の何れか一方に形成す
ればよい。したがって、両ガラス基板15,16表面に
対向させて設ける場合には、対向する補助電極26同志
は同一電位に保つ必要がある。
【0082】尚、上記補助電極26の形状は、その目的
が遮蔽であるから一枚板で形成した電極の方が動作上好
ましいが、特にこれに限定されるものではなく、両電極
X,Yや延長電極25との見映えによって櫛状に形成し
てもよい。
【0083】<第4実施例>本実施例においては、第3
実施例におけるペン入力機能付表示パネルの更なる低コ
スト化とコンパクト化を図るものである。
【0084】図3において、座標検出精度を高めるため
には延長電極25の長さ“l"は長い程よい。ところ
が、この延長電極25の部分は画像表示には全く寄与し
ない部分であるため、液晶パネル1の低コスト化および
コンパクト化から見れば極力短い方が望ましい。ところ
が、延長電極25の長さ“l"を短くすると、検出ぺン
8の先端位置が円P3内に在る場合にコモン電極Yと静
電結合する領域R3に扇状電極17に掛かってしまう。
【0085】そこで、本実施例においては、図5に示す
ように、第1実施例の場合と同様に遮蔽電極32によっ
て扇状電極17を覆うのである。こうして、扇状電極1
7の電圧による検出ペン8の検出電極13への作用を遮
蔽して、延長電極31の長さ“l"の縮小化を可能なら
しめる。すなわち、液晶パネル1周辺部での検出ペン8
の検出電極13とコモン電極Yとの静電結合範囲が狭く
なるという第1実施例における欠点と、液晶パネル1の
サイズが大きくなってコストアップになるという第2実
施例および第3実施例における欠点とを解消するのであ
る。
【0086】図6は図5の断面図であり、本実施例の場
合における遮蔽電極32も、第1実施例で述べたと同様
に、保護パネル23の下面,ガラス基板15の上面又は
偏光板22の表面等に形成される。そして、実用範囲で
の延長電極31の長さ“l”の適値は、検出ペン8の先
端と上側の電極(本実施例の場合にはコモン電極Y)と
の間の距離“d"である。しかし、この値に限定される
ものではなく、0.5d≦l≦2.0dの範囲であれば十
分実用可能であるから、他の要因をも考慮して上述の範
囲内で設定すればよい。
【0087】その際に、第1実施例でも述べたように、
遮蔽電極32に走査電圧を印加して“0"番目と“m+
1"番目のセグメント電極Xとして機能させることもで
きる。
【0088】このように、本実施例においては、上記延
長電極31の外側に形成された扇状電極17を遮蔽電極
32で覆うので、扇状電極17の電圧による検出ペン8
の検出電極13への作用を遮蔽して延長電極31の長さ
“l"を短くできる。したがって、本実施例によれば、
実y座標“y"と検出y座標“yd"との関係が正比例と
なるコンパクトで低コストなペン入力機能付表示パネル
を実現できる。
【0089】上記各実施例では、図11に示すように、
液晶駆動用LSIが搭載されたTABフィルムを固定し
たプリント基板を液晶パネル1の電極取り出し箇所に取
り付けた表示パネルについて説明している。しかしなが
ら、この発明は、これには限らず、液晶駆動用LSIを
液晶パネル1のガラス基板上に直接形成した表示パネル
にも適用できる。
【0090】また、上記各実施例では、液晶パネル1の
表示領域A1234における1辺A14側に1つのコ
モン駆動回路2を設ける一方、1辺A34側に1つのセ
グメント駆動回路3を設けて成る表示パネルについて説
明している。しかしながら、この発明は、1辺に複数の
コモン駆動回路あるいは複数のセグメント駆動回路を設
けて成る表示パネルや、対向する2つの辺の夫々に駆動
回路を設けて夫々の駆動回路によって1本置きに電極を
駆動する表示パネル等にも適用可能であることは言うま
でもない。また、ポリシリコンによって液晶パネル1の
表示面と駆動回路とを一体に形成した表示パネルにも適
用できる。
【0091】さらに、上記各実施例ではデューティ型液
晶パネルを例に説明しているが、この発明はこれに限定
されるものではない。すなわち、TFT(薄膜トランジ
スタ)を用いたアクティブマトリックス型液晶パネル等
の他の駆動方式による液晶パネルや、EL(エレクトロ・
ルミネッセンス)表示パネルやプラズマ表示パネル等に
も適用できる。
【0092】ここで、上記各実施例においては、表示領
域A1234内の各電極X,Yが総て直線状に配列さ
れている場合について説明しているが、この場合におけ
る直線とは、アクティブマトリックス型液晶パネルのよ
うに、画素単位で微細にジグザグ配線されてはいるが平
均的には直線状である場合も含まれることを明記してお
く。
【0093】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明に係る
ペン入力による座標検出機能付パネルでは、以下のよう
な効果を得ることができる。パネルの座標検出領域にお
ける外側の第1電極および第2電極が存在しない個所に
補助電極を形成し、この補助電極を所定電圧源に接続し
ているので、例えば、前記補助電極を接地するか又は交
流インピーダンスの低い直流電源に接続することによっ
て、前記第1電極および第2電極が存在しない個所から
漏れようとする蛍光灯式バックライト等の電気部品から
の交流電界を遮蔽することができる。したがって、静電
結合方式によるペン入力を行う際に、前記電気部品から
の交流電界に起因して検出ペンの検出電極に誘起される
ノイズを無くして、前記検出ペンによる入力座標の誤検
出を防止できるのである
【0094】さらに、上記効果に加え、表示品位の向
上、コストダウン、小型軽量化を図ることができる。
【0095】また、表示パネルの表示領域における外側
の第1電極及び第2電極が存在しない個所に互いに対向
しないように補助電極を形成し、静電結合方式によるペ
ン入力を行う際に、補助電極駆動回路によって前記補助
電極に走査電圧を印加して、前記補助電極をあたかも前
記表示パネルの第1,第2電極群における最外の電極で
あるかの如く動作させるので、前記表示領域における隅
に検出ペンが在る場合には、前記検出ペンの検出電極に
誘起される検出信号の歪みを防止することができる。し
たがって、前記表示領域の隅における座標検出精度を高
めることができる。
【0096】その際に、前記補助電極は互いに対向しな
いように形成されている。したがって、走査電圧が前記
補助電極に印加される際に前記表示パネルの表示層に電
圧は印加されず、画像表示や表示層に対する悪影響を防
止することができる。
【0097】
【0098】
【0099】
【0100】
【0101】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のペン入力機能付表示パネルの一実施
例における液晶パネルの表示領域周辺部の部分拡大図で
ある。
【図2】図1に示す液晶パネルにおけるコモン電極に沿
った断面図である。
【図3】図1とは異なる液晶パネルにおける表示領域周
辺部の部分拡大図である。
【図4】図1および図3とは異なる液晶パネルにおける
表示領域周辺部の部分拡大図である。
【図5】図1,図3および図4とは異なる液晶パネルに
おける表示領域周辺部の部分拡大図である。
【図6】図5に示す液晶パネルにおけるコモン電極に沿
った断面図である。
【図7】デューティー型液晶パネルを用いたペン入力機
能付表示パネルのブロック図である。
【図8】図7に示すペン入力機能付表示パネルの駆動タ
イミングを示す図である。
【図9】図7に示すペン入力機能付表示パネルにおける
検出ペンの検出電極と液晶パネルの各電極との静電結合
の説明図である。
【図10】図7に示すペン入力機能付表示パネルにおけ
る液晶パネルの各電極を走査した際に検出ペンの検出電
極に誘起される検出信号とその処理波形を示す図であ
る。
【図11】図7に示すペン入力機能付表示パネルにおけ
る液晶パネルの各電極の電極端子とコモン駆動回路およ
びセグメント駆動回路との接続状態を示す図である。
【図12】図7に示すペン入力機能付表示パネルにおけ
る液晶パネルの表示領域周辺部の部分拡大図である。
【図13】図7に示すペン入力機能付表示パネルにおけ
る検出ペン先端の実y座標と検出y座標との関係を示す
図である。
【符号の説明】
21,32…遮蔽電極、 25,31…延
長電極、26…補助電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/03 - 3/033

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列された第1電極と並列された第2電
    極とが格子状に配列されて成る座標検出領域を有するパ
    ネルと、前記パネルの第1電極および第2電極と静電的
    に結合される検出電極を先端に有する検出ペンと、前記
    第1電極群を駆動する駆動用集積回路から成る第1駆動
    回路と、前記第2電極群を駆動する駆動用集積回路から
    成る第2駆動回路とを有して、前記第1駆動回路および
    第2駆動回路による検出制御信号に基づいて前記第1電
    極群および第2電極群を順次走査した際に前記検出ペン
    の検出電極に誘起される検出信号に基づいて前記パネル
    上における検出ペンの先端座標を検出するペン入力によ
    る座標検出機能付パネルにおいて、前記パネルの座標検出領域における外側の前記第1電極
    および第2電極が存在しない個所に形成されると共に、
    所定電圧源に接続された補助電極を備えた ことを特徴と
    するペン入力による座標検出機能付パネル。
  2. 【請求項2】 前記パネルは表示パネルであり、 前記第1電極群と第2電極群は前記表示パネルの表示
    用電極群として兼用され、 前記第1駆動回路と第2駆動回路は前記表示パネルの
    駆動回路と兼用されてなることを特徴とする請求項1記
    載のペン入力による座標検出機能付パネル。
  3. 【請求項3】 並列された第1電極と並列された第2電
    極とが格子状に配列されて成る表示領域を有する表示
    ネルと、前記表示パネルの第1電極および第2電極と静
    電的に結合される検出電極を先端に有する検出ペンと、
    前記第1電極群を駆動する駆動用集積回路から成る第1
    駆動回路と、前記第2電極群を駆動する駆動用集積回路
    から成る第2駆動回路とを有して、表示期間には、前記
    第1駆動回路および第2駆動回路によって表示制御信号
    に基づいて前記第1電極群および第2電極群を制御して
    前記表示パネルに画像を表示する一方、座標検出期間に
    は、前記第1駆動回路および第2駆動回路による検出制
    御信号に基づいて前記第1電極群および第2電極群を順
    次走査した際に前記検出ペンの検出電極に誘起される検
    出信号に基づいて前記表示パネル上における検出ペンの
    先端座標を検出するペン入力による座標検出機能付パネ
    ルにおいて、前記表示パネルの表示領域における外側の前記第1電極
    および第2電極が存在しない個所に、互いに対向しない
    ように形成された補助電極と、 前記検出制御信号に基づいて、前記補助電極に走査電圧
    を印加して、前記補助電極をあたかも前記第1,第2電
    極群における最外の電極であるかの如く動作させる補助
    電極駆動回路を備えた ことを特徴とするペン入力による
    座標検出機能付パネル。
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